JP2012020767A - テーピング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアテープに収納されている検査対象物を取り出した後に、検査対象物を取り出したキャリアテープとは異なるキャリアテープに検査対象物を収納させることが可能なテーピング装置を提供すること。
【解決手段】本発明のテーピング装置10では、制御手段150は、供給用テープT3の収納部T1Aまたは別途の供給部位40から所望の検査対象物Cを取り出させた後に、検査対象物Cを検査手段80,90で検査させるよう、検査手段80,90、保持手段61a,73cおよび移動手段60,70を制御し、検査対象物Cが良品であると判定された場合には、第1テープ搬送機構130に存在するキャリアテープT1の収納部T1Aに検査対象物Cを収納させるように移動手段60,70および保持手段61a,73cを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、テーピング装置に関する。
半導体製造工程を経て製造される電子部品(チップ)に対して、外観検査を行い、その外観検査において良品であると判断されたチップを、エンボスキャリアテープ(以下、キャリアテープと称呼する。)に存在する凹部に順次載置し、その後カバーテープで凹部の開口部を閉塞するタイプのテーピング装置がある。このようなタイプのテーピング装置としては、特許文献1に開示されているものがある。
特開2008−273555号公報
上述の特許文献1には、シートに貼付されたウエハを多数のチップにダイシングしたものが、チップ部品供給テーブルに固定されている。そして、そのチップを取り出した後に、検査装置で検査を行っている。すなわち、特許文献1には、チップの供給方式が1つのみ(チップ部品供給テーブルに固定されたウエハからチップを取り出すもののみ)が開示されている。しかしながら、たとえばチップが別のキャリアテープに既に収納されていて、このキャリアテープからチップを取り出して、所定の検査を行った後に、再び取り出したキャリアテープとは異なるキャリアテープに収納させたい、というニーズも存在する。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、キャリアテープに収納されている検査対象物を取り出した後に、検査対象物を取り出したキャリアテープとは異なるキャリアテープに検査対象物を収納させることが可能なテーピング装置を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明のテーピング装置の第1の側面は、キャリアテープの収納部に検査対象物を収納した後に、カバーテープをキャリアテープに取り付けて、当該検査対象物を外部から封止するテーピング装置であって、検査対象物を収納させるための収納部を備えるキャリアテープを下流側に向けて搬送させる第1テープ搬送機構と、既に検査対象物が収納部に収納されていて、かつキャリアテープにカバーテープが取り付けられた状態の供給用テープからカバーテープを剥がしつつ下流側に向けて搬送させる第2テープ搬送機構と、第1テープ搬送機構に存在するキャリアテープにカバーテープを重ねる状態で、カバーテープをキャリアテープに取り付ける取付手段と、検査対象物に対して所定の検査を行い、当該検査対象物が良品であるか否かを判定する検査手段と、供給用テープの収納部または別途の供給部位に存在する検査対象物を保持させる保持手段と、保持手段および検査対象物を移動させることが可能な移動手段と、第1テープ搬送機構、第2テープ搬送機構、取付手段、検査手段、保持手段および移動手段の作動を制御する制御手段と、を具備し、制御手段は、供給用テープの収納部または別途の供給部位から所望の検査対象物を取り出させた後に、検査対象物を検査手段で検査させるよう、検査手段、保持手段および移動手段を制御し、検査手段によって検査対象物が不良品であると判定された場合には、排出部位に検査対象物を排出させるように移動手段および保持手段を制御すると共に、検査手段によって検査対象物が良品であると判定された場合には、第1テープ搬送機構に存在するキャリアテープの収納部に検査対象物を収納させるように移動手段および保持手段を制御するものである。
このように構成する場合には、第2テープ搬送機構は、供給用テープを搬送するが、この供給用テープの収納部には、既に検査対象物が収納されている。ここで、供給用テープからカバーテープを剥がして、収納部から検査対象物を取り出せる状態とする。そして、制御手段は、第2テープ搬送機構に存在するキャリアテープの収納部から検査対象物を取り出すように移動手段および保持手段を制御して、検査手段にて検査対象物の検査が為されるように、移動手段を制御する。そして、検査手段による検査により、検査対象物が良品であると判定された場合には、第1テープ搬送機構に存在するキャリアテープの収納部に検査対象物を収納させるように、移動手段および保持手段を制御する。
このようにすることで、既に封止されている供給用テープから検査対象物を取り出して、検査手段での検査後に、第1テープ搬送機構によって搬送されているキャリアテープの収納部に検査対象物を収納させることが可能となる。一方、別途の供給部位から検査対象物を取り出して、検査手段での検査後に、第1テープ搬送機構によって搬送されているキャリアテープの収納部に検査対象物を収納させることが可能となる。そのため、別途の供給部位と、供給用テープというように、検査対象物の供給方式を2つとすることが可能となる。
また、本発明のテーピング装置の他の側面は、上述の発明に加えて更に、第1テープ搬送機構および第2テープ搬送機構は、いずれも別途の供給部位から離間する一方側に設けられていることが好ましい。
このように構成する場合には、第1テープ搬送機構および第2テープ搬送機構は、いずれも別途の供給部位から離間する一方側に設けられているため、作業者による初期のキャリアテープの設置作業等の作業において、その作業性を高めることが可能となる。
さらに、本発明のテーピング装置の他の側面は、上述の発明に加えて更に、第2テープ搬送機構は、第1テープ搬送機構よりも別途の供給部位から離間する側に設けられていると共に、第2テープ搬送機構は、テーピング装置に対して着脱自在に設けられている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、第1テープ搬送機構は、第2テープ搬送機構よりも別途の供給部位に近い側に設けられる状態となる。そのため、別途の供給部位から検査対象物を、第1テープ搬送機構によって搬送されるキャリアテープに供給する動作を行う場合には、作業効率を良好にすることが可能となる。また、第2テープ搬送機構は、テーピング装置に対して着脱自在に設けられているため、別途の供給部位からのみ検査対象物を供給する場合には取り外して、テーピング装置をコンパクト化することが可能となる。
