JP2005000725A - 電子部品の選別装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】不良品と判定された電子部品を確実に排出することにより品質管理に対する信頼性を向上でき、さらには装置の大型化を防止できるとともに、コストを低減できる電子部品の選別装置を提供する。
【解決手段】電子部品2を一列に整列させた状態で搬送する搬送路3aを有する搬送部3と、該搬送路3aの途中にて上記電子部品2を搬送路3aから持ち上げて測定位置Aに保持する保持部4と、該測定位置Aにて上記電子部品2の電気的特性を測定して良否を判定する測定判定部5とを備え、上記保持部4は、良品と判定された電子部品2を測定位置Aから元の搬送路3aに戻し、不良品と判定された電子部品2を測定位置Aからそのまま搬送路3aの外部に排出する。
【選択図】 図1
【解決手段】電子部品2を一列に整列させた状態で搬送する搬送路3aを有する搬送部3と、該搬送路3aの途中にて上記電子部品2を搬送路3aから持ち上げて測定位置Aに保持する保持部4と、該測定位置Aにて上記電子部品2の電気的特性を測定して良否を判定する測定判定部5とを備え、上記保持部4は、良品と判定された電子部品2を測定位置Aから元の搬送路3aに戻し、不良品と判定された電子部品2を測定位置Aからそのまま搬送路3aの外部に排出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品の電気的特性を特定して良否を選別するようにした選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の選別装置として、従来、図6に示すように、多数の電子部品を一列に整列させて搬送するパーツフィーダ51と、該パーツフィーダ51の下流端部に接続された測定装置52と、該測定装置52に接続された不良品排出部53及び良品包装部54とを備えたものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記測定装置52は、外周部に電子部品を収納保持する多数の収納部55aが形成され間欠回転する搬送テーブル55と、該搬送テーブル55により搬送された電子部品の電気的特性を測定する測定部56とを備えており、該測定部56の下流側に上記不良品排出部53が、該排出部53の下流側に上記良品包装部54が配置されている。
【0004】
上記パーツフィーダ51により一列に搬送された電子部品は1つずつ搬送テーブル55の収納部55a内に収納保持され、該搬送テーブル55の間欠回転により測定部56に搬送され、ここで電子部品の電気的特性を測定して良否を判定するとともに、各電子部品の良否を記憶する。そして不良品と判定された電子部品は排出部53に搬送されて排出され、良品と判定された電子部品は排出部53を通過して包装部54に搬送される。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−33609号公報参照
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の選別装置では、測定した各電子部品の良否を記憶しておく記憶装置を必要としており、制御装置が複雑となるとともにコストが上昇するという問題がある。また良品及び不良品とも搬送テーブルに残した状態で搬送することから、記憶装置の精度の如何によっては不良品が排出部を通過して包装部に混入するおそれがあり、品質管理に対する信頼性を高める上での改善が要請されている。
【0007】
また上記従来装置では、パーツフィーダの直線搬送を回転搬送に転換する搬送テーブルを必要としており、装置全体が大型化するとともにコストが上昇するという問題がある。この搬送テーブルは、通常、磨耗対策として高強度の材料,例えば超硬ジルコニアを使用する場合があり、しかも加工性の悪い各収納部を精度良く形成する必要があることから必然的に高価になり易い。また搬送テーブルを交換する場合には、交換後の組み付け作業に高い精度が要求されることから、装置を長時間停止させる必要がある。
【0008】
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、構造の複雑化及びコストアップを招くことなく不良品と判定された電子部品を確実に排出することにより品質管理に対する信頼性を向上でき、さらには装置の大型化を防止できるとともに、コストを低減できる電子部品の選別装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、電子部品の電気的特性を測定して良否を選別するようにした電子部品の選別装置において、上記電子部品を一列に整列させた状態で搬送する搬送路を有する搬送部と、該搬送路の途中又は終端にて上記電子部品を搬送路上から持ち上げて測定位置に保持する保持部と、該測定位置にて上記電子部品の電気的特性を測定して良否を判定する測定判定部とを備え、上記保持部は、良品と判定された電子部品を上記測定位置から元の搬送路に戻し、不良品と判定された電子部品を上記測定位置からそのまま搬送路の外部に排出するように構成されていることを特徴とする電子部品の選別装置。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1において、上記搬送部は、上記電子部品に振動を付与することにより該電子部品を搬送するように構成され、上記保持部は、上記測定位置と排出位置との間で回動可能に配設された回動部材と、上記電子部品を真空吸引することにより搬送路から持ち上げて無振動領域の測定位置に吸引保持する真空吸引手段とにより構成されており、さらに上記測定判定部は、上記搬送路の下方にて昇降可能に配設された測定端子を搬送路から突出させて上記測定位置に保持された電子部品に当接させるように構成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1と同様の電子部品の選別装置において、上記電子部品を一列に整列させた状態で搬送する搬送路を有する搬送部と、該搬送路の途中又は終端にて一個分離させた上記電子部品を測定位置に保持する保持部と、該測定位置にて上記電子部品の電気的特性を測定して良否を判定する測定判定部とを備え、上記保持部は、良品と判定された電子部品を上記搬送路に残し、不良品と判定された電子部品を上記搬送路から外部に排出するように構成されていることを特徴としている。