JP7326263B2 - 貼付剤の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、人の皮膚に貼り付けて使用される貼付剤の製造方法に関する。
この種の貼付剤として、例えば、発熱時、頭痛時、歯痛時、炎症時等の患部の冷却、顔等の火照りの冷却、またはスポーツ後の筋肉のクールダウン等のために、パップ剤や冷却剤等が従来から使用されている。従来の貼付剤は、支持基材上に水性ゲルが積層されるとともに水性ゲルを剥離フィルムで覆った構造のものが一般に知られている。
この従来の貼付剤は、例えば、長尺の支持基材上に水性ゲルを塗布した後にその表面を長尺の剥離フィルムで覆った帯状の貼付剤シートを、切断刃により所定のサイズに切断することで製造される。ここで、水性ゲルの流動性が低い貼付剤の場合には、貼付剤シートを切断刃によってそのまま切断しても、切断後のライン搬送時に端面(切断面)から水性ゲルが漏れ出すおそれは低いが、水性ゲルの流動性が高い貼付剤の場合には、貼付剤シートを切断刃によってそのまま切断したのでは、切断後のライン搬送時に端面(切断面)から水性ゲルが漏れ出すおそれがある。そのため、水性ゲルの流動性が高い貼付剤の場合には、例えば特許文献1に示されるように、貼付剤シートを切断刃により個々の所定サイズの貼付剤に切断する前に、貼付剤シートの切断位置をプレス加工することにより当該切断位置の水性ゲルを押し出して排除する筋付けを行っている。
特許第4245343公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、筋付けのためにプレス加工を切断の前に行う必要があるため、工程時間が増大して生産効率が低下するうえ、設備コストが余分にかかるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、水分含有量が多くて流動性の高い水性ゲルであっても水性ゲルが漏れ出すことなく切断できる貼付剤の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の貼付剤の製造方法は、支持基材、前記支持基材の一方面に積層されかつ水分含有量が60重量%以上95重量%以下である水性ゲル、及び前記水性ゲルを覆う剥離フィルムを備えた貼付剤が少なくとも一方向に複数連続する貼付剤シートを、前記一方向に並ぶ前記貼付剤の境界部分で切断する切断工程を含み、前記切断工程では、超音波振動装置及び切断装置の間で前記貼付剤シートを挟持し、前記貼付剤シートの前記境界部分において前記超音波振動装置により前記剥離フィルムに超音波振動を作用させることで、前記支持基材及び前記剥離フィルムの接合を切断とともに行うことを特徴とする。
本発明の貼付剤の製造方法は、前記超音波振動装置は、前記貼付剤シートと当接するホーンを備え、前記切断工程は、前記ホーンの前記貼付剤シートに対する当接面上で前記切断装置が前記貼付剤シートの前記境界部分を切断することが好ましい。
また、本発明の貼付剤の製造方法は、前記支持基材が不織布であることが好ましい。
また、本発明の貼付剤の製造方法は、前記不織布がポリエチレンテレフタレート樹脂繊維からなり、前記剥離フィルムがポリオレフィン系樹脂からなることが好ましい。
また、本発明の貼付剤の製造方法は、前記切断工程の前に、基材供給ロールの外周面に幾重に巻き付けられた長尺の支持基材を巻き出して搬送する基材搬送工程と、搬送される前記長尺の支持基材の一方面に前記水性ゲルを塗布する塗布工程と、フィルム供給ロールの外周面に幾重に巻き付けられた長尺の剥離フィルムを巻き出して前記長尺の支持基材の前記水性ゲル上に重ね合わせることにより前記貼付剤シートとするシート形成工程と、を含むことが好ましい。
本発明の貼付剤の製造方法によれば、超音波振動装置及び切断装置により貼付剤シートを挟みこんだ状態で、超音波振動装置により剥離フィルムに超音波振動を作用させながら切断装置により貼付剤シートを切断するので、貼付剤シートの前記境界部分においては切断時に剥離フィルムが支持基材に溶着して剥離フィルム及び支持基材が接合される。そのため、切断後の貼付剤においては、支持基材及び剥離フィルムの外周縁同士が接合されるので、水分含有量が多くて流動性の高い水性ゲルであっても、その後のライン搬送時に水性ゲルが貼付剤の外周縁から漏れ出すことを防止することができる。このように、本発明の貼付剤の製造方法では、貼付剤シートに対して切断前に筋付けを行わなくてもよいので、プレス加工を行うための装置の専有スペースが不要となり、設備の専有面積や設備コストを低減できるうえ、工程時間の短縮によって貼付剤の生産効率を向上させることができる。