また、本発明のテーピング装置の他の側面は、上述の各発明に加えて更に、検査対象物に対して検査手段とは異なる他方の面側から検査を行うための第2の検査手段を具備し、第2の検査手段は、第1テープ搬送機構により搬送させられているキャリアテープの収納部における検査対象物に対して所定の検査を行う、ことが好ましい。
このように構成する場合には、検査対象物に対して、一方の面側からと、他方の面側からの両面側からの検査を実行させることが可能となる。そのため、検査対象物に対して、良好な検査を実行させることが可能となる。
本発明によると、キャリアテープに収納されている検査対象物を取り出した後に、検査対象物を取り出したキャリアテープとは異なるキャリアテープに検査対象物を収納させることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るテーピング装置の主要部の構成を示す斜視図である。 図1のテーピング装置の主要部を別の角度から見たときの構成を示す斜視図である。 図1のテーピング装置の主要部を別の角度から見たときの構成を示す斜視図である。 図1のテーピング装置の主要部を模式的に表した斜視図である。 図1のテーピング装置のうち、駆動系の主要部のイメージを示す側面断面図である。 図1のテーピング装置のうち、ワーク保持機構およびイジェクタ機構の構成を示す側断面図である。 図1のテーピング装置のうち、全体の制御のイメージを示す図である。 図1のテーピング装置で用いられるキャリアテープの形状を示す斜視図である。 図1のテーピング装置において、封止テープからカバーテープを剥がす場合のイメージを示す図である。 図1のテーピング装置のうち、搬入ローラ対の構成を示す斜視図である。 図1のテーピング装置のうち、第1テープ搬送機構の要部構成を示す斜視図である。 図1のテーピング装置のうち、第2テープ搬送機構の要部構成を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態に係るテーピング装置10について、図1から図12に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、キャリアテープT1が搬送される方向が、図1におけるX方向に対応する。また、テーピング装置10が設置される設置面から離間する方向は上下方向に対応するが、この方向が図1におけるZ方向に対応する。さらに、X方向およびZ方向に直交する方向が、図1におけるY方向に対応する。
図1〜図4に示すように、テーピング装置10は、X軸駆動機構20と、Y軸駆動機構30と、ワーク保持機構40と、イジェクタ機構50と、反転ユニット60と、ピックアンドプレースユニット70と、第1外観検査部80と、第2外観検査部90(図4、図7参照)と、キャリアテープ供給部100と、カバーテープ供給部110と、テープ接着機構120と、第1テープ搬送機構130と、第2テープ搬送機構140と、制御部150と、を主要な構成要素としている。
<X軸駆動機構20について>
図5他に示すように、X軸駆動機構20は、Xテーブル21と、X軸駆動モータ22と、ボールネジ23と、ガイド(図示省略)とを具備している。Xテーブル21は、本実施の形態では、上述の各構成のうち最も下方に位置していて、ボールネジ23に対して噛み合う螺合部21aを有している。また、X軸駆動モータ22は、ボールネジ23を駆動させる駆動力を与えるものである。X軸駆動モータ22の駆動によってボールネジ23が回転させられると、Xテーブル21はX方向に沿ってスライドさせられる。また、ガイドは、X軸駆動モータ22の作動によりXテーブル21がスライドする際の案内として機能する。
<Y軸駆動機構20について>
また、図5他に示すように、Y軸駆動機構30は、Yテーブル31と、Y軸駆動モータ32と、ボールネジ33と、ガイド34とを具備している。Yテーブル31は、本実施の形態では、上述したXテーブル21に対してスライド可能に設けられている。また、Y軸駆動モータ32は、Xテーブル21に対して移動しないように取り付けられていると共に、Yテーブル31をY方向に沿ってスライドさせる駆動力を与える。ガイド34は、Y軸駆動モータ32の作動によりYテーブル31がY方向に沿ってスライドする際の案内として機能する。
<ワーク保持機構40について>
また、図5、図6等に示すように、ワーク保持機構40は、取付台41と、リング取付部材42と、支持台43とが設けられている。このワーク保持機構40は、別途の供給部位に対応する。これらのうち、取付台41は、Yテーブル31に取り付けられている。後述するように、取付台41には、保持リングR(ウエハ等のワークWを保持するリング)に、テープ部材Tを介して貼付されているワークWが保持される。また、この取付台41は、図5に示すように、X軸駆動モータ22の作動によりX軸方向に沿って移動可能であると共に、Y軸駆動モータ32の作動によりY軸方向に沿って移動可能となっている。ただし、反転ユニット60および第1外観検査部80は、XY方向には移動しないように設けられている。
また、図6に示すように、取付台41には、挿通孔41aが形成されている。取付台41には、挿通孔41aの周縁から上方に向かって突き上げ部41bが設けられている。突き上げ部41bは、ウエハ等のワークWを貼り付けているテープ部材Tを上方に向かって突き上げる部分であり、かかる突き上げにより、テープ部材Tは張設された状態となる。また、取付台41には、リング取付部材42が取り付けられている。リング取付部材42は、保持リングRを取り付ける部分となっている。そして、このリング取付部材42および保持リングRを介して、ウエハ等のワークWが取付台41に取り付けられる。
また、図4、図5に示すように、取付台41の内部空間を跨ぐように、支持台43が設けられている。支持台43は、イジェクタ機構50を支持する部分となっていて、当該支持台43は、テーピング装置10が設置される設置面に対して、固定的に設けられている。それにより、X軸駆動モータ22および/またはY軸駆動モータ32が作動すると、ウエハ等のワークWがイジェクタ機構50と対向する位置を移動させることを可能としている。
<イジェクタ機構50について>
