JP7326228B2 - 繊維強化樹脂成形体とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維基材に熱硬化性樹脂が含浸し硬化した繊維強化樹脂成形体とその製造方法に関する。
近年、軽量化や機械強度の向上を目的として、炭素繊維やガラス繊維などからなる繊維基材と熱硬化性樹脂の複合材料からなる繊維強化樹脂成形体が、様々な分野・用途に広く使用されている。
特に、自動車や鉄道、航空機などの輸送機器においては、低燃費化の要求が高く、車両や機体の軽量化による低燃費化の効果が高いため、軽量性に優れる繊維強化樹脂成形体が金属代替材料として期待されている。
繊維強化樹脂成形体の製造方法としては、繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸させてプリプレグ化した後、プリプレグをオートクレーブや熱プレスなどを用いて成形する方法がある。
プリプレグを作製する際に繊維基材に含浸させる熱硬化性樹脂は、液状が一般的であるが、液状樹脂のポットライフの問題があり、さらに溶剤を使用する場合には、作業環境や大気汚染の問題がある。
これらの問題を解決する方法として、粉体樹脂を使用して作製したプリプレグが提案されている(特許文献1)。
また、プリプレグを使用しない成形方法として、繊維基材でプリフォームを作製し、そのプリフォームを金型に挿入した後に、液状樹脂を注入して硬化させることにより成形体を得る方法(RTM工法)がある。
特開2006-232915号公報
しかし、プリプレグを用いる成形方法では、液状樹脂または粉状樹脂の何れを使用する場合であっても、プリプレグ化する工程に大掛かりな設備が必要になること、プリプレグ化の工程管理が煩雑であることなどから、繊維強化樹脂成形体の製造コストが高くなる問題がある。
また、プリプレグを用いないRTM工法では、プリフォームの作製が必要であり、また液状樹脂を高圧、定量で金型に注入するための設備が必要になるため、プリプレグを用いる場合と同様に、繊維強化樹脂成形体の製造コストが高くなる問題がある。
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、プリプレグを用いることなく、簡単及び安価に、かつ環境汚染の恐れなく安全に製造可能な繊維強化樹脂成形体とその製造方法の提供を目的とする。
第1の発明の態様は、繊維基材が、熱硬化性樹脂と共に加熱圧縮されて、前記熱硬化性樹脂が前記繊維基材に含浸硬化した繊維強化樹脂成形体において、前記硬化した熱硬化性樹脂は、前記繊維基材と接して配置された熱硬化性樹脂の粉体が、前記加熱圧縮時に溶融硬化したものであることを特徴とする。
第2の発明の態様は、第1の発明の態様において、前記繊維基材は、複数層からなることを特徴とする。
第3の発明の態様は、繊維基材を熱硬化性樹脂と共に加熱圧縮し、前記熱硬化性樹脂を前記繊維基材に含浸させて硬化させる繊維強化樹脂成形体の製造方法において、熱硬化性樹脂の粉体を繊維基材と接するように配置し、前記繊維基材を前記熱硬化性樹脂の粉体と共に金型で加熱・圧縮することにより、前記熱硬化性樹脂の粉体を溶融して前記繊維基材内に含浸させ、硬化させることを特徴とする。
第4の発明の態様は、第3の発明の態様において、前記繊維基材を複数層とし、前記熱硬化性樹脂の粉体を前記複数層の繊維基材の少なくとも一つの面に配置することを特徴とする。
第5の発明の態様は、第3または第4の発明の態様において、前記金型の温度Tc℃は、前記熱硬化性樹脂の溶融開始温度をTa℃、硬化反応開始温度をTb℃とすると、[Tb+(Tb-Ta)/3]-10≦Tc≦[Tb+(Tb-Ta)/3]+20であることを特徴とする。
第6の発明の態様は、第3から第5の発明の態様の何れか一態様において、前記熱硬化性樹脂は、溶融開始温度をTa℃、硬化反応開始温度をTb℃とすると、(Tb-Ta)の値が、40≦(Tb-Ta)≦70であることを特徴とする。