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3において、上記搬送部は、上記電子部品に振動を付与することにより該電子部品を搬送するように構成され、上記搬送路の終端には、無振動部が該搬送路と略同一面をなすように配設されており、該無振動部上が上記測定位置となっていることを特徴としている。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1ないし4の何れかにおいて、上記搬送部,保持部,測定判定部は1つのユニットとされていることを特徴としている。
【0014】
請求項6の発明は、請求項5において、上記ユニットの搬送部の下流端部には、上記良品と判定された電子部品を包装する包装部が接続可能となっていることを特徴としている。
【0015】
請求項7の発明は、請求項6において、上記包装部は、テーピング包装部、バルクケース包装部、袋状プラスティック包装部,あるいは電子部品検査包装部の何れかにより構成されていることを特徴としている。
【0016】
請求項8の発明は、請求項5又は7において、上記ユニットは、上記何れの包装部にも搭載可能となっていることを特徴としている。
【0017】
【発明の作用効果】
請求項1の発明にかかる選別装置では、搬送路の途中又は終端にて電子部品を持ち上げて測定位置に保持し、該電子部品の電気的特性を測定して良否を判定し、良品と判定されたときには測定位置から元の搬送路に戻し、不良品と判定されたときには測定位置からそのまま搬送路の外部に排出するようにしたので、不良品を搬送路に戻すことなく外部に排出することができ、不良品が良品を搬送する搬送路に混入するのを確実に防止でき、品質に対する信頼性を高めることができる。また良否の判定と略同時に良品,不良品に振り分けるので、従来の記憶装置を不要にでき、制御装置を簡略化できるとともにコストを低減できる。
【0018】
本発明では、搬送している途中で電子部品をピックアップして該電子部品の良否を判定し、良品だけを元の搬送路に戻すようにしたので、従来の高価な搬送テーブルを不要にでき、装置全体をコンパクトにできるとともに、材料,加工コストを低減でき、上述の問題を解消できる。
【0019】
請求項2の発明では、振動を付与しつつ搬送された電子部品を真空吸引することにより搬送路から持ち上げて回動部材の測定位置に保持し、不良品を回動部材により測定位置からそのまま排出位置に回動させて排出するようにしたので、振動が作用しない無振動領域で電子部品の電気的測定を行なうことができ、測定精度への影響を防止でき、ひいては良否判定を精度良く行なうことができる。
【0020】
請求項3の発明では、搬送路にて電子部品を一個分離させて測定位置に保持し、該電子部品の電気的特性を測定して良品と判定された電子部品を搬送路にそのまま残し、不良品と判定された電子部品を搬送路から外部に排出するようにしたので、請求項1と同様に、不良品を搬送路に戻すことなく外部に排出することができ、品質に対する信頼性を高めることができる。
【0021】
請求項4の発明では、振動を付与しつつ搬送された電子部品を搬送路から無振動部の測定位置に搬送し、該測定位置にて電気的特性を測定するので、振動が作用しない無振動部で電子部品の電気的測定を行なうことができ、測定精度への影響を防止できる。
【0022】
請求項5の発明では、搬送部,保持部,測定判定部を1つのユニットとしたので、低コストでコンパクトな選別装置を構成できる。
【0023】
請求項6の発明では、ユニットの搬送部の下流端部に包装部を接続可能としたので、請求項7の発明のように、テーピング包装部、バルクケース包装部、袋状プラスティック包装部,あるいは電子部品検査包装部を配設することによって、電気的特性の測定を行なった良品の電子部品をそのまま梱包することができ、連続処理が可能となり、生産性を向上できる。
【0024】
請求項8の発明では、ユニットを何れの包装部にも搭載可能としたので、1台のユニットで各種の包装部に対応でき、設備コストの低減が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0026】
図1ないし図4は、請求項1,2,5〜8の発明の一実施形態(第1実施形態)による電子部品の選別装置を説明するための図であり、図1は選別装置の構成図、図2は選別装置の側面図、図3はユニット化された選別装置の概略図、図4はユニットの各種の組み替え例を示す図である。
【0027】
図において、1はチップ状の電子部品2の電気的特性を測定して良否を選別する選別装置を示しており、この選別装置1は、上記電子部品2を一列に整列させた状態で搬送する直線状の搬送路3aを有する搬送部3と、該搬送路3aの途中にて上記電子部品2を搬送路3aから持ち上げて測定位置Aに保持する保持部4と、該測定位置Aにて上記電子部品2の電気的特性を測定して該電子部品2の良否を判定する測定判定部5とを備えており、詳細には、以下の構成となっている。
【0028】
上記搬送部3は、多数の電子部品2が収納されたボールフィーダ6にリニアフィーダ7を接続した構造のものであり、該リニアフィーダ7は上記ボールフィーダ6から送り出された電子部品2に振動を付与することにより、該電子部品2を一列に整列させて順次搬送するように構成されている。この電子部品2は直方体状の電子部品素子2aの両端部に電極部2b,2bを形成した構造のものであり、該電子部品2は各電極部2bを搬送方向に向けて搬送される。
【0029】
