JP2004201703A - 貼付剤シートの加工ライン - Google Patents

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Abstract

【課題】貼付剤シートの加工ラインにおいて、貼付剤シートに筋付けする際に、切断線の周囲の薬剤を均等に除去し、筋付けを行う突起を平板上に配置したダイを使用しても、非常に高い荷重を加えなくても確実に筋付けをすることのできる筋付けプレス装置を提供する。
【解決手段】基材シート供給装置と、カバーフィルム供給装置と、基材シートに薬剤を塗布して表面をカバーフィルムで被覆して貼付剤シートとする薬剤塗布装置と、貼付剤シートを所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シート切断装置とを有する貼付剤シートの加工ラインにおいて、薬剤塗布装置と貼付剤シート切断装置との間に、所定の時間だけ押圧を継続して、所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シートの切断線の周囲の薬剤を除去する筋付けプレス装置を設けることによって達成される。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貼付剤シートの加工ラインに関するものであり、より具体的には、長尺のロール状の基材シートを保持するとともに、このロール状の基材シートを巻き出して供給する基材シート供給装置と、長尺のロール状のカバーフィルムを保持するとともに、このロール状のカバーフィルムを巻き出して供給するカバーフィルム供給装置と、基材シートに薬剤を塗布するとともに、この薬剤が塗布された基材シートの表面をカバーフィルムで被覆して貼付剤シートを形成する薬剤塗布装置と、この貼付剤シートを所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シート切断装置とを有する貼付剤シートの加工ラインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
消炎鎮痛剤などの薬剤を不織布などの基材シート(以下、不織布を例にして説明する)に塗布して表面にカバーフィルムが設けられたパップ剤やプラスター等の貼付剤は、神経痛や筋肉の疲労などを緩和するための湿布薬として広く使われている。これらの貼付剤は、長尺の基材シートに消炎鎮痛剤などの薬剤を塗布し、その表面を長尺のカバーフィルムで被覆した貼付剤シートを、使用しやすい所定のサイズに切断して製造される。
【0003】
しかし、貼付剤シートは非常に柔らかくて変形しやすく、そのまま切断したときには、切断面に消炎鎮痛剤などの薬剤の切断面が露出して相互に付着しやすくなり、使用する際に1枚ずつにはがさなければならず、さらに、薬剤が指に付着するなど取り扱いが面倒なものであった。このため、特許文献1に開示されているように、プラスターシート切断装置によって所定のサイズのプラスターに切断する切断線の周囲の薬剤を除去する筋付けを行って、切断面に薬剤が露出しないようにする方法が開発された。
【0004】
特許文献1に開示されている筋付けの方法は、回転する筋付けロールの外周に切断線の周囲の薬剤を排除する突条を設け、この筋付けロールをプラスターシートに押圧して回転することによってロールの突条で切断線の周囲の薬剤を押し出し、切断線の周囲の薬剤を排除してから、プラスターシートをプラスターシート切断装置で切断するものである。このプラスターシートの筋付け方法では、筋付けロールを回転して筋付けを行うので、押圧する荷重が一点に集中して、比較的容易に筋付けを行うことができていた。
【0005】
しかし、特許文献1に開示されている筋付けの方法では、突条を有する筋付けロールが回転して筋付けを行うものであり、筋付けロールの回転方向によって、切断線の周囲の薬剤の押し出される量に片寄りが生じて切断線の周囲の薬剤の厚さが不均一となる。このため、プラスターを重ねて包装する際に、重ねたプラスターの厚さに差が生じて片側のみが厚くなり、さらにこれを集めて収納すると、プラスターの厚い側のみが押圧されることになって、薬剤が筋付けした部分に押し出され、さらに押圧されるとプラスターの外周まで押し出されることが生じて、プラスターが相互に付着したり、指に薬剤が付着することを完全に防止することはできなかった。
【0006】
これを解決するために、筋付けを行う突条を平板上に配置して、プレス装置で押圧することが考えられた。しかし、切断線の周囲の薬剤を一度に押し出して排出しなければならないので、100トン程度の荷重を加えても確実に筋付けをすることができなかった。
【0007】
【特許文献1】