本実施形態の製造方法の概略構成図である。 貼付剤シートの一部分の平面図である。 第1切断装置による切断工程の概略構成図である。 回転刃及び切断刃の刃先の概略構成図である。 本実施形態の製造方法により製造された貼付剤の平面図である。 図5のA-A断面を拡大して示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る貼付剤の製造方法の概略構成を示している。なお、本実施形態の貼付剤の製造方法により製造される貼付剤は、人の皮膚に貼り付けて使用されるものであり、例えば発熱時、頭痛時、歯痛時、炎症時等の患部の冷却、顔等の火照りの冷却、またはスポーツ後の筋肉のクールダウン等のために用いられるシート状の冷却剤を例示することができる。図5及び図6に示すように、貼付剤1は、支持基材2と、水性ゲル3と、剥離フィルム4とを少なくとも備え、これらが積層された層構造を有している。貼付剤1は、使用時には、剥離フィルム4を支持基材2から剥がし、露出した水性ゲル3を皮膚の冷却対象部位に直接あてることで、水性ゲル3が有する粘着性により使用者の皮膚に貼り付けられる。これにより、水性ゲル3に含まれた水分が時間の経過に伴い蒸発し、その際に奪われる気化熱で水性ゲル3の温度が低下するため、水性ゲル3に接する皮膚が冷却される。
以下、図1~図3に基づいて、本実施形態の貼付剤の製造方法の各工程について順に説明する。なお、各図において貼付剤1や貼付剤シート10の各構成部材の厚みは、理解が容易なように誇張して描いてあることに留意されたい。
本実施形態の貼付剤の製造方法は、長尺の支持基材20を搬送する基材搬送工程と、搬送される長尺の支持基材20の一方面に水性ゲル3を塗布する塗布工程と、長尺の剥離フィルム40を長尺の支持基材20の水性ゲル3上に重ね合わせることにより貼付剤シート10とするシート形成工程と、貼付剤シート10を個々の貼付剤1に切断する切断工程とを含んでいる。各工程には、各工程における処理を実施するための処理装置が設けられている。
まず、基材搬送工程では、基材供給ロール11の外周面に幾重に巻き付けられた長尺の支持基材20を基材供給ロール11から巻き出してその長手方向を搬送方向として支持ロール12まで搬送する。基材供給ロール11は、ロール状に巻き回された長尺の支持基材20を支持している。
長尺の支持基材20は、透湿性や通気性を有していて、水性ゲル3を担持できるものであれば、その素材は特に限定されるものではなく、種々の織布、不織布及びフィルム等で形成することができる。長尺の支持基材20の素材として織布や不織布を使用する場合には、綿、麻、羊毛等の天然繊維;レーヨン、アセテート等のセルロース系繊維;ナイロン、ビニロン、スチロール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリル等の合成樹脂繊維等を例示することができる。また、支持基材2の素材としてフィルムを使用する場合には、ポリスチレン(スチロール)、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン等を例示することができる。
長尺の支持基材20の厚みは、特に限定されるものではないが、製造される貼付剤1の使用感、貼付部位への馴染み易さ等の観点から、0.1mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.5mm以上2.0mm以下であることがより好ましい。
長尺の支持基材20の幅(長手方向と直交する方向の長さ)は、特に限定されるものではないが、個々の貼付剤1を幅方向に複数形成できる大きさであることが好ましい。
