JPH07247295A - ケチミン構造含有有機けい素化合物の製造方法 - Google Patents

ケチミン構造含有有機けい素化合物の製造方法

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JPH07247295A
JPH07247295A JP6040988A JP4098894A JPH07247295A JP H07247295 A JPH07247295 A JP H07247295A JP 6040988 A JP6040988 A JP 6040988A JP 4098894 A JP4098894 A JP 4098894A JP H07247295 A JPH07247295 A JP H07247295A
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organosilicon compound
ketimine structure
compound
amino
producing
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Masaaki Yamatani
正明 山谷
Masayuki Takahashi
正幸 高橋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アミノ官能性シランの残存量、活性アミノ基
が少なく、オリゴマー度も低いケチミン構造含有有機け
い素化合物を低いコストで容易に製造する方法を提供す
る。 【構成】 本ケチミン構造含有有機けい素化合物の製造
方法は、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の無水
硫酸塩の存在下に、アミノ官能性アルコキシシランと、
モノカルボニル化合物とを反応させて、一般式 のケチミン構造含有有機けい素化合物を得る。 (R1 は一価炭化水素基、R2 は二価炭化水素基、
3 ,R4 は一価炭化水素基または水素原子nは1,2
または3)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はケチミン構造含有有機け
い素化合物の製造方法、特にはアミノ官能性シランの残
存量、活性アミノ基が少なく、オリゴマー度も低いケチ
ミン構造含有有機けい素化合物を低いコストで製造する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケチミン構造を含有するオルガノアルコ
キシシランは従来から公知とされている(米国特許第
2,942,019号明細書参照)が、このケチミン構造体につ
いてはこの構造のままでは不活性でこのアミノ基は反応
性を示さないが、湿気あるいは水分と接触すると容易に
崩壊して1級アミノ基が再生され、アミノ基の反応性が
復活するという特徴をもっている。
【0003】したがって、これについてはこのものをエ
ポキシ樹脂とポリアミド樹脂の混合系に添加して接着向
上剤とする方法、またこれを硬化剤とすることが知られ
ており(特公昭 57-11,582号公報参照)、アミノシラン
とβ−ジカルボニル化合物とを反応させて得たケチミン
構造含有シランをポリウレタン樹脂の添加剤とする方法
(特公平2-19,866号公報参照)、さらにはこのケチミン
構造含有シランをエポキシ樹脂と変性シリコーン樹脂の
混合系の接着向上剤、兼硬化剤とする方法(特開平 3-2
63,421号公報)も知られている。
【0004】そして、このケチミン構造含有オルガノア
ルコキシシランの製造方法としては、本発明者らが提案
しているヒドロシリル化反応を応用する方法で、これは
分子内にケチミン構造を有する有機不飽和化合物とヒド
ロアルコキシシランとを遷移金属化合物を触媒としてヒ
ドロシリル化反応させるものであり(特開平 4-83439号
公報参照)、これにはまたアミノ官能性アルコシキシラ
ンとケトン化合物とを反応脱水させる方法(米国特許第
2,942,019号明細書参照)も知られている。しかし、こ
の前者の方法にはシランモノマーを純粋な物として得る
ことができるが、使用する原料が高価であるためにコス
トの高いものとなるし、後者の方法にはシッフ塩基(ケ
チミン構造部分)を形成する際、生成する水分がシラン
化合物を加水分解するために、かなりの部分がオリゴマ
