JP7061940B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置にて脱粒処理されたあとの穀粒を貯留する穀粒タンクとが備えられているコンバインに関する。
従来のコンバインでは、車体全体を支持する機体フレームに脱穀装置が設置され、脱穀装置の横幅方向一方側の横側において機体フレーム上にタンク支持台が立設され、このタンク支持台により穀粒タンクの横幅方向一方側箇所が支持され、穀粒タンクの横幅方向他方側箇所が脱穀装置の上側に支持されることにより、穀粒タンクが脱穀装置の上方に配置されたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-178868号公報
上記従来構成は、脱穀処理能力を向上させるために脱穀装置を大型化させるようにした場合であっても、脱穀装置の上方空間を有効に利用して、穀粒タンクを配備させるようにしたものである。しかし、上記従来構成では、穀粒タンクの一方側箇所は機体フレームから立設された専用のタンク支持台により強固に支持することができるが、穀粒タンクの他方側箇所は脱穀装置に支持されるものであるから、脱穀装置の剛性を穀粒を貯留するのに必要な剛性よりも大きくさせる必要がある。その結果、脱穀装置の支持構造が複雑で構成が大型化したり、大重量化する等の不利があった。
又、上記従来構成では、穀粒タンクの一方側箇所を支持するタンク支持台には、穀粒タンクの荷重が片持ち状に掛かることがあり、タンク支持台の構造が大型化することがある。そうすると、穀粒タンクが脱穀装置に対して横方向に偏倚した状態になり易い。その結果、機体全体の左右重量バランスを均等化させ難い等の不利な面もあった。
そこで、脱穀装置の剛性を必要以上に大きくさせることなく、機体の左右重量バランスを均等化させ易くすることが望まれていた。
刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置にて脱粒処理されたあとの穀粒を貯留する穀粒タンクとが備えられ、前記脱穀装置に、扱室と、前記扱室において前後軸芯周りで回転する扱胴と、前記扱胴の外周部に沿う状態で円弧状に設けられた受網と、が備えられ、前記脱穀装置の左右両側部において、前記扱室よりも低い位置から上方に向けて上下方向に沿って延びる縦フレームが備えられ、前記穀粒タンクが、左右両側の前記縦フレームにより支持される状態で前記脱穀装置の上方に備えられており、前記扱室の側壁部が着脱可能に設けられ、前記側壁部が取り外された状態で、前記受網は着脱可能であり、前記縦フレームは、前記側壁部から左右方向に間隔をあけて備えられている点にある。
本発明によれば、穀粒タンクは、脱穀装置の上方に位置する状態で、脱穀装置の左右両側に備えられた左右の縦フレームにより支持される。穀粒タンクは、左右両側が縦フレームによって支持されるので、脱穀装置は、穀粒タンクを支持するのに必要とされる支持強度は不要であり、支持強度を必要以上に大きくさせなくてもよい。
穀粒タンクの左右両側が縦フレームにより安定的に支持され、しかも、左右の縦フレームは略同じ構造のものを用いることができ、穀粒タンクと脱穀装置に対して横方向に位置ずれすることなく、略同じ位置に配備させることが可能となる。このように左右両側の支持構造を同じ構造にすることができ、左右重量バランスを均等化させ易い。
従って、脱穀装置の剛性を必要以上に大きくさせることなく、機体の左右重量バランスを均等化させ易くすることが可能となった。
また、扱室の側壁部が着脱可能であるから、扱室内の点検修理等のメンテナンス作業の際に、側壁部を取り外すことで容易に作業を行える。例えば、着脱の対象となる側壁部を取り外すときは、側壁部と縦フレームとが横側方に重複していないときは、そのまま側壁部を取り外すことができる。
一方、着脱の対象となる側壁部と縦フレームとが横側方に重複しているときには、脱穀装置から取り外された対象となる側壁部は、縦フレームとの間の隙間を通して、横側方に縦フレームと重複しない位置まで移動させたのちに外方に取り外すことができる。このように扱室の横外側方に縦フレームが存在していても、側壁部の着脱作業が可能となる。
本発明においては、前記脱穀装置の左右両側部において、前記縦フレームが、前記扱胴の回転軸芯方向に沿って間隔をあけて複数備えられるとともに、複数の前記縦フレームの上部同士に亘る上部フレームが備えられ、前記穀粒タンクが左右両側の前記上部フレームに載置支持されていると好適である。
