JP7322762B2 - ケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法 - Google Patents

ケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法に関する。
シランカップリング剤は、無機物に対する反応性を有する部分(Si原子に結合した加水分解性基)と、有機物に対する反応性や溶解性に富む部分とを1分子内に併せ持つ化合物であり、樹脂改質剤として広く利用されている。
中でも、ケチミン構造を有するシランカップリング剤は、共役ジエン共重合体の変性剤として検討されている(特許文献1)。
一方、特許文献2および3には、ケチミン構造を有するシランカップリング剤の製造方法が開示されているが、これらの方法は目的物の回収収率が不十分であった。
このため、ケチミン構造を有する有機ケイ素化合物を高収率で回収できる製造方法が求められている。
特開平11-349632号公報 特開2019-194161号公報 特表2019-524736号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ケチミン構造を有する有機ケイ素化合物を高収率で回収できる製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、無機吸着剤の存在下でアミノ基含有有機ケイ素化合物とカルボニル化合物を反応させることで、ケチミン構造を有する有機ケイ素化合物を高収率で回収できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
1. 下記式(1)で表される有機ケイ素化合物を製造する方法であって、
無機吸着剤の存在下、下記式(2)で表されるアミノ基含有有機ケイ素化合物と下記式(3)で表されるカルボニル化合物を反応させる工程を有することを特徴とするケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法、
Figure 0007322762000001
(式中、R1は、それぞれ独立して、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~10のアリール基を表し、
2は、それぞれ独立して、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~10のアリール基を表し、
3およびR4は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~10のアリール基を表し、
nは、1~3の整数、mは、1~12の整数を表す。)
Figure 0007322762000002
(式中、R1、R2、R3、R4、nおよびmは、前記と同じ意味を表す。)
2. 蒸留精製により前記式(1)で表される有機ケイ素化合物を取り出す工程を有する1のケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法、
3. 前記無機吸着剤が、シリカ、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、酸化アルミニウムおよび酸化マグネシウムから選ばれる1種または2種以上である1または2のケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法、
4. 前記R1が、メチル基またはエチル基であり、前記R3が、イソブチル基であり、前記R4が、メチル基であり、前記mおよびnがいずれも3である1~3いずれかのケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法
を提供する。
本発明の製造方法によれば、ケチミン構造を有する有機ケイ素化合物を高収率で得ることができる。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明に係る下記式(1)で表されるケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法は、無機吸着剤の存在下、下記式(2)で表されるアミノ基含有有機ケイ素化合物と下記式(3)で表されるカルボニル化合物を反応させる工程を有するものである。
Figure 0007322762000003
上記各式において、R1は、それぞれ独立して、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~10のアリール基を表し、R2は、それぞれ独立して、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~10のアリール基を表し、R3およびR4は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~10のアリール基を表す。
炭素数1~10のアルキル基としては、直鎖状、環状、分枝状のいずれでもよく、その具体例としては、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、n-ノニル、n-デシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等が挙げられる。
炭素数6~10のアリール基の具体例としては、フェニル、α-ナフチル、β-ナフチル基等が挙げられる。
これらの中でも、R1およびR2としては、直鎖のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基がより好ましい。
また、R3およびR4としては、水素原子、炭素数1~6のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、n-プロピル、n-ブチル、イソブチル基がより好ましく、メチル基、イソブチル基がより一層好ましく、メチル基およびイソブチル基の組み合わせがさらに好ましい。
nは1~3の整数を表すが、2または3が好ましく、3がより好ましい。
mは1~12の整数を表すが、2または3が好ましく、3がより好ましい。
特に、本発明においては、下記式(4)または(5)で表される有機ケイ素化合物が好ましい。
Figure 0007322762000004
(式中、R2、nは、上記と同じ意味を表し、Meは、メチル基を、Etは、エチル基を意味する。)
反応時に用いられる式(2)で表されるアミノ基含有有機ケイ素化合物の具体例としては、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルジメトキシメチルシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
一方、式(3)で表されるカルボニル化合物の具体例としては、ジメチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、プロピオンアルデヒド等が挙げられる。