特公平6−15158号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、前述した問題点を解決して、筋付けする際に、貼付剤シートの切断線の周囲の薬剤を均等に排除することができるとともに、筋付けを行う突条を平板上に配置したダイを使用しても、プレス装置で非常に高い荷重を加えなくても確実に筋付けをすることのできる筋付けプレス装置を有する貼付剤シートの加工ラインを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の貼付剤シートの加工ラインは、これらの課題を解決するために、長尺のロール状の基材シートを保持し、このロール状の基材シートを巻き出して供給する基材シート供給装置と、長尺のロール状のカバーフィルムを保持し、このロール状のカバーフィルムを巻き出して供給するカバーフィルム供給装置と、前記基材シート上に薬剤を塗布するとともに、この薬剤が塗布された基材シートの表面を前記カバーフィルムで被覆して貼付剤シートを形成する薬剤塗布装置と、この貼付剤シートを所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シート切断装置とを有する貼付剤シートの加工ラインであって、前記薬剤塗布装置と前記貼付剤シート切断装置との間に、所定の時間だけ押圧を継続して、前記所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シートの切断線の周囲の薬剤を排除する筋付けプレス装置を有することを特徴とする貼付剤シートの加工ラインを提供するものである。
【0010】
ここで、前記基材シートが不織布であることが好ましく、または、前記薬剤塗布装置の薬剤塗布ロールと前記基材シートを支持する支持ロールとが、互いに対向する方向に回転することとが好ましい。あるいは、前記薬剤塗布装置の薬剤塗布ロールと前記基材シートの案内ロールとの接触面に滞留する薬剤の量を検出して、前記基材シートの送り速度または前記薬剤塗布ロールの回転数の少なくとも一方を制御することが好ましい。
【0011】
また、前記筋付けプレス装置が、(油圧シリンダーによって)所定の時間だけ継続して押圧するものであって、前記貼付剤シートの送り速度と同じ速度で前記筋付けプレス装置が貼付剤シートとともに移動することが好ましく、さらに、前記筋付けプレス装置と同様のプレス装置が複数台配置され、上流側のプレス装置が筋付けプレス装置であり、下流側のプレス装置が筋付けされた貼付剤シートを所定のサイズに切断する前記貼付剤シート切断装置であることが好ましく、あるいは、前記筋付けプレス装置の金型には、上流側に筋付けを行う突条が、下流側に切断を行う切刃とが設けられており、下流側の切断を行う切刃が前記貼付剤シート切断装置を構成することが好ましい。
【0012】
また、前記貼付剤シート切断装置は、ダイロールとアンビルロールとを有し、前記ダイロールは、その外周面に前記所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シートの切断線に相当する切刃が、所定パターンで形成されているのが好ましく、また、前記ダイロールの外周面に所定パターンで形成された切刃は、その中心軸方向の部分が前記中心軸方向に隣接する列間で円周方向にずれているのが好ましく、また、前記ダイロールの外周面に所定パターンで形成された切刃の中心軸方向の部分は、前記中心軸方向傾斜しているのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の貼付剤シートの加工ラインについて、添付の図面に示す好適な実施形態に基づいて説明する。ここで、図1は本発明の貼付剤シートの加工ラインの1実施形態の全体を示す正面図、図2は本発明の貼付剤シートの加工ラインの他の実施形態の全体を示す正面図、図3は薬剤塗布装置の詳細を示す正面図、図4は筋付けプレス装置の詳細を示す正面図、図5は筋付けプレス装置の下型を示す斜視図、図6および図7は図5の切断線A−Aで切断した断面図である。
【0014】
本発明の貼付剤シートの加工ライン10は、図1にその1実施形態を示すように、左端に基材シート供給装置12が配置されており、この基材シート供給装置12に配置された長尺のロール状に巻回された基材シートから巻き出して供給された基材シート(以下、不織布14を例にして説明する)に、薬剤塗布装置16で薬剤を塗布して、カバーフィルム供給装置18に配置された長尺のロール状に巻回されたカバーフィルムのから巻き出して供給されたカバーフィルム20で、薬剤の塗布された表面を被覆して貼付剤シート22を形成するものである。
【0015】
貼付剤シート22は、前述したように、非常に柔らかくて変形しやすいので、各種の搬送装置(詳細は後述する)によって、変形が生じないように下方から支持して型押しプレス装置24に搬送されて、貼付剤シート22を所定のサイズに切断する切断線の周囲の薬剤を排除した後、貼付剤シート切断装置26で所定のサイズの貼付剤に切断に切断される。
【0016】
ここで、基材シート供給装置12は、長尺のロール状に巻回された不織布14を(基材シート)保持して、このロール状の不織布14を巻き出して供給するものであって、2個のロール状の不織布14が配置されている。この2個のロール状の不織布14は、一方のロール状の不織布14aからの供給が終了すると、直ちに他方のロール状の不織布14bから供給できるように、交換用の予備として配置されているものであって、不織布14aから不織布14bへの交換は、不織布14aの終端部に不織布14bの始端部を両面テープで接着するなどの任意の方法で行うことができる。
【0017】
カバーフィルム供給装置18は、基材シート供給装置12とほぼ同様の構造をしており、基材シート供給装置12と同様に、2個のロール状のカバーフィルム20が配置されている。このカバーフィルム供給装置18における2個のロール状のカバーフィルム20も、同様に、一方のロール状のカバーフィルム20からの供給が終了すると、直ちに他方のロール状のカバーフィルム20から供給する交換用の予備として配置されているものであって、交換も同様にして行うことができる。