本構成によれば、脱穀装置の左右両側に、複数の縦フレームによって安定的に且つ強固に支持された上部フレームが備えられ、左右両側の上部フレームによって穀粒タンクが支持される。従って、穀粒タンクは、左右両側にて強固に且つ安定的に支持される。
本発明においては、前記脱穀装置における前記回転軸芯方向での一方側端部及び他方側端部に対応する位置に、前記縦フレームとは別に、一方側の縦向き補助フレーム、及び、他方側の縦向き補助フレームが備えられ、前記一方側の縦向き補助フレーム、複数の前記縦フレーム、及び、前記他方側の縦向き補助フレーム夫々の上部同士に亘って前記上部フレームが備えられ、左右両側の前記上部フレームに、前記穀粒タンク及び動力源としてのエンジンが載置支持されていると好適である。
本構成によれば、上部フレームは、脱穀装置の回転軸芯方向での一方側端部から他方側端部に亘る長い領域にわたって延びており、長手方向の中間部分だけでなく、一方側端部及び他方側端部の夫々において縦向き補助フレームにより支持される。このように長い上部フレームが強固に且つ安定的に支持される。そして、左右両側の長い上部フレームにより、穀粒タンクだけでなくエンジンも載置支持される。
このように、脱穀装置の上方にエンジンが備えられるので、例えば、処理能力を向上させるために脱穀装置が大型化しても、エンジンを脱穀装置の横側方に位置させる場合に比べて機体横幅方向の寸法が大型化するおそれが少ない。しかも、脱穀装置の上方であって、穀粒タンクの後方の空きスペースを利用してエンジンを配備するので、エンジンを上方に備えるようにしても、機体の上下方向の寸法が大型化するおそれは少ない。
本発明においては、前記天板が、前記回転軸芯方向に沿って着脱可能に支持され、前記天板より高い位置において、前記左右両側の前記上部フレームに亘る支持用枠体が備えられ、前記穀粒タンクが前記支持用枠体に載置支持されていると好適である。
本構成によれば、扱室内部の点検や清掃等のメンテナンス作業を行うときには、扱室の上部を覆う天板を扱胴の回転軸芯方向に沿って着脱させることで対応できる。この構成であれば、天板を上方に揺動させる場合のように、作業者が高い位置まで登ることなく、機体横側の低い位置から作業を行える。又、例えば、脱穀装置の上方に穀粒タンクを配置させるようにしても、天板を開放させるために、穀粒タンクに特別な退避用の構造を備える必要はなく、支持構造を簡素なものにできる。
左右の上部フレームに亘る支持用枠体に穀粒タンクが載置支持されるので、穀粒タンクを直接、上部フレームに載置させる必要がなく、支持用枠体によって穀粒タンクの形状に沿わせて載置させることが可能となり、支持構造に制約を受けることがない。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 脱穀装置の支持構造を示す側面図である。 脱穀装置の正面図である。 脱穀装置の縦断正面図である。 脱穀装置の左側面図である。 脱穀装置の右側面図である。 天板移動状態を示す平面図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係るコンバインの実施形態を普通型コンバインに適用した場合について説明する。
〔全体構成〕
図1,2に示すように、コンバインは、作物を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部1、キャビン2にて覆われた運転部3、刈取搬送部1にて刈り取られた作物の脱穀処理を行う脱穀装置4、その脱穀装置4にて脱穀処理されて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク5、動力源としてのエンジン6を有する原動部7、操向不能で且つ回転駆動される左右一対の前車輪8、操向操作可能な左右一対の後車輪9等を備えている。穀粒タンク5の左側には、貯留している穀粒を機体外部に搬送するスクリューコンベア式の穀粒排出装置Hが備えられている。
この実施形態で、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1,2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1,2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