第7の発明の態様は、第3から第6の発明の態様の何れか一態様において、前記熱硬化性樹脂は、溶融開始温度Ta℃以上の温度における最低粘度が、1,500Pa・s以下であることを特徴とする。
第8の発明の態様は、第3から第7の発明の態様の何れか一態様において、前記熱硬化性樹脂は、硬化反応開始温度Tb℃~190℃の温度範囲における最高粘度が、1,000Pa・s以上であることを特徴とする。
第9の発明の態様は、第3から第8の発明の態様の何れか一態様において、前記熱硬化性樹脂は、溶融開始温度Ta℃が、60~100℃であることを特徴とする。
第10の発明の態様は、第3から第9の発明の態様の何れか一態様において、前記熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂、フェノール樹脂とエポキシ樹脂との混合樹脂、フェノール樹脂とシアネート樹脂との混合樹脂、フェノール樹脂とシアネート樹脂とエポキシ樹脂との混合樹脂の群から選ばれる樹脂であることを特徴とする。
繊維強化樹脂成形体の発明によれば、熱硬化性樹脂の粉体を繊維基材と接して配置して用いたことにより、高強度、高剛性の繊維強化樹脂成形体を、溶剤不要で環境汚染の恐れがなく、かつポットライフなく得ることができる。
繊維強化樹脂成形体の製造方法の発明によれば、熱硬化性樹脂の粉体を繊維基材と接するように配置して、熱硬化性樹脂の粉体と共に繊維基材を加熱・圧縮することにより繊維強化樹脂成形体の製造を行うため、プリプレグの作製や、RTM工法のようなプリフォームの作製が不要であり、かつ、液状熱硬化性樹脂のための溶剤が不要で環境汚染の恐れがなく、熱硬化性樹脂のポットライフもないことから、簡単及び安価に、かつ環境汚染の恐れなく安全に高強度、高剛性の繊維強化樹脂成形体を製造することができる。
金型の温度Tc℃を、熱硬化性樹脂の溶融開始温度Ta℃、硬化反応開始温度Tb℃との関係において、[Tb+(Tb-Ta)/3]-10≦Tc≦[Tb+(Tb-Ta)/3]+20に設定して、熱硬化性樹脂の粉体と共に繊維基材の加熱、圧縮を行うことにより、繊維基材と接している熱硬化性樹脂の粉体の溶融が良好になり、熱硬化性樹脂が繊維基材に含浸し易くなって、均一な物性を有する繊維強化樹脂成形体を、生産効率高く製造することができる。
熱硬化性樹脂は、40≦(Tb-Ta)≦70であることにより、溶融した熱硬化性樹脂を繊維基材に十分に含浸させることができ、均一な物性を有する繊維強化樹脂成形体を製造することができる。
熱硬化性樹脂は、溶融開始温度Ta℃以上の温度で、最低粘度が1,500Pa・s以下であることにより、溶融した熱硬化性樹脂を繊維基材に十分に含浸させることができ、均一な物性を有する繊維強化樹脂成形体を製造することができる。
熱硬化性樹脂は、硬化反応開始温度Tb℃~190℃の温度範囲で、最高粘度が1,000Pa・s以上であることにより、溶融した熱硬化性樹脂を繊維基材内に含浸させて留めることができ、繊維強化樹脂成形体の賦形性がよく、短時間で十分な強度が得られる。
熱硬化性樹脂の溶融開始温度Ta℃が60~100℃であることにより、熱硬化性樹脂の粉体と共に繊維基材を加熱圧縮して熱硬化性樹脂を溶融硬化させる際に、温調が容易になる。
熱硬化性樹脂をフェノール樹脂、フェノール樹脂とエポキシ樹脂との混合樹脂、フェノール樹脂とシアネート樹脂との混合樹脂、フェノール樹脂とシアネート樹脂とエポキシ樹脂との混合樹脂の群から選ばれる樹脂とすることにより、強度及び難燃性に優れる繊維強化樹脂成形体が得られる。
本発明の一実施形態に係る繊維強化樹脂成形体の断面図である。 本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法の一実施形態における積層及び加熱圧縮を示す断面図である。 本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法の他実施形態における積層及び加熱圧縮を示す断面図である。 各実施例及び各比較例に使用した熱硬化性樹脂の溶融開始温度、反応開始温度等を示す表である。 各実施例と各比較例の構成と物性値等を示す表である。 実施例1~3と比較例1、2で使用した熱硬化性樹脂の粘度測定結果を示すグラフである。