【0018】
基材シート供給装置12とカバーフィルム供給装置18は、不織布14またはカバーフィルム20を所定のテンションで巻き戻すために、各種の制御機構を有している。特に、不織布14は、非常に柔らかく容易に伸びたり変形したりするので、伸びや変形が生じないように精密に制御して巻き戻さなければならない。しかし、これらの制御機構は、本発明に直接の関係はなく、かつ各種の制御方法が周知となっているので、ここでは、その説明を省略する。
【0019】
薬剤塗布装置16は、基材シート供給装置12から巻き出して供給された基材シートである不織布14に消炎鎮痛剤などの薬剤を塗布するとともに、この薬剤が塗布された不織布14の表面をカバーフィルム20で被覆して貼付剤シート22として形成するものであって、消炎鎮痛剤などの薬剤を収納する薬剤タンク28と、この薬剤タンク28から薬剤を取り出して支持ロール30で支持された不織布14に塗布する薬剤塗布ロール32と、薬剤が塗布された不織布14の表面をカバーフィルム20で被覆して貼付剤シート22として形成する被覆ロール34、および貼付剤シート22を搬送する搬送装置とから構成されている。
【0020】
薬剤塗布装置16は、図3に詳細に示すように、外周の1/4程度が薬剤タンク28に嵌入して構成された薬剤塗布ロール32が矢印方向に回転することによって、薬剤タンク28に収納された薬剤36を薬剤塗布ロール32に付着させて取り出すものであって、ゲートプレート38を上下方向に移動して開口量を調整することによって、薬剤塗布ロール32に付着して流出する薬剤36の流出量を制御することができる。
【0021】
薬剤塗布ロール32に付着して取り出された薬剤36は、支持ロール30に巻回して支持された不織布14に塗布される。このとき、薬剤塗布ロール32と支持ロール30とが、矢印で示すように互いに対向する方向に回転するので、薬剤塗布ロール32と支持ロール30との接触面に形成された谷間には、40〜50mm程度の高さに薬剤36が滞留し、薬剤タンク28から薬剤塗布ロール32に付着して取り出される薬剤36の量と:不織布14に塗布されて搬出される薬剤36の塗布量との差によって、この谷間に滞留する薬剤36の量が増減する。
【0022】
この滞留する薬剤36の量を光センサーなどの任意のセンサー装置40で検出して、不織布14の送り速度または薬剤塗布ロール32の回転数の少なくとも一方を制御することによって不織布14に塗布される薬剤36の塗布量を制御することができる。このとき、不織布14の送り速度を制御すると、加工ライン10の全体の送り速度に影響を与えるので、薬剤塗布ロール32の回転数を制御することが望ましい。すなわち、薬剤36の滞留する量が増加するときには薬剤塗布ロール32の回転数を低下させ、減少するときには上昇させて滞留する薬剤36の量を制御することが望ましい。
【0023】
そして、薬剤36が塗布された不織布14の表面に、カバーフィルム供給装置18から供給されるカバーフィルム20が被覆ロール34で被覆されることによって、貼付剤シート22、すなわち、薬剤36が塗布された不織布14の表面にカバーフィルム20が被覆されたのみで、貼付剤として個々に切断される前の幅広で長尺のシートが形成される。この貼付剤シート22は、図3に示す搬送ロール42および図1に示す搬送ベルト44、ダンサーロール46および伸縮コンベア装置48などの搬送装置によって確実に支持されて、次工程の筋付けプレス装置24に搬送される。
【0024】
ここで、本実施形態では、薬剤塗布装置16が、不織布14に薬剤36を塗布する薬剤塗布ロール32と薬剤36が塗布された不織布14の表面にカバーフィルム20を被覆するカバーフィルム20の支持ロール30とから構成されているが、薬剤塗布装置16は、薬剤タンク28とこの薬剤タンク28から薬剤36を取り出して不織布14に薬剤36を塗布する薬剤塗布ロール32とから構成し、薬剤36が塗布された不織布14の表面にカバーフィルム20を被覆するカバーフィルム20の支持ロール30を薬剤塗布装置16から独立して設けることができることはいうまでもない。
【0025】
搬送ベルト44の下流に配置されたダンサーロール46は、薬剤塗布装置16における貼付剤シート22の搬送速度と筋付けプレス装置24における貼付剤シート22の搬送速度との差を緩衝するものであり、その位置を検出して薬剤塗布装置16における貼付剤シート22の搬送速度または筋付けプレス装置24における貼付剤シート22の搬送速度を制御する。また、伸縮コンベア装置48は、非常に柔らかく容易に伸びたり変形したりしやすい貼付剤シート22を常に下方から支持して、伸びたり変形することなく搬送するものであって、後述する筋付けプレス装置24の移動に応じて伸縮し、搬送装置と筋付けプレス装置24との間に隙間が生じないようにするものである。
【0026】