次に、塗布工程では、搬送される長尺の支持基材20の一方面に塗布装置6により水性ゲル3を塗布して積層させる。塗布装置6は、水性ゲル3を貯留するタンク13と、タンク13から水性ゲル3を取り出して長尺の支持基材20に塗布する塗布ロール14と、長尺の支持基材20を塗布ロール14との間で挟持する支持ロール12とで構成されている。塗布ロール14は、外周面の一部分がタンク13内の水性ゲル3に浸漬しており、矢印の方向に回転することによって、タンク13内の水性ゲル3を外周面に付着させることにより水性ゲル3をタンク13から取り出す。そして、塗布ロール14は、外周面に付着させた水性ゲル3を、支持ロール12に支持された長尺の支持基材20に一方面に塗布する。
水性ゲル3は、抱水性、放湿性、自己保形性、粘着性等を有する。「抱水性」とは、内部に水を安定的に含む性質を意味するが、より好ましくはさらに圧縮しても含有水分を滲出しない性質を意味する。また「自己保形性」とは、流動性や崩壊性を顕著には生じず形状を保持している性質を意味する。
水を含んでかかる性質を奏し得る成分としては、一般にゲル化剤として用いられる天然高分子多糖類を例示することができる。具体的には、カラギーナン、アルギン酸、アルギン酸プロピレングリコールエステル、タラガム、ローカストビーンガム、グルコマンナン、キサンタンガム、ジェランガム、ペクチン、プルラン、グァーガム、サイリウムシードガム、アルギン酸ナトリウム、マンナン、ゼラチン、寒天等の天然ガム類を例示することができる。これらは単独若しくは2種以上の組み合わせて用いることができる。好ましくはグルコマンナン、ローカストビーンガムを例示することができる。
ゲル化剤としては、上述した天然高分子多糖類以外に、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリアクリル酸の塩、ポリメタアクリル酸の塩等を例示することができる。これらは単独若しくは2種以上の組み合わせて用いることができる。
水性ゲル3は、その他の成分として、多価アルコール、界面活性剤、防腐剤、保存剤、安定剤、香料、着色料、pH調整剤、リモネン、カンフル、ハッカ油又はl-メントール等の清涼化剤、保湿剤、刺激剤、除菌剤、抗菌剤、粘着付与剤、保型剤、増粘剤等、公知の添加剤を含有していてもよい。
水性ゲル3は、所望の冷却力を持続的に発揮するために、十分な量の水分を含んでおり、流動性が高くなっている。水性ゲル3の水分含有量としては、水性ゲル3を構成する組成物中、60重量%以上であり、好ましくは70重量%以上である。また、水性ゲル3の水分含有量の上限は、自己保形性の観点から、95重量%以下であることが好ましく、90重量%以下であることがより好ましい。
水性ゲル3の厚みは、特に限定されるものではないが、冷却力、皮膚に貼り付けた時の感触、皮膚に対する貼り付け状態の維持等の観点から、適度に大きいことが好ましい。例えば、製造後の貼付剤1において、支持基材2の中心位置における水性ゲル3の厚みDが0.1mm以上20mm以下であることが好ましく、1.0mm以上10mm以下であることがより好ましい。また、水性ゲル3の厚みは、支持基材2の全域において均一あるいはほぼ均一であることが好ましく、中央部分における水性ゲル3の厚みと外周縁部分における水性ゲル3の厚みとで大きな差がないことが好ましい。例えば、支持基材2の中心位置における水性ゲル3の厚みDに対する支持基材2の接合部5より1.0mm内側位置の水性ゲル3の厚みDの比D/Dが0.1以上2.0以下であることが好ましく、0.3以上1.2以下であることがより好ましく、0.5以上1.0以下であることがさらに好ましい。なお、水性ゲル3の厚みは、JIS L1913:2010の「6.1
厚さ(ISO法)」に記載されている方法を用いて計測することができる。
なお、水性ゲル3の厚みは、必ずしも支持基材2の全域において均一あるいはほぼ均一である必要はなく、支持基材2の外周縁に向かうに連れて徐々に小さくなる又は徐々に大きくなる、あるいは、支持基材2の外周縁に近い部分だけが外周縁に向かうに連れて徐々に小さくなる又は徐々に大きくなっていてもよい。
次に、シート形成工程では、フィルム供給ロール15の外周面に幾重に巻き付けられた長尺の剥離フィルム40を巻き出してその長手方向を搬送方向として貼合ロール16まで搬送する。フィルム供給ロール15は、ロール状に巻き回された長尺の剥離フィルム40を支持している。そして、搬送される長尺の剥離フィルム40を、貼合装置7により水性ゲル3が積層された長尺の支持基材20と貼り合わせて貼付剤シート10とする。貼合装置7は、支持ロール12と貼合ロール16とで構成されていて、長尺の支持基材20の水性ゲル3上に長尺の剥離フィルム40を重ね合わせた状態で両ロール12,16の間を通過させることで、長尺の支持基材20に積層された水性ゲル3の厚みを所定の厚みに調整したうえで、貼付剤シート10を形成する。形成された貼付剤シート10は、搬送ロール17、さらにベルトコンベヤ等の搬送コンベヤ18により次工程の切断装置8まで搬送される。