本発明の実施形態について説明する。図1に示す一実施形態の繊維強化樹脂成形体10は、積層された複数の繊維基材11が、熱硬化性樹脂15と共に加熱圧縮されて、熱硬化性樹脂15の硬化により賦形一体化したものである。
繊維基材11は、単層でも複数層でもよく、繊維強化樹脂成形体10の用途等に応じて層の数が決定される。図示の形態では、繊維基材11は4層からなる。繊維基材11としては、ガラス繊維、アラミド繊維、バサルト繊維、炭素繊維などによる織物や不織布などがあり、特に限定されるものではないが、炭素繊維織物が軽量及び高剛性に優れるために好ましいものである。炭素繊維織物としては、繊維が一方向のみではない織り方のものが好ましく、例えば、縦糸と横糸で構成される平織、綾織、朱子織及び3方向の糸で構成される三軸織などが好適である。また、前記炭素繊維織物は、熱硬化性樹脂15の含浸及び繊維強化樹脂成形体10の剛性の点から、繊維重さが50~600g/mのものが好ましい。
熱硬化性樹脂15は、繊維強化樹脂成形体10の製造時に、固形の粉体であるものが用いられる。粉体の形状としては、球状、針状、フレーク状などがあり、特に限定されるものではない。熱硬化性樹脂の粉体は、繊維基材11と接するように配置され、繊維基材11が熱硬化性樹脂の粉体と共に加熱圧縮される際に溶融して繊維基材11に含浸して硬化する。熱硬化性樹脂の粉体が繊維基材11と接して配置される態様としては、繊維基材11が単層の場合には、単層の繊維基材11の上面または下面の少なくとも一方の面に配置され、また、繊維基材11が複数層の場合には、少なくとも一つの面、すなわち複数層における最上面、最下面、積層面(繊維基材間)のうちの少なくとも一つの面に配置される態様を挙げる。
熱硬化性樹脂15は、溶融開始温度Ta℃、硬化反応開始温度Tb℃とすると、40≦(Tb-Ta)≦70であるのが好ましい。(Tb-Ta)をこの範囲とすることにより、溶融した熱硬化性樹脂15を繊維基材11に十分に含浸させることができ、均一な物性を有する繊維強化樹脂成形体10を得ることができる。
熱硬化性樹脂15は、溶融開始温度Ta℃以上の温度において、最低粘度が、1,500Pa・s以下であるのが好ましい。最低粘度をこの範囲とすることにより、溶融した熱硬化性樹脂15を繊維基材11に十分に含浸させることができ、均一な物性を有する繊維強化樹脂成形体10を得ることができる。
また、熱硬化性樹脂15は、硬化反応開始温度Tb℃~190℃の温度範囲において、最高粘度が、1,000Pa・s以上であるのが好ましい。最高粘度をこの範囲とすることにより、溶融した熱硬化性樹脂15を繊維基材11内に含浸させて留めることができ、繊維強化樹脂成形体10の賦形性がよく、短時間で十分な強度が得られる。
熱硬化性樹脂15は、溶融開始温度Ta℃が60~100℃にあるのが好ましい。熱硬化性樹脂15の溶融開始温度Ta℃をこの範囲とすることにより、繊維基材11間の少なくとも一つに熱硬化性樹脂15の粉体が配置された積層体を、加熱圧縮して熱硬化性樹脂15を溶融硬化させる際に、温調を容易に行うことができる。
前記の溶融開始温度Ta℃、硬化反応開始温度Tb℃、(Tb-Ta)の範囲、最低粘度、最高粘度を満たすことができる熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂、フェノール樹脂とエポキシ樹脂との混合樹脂、フェノール樹脂とシアネート樹脂との混合樹脂、フェノール樹脂とシアネート樹脂とエポキシ樹脂との混合樹脂の群から選ばれるのが好ましい。フェノール樹脂は難燃性に優れるため、繊維強化樹脂成形体10に優れた強度と難燃性を付与することができる。
なお、熱硬化性樹脂15には、熱硬化性樹脂の粘度、反応性に影響を与えない範囲において、顔料、抗菌剤、紫外線吸収剤などの各種粉体添加剤を添加してもよい。