反応時において、上記アミノ基含有有機ケイ素化合物と上記カルボニル化合物の反応は、モル比にしてカルボニル化合物が過剰の条件で行うことが好ましい。
この反応は無溶媒でも進行するが、溶媒を用いることもできる。使用可能な溶媒の具体例としては、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒などが挙げられるが、中でもトルエンが好ましい。なお、溶媒は、1種を単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
反応時は、アミノ基含有有機ケイ素化合物とカルボニル化合物の反応により生成する水を反応系内から除く必要がある。
水を除く方法は、特に限定されるものではないが、系内に過剰に存在するカルボニル化合物または溶媒を、Dean-Stark装置等を用いて還流することにより留去する方法が好ましい。
反応温度は、水を留去できる限りに特に限定されるものではないが、100~200℃が好ましい。
本発明の製造方法では、無機吸着剤の存在下で、上記式(2)で表されるアミノ基含有有機ケイ素化合物と上記式(3)で表されるカルボニル化合物を反応させる。
無機吸着剤を使用しない場合、副反応が同時に進行し、例えば、式(7)の有機ケイ素化合物の場合、式(8)~(11)で表される有機ケイ素化合物が生成し、目的物の回収率が低下する。
また、純度を高めるために、得られた式(1)で表される化合物を蒸留精製することが好ましい。
Figure 0007322762000005
無機吸着剤としては、例えば、シリカ、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム・酸化マグネシウム固溶体等が挙げられ、これらは単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
これらの無機吸着剤は、例えば、市販の協和化学工業(株)製キョーワードシリーズ(キョーワード100、200、300、500、600、700、2000)として入手できる。中でも、処理効率の観点から、合成ハイドロタルサイトであるキョーワード500(Mg6Al2(OH)16CO3・mH2O)が特に好ましい。
無機吸着剤の使用量は、処理効率を高めるとともに、処理後の無機吸着剤の除去を容易にすることを考慮すると、式(3)で表される有機ケイ素化合物100質量部に対し、0.005~5.0質量部が好ましく、0.01~0.2質量部がより好ましい。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、以下に示す収率は下記式(I)から計算した値である。
(ケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の最終回収量(g))/(ケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の分子量(g/mol)×反応に用いたアミノ基含有有機ケイ素化合物の物質量(mol))・・・(I)
[実施例1]有機ケイ素化合物(6)の製造
Figure 0007322762000006
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた5Lセパラブルフラスコに、メチルイソブチルケトン2028g(18.4モル)とキョーワード100(協和化学工業(株)製、以下同様)1.2g(メチルイソブチルケトンに対して0.06質量%)を納め、3-アミノプロピルトリメトキシシラン540g(3.01モル)を内温105~110℃で1時間かけて滴下した後、115℃で8時間撹拌した。滴下中および熟成中は、生成する水をメチルイソブチルケトンと共に還流させることによって抜き出した。ガスクロマトグラフで分析した結果、3-アミノプロピルトリメトキシシランのピークが消滅しており、熟成後に1400gの淡黄色透明液体が得られた。得られた溶液を10Torr、170℃の条件下で蒸留精製し、無色透明液体720g(収率91.5%)を得た。1H-NMRにより、上記式(6)で表される有機ケイ素化合物であることを確認した。
[実施例2]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード200を使用した以外は、実施例1と同様にして上記式(6)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[実施例3]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード300を使用した以外は、実施例1と同様にして上記式(6)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[実施例4]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード500を使用した以外は、実施例1と同様にして上記式(6)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[実施例5]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード600を使用した以外は、実施例1と同様にして上記式(6)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[実施例6]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード700を使用した以外は、実施例1と同様にして上記式(6)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[実施例7]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード2000を使用した以外は、実施例1と同様にして上記式(6)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[比較例1]
キョーワード100使用をしなかったこと以外は、実施例1と同様にして上記式(6)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[比較例2]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた5Lセパラブルフラスコに、メチルイソブチルケトン2028g(18.4モル)を納め、塩素原子含有量が5ppmである3-アミノプロピルトリメトキシシラン540g(3.01モル)を内温105~110℃で1時間かけて滴下した後、115℃で6時間撹拌した。滴下中および熟成中は、生成する水をメチルイソブチルケトンと共に還流させることによって抜き出した。ガスクロマトグラフで分析した結果、3-アミノプロピルトリメトキシシランのピークが消滅しており、熟成後に1660gの淡黄色透明液体が得られた。