長尺の剥離フィルム40は、水性ゲル3を被覆できるものであれば、その素材は特に限定されるものではなく、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂を例示することができるが、その中でも、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂を好ましく挙げることができる。
長尺の剥離フィルム40の厚みは、特に限定されるものではなく、例えば0.02mm以上0.3mm以下とすることができ、より好ましくは0.03mm以上0.2mm以下とすることができる。
長尺の剥離フィルム40の幅(長手方向と直交する方向の長さ)は、特に限定されるものではないが、長尺の支持基材20と同じく、個々の貼付剤1を幅方向に複数形成できる大きさであることが好ましい。
次に、切断工程では、搬送コンベヤ18により搬送される貼付剤シート10を切断装置8により切断して複数の貼付剤1に分断する。本実施形態では、貼付剤シート10は、図2に示すように、貼付剤1が少なくとも一方向(長手方向)に複数連続するとともに前記一方向と直交する他方向(幅方向)にも複数連続したものであることから、貼付剤シート10を前記他方向(幅方向)に並ぶ貼付剤1の境界部分(切断ラインL1)で切断した後、貼付剤シート10を前記一方向(長手方向)に並ぶ貼付剤1の境界部分(切断ラインL2)で切断することで、個々の貼付剤1に分断している。
そのため、本実施形態の切断装置8は、貼付剤シート10を前記他方向(幅方向)に並ぶ貼付剤1の境界部分(切断ラインL1)で切断する第1切断装置8Aと、貼付剤シート10を前記一方向(長手方向)に並ぶ貼付剤1の境界部分(切断ラインL2)で切断する第2切断装置8Bとを備えている。第1切断装置8A及び第2切断装置8Bは、貼付剤シート10に対して支持基材20側に配置されている。
第1切断装置8Aは、例えば図3に示すように、貼付剤シート10の幅方向に間隔をあけて設けられた複数の回転刃80と、各回転刃80を回転可能とする回転駆動機構(図示せず)とを備えている。各回転刃80は、円盤状でかつ刃先が断面視略V字状を呈しており、刃先が搬送される貼付剤シート10に当接又は近接するように配置されている。また、各回転刃80は、貼付剤1よりも幅広の貼付剤シート10に対して長手方向に延びる互いに平行な複数の切断ラインL1に沿って刃先が当たるように配置されており、各切断ラインL1で幅広の貼付剤シート10を切断することで、貼付剤1と同じ幅に分断する。
第2切断装置8Bは、刃先が断面視略V字状を呈する切断刃81を備えている。切断刃81は、刃先が搬送される貼付剤シート10に当接又は近接するように配置されるとともに、刃先が貼付剤10の幅方向に沿うように配置されている。貼付剤1よりも長尺の貼付剤シート10に対して長手方向に沿って所定間隔のあいた各切断ラインL2で貼付剤シート10を切断刃81により順次切断することで、複数の貼付剤1に分断する。
図1に戻って、この切断工程では、貼付剤シート10を切断装置8と超音波振動装置9との間で挟持し、超音波振動装置9により貼付剤シート10に超音波振動を作用させながら切断装置8により貼付剤シート10を切断している。
本実施形態では、超音波振動装置9は、切断装置8の第1切断装置8A及び第2切断装置8Bにそれぞれ対応して、貼付剤シート10を前記他方向(幅方向)に並ぶ貼付剤1の境界部分(切断ラインL1)で支持基材20及び剥離フィルム40を接合する第1超音波振動装置9Aと、貼付剤シート10を前記一方向(長手方向)に並ぶ貼付剤1の境界部分(切断ラインL2)で支持基材20及び剥離フィルム40を接合する第2超音波振動装置9Bとを備えている。第1超音波振動装置9A及び第2超音波振動装置9Bは、貼付剤シート10に対して剥離フィルム40側に配置されている。