上記保持部4は、固定ベース9に回転自在に支持された円板状の回動部材11と、該回動部材11に配設された真空吸引装置12とから構成されている。上記回動部材11には回転軸10が固定され、該回転軸10には不図示の駆動モータが接続され、該駆動モータにより回動部材11は垂直方向にかつ半時計周りに所定角度間隔ごとに間欠駆動される(図1参照)。
【0030】
上記回動部材11はリニアフィーダ7の下流側の搬送路3aの上方に配設されており、該回動部材11の搬送路3aの対向する部分が上記測定位置Aとなっている。また回動部材11の測定位置Aから回転方向90度の位置が排出位置Bとなっており、該排出位置Bには不図示の不良品を回収する排出部が接続されている。
【0031】
上記真空吸引装置12は、回動部材11の外周面に90度間隔をあけて形成された4つの吸引孔13と、固定ベース9内に軸方向に形成され、上記吸引孔13に連通可能な吸引通路14と、該吸引通路14の上流端に接続された不図示のソレノイドバルブを有する真空ポンプとを備えている。
【0032】
また上記固定ベース9内には吸引通路14と平行に空気通路15が形成されており、該空気通路15の下流端は上記吸引孔13に連通可能となっており、上流端には不図示のソレノイドバルブを有する空気ポンプが接続されている。
【0033】
上記空気通路15を遮断し、真空ポンプを駆動することにより吸引通路14,吸引孔13を介して上記電子部品2が真空吸引され、搬送路3aから回動部材11に持ち上げられて吸着される。これによりリニアフィーダ7の振動が作用しない無振動領域となる測定位置Aに電子部品2が保持されることとなる。また吸引通路14を遮断し、空気ポンプを駆動することにより圧縮空気が空気通路15を介して吸引孔13に供給され、これにより電子部品2が解放されることとなり、該電子部品2が搬送路3aに戻される。
【0034】
上記リニアフィーダ7の回動部材11に臨む部分には上流側の第1ストッパ17とこれより下流側の第2ストッパ18とがそれぞれ出没可能に配設されている。また第1ストッパ17の下流側近傍及び第2ストッパ18の上流側近傍にはそれぞれ電子部品2の有無を検出する第1,第2部品感知センサ19,20が配設されている。
【0035】
上記測定判定部5は、上記搬送路3aの下方にて測定位置Aに臨む部分に配設された一対の測定端子22,22を備えており、各測定端子22は昇降部材23により支持されている。この各測定端子22は不図示の測定判定装置に接続されており、該測定判定装置は電子部品2の電気的特性を測定して良否を判定するように構成されている。
【0036】
そして電子部品2が良品と判定されたときには上記真空吸引装置12による吸引保持を解放するとともに圧縮空気を供給し、該電子部品2を測定位置Aから元の搬送路3aに戻す。また不良品と判定されたときには電子部品2を測定位置Aにて保持したままで回動部材11が90度回転して電子部品2を排出位置Bに移動させ、排出部に排出する。
【0037】
上記搬送部3,保持部4及び測定判定部5は、図3,図4に示すように、1つのユニットケースに組み込まれたユニット1′をなしており、このユニット1′は持ち運び可能となっている。
【0038】
また上記ユニット1′の搬送路3aの下流端部には各種の包装装置が接続可能となっている。この包装装置は、電子部品2を1つずつ紙又はプラスティック製の帯状テープの収納孔内に収納するテーピング装置25、プラスティックケース内に電子部品2を充填するバルクケース包装装置26、袋状のプラスティック包装装置27、あるいは電子部品2の外観検査等を行なう電子部品検査包装装置(不図示)の何れかにより構成されている。そして上記ユニット1′は上記何れの包装装置25〜27にも組み替え可能となっている。
【0039】
本実施形態の選別装置1の動作について説明する。
【0040】
リニアフィーダ7により振動が付与された各電子部品2が一列に連続して搬送されると搬送路3a上に突出する第1ストッパ17に当接して待機する。この状態で選別スイッチをオンすると、第1ストッパ17が搬送路3aの下方に没入し、これにより先頭の電子部品2が押し出され、第1部品感知センサ19が電子部品2の通過を検出すると第1ストッパ17が搬送路3a上に突出し、2番目の電子部品2′を待機させる。すなわち、搬送路3a上にて先頭の電子部品2が2番目の電子部品2′から一個分離されることとなる。
【0041】
先頭の電子部品2が単独で搬送され、搬送路3a上に突出する第2ストッパ18に当接して位置決めされるとともに、回動部材11に吸引孔13を介して真空吸引されて持ち上げられ、測定位置Aに吸引保持される。この測定位置Aは無振動領域となっており、このため電子部品2にリニアフィーダ7による振動が作用することはない。第2部品感知センサ20により電子部品2の吸引保持が検出されると、測定端子2,22が上昇して搬送路3a上に突出し、各電極部2bに当接する。この状態で電子部品2の電気的特性を測定して良否を判定する。この後、各測定端子22は搬送路3aの下方に没入する。
【0042】
そして良品と判定されたときには、真空吸引が解除されるとともに圧縮空気が供給され、これにより電子部品2が測定位置Aから元の搬送路3aに戻される。第2部品感知センサ20が電子部品2の戻りを検出すると第2ストッパ18が搬送路3aの下方の没入し、これにより良品の電子部品2は搬送路3aから包装装置に送り出される。
【0043】
一方、不良品と判定されたときには、電子部品2を測定位置Aに吸引保持したままで回動部材11が90度回転し、不良品を排出位置Bに移動させ、該排出位置Bにて真空吸引が解除されるとともに圧縮空気が供給され、これにより不良品を排出する。
【0044】
ここで、上記電子部品2の測定ミスによって未測定が生じたときには、回動部材11が180度回転し、未測定部品を未測定部に移動させる。この未測定部品は回収されて再度測定が行なわれる。
【0045】