図4、図5に示すように、支持台43にはイジェクタ機構50が取り付けられている。このイジェクタ機構50は、支持台43から上方に向かって移動させる移動機構(図示省略)を備えている。また、図6に示すように、イジェクタ機構50は、突上針51を有していて、この突上針51を上下方向に移動させることを可能としている。そのため、移動機構を作動させてワークWに対して近接する状態とした後に、突上針51を上昇させることにより、その上昇部位におけるチップCを上昇させることを可能としている。それにより、所望するチップCのみを上昇させて、吸着ノズル61aで吸着保持させることを可能としている。なお、以下の説明では、たとえば微小なICチップ等の如くワークWから切り出されたものを、チップC(図5参照)と称呼する。なお、チップCは、検査対象物の一例に対応する。
<反転ユニット60について>
反転ユニット60は、テーピング装置10の不図示の固定的な部位に取り付けられていて、ワーク保持機構40と共には移動しない構成となっている。この反転ユニット60は、図4、図5および図7等に示すように、チップ保持機構61と、上下機構62と、回転機構63とを備えている。チップ保持機構61は、吸着ノズル61aを備えていて、この吸着ノズル61aがチップCの表面等の部位に当接してチップCを吸引保持する。また、吸着ノズル61aには、チューブ61bの一端が連結されていて、このチューブ61bの他端側にはバキュームポンプ61c(図7参照)が連結されている。そのため、吸着ノズル61aは、チップCを吸着保持することを可能としている。
なお、このチップ保持機構61(吸着ノズル61a)は、保持手段の一例に対応する。
また、上下機構62は、チップ保持機構61および回転機構63を上下方向(Z方向)に移動させるための部分である。この上下機構62は、上下駆動モータ62aおよび上下駆動モータ62aの駆動力を伝達する不図示の伝達機構を具備している。そして、この上下駆動モータ62aの駆動によって、チップ保持機構61および回転機構63が上下方向に移動させられる。
なお、上下機構62、回転機構63、後述するXスライダ部71、後述するYスライダ部72、および後述する上下スライダ部73は、移動手段の一例に対応するが、移動手段は、これらのうち少なくとも1つから構成されていれば良い。また、移動手段にX軸駆動機構20および/またはY軸駆動機構30を含めるようにしても良い。
また、回転機構63は、チップ保持機構61(吸着ノズル61a)を回転させるための部分である。回転機構63は、回転モータ63aと、回転モータ63aからの駆動力を伝達するベルト等の不図示の伝達機構とを具備していて、上述の回転モータ63aの駆動によってチップ保持機構61が上下方向に移動させられる。
ここで、吸着ノズル61aと突上針51とは、Z方向において位置合わせがなされるように、反転ユニット60が取り付けられている(図4参照)。また、チップ保持機構61(吸着ノズル61a)は、チップCを保持した後に、回転モータ63aの作動によりチップCが吸着ノズル61aよりも上部に位置するように反転させられ、その反転の後に、チップCは、ピックアンドプレースユニット70の吸着ノズル73cに受け渡される。
<ピックアンドプレースユニット70について>
また、図1〜図4、図7等に示すように、ピックアンドプレースユニット70は、Xスライダ部71と、Yスライダ部72と、上下スライダ部73とを有している。Xスライダ部71は、Yスライダ部72をX軸方向に沿って移動させるものである。このXスライダ部71は、Xガイドレール71aと、Xスライドモータ71bを備えていて、Xスライドモータ71bの駆動により、Yスライダ部72をXガイドレール71aに沿って移動させることを可能としている。同様に、Yスライダ部72は、Yガイドレール72aと、Yスライドモータ72bを備えていて、Yスライドモータ72bの駆動により、上下スライダ部73をYガイドレール72aに沿って移動させることを可能としている。また、上下スライダ部73は、上下ガイド73aと、上下モータ73bと、吸着ノズル73cとを備えている。上下モータ73bの作動により、吸着ノズル73cは、上下ガイド73aに沿って上下方向(Z方向)に移動させられる。また、吸着ノズル73cには不図示のチューブの一端が連結されていると共に、そのチューブの他端には、不図示のバキュームポンプが接続されている。そのため、吸着ノズル73cは、チップCを吸着保持することを可能としている。
なお、吸着ノズル73cは、上述のチップ保持機構61(吸着ノズル61a)と共に、保持手段の一例に対応する。
<第1外観検査部80について>
第1外観検査部80は、上下スライダ部73の吸着ノズル73cによって保持されているチップCに対して、吸着ノズル73cが吸着している面とは反対側の面側(テープ部材Tに取り付けられているチップCの上側を表面側とすると、表面側)から、当該チップCの外観検査を行うための部分であり、吸着ノズル73cで保持されている状態(未だキャリアテープT1に収納される前)のチップCを検査するものである。この第1外観検査部80は、第2外観検査部90と共に、検査手段の一例に対応する。また、第1外観検査部80は、チップCを撮像することにより、当該チップCの外観において不具合がないか否かを照合するための部分である。そのため、第1外観検査部80は、CCD、CMOS等の撮像素子81を備えており、この撮像素子81での撮像に基づいて撮像データが形成され、撮像されたチップCが良品であるか否かが判定される。
なお、第1外観検査部80は、テーピング装置10の不図示の固定的な部位に取り付けられていて、取付台41には取り付けられていない。また、第1外観検査部80は、図7に示すように、撮像素子81以外に、照光部82と、ハーフミラー83と、レンズユニット84とを備えている。照光部82は、外観検査が為されるチップCに対して照射する照明光を出射する部分である。照光部82から放たれた光は、ハーフミラー83を通過して、チップCへとガイドされる。また、ハーフミラー83は、照明光を透過させるものの、チップCから反射される光を所定の方向(本実施の形態では撮像素子81に向かう方向)に反射させるものである。レンズユニット84は、ハーフミラー83によって反射させられる光を入射させて、撮像素子81の表面に結像させる。
<第2外観検査部90について>
また、第2外観検査部90も、上述の第1外観検査部80と同様の構成を備えている。この第2外観検査部90も、テーピング装置10の不図示の固定的な部位に取り付けられている。この第2外観検査部90は、キャリアテープT1に収納されたチップCの外観検査を行うための部分である。ここで、吸着ノズル61aがチップCの表面側を吸着しているとすると、当該吸着ノズル61aが反転した後に、吸着ノズル73cにチップCを受け渡すため、吸着ノズル73cはチップCの裏面側を吸着し、第1外観検査部80はチップCの表面側を検査する状態となる。そのため、第2外観検査部90は、チップCの裏面側から、当該チップCの外観検査を行うことを可能としている。なお、第2外観検査部90は、撮像素子91等を備えているが、それら各構成要素の詳細についての説明は省略する。なお、第2外観検査部90の不図示の照光部は、第1テープ搬送機構130から退避可能に設けられている。