本発明の繊維強化樹脂成形体の製造方法は、熱硬化性樹脂の粉体を繊維基材と接するように配置し、繊維基材を熱硬化性樹脂の粉体と共に金型で加熱・圧縮することにより、熱硬化性樹脂の粉体を溶融して繊維基材内に含浸させ、硬化させることにより行う。繊維基材及び熱硬化性樹脂は、前記繊維強化樹脂成形体10について説明した通りである。
熱硬化性樹脂の粉体を配置する態様は、前記の通り、単層の場合は、繊維基材の上面または下面の少なくとも一方の面に配置し、また、繊維基材が複数層の場合には、複数層における最上面、最下面、積層面(繊維基材間)のうちの少なくとも一つの面に配置する。
なお、熱硬化性樹脂の粉体を、複数層の繊維基材における積層面(繊維基材間)に配置する場合は、一つの積層面(一つの繊維基材間)に限られず、全ての積層面(全ての繊維基材間)、あるいは所定数おきの積層面(所定数おきの繊維基材間)に配置してもよく、配置する面の位置及び配置する面の数は繊維基材の積層数等に応じて適宜決定される。
また、単層の繊維基材の上面または下面、あるいは複数層の繊維基材の最上面または最下面に接して熱硬化性樹脂の粉体を配置する場合、作業の便宜のために、熱硬化性樹脂の粉体と金型の型面との間に離型紙を配置してもよい。
図1に示した繊維基材11が4層からなる繊維強化樹脂成形体10の製造方法の一実施形態について、図2を用いて説明する。なお、以下の製造方法の説明では、複数の繊維基材11について、その上下位置関係を把握し易くするために「11A」等のように「11」と「アルファベット」を組み合わせた符号で複数の繊維基材11を示す。
図2に示す実施形態では、4枚の繊維基材11A~11Dを積層する際に、下側の2枚の繊維基材11A、11Bと、上側の2枚の繊維基材11C、11Dとの間の繊維基材間(繊維基材11Bと繊維基材11Cの間)に、熱硬化性樹脂の粉体15Aを配置する。熱硬化性樹脂の粉体15Aの粒径は、溶融し易さの点から、10~500μmが好ましい。熱硬化性樹脂の粉体15Aの量は、成形体のVF値(%)が40~70%となるように調整するのが好ましい。VF値(%)は、(繊維基材の全重量/繊維の密度)/(成形体の体積)×100で算出される値である。
熱硬化性樹脂の粉体15Aを、繊維基材11Bと繊維基材11Cとの繊維基材間に配置して積層した繊維基材11A~11Dの積層体を、加熱した金型30の下型31と上型32に挟んで、加熱圧縮する。金型30は、電熱ヒーター等の加熱手段によって熱硬化性樹脂の粉体15Aが溶融、硬化可能な温度Tc℃に加熱されている。
金型30の温度Tc℃は、熱硬化性樹脂の溶融開始温度Ta℃、硬化反応開始温度Tb℃との関係において、[Tb+(Tb-Ta)/3]-10≦Tc≦[Tb+(Tb-Ta)/3]+20に設定するのが好ましい。例えば、Ta℃=70℃、Tb℃=130℃の場合、Tc℃は140℃~170℃となる。
金型30による加熱圧縮時における繊維基材11A~11Dの加圧(圧縮)は、繊維基材間の熱硬化性樹脂の粉体15Aが溶融した後、繊維基材11A~11Dに良好に含浸できるようにするため、2~20MPaが好ましい。
また、繊維基材11A~11Dの圧縮率(%)は、(下型31の型面と上型32の型面間の間隔)/(繊維基材の全層の厚みの合計)×100で算出される値であり、60~100%が好ましい。
金型30による積層体の加熱により、繊維基材間(繊維基材11Bと繊維基材11Cの間)の熱硬化性樹脂の粉体15Aが溶融し、また、溶融した熱硬化性樹脂が積層体の圧縮により、下側の繊維基材11B、11A、及び上側の繊維基材11C、11Dに含浸する。そして、繊維基材11A~11Dに含浸した熱硬化性樹脂が硬化することにより、繊維基材11A~11Dが圧縮された状態で一体化し、下型31及び上型32の型面形状に賦形された図1の繊維強化樹脂成形体10が得られる。
図3には、6枚の繊維基材11A~11Fを積層し、繊維基材間の全てに熱硬化性樹脂の粉体15A~15Eを配置して金型30で加熱圧縮する実施形態を示す。