第1超音波振動装置9A及び第2超音波振動装置9Bは、それぞれ、超音波発信部として貼付剤シート10に対する当接面90A,91Aを有するホーン90,91を備えており、発振器(図示せず)から供給される交流電圧によりホーン90,91が高速で振動する。第1超音波振動装置9A及び第2超音波振動装置9Bは、各ホーン90,91が貼付剤シート10を挟んで回転刃80及び切断刃81と対向するように配置されている。また、第1超音波振動装置9A及び第2超音波振動装置9Bは、それぞれ第1移動機構(図示せず)及び第2移動機構(図示せず)により、貼付剤シート10に対して接近及び離反する方向に移動可能であり、貼付剤シート10に対して接近した際に各ホーン90,91の当接面90A,91Aが各切断ラインL1,L2に沿って貼付剤シート10に当接することで、各ホーン90,91と回転刃80及び切断刃81との間で貼付剤シート10を挟持する。このとき、各ホーン90,91によって、貼付剤シート10の剥離フィルム40には各切断ラインL1,L2に沿って超音波振動が作用する。これにより、貼付剤シート10は、各切断ラインL1,L2に沿って剥離フィルム40が支持基材20に溶着し、各貼付剤1の外周縁となる部分において剥離フィルム40及び支持基材20が筋状に接合される。
以上のように、各ホーン90,91と回転刃80及び切断刃81との間で貼付剤シート10を挟持し、各ホーン90,91で貼付剤シート10に超音波振動を作用させながら、回転刃80及び切断刃81を各ホーン90,91の当接面90A,91Aに押し当てて貼付剤シート10を各切断ラインL1,L2に沿って切断することで、切断時に水性ゲル3が回転刃80及び切断刃81に付着等することがないため、貼付剤シート10を高精度に切断することができる。
また、貼付剤シート10の剥離フィルム40に各切断ラインL1,L2に沿って各ホーン90,91により超音波振動を作用させることで、貼付剤シート10の各切断ラインL1,L2においては、切断と同時に、剥離フィルム40が支持基材20に溶着して剥離フィルム40及び支持基材20が筋状に接合される。そのため、切断後の貼付剤1について、図5及び図6に示すように、支持基材2及び剥離フィルム4の外周縁を全周にわたって接合することができ、水性ゲル3を支持基材2及び剥離フィルム4の内部に封入することができる。なお、支持基材20及び剥離フィルム40の切断及び接合を良好に行うためには、支持基材20がポリエチレンテレフタレート樹脂繊維を素材とする不織布からなり、剥離フィルム40がポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂からなることが好ましい。
回転刃80及び切断刃81の刃先は、図4に示すように、刃先角度θが小さく先が鋭いと、貼付剤シート10を切断し易くなる一方で、製造される貼付剤1の支持基材2及び剥離フィルム4の接合が弱くなる。また、刃先角度θが大きく先が鈍いと、製造される貼付剤1の支持基材2及び剥離フィルム4の接合が強くなる一方で、貼付剤シート10を切断し難くなる。そのため、貼付剤シート10の切断し易さと支持基材2及び剥離フィルム4の接合強度との両立のために、刃先角度θは適宜設定される。
図1に戻って、最後に、切断工程により貼付剤シート10から個々に切断された貼付剤1は、鉛直方向の下方位置に配置された搬送コンベア19により次工程に搬送される。次工程では、貼付剤1が非通気性の収納袋内に手作業又は機械を用いて袋詰めされ、そして、その後の工程で水性ゲル3を固めるための処理が行われることで、貼付剤1が製造される。
上述した本実施形態の貼付剤の製造方法によると、少なくとも一方向に貼付剤1が複数連続する貼付剤シート10を、前記一方向に並ぶ貼付剤1の境界部分で切断することで、貼付剤1を効率よく製造することができる。そして、この貼付剤シート10の切断時に、超音波振動装置9A,9B及び切断装置8A,8Bの間で貼付剤シート10を挟持し、超音波振動装置9A,9Bのホーン90,91を剥離フィルム40に当接させて超音波振動を作用させながら切断装置8A,8Bにより貼付剤シート10を切断するので、貼付剤シート10の前記境界部分においては、切断装置8A,8Bによる貼付剤シート10の切断とともに、剥離フィルム40が支持基材20に溶着して剥離フィルム40及び支持基材20の接合が行われる。そのため、切断後の貼付剤1においては、支持基材2及び剥離フィルム4の外周縁が接合されているので、水分含有量が多くて流動性の高い水性ゲル3であってもその後のライン搬送時に水性ゲル3が貼付剤1の外周縁から漏れ出すことを防止することができる。