このため、図4に示すように、伸縮コンベア装置48の筋付けプレス装置24側のプーリー50は筋付けプレス装置24に固定されていて、筋付けプレス装置24とともに左右方向に移動する。一方、移動プーリー52は、筋付けプレス装置24から離れる方向に付勢されており、筋付けプレス装置24の左右方向の移動とともに想像線で描くように移動することによって、コンベアベルト54にたるみが生じるのを防止する。伸縮コンベア装置48は、このように構成されているので、筋付けプレス装置24が左右方向に移動しても、搬送装置と筋付けプレス装置24との間に隙間が生じて貼付剤シート22を下方から支持できなくなり、貼付剤シート22が伸びたり変形することを完全に防止することができる。
【0027】
搬送ベルト44および伸縮コンベア装置48などの搬送装置のコンベアベルトは、バキュームコンベアとすることが望ましい。バキュームコンベアは、コンベアベルトの上面に載置された貼付剤シート22を真空吸着して搬送するものであって、その構造は各種のものが公知となっているので、ここでは詳細な説明は省略する。あるいは、スチールコンベアを使用する。スチールコンベアは、貼付剤シート22との摩擦係数が高く、表面が平滑で接触面積が広くなるので、貼付剤シート22がコンベアベルト上を滑って移動することを防止することができる。
【0028】
筋付けプレス装置24は、図4に示すように、油圧シリンダー54によって所定の時間だけ継続して押圧する油圧プレスであって、貼付剤シート22の送りとともに右方向に移動し、押圧が終了すると左方向に移動して元の位置に戻る左右方向の移動が可能に構成されている。本実施形態では、油圧シリンダー54は、上下のプレス型56、58の下方に配置されており、油圧シリンダー54のシリーダーロッド60が上昇することによって、取付け板62を介して本体に固定されている上型56に向かって、取付け板64を介してシリーダーロッド60に固定されている下型58が上昇し、上型56と下型58との間に配置された貼付剤シート22を押圧する。
【0029】
この油圧シリンダー54によって作動する筋付けプレス装置24は、後工程で貼付剤シート22を所定のサイズに切断する切断線の周囲の薬剤を除去するいわゆる筋付けを行うものである。筋付けは、上下のプレス型56、58の少なくとも一方を図5ないし図7に示す形状として、このプレス型56、58の突条66を、貼付剤シート22を間に挟んで平板状の他方のプレス型(図示しない)に押圧することによって、不織布14とカバーフィルム20との間の薬剤を周囲に押し出して除去する。このとき、押圧して薬剤を除去した位置は、筋状にくぼんで形成されるので、この工程を筋付けと称している。
【0030】
この筋付け工程においては、後工程の貼付剤シート切断装置26における切断工程を容易にするとともに、貼付剤を使用する際にカバーフィルムをはがしやすくするために、7〜8mm程度の幅の筋を付けることが望ましい。しかし、不織布14に塗布する薬剤36は、通常、粘度が高く流動性が悪いので、前述したように、通常のプレス装置で100トン程度の強い力で瞬間的に押圧しても、不織布14とカバーフィルム20との間の薬剤をこれだけの幅で確実に周囲に押し出すことができない。
【0031】
この問題を解決するために、本発明では、粘度の高い薬剤を周囲に押し出すために必要な時間、これは環境の温度や薬剤の粘度によっても異なるが、たとえば1.5〜1.8秒程度を超える時間だけ押圧を継続するように構成したものである。このため、本実施形態では、筋付けプレス装置24として、所要の時間だけ継続して押圧することができる油圧シリンダー54を使用した油圧プレスを採用している。この油圧シリンダー54はサーボ制御されることが望ましく、押圧する圧力と時間とは、薬剤の粘度に応じて適宜制御することが望ましい。そして、このように構成することによって、本実施形態の筋付けプレス装置24では、貼付剤が7列ずつ10枚配置された貼付剤シート22を30〜40トンのプレス装置で筋付けすることが可能となった。
【0032】
この筋付けプレス装置24を所定の位置に固定して配置すると、筋付けプレス装置24で貼付剤シート22を押圧している前述した所定の時間(1.5〜1.8秒)は、貼付剤シート22の送りも停止しなければならない。貼付剤シート22の送りが停止すると、薬剤塗布装置16における不織布14への薬剤の塗布も停止することになり、不織布14に塗布される薬剤の厚さにバラツキが生じて好ましくない。あるいは、薬剤塗布装置16における薬剤の塗布は連続して行い、ダンサーロール46で吸収しようとしても、柔らかくて変形しやすい貼付剤シート22にダンサーロール46の荷重を連続してかけることになるので、これも好ましいものではない。
【0033】
このため、本発明の貼付剤シートの加工ラインでは、筋付けを行う筋付けプレス装置24を貼付剤シート22の搬送速度と同じ速度で右方向に移動させることによって解決したものである。すなわち、本実施形態では、図4に示すように、減速機付きのモーター68でボールネジ70を回転して、筋付けプレス装置24の本体72を左右方向に移動させるように構成している。この減速機付きのモーター68は、サーボ制御されるものであって、図示しないセンサーで貼付剤シート22の搬送速度を検出し、右方向にはこの搬送速度に同期して移動し、左方向には早送りで移動するように制御される。
【0034】
もちろん、この筋付けプレス装置24の筋付けのための押圧手段や本体72を左右方向に移動させる駆動手段は、本実施形態に示したサーボ制御される油圧シリンダー54や減速機付きのモーター68に限定されるものではなく、貼付剤シート22を所定の時間だけ継続して押圧できる任意の押圧手段、たとえば、ばね圧やねじを使用した押圧手段や、貼付剤シート22の搬送速度と同じ速度で右方向に移動することができる任意の駆動手段、たとえば、カムによる駆動手段などを採用することができるのはもちろんである。