<キャリアテープ供給部100について>
また、図7に示すように、キャリアテープ供給部100は、キャリアテープT1を第1テープ搬送機構130に供給するための部分であり、キャリアテープT1が巻回されている供給リール101を具備し、この供給リール101が軸受等に取り付けられて回転可能に設けられている。その他、キャリアテープ供給部100は、キャリアテープT1の搬送ローラ側への引出しをガイドするためのローラを備えていても良い。これらのうち、供給リール101は、テーピング装置10の外部に飛び出す状態で取り付けられていて、当該供給リール101毎の交換を容易としている。また、供給リール101が軸受等に取り付けられることにより、後述する第1テープ搬送機構130によりキャリアテープT1が引き出されるにつれて、供給リール101が容易に回転するように設けられている。
なお、図1等においては、供給リール101は、第1テープ搬送機構130にのみ、キャリアテープT1を供給するように、1つのみ設けられている。ただし、第2テープ搬送機構140には、封止テープT3を供給するための、キャリアテープ供給部100と類似する封止テープ供給部105が設けられている(図1〜図3参照)。この封止テープ供給部105は、封止テープT3が巻回されている供給リール105aを具備している。
<カバーテープ供給部110について>
また、図3、図7等に示すように、カバーテープ供給部110は、カバーテープT2を、第1テープ搬送機構130および/または第2テープ搬送機構140に供給するための部分である。このカバーテープ供給部110は、カバーテープT2が巻回されている供給リール111を具備し、この供給リール111が回転可能に設けられている。その他、カバーテープ供給部110は、カバーテープT2の搬送ローラ側への引出しをガイドする複数のガイドローラ112、および搬送レール133に沿うようにカバーテープT2の向きを変えるための最終ガイド113を有している。上述の供給リール111は、テーピング装置10の外部に飛び出す状態で取り付けられていて、供給リール111が軸受等に取り付けられることにより、後述する第1テープ搬送機構130、第2テープ搬送機構140によりカバーテープT2が引き出されるにつれて、供給リール111が容易に回転するように設けられている。
<テープ接着機構120について>
また、テープ接着機構120は、図7に示すように、キャリアテープT1に対してカバーテープT2を、熱圧着によって接着させるための機構である。本実施の形態では、テープ接着機構120は、第1テープ搬送機構130のみに設けられている。なお、テープ接着機構120は、取付手段の一例に対応する。
このテープ接着機構120は、不図示のヒータと、熱圧着用コテ121と、上下移動機構122とを備えている。これらのうち、ヒータは、熱圧着用コテ121を加熱するものである。熱圧着用コテ121は、ヒータによって所定の温度に加熱される部分であり、カバーテープT2をキャリアテープT1に重ねた状態でキャリアテープT1の上部に押し当てて、カバーテープT2をキャリアテープT1に熱圧着させるものである。また、熱圧着用コテ121は、キャリアテープT1およびカバーテープT2の送りの1ピッチに対応する分だけを熱圧着するように設けられている。
また、上下移動機構122は、熱圧着用コテ121を上下方向に移動させるための機構である。このような上下移動機構122としては、たとえばスライドガイド122a(図7、図12参照)と、エアシリンダ等のアクチュエータ122bを具備するものが好適であるが、アクチュエータ122bはエアシリンダには限られない。また、本実施の形態では、アクチュエータ122bの加圧に対して熱圧着用コテ121を上方に押し戻す(カバーテープT2から熱圧着用コテ121を離間させる)ための戻しバネ(図示省略)が設けられている。戻しバネの一端側は、本実施の形態では、スライドガイド122aの上端側に取り付けられていると共に、戻しバネの他端側は、熱圧着用コテ121の所定の部位に取り付けられている。
<第1テープ搬送機構130について>
また、図3、図4、図7および図12等に示すように、第1テープ搬送機構130は、キャリアテープT1をチップCの搭載位置まで搬送し、またチップCが凹部T1Aに収納された後に当該キャリアテープT1をカバーテープT2に対する熱圧着位置まで搬送し、その後、キャリアテープT1にカバーテープT2が接着されている封止テープT3を排出側に排出させるものである。この第1テープ搬送機構130は、第1搬送モータ131と、搬入ローラ対132と、搬送レール133と、レールカバー134と、排出ローラ対135とを主要な構成要素としている。
第1搬送モータ131は、搬入ローラ対132のガイドローラ132aを駆動させる駆動力を与えるものである。また、搬入ローラ対132は、ガイドローラ132aと、従動ローラ132bとを具備している。ガイドローラ132aは、図10に示すように、深溝部132a1と、段部132a2とを有している。深溝部132a1は、その底面がガイドローラ132aの外周面132a3および段部132a2の底部よりも、径方向中心側に近接している部分である。なお、ガイドローラ132aの外周面132a3は、従動ローラ132bの外周面122b1と当接している部分である。また、この深溝部132a1には、キャリアテープT1の凹部T1Aが位置することが可能となっている。一方、段部132a2は、キャリアテープT1の凹部T1Aが入り込む部分ではなく、当該キャリアテープT1の幅方向における両端近傍に当接する部分である。そのため、段部132a2の底面は、ガイドローラ132aの外周面132a3よりも径方向の中心側に位置しているものの、深溝部132a1の底部よりも径方向の外側に位置する構成となっている。なお、ガイドローラ132aは、第1搬送モータ131の駆動力によって回転させられる。
また、従動ローラ132bは、ガイドローラ132aとの間でキャリアテープT1を挟み込むと共に、ガイドローラ132aの回転駆動に従動的に回転させられる。