このように、本実施形態の貼付剤の製造方法では、貼付剤シート10に対して切断前に筋付けを行わなくてもよいので、プレス加工を行うための装置の専有スペースが不要となり、設備の専有面積や設備コストを低減できるうえ、工程時間の短縮によって貼付剤1の生産効率を向上させることができる。
また、本実施形態の貼付剤の製造方法によると、貼付剤シート10の切断時に、超音波振動装置9A,9Bのホーン90,91を貼付剤シート1に当接させ、切断装置8A,8Bの回転刃80及び切断刃81の刃先をホーン90,91に押し当てて当接面90A,91A上で貼付剤シート10を切断するので、貼付剤シート10の切断のために切断装置8A,8Bの回転刃80及び切断刃81の刃先を押し当てるための当て板を不要とすることができる。
また、本実施形態の貼付剤の製造方法によると、水性ゲル3の水分含有量が多くて流動性が高くても、水性ゲル3が貼付剤1の外周縁から漏れ出さない。そのため、上述した貼付剤シート10の切断工程後の水性ゲル3を固めるための処理工程の処理時間を短縮する又はこの処理工程を不要とすることができるので、工程時間の短縮によって貼付剤1の製造効率を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、貼付剤シート10は、長手方向及び幅方向のいずれの方向にも貼付剤1が複数連続する大きさのものであるが、長手方向のみに貼付剤1が複数連続する大きさのものであってもよい。
また、上記実施形態において、貼付剤1は、平面視長方形状であるが、正方形状や略楕円形状等、その他の形状とすることができる。
また、上記実施形態において、貼付剤1は、支持基材2、水性ゲル3及び剥離フィルム4の三層構造であるが、その他の層を有していてもよい。
また、長尺の支持基材20の一方面に水性ゲル3を塗布する塗布装置6や、長尺の支持基材20及び剥離フィルム40を貼り合わせる貼合装置7、貼付剤シート10を切断する切断装置8A,8Bは、必ずしも上記実施形態の装置に限定されるわけではなく、その他の公知の装置を用いることができる。
1 貼付剤
2 支持基材
3 水性ゲル
4 剥離フィルム
8 切断装置
9 超音波振動装置
10 貼付剤シート
11 基材供給ロール
15 フィルム供給ロール
20 長尺の支持基材
40 長尺の剥離フィルム
90,91 ホーン

Claims (4)

  1. 支持基材、前記支持基材の一方面に積層されかつ水分含有量が60重量%以上95重量%以下である水性ゲル、及び前記水性ゲルを覆う剥離フィルムを備えた貼付剤が少なくとも一方向に複数連続する貼付剤シートを、前記一方向に並ぶ前記貼付剤の境界部分で切断する切断工程を含み、
    前記支持基材が不織布であり、
    前記切断工程では、超音波振動装置及び切断装置の間で前記貼付剤シートを挟持し、前記貼付剤シートの前記境界部分において前記超音波振動装置により前記剥離フィルムに超音波振動を作用させることで、前記支持基材及び前記剥離フィルムの接合を切断とともに行う、貼付剤の製造方法。
  2. 前記超音波振動装置は、前記貼付剤シートと当接するホーンを備え、
    前記切断工程は、前記ホーンの前記貼付剤シートに対する当接面上で前記切断装置が前記貼付剤シートの前記境界部分を切断する、請求項1に記載の貼付剤の製造方法。
  3. 前記不織布がポリエチレンテレフタレート樹脂繊維からなり、前記剥離フィルムがポリオレフィン系樹脂からなる、請求項1又は2に記載の貼付剤の製造方法。
  4. 前記切断工程の前に、
    基材供給ロールの外周面に幾重に巻き付けられた長尺の支持基材を巻き出して搬送する基材搬送工程と、
    搬送される前記長尺の支持基材の一方面に前記水性ゲルを塗布する塗布工程と、
    フィルム供給ロールの外周面に幾重に巻き付けられた長尺の剥離フィルムを巻き出して前記長尺の支持基材の前記水性ゲル上に重ね合わせることにより前記貼付剤シートとするシート形成工程と、を含む、請求項1~のいずれか一項に記載の貼付剤の製造方法。
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