刈取搬送部1は、機体の前部において、昇降用アクチュエータとしての刈取昇降シリンダ10により横向き支点P1周りで駆動昇降自在に支持されている。刈取搬送部1は、植立する作物を刈り取り、刈り取った作物を刈幅方向の中央部に寄せ集める刈取ヘッダ11と、刈り取られて中央に寄せ集められた作物を機体後方の脱穀装置4に向けて搬送するフィーダ12とを備えている。
刈取ヘッダ11には、刈取対象となる作物の穂先側を後方に向けて掻込む回転リール13、作物の株元を切断して刈り取るバリカン型の刈刃14、刈り取った作物を刈幅方向の中央部に寄せ集める横送りオーガ15等が備えられている。
フィーダ12は、図示はしないが、筒状の搬送ケース16内に、前後の輪体にわたって複数の無端回動チェーンが巻回張設され、無端回動チェーンにわたり係止搬送体を架設した搬送コンベアが備えられ、刈取ヘッダ11から受け渡された作物を後方上方に向けて搬送するように構成されている。
脱穀装置4は、機体左右方向中央部の低い位置にあり、脱穀装置4の上方において、脱穀装置4にて脱粒処理されたあとの穀粒を貯留する穀粒タンク5と、動力源としてのエンジン6とが備えられている。具体的には、機体前部側に穀粒タンク5が位置し、機体後部側にエンジン6が位置する状態で、穀粒タンク5とエンジン6とが前後方向に並ぶ方向で備えられている。脱穀装置4の左右両側外方側が外装カバー17によって覆われている。詳述はしないが、外装カバー17は、上部側箇所が前後方向に沿う枢支部18により揺動開閉自在に支持され、手動操作により解除可能な係合式ロック機構19により閉状態で位置保持可能に構成されている。
図1,3に示すように、機体下部には、機体前後方向に延びる左右一対の主フレーム20が備えられている。左右の主フレーム20は機体全体を支持しており、主フレーム20が機体フレームに相当する。
左右の主フレーム20は、断面形状が略C形のチャンネル材にて構成され、機体前部から機体後部にわたって前後方向に長く設けられている。左右の主フレーム20よりも低い位置に左右の前車輪8及び左右の後車輪9の車軸8a,9aが備えられている。左右の前車輪8及び左右の後車輪9は、左右の主フレーム20夫々の機体左右方向外方側に位置する状態で備えられ、左右の主フレーム20は左右の前車輪8及び左右の後車輪9に支持されている。
〔脱穀装置〕
次に、脱穀装置4について説明する。
図5,6,7に示すように、脱穀装置4には、脱粒処理を行う脱穀部21と、脱穀部21による脱粒処理が行われた後の処理物を選別処理する選別部22とが備えられている。脱穀部21の内部に、刈取穀稈の扱き処理が行われる扱室23が形成されている。選別部22は、詳述はしないが、周囲が壁部にて囲われた内部の空間に、脱粒処理が行われた後の処理物を揺動移送しながら穀粒、枝付き穀粒等の二番物、及び、排ワラ屑等に選別するための選別処理部24が備えられている。図1に示すように、脱穀装置4の機体後方側には、脱穀装置4にて脱穀処理された後の脱穀処理物(排ワラ屑等)を細断処理する細断処理装置25が備えられている。
脱穀部21は左右の主フレーム20に載置支持されている。脱穀部21は、上下方向に沿って延びる左右の縦向き支持部としての板状の左右の側壁部26,27、左右の側壁部26,27の後端部同士を連結する略板状の後壁部28、左右の側壁部26,27の前端部同士を連結する略板状の前壁部29、左右の側壁部26,27に亘って延びて上部を覆う天板30等により、周囲が囲われた構成となっている。前壁部29と後壁部28には、脱穀処理物が通過するための開口が形成されている。
脱穀部21は、機体前部側が上下方向に幅狭であり、機体後部側ほど上下方向に幅広となるように構成されている。そして、下端部が前後方向に沿って略水平姿勢で延びる主フレーム20に載置されている。従って、脱穀部21の上端部は後部側ほど高い位置になる後上がり傾斜姿勢となっている。
図5に示すように、扱室23には、機体前後方向に沿う軸芯X周りで回転する扱胴31が備えられ、扱胴31の下方側に、扱胴31の外周部に沿うように正面視で略円弧状に形成された受網32が備えられている。扱室23では、機体前部側から刈取穀稈が投入され、扱胴31と受網32とによって扱き処理(脱粒処理)が行われる。扱胴31は、回転軸芯Xが機体後側ほど順次高くなる斜め姿勢となるように後上がり傾斜姿勢で配備されている。受網32も扱胴31と同様に、側面視で後上がり傾斜姿勢で配備されている。