得られた溶液に、キョーワード100 1.2g(メチルイソブチルケトンに対して0.06質量%)を添加し、窒素雰囲気下、室温で6時間撹拌した後、得られた溶液から加圧濾過によりキョーワード100を除いた。得られた溶液を10Torr、170℃の条件下で蒸留精製し、無色透明液体693gを得た。1H-NMRにより、上記式(6)で表される有機ケイ素化合物であることを確認した。
[実施例8]有機ケイ素化合物(7)の製造
Figure 0007322762000007
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた5Lセパラブルフラスコに、メチルイソブチルケトン2028g(18.4モル)とキョーワード100 1.2g(メチルイソブチルケトンに対して0.06質量%)を納め、塩素原子含有量が5ppmである3-アミノプロピルトリエトキシシラン667g(3.01モル)を内温105~110℃で1時間かけて滴下した後、115℃で8時間撹拌した。滴下中および熟成中は、生成する水をメチルイソブチルケトンと共に還流させることによって抜き出した。ガスクロマトグラフで分析した結果、3-アミノプロピルトリエトキシシランのピークが消滅しており、熟成後に1550gの淡黄色透明液体が得られた。得られた溶液を10Torr、170℃の条件下で蒸留精製し、無色透明液体835g(収率91.4%)を得た。1H-NMRにより、上記式(7)で表される有機ケイ素化合物であることを確認した。
[実施例9]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード200を使用した以外は、実施例と同様にして上記式(7)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[実施例10]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード300を使用した以外は、実施例と同様の操作を行った。
[実施例11]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード500を使用した以外は、実施例と同様にして上記式(7)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[実施例12]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード600を使用した以外は、実施例と同様にして上記式(7)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[実施例13]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード700を使用した以外は、実施例と同様にして上記式(7)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[実施例14]
キョーワード100に代えて同質量部のキョーワード2000を使用した以外は、実施例と同様にして上記式(7)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[比較例3]
キョーワード100使用をしなかったこと以外は、実施例8と同様にして上記式(7)で表される有機ケイ素化合物を製造した。
[比較例4]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロートおよび温度計を備えた5Lセパラブルフラスコに、メチルイソブチルケトン2028g(18.4モル)を納め、塩素原子含有量が5ppmである3-アミノプロピルトリエトキシシラン667g(3.01モル)を内温105~110℃で1時間かけて滴下した後、115℃で6時間撹拌した。滴下中および熟成中は、生成する水をメチルイソブチルケトンと共に還流させることによって抜き出した。ガスクロマトグラフで分析した結果、3-アミノプロピルトリエトキシシランのピークが消滅しており、熟成後に2070gの淡黄色透明液体が得られた。
得られた溶液にキョーワード100 1.2g(メチルイソブチルケトンに対して0.06質量%)を添加し、窒素雰囲気下、室温で6時間撹拌した後、得られた溶液から加圧濾過によりキョーワード100を除いた。
得られた溶液を10Torr、170℃の条件下で蒸留精製し、無色透明液体802g(収率87.8%)を得た。1H-NMRにより、上記式(7)で表される有機ケイ素化合物であることを確認した。
Figure 0007322762000008
表1に示されるように、本発明の製造方法で得られた各実施例の有機ケイ素化合物の収率は90%以上であり、その回収率が良好であることがわかる。

Claims (4)

  1. 下記式(1)で表される有機ケイ素化合物を製造する方法であって、
    無機吸着剤の存在下、下記式(2)で表されるアミノ基含有有機ケイ素化合物と下記式(3)で表されるカルボニル化合物を反応させる工程を有し、
    前記無機吸着剤が、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、および酸化アルミニウム・酸化マグネシウム固溶体から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とするケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法。
    Figure 0007322762000009
    (式中、R1は、それぞれ独立して、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~10のアリール基を表し、
    2は、それぞれ独立して、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~10のアリール基を表し、
    3およびR4は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~10のアリール基を表し、
    nは、1~3の整数、mは、1~12の整数を表す。)
    Figure 0007322762000010
    (式中、R1、R2、R3、R4、nおよびmは、前記と同じ意味を表す。)
  2. 蒸留精製により前記式(1)で表される有機ケイ素化合物を取り出す工程を有する請求項1記載のケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法。
  3. 前記無機吸着剤が、合成ハイドロタルサイトである請求項1または2記載のケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法。
  4. 前記R1が、メチル基またはエチル基であり、前記R3が、イソブチル基であり、前記R4が、メチル基であり、前記mおよびnがいずれも3である請求項1~3いずれか1項記載のケチミン構造を有する有機ケイ素化合物の製造方法。
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