ー化してしまうという本質的な欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、このケチミ
ン構造含有有機けい素化合物の製造については種々な試
みがなされており、例えば有機溶媒を用いて共沸脱水す
る方法も知られているが、ベンゼンやシクロヘキサンな
どの非極性溶媒を使用すると反応が完結せず、活性水素
を有する原料のアミノ官能性シランが多量に残存するた
めに、最終的には樹脂系に添加した場合、保存安定性が
不良になるという不利があり、テトラヒドロフランのよ
うな極性溶剤中で反応させるときには共沸脱水のような
手法が採れないので、反応中に水分が大量に存在するよ
うになってオリゴマー化が著しく進行するという欠点が
ある。また、これについてはトルエン、キシレン、ベン
ゼンなどのような非極性溶媒中でモレキュラーシーブや
無水硫酸マグネシウムなどの吸水剤を使用して、室温あ
るいは加熱下に反応させる方法も知られている(特公平
2-19,866号、特開平 3-263,421号公報参照)がこの場合
には脱水反応の進行が遅くなり、原料のアミノ官能性シ
ランが多量に残存するという欠点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不
利、欠点を解決したケチミン構造含有有機けい素化合物
の製造方法に関するものであり、これはアルカリ金属あ
るいはアルカリ土類金属の無水硫酸塩の存在下に、一般
式(1)の
【化4】 (ここにR1は炭素数1〜4の一価炭化水素基、R2は炭素
数1〜10の二価炭化水素基、nは1、2または3)で示
されるアミノ官能性アルコキシシランと、一般式(2)
【化5】 (ここにR3、R4は炭素数1〜10の一価炭化水素基または
同時に水素原子とはならない水素原子で、R3、R4が連が
って環状となっている場合は炭素数5〜10の二価飽和炭
化水素基)で示されるモノカルボニル化合物とを反応さ
せて、一般式(3)
【化6】 (ここにR1、R2、R3、R4、nは上記に同じ)で示される
ケチミン構造含有有機けい素化合物を得ることを特徴と
するものである。
【0007】すなわち、本発明者らはケチミン構造含有
有機けい素化合物の効果的な製造方法を開発すべく種々
検討した結果、これについては上記した一般式(1)で
示されるアミノ官能性アルコシキシランと一般式(2)
で示されるモノカルボニル化合物とをアルカリ金属また
はアルカリ土類金属の無水硫酸塩の存在下で反応させれ
ば一般式(3)で示されるケチミン構造を含有するアル
コキシシランを容易にかつ安価に得ることができること
を見出し、この反応条件などについての研究を進めて本
発明を完成させた。以下にこれをさらに詳述する。
【0008】
【作用】本発明はケチミン構造含有有機けい素化合物の
製造方法に関するものであり、これはアルカリ金属ある
いはアルカリ土類金属の無水硫酸塩の存在下に前記した
一般式(1)で示されるアミノ官能性アルコキシシラン
と一般式(2)で示されるモノカルボニル化合物とを反
応させることを特徴とするものであるが、これによれば
目的とする一般式(3)で示されるケチミン構造を含有
するアルコキシシランを容易に、しかもこの反応が脱水
反応であることから安価に、アミノ官能性シランの残存
量と活性アミノ基が少なく、オリゴマー度の低いものと
して得ることができるという有利性が与えられる。
【0009】本発明によるケチミン構造含有有機けい素
化合物の製造は前記した一般式(1)で示されるアミノ
官能性アルコキシシランと一般式(2)で示されるモノ
カルボニル化合物とを反応させるものである。ここに使
用されるアミノ官能性アルコキシシランは一般式(1)
【化7】 で示されるもので、このR1はメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、-CH(CH3)-CH3、-CH2-CH(CH3)-CH3
-CH(CH3)-CH2-CH3基などから選択される炭素数が1〜4
の一価飽和炭化水素基、R2はメチレン基、エチレン基、
プロピレン基、ブチレン基、-(CH2)6-、-(CH2)8-、-(CH
2)10-
【化8】 などで例示される炭素数1〜10の二価炭化水素基、nは
1、2または3であるものである。
【0010】このアルコキシシランとしては下記のもの