図7に示すように、左右の側壁部26,27のうち右側に位置する右側壁部26は、機体後部側ほど上下方向に幅広となるように連なる形状となっている。左側に位置する左側壁部27は、図6に示すように、機体前部側が上下方向に幅狭であり、機体後部側ほど上下方向に幅広となるように側面視略三角形状に形成された下部側壁部33と、前後方向に沿って略同一幅の上部側壁部34と、機体後側に位置して上下方向に幅広の後部側壁部35が備えられている。
右側壁部26は、壁部全体を覆う壁面を有しており、前後方向中央部にて前後方向に間隔をあけて一対の角筒状の縦フレーム36が備えられている。右側壁部26は、下端部が主フレーム20の上面に載置された状態で、主フレーム20にボルト連結されている。
左側壁部27のうち下部側壁部33及び後部側壁部35は、下端部が主フレーム20の上面に載置された状態で、主フレーム20にボルト連結されている。上部側壁部34は、扱胴31の回転軸芯方向に沿って複数(4個)に分割された構成となっており、4個の分割壁37により構成されている。分割壁37は夫々、横方向に沿って着脱可能に支持されている。すなわち、下端部が下部側壁部33の上端部に載置された状態でボルト連結され、上端部が固定ブラケットにボルト連係されている。ボルト連結を解除すると、横側外方に取り外すことができる。
図7に示すように、右側壁部26の前端部には前側の縦向き補助フレーム40が備えられている。この前側の縦向き補助フレーム40は、角筒状に構成され、主フレーム20から上方に向けて上下方向に延びる状態で設けられている。右側壁部26の後端部には、後側の縦向き補助フレーム41が備えられている。この後側の縦向き補助フレーム41は、断面U字形に構成され、右側壁部26の上下中間部から上方に向けて上下方向に延びる状態で設けられている。そして、前後の縦向き補助フレーム40,41にわたって、右側壁部26の上端部に位置して扱胴31の回転軸芯方向に沿って延びる側壁上端フレーム42が備えられている。
図6に示すように、左側壁部27にも同様に、前端部に角筒状の前側の縦向き補助フレーム43が備えられ。この前側の縦向き補助フレーム43は、主フレーム20から上方に向けて上下方向に延びる状態で設けられている。左側壁部27の後端部には後側の縦向き補助フレーム44が備えられている。この縦向き補助フレーム44は、断面U字形に構成され、後部側壁部35の上部から上方に延びる状態で設けられている。前後の縦向き補助フレーム43,44にわたって、左側壁部27の上端部に位置して扱胴31の回転軸芯方向に沿って延びる側壁上端フレーム45が備えられている。左右の側壁上端フレーム42,45は、断面略U字状に形成され、脱穀装置4の前部から後端部に亘って長く延びている。
図示はしていないが、受網32は、扱胴31の回転軸芯方向に沿って分割されており、各分割受網は、横方向に沿って着脱可能に支持されている。受網32は、扱胴31の回転軸芯方向に沿って左側壁部27における上部側壁部34の分割壁37と同じ位置で分割されており、且つ、同じ方向に、すなわち、機体左側に向けて着脱可能である。
受網32は、扱胴31の周方向に沿って分割された2個の受網構成体48,49により構成されている。右側の受網構成体48は、仕切り部材47の前後側面に取り付けられた円弧状のガイド部材50によって受止め案内され、且つ、右側端部が右側の側壁上端フレーム42に当て付ける状態で支持されている。そして、左側端部が左右の受網構成体48,49の接続箇所に設けられた中継ブラケット51にボルト連結されている。左側の受網構成体49は、右側端部が中継ブラケット51にボルト連結され、左側端部が左側の側壁上端フレーム45にボルト連結されている。また、左右中間部が仕切り部材47に対してボルト連結されている。仕切り部材47に対する連結箇所は仕切り部材47を挟んで隣接する受網構成体と共締め固定されている。
従って、左側の受網構成体49は、複数のボルトによる連結を解除することで左側外方に取り外すことができる。左側の受網構成体49を取り外したのちに、中継ブラケット51に対するボルト連結を解除することで、右側の受網構成体48を取り外すことができる。
〔天板〕
天板30は、扱胴31の外端部の回転軌跡に略沿うように、正面視で略円弧状に設けられている。図5に示すように、天板30のうち右側に位置する部分は滑らかな円弧状に形成されている。天板30のうち左側に位置する部分は平板状に形成されている。天板30は、周方向に沿って一連に連なる状態で一体的に形成されている。
