JP7325276B2 - サトウキビ収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、サトウキビ収穫機に関する。
例えば特許文献1に開示されたサトウキビ収穫機に分離装置(文献では「風選装置」)とコンベア(文献では「排出コンベア」)とが備えられ、分離装置で夾雑物と収穫物とが分離され、収穫物がコンベアによって受け取られて上方に搬送される。
特開2018-78836号公報
特許文献1に示されるような従来のサトウキビ収穫機では、一般的に、コンベアに無端回動チェーンが備えられ、収穫物を係止搬送する複数の搬送体が無端回動チェーンに取り付けられる。無端回動チェーンとコンベアのフレーム体とは互いに摺接し易いため、無端回動チェーンは摩耗に応じて交換可能に構成される場合が多いが、フレーム体において無端回動チェーンと摺接する箇所に関しては摩耗しても容易に交換できる構成ではなかった。このため、フレーム体において無端回動チェーンと摺接する箇所が摩耗に応じて容易に交換可能であれば、コンベアのメンテナンス性が向上する。
本発明は、収穫物を斜め上方へ向けて搬送するコンベアのメンテナンスが容易なサトウキビ収穫機を提供することにある。
本発明によるサトウキビ収穫機は、機体前下部に設けられ、植立している作物を収穫する収穫部と、前記収穫部にて収穫された前記作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、前記搬送装置の後部に連結され、前記作物を夾雑物と収穫物とに分離する分離装置と、前記収穫物を受け取って斜め上方へ向けて搬送するコンベアと、が備えられ、前記コンベアに、フレーム体と、無端回動チェーンと、前記無端回動チェーンに取り付けられるとともに前記収穫物を係止搬送する複数の搬送体と、前記無端回動チェーンに沿うように設けられるとともに前記無端回動チェーンの動きをガイドするガイドレールと、が備えられ、前記無端回動チェーンの回動軌道上側に搬送経路が形成され、かつ、前記無端回動チェーンの回動軌道下側に戻り経路が形成され、前記ガイドレールは、前記搬送経路における前記無端回動チェーンに対して上側と下側との夫々に前記フレーム体から着脱可能に設けられ、かつ、前記戻り経路における前記無端回動チェーンに対して下側に前記フレーム体から着脱可能に設けられていることを特徴とする。
本発明によると、ガイドレールが無端回動チェーンに沿うように設けられるため、無端回動チェーンとガイドレールとが互いに摺接することによって、コンベアのフレーム体自体の摩耗が回避される。また、ガイドレールはフレーム体から着脱可能なように構成されているため、無端回動チェーンとガイドレールとの夫々が摩耗に応じて交換可能となり、コンベアのメンテナンス性が向上する。これにより、収穫物を斜め上方へ向けて搬送するコンベアのメンテナンスが容易なサトウキビ収穫機が実現される。
また、本構成であれば、ガイドレールは、搬送経路と戻り経路との夫々において少なくとも下側に設けられる。このため、ガイドレールが設けられない構成と比較して、無端回動チェーンが上下に振動し難くなって、チェーンがスプロケットから脱落し難くなる。また、搬送経路における無端回動チェーンに対して上側と下側との夫々にガイドレールが設けられるため、無端回動チェーンに取り付けられた複数の搬送体が上下に振動し難くなり、収穫物が搬送体によってしっかりと係止搬送される。
本発明において、前記コンベアに、前記搬送経路の底部に設けられ、前記複数の搬送体によって係止搬送される前記収穫物を下方から受止め支持する載置案内板が備えられ、前記搬送経路における前記無端回動チェーンに対して下側に位置する前記ガイドレールは、前記載置案内板の端部と共締め固定されていると好適である。
本構成によって、ガイドレールと載置案内板とが一体的にフレーム体に支持され、ガイドレールと載置案内板との夫々の支持構造が簡素化される。
本発明において、前記ガイドレールは、前記無端回動チェーンの延び方向において複数に分割可能なように構成されていると好適である。また、本発明において、前記コンベアに、前記コンベアの搬送終端側部分を前記コンベアの搬送始端側部分に対して斜め上方へ向けて延びる延び位置と前記延び位置よりも下側に位置する屈曲位置とに揺動可能な屈曲部が備えられ、前記ガイドレールは、前記屈曲部を挟んで前記搬送始端側部分と前記搬送終端側部分とで分割されていると好適である。
本構成であれば、ガイドレールが分割不能な構成と比較して、ガイドレールの着脱作業が容易になる。特に、ガイドレールが、屈曲部を挟んで搬送始端側部分と搬送終端側部分とで分割される構成によって、作業者は、コンベアを屈曲部で折り畳んだ状態で、ガイドレールの着脱作業を容易に行える。
本発明によるサトウキビ収穫機では、機体前下部に設けられ、植立している作物を収穫する収穫部と、前記収穫部にて収穫された前記作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、前記搬送装置の後部に連結され、前記作物を夾雑物と収穫物とに分離する分離装置と、前記収穫物を受け取って斜め上方へ向けて搬送するコンベアと、が備えられ、前記コンベアに、フレーム体と、無端回動チェーンと、前記無端回動チェーンに取り付けられるとともに前記収穫物を係止搬送する複数の搬送体と、前記無端回動チェーンに沿うように設けられるとともに前記無端回動チェーンの動きをガイドするガイドレールと、が備えられ、前記ガイドレールは前記フレーム体から着脱可能なように構成され、前記フレーム体に、前記無端回動チェーンの延び方向に沿って延びるとともに前記無端回動チェーンに対して上側に位置する上フレームと、前記無端回動チェーンの延び方向に沿って延びるとともに前記無端回動チェーンに対して下側に位置する下フレームと、前記無端回動チェーンの延び方向に沿って間隔をあけて設けられるとともに前記上フレームと前記下フレームとを連結する複数の縦フレームと、が備えられ、前記ガイドレールは、前記複数の縦フレームに支持されていると好適である。また、本発明において、前記フレーム体に、前記複数の縦フレームのうちの互いに隣り合う二つの縦フレームの一方の上部と、前記二つの縦フレームの他方の下部と、を連結する斜体フレームが備えられていることを特徴とする。