また、搬送レール133は、キャリアテープT1の下面側に当接し、当該キャリアテープT1の搬送をガイドするものである。この搬送レール133は、長尺状かつ板状を為すように設けられている。この搬送レール133の幅方向中央部分には、ガイド溝133aが設けられている。ガイド溝133aは、搬送レール133の長手に沿って設けられていて、当該搬送レール133を突っ切るように設けられている。また、このガイド溝133aは、搬送レール133の上面から所定だけ窪む形状に設けられているが、当該窪みの深さは、キャリアテープT1の凹部T1Aが入り込むことが可能な深さ以上となっている。この搬送レール133の一端は、上述したガイドローラ132aに近接して設けられている。そのため、搬送レール133の一端は、下面から上面に向かうにつれて、長手方向の長さが長くなるようなテーパ部123bを有する形状に形成されている。また、このような構成を搬送レール133が有することにより、キャリアテープT1は、搬入ローラ対132から搬送レール133へと、良好に受け渡される状態となっている。
また、レールカバー134は、搬送レール133の上面側において、キャリアテープT1を覆うものである。このレールカバー134は、搬送レール133の上面に対して、所定の間隔を有する状態で取り付けられている。それにより、このレールカバー134と搬送レール133の上面との間にキャリアテープT1が位置して、当該キャリアテープT1の搬送レール133に沿う送り(搬送)がガイドされる。また、図3および図11等に示すように、第1テープ搬送機構130においては、2つのレールカバー134a,134bが搬送レール133に取り付けられている。
ここで、レールカバー134aは、キャリアテープT1の搬送方向における上流側に取り付けられているが、そのレールカバー134aの下流側の端部には、チップガイド部134a1が設けられている。チップガイド部134a1は、レールカバー134aの端部を切り欠いた切欠部134a2と、その切欠部134a2の周囲に存在するガイドテーパ部134a3とを有している。このような切欠部134a2およびガイドテーパ部134a3を有することにより、切欠部134a2を介してのチップCの凹部T1Aへの収納を容易としている。また、レールカバー134bの上流側の端部は、当該上流側の先端に向かうにつれて尖形となる尖形部134b1を有していると共に、その尖形部134b1は、上流側の先端に向かうにつれて下方に向かうテーパ形状を為している。かかる尖形部134b1は、切欠部134a2に近接して設けられているが、尖形部134b1は、切欠部134a2にはさほど入り込まず、それによってチップCの凹部T1Aへの収納性を確保している。
なお、搬送レール133のうち、第2外観検査部90にてチップCの外観を検査する部位には、レールカバー134が取り付けられていないか、またはレールカバー134bに切欠部が設けられている。同様に、搬送レール133のうち、最終ガイド113が存在する近傍においても、レールカバー134が取り付けられていないか、またはレールカバー134bに切欠部が設けられていて、カバーテープT2のテープ接着機構120側への送り込みを容易としている。また、搬送レール133のうち、テープ接着機構120が存在する部位においても、レールカバー134が取り付けられていないか、またはレールカバー134bに切欠部が設けられていない状態となっている。
また、キャリアテープT1の搬送方向に沿って搬送レール133の下流端部よりも下流側には、排出ローラ対135が設けられている。この排出ローラ対135は、ガイドローラ125aと、従動ローラ125bとを具備しているが、その構成は、搬入ローラ対132におけるガイドローラ132aおよび従動ローラ132bと同様となっているため、それら詳細についての説明は省略する。
なお、キャリアテープT1には、図8に示すように、表面から離間するように窪んだ凹部T1Aが設けられていて、この凹部T1AにチップCが収納される。また、本実施の形態では、第1テープ搬送機構130および第2テープ搬送機構140は、取付台41には取り付けられていない。
<第2テープ搬送機構140について>
また、第2テープ搬送機構140は、チップCを第1テープ搬送機構130に供給するためのものである。かかる供給を行うため、第2テープ搬送機構140においては、チップCが予め凹部T1Aに収納されている封止テープT3(この封止テープT3はチップCを供給するための供給用テープに対応)を搬送しつつ、封止テープT3からカバーテープT2を剥がして、凹部T1AからチップCを取り出し可能とする。その後、チップCを取り出して、第1テープ搬送機構130により搬送されているキャリアテープT1の凹部T1Aに、取り出したチップCを収納させる。
この第2テープ搬送機構140は、駆動モータ141と、搬送ガイド142と、排出ローラ143と、剥がし機構144とを主要な構成要素としている。ここで、第2テープ搬送機構140上では、チップCの外観検査は為されないため、第2外観検査部90等に対応するものが、搬送レール133の上部には配置されていない。また、第2テープ搬送機構140においては、キャリアテープT1に対してカバーテープT2を接着する必要がないため、テープ接着機構120等に対応するものも設けられていない。
しかしながら、第2テープ搬送機構140には、剥がし機構144が設けられている。剥がし機構144は、剥がし板部材144aと巻き取りリール144bとを備えている。剥がし板部材144aは、搬送ガイド142に取り付けられていて、封止テープT3から剥がされるカバーテープT2の先端に対して、鋭角をなす状態で接触する部分である。また、巻き取りリール144bは、剥がし板部材144aを通過させた封止テープT3を取り付けると共に、この封止テープT3を巻回させる部分である。また、この巻き取りリール144bには、駆動モータ141の駆動力が与えられて、巻き取りリール144bで封止テープT3を巻き取らせている。
なお、駆動モータ141は、上述のように巻き取りリール144bへ駆動力を与えるものであるが、巻き取りリール144bと共に排出ローラ143にも駆動力を与えるように構成されている。つまり、封止テープT3は、排出ローラ143により巻き取られることで下流側に向かって進行することができる。また、搬送ガイド142は、封止テープT3の搬送をガイドするものである。かかる搬送を良好にガイドするために、搬送ガイド142は、不図示の溝部等を有しているが、搬送ローラ等の他の部材を有する構成であっても良い。
ここで、本実施の形態では、第1テープ搬送機構130と第2テープ搬送機構140とは、キャリアテープT1の搬送方向および高さ方向と直交する方向(Y方向)に並んで設けられている。このとき、第1テープ搬送機構130と第2テープ搬送機構140とは、いずれもY方向において、ワーク保持機構40から離間する一方側に設けられている。なお、本実施の形態では、第1テープ搬送機構130の方が、第2テープ搬送機構140よりもワーク保持機構40に近接して設けられている。