が例示される。 (CH3O)3Si-CH2CH2CH2-NH2 、 (CH3CH2O)3-Si-CH2CH2CH2-NH2 、 (CH3CH2CH2O)3-Si-CH2CH2CH2-NH2、 (CH3CH2CH2CH2O)3-Si-CH2CH2CH2-NH2 、 (CH3O)3-Si-CH2-NH2、 (CH3CH2O)3-Si-CH2-NH2 、 (CH3CH2CH2O)3-Si-CH2-NH2、 (CH3CH2CH2CH2O)3-Si-CH2-NH2
【0011】(CH3O)3-Si-(CH2)6-NH2 、 (CH3CH2O)3-Si-(CH2)6-NH2、 (CH3CH2CH2O)3-Si-(CH2)6-NH2 、 (CH3CH2CH2CH2O)3-Si-(CH2)6-NH2、 (CH3O)3-Si-(CH2)10-NH2、 (CH3CH2O)3-Si-(CH2)10-NH2 、 (CH3CH2CH2CH2O)3-Si-(CH2)10-NH2 、 (CH3CH2CH2CH2O)2-Si(CH3)-(CH2)10-NH2
【0012】
【化9】
【0013】
【化10】
【0014】
【化11】
【0015】
【化12】
【0016】
【化13】
【0017】なお、これらの中では実用的には下記のも
のが好ましいものとされる。 (CH3O)3-Si-CH2CH2CH2-NH2、 (CH3CH2O)3-Si-CH2CH2CH2-NH2
【0018】また、ここに使用されるモノカルボニル化
合物は一般式(2)
【化14】 で示されるもので、このR3、R4はメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、オクチル基などのアルキル基、
フェニル基、トリル基などのアリール基などの炭素数1
〜10の一価炭化水素基、または水素原子であるが、R3
R4が連がって環状となっているときには炭素数5〜10の
二価飽和炭化水素基でこのR3、R4は同時に水素原子とは
ならないものであるが、これについては下記のものが例
示される。
【0019】
【化15】
【0020】
【化16】
【0021】
【化17】
【0022】
【化18】 などが例示されるが、これらの中では
【化19】 で示されるものが特に好ましいものとされる。
【0023】本発明によるアミノ官能性アルコキシシラ
ンとモノカルボニル化合物との反応は反応時に使用する
これらのモル比、モノカルボニル化合物/アルコキシシ
ランが 1.0以下では活性アミノ基が残存し、有機樹脂に
添加したときに増粘などの経時変化を起すし、このモル
比率が10.0以上では製造時のポットイールドが低くなり
すぎて、高コストとなるので、これは 1.0〜10.0の範囲
とする必要があるが、この好ましいモル比率は 1.2〜5.
0 の範囲とされる。
【0024】また、このアミノ官能性アルコキシシラン
とモノカルボニル化合物との反応は脱水反応であるた
め、これには反応系に脱水剤を添加する必要があり、し
たがってこれは吸水能力が高く、取り扱いも容易であ
る、Li2SO4、Na2SO4、K2SO4 、MgSO4 、CaSO4 などのア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属の無水硫酸塩の存在
下、特に無水Na2SO4、無水 MgSO4の存在下とする必要が
あるが、この添加量は反応で生成してくるH2O を吸着す
るのに十分な量とすればよいということから、一般的に
はアミノアルコキシシランとモノカルボニル化合物の合
計量の2重量%以上、好ましくは5%以上とすればよ
い。
【0025】なお、この反応温度については、脱水剤の
水分吸着機構が一種の水分吸着⇔水分放出という平衡状
態にあり、高温側では若干水分放出量が低温側と比較し
て多くなるし、高温域で合成を行なうとこの放出水分に
よってアルコキシ基が加水分解を受け、好ましくないの
で、-30 〜150 ℃の温度範囲、好ましくは0〜80℃の範
囲とすることがよい。
【0026】また、この反応は湿気があると反応生成物
が加水分解してしまうために、これは窒素、アルゴンな
どの不活性ガス下で行なう必要があるし、この反応はト
ルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン、エチレンクロ
ライド、クロロホルム、トリクロロエチレン、シクロヘ
キサンなどの活性水素を含まない有機溶媒の存在下で行
なってもよいが、これは低極性であるために反応速度を
低下させ、最終的には反応が完結せず、活性アミノ基が
残存するおそれがあるので、この有機溶媒はできれば使
用しないほうがよい。
【0027】この反応は上記した反応条件下で行なわれ