本構成によると、フレーム体は、上フレームと下フレームと縦フレームとの組み合わせによって、例えばトラス構造等の枠組み構造に構成可能である。これにより、比較的軽量な構造のフレーム体によってガイドレールがしっかりと支持される。更に、上フレームと下フレームと縦フレームとに加えて、縦フレーム同士に連結する斜体フレームが備えられる構成によって、フレーム体の枠組み構造が一層強固になる。
サトウキビ収穫機の全体側面図である。 サトウキビ収穫機の全体平面図である。 排出コンベアのフレーム体を示す側面図である。 チェーン及びガイドレールの要部を示す縦断断面図である。 排出コンベアのフレーム体とチェーンとガイドレールとの構造を示す図3のIV-IV線断面図である。 ガイドレールの取り付け構造を示す分解斜視図である。
〔サトウキビ収穫機の基本構成〕
以下、本発明に係るサトウキビ収穫機の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、サトウキビ収穫機の全体を示す図であり、図1は左側面図、図2は平面図である。この実施形態では、図1及び図2において、符号(F)で示す方向が機体前方、符号(B)で示す方向が機体後方である。また、図2において、符号(L)で示す方向が機体左方、符号(R)で示す方向が機体右方である。
サトウキビ収穫機は、操向操作可能な左右の前車輪と、操向不能で且つ回転駆動される左右の後車輪とを備えて、後車輪を駆動することで走行可能な車輪走行式に構成されている。機体に、運転部1と、収穫部2と、後上がり傾斜姿勢の搬送装置3と、分離装置4と、排出コンベア5と、エンジン6と、が備えられている。収穫部2は、機体前下部に設けられ、植立している作物(サトウキビ)を収穫する。搬送装置3は、収穫部2にて収穫された作物を機体後上方に搬送する。分離装置4は、搬送装置3の後部に連結され、搬送装置3によって搬送される作物を風選別によって収穫物と夾雑物とに分離する。排出コンベア5は、機体後部に支持され、収穫物を受け取って斜め上方へ向けて搬送し、例えば運搬車の荷台等へ排出する。また、機体に、油圧ポンプ等の油圧機器と、走行用伝動装置と、が備えられている。油圧ポンプ等の油圧機器は、エンジン6の動力を機体各部に供給する。走行用伝動装置は、エンジン6の動力を走行装置としての左右の後車輪に伝達する。そして、機体全体を支持する機体フレームが備えられ、機体フレームによって上述した各装置が支持されている。
運転部1は、機体前部の高い位置に備えられ、キャビン7によって周囲が覆われている。キャビン7の内部には、運転部ステップ、運転座席、ステアリングホイール、操作パネル等が備えられている。キャビン7の左右両側の側面部は夫々、開閉可能なドア部として形成されている。左右両側の側面部は、例えば、透明な合成樹脂材やガラス板等の透明な板体からなり、搭乗する運転者が機体前方側の圃場面における作業状況を目視し易いようになっている。
収穫部2には、縦軸芯回りで回転する左右の分草装置11,11と、左右の分草装置11,11の後方に連なるように設けられた左右の側壁部12,12と、切断装置13と、が備えられている。左右の分草装置11に、後倒れ状態で縦向き姿勢の分草回転体等が備えられている。分草回転体は円筒状筒体の外周部に螺旋状の案内体を備え、刈取対象となる作物は、分草回転体によって分草案内されるとともに縦向き姿勢に引起こされ、左右の側壁部12,12の間の領域に入り込む。
図示はしないが、前後方向において側壁部12と切断装置13との間に、掻込ローラーが設けられ、当該掻込ローラーは、左右の側壁部12,12にて挟まれた領域内に設けられている。圃場に植立する作物は、掻込ローラーによって前倒れ姿勢になるように押し倒される。また、左右の側壁部12,12にて挟まれた領域内に切断装置13も設けられ、切断装置13は、上下軸芯回りで回転する左右一対の回転式カッターで作物の株元を切断する。切断された作物の茎稈は、掻込ローラーによって更に後方の搬送装置3に掻き込まれる。
搬送装置3は、左右の側壁部12,12の後端部に連なるように接続され、左右の側壁部12,12の間隔と略同じ搬送幅を有する。搬送装置3の搬送始端部分が切断装置13の後方に連なる低い位置に設けられ、機体後上方に向けて茎稈を搬送するように、搬送装置3は後上がり傾斜姿勢に設けられている。搬送装置3の内部は、作物の茎稈を搬送する搬送経路である。
搬送装置3における搬送経路の上部と下部との夫々に不図示の掻出回転体が搬送経路に沿って適宜間隔をあけて設けられている。上下両側の掻出回転体が横軸芯回りで互いに逆方向に回転駆動され、刈取作物の茎稈が上下両側の掻出回転体に挟まれた状態で後方に搬送される。
搬送装置3の搬送終端部には、搬送されてくる長尺状の茎稈を裁断する不図示の裁断処理部が備えられている。詳述はしないが、この裁断処理部によって、収穫物を運搬車へ積載して搬送する等の際に取扱いが容易な長さ(例えば20~30センチメートル)になるように、茎稈が裁断される。搬送装置3の後端部に、分離装置4と接続される接続口が形成されている。この接続口は、搬送装置3の搬送終端領域に形成され、作物の茎稈が搬送装置3から分離装置4へ投入される投入口である。即ち、分離装置4が搬送装置3の後部と接続され、裁断後の茎稈が分離装置4へ投入される。
