JP2008024401A - 位置決め手段付き搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】位置決め手段43を構成する静電吸着機構41を、被搬送物1の搬送領域に突出しないような態様で配設し、搬送プレート11の収容部12に収容されている被搬送物を静電吸着することにより被搬送物の位置決めを行う。
搬送プレートを、周縁部に外周側が開口した収容部が配設された円板状の構造とし、かつ、その周囲に収容部の一部を構成する部材としても機能する外周ガイドを配設する。
静電吸着機構により被搬送物の位置決めを行った状態で、チップ型電子部品の特性を測定する特性測定手段を備えた構成とする。
【選択図】図4
Description
被搬送物がその上を搬送される搬送面を備えた搬送ベースと、
被搬送物を収容する収容部を備え、前記収容部に被搬送物が収容された状態で、前記搬送ベースの前記搬送面上を摺動するように駆動され、前記収容部に収容された被搬送物を搬送する搬送プレートと、
被搬送物が搬送される搬送領域に突出しないような態様で配設され、前記収容部に収容された状態の被搬送物を静電吸着して被搬送物を所定の位置に保持する静電吸着機構を備えた位置決め手段と
を具備することを特徴としている。
前記搬送プレートが、円板状で周方向に駆動されるように構成されているとともに、平面視した場合の周縁部に、外周側が開口した収容部が配設されており、かつ、
前記円板状の搬送プレートの周囲に、前記収容部の外周側の開口を封止するように外周ガイドが配設され、前記外周ガイドが前記収容部の一部を構成する部材としても機能していること
を特徴としている。
なお、被搬送物の位置決め信頼性が高いことから、例えば、チップ型電子部品の外部電極に、測定用端子を接触させて電気特性を調べる場合において、測定用端子の接触ミスを低減して、特性測定の信頼性を向上させることができる。
なお、外観特性とは、チップ型電子部品の寸法や、反りの有無、チップ型電子部品が備える外部電極の表面の平滑状態、外部電極が抜けなく形成すべき領域の全面に形成されているかなどを含む広い概念である。
なお、被搬送物の位置決め信頼性が高いことから、例えば、撮像手段により被搬送物を撮像して外観特性を調べる場合の撮像精度を向上させたりすることが可能になり、本願発明をより実効あらしめることができる。
また、真空吸引などの方法を用いた位置決め手段を用いている場合には、吸引孔などが画像に写り込み、画像処理における誤判定の原因ともなるが、真空吸引による位置決め手段を用いていない本願発明の場合には、撮像手段により撮像する際に、吸引孔などの写り込みがないため、画像処理における誤判定の発生を軽減することが可能になる。
なお、図1は本願発明の一実施例にかかる位置決め手段付き搬送装置の概略構成を示す平面図、図2は図1の位置決め手段付き搬送装置を構成する搬送プレートの、収容部近傍領域Sの構成を示す平面図である。
また、図3は図1の位置決め手段付き搬送装置の要部構成(電気特性を測定するための検査ステーションの概略構成)を示す平面図、図4はその断面図である。
さらに、図5は図1の位置決め手段付き搬送装置の要部構成(外観特性を測定するための検査ステーションの概略構成)を示す平面図、図6はその断面図である。
なお、この実施例1では、不良品が除かれたチップ型電子部品1は、部品挿入部30で、テープ31の各部品収納凹部32に収納された後、シール部材33をヒータ34により熱圧着してシールした後、リール35に巻き取ることにより、テーピング型電子部品連36とされる。
また、搬送プレート11の周囲には、収容部12の外周側の開口を封止するように、外周ガイド13が配設されており、外周ガイド13は収容部12の一部を構成する部材としても機能している。
また、搬送プレート11および外周ガイド13の一部を覆うように、上面カバー14が配設されている。
(1)まず、図1,図2に示すように、パーツフィーダ2により運ばれたチップ型電子部品1を、搬送プレート11により、搬送ベース10上の、搬送プレート11の収容部12に収容する。
(2)収容部12に収容されたチップ型電子部品1は、搬送プレート11の回転による遠心力により、外周ガイド13側に寄せられた状態で搬送される。
(3)そして、検査ステーション21,22において、図3および4に示すように、位置決め手段43により位置決めされた状態で、電気特性(静電容量、絶縁抵抗)が測定され、検査ステーション23において、図5および6に示すように、位置決め手段43により位置決めされた状態で、外観特性(寸法および表面状態)が測定される。
また、各検査ステーション21,22,23における特性測定の結果、不良と判定されたチップ型電子部品1は、各取り出し部21a,22a,23aから取り出されて除去される。
(4)それから、各特性検査により不良と判断されたものを除いたチップ型電子部品(良品)1のみが、テーピングのための部品挿入部30で、テープ31の各部品収納凹部32に収納される。
(5)その後、シール部材33がヒータ34によりテープ31に熱圧着され、シールされた後、リール35に巻き取られる。そして、これにより、テーピング型電子部品連36が得られる。
さらに、従来の真空吸引により被搬送物の位置決めを行う場合のように、吸引孔の閉塞などにより位置決めが不可能になるようなことがなく、高い信頼性を実現することができる。
図7および図8は、上記実施例1の位置決め手段付き搬送装置の変形例を示す図であり、図7は位置決め手段などの主要部の構成、すなわち、実施例1における電気特性を測定するための検査ステーション21,22の構成の変形例を示す平面図、図8は断面図である。
なお、図7および8において、図3および4と同一符号を付した部分は、同一または相当する部分を示している。
この変形例1の構成では、図7および図8に示すように、位置決め手段43を構成する静電吸着機構41を、搬送プレート11の周囲に配設された外周ガイド13に設けている。