【0035】
そして、本実施形態では、前述したように、下型58が油圧シリンダー54によって上昇することによって筋付けを行うものであり、ダイとなる下型58に突起66が設けられており、アンビルとなる上型56は平板状となっている。このように構成することによって、筋付けプレス装置24の下側の空間に油圧シリンダー54を配置して、全体の構造を小さく簡略化することができる。もちろん、上型56をダイとして筋付けする突起66を設け、下型58をアンビルとして平板状にしても全く支障はない。あるいは、上型56を油圧シリンダー54で押圧するように構成することもできる。このように構成して、上型56をダイとし、下型58を平板状のアンビルとすると、貼付剤シート22が固定された平板状のアンビル上を移動し、貼付剤シート22に無理な力が掛からないので、有利になる面もある。
【0036】
貼付剤シート22に筋付けするダイは、図6および図7に断面図で示すように、幅wの突起66が突出しており、その周囲は任意の角度の斜面74となって凹部76に続いている。ここで、突起66の幅wは、前述したように8mm程度であり、凹部76の深さは、不織布14に塗布された薬剤36の厚さよりも十分に深いものとする。突起66の上面は、図6に示すように、平坦な面であってもよいが、より短時間で薬剤36が除去されて筋付けを行うために、図7に示すように、突起66の両側にわずかな傾斜をつけることができる。このとき、切断線の位置に薬剤36が残らないように、突起66の中央部は水平となっていることが望ましい。
【0037】
型押しプレス装置24と貼付剤シート切断装置26との間には、伸縮コンベア装置78が配置されている。この伸縮コンベア装置78は、前述した伸縮コンベア装置48と同様であって、これを対称になるように配置したものなので、ここでは、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0038】
貼付剤シート切断装置26は、貼付剤シート22の筋(くぼみ)の位置の中央を長手方向に切断して複数の帯状の貼付剤シートとするスリッター装置80と、筋付けされた貼付剤シート22の筋の位置を検出するセンサー装置82と、この筋の位置の中央を横方向に切断して、帯状となった貼付剤シートから個々の貼付剤に切断するするロータリーカッター装置84とからなっている。
【0039】
この実施形態のスリッター装置80は、貼付剤シート22を長手方向に切断する回転刃86と、この回転刃86の切刃を受けるとともに、回転して貼付剤シート22を搬送するロール88とからなり、ロール88の回転によって貼付剤シート22を搬送するとともに、貼付剤シート22に回転刃86の切刃を押し当てて帯状に切断する。このロール88は、回転刃86の切刃を受けて貼付剤シート22とともに移動するスチールベルトとすることができる。このように構成すると、このスチールベルトは、後述するセンサー装置82に長手方向に切断して複数の帯状となった貼付剤シートを搬送する搬送コンベアを兼ねることができる。
【0040】
センサー装置82は、光センサーなどの任意のセンサー90によって、貼付剤シート22に筋付けされた筋(くぼみ)の位置を検出するものであって、この筋の位置を検出してから所定の時間(筋の位置がロータリーカッター装置84の切刃の位置に移動する時間)を経過したときに、後述するロータリーカッター装置84が回転して帯状に切断された貼付剤シートを個々の貼付剤に切断する。このロータリーカッター装置84は、シート状の素材を横方向に切断する通常のロータリーカッター装置なので、ここでは詳細な説明は省略する。そして、ロータリーカッター装置84で切断された個々の貼付剤は、搬送コンベア92、94で搬送されて、完成品として貼付剤の集積位置または包装装置(いずれも図示しない)に搬送される。
【0041】
図2は本発明の貼付剤シートの加工ラインの他の実施形態の全体を示す正面図である。ここで、基材シート供給装置12、薬剤塗布装置16、カバーフィルム供給装置18および搬送ベルト44は、図1に示す実施形態とほぼ同じ構成なので、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。ただし、搬送ベルト44は、右上方に伸びて搬送ベルト96に直接接続されている。
【0042】
搬送ベルト装置96は、前述した薬剤塗布装置16によって薬剤36が塗布された不織布14の表面がカバーフィルム20で被覆された貼付剤シート22を、筋付けプレス装置98に供給して筋付け工程を行った後、筋付けされた貼付剤シート22を搬出する一連のベルトとして構成された搬送装置であって、この搬送ベルト装置96に支持されて移動する貼付剤シート22に、前述した筋付けプレス装置98が、貼付剤シート22の搬送速度と同じ移動速度で移動しながら筋付けを行うものである。この筋付けプレス装置98も、基本的な構造は前述した筋付けプレス装置24と同じなので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0043】