分離装置4は、分離装置4の内部において上下軸芯回りで回転する不図示のファンの通風作用によって、搬送装置3の搬送終端部から投入される作物の茎稈に含まれる細かな茎稈屑や葉切れ等の夾雑物を分離して外方に排出する。夾雑物よりも重たい茎稈は、ファンに吸引されることなく、収穫物として下方に落下する。
分離装置4の直下方側であって且つ搬送装置3の後端部よりも後下側に、搬送装置3から下方に排出された収穫物を受止め回収する受止めホッパー5Aが備えられている。受止めホッパー5Aにて受止められた収穫物は、排出コンベア5の搬送始端部に集められる。受止めホッパー5Aと排出コンベア5とは一体的に構成されている。つまり、受止めホッパー5Aと排出コンベア5の搬送始端部とによって、収穫物を受け取って後方に送り出す受取り部が構成されている。
排出コンベア5は、搬送装置3の搬送幅と略同じ幅を有しており、収穫物を後上方に向けて搬送する。排出コンベア5は、枠組み構造を有するフレーム体によって全体が支持され、機体の後下部から機体外方上方に向けて延びている。排出コンベア5は、搬送始端部と搬送終端部との夫々の左右両端部にスプロケットを有する。搬送始端部と搬送終端部との夫々のスプロケットの間に無端回動チェーン21が巻回され、左右の無端回動チェーン21に所定ピッチ毎に複数の係止搬送体22(本発明の『複数の搬送体』に相当する)が取り付けられる。複数の係止搬送体22は、無端回動チェーン21に取り付けられるとともに収穫物を係止搬送する(図4参照)。
無端回動チェーン21は、排出コンベア5の搬送終端側箇所に備えられた排出コンベア用油圧モータ18によって回動可能に構成され、排出コンベア5における搬送経路と、搬送経路と対向する戻り経路と、を巡回するように駆動される。つまり、無端回動チェーン21の回動軌道上側に搬送経路が形成され、かつ、無端回動チェーン21の回動軌道下側に戻り経路が形成され、搬送経路と戻り経路とが対向する状態で無端回動チェーン21の回動軌道が形成されている。無端回動チェーン21が回動駆動されると、収穫物は、排出コンベア5の搬送経路の底部に設けられた載置案内板23によって受止め支持された状態で係止搬送体22によって係止搬送され、搬送終端部から外方に放出される。
載置案内板23は、搬送経路の底部に設けられたパンチングメタルの部材であって、複数の係止搬送体22によって係止搬送される収穫物を下方から受止め支持する。載置案内板23がパンチングメタルの部材であるため、搬送経路上を搬送される収穫物に混ざった細かな茎稈屑等が、パンチングメタルの隙間から落下する。
排出コンベア5の長手方向中央部分に屈曲部16が設けられ、屈曲部16は水平方向に延びる回動軸芯X1を軸芯に回動可能に構成されている。排出コンベア5は、屈曲部16よりも基端側の搬送始端側部分5Lと、屈曲部16よりも先端側の搬送終端側部分5Hと、搬送終端側部分5Hの先端部に位置するとともに排出コンベア5の搬送終端部である放出部17と、を有する。屈曲部16は、搬送終端側部分5Hが搬送始端側部分5Lに対して上下揺動可能なように、搬送始端側部分5Lの終端部と搬送終端側部分5Hの始端部とを連結する。
排出コンベア5は、搬送終端側部分5Hが搬送始端側部分5Lに対して斜め上方に向けて延びる延び状態と、排出コンベア5が延び状態のときの搬送終端側部分5Hの位置よりも搬送終端側部分5Hが下側に位置する屈曲状態と、に状態変更可能に構成されている。換言すると、排出コンベア5は、屈曲部16で折り曲げ可能に構成されている。サトウキビ収穫機が運搬車等で輸送される際に、排出コンベア5の搬送終端側部分5Hが屈曲状態に状態変更されることによって、サトウキビ収穫機の全高が低く抑えられる。
排出コンベア5の搬送終端側部分5Hに放出部17が備えられ、放出部17は、搬送終端側部分5Hで収穫物の放出角度を調整可能なように、屈曲部16の回動軸芯X1よりも搬送終端側の回動軸芯X2を軸芯に揺動可能に構成されている。放出部17は、搬送終端側部分5Hに対して上下揺動可能に構成されている。放出部17の先端部に案内板19が連結されている。案内板19は放出部17に対して回動軸芯X3を軸芯に上下揺動可能に構成され、放出部17から放出された収穫物の落下方向を案内可能に構成されている。
詳述はしないが、排出コンベア5は、搬送始端部において、機体のフレームに上下軸芯回りで回動可能に支持されている。そして、排出コンベア5全体が上下軸芯回りで回動可能に機体のフレームに支持されている。図示はしないが、排出位置変更用の油圧シリンダが備えられ、当該油圧シリンダの伸縮操作によって、排出コンベア5は、機体後方に向かう姿勢と、機体横側外方に向かう姿勢と、に切換可能に構成されている。
路上を走行する時や圃場に進入する時等の収穫作業以外の作業時に、運転者は、排出コンベア5を機体後方に向かう姿勢に切り換える。図示はしないが、サトウキビ収穫機が圃場内で収穫作業するときは、サトウキビ収穫機の横方を収穫物回収用の運搬車が並走する。運搬車が並走する場合、排出コンベア5の長手方向の向きが運搬車の位置する側に切り換えられ、排出コンベア5の搬送終端部から運搬車の荷台に収穫物が放出される。
〔排出コンベアの支持フレームについて〕