そして、確実に位置決めされたチップ型電子部品1の外部電極1a,1bに下方から、検測プローブP1,P2を当接させることにより、チップ型電子部品の電気特性を精度よく撮像することができる。
図9および図10は、上記実施例1の位置決め手段付き搬送装置の他の変形例(変形例2)を示す図であり、図9は位置決め手段などの主要部の構成、すなわち、実施例1における外観特性を測定するための検査ステーション23の構成の変形例を示す平面図、図10は断面図である。
なお、図9および図10において、図5および6と同一符号を付した部分は、同一または相当する部分を示している。
また、収容部12の上方に撮像手段25が配設されており、上方から、収容部12に収容されたチップ型電子部品1を撮像することができるように構成されている。
図11および図12は、上記実施例1の位置決め手段付き搬送装置のさらに他の変形例(変形例3)を示す図であり、図11は位置決め手段などの主要部の構成、すなわち、実施例1における外観特性を測定するための検査ステーション23の構成の変形例を示す平面図、図12は断面図である。
なお、図11および図12において、図5および6と同一符号を付した部分は、同一または相当する部分を示している。
1a,1b 外部電極
2 パーツフィーダ
10 搬送ベース
10a 開口部
10b 透明ガラス
11 搬送プレート
12 収容部
13 外周ガイド
13a 凹部
14 上面カバー
21,22,23 検査ステーション
21a,22a,23a 取り出し部
25 撮像手段
30 部品挿入部
31 テープ
32 各部品収納凹部
33 シール部材
34 ヒータ
35 リール
36 テーピング型電子部品連
41 静電吸着機構
42a,42b 電極
43 位置決め手段
P1,P2 検測プローブ
R 外周ガイドが配設されていない領域
S 収容部近傍領域
Claims (11)
- 被搬送物がその上を搬送される搬送面を備えた搬送ベースと、
被搬送物を収容する収容部を備え、前記収容部に被搬送物が収容された状態で、前記搬送ベースの前記搬送面上を摺動するように駆動され、前記収容部に収容された被搬送物を搬送する搬送プレートと、
被搬送物が搬送される搬送領域に突出しないような態様で配設され、前記収容部に収容された状態の被搬送物を静電吸着して被搬送物を所定の位置に保持する静電吸着機構を備えた位置決め手段と
を具備することを特徴とする位置決め手段付き搬送装置。 - 前記搬送プレートが、円板状で周方向に駆動されるように構成されているとともに、平面視した場合の周縁部に、外周側が開口した収容部が配設されており、かつ、
前記円板状の搬送プレートの周囲に、前記収容部の外周側の開口を封止するように外周ガイドが配設され、前記外周ガイドが前記収容部の一部を構成する部材としても機能していること
を特徴とする請求項1記載の位置決め手段付き搬送装置。 - 前記円板状の搬送プレートの外周の一部には、前記外周ガイドが配設されていない領域が存在し、前記外周ガイドが配設されていない領域において、前記収容部に収容された被搬送物を、前記収容部の前記外周側の開口から外部に取り出すことができるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の位置決め手段付き搬送装置。
- 前記収容部の形状が略直方体形状である場合に、被搬送物が前記収容部の内壁に押し当てられて、前記収容部内における、三次元座標上の位置が定まる方向に静電吸着力を働かせることができるように、前記位置決め手段を構成する前記静電吸着機構の配設位置が設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の位置決め手段付き搬送装置。
- 前記静電吸着機構への給電を行う電源が、前記静電吸着機構を構成する電極に印加する電圧の強さを制御する電圧制御機構を備えたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の位置決め手段付き搬送装置。
- 前記被搬送物が、チップ型電子部品であり、かつ、前記静電吸着機構により被搬送物の位置決めを行った状態で、前記チップ型電子部品の特性を測定する特性測定手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の位置決め手段付き搬送装置。
- 前記特性測定手段が前記チップ型電子部品の電気特性を測定するものであることを特徴とする請求項6記載の位置決め手段付き搬送装置。
- 前記電気特性が静電容量であり、前記特性測定手段が、前記静電容量の大きさを計測する静電容量計測手段と、計測された静電容量が所定の基準を満たすものであるか否かを判定する良否判定手段とを備えたものであることを特徴とする請求項7記載の位置決め手段付き搬送装置。
- 前記電気特性が絶縁抵抗であり、前記特性測定手段が、前記チップ型電子部品に測定電圧を印加する電圧印加手段と、前記測定電圧を印加した状態で絶縁抵抗を計測する絶縁抵抗計測手段と、計測された絶縁抵抗が所定の基準を満たすものであるか否かを判定する良否判定手段とを備えたものであることを特徴とする請求項7記載の位置決め手段付き搬送装置。
- 前記特性測定手段が前記チップ型電子部品の外観特性を調べるものであることを特徴とする請求項6記載の位置決め手段付き搬送装置。
- 前記外観特性が前記チップ型電子部品の寸法および/または表面状態であり、
前記特性測定手段が、撮像手段と、前記撮像手段により得られる画像データを処理して前記外観特性が所定の基準を満たすものであるか否かを判定する良否判定手段とを備えたものであること
を特徴とする請求項10記載の位置決め手段付き搬送装置。
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