るが、この反応系においては脱水剤から水分が平衡状態
で放出され、アルコキシ基がさらに加水分解を受けるの
で、反応終了後は可能な限り脱水剤を早く系からろ過な
どの手段で除くことがよい。
【0028】目的とするケチミン構造含有有機けい素化
合物は上記したアミノ官能アルコキシシランとモノカル
ボニル化合物を脱水剤の存在下に反応させることによっ
て得ることができるが、この反応ではこのケチミン構造
含有有機けい素化合物はこのけい素化合物のアルコキシ
基が加水分解・縮合して生成するアルコキシシランオリ
ゴマーとの混合物として取得されるので、このものはつ
いでこのアルコキシシランオリゴマーを蒸留により分離
することがよい。
【0029】
【実施例】つぎに本発明の実施例、比較例をあげる。 実施例1 窒素ガス導入管、温度計、ジムロート型コンデンサーお
よび滴下漏斗を備えた1リットルのセパラブルフラスコ
に、メチルイソブチルケトン300g(3.0 モル)と硫酸マ
グネシウム 57g(4.0 モル)とを仕込み、窒素ガス気流
下に室温でγ−アミノプロピルトリメトキシシラン268.
5g(1.5 モル)をゆっくり滴下した。
【0030】この反応系をゆっくり撹拌しながら室温で
熟成を5時間継続したのち、直ちにろ別し、ろ液から低
沸分を減圧下に80℃で留去したところ、淡黄色透明液体
296gが得られたが、このもは粘度59cS、比重 1.002、屈
折率1.4590という物性を示した。
【0031】ついで、このものについて赤外線吸収スペ
クトル分析を行なったところ、C=N結合(1,656cm-1)
、Si-OCH3 結合(2,870、1,190 、1,088cm-1)の存在が
確認されたが、N−Hの吸収は認められず、また核磁気
共鳴分析を行なったところ、下記の構造
【化20】 A : 4.1ppm (S、約 3.3〜3.5 H) B : 1.0〜1.4ppm(m、2H) E : 2.33ppm (S、3H) C : 2.1〜2.8ppm(m、7H) D : 2.1〜2.8ppm(m、7H) F : 2.1〜2.8ppm(m、7H) G : 2.1〜2.8ppm(m、7H) H : 1.50ppm (d、6H) が確認され、この平均重合度は7〜10程度であることが
判った。
【0032】また、これについてはガスクロマトグラフ
ィーを行なったところ、このものは
【化21】 で示されるケチミン構造を含有するアルコキシシランで
あることが確認されたが、これにはそのアルコキシ基が
加水分解・縮合したケチミン構造を有するアルコキシシ
ランオリゴマーが混在していることが判ったので、これ
を蒸留により分離して、ケチミン構造含有アルコキシシ
ランを得た。
【0033】また、このケチミン構造含有アルコキシシ
ランについてはそのものに CH3MgIを添加し、発生する
CH4ガスをガスビューレットを用いて捕捉し、定量して
その活性水素量を測定したところ、3.75cc/gであり、反
応率が0%のときの活性水素量が125.1cc/g であること
から、この反応率は97.0%と算出された。
【0034】実施例2 実施例1におけるγ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ンの代わりにγ−アミノプロピルトリエトキシシラン33
1.5g(1.5 モル)を用いたほか、他の条件は実施例1と
同様にして同様の実験を行ったところ、粘度15.2cS、比
重 0.954、屈折率1.4464の淡黄色透明液体309gが得られ
たが、このものについて実施例1と同様に分析したとこ
ろ、これは
【化22】 で示されるケチミン構造含有アルコキシシランであるこ
とが確認された。
【0035】なお、このものもこのアルコキシ基が加水
分解・縮合したケチミン構造を有するアルコキシシラン
オリゴマーとの混合物であったことから、これを蒸留で
分離したが、このものの反応率は95.7%であった。
【0036】実施例3 実施例1におけるメチルイソブチルケトンの代わりに2
−メチルシクロヘキサノン336g(3.0 モル)を使用した
ほかは実施例1と同様に処理したところ、粘度4.4cS 、
比重 1.530、屈折率1.4858の淡黄色透明液体362gが得ら
れたが、このものについて実施例1と同様に分析したと
ころ、これは
【化23】 で示されるケチミン構造含有アルコキシシランとそのア
ルコキシ基が加水分解・縮合したケチミン構造を有する
アルコキシシランオリゴマーとの混合物であり、この混