図3に示されるように、排出コンベア5は、受止めホッパー5Aの真下から斜め上方向きに傾斜する。上述したように、排出コンベア5の全体は、枠組み構造のフレーム体によって支持されている。当該フレーム体は、左右の上フレーム51A,51Bと、左右の下フレーム52A,52Bと、上フレーム51A,51Bと下フレーム52A,52Bとを連結する複数の縦フレーム53と、下フレーム52A,52B同士を連結する横架フレーム54と、を有する。左右の上フレーム51A,51Bは、無端回動チェーン21の延び方向に沿って延びるとともに無端回動チェーン21に対して上側に位置する。また、左右の下フレーム52A,52Bは、無端回動チェーン21の延び方向に沿って延びるとともに無端回動チェーン21に対して下側に位置する。左右の上フレーム51A,51Bと、左右の下フレーム52A,52Bと、は互いに平行に延びる。複数の縦フレーム53は、上フレーム51A,51B及び下フレーム52A,52Bの長手方向に沿って適宜間隔をあけて設けられている。換言すると、複数の縦フレーム53は、無端回動チェーン21の延び方向に沿って間隔をあけて設けられるとともに、上フレーム51Aと下フレーム52Aとを連結し、上フレーム51Bと下フレーム52Bとを連結する。複数の横架フレーム54は、下フレーム52A,52Bの長手方向に沿って適宜間隔をあけて設けられている。
複数の縦フレーム53のうち、排出コンベア5の長手方向に対して横一方側に位置する縦フレーム53は、上フレーム51A及び下フレーム52Aの長手方向に対して垂直な方向に延びる状態で、上フレーム51Aと下フレーム52Aとに溶接固定される。また、排出コンベア5の長手方向に対して横他方側に位置する縦フレーム53は、上フレーム51B及び下フレーム52Bの長手方向に対して垂直な方向に延びる状態で、上フレーム51Bと下フレーム52Bとに溶接固定される。横架フレーム54は、下フレーム52A,52Bの長手方向に対して垂直な方向、かつ、縦フレーム53の長手方向に対して垂直な方向に延びる状態で、左右の下フレーム52A,52Bに溶接固定される。
排出コンベア5のフレーム体に、互いに隣り合う縦フレーム53,53同士を繋ぐ複数の斜体フレーム55が設けられている。斜体フレーム55は、複数の縦フレーム53のうちの互いに隣り合う二つの縦フレーム53,53の一方の上部と、二つの縦フレーム53,53の他方の下部と、を連結する。加えて、複数の横架フレーム54の夫々において、互いに隣り合う横架フレーム54,54同士を繋ぐ複数の斜体フレーム56が設けられている。
載置案内板23の短手方向両端部は、左右の第二支持ブラケット35,35(図5及び図6参照)を介して左右の縦フレーム53,53によって支持されている。第二支持ブラケット35と縦フレーム53の上下中央箇所とが溶接固定され、第二支持ブラケット35と載置案内板23の短手方向端部とが溶接固定されている。
このように、上フレーム51A,51Bと下フレーム52A,52Bと縦フレーム53と横架フレーム54と斜体フレーム55,56とによって排出コンベア5のフレーム体はトラス構造に構成されている。更に、載置案内板23と、載置案内板23の左右に位置する縦フレーム53,53と、によって、排出コンベア5のフレーム体はH形状に構成されている。これらの構成によって、排出コンベア5のフレーム体の剛性が高められている。
図3に示されるように、排出コンベア5の搬送始端側部分5Lの左右側部に板状の側部カバー57が設けられている。側部カバー57は、縦フレーム53よりも機体横外側で縦フレーム53にボルト固定され、左右一対の無端回動チェーン21,21よりも機体横外側に位置する。側部カバー57は、受止めホッパー5Aの下部に対応する箇所と、搬送始端側部分5Lの上下中央領域と、に亘って設けられ、側部カバー57の上端部は、圃場に立つ作業者の身長よりも高く位置する程度まで延ばされている。なお、側部カバー57は、縦フレーム53よりも機体横内側に位置する構成であっても良いし、上フレーム51A,51B及び下フレーム52A,52Bよりも機体横内側に位置する構成であっても良い。
〔排出コンベアのガイドレールについて〕
図4乃至図6に基づいて、排出コンベア5における第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との夫々について説明する。図4では、無端回動チェーン21と第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32とが要部として機体側面視で示される。図5及び図6では、図3に示された側部カバー57を省略している。第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との夫々は、本発明の『ガイドレール』に相当し、無端回動チェーン21に沿うように設けられるとともに無端回動チェーン21の動きをガイドする。無端回動チェーン21の搬送経路側で回動する部分は、上下の第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31とによって案内される。また、無端回動チェーン21の戻り経路側で回動する部分は、下ガイドレール32によって案内され、戻り経路における無端回動チェーン21の弛みが下ガイドレール32によって軽減されている。図6に示されるように、第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との夫々は、フレーム体から着脱可能なように構成されている。また、第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との夫々は、複数の縦フレーム53に支持されている。
左右の縦フレーム53,53の夫々の上部において、左右の縦フレーム53,53の夫々の横内方に第一支持ブラケット33,33が溶接固定されている。左右一方の第一支持ブラケット33の上端部は上フレーム51Aの下面部と当接した状態で上フレーム51Aと溶接固定されている。左右他方の第一支持ブラケット33の上端部は上フレーム51Bの下面部と当接した状態で上フレーム51Bと溶接固定されている。また、第一支持ブラケット33の横内方に、上フレーム51A,51Bと平行に延びる第一補助フレーム34が備えられ、第一補助フレーム34は第一支持ブラケット33に溶接固定されている。左右の第一補助フレーム34,34の夫々は上フレーム51A,51Bの夫々に対して機体横内側に隣接する状態で設けられている。