搬送ベルト装置96の終端部には、筋付けされた貼付剤シート22の筋(くぼみ)の位置を検出するセンサー装置100が配置されている。このセンサー装置100は、前述したように、光センサーなどの任意のセンサーを使用することが可能であるが、この実施形態では、エンコーダーを用いて筋付けの位置を検出するように構成されている。
【0044】
この実施形態における貼付剤シート切断装置102は、ダイロール104によって貼付剤シート22を打ち抜いて完成品の貼付剤とするものであって、搬送される貼付剤シート22の上面側にダイロール104とこのダイロール104を支持するバックアップロール106とが設けられており、貼付剤シート22の下面側に配置されたアンビルロール108との間に貼付剤シート22を通過させ、ダイロール104とアンビルロール108とを同期して回転させることによって、貼付剤シート22から貼付剤を打ち抜いて完成品とするものである。
【0045】
ダイロール104は、図5に示す筋付けのための突起66と同じパターンの切刃がロールの外周に形成されたものであって、筋付けされた筋(くぼみ)の中央を切断するように、センサー装置100からの信号で制御されており、貼付剤シート22を個々の貼付剤に打ち抜いて完成品とする。完成品となった貼付剤は、搬送コンベア110、112で搬送されて、完成品として貼付剤の集積位置または包装装置(いずれも図示しない)に搬送される。
【0046】
図には示されていないが、図1または図2に示す筋付けプレス装置24、98と同様の筋付けプレス装置を複数台配置して、上流側のプレス装置を筋付けを行う筋付けプレス装置24、98とし、下流側のプレス装置を貼付剤の打ち抜きを行う打ち抜きプレス装置とすることによって、下流側の打ち抜きプレス装置を貼付剤シート切断装置として使用することができる。この場合には、当然のことながら、貼付剤シート切断装置26または102は不要となる。
【0047】
また、この筋付けを行う筋付けプレス装置の突起66と貼付剤の打ち抜きを行う打ち抜きプレス装置の切刃とを1個のダイセットに組み込み、上流側に筋付けを行う突起66を、下流側の貼付剤の打ち抜きを行う切刃を設けることによって、下流側の打ち抜きを行う切刃を貼付剤シート切断装置として使用することもできる。この場合にも、当然のことながら、貼付剤シート切断装置26または102は不要となる。
【0048】
このように、打ち抜きプレス装置または下流側の切刃で貼付剤の打ち抜きを行うときには、貼付剤を任意の形状、たとえば貼付剤の角部を丸めた形状に打ち抜くことができる。このように貼付剤の角部を丸めた形状に打ち抜くときには、図8(A)に示すように、貼付剤を打ち抜いた後には四隅が突出した星型となった貼付剤シート22の残滓が残ることになる。この残滓は、貼付剤シート22を打ち抜くダイまたはアンビルの残滓の位置に吸引口を設け、真空吸引してダイまたはアンビルの内部に排出することができる。そして、吸引されずに搬送ベルト装置96上に残った残滓は、搬送ベルト装置96の上方に配置された真空吸着装置で排出することができる。
【0049】
あるいは、図9に示すように、搬送ベルト装置96の残滓が残る位置に吸引口を設け、必要に応じてさらに、上方に設けられたノックアウト装置で吸引口に押し込み、または、搬送ベルト装置96の表面をクリーニング装置114でクリーニングするなど、各種の方法で残滓を除去することができるので、これらの残滓排出装置を単独であるいは組合わせて使用することによって、貼付剤を打ち抜いた後に残る星型の残滓を確実に処理することができる。
【0050】
上述の例では、貼付剤シート22の筋付けおよび打ち抜きパターンを、図5に示すように貼付剤シート22の幅方向(搬送方向と直交する方向)および搬送方向に直線状に並んだパターンとしていたが、このようなパターンのダイロール104では、刃が幅方向に一直線上になっているため、貼付剤シート22の切断時にダイロール104に掛かる負荷が非常に大きくなる。この負荷を軽減するためには、図10に示すように、幅方向の刃の位置が列毎に少しずつ異なるようなパターンとするのが好ましい。このようなパターンとした場合は、ダイロール104の回転に伴って、各列の貼付剤シート22が順次切断されるので、切断に要する荷重を小さくすることが出来る。
【0051】
図10において、切刃200は貼付剤シート22を各貼付剤に分断する刃であり、切刃202はカバーフィルム20の易剥離性のために、各貼付剤の略中央部でカバーフィルム20のみを切断する刃である。また抑え刃204は、貼付剤シートを切断する際の貼付剤シートの不要部分(ストリップ)を抑える鈍角の刃である。この抑え刃204によって、貼付剤シートがダイロール104およびアンビルロール108によって挟持搬送されつつ切断される際に、ストリップがロールに巻き込まれるのを防止したり、貼付剤シートの幅方向での送り速度の差を無くすことができる。このように、貼付剤シートの切断パターンに搬送方向のストリップを設ける場合には、先述のような星型の残滓が残ることなく、ストリップとして巻き取られる。
【0052】
なお、歩留まりを向上させるためには、このようなストリップ部分を設けない切断パターンとするのが良いが、その場合は、上述の例と同様に星型の残滓が残るので、上述した各種の方法により残滓を除去する。
【0053】