熱硬化性樹脂の粉体15Aの量(全量)、金型30の加熱温度、積層体の加圧等は、図2の実施形態で説明した通りである。
図4に示す熱硬化性樹脂を用いて実施例1~7及び比較例1、2の繊維強化樹脂成形体を以下のようにして作製した。なお、熱硬化性樹脂の粘度は、株式会社ユービーエム社製のレオメーター:Rheosol-G3000を用い、次の条件で測定した。
1)試料の0.4gをペレット(直径φ18mm、厚さ0.4mm程度)に成形し、成形したペレットを直径φ18mmのパラレルプレートに挟む。
2)昇温速度5℃/min、周波数1Hz、回転角(ひずみ)0.1deg、等速昇温下、40℃~200℃間に渡って、2℃間隔で動的粘度を測定した。
・実施例1の作製
繊維基材として、炭素繊維織物(帝人株式会社製、品名:W-3101、目付量:200g/m、厚み0.22mm)を、250×200mmに裁断したものを4枚用意した。裁断後の1枚当たりの繊維基材の重量は10gであった。繊維基材を2枚積層し、その上に熱硬化性樹脂の粉体として、樹脂Aの25gを概ね均一に配置し、その上に残りの2枚の繊維基材を積層して成形前積層体を作製した。
樹脂Aは、フェノール樹脂、住友ベークライト株式会社製、品名:PR-50252、平均粒径30μm、溶融開始温度Taが69℃、反応開始温度Tbが135℃、(Tb-Ta)が66℃、最低粘度(溶融開始温度Ta℃以上の温度における最低粘度)が59Pa・s、最高粘度(硬化反応開始温度Tb℃~190℃の温度範囲における最高粘度)が8,768Pa・s、(Tb-Ta)/3の値が22℃、Tb+(Tb-Ta)/3の値が157℃である。
樹脂A(実施例1、2、3)の粘度測定結果を、図6のグラフに示す。
成形前積層体を、150℃に加熱した金型の下型の成形面(型面)に配置し、金型の上型を成形前積層体に被せて金型を閉じ、10分間、圧力5MPa、150℃で加熱圧縮した。中央の繊維基材間に配置されている熱硬化性樹脂の粉体は、加熱により溶融し、成形前積層体が圧縮されることで各層の繊維基材に含浸し、その状態で硬化が完了することにより、4層の繊維基材に熱硬化性樹脂が含浸して硬化した積層一体品からなる実施例1の繊維強化樹脂成形体を作製した。
・実施例2の作製
実施例1と同様の繊維基材の4枚と樹脂Aを使用し、各繊維基材間(全繊維基材間)にそれぞれ樹脂Aの8.3g(全基材間の樹脂Aの合計量24.9g)を概ね均一に配置して成形前積層体を作製した以外、実施例1と同様の条件で加熱圧縮して実施例2の繊維強化樹脂成形体を作製した。
・実施例3の作製
実施例1と同様の繊維基材の10枚を用意し、その繊維基材の5枚を積層し、その上に樹脂Aの60gを概ね均一に配置し、その上に残りの5枚の繊維基材を積層して成形前積層体を作製した以外、実施例1と同様の条件で加熱圧縮して実施例3の繊維強化樹脂成形体を作製した。
・実施例4の作製
熱硬化性樹脂として樹脂Bを使用した以外、実施例1と同様にして実施例4の繊維強化樹脂成形体を作製した。
樹脂Bは、フェノール樹脂、住友ベークライト株式会社製、品名:PR-310、平均粒径30μm、溶融開始温度Taが95℃、反応開始温度Tbが135℃、(Tb-Ta)が40℃、最低粘度(溶融開始温度Ta℃以上の温度における最低粘度)が1,500Pa・s、最高粘度(硬化反応開始温度Tb℃~190℃の温度範囲における最高粘度)が209,004Pa・s、(Tb-Ta)/3の値が13℃、Tb+(Tb-Ta)/3の値が148℃である。
・実施例5の作製
熱硬化性樹脂として、樹脂Aの12.5gと樹脂Cの12.5gを均一に混合した樹脂(25g)を使用し、金型温度を170℃とした以外、実施例1と同様にして実施例5の繊維強化樹脂成形体を作製した。
樹脂Cは、エポキシ樹脂、三菱ケミカル株式会社製、品名:jER-1001を乳鉢で粉砕して使用した。平均粒径は100μmである。