なお、第2テープ搬送機構140は、テーピング装置10に対して着脱自在に設けられている。すなわち、第2テープ搬送機構140は、不必要な場合には、テーピング装置10から取り外すことが可能となっている。ここで、第2テーピング搬送機構140は、テーピング装置10のうち第1テープ搬送機構130に対して着脱自在に設けられる構成としても良いが、テーピング装置10のその他の固定部分に取り付ける構成であっても良い。
<制御部150について>
また、テーピング装置10は、制御部150を有している。この制御部150は、テーピング装置10における各駆動部位の駆動を司る部分であり、制御手段に対応する。すなわち、制御部150は、X軸駆動モータ22、Y軸駆動モータ32、バキュームポンプ61c、上下駆動モータ62a、回転モータ63a、Xスライドモータ71b、Yスライドモータ72b、上下モータ73b、上下モータ73b、撮像素子81,91、アクチュエータ122b、第1搬送モータ131、駆動モータ141等の駆動を制御することを可能としている。なお、制御部150は、その他の各種の構成部分の制御を司るものとしても良い。
この制御部150は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、メモリ(ROM(Read Only
Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ等)、モータドライバ等のドライバ、バス、タイマ、インターフェース等を有している。また、この制御部150は、CPUがROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリおよび/またはHDD(Hard
Disk Drive)に格納されている各種プログラムを不図示のRAM(Random Access
Memory)に読み出して協働して実行することにより、上述の駆動部位の制御を実現している。
<テーピング装置10の動作について>
以上のような構成を有するテーピング装置10の動作について、以下に説明する。以下の説明においては、(1)ウエハWからのチップCの取り出し(通常動作)、(2)封止テープT3からのチップCの供給(再供給)の順に説明する。
(1)ウエハWからのチップCの取り出し(通常動作)に関して
まず、ワーク保持機構40に、それぞれが微細なチップCとなるようにダイシングされたワークW(ウエハ)を保持させる。そして、テーピング装置10は、このワークWからチップCを取り出して、当該チップCの表面側について第1外観検査部80で外観検査を行った後に、キャリアテープT1の凹部T1Aに収納され、続いて第2外観検査部90でチップCの裏面側の外観検査を行った後に、カバーテープT2をキャリアテープT1に熱圧着させて封止テープT3を形成し、その封止テープT3を排出することにより全体の動作が完了する。
順次説明すると、制御部150の制御に基づいて、X軸駆動モータ22および/またはY軸駆動モータ32を作動させて、次に取り出すべきチップCの位置合わせを行う。このとき、制御部150の制御に基づいてバキュームポンプ61cが作動させられており、それにより吸着ノズル61aには吸引力が与えられた状態となっている。その状態で、制御部150の制御に基づいて上下駆動モータ62aを作動させて、吸着ノズル61aを次に取り出すべきチップCの表面に近づけると共に、イジェクタ機構50の突上針51を上昇させて、次に取り出すべきチップCを持ち上げる。それにより、取り出すべきチップCの表面側は、吸着ノズル61aに接触する。このとき、吸着ノズル61aには、バキュームポンプ61cの作動による負圧が作用している。そのため、吸着後、制御部150の制御に基づいて上下駆動モータ62aを駆動させて吸着ノズル61aを上昇させても、チップCを保持したままの状態を維持できる。
その後に、回転モータ63aを作動させて、チップCを反転させて吸着ノズル61aよりも上に位置する状態とする。その後に、制御部150は、ピックアンドプレースユニット70のXスライドモータ71b、Yスライドモータ72bおよび上下モータ73bを作動させると共に、吸着ノズル73cを作動させて、チップCを吸着ノズル61aから受け取る。
その後、チップCが第1外観検査部80の撮像部位に到達するように、制御部150は、Xスライドモータ71b、Yスライドモータ72bおよび上下モータ73bの作動を制御する。そして、チップCが撮像部位に到達した後に、制御部150は、撮像素子81を駆動させて、チップCの表面側の撮像を行う。この撮像結果は、制御部150の画像判定部に送信される。そして、当該画像判定部では、良品の画像データと撮像されたチップCの表面の画像データとの照合を行う。
その照合の結果、チップCの表面側に問題がないと判定された場合には、チップCは、外観上、良品に相当するものとなり、凹部T1Aへの収納状態を維持したままとなる。また、上述の照合の結果、チップCの表面側に問題がないと判定された場合には、制御部150は、当該チップCを第1テープ搬送機構130におけるキャリアテープT1の凹部T1Aに収納すべく、Xスライドモータ71bおよびYスライドモータ72bを作動させて、吸着ノズル73cの先端がチップガイド部134a1に位置する状態とした後に、上下モータ73bを作動させてチップCを凹部T1Aに位置させ、その後にチップCの吸着ノズル73cを大気開放する等によってチップCを凹部T1Aに収納させる。
なお、第1外観検査部80での検査後、制御部150の画像判定部における照合により、良品でない(不良品である)と判定された場合には、チップCは、適宜ピックアンドプレースユニット70の各部位を作動させて、不図示の排出部位から排出させられ、排出されたチップCは、トレイ等のチップ受部に受け止められる。
また、第2外観検査部90においては、上述の第1外観検査部80と同様の外観検査を、チップCの裏面側について行う。この検査後、制御部150の画像判定部における照合により、良品でない(不良品である)と判定された場合には、チップCは、不図示の排出部位から排出させられ、排出されたチップCは、トレイ等のチップ受部に受け止められる。ここで、第2外観検査部90で外観検査がなされたチップCは、既にキャリアテープT1の凹部T1Aに収納させられている。そのため、制御部150は、ピックアンドプレースユニット70の各部位を作動させ、さらには第2外観検査部90の照光部を、キャリアテープT1の上部から退避させ、その後に、吸着ノズル73cでチップCを吸着させた後に、再びピックアンドプレースユニット70の各部位を作動させて、チップCを不図示の排出部位から排出させ、排出されたチップCは、トレイ等のチップ受部に受け止められる。
以上のようにして、ウエハWからチップCの外観検査を行い、その後、良品と判定されたチップCを凹部T1Aに収納して封止テープT3を形成する。
(2)封止テープT3からのチップCの供給(再供給)に関して