本実施形態の選別装置1によれば、搬送部3により電子部品2に振動を付与して一列に整列させて搬送し、搬送路3aの途中にて電子部品2を持ち上げて測定位置Aに保持し、該測定位置Aにて電子部品2の電気的特性を測定して良否を判定し、良品と判定された電子部品2は測定位置Aから元の搬送路3aに戻し、不良品と判定された電子部品2は測定位置Aからそのまま排出位置Bに移動させて排出するようにしたので、不良品を搬送路3aに戻すことなく外部に排出することができ、不良品が良品を搬送する搬送路3aに混入するのを確実に防止でき、品質管理に対する信頼性を高めることができる。
【0046】
また電子部品2を良否の判定と略同時に良品,不良品に振り分けるので、従来の記憶装置を不要にでき、制御装置を簡略化できるとともにコストを低減できる。
【0047】
本実施形態では、搬送路3aの途中で電子部品2をピックアップして良否を判定し、良品だけを元の搬送路3aに戻すようにしたので、従来の高価な搬送テーブルを不要にでき、装置全体をコンパクトにできるとともに、材料,加工コストを低減できる。
【0048】
本実施形態では、リニアフィーダ7より振動が付与された電子部品2を回動部材11で吸引孔13を介して真空吸引することにより測定位置Aに保持し、不良品を測定位置Aから直接排出位置Bに回動させて排出するようにしたので、無振動領域にて電子部品2の電気的測定を行なうことができ、測定精度への影響を防止でき、ひいては良否判定を精度良く行なうことができる。
【0049】
本実施形態では、搬送部3,保持部4,測定判定部5を1つのユニット1′としたので、装置全体を低コストでコンパクトにでき、持ち運びが可能となる。これによりユニット1′を、テーピング包装装置25,バルクケース包装装置26,袋状プラスティック包装装置27,あるいは電子部品検査包装装置の何れにも共通化でき、良品の電子部品をそのまま梱包することができ、連続処理が可能となる。また1台のユニット1′を各種の包装部に共通して使用することができ、設備コストの低減が可能となる。
【0050】
なお、上記実施形態では、真空吸引装置により電子部品を測定位置に吸引保持した場合を説明したが、本発明では、例えば機械式,電気式のチャックにより電子部品を把持して測定位置に保持することも可能であり、この場合にも上記実施形態と同様の効果が得られる。
【0051】
また上記実施形態では、搬送路3aの途中にて電子部品2を測定位置Aに持ち上げて保持するようにしたが、本発明では、搬送路の終端にて電子部品を測定位置に持ち上げて保持するようにしてもよい。
【0052】
図5は、請求項3〜8の発明の一実施形態(第2実施形態)による選別装置を説明するための全体構成図である。図中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0053】
本実施形態の選別装置は、電子部品2に振動を付与しつつ該電子部品2を一列に整列させた状態で搬送する搬送路3aと、該搬送路3aの終端に略同一面をなすように設けられた無振動部3bとを有する搬送部3にて上記電子部品2を一個分離させて測定位置Aに保持する第1,第2ストッパ17,18を有する保持部4と、該測定位置Aにて上記電子部品2の電気的特性を測定して良否を判定する測定判定部5とを備えている。そして保持部4は、良品と判定された電子部品2を測定位置Aにそのまま残し、不良品と判定された電子部品を回転部材11が真空吸引して90度回転させ、排出位置Bにて外部に排出する。また上記良品と判定された電子部品2は、第2ストッパ18が下降すると包装装置の吸引機構あるいはその他の吸引機構にて下流側から吸引されるようになっており、これにより測定位置Aにある状態からそのまま包装されることとなる。測定の際には、回動部材11が下降して電子部品2を無振動部3b上で吸引保持する。なお、予め回動部材11を電子部品2の上面に当接するような位置に配置しておき、各測定端子22との間で電子部品2を挟持した状態で測定してもよい。この場合には回動部材11は必ずしも吸引する必要はない。
【0054】
本実施形態では、搬送路3aの終端に無振動部3bを設け、該無振動部3bにて電子部品2を保持し、該電子部品2が良品と判定されたときにはそのまま残し、不良品と判定された電子部品2は排出位置Bに移動させて排出するようにしたので、不良品を搬送部3に戻すといった動作を行うことなく外部に排出することができ、もって品質管理に対する信頼性を高めることができ、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による電子部品の選別装置を説明するための全体構成図である。
【図2】上記選別装置の側面図である。
【図3】上記選別装置をユニット化した概略図である。
【図4】上記ユニットの各種の組み替え例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態による電子部品の選別装置を説明するための全体構成図である。
【図6】従来の一般的な選別装置の概略図である。
【符号の説明】
1 選別装置
1′ ユニット
2 電子部品
3 搬送部
3a 搬送路
4 保持部
5 測定判定部
11 回動部材
12 真空吸引装置
22 測定端子
25 テーピング包装装置
26 バルクケース包装装置
27 袋状プラスティック包装装置
A 測定位置
B 排出位置
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品の電気的特性を特定して良否を選別するようにした選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の選別装置として、従来、図6に示すように、多数の電子部品を一列に整列させて搬送するパーツフィーダ51と、該パーツフィーダ51の下流端部に接続された測定装置52と、該測定装置52に接続された不良品排出部53及び良品包装部54とを備えたものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記測定装置52は、外周部に電子部品を収納保持する多数の収納部55aが形成され間欠回転する搬送テーブル55と、該搬送テーブル55により搬送された電子部品の電気的特性を測定する測定部56とを備えており、該測定部56の下流側に上記不良品排出部53が、該排出部53の下流側に上記良品包装部54が配置されている。