樹脂Aの12.5gと樹脂Cの12.5gを均一に混合した樹脂は、溶融開始温度Taが73℃、反応開始温度Tbが140℃、(Tb-Ta)が67℃、最低粘度(溶融開始温度Ta℃以上の温度における最低粘度)が22Pa・s、最高粘度(硬化反応開始温度Tb℃~190℃の温度範囲における最高粘度)が5,180Pa・s、(Tb-Ta)/3の値が22℃、Tb+(Tb-Ta)/3の値が162℃である。
・実施例6の作製
熱硬化性樹脂として、樹脂Dの12.5gと樹脂Eの12.5gを均一に混合した樹脂(25g)を使用し、金型温度を160℃とした以外、実施例1と同様にして実施例6の繊維強化樹脂成形体を作製した。
樹脂Dはフェノール樹脂、住友ベークライト株式会社製、品名:PR-50235Dを乳鉢で粉砕して使用した。平均粒径は90μmである。
樹脂Eはシアネート樹脂、三菱ガス化学株式会社製、品名:CYTESTER TAを乳鉢で粉砕して使用した。平均粒径は100μmである。
樹脂Dの12.5gと樹脂Eの12.5gを均一に混合した樹脂は、溶融開始温度Taが76℃、反応開始温度Tbが138℃、(Tb-Ta)が62℃、最低粘度(溶融開始温度Ta℃以上の温度における最低粘度)が475Pa・s、最高粘度(硬化反応開始温度Tb℃~190℃の温度範囲における最高粘度)が51,895Pa・s、(Tb-Ta)/3の値が21℃、Tb+(Tb-Ta)/3の値が159℃である。
・実施例7の作製
熱硬化性樹脂として、樹脂Dの8.3gと樹脂Eの8.3gと樹脂Cの8.3gを均一に混合した樹脂(24.9g)を使用し、金型温度を170℃とした以外、実施例1と同様にして実施例7の繊維強化樹脂成形体を作製した。
樹脂Dの8.3gと樹脂Eの8.3gと樹脂Cの8.3gを均一に混合した樹脂は、溶融開始温度Taが75℃、反応開始温度Tbが139℃、(Tb-Ta)が64℃、最低粘度(溶融開始温度Ta℃以上の温度における最低粘度)が575Pa・s、最高粘度(硬化反応開始温度Tb℃~190℃の温度範囲における最高粘度)が19,025Pa・s、(Tb-Ta)/3の値が21℃、Tb+(Tb-Ta)/3の値が160℃である。
・比較例1の作製
熱硬化性樹脂として樹脂Fを使用し、金型温度を100℃にした以外、実施例1と同様にして比較例1の繊維強化樹脂成形体を作製した。
樹脂Fは、フェノール樹脂、住友ベークライト株式会社製、品名:PR-50699、平均粒径30μm、溶融開始温度Taが72℃、反応開始温度Tbが91℃、(Tb-Ta)が19℃、最低粘度(溶融開始温度Ta℃以上の温度における最低粘度)が118,908Pa・s、最高粘度(硬化反応開始温度Tb℃~190℃の温度範囲における最高粘度)が164,468Pa・s、(Tb-Ta)/3の値が6℃、Tb+(Tb-Ta)/3の値が97℃である。
樹脂F(比較例1)の粘度測定結果を、図6のグラフに示す。
比較例1は、使用した樹脂Fの最低粘度と最高粘度が高く、繊維基材(炭素繊維織物)への樹脂Fの含浸性が悪く、熱硬化性樹脂が均一に含浸した成形体が得られなかった。
・比較例2の作製
熱硬化性樹脂として、樹脂Aの8.3gと樹脂Dの16.6gを均一に混合した樹脂(24.9g)を使用し、金型温度を160℃とした以外、実施例1と同様にして比較例2の繊維強化樹脂成形体を作製した。
樹脂Aの8.3gと樹脂Dの16.6gを均一に混合した樹脂は、溶融開始温度Taが80℃、反応開始温度Tbが140℃、(Tb-Ta)が60℃、最低粘度(溶融開始温度Ta℃以上の温度における最低粘度)が21Pa・s、最高粘度(硬化反応開始温度Tb℃~190℃の温度範囲における最高粘度)が260Pa・s、(Tb-Ta)/3の値が20℃、Tb+(Tb-Ta)/3の値が160℃である。
樹脂A/樹脂D=1/2(比較例2)の粘度測定結果を、図6のグラフに示す。
比較例2は、熱硬化性樹脂の硬化が不十分で、成形体の脱型時に変形が発生し、良好な成形体が得られなかった。
得られた実施例1~7及び比較例1、2の繊維強化樹脂成形体について、厚み(mm)、VF値(%)、曲げ強度(MPa)、曲げ弾性率(GPa)の測定及び外観を判断した。その結果は図5に示すとおりであり、以下に説明する。