天板30の左右両側端部に外方に向けて略L型に折り曲げてフランジ部52が形成され、その左右のフランジ部52が左右両側の側壁上端フレーム42,45に載置支持されている。そして、フランジ部52は、前後方向に間隔をあけた複数箇所にて側壁上端フレーム42,45にボルト連結されている。
図6,8に示すように、扱胴31には、前端側に位置して刈取穀稈を掻き込む掻き込み部53と、掻き込み部53の後方側に位置して刈取穀稈を扱き処理する扱き処理部54とが備えられている。掻き込み部53は、フィーダ12から送り込まれる刈取穀稈を、螺旋羽根55によって扱室23内に掻き込むように構成されている。扱き処理部54は、周方向に間隔をあけて、回転軸芯方向に沿って延びる複数の棒状部材56が備えられ、各棒状部材56に径方向外方に突出するように複数の棒状の扱き歯57を備えた構成となっている。
天板30のうち扱き処理部54に対応する箇所が回転軸芯方向に沿って着脱可能であり、天板30のうち掻き込み部53に対応する箇所が位置固定状態で設けられている。説明を加えると、天板30は、扱き処理部54に対応する箇所と掻き込み部53に対応する箇所とが回転軸芯方向に沿って分割されている。さらに、天板30のうち扱き処理部54に対応する箇所が回転軸芯方向に沿って2分割されている。従って、天板30は、扱胴31の回転方向に沿って3分割されており、3個の分割天板58,59,60を備えている。
3つの分割天板58,59,60のうち最前部側に位置して掻き込み部53に対応する前部側分割天板58が位置固定状態に設けられている。従って、前部側分割天板58は扱胴31の回転方向に沿って着脱することはできない。掻き込み部53に対応する領域では、刈取穀稈は螺旋羽根55により移送されるだけであるから、扱き処理部54のように天板30が摩耗するおそれは少ないからである。
3つの分割天板58,59,60のうち、扱き処理部54に対応する2つの分割天板、すなわち、前後中央に位置する中央側分割天板59と、最後部材側に位置する後部側分割天板60とが、夫々、扱胴31の回転方向に沿って機体後方側に向けて取り外すことができるように構成されている。中央側分割天板59及び後部側分割天板60は、左右両側部並びに前後両端部に連結用のフランジ部61a,61bが備えられ、左右両側部のフランジ部61aが側壁上端フレーム42,45にボルト連結されている。又、前部側分割天板58と中央側分割天板59とが前後方向に沿ってフランジ部61a同士が連結され、中央側分割天板59と後部側分割天板60も同様に前後方向に沿ってフランジ連結されている。
図5,6,7に示すように、左右両側の側壁上端フレーム42,45における天板30を支持する支持部としての横向き板部62に、縦向き面63を有する外れ防止ガイド64が備えられている。外れ防止ガイド64は、側壁上端フレーム42,45の長手方向に沿って適宜間隔をあけて複数設けられている。外れ防止ガイド64は、前後方向視で略L字状の板体からなり、側壁上端フレーム42,45における横向き板部62に対して、横向き板部62の横側端部に縦向き面63が位置するように取り付けられている。左右両側の側壁上端フレーム42,45に取り付けられた左右の外れ防止ガイド64によって、天板30が横方向に向きが変化しないように案内されて、円滑に後方に移動させることができる。
中央側分割天板59及び後部側分割天板60を取り外すときは、先ず、外装カバー17を上部軸芯周りで横側外方に揺動開放させて脱穀装置4の横側外方を開放させておく。そして、機体横側方から中央側分割天板59及び後部側分割天板60夫々の左右両側部における側壁上端フレーム42,45に対するボルト連結を解除する。次に、脱穀装置4の後壁部28を取り外したのち、後部側分割天板60を左右両側の側壁上端フレーム42,45の上面をスライドさせながら後方に取り出す(図8参照)。さらに、中央側分割天板59をスライドさせながら後方に取り出す。このように中央側分割天板59及び後部側分割天板60を取り外すと、扱胴31の上方空間が大きく開放されるので、機体後側外方あるいは機体横側外方から、扱胴31に対する修理点検や詰まったワラ屑の除去等のメンテナンス作業を容易に行える。