続いて、チップCを封止テープT3から供給する、再供給に関して説明する。
まず、第2テープ搬送機構140に、チップCを供給するための封止テープT3(供給用テープ)をセットする。このとき、封止テープT3からカバーテープT2を剥がす動作を行う(図9および図12参照)。具体的には、第2テープ搬送機構140の搬送ガイド142の所定位置には、剥がし板部材144aが設けられている。そのため、封止テープT3から剥がされたカバーテープT2は、剥がし板部材144aを通過させつつ、当該カバーテープT2の先端を巻き取りリール144bに取り付ける。なお、この巻き取りリール144bには、駆動モータ141によって、剥がされたカバーテープT2を巻き取るための所定のトルクが与えられている。
そのため、封止テープT3が搬送ガイド142に沿って進行し、カバーテープT2が剥がし板部材144aを通過すると、当該封止テープT3からカバーテープT2が順次剥がされる。そのため、キャリアテープT1のみが、搬送ガイド142の下流側に向かって進行する。
ここで、第2テープ搬送機構140に存在するキャリアテープT1の凹部T1Aには、予めチップCが収納されていて、この凹部T1Aから、チップCを取り出す。すなわち、制御部150は、ピックアンドプレースユニット70の吸着ノズル73cを作動させてチップCを凹部T1Aから取り出す。その後、チップCが第1外観検査部80の撮像部位に到達するように、制御部150は、Xスライドモータ71b、Yスライドモータ72bおよび上下モータ73bの作動を制御する。そして、チップCが撮像部位に到達した後に、制御部150は、撮像素子81を駆動させて、チップCの表面側の撮像を行う。この撮像結果は、制御部150の画像判定部に送信される。そして、当該画像判定部では、良品の画像データと撮像されたチップCの表面の画像データとの照合を行う。
その照合の結果、チップCの裏面側に問題がないと判定された場合には、制御部150は、当該チップCを第1テープ搬送機構130におけるキャリアテープT1の凹部T1Aに収納すべく、Xスライドモータ71bおよびYスライドモータ72bを作動させて、吸着ノズル73cの先端がチップガイド部134a1に位置する状態とした後に、上下モータ73bを作動させてチップCを凹部T1Aに位置させ、その後にチップCの吸着ノズル73cを大気開放する等によってチップCを凹部T1Aに収納させる。
なお、第1外観検査部80での検査後、制御部150の画像判定部における照合により、良品でない(不良品である)と判定された場合には、チップCは、適宜ピックアンドプレースユニット70の各部位を作動させて、不図示の排出部位から排出させられ、排出されたチップCは、トレイ等のチップ受部に受け止められる。
また、第2外観検査部90でチップCの裏面側の検査後、制御部150の画像判定部における照合により、良品でない(不良品である)と判定された場合には、チップCは、不図示の排出部位から排出させられ、排出されたチップCは、トレイ等のチップ受部に受け止められる。ここで、第2外観検査部90で外観検査がなされたチップCは、既にキャリアテープT1の凹部T1Aに収納させられている。そのため、制御部150は、ピックアンドプレースユニット70の各部位を作動させ、さらには第2外観検査部90の照光部を、キャリアテープT1の上部から退避させ、その後に、吸着ノズル73cでチップCを吸着させた後に、再びピックアンドプレースユニット70の各部位を作動させて、チップCを不図示の排出部位から排出させ、排出されたチップCは、トレイ等のチップ受部に受け止められる。
以上のようにして、既に封止テープT3に封止されているチップCを取り出して、新たなキャリアテープT1の凹部T1AにチップCを収納し、その後に封止テープT3で封止して、新たな封止テープT3を形成する。
<効果>
以上のような構成のテーピング装置10によると、既にチップCが封止されている封止テープT3からチップCを取り出して、第1外観検査部80での検査後に、第1テープ搬送機構130によって搬送されているキャリアテープT1の凹部T1AにチップCを収納させることが可能となる。一方、別途の供給部位からチップCを取り出して、第1外観検査部80での検査後に、第1テープ搬送機構130によって搬送されているキャリアテープT1の凹部T1Aに、チップCを収納させることが可能となる。そのため、別途の供給部位と、供給用の封止テープT3というように、チップCの供給方式を2つとすることが可能となる。
また、本実施の形態では、第1テープ搬送機構130および第2テープ搬送機構140は、いずれもY方向において、ワーク保持機構40から離間する一方側に設けられている。そのため、チップCの搬送効率を高めることが可能となる。すなわち、第2外観検査部90において不良品であると判定される等の場合には、チップCを再び吸着ノズル73cに吸引保持させて、第2テープ搬送機構140によって搬送されているキャリアテープT1の凹部T1Aに収納させる必要があるが、そのとき、第1テープ搬送機構130と第2テープ搬送機構140とが、Y方向において、ワーク保持機構40を挟んで反対側に設けられている場合のように、搬送効率を悪化させずに済む。そのため、チップCの検査効率を向上させることが可能となる。
また、上述のように、第1テープ搬送機構130および第2テープ搬送機構140は、いずれもY方向において、ワーク保持機構40から離間する一方側に設けられているため、作業者による初期のキャリアテープT1の設置作業等の作業において、その作業性を高めることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、第1テープ搬送機構130は、第2テープ搬送機構140よりもワーク保持機構40等に近い側に設けられる状態となる。そのため、ワーク保持機構40らチップCを、第1テープ搬送機構130によって搬送されるキャリアテープT1に供給する動作を行う場合には、作業効率を良好にすることが可能となる。また、第2テープ搬送機構140は、テーピング装置10に対して着脱自在に設けられているため、ワーク保持機構40からのみチップCを供給する場合には第2テープ搬送機構140を取り外して、テーピング装置10をコンパクト化することが可能となる。
また、本実施の形態では、第1外観検査部80に加えて、第2外観検査部90が設けられている。そのため、チップCの表面側と裏面側との検査を実行させることが可能となり、良好な外観検査を行わせることが可能となる。
<変形例>
以上、本発明の一実施の形態に係る、テーピング装置10について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態においては、検査対象物として、チップCが挙げられているが、検査対象物はチップCに限られるものではない。たとえば、微細な機械部品、微細な結晶組成物等のような各種の微細なものを、検査対象物としても良い。