VF値(%)は、(繊維基材の全重量/繊維の密度)/(成形体の体積)×100で算出した。
曲げ強度(MPa)と曲げ弾性率(GPa)は、JIS K7074 A法に基づいて測定した。
外観の判断は、成形体の表面に変形や樹脂の含浸不均一等からなる不具合が存在するか否かを目視で確認し、不具合が無い場合「〇」、不具合がある場合「×」とした。
・実施例1の物性等
実施例1の繊維強化樹脂成形体は、繊維基材の積層数を4枚、熱硬化性樹脂を樹脂Aとして、中央の繊維基材間に熱硬化性樹脂の粉体を配置して作製されたものであり、成形体の厚み0.8mm、VF値58%、曲げ強度550MPa、曲げ弾性率54GPa、成形体の外観「〇」であり、強度及び剛性が高く、外観が良好なものである。
・実施例2の物性等
実施例2の繊維強化樹脂成形体は、繊維基材の積層数を4枚、熱硬化性樹脂を樹脂Aとして、各繊維基材間に熱硬化性樹脂の粉体を配置して作製されたものであり、成形体の厚み0.8mm、VF値58%、曲げ強度600MPa、曲げ弾性率55GPa、成形体の外観「〇」であり、各繊維基材間に熱硬化性樹脂の粉体を配置して作製したことで、実施例1よりも強度及び剛性が高くなった。
・実施例3の物性等
実施例3の繊維強化樹脂成形体は、繊維基材の積層数を10枚、熱硬化性樹脂を樹脂Aとして、中央の繊維基材間に熱硬化性樹脂の粉体を配置して作製されたものであり、成形体の厚み2.0mm、VF値59%、曲げ強度620MPa、曲げ弾性率53GPa、成形体の外観「〇」であり、強度及び剛性が高く、外観が良好なものである。
・実施例4の物性等
実施例4の繊維強化樹脂成形体は、繊維基材の積層数を4枚、熱硬化性樹脂を樹脂Bとして、中央の繊維基材間に熱硬化性樹脂の粉体を配置して作製されたものであり、成形体の厚み0.8mm、VF値55%、曲げ強度450MPa、曲げ弾性率45GPa、成形体の外観「〇」であり、強度及び剛性が高く、外観が良好なものである。なお、樹脂Bを使用した実施例4は、樹脂Aを使用した実施例1よりも強度及び剛性が低くなった。
・実施例5の物性等
実施例5の繊維強化樹脂成形体は、繊維基材の積層数を4枚、熱硬化性樹脂を樹脂A/樹脂C=1/1として、中央の繊維基材間に熱硬化性樹脂の粉体を配置して作製されたものであり、成形体の厚み0.8mm、VF値57%、曲げ強度990MPa、曲げ弾性率60GPa、成形体の外観「〇」であり、強度及び剛性が高く、外観が良好なものである。なお、樹脂A/樹脂C=1/1の混合樹脂を使用した実施例5は、樹脂Aを使用した実施例1及び実施例Bを使用した実施例4よりも強度及び剛性が高くなった。
・実施例6の物性等
実施例6の繊維強化樹脂成形体は、繊維基材の積層数を4枚、熱硬化性樹脂を樹脂D/樹脂E=1/1として、中央の繊維基材間に熱硬化性樹脂の粉体を配置して作製されたものであり、成形体の厚み0.8mm、VF値59%、曲げ強度900MPa、曲げ弾性率61GPa、成形体の外観「〇」であり、強度及び剛性が高く、外観が良好なものである。なお、樹脂D/樹脂E=1/1の混合樹脂を使用した実施例6は、樹脂A/樹脂C=1/1の混合樹脂を使用した実施例5と同等の高い強度及び剛性を有するものである。
・実施例7の物性等
実施例7の繊維強化樹脂成形体は、繊維基材の積層数を4枚、熱硬化性樹脂を樹脂D/樹脂E/樹脂C=1/1/1として、中央の繊維基材間に熱硬化性樹脂の粉体を配置して作製されたものであり、成形体の厚み0.8mm、VF値58%、曲げ強度930MPa、曲げ弾性率58GPa、成形体の外観「〇」であり、強度及び剛性が高く、外観が良好なものである。なお、樹脂D/樹脂E/樹脂C=1/1/1の混合樹脂を使用した実施例7は、樹脂A/樹脂C=1/1の混合樹脂を使用した実施例5、樹脂D/樹脂E=1/1の混合樹脂を使用した実施例6と同等の高い強度及び剛性を有するものである。
・比較例1の物性等