また、図11(A)および(B)に示すように、貼付剤シート22の切断パターンを斜めに取り、各貼付剤において、幅方向に徐々に切断されるようにした場合にも、切断に要する荷重を低減できるので好ましい。ここで、図11(A)は、長方形の貼付剤の各辺が、ダイロール104の軸方向および円周方向のそれぞれに対して傾斜するように、貼付剤の切断パターンを配置したものである。また、図11(B)は、平行四辺形の貼付剤の辺のうちの1組の対向する辺は、ダイロール104の円周方向と平行に、他の1組の対向する辺は、ダイロール104の軸方向に対して傾斜するように、貼付剤の切断パターンを配置したものである。
【0054】
このように、貼付剤シート22の切断パターンを列毎にずらした形態や、斜めにした形態とする場合には、筋付けプレス装置98の突起66(図5参照)のパターンも、ダイロール104のパターンと同じくする。
また、貼付剤を打ち抜いた後の残滓は、例えば図8(B)に示すような位置に残るため、これらの排出のために搬送ベルト装置96のベルト上に吸引口を設ける場合には、この吸引口の配置を切断パターンに応じて設定する。
【0055】
なお、図12は、本発明の貼付剤シート加工ライン10で製品として得られる貼付剤の構成を示す断面図である。同図に示すように、本発明の貼付剤シートの加工ライン10で加工された、製品の貼付剤22aは、基材14の上に薬剤36の層を有し、この薬剤層をカバーフィルム20で覆ったものである。このように、本発明の貼付剤シート加工ラインで加工される貼付剤は、基本的に、基材の上に薬剤層を有し、その薬剤層を保護すると共に貼付剤の使用時には剥離される剥離層を有していれば、どのようなものでもよい。このような貼付剤としては、パップ剤やプラスター等が例示される。
【0056】
貼付剤の構成としては、基材は、不織布以外にも、織布やフィルム等を用いることができ、伸縮性のものでも非伸縮性のものでもよい。また、基材に薬剤が浸透して、基材の外面(薬剤塗布面と反対側の面)から薬剤が染み出すのを防止するために、基材と薬剤層との間に不透過性フィルムを設けてもよい。この不透過性フィルムとしては、酸素、水、油等に対して所定のバリア性を有するフィルムが用いられる。また、この不透過性フィルムと薬剤層の間には、薬剤を安定に貯蔵し、貯蔵する薬剤を徐々に放出させるための薬剤透過性シートを有していてもよいし、薬剤層と剥離層との間には、薬剤が剥離層に付着、残存するのを抑制すると共に、薬剤が適度に透過して外部に拡散するような薬剤透過性シートを有していてもよい。このような薬剤透過性シートとしては、例えば、多孔性資材や、複数の開口部を有する不織布、織布、編布、フィルム等が用いられる。これらの不透過性フィルムや薬剤透過性シートは、伸縮性のものでも非伸縮性のものでもよい。さらに、貼付剤の剥離層に隣接する面、すなわち、貼付剤使用時に皮膚等に接する面の少なくとも一部に、接着性を持たせてもよい。
【0057】
以上に説明したように、本発明に係る貼付剤シートの加工ラインは、長尺のロール状の基材シートを保持し、このロール状の基材シートを巻き出して供給する基材シート供給装置と、長尺のロール状のカバーフィルムを保持し、このロール状のカバーフィルムを巻き出して供給するカバーフィルム供給装置と、基材シートに薬剤を塗布するとともに、この薬剤が塗布された基材シートの表面をカバーフィルムで被覆して貼付剤シートを形成する薬剤塗布装置と、貼付剤シートを所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シート切断装置とを有する貼付剤シートの加工ラインについて説明したが、本発明の要旨は、薬剤塗布装置と貼付剤シート切断装置との間に、所定の時間だけ押圧を継続して、所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シートの切断線の周囲の薬剤を除去する筋付けプレス装置を有していることを特徴とするものであって、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の改良や変更を行うことができることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したように、本発明の貼付剤シートの加工ラインは、薬剤塗布装置と貼付剤シート切断装置との間に、所定の時間だけ押圧を継続して、所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シートの切断線の周囲の薬剤を除去する筋付けプレス装置を有していることを特徴とするものであって、貼付剤シートに筋付けする際に、貼付剤シートの切断線の周囲の薬剤を均等に除去することができるとともに、筋付けを行う突起を平板上に配置したダイを使用しても、プレス装置で非常に高い荷重を加えなくても確実に筋付けをすることのできる筋付けプレス装置を提供することができるという多大な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貼付剤シートの加工ラインの1実施形態の全体を示す正面図である。
【図2】本発明の貼付剤シートの加工ラインの他の実施形態の全体を示す正面図である。
【図3】薬剤塗布装置の詳細を示す正面図である。
【図4】筋付けプレス装置の詳細を示す正面図である。
【図5】筋付けプレス装置の下型を示す斜視図である。
【図6】図5の切断線A−Aで切断した断面図である。