第一支持ブラケット33の下部における機体横内側端部は、機体横外側に引退するように切り欠かれている。この切り欠かれている部分を切り欠き部33aと称する。第一補助フレーム34の短手方向下部は、切り欠き部33aに対応して段差部34aが形成されている。第一補助フレーム34の段差部34aは、第一補助フレーム34のうちの段差部34aに対して短手方向上側の部分よりも機体横外側に位置する。この構成によって、第一上ガイドレール30が装着された際に、第一上ガイドレール30が第一補助フレーム34よりも機体横内側にはみ出すことなく、第一上ガイドレール30と係止搬送体22との干渉が回避されている。
段差部34aの長手方向に沿って等間隔でボルト孔が穿孔されている。第一上ガイドレール30は、断面視においてL字状に形成され、無端回動チェーン21に上方から摺接する部分と、当該摺接する部分に対して上向きに屈曲する部分と、によって第一上ガイドレール30は構成されている。第一上ガイドレール30における当該屈曲部分にも、長手方向に沿って等間隔で横外向きの溶接ボルトBoが設けられている。第一上ガイドレール30の溶接ボルトBoが、段差部34aのボルト孔に挿通された状態で、第一上ガイドレール30の溶接ボルトBoにナットNが締結される。これにより、第一上ガイドレール30は段差部34aにボルト固定されている。第一上ガイドレール30は排出コンベア5の第一補助フレーム34に対して着脱可能に構成されている。
第一上ガイドレール30が第一補助フレーム34に装着された状態で、第一上ガイドレール30における溶接ボルトBoの頭部は、第一補助フレーム34のうちの段差部34aに対して短手方向上側の部分よりも機体横外側に位置する。このため、無端回動チェーン21と一体回動する係止搬送体22が、第一上ガイドレール30における溶接ボルトBoの頭部と摺接し難くなっている。
左右の縦フレーム53,53の夫々の上下中央部において、左右の縦フレーム53,53の夫々の横内方に第二支持ブラケット35が溶接固定されている。また、第二支持ブラケット35の下方に、上フレーム51A,51B及び下フレーム52A,52Bと平行に延びる第二補助フレーム36が備えられ、第二補助フレーム36は縦フレーム53と第二支持ブラケット35とに溶接固定されている。第二補助フレーム36は断面C字状に形成されている。また、左右の第二補助フレーム36,36同士を繋ぐ複数の横架フレーム39が設けられ、複数の横架フレーム39は、左右の第二補助フレーム36,36の長手方向に沿って適宜間隔をあけて設けられている。第二補助フレーム36の機体横内端部は、第二支持ブラケット35よりも機体横内側に位置する。
載置案内板23の短手方向両端領域は左右の第二補助フレーム36,36によって下方から支持される。載置案内板23の短手方向両端部は上向きに折り曲げられ、この上向きに折り曲げられた部分が左右の第二支持ブラケット35,35に溶接固定されている。載置案内板23は、左右の第二支持ブラケット35,35を介して左右の縦フレーム53,53によって支持されている。
載置案内板23の短手方向両端部において上向きに折り曲げられた部分の長手方向に沿って等間隔でボルト孔が穿孔されている。第二上ガイドレール31は、断面視においてL字状に形成され、無端回動チェーン21に下方から摺接する部分と、当該摺接する部分に対して下向きに屈曲する下向き部分と、によって第二上ガイドレール31は構成されている。第二上ガイドレール31における当該下向き部分にも、長手方向に沿って等間隔で横外向きの溶接ボルトBoが設けられている。第二上ガイドレール31の溶接ボルトBoが、載置案内板23のボルト孔に挿通された状態で、第二上ガイドレール31の溶接ボルトBoにナットNが締結される。これにより、第二上ガイドレール31は載置案内板23の端部とボルトで共締め固定されている。換言すると、搬送経路における無端回動チェーン21に対して下側に位置する第二上ガイドレール31は、載置案内板23の端部と共締め固定されている。これにより、第二上ガイドレール31は排出コンベア5の載置案内板23に対して着脱可能に構成されている。
第二上ガイドレール31が載置案内板23に装着された状態で、第二上ガイドレール31における溶接ボルトBoの頭部は、第一補助フレーム34のうちの段差部34aに対して短手方向上側の部分よりも機体横外側に位置する。このため、無端回動チェーン21と一体回動する係止搬送体22が、第二上ガイドレール31における溶接ボルトBoの頭部と摺接し難くなっている。
左右の縦フレーム53,53の夫々の下部において、左右の縦フレーム53,53の夫々の横内方に第三支持ブラケット37,37が溶接固定されている。左右一方の第三支持ブラケット37の下端部は下フレーム52Aの上面部と当接した状態で下フレーム52Aと溶接固定されている。左右他方の第三支持ブラケット37の下端部は下フレーム52Bの上面部と当接した状態で下フレーム52Bと溶接固定されている。また、第三支持ブラケット37の横内方に、上フレーム51A,51B及び下フレーム52A,52Bと平行に延びる第三補助フレーム38が備えられ、第三補助フレーム38は第三支持ブラケット37に溶接固定されている。左右の第三補助フレーム38,38の夫々は下フレーム52A,52Bの夫々に対して機体横内側に隣接する状態で設けられている。
第三支持ブラケット37の上部における機体横内側端部は、機体横外側に引退するように切り欠かれている。この切り欠かれている部分を切り欠き部37aと称する。第三補助フレーム38の短手方向上部は、切り欠き部37aに対応して段差部38aが形成されている。第三補助フレーム38の段差部38aは、第三補助フレーム38のうちの段差部38aに対して短手方向下側の部分よりも機体横外側に位置する。この構成によって、下ガイドレール32が装着された際に、下ガイドレール32が第三補助フレーム38よりも機体横内側にはみ出すことなく、下ガイドレール32と係止搬送体22との干渉が回避されている。