【0004】
上記パーツフィーダ51により一列に搬送された電子部品は1つずつ搬送テーブル55の収納部55a内に収納保持され、該搬送テーブル55の間欠回転により測定部56に搬送され、ここで電子部品の電気的特性を測定して良否を判定するとともに、各電子部品の良否を記憶する。そして不良品と判定された電子部品は排出部53に搬送されて排出され、良品と判定された電子部品は排出部53を通過して包装部54に搬送される。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−33609号公報参照
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の選別装置では、測定した各電子部品の良否を記憶しておく記憶装置を必要としており、制御装置が複雑となるとともにコストが上昇するという問題がある。また良品及び不良品とも搬送テーブルに残した状態で搬送することから、記憶装置の精度の如何によっては不良品が排出部を通過して包装部に混入するおそれがあり、品質管理に対する信頼性を高める上での改善が要請されている。
【0007】
また上記従来装置では、パーツフィーダの直線搬送を回転搬送に転換する搬送テーブルを必要としており、装置全体が大型化するとともにコストが上昇するという問題がある。この搬送テーブルは、通常、磨耗対策として高強度の材料,例えば超硬ジルコニアを使用する場合があり、しかも加工性の悪い各収納部を精度良く形成する必要があることから必然的に高価になり易い。また搬送テーブルを交換する場合には、交換後の組み付け作業に高い精度が要求されることから、装置を長時間停止させる必要がある。
【0008】
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、構造の複雑化及びコストアップを招くことなく不良品と判定された電子部品を確実に排出することにより品質管理に対する信頼性を向上でき、さらには装置の大型化を防止できるとともに、コストを低減できる電子部品の選別装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、電子部品の電気的特性を測定して良否を選別するようにした電子部品の選別装置において、上記電子部品を一列に整列させた状態で搬送する搬送路を有する搬送部と、該搬送路の途中又は終端にて上記電子部品を搬送路上から持ち上げて測定位置に保持する保持部と、該測定位置にて上記電子部品の電気的特性を測定して良否を判定する測定判定部とを備え、上記保持部は、良品と判定された電子部品を上記測定位置から元の搬送路に戻し、不良品と判定された電子部品を上記測定位置からそのまま搬送路の外部に排出するように構成されていることを特徴とする電子部品の選別装置。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1において、上記搬送部は、上記電子部品に振動を付与することにより該電子部品を搬送するように構成され、上記保持部は、上記測定位置と排出位置との間で回動可能に配設された回動部材と、上記電子部品を真空吸引することにより搬送路から持ち上げて無振動領域の測定位置に吸引保持する真空吸引手段とにより構成されており、さらに上記測定判定部は、上記搬送路の下方にて昇降可能に配設された測定端子を搬送路から突出させて上記測定位置に保持された電子部品に当接させるように構成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1と同様の電子部品の選別装置において、上記電子部品を一列に整列させた状態で搬送する搬送路を有する搬送部と、該搬送路の途中又は終端にて一個分離させた上記電子部品を測定位置に保持する保持部と、該測定位置にて上記電子部品の電気的特性を測定して良否を判定する測定判定部とを備え、上記保持部は、良品と判定された電子部品を上記搬送路に残し、不良品と判定された電子部品を上記搬送路から外部に排出するように構成されていることを特徴としている。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3において、上記搬送部は、上記電子部品に振動を付与することにより該電子部品を搬送するように構成され、上記搬送路の終端には、無振動部が該搬送路と略同一面をなすように配設されており、該無振動部上が上記測定位置となっていることを特徴としている。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1ないし4の何れかにおいて、上記搬送部,保持部,測定判定部は1つのユニットとされていることを特徴としている。
【0014】
請求項6の発明は、請求項5において、上記ユニットの搬送部の下流端部には、上記良品と判定された電子部品を包装する包装部が接続可能となっていることを特徴としている。
【0015】
請求項7の発明は、請求項6において、上記包装部は、テーピング包装部、バルクケース包装部、袋状プラスティック包装部,あるいは電子部品検査包装部の何れかにより構成されていることを特徴としている。
【0016】
請求項8の発明は、請求項5又は7において、上記ユニットは、上記何れの包装部にも搭載可能となっていることを特徴としている。
【0017】
【発明の作用効果】
請求項1の発明にかかる選別装置では、搬送路の途中又は終端にて電子部品を持ち上げて測定位置に保持し、該電子部品の電気的特性を測定して良否を判定し、良品と判定されたときには測定位置から元の搬送路に戻し、不良品と判定されたときには測定位置からそのまま搬送路の外部に排出するようにしたので、不良品を搬送路に戻すことなく外部に排出することができ、不良品が良品を搬送する搬送路に混入するのを確実に防止でき、品質に対する信頼性を高めることができる。また良否の判定と略同時に良品,不良品に振り分けるので、従来の記憶装置を不要にでき、制御装置を簡略化できるとともにコストを低減できる。