【図7】図5の切断線A−Aで切断した断面図である。
【図8】(A)および(B)は、それぞれ、ダイロールの外周面に形成された切刃パターンの一例を示す説明図である。
【図9】搬送ベルト上に残る、打ち抜いた後の残滓を取り除く様子を示す説明図である。
【図10】ダイロールの外周面形状を示す正面図である。
【図11】(A)および(B)は、それぞれ、ダイロールの外周面に形成された切刃パターンの他の例を示す説明図である。
【図12】本発明の貼付剤シート加工ラインで製品として得られる貼付剤の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 貼付剤シートの加工ライン
12 基材シート供給装置
14 不織布
16 薬剤塗布装置
18 カバーフィルム供給装置
20 カバーフィルム
22 貼付剤シート
24 筋付けプレス装置
26 貼付剤シート切断装置
28 薬剤タンク
30 案内ロール
32 薬剤塗布ロール
34 被覆ロール
36 薬剤
38 ゲートプレート
40 センサー装置
42 搬送ロール
44 搬送ベルト
46 ダンサーロール
48 伸縮コンベア装置
50 プーリー
52 移動プーリー
54 油圧シリンダー
56 上型
58 下型
60 シリーダーロッド
62,64 取付け板
66 突条
68 減速機付きのモーター
70 ボールネジ
72 本体
74 斜面
76 凹部
78 伸縮コンベア装置
80 スリッター装置
82 センサー装置
84 フライングカッター装置
86 回転刃
88 ロール
90 センサー
92,94 搬送コンベア
96 搬送ベルト装置
98 筋付けプレス装置
100 センサー装置
102 貼付剤シート切断装置
104 ダイロール
106 バックアップロール
108 アンビルロール
110,112 搬送コンベア
114 クリーニング装置

Claims (10)

  1. 長尺のロール状の基材シートを保持し、このロール状の基材シートを巻き出して供給する基材シート供給装置と、
    長尺のロール状のカバーフィルムを保持し、このロール状のカバーフィルムを巻き出して供給するカバーフィルム供給装置と、
    前記基材シート上に薬剤を塗布するとともに、この薬剤が塗布された基材シートの表面を前記カバーフィルムで被覆して貼付剤シートを形成する薬剤塗布装置と、
    この貼付剤シートを所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シート切断装置とを有する貼付剤シートの加工ラインであって、
    前記薬剤塗布装置と前記貼付剤シート切断装置との間に、所定の時間だけ押圧を継続して、前記所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シートの切断線の周囲の薬剤を排除する筋付けプレス装置を有することを特徴とする貼付剤シートの加工ライン。
  2. 前記基材シートが不織布であることを特徴とする請求項1に記載の貼付剤シートの加工ライン。
  3. 前記薬剤塗布装置の薬剤塗布ロールと前記基材シートを支持する支持ロールとが、互いに対向する方向に回転することを特徴とする請求項1または2に記載の貼付剤シートの加工ライン。
  4. 前記薬剤塗布装置の薬剤塗布ロールと前記基材シートの案内ロールとの接触面に滞留する薬剤の量を検出して、前記基材シートの送り速度または前記薬剤塗布ロールの回転数の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項3に記載の貼付剤シートの加工ライン。
  5. 前記筋付けプレス装置が、所定の時間だけ継続して押圧するものであって、前記貼付剤シートの送り速度と同じ速度で前記筋付けプレス装置が貼付剤シートとともに移動することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の貼付剤シートの加工ライン。
  6. 前記筋付けプレス装置と同様のプレス装置が複数台配置され、上流側のプレス装置が筋付けプレス装置であり、下流側のプレス装置が筋付けされた貼付剤シートを所定のサイズに切断する前記貼付剤シート切断装置であることを特徴とする請求項5に記載の貼付剤シートの加工ライン。
  7. 前記筋付けプレス装置の金型には、上流側に筋付けを行う突条が、下流側に切断を行う切刃とが設けられており、下流側の切断を行う切刃が前記貼付剤シート切断装置を構成することを特徴とする請求項5に記載の貼付剤シートの加工ライン。
  8. 前記貼付剤シート切断装置は、ダイロールとアンビルロールとを有し、
    前記ダイロールは、その外周面に前記所定のサイズの貼付剤に切断する貼付剤シートの切断線に相当する切刃が、所定パターンで形成されている請求項5に記載の貼付剤シートの加工ライン。
  9. 前記ダイロールの外周面に所定パターンで形成された切刃は、その中心軸方向の部分が前記中心軸方向に隣接する列間で円周方向にずれている請求項8に記載の貼付剤シートの加工ライン。
  10. 前記ダイロールの外周面に所定パターンで形成された切刃の中心軸方向の部分は、前記中心軸方向に対して傾斜している請求項8に記載の貼付剤シートの加工ライン。
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