合物は平均重合度が3〜4のものであることが確認され
た。
【0037】比較例1 実施例1の系にトルエンを600g添加して実施例1と同様
に反応させたところ、粘度 3.6cS、比重 1.005、屈折率
1.4347である液体245gが得られたが、このものは活性水
素量が35.9cc/gであり、反応率が71.3%であることか
ら、トルエンの添加は反応性を著しく低下させることが
判明した。
【0038】比較例2 実施例1で使用した硫酸マグネシウムの代わりにトルエ
ン600gを添加し、70〜80℃で3時間反応を行なわせたの
ち、水およびトルエンを加熱留去したところ、粘度 5.7
cS、比重 0.994、屈折率1.4399の淡黄色透明な液体268g
が得られたが、このものは活性水素量が36.7cc/gであ
り、反応率は70.7%と低いものであり、共沸脱水法では
反応に限界のあることが判明した。
【0039】
【発明の効果】本発明はケチミン構造含有有機けい素化
合物の製造方法に関するものであり、これは前記したよ
うにアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の無水硫酸
塩の存在下に、一般式(1)で示されるアミノ官能性ア
ルコキシシランと一般式(2)で示されるモノカルボニ
ル化合物とを反応させて一般式(3)で示されるケチミ
ン構造含有有機けい素化合物を得ることを特徴とするも
のであるが、これによればこの反応が脱水反応法である
ために従来法に比べて低いコストで、アミノ官能性シラ
ンの残存量と活性アミノ基が少なく、オリゴマー度の低
いケチミン構造含有有機けい素化合物を容易に得ること
ができるという有利性が与えられる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の
    無水硫酸塩の存在下に、一般式 【化1】 (ここにR1は炭素数1〜4の一価炭化水素基、R2は炭素
    数1〜10の二価炭化水素基、nは1、2または3)で示
    されるアミノ官能性アルコキシシランと、一般式 【化2】 (ここにR3、R4は炭素数1〜10の一価炭化水素基または
    同時に水素原子とはならない水素原子で、R3、R4が連が
    って環状となっている場合は炭素数5〜10の二価飽和炭
    化水素基)で示されるモノカルボニル化合物とを反応さ
    せて、一般式 【化3】 (ここにR1、R2、R3、R4、nは上記に同じ)で示される
    ケチミン構造含有有機けい素化合物を得ることを特徴と
    するケチミン構造含有有機けい素化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の
    無水硫酸塩が無水硫酸ナトリウムである請求項1に記載
    したケチミン構造含有有機けい素化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の
    無水硫酸塩が無水硫酸マグネシウムである請求項1に記
    載したケチミン構造含有有機けい素化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】アミノ官能性アルコキシシランがγ−アミ
    ノプロピルトリメトキシシランである請求項1に記載し
    たケチミン構造含有有機けい素化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】アミノ官能性アルコキシシランがγ−アミ
    ノプロピルトリエトキシシランである請求項1に記載し
    たケチミン構造含有有機けい素化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】モノカルボニル化合物がメチルエチルケト
    ンである請求項1に記載したケチミン構造含有有機けい
    素化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】モノカルボニル化合物がアセトンである請
    求項1に記載したケチミン構造含有有機けい素化合物の
    製造方法。
  8. 【請求項8】モノカルボニル化合物がメチルイソブチル
    ケトンである請求項1に記載したケチミン構造含有有機
    けい素化合物の製造方法。
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