扱室23には、天板30の内面側に位置して、脱穀処理物を機体前部側から機体後部側に向けて移送する送塵弁74が備えられている。複数の送塵弁74は、夫々、天板30の内面に取り付けられ、扱胴31の外周側に位置する状態で略螺旋状に延びる状態で備えられている。つまり、送塵弁74は、扱胴31の周方向上手側から下手側に向けて位置が異なるほど、扱胴31の機体後方側に位置が変化するように、扱き歯57の回転に対して脱穀処理物を機体後方側に移送させるように所定の送り角度を有する状態で備えられている。
複数の送塵弁74には、夫々、天板30に位置固定状態で取り付けられた固定送塵弁部分75と、固定送塵弁部分75と周方向に隣り合い、且つ、揺動によって送り角度を変更調節可能な可動送塵弁部分76とが備えられている。図5に示すように、固定送塵弁部分75が扱胴31の回転方向上手側に位置し、可動送塵弁部分76が回転方向下手側に位置する状態で備えられている。又、固定送塵弁部分75が可動送塵弁部分76よりも処理物移送方向下手側に位置する状態で、且つ、固定送塵弁部分75と可動送塵弁部分76とが周方向に沿って重複する状態で備えられている。
可動送塵弁部分76は、天板30における右側の平板状部分30bの内面に取り付けられている。可動送塵弁部分76は、回転方向上手側端部が天板30に対して支軸79により回動支点P2を中心にして揺動可能に支持されている。可動送塵弁部分76の回転方向下手側の端部が、調節部材80を介して手動操作にて揺動角度を変更調節できるように構成されている。
〔穀粒タンク、エンジンの支持構造〕
脱穀装置4の横方向両側部において、主フレーム20に支持され且つ扱胴31の回転軸芯方向に沿って延びる上部フレーム65,66が備えられ、左右の上部フレーム65,66により穀粒タンク5とエンジン6とが支持されている。
説明を加えると、図5,7に示すように、右側壁部26に備えられた前後一対の縦フレーム36は、主フレーム20の上端部から鉛直上方に向けて上下方向に延びる状態で備えられている。前後一対の縦フレーム36は、側壁上端フレーム42よりも上方に向けて延びている。図3,5に示すように、左側壁部27の横側方に位置する箇所に、主フレーム20から鉛直上方に向けて上下方向に延びる状態で、前後一対の縦フレーム67が備えられている。この左側の一対の縦フレーム67は角筒状に構成され、側壁上端フレーム45よりも上方に向けて延びている。又、左側の一対の縦フレーム67は、左側壁部27よりも左側外方に偏倚した位置にあり、左側壁部27から左右方向に間隔をあけて備えられている。
そして、図7に示すように、脱穀装置4の右側において、前側の縦向き補助フレーム40、一対の縦フレーム36、及び、後側の縦向き補助フレーム41夫々の上部同士に亘って上部フレーム65が備えられている。図3に示すように、脱穀装置4の左側には、前側の縦向き補助フレーム43、一対の縦フレーム67、及び、後側の縦向き補助フレーム44夫々の上部同士に亘って上部フレーム66が備えられている。
左右の上部フレーム65,66は、扱胴31の回転軸芯方向(機体前後方向)に沿って延び、後上がり傾斜姿勢に設けられている。上部フレーム65,66は、上面が左右方向に幅広となるように構成されている。この左右の上部フレーム65,66の上面に、穀粒タンク5及びエンジン6が載置支持されている。
図3に示すように、穀粒タンク5は、底面が下窄まり状に形成されており、前部側の後下がり傾斜姿勢の底面が前部側支持枠体68にて支持され、後部側の後上がり傾斜姿勢の底面が後部側支持枠体69にて支持されている。前部側支持枠体68は、脱穀装置4の左右両側部にわたって延び、且つ、左右の上部フレーム65,66に載置支持されてボルト連結されている。又、後部側支持枠体69は、前部側支持枠体68と同様に、脱穀装置4の左右両側部に亘って延び、且つ、左右の上部フレーム65,66に載置支持されている。
後部側支持枠体69は、左右両側に位置する左右のタンク用横側支持部70と、左右のタンク用横側支持部70同士を連結する左右連結部(図示せず)とが備えられている。左右のタンク用横側支持部70は夫々、側面視で略台形の枠状に形成され、左右の上部フレーム65,66に載置支持されている。