【0018】
本発明では、搬送している途中で電子部品をピックアップして該電子部品の良否を判定し、良品だけを元の搬送路に戻すようにしたので、従来の高価な搬送テーブルを不要にでき、装置全体をコンパクトにできるとともに、材料,加工コストを低減でき、上述の問題を解消できる。
【0019】
請求項2の発明では、振動を付与しつつ搬送された電子部品を真空吸引することにより搬送路から持ち上げて回動部材の測定位置に保持し、不良品を回動部材により測定位置からそのまま排出位置に回動させて排出するようにしたので、振動が作用しない無振動領域で電子部品の電気的測定を行なうことができ、測定精度への影響を防止でき、ひいては良否判定を精度良く行なうことができる。
【0020】
請求項3の発明では、搬送路にて電子部品を一個分離させて測定位置に保持し、該電子部品の電気的特性を測定して良品と判定された電子部品を搬送路にそのまま残し、不良品と判定された電子部品を搬送路から外部に排出するようにしたので、請求項1と同様に、不良品を搬送路に戻すことなく外部に排出することができ、品質に対する信頼性を高めることができる。
【0021】
請求項4の発明では、振動を付与しつつ搬送された電子部品を搬送路から無振動部の測定位置に搬送し、該測定位置にて電気的特性を測定するので、振動が作用しない無振動部で電子部品の電気的測定を行なうことができ、測定精度への影響を防止できる。
【0022】
請求項5の発明では、搬送部,保持部,測定判定部を1つのユニットとしたので、低コストでコンパクトな選別装置を構成できる。
【0023】
請求項6の発明では、ユニットの搬送部の下流端部に包装部を接続可能としたので、請求項7の発明のように、テーピング包装部、バルクケース包装部、袋状プラスティック包装部,あるいは電子部品検査包装部を配設することによって、電気的特性の測定を行なった良品の電子部品をそのまま梱包することができ、連続処理が可能となり、生産性を向上できる。
【0024】
請求項8の発明では、ユニットを何れの包装部にも搭載可能としたので、1台のユニットで各種の包装部に対応でき、設備コストの低減が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0026】
図1ないし図4は、請求項1,2,5〜8の発明の一実施形態(第1実施形態)による電子部品の選別装置を説明するための図であり、図1は選別装置の構成図、図2は選別装置の側面図、図3はユニット化された選別装置の概略図、図4はユニットの各種の組み替え例を示す図である。
【0027】
図において、1はチップ状の電子部品2の電気的特性を測定して良否を選別する選別装置を示しており、この選別装置1は、上記電子部品2を一列に整列させた状態で搬送する直線状の搬送路3aを有する搬送部3と、該搬送路3aの途中にて上記電子部品2を搬送路3aから持ち上げて測定位置Aに保持する保持部4と、該測定位置Aにて上記電子部品2の電気的特性を測定して該電子部品2の良否を判定する測定判定部5とを備えており、詳細には、以下の構成となっている。
【0028】
上記搬送部3は、多数の電子部品2が収納されたボールフィーダ6にリニアフィーダ7を接続した構造のものであり、該リニアフィーダ7は上記ボールフィーダ6から送り出された電子部品2に振動を付与することにより、該電子部品2を一列に整列させて順次搬送するように構成されている。この電子部品2は直方体状の電子部品素子2aの両端部に電極部2b,2bを形成した構造のものであり、該電子部品2は各電極部2bを搬送方向に向けて搬送される。
【0029】
上記保持部4は、固定ベース9に回転自在に支持された円板状の回動部材11と、該回動部材11に配設された真空吸引装置12とから構成されている。上記回動部材11には回転軸10が固定され、該回転軸10には不図示の駆動モータが接続され、該駆動モータにより回動部材11は垂直方向にかつ半時計周りに所定角度間隔ごとに間欠駆動される(図1参照)。
【0030】
上記回動部材11はリニアフィーダ7の下流側の搬送路3aの上方に配設されており、該回動部材11の搬送路3aの対向する部分が上記測定位置Aとなっている。また回動部材11の測定位置Aから回転方向90度の位置が排出位置Bとなっており、該排出位置Bには不図示の不良品を回収する排出部が接続されている。
【0031】
上記真空吸引装置12は、回動部材11の外周面に90度間隔をあけて形成された4つの吸引孔13と、固定ベース9内に軸方向に形成され、上記吸引孔13に連通可能な吸引通路14と、該吸引通路14の上流端に接続された不図示のソレノイドバルブを有する真空ポンプとを備えている。
【0032】
また上記固定ベース9内には吸引通路14と平行に空気通路15が形成されており、該空気通路15の下流端は上記吸引孔13に連通可能となっており、上流端には不図示のソレノイドバルブを有する空気ポンプが接続されている。
【0033】
上記空気通路15を遮断し、真空ポンプを駆動することにより吸引通路14,吸引孔13を介して上記電子部品2が真空吸引され、搬送路3aから回動部材11に持ち上げられて吸着される。これによりリニアフィーダ7の振動が作用しない無振動領域となる測定位置Aに電子部品2が保持されることとなる。また吸引通路14を遮断し、空気ポンプを駆動することにより圧縮空気が空気通路15を介して吸引孔13に供給され、これにより電子部品2が解放されることとなり、該電子部品2が搬送路3aに戻される。
【0034】
上記リニアフィーダ7の回動部材11に臨む部分には上流側の第1ストッパ17とこれより下流側の第2ストッパ18とがそれぞれ出没可能に配設されている。また第1ストッパ17の下流側近傍及び第2ストッパ18の上流側近傍にはそれぞれ電子部品2の有無を検出する第1,第2部品感知センサ19,20が配設されている。