比較例1の繊維強化樹脂成形体は、繊維基材の積層数を4枚、熱硬化性樹脂を樹脂Fとして、中央の繊維基材間に熱硬化性樹脂の粉体を配置して作製されたものであるが、樹脂Fの含浸性が悪く、熱硬化性樹脂が均一に含浸した成形体が得られなかったため、厚み、VF値、曲げ強度、曲げ弾性率について測定できなかった。
・比較例2の物性等
比較例2の繊維強化樹脂成形体は、繊維基材の積層数を4枚、熱硬化性樹脂を樹脂A/樹脂D=1/2として、中央の繊維基材間に熱硬化性樹脂の粉体を配置して作製されたものであるが、熱硬化性樹脂の硬化が不十分で、成形体の脱型時に変形が発生したため、厚み、VF値、曲げ強度、曲げ弾性率について測定できなかった。
なお、実施例では繊維強化樹脂成形体の形状として平板形状のみを示したが、本発明では、繊維強化樹脂成形体の形状(金型の形状)は平板形状に限られず、曲面形状、凹凸形状など任意の形状とすることができる。
このように、本発明によれば、プリプレグを用いることなく、簡単及び安価に、かつ環境汚染の恐れなく安全に繊維強化樹脂成形体を得ることができる。
10 繊維強化樹脂成形体
11、11A~11F 繊維基材
15 熱硬化性樹脂
15A~15E 熱硬化性樹脂の粉体
30 金型
31 下型
32 上型

Claims (4)

  1. 繊維基材熱硬化性樹脂と共に加熱圧縮、前記熱硬化性樹脂前記繊維基材に含浸させて硬化させる繊維強化樹脂成形体の製造方法において、
    硬化させる前記熱硬化性樹脂は、前記繊維基材と接して配置された前記熱硬化性樹脂の粉体が、前記加熱圧縮時に溶融硬化するものであり、
    前記繊維強化樹脂成形体が、以下(1)~(3)のいずれか1つを満足する繊維強化樹脂成形体の製造方法
    (1)曲げ強度(JIS K7074 A法)が450MPa以上である
    (2)厚みが2mm以下である
    (3)前記繊維基材が、ガラス繊維、アラミド繊維又はバサルト繊維を含む
  2. 前記繊維強化樹脂成形体が、以下(4)~(6)のいずれか1つを満足する、請求項1に記載の繊維強化樹脂成形体の製造方法
    (4)前記熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂とエポキシ樹脂との混合樹脂、又は、シアネート樹脂を含む
    (5)前記熱硬化性樹脂は、溶融開始温度をTa℃、硬化反応開始温度をTb℃とすると、(Tb-Ta)の値が、40≦(Tb-Ta)≦70である
    (6)前記熱硬化性樹脂の溶融開始温度Ta℃が、60~100℃である
  3. 前記熱硬化性樹脂の粉体を前記繊維基材と接するように配置し、
    前記繊維基材を前記熱硬化性樹脂の粉体と共に金型で加熱・圧縮することにより、前記熱硬化性樹脂の粉体を溶融して前記繊維基材内に含浸させ、硬化させることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の繊維強化樹脂成形体の製造方法。
  4. 繊維基材を熱硬化性樹脂と共に加熱圧縮し、前記熱硬化性樹脂を前記繊維基材に含浸させて硬化させる繊維強化樹脂成形体の製造方法において、
    前記熱硬化性樹脂の粉体を前記繊維基材と接するように配置し、
    前記繊維基材を前記熱硬化性樹脂の粉体と共に金型で加熱・圧縮することにより、前記熱硬化性樹脂の粉体を溶融して前記繊維基材内に含浸させ、硬化させ、
    前記金型の温度Tc℃は、前記熱硬化性樹脂の溶融開始温度をTa℃、硬化反応開始温度をTb℃とすると、
    [Tb+(Tb-Ta)/3]-10≦Tc≦[Tb+(Tb-Ta)/3]+20
    であり、
    以下(1)~(3)のいずれか1つを満足する繊維強化樹脂成形体の製造方法。
    (1)曲げ強度(JIS K7074 A法)が450MPa以上である
    (2)厚みが2mm以下である
    (3)前記繊維基材が、ガラス繊維、アラミド繊維又はバサルト繊維を含む
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