排出コンベア5の左右方向において、第三補助フレーム38のうちの段差部38aに対して短手方向下側の部分の左右位置は、第一補助フレーム34のうちの段差部34aに対して短手方向上側の部分の左右位置と同じまたは略同じである。
段差部38aの長手方向に沿って等間隔でボルト孔が穿孔されている。下ガイドレール32は、断面視においてL字状に形成され、無端回動チェーン21に下方から摺接する部分と、当該摺接する部分に対して下向きに屈曲する部分と、によって下ガイドレール32は構成されている。下ガイドレール32における当該屈曲部分にも、長手方向に沿って等間隔で横外向きの溶接ボルトBoが設けられている。下ガイドレール32の溶接ボルトBoが、段差部38aのボルト孔に挿通された状態で、下ガイドレール32の溶接ボルトBoにナットNが締結される。これにより、下ガイドレール32は段差部38aにボルト固定されている。下ガイドレール32は排出コンベア5の第三補助フレーム38に対して着脱可能に構成されている。
下ガイドレール32が第三補助フレーム38に装着された状態で、下ガイドレール32における溶接ボルトBoの頭部は、第三補助フレーム38のうちの段差部38aに対して短手方向下側の部分よりも機体横外側に位置する。このため、無端回動チェーン21と一体回動する係止搬送体22が、下ガイドレール32における溶接ボルトBoの頭部と摺接し難くなっている。
このように、本発明によるガイドレールは、搬送経路における無端回動チェーン21に対して上側と下側の夫々に着脱可能に設けられ、かつ、戻り経路における無端回動チェーン21に対して下側に着脱可能に設けられている。
作業者が第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との少なくとも一つを交換する場合、無端回動チェーン21及び係止搬送体22が予め排出コンベア5から取り外されている。具体的には、作業者は、左右一対の無端回動チェーン21,21の夫々においてコマ同士を連結するジョイントの少なくとも一部を解結し、排出コンベア5の搬送終端部から無端回動チェーン21を係止搬送体22とともに引っ張り出す。また、このときに図3に示される側部カバー57は取り外されても良いが、作業者が、側部カバー57よりも機体横内側の隙間空間から、ナットNに対してメガネレンチ等を挿入できる構成であれば、側部カバー57は取り外されなくても良い。側部カバー57よりも機体横内側の隙間空間とは、側部カバー57と下フレーム52A,52Bとの間の隙間空間であったり、側部カバー57と上フレーム51A,51Bとの間の隙間空間であったりする。
作業者が第一上ガイドレール30を交換する場合、作業者は、第一上ガイドレール30の溶接ボルトBoに締結されたナットNの夫々を、インパクトレンチ等を用いて解結する。そして、第一上ガイドレール30の溶接ボルトBoを段差部34aのボルト孔から取り外すことによって、第一上ガイドレール30は排出コンベア5から取り外される。そして作業者は、交換用の新たな第一上ガイドレール30の溶接ボルトBoを段差部34aのボルト孔に挿通し、インパクトレンチ等を用いて第一上ガイドレール30の溶接ボルトBoにナットNを締結する。これにより、第一上ガイドレール30の交換が完了する。載置案内板23よりも上側の領域は開放された空間であるため、交換前と交換後との夫々の第一上ガイドレール30は、この開放空間を経由して出し入れされる。第一上ガイドレール30の溶接ボルトBoが段差部34aのボルト孔に挿通されることによって、ナットNの締結前に、第一上ガイドレール30の第一補助フレーム34に対する位置決めが容易に可能である。
作業者が第二上ガイドレール31を交換する場合、作業者は、第二上ガイドレール31の溶接ボルトBoに締結されたナットNの夫々を、インパクトレンチ等を用いて解結する。そして、第二上ガイドレール31の溶接ボルトBoを載置案内板23のボルト孔から取り外すことによって、第二上ガイドレール31は排出コンベア5から取り外される。そして作業者は、交換用の新たな第二上ガイドレール31の溶接ボルトBoを載置案内板23のボルト孔に挿通し、インパクトレンチ等を用いて第二上ガイドレール31の溶接ボルトBoにナットNを締結する。これにより、第二上ガイドレール31の交換が完了する。載置案内板23よりも上側の領域は開放された空間であるため、交換前と交換後との夫々の第二上ガイドレール31は、この開放空間を経由して出し入れされる。第二上ガイドレール31の溶接ボルトBoが載置案内板23のボルト孔に挿通されることによって、ナットNの締結前に、第二上ガイドレール31の載置案内板23に対する位置決めが容易に可能である。
作業者が下ガイドレール32を交換する場合、作業者は、下ガイドレール32の溶接ボルトBoに締結されたナットNの夫々を、インパクトレンチ等を用いて解結する。そして、下ガイドレール32の溶接ボルトBoを段差部38aのボルト孔から取り外すことによって、下ガイドレール32は排出コンベア5から取り外される。排出コンベア5に新たに装着される交換用の下ガイドレール32に関しては、作業者は、下ガイドレール32の溶接ボルトBoを段差部38aのボルト孔に挿通し、インパクトレンチ等を用いて下ガイドレール32の溶接ボルトBoにナットNを締結する。これにより、下ガイドレール32の交換が完了する。下ガイドレール32の溶接ボルトBoが段差部38aのボルト孔に挿通されることによって、ナットNの締結前に、下ガイドレール32の第三補助フレーム38に対する位置決めが容易に可能である。