【0035】
上記測定判定部5は、上記搬送路3aの下方にて測定位置Aに臨む部分に配設された一対の測定端子22,22を備えており、各測定端子22は昇降部材23により支持されている。この各測定端子22は不図示の測定判定装置に接続されており、該測定判定装置は電子部品2の電気的特性を測定して良否を判定するように構成されている。
【0036】
そして電子部品2が良品と判定されたときには上記真空吸引装置12による吸引保持を解放するとともに圧縮空気を供給し、該電子部品2を測定位置Aから元の搬送路3aに戻す。また不良品と判定されたときには電子部品2を測定位置Aにて保持したままで回動部材11が90度回転して電子部品2を排出位置Bに移動させ、排出部に排出する。
【0037】
上記搬送部3,保持部4及び測定判定部5は、図3,図4に示すように、1つのユニットケースに組み込まれたユニット1′をなしており、このユニット1′は持ち運び可能となっている。
【0038】
また上記ユニット1′の搬送路3aの下流端部には各種の包装装置が接続可能となっている。この包装装置は、電子部品2を1つずつ紙又はプラスティック製の帯状テープの収納孔内に収納するテーピング装置25、プラスティックケース内に電子部品2を充填するバルクケース包装装置26、袋状のプラスティック包装装置27、あるいは電子部品2の外観検査等を行なう電子部品検査包装装置(不図示)の何れかにより構成されている。そして上記ユニット1′は上記何れの包装装置25〜27にも組み替え可能となっている。
【0039】
本実施形態の選別装置1の動作について説明する。
【0040】
リニアフィーダ7により振動が付与された各電子部品2が一列に連続して搬送されると搬送路3a上に突出する第1ストッパ17に当接して待機する。この状態で選別スイッチをオンすると、第1ストッパ17が搬送路3aの下方に没入し、これにより先頭の電子部品2が押し出され、第1部品感知センサ19が電子部品2の通過を検出すると第1ストッパ17が搬送路3a上に突出し、2番目の電子部品2′を待機させる。すなわち、搬送路3a上にて先頭の電子部品2が2番目の電子部品2′から一個分離されることとなる。
【0041】
先頭の電子部品2が単独で搬送され、搬送路3a上に突出する第2ストッパ18に当接して位置決めされるとともに、回動部材11に吸引孔13を介して真空吸引されて持ち上げられ、測定位置Aに吸引保持される。この測定位置Aは無振動領域となっており、このため電子部品2にリニアフィーダ7による振動が作用することはない。第2部品感知センサ20により電子部品2の吸引保持が検出されると、測定端子2,22が上昇して搬送路3a上に突出し、各電極部2bに当接する。この状態で電子部品2の電気的特性を測定して良否を判定する。この後、各測定端子22は搬送路3aの下方に没入する。
【0042】
そして良品と判定されたときには、真空吸引が解除されるとともに圧縮空気が供給され、これにより電子部品2が測定位置Aから元の搬送路3aに戻される。第2部品感知センサ20が電子部品2の戻りを検出すると第2ストッパ18が搬送路3aの下方の没入し、これにより良品の電子部品2は搬送路3aから包装装置に送り出される。
【0043】
一方、不良品と判定されたときには、電子部品2を測定位置Aに吸引保持したままで回動部材11が90度回転し、不良品を排出位置Bに移動させ、該排出位置Bにて真空吸引が解除されるとともに圧縮空気が供給され、これにより不良品を排出する。
【0044】
ここで、上記電子部品2の測定ミスによって未測定が生じたときには、回動部材11が180度回転し、未測定部品を未測定部に移動させる。この未測定部品は回収されて再度測定が行なわれる。
【0045】
本実施形態の選別装置1によれば、搬送部3により電子部品2に振動を付与して一列に整列させて搬送し、搬送路3aの途中にて電子部品2を持ち上げて測定位置Aに保持し、該測定位置Aにて電子部品2の電気的特性を測定して良否を判定し、良品と判定された電子部品2は測定位置Aから元の搬送路3aに戻し、不良品と判定された電子部品2は測定位置Aからそのまま排出位置Bに移動させて排出するようにしたので、不良品を搬送路3aに戻すことなく外部に排出することができ、不良品が良品を搬送する搬送路3aに混入するのを確実に防止でき、品質管理に対する信頼性を高めることができる。
【0046】
また電子部品2を良否の判定と略同時に良品,不良品に振り分けるので、従来の記憶装置を不要にでき、制御装置を簡略化できるとともにコストを低減できる。
【0047】
本実施形態では、搬送路3aの途中で電子部品2をピックアップして良否を判定し、良品だけを元の搬送路3aに戻すようにしたので、従来の高価な搬送テーブルを不要にでき、装置全体をコンパクトにできるとともに、材料,加工コストを低減できる。
【0048】
本実施形態では、リニアフィーダ7より振動が付与された電子部品2を回動部材11で吸引孔13を介して真空吸引することにより測定位置Aに保持し、不良品を測定位置Aから直接排出位置Bに回動させて排出するようにしたので、無振動領域にて電子部品2の電気的測定を行なうことができ、測定精度への影響を防止でき、ひいては良否判定を精度良く行なうことができる。
【0049】
本実施形態では、搬送部3,保持部4,測定判定部5を1つのユニット1′としたので、装置全体を低コストでコンパクトにでき、持ち運びが可能となる。これによりユニット1′を、テーピング包装装置25,バルクケース包装装置26,袋状プラスティック包装装置27,あるいは電子部品検査包装装置の何れにも共通化でき、良品の電子部品をそのまま梱包することができ、連続処理が可能となる。また1台のユニット1′を各種の包装部に共通して使用することができ、設備コストの低減が可能となる。
【0050】
なお、上記実施形態では、真空吸引装置により電子部品を測定位置に吸引保持した場合を説明したが、本発明では、例えば機械式,電気式のチャックにより電子部品を把持して測定位置に保持することも可能であり、この場合にも上記実施形態と同様の効果が得られる。