また、上述の実施の形態では、検査手段として、第1外観検査部80と第2外観検査部90とを具備するものについて説明している。しかしながら、検査手段は、これらを具備する構成には限られず、たとえば第1外観検査部80と第2外観検査部90のいずれかのみを具備する構成を採用しても良く、その他の外観検査部を1つ以上備える構成を採用しても良い。また、第1外観検査部80と第2外観検査部90のうち撮像素子81,91以外の構成は適宜省略可能であり、またその他の構成要素を追加可能であり、そのような省略した構成、および/または追加した構成を検査手段としても良い。
また、上述の実施の形態においては、キャリアテープT1の凹部T1Aが収納部に対応するものとして説明しているが、その他、突出部等で囲まれる部位を収納部としても良い。
また、上述の実施の形態においては、第1テープ搬送機構130と第2テープ搬送機構140とは、いずれもY方向において、ワーク保持機構40から離間する一方側に設けられている。しかしながら、第1テープ搬送機構130と第2テープ搬送機構140とが、Y方向において、ワーク保持機構40を挟んで反対側に設けられる構成を採用しても良い。
また、上述の実施の形態におけるテーピング装置10は、不良品と判定されたチップCの排出のみを行うものとしても良く、また少なくとも一度は不良品であると判定されたチップCの再供給のみを行うものとしても良い。
また、上述の実施の形態では、ピックアンドプレースユニット70は、1つのみ存在する構成が示されている。しかしながら、ピックアンドプレースユニット70は、2つ以上設けられる構成を採用しても良い。
10…テーピング装置
20…X軸駆動機構(移動手段の一部の一例に対応)
21…Xテーブル
22…X軸駆動モータ
30…Y軸駆動機構(移動手段の一部の一例に対応)
31…Yテーブル
32…Y軸駆動モータ
40…ワーク保持機構
41…取付台
41b…突き上げ部
42…リング取付部材
43…支持台
50…イジェクタ機構
51…突上針
60…反転ユニット
61…チップ保持機構(保持手段の一例に対応)
61c…バキュームポンプ
61a,73c…吸着ノズル(保持手段の一例に対応)
62…上下機構
62a…上下駆動モータ
63…回転機構
63a…回転モータ
70…ピックアンドプレースユニット
71…Xスライダ部(移動手段の一例に対応)
71b…Xスライドモータ
72…Yスライダ部(移動手段の一例に対応)
72b…Yスライドモータ
73…上下スライダ部(移動手段の一例に対応)
73b…上下モータ
80…第1外観検査部(検査手段の一例に対応)
81,91…撮像素子
90…第2外観検査部(検査手段の一例に対応)
100…キャリアテープ供給部
105…封止テープ供給部
110…カバーテープ供給部
120…テープ接着機構(取付手段の一例に対応)
121…熱圧着用コテ
122…上下移動機構
122b…アクチュエータ
130…テープ搬送機構
131…第1搬送モータ
133…ガイドレール
134a2…切欠部
134…レールカバー
140…テープ搬送機構
141…駆動モータ
142…搬送ガイド
144…剥がし機構
144a…剥がし板部材
144b…巻き取りリール
150…制御部(制御手段に対応)
C…チップ
T1…キャリアテープ
T1A…凹部(収納部の一例に対応)
T2…カバーテープ
T3…封止テープ
W…ワーク

Claims (4)

  1. キャリアテープの収納部に検査対象物を収納した後に、カバーテープをキャリアテープに取り付けて、当該検査対象物を外部から封止するテーピング装置であって、
    上記検査対象物を収納させるための上記収納部を備える上記キャリアテープを下流側に向けて搬送させる第1テープ搬送機構と、
    既に上記検査対象物が上記収納部に収納されていて、かつ上記キャリアテープに上記カバーテープが取り付けられた状態の供給用テープから上記カバーテープを剥がしつつ下流側に向けて搬送させる第2テープ搬送機構と、
    上記第1テープ搬送機構に存在する上記キャリアテープに上記カバーテープを重ねる状態で、上記カバーテープを上記キャリアテープに取り付ける取付手段と、
    上記検査対象物に対して所定の検査を行い、当該検査対象物が良品であるか否かを判定する検査手段と、
    上記供給用テープの上記収納部または別途の供給部位に存在する上記検査対象物を保持させる保持手段と、
    上記保持手段および上記検査対象物を移動させることが可能な移動手段と、
    上記第1テープ搬送機構、第2テープ搬送機構、上記取付手段、上記検査手段、上記保持手段および上記移動手段の作動を制御する制御手段と、
    を具備し、
    上記制御手段は、
    上記供給用テープの上記収納部または別途の供給部位から所望の上記検査対象物を取り出させた後に、上記検査対象物を上記検査手段で検査させるよう、上記検査手段、上記保持手段および上記移動手段を制御し、
    上記検査手段によって上記検査対象物が不良品であると判定された場合には、排出部位に上記検査対象物を排出させるように上記移動手段および上記保持手段を制御すると共に、
    上記検査手段によって上記検査対象物が良品であると判定された場合には、上記第1テープ搬送機構に存在する上記キャリアテープの上記収納部に上記検査対象物を収納させるように上記移動手段および上記保持手段を制御する、
    ことを特徴とするテーピング装置。
  2. 請求項1記載のテーピング装置であって、
    前記第1テープ搬送機構および前記第2テープ搬送機構は、いずれも前記別途の供給部位から離間する一方側に設けられている、
    ことを特徴とするテーピング装置。
  3. 請求項2記載のテーピング装置であって、
    前記第2テープ搬送機構は、前記第1テープ搬送機構よりも前記別途の供給部位から離間する側に設けられていると共に、
    前記第2テープ搬送機構は、テーピング装置に対して着脱自在に設けられている、
    ことを特徴とするテーピング装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のテーピング装置であって、
    前記検査対象物に対して前記検査手段とは異なる他方の面側から検査を行うための第2の検査手段を具備し、
    上記第2の検査手段は、前記第1テープ搬送機構により搬送させられている前記キャリアテープの前記収納部における前記検査対象物に対して所定の検査を行う、
    ことを特徴とするテーピング装置。
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