第三補助フレーム38の下方に、横架フレーム54と斜体フレーム56とが設けられ、横架フレーム54と斜体フレーム56との間には三角形状の隙間が形成されている。交換前と交換後との夫々の下ガイドレール32は、横架フレーム54と斜体フレーム56との間の三角形状の隙間を経由して出し入れされる。また、第三補助フレーム38の上方に横架フレーム39及び載置案内板23が設けられている。第三補助フレーム38と、横架フレーム39及び載置案内板23と、の間には隙間空間が設けられている。この隙間空間は、作業者が下ガイドレール32を出し入れする際に、下ガイドレール32と、横架フレーム39及び載置案内板23と、の干渉が十分に回避できる程度の広さに設けられている。
ガイドレール(第一上ガイドレール30、第二上ガイドレール31、下ガイドレール32)の交換が完了したら、作業者は、左右一対の無端回動チェーン21,21の夫々を、係止搬送体22とともに巻き直すことによって、作業者の交換作業は完了する。
ガイドレール(第一上ガイドレール30、第二上ガイドレール31、下ガイドレール32)は、無端回動チェーン21の延び方向において複数に分割可能なように構成されている。本実施形態では、排出コンベア5は、屈曲部16で折り曲げ可能に構成されている。
排出コンベア5が延び状態のときの搬送終端側部分5Hの位置が、搬送終端側部分5Hの延び位置であって、排出コンベア5が屈曲状態のときの搬送終端側部分5Hの位置が、搬送終端側部分5Hの屈曲位置である。つまり、屈曲部16は、排出コンベア5の搬送終端側部分5Hを排出コンベア5の搬送始端側部分5Lに対して斜め上方へ向けて延びる延び位置と、延び位置よりも下側に位置する屈曲位置とに揺動可能に構成されている。そして、ガイドレール(第一上ガイドレール30、第二上ガイドレール31、下ガイドレール32)は、屈曲部16を挟んで搬送始端側部分5Lと搬送終端側部分5Hとで分割されている。更に、搬送終端側部分5Hに、放出部17が収穫物の放出角度を調整可能なように備えられているため、放出部17は搬送終端側部分5Hの搬送始端端側部分に対して揺動可能である。このため、第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との夫々は、放出部17の揺動箇所を挟んで屈曲部16の位置する側と放出部17の位置する側とに分割されている。
本実施形態では、第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との夫々は、搬送始端側部分5Lと搬送終端側部分5Hと放出部17との夫々に対応して三つに分割されている。
〔別実施形態〕
本発明は、上述の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
(1)上述した実施形態において、上下の第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31とが別体として構成されているが、この実施形態に限定されない。例えば、上下の第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31とが一体的に構成されても良い。具体的には、無端回動チェーン21よりも機体横外側において、第一上ガイドレール30の下縁部と第二上ガイドレール31の上縁部とが連結され、上下の第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31とが一体構成されたものであっても良い。要するに、ガイドレールは排出コンベア5のフレーム体から着脱可能なように構成されていれば良い。
(2)上述した実施形態において、下ガイドレール32は戻り経路における無端回動チェーン21に対して下側のみに設けられているが、下ガイドレール32は戻り経路における無端回動チェーン21に対して上側にも設けられて良い。つまり、下ガイドレール32は、戻り経路における無端回動チェーン21に対して上下で摺接する状態で設けられても良い。
(3)上述した実施形態において、第二上ガイドレール31と載置案内板23とが共締め固定されているが、第二上ガイドレール31と載置案内板23とは各別に排出コンベア5のフレーム体に支持される構成であっても良い。
(4)上述した実施形態において、第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との夫々は、搬送始端側部分5Lと搬送終端側部分5Hと放出部17との夫々に対応して三つに分割されているが、この実施形態に限定されない。例えば、第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との夫々は、搬送始端側部分5Lの途中で複数に分割される構成であっても良い。また、第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との夫々は、搬送終端側部分5Hの途中で複数に分割される構成であっても良い。加えて、第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との夫々は、放出部17の途中で複数に分割される構成であっても良い。また、ガイドレールは、無端回動チェーン21の延び方向において複数に分割可能なように構成されているが、ガイドレールは分割可能な構成でなくても良い。
(5)上述した実施形態において、排出コンベア5のフレーム体に斜体フレーム55,56が設けられているが、斜体フレーム55のみが設けられる構成であっても良いし、斜体フレーム56のみが設けられる構成であっても良い。