【0051】
また上記実施形態では、搬送路3aの途中にて電子部品2を測定位置Aに持ち上げて保持するようにしたが、本発明では、搬送路の終端にて電子部品を測定位置に持ち上げて保持するようにしてもよい。
【0052】
図5は、請求項3〜8の発明の一実施形態(第2実施形態)による選別装置を説明するための全体構成図である。図中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0053】
本実施形態の選別装置は、電子部品2に振動を付与しつつ該電子部品2を一列に整列させた状態で搬送する搬送路3aと、該搬送路3aの終端に略同一面をなすように設けられた無振動部3bとを有する搬送部3にて上記電子部品2を一個分離させて測定位置Aに保持する第1,第2ストッパ17,18を有する保持部4と、該測定位置Aにて上記電子部品2の電気的特性を測定して良否を判定する測定判定部5とを備えている。そして保持部4は、良品と判定された電子部品2を測定位置Aにそのまま残し、不良品と判定された電子部品を回転部材11が真空吸引して90度回転させ、排出位置Bにて外部に排出する。また上記良品と判定された電子部品2は、第2ストッパ18が下降すると包装装置の吸引機構あるいはその他の吸引機構にて下流側から吸引されるようになっており、これにより測定位置Aにある状態からそのまま包装されることとなる。測定の際には、回動部材11が下降して電子部品2を無振動部3b上で吸引保持する。なお、予め回動部材11を電子部品2の上面に当接するような位置に配置しておき、各測定端子22との間で電子部品2を挟持した状態で測定してもよい。この場合には回動部材11は必ずしも吸引する必要はない。
【0054】
本実施形態では、搬送路3aの終端に無振動部3bを設け、該無振動部3bにて電子部品2を保持し、該電子部品2が良品と判定されたときにはそのまま残し、不良品と判定された電子部品2は排出位置Bに移動させて排出するようにしたので、不良品を搬送部3に戻すといった動作を行うことなく外部に排出することができ、もって品質管理に対する信頼性を高めることができ、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による電子部品の選別装置を説明するための全体構成図である。
【図2】上記選別装置の側面図である。
【図3】上記選別装置をユニット化した概略図である。
【図4】上記ユニットの各種の組み替え例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態による電子部品の選別装置を説明するための全体構成図である。
【図6】従来の一般的な選別装置の概略図である。
【符号の説明】
1 選別装置
1′ ユニット
2 電子部品
3 搬送部
3a 搬送路
4 保持部
5 測定判定部
11 回動部材
12 真空吸引装置
22 測定端子
25 テーピング包装装置
26 バルクケース包装装置
27 袋状プラスティック包装装置
A 測定位置
B 排出位置
Claims (8)
- 電子部品の電気的特性を測定して良否を選別するようにした電子部品の選別装置において、上記電子部品を一列に整列させた状態で搬送する搬送路を有する搬送部と、該搬送路の途中又は終端にて上記電子部品を搬送路上から持ち上げて測定位置に保持する保持部と、該測定位置にて上記電子部品の電気的特性を測定して良否を判定する測定判定部とを備え、上記保持部は、良品と判定された電子部品を上記測定位置から元の搬送路に戻し、不良品と判定された電子部品を上記測定位置からそのまま搬送路の外部に排出するように構成されていることを特徴とする電子部品の選別装置。
- 請求項1において、上記搬送部は、上記電子部品に振動を付与することにより該電子部品を搬送するように構成され、上記保持部は、上記測定位置と排出位置との間で回動可能に配設された回動部材と、上記電子部品を真空吸引することにより搬送路から持ち上げて無振動領域の測定位置に吸引保持する真空吸引手段とにより構成されており、さらに上記測定判定部は、上記搬送路の下方にて昇降可能に配設された測定端子を搬送路から突出させて上記測定位置に保持された電子部品に当接させるように構成されていることを特徴とする電子部品の選別装置。
- 電子部品の電気的特性を測定して良否を選別するようにした電子部品の選別装置において、上記電子部品を一列に整列させた状態で搬送する搬送路を有する搬送部と、該搬送路の途中又は終端にて一個分離させた上記電子部品を測定位置に保持する保持部と、該測定位置にて上記電子部品の電気的特性を測定して良否を判定する測定判定部とを備え、上記保持部は、良品と判定された電子部品を上記搬送路に残し、不良品と判定された電子部品を上記搬送路から外部に排出するように構成されていることを特徴とする電子部品の選別装置。
- 請求項3において、上記搬送部は、上記電子部品に振動を付与することにより該電子部品を搬送するように構成され、上記搬送路の終端には、無振動部が該搬送路と略同一面をなすように配設されており、該無振動部上が上記測定位置となっていることを特徴とする電子部品の選別装置。
- 請求項1ないし4の何れかにおいて、上記搬送部,保持部,測定判定部は1つのユニットとされていることを特徴とする電子部品の選別装置。
- 請求項5において、上記ユニットの搬送部の下流端部には、上記良品と判定された電子部品を包装する包装部が接続可能となっていることを特徴とする電子部品の選別装置。
- 請求項6において、上記包装部は、テーピング包装部、バルクケース包装部、袋状プラスティック包装部,あるいは電子部品検査包装部の何れかにより構成されていることを特徴とする電子部品の選別装置。
- 請求項5又は7において、上記ユニットは、上記何れの包装部にも搭載可能となっていることを特徴とする電子部品の選別装置。
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