エンジン6を支持するエンジン用支持枠体72は、脱穀装置4の左右両側部にわたって延び、且つ、左右の上部フレーム65,66に載置支持されている。図3に示すように、エンジン用支持枠体72には、左右の上部フレーム65,66の上側を前後方向に沿って延びる左右の側部縦面部73とそれらを連結する横向き連結部材(図示せず)等が備えられている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、前側の縦向き補助フレーム40と、後側の縦向き補助フレーム41とが備えられ、それらの縦向き補助フレーム40,41と2個の縦フレーム36(67)の夫々の上部同士に亘って上部フレーム65,66が備えられる構成としたが、この構成に代えて、前側の縦向き補助フレーム40と、後側の縦向き補助フレーム41のいずれか一方だけを備える構成、あるいは、いずれの縦向き補助フレーム40,41も備えない構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、扱室23の左側壁部27が着脱可能に設けられ、縦フレーム67が左側壁部27から左右方向に間隔をあけて備えられている構成としたが、この構成に代えて、左側壁部27が固定状態で備えられ、縦フレーム67が左側壁部27と近接する状態で備えられる構成としてもよい。又、左側壁部27に加えて右側壁部26も着脱可能に設けられ、縦フレーム36が、右側壁部26から左右方向に間隔をあけて備えられる構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、天板30が扱胴31の回転軸芯方向に沿って着脱可能に支持される構成としたが、この構成に代えて、天板30が、横方向に沿って着脱可能に支持される構成としてもよく、天板30が位置固定状態で備えられる構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、穀粒タンク5とエンジン6とが夫々、脱穀装置4の上方に位置する状態で配備される構成としたが、この構成に代えて、穀粒タンク5やエンジン6が脱穀装置4と横並び状態で配備される構成としてもよい。
本発明は、普通型コンバインに限らず自脱型コンバインにも適用できる。
4 脱穀装置
5 穀粒タンク
6 エンジン
23 扱室
27 側壁部
36,67 縦フレーム
40 一方側の縦向き補助フレーム
41 他方側の縦向き補助フレーム
65,66 上部フレーム
68,69 支持用枠体

Claims (4)

  1. 刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置にて脱粒処理されたあとの穀粒を貯留する穀粒タンクとが備えられ、
    前記脱穀装置に、扱室と、前記扱室において前後軸芯周りで回転する扱胴と、前記扱胴の外周部に沿う状態で円弧状に設けられた受網と、が備えられ、
    前記脱穀装置の左右両側部において、前記扱室よりも低い位置から上方に向けて上下方向に沿って延びる縦フレームが備えられ、
    前記穀粒タンクが、左右両側の前記縦フレームにより支持される状態で前記脱穀装置の上方に備えられており、
    前記扱室の側壁部が着脱可能に設けられ、
    前記側壁部が取り外された状態で、前記受網は着脱可能であり、
    前記縦フレームは、前記側壁部から左右方向に間隔をあけて備えられているコンバイン。
  2. 前記脱穀装置の左右両側部において、前記縦フレームが、前記扱胴の回転軸芯方向に沿って間隔をあけて複数備えられるとともに、複数の前記縦フレームの上部同士に亘る上部フレームが備えられ、
    前記穀粒タンクが左右両側の前記上部フレームに載置支持されている請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記脱穀装置における前記回転軸芯方向での一方側端部及び他方側端部に対応する位置に、前記縦フレームとは別に、一方側の縦向き補助フレーム、及び、他方側の縦向き補助フレームが備えられ、
    前記一方側の縦向き補助フレーム、複数の前記縦フレーム、及び、前記他方側の縦向き補助フレーム夫々の上部同士に亘って前記上部フレームが備えられ、
    左右両側の前記上部フレームに、前記穀粒タンク及び動力源としてのエンジンが載置支持されている請求項に記載のコンバイン。
  4. 前記扱室の上方を覆う天板が、前記回転軸芯方向に沿って着脱可能に支持され、
    前記天板より高い位置において、前記左右両側の前記上部フレームに亘る支持用枠体が備えられ、
    前記穀粒タンクが前記支持用枠体に載置支持されている請求項3記載のコンバイン。
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