(6)上述した実施形態において、第一上ガイドレール30と第二上ガイドレール31と下ガイドレール32との夫々に、溶接ボルトBoが等間隔に設けられているが、溶接ボルトBoは不等間隔に設けられても良い。この場合、段差部34aのボルト孔は、第一上ガイドレール30の溶接ボルトBoとの寸法合わせができていれば、不等間隔に穿孔されても良い。また、載置案内板23のボルト孔は、第二上ガイドレール31の溶接ボルトBoとの寸法合わせができていれば、不等間隔に穿孔されても良い。更に、段差部38aのボルト孔は、下ガイドレール32の溶接ボルトBoとの寸法合わせができていれば、不等間隔に穿孔されても良い。
(7)上述した実施形態において、無端回動チェーン21,21が左右一対で備えられ、係止搬送体22の長手方向両端部が左右一対の無端回動チェーン21,21の夫々に取り付けられているが、この実施形態に限定されない。例えば、一つの無端回動チェーン21が排出コンベア5の搬送始端部と搬送終端部とに亘って設けられ、無端回動チェーン21の回動軌道に対して外側において、複数の係止搬送体22が無端回動チェーン21と連結される構成であっても良い。
なお、上述の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。
また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、サトウキビ収穫機に適用可能である。
2 :収穫部
3 :搬送装置
4 :分離装置
5 :排出コンベア(コンベア)
5H :搬送終端側部分
5L :搬送始端側部分
16 :屈曲部
19 :案内板
21 :無端回動チェーン
22 :係止搬送体(搬送体)
23 :載置案内板
30 :上ガイドレール(ガイドレール)
31 :中ガイドレール(ガイドレール)
32 :下ガイドレール(ガイドレール)
51A :上フレーム
51B :上フレーム
52A :下フレーム
52B :下フレーム
53 :縦フレーム
55 :斜体フレーム

Claims (6)

  1. 機体前下部に設けられ、植立している作物を収穫する収穫部と、
    前記収穫部にて収穫された前記作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、
    前記搬送装置の後部に連結され、前記作物を夾雑物と収穫物とに分離する分離装置と、
    前記収穫物を受け取って斜め上方へ向けて搬送するコンベアと、が備えられ、
    前記コンベアに、フレーム体と、無端回動チェーンと、前記無端回動チェーンに取り付けられるとともに前記収穫物を係止搬送する複数の搬送体と、前記無端回動チェーンに沿うように設けられるとともに前記無端回動チェーンの動きをガイドするガイドレールと、が備えられ、
    前記無端回動チェーンの回動軌道上側に搬送経路が形成され、かつ、前記無端回動チェーンの回動軌道下側に戻り経路が形成され、
    前記ガイドレールは、前記搬送経路における前記無端回動チェーンに対して上側と下側との夫々に前記フレーム体から着脱可能に設けられ、かつ、前記戻り経路における前記無端回動チェーンに対して下側に前記フレーム体から着脱可能に設けられているサトウキビ収穫機。
  2. 前記コンベアに、前記搬送経路の底部に設けられ、前記複数の搬送体によって係止搬送される前記収穫物を下方から受止め支持する載置案内板が備えられ、
    前記搬送経路における前記無端回動チェーンに対して下側に位置する前記ガイドレールは、前記載置案内板の端部と共締め固定されている請求項に記載のサトウキビ収穫機。
  3. 機体前下部に設けられ、植立している作物を収穫する収穫部と、
    前記収穫部にて収穫された前記作物を機体後上方に向けて搬送する後上がり傾斜姿勢の搬送装置と、
    前記搬送装置の後部に連結され、前記作物を夾雑物と収穫物とに分離する分離装置と、
    前記収穫物を受け取って斜め上方へ向けて搬送するコンベアと、が備えられ、
    前記コンベアに、フレーム体と、無端回動チェーンと、前記無端回動チェーンに取り付けられるとともに前記収穫物を係止搬送する複数の搬送体と、前記無端回動チェーンに沿うように設けられるとともに前記無端回動チェーンの動きをガイドするガイドレールと、が備えられ、
    前記ガイドレールは前記フレーム体から着脱可能なように構成され、
    前記フレーム体に、前記無端回動チェーンの延び方向に沿って延びるとともに前記無端回動チェーンに対して上側に位置する上フレームと、前記無端回動チェーンの延び方向に沿って延びるとともに前記無端回動チェーンに対して下側に位置する下フレームと、前記無端回動チェーンの延び方向に沿って間隔をあけて設けられるとともに前記上フレームと前記下フレームとを連結する複数の縦フレームと、が備えられ、
    前記ガイドレールは、前記複数の縦フレームに支持されているサトウキビ収穫機。
  4. 前記フレーム体に、前記複数の縦フレームのうちの互いに隣り合う二つの縦フレームの一方の上部と、前記二つの縦フレームの他方の下部と、を連結する斜体フレームが備えられている請求項に記載のサトウキビ収穫機。
  5. 前記ガイドレールは、前記無端回動チェーンの延び方向において複数に分割可能なように構成されている請求項1からの何れか一項に記載のサトウキビ収穫機。
  6. 前記コンベアに、前記コンベアの搬送終端側部分を前記コンベアの搬送始端側部分に対して斜め上方へ向けて延びる延び位置と前記延び位置よりも下側に位置する屈曲位置とに揺動可能な屈曲部が備えられ、
    前記ガイドレールは、前記屈曲部を挟んで前記搬送始端側部分と前記搬送終端側部分とで分割されている請求項に記載のサトウキビ収穫機。
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