JP2825311B2 - 一成分形室温硬化性組成物 - Google Patents

一成分形室温硬化性組成物

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JP2825311B2 JP6179490A JP6179490A JP2825311B2 JP 2825311 B2 JP2825311 B2 JP 2825311B2 JP 6179490 A JP6179490 A JP 6179490A JP 6179490 A JP6179490 A JP 6179490A JP 2825311 B2 JP2825311 B2 JP 2825311B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一成分形室温硬化性組成物に関し、更に詳
しくは保存安定性が良好であり、かつ低温硬化性、乾燥
性、耐久性、密着性に優れ、硬化物はゴム弾性を有し、
石材、タイル等の補強剤、打継接着分野に有用で、かつ
又塗料、接着剤等の用途にも適用できる一成分形室温硬
化性組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、室温硬化性エポキシ樹脂組成物としてはポリグ
リシジルエーテルに代表されるエポキシ樹脂とポリアミ
ン、ポリアミドアミンなどの硬化剤とからなる二成分混
合形のものが広く知られており、接着剤、塗料、シール
材、注型品、コーティングなどとして実用されている。
しかし、作業性の点で次のような問題点がある。
(a)混合の煩雑さ、(b)混合ミス、混合不良トラブ
ル、(c)可使時間が限定される。
そこで、これら問題点を解消するために一成分形のも
のが望まれているが、これまでに行われた試みは貯蔵安
定性がわるいという欠点を解消できなかった。その一つ
の試みとして、広く知られている室温硬化形潜在性硬化
剤であるケチミンとエポキシ樹脂を組み合わせた場合で
も、数時間〜数日でゲル化してしまい、充分な解決がな
されていない。
また、これらのエポキシ樹脂硬化物は硬化収縮による
内部歪や外部からの応力による内部歪などの蓄積により
経時で接着力を低下させやすいとい欠点も有している。
他のタイプの一成分形室温硬化性組成物(例えば、一
成分形ウレタン接着剤、シリコーン接着剤、変性シリコ
ーン接着剤等)は、接着剤に対する選択性があるので、
プライマーを併用する場合が多く、従って作業性の面で
問題がある。
上述したような室温硬化性組成物の問題点を解消する
ための提案もなされている(例えば、特開昭63−273629
号公報、特開昭63−273630号公報及び特開平63−273630
号公報)が、いまだ充分な解決がなされたともいえな
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記した従来の室温硬化性組成物の問題点
を解決するために発明されたもので、特に長期の貯蔵
安定性に優れ、作業性が極めて良好で、広範囲の被
着体によく接着し、硬化物がゴム弾性を有しているた
め、内部歪による経時での接着力の低下が少ない、打
継ぎ接着性に優れた一成分形室温硬化性組成物を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 上記課題を解決するために本発明の一成分形室温硬化
性組成物は、(a)エポキシ樹脂、(b)変性シリコー
ン樹脂、(c)一分子中に少なくとも一個のアルコキシ
シリル基を有するアミン化合物と過剰量のカルボニル化
合物による脱水反応生成物、及び(d)変性シリコーン
樹脂用触媒から構成されるものである。
前記(a)エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールAD型エポキシ樹脂等や上記の水添化したエ
ポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、グリシジルエ
ステル型エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、含
窒素エポキシ樹脂、アルコール類から誘導されるエポキ
シ樹脂、ポリブタジエン,NBR,末端カルボキシル基NBR等
から誘導されるゴム変性エポキシ樹脂、臭素を含有する
難燃型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではなく、一般に知られ
ているエポキシ樹脂であれば使用することができる。ま
た、前記エポキシ樹脂の混合物及びエポキシ樹脂の粘度
を低下させるためのモノエポキシ化合物との混合物も使
用することができる。
(b)変性シリコーン樹脂としては、例えば、下記一
般式(II)で示されるごとく、末端に加水分解性ケイ素
基を有するポリエーテル重合体等が挙げられる。
〔式(II)中、R1は炭素数1〜12の1価の炭化水素
基、R2は炭素数1〜6の1価の炭化水素基、nは0〜2
の整数である。〕 より具体的には、ポリ(メチルジメトキシシリルエチ
ルエーテル)等が例示され、市販のものが使用できる。
これらのポリエーテル重合体は一種類のみを使用しても
よいし、二種類以上を混合して使用してもよい。
(b)変性シリコーン樹脂の含有量が(a)エポキシ
樹脂100重量部に対して10〜1000重量部であることが好
ましい。
(c)一分子中に少なくとも一個のアルコキシシリル
基を有するアミン化合物とカルボニル化合物による脱水
反応生成物について説明すれば、次の通りである。
アルコキシシリル基を有するアミン化合物の一例は下
記一般式(I)で示されるものを挙げることができる。
〔式(I)n=0,1,2、R1及びR2は同一又は異なっ
て、それぞれ炭素数1〜4個のアルキル基、R3は炭素数
1〜4個の炭化水素基、Zは水素原子又は炭素数1〜4
個のアミノアルキル基を意味する) 具体例としては、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン等に代表される
アミノシラン類等を挙げることができる。
カルボニル化合物としては公知のものが含まれ、例え
ば、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブ
チルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ジエチルアセ
トアルデヒド、グリオキサール、ベンズアルデヒド等の
アルデヒド類、シクロペンタノン、トリメチルシクロペ
ンタノン、シクロヘキサノン、トリメチルシクロヘキサ
ノン等の環状ケトン類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルプロピルケトン、メチルイソプロピルケト
ン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、ジプロ
ピルケトン、ジイソプロピルケトン、ジブチルケトン、
ジイソブチルケトン等の脂肪族ケトン類、及び下記一般
式(III) R4−CO−CH2−CO−R5 …(III) 〔式中、R4及びR5は同一又は異なってそれぞれ炭素数1
〜16個のアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ヘプチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、
デシル、ウンデシル、ヘキサデシル等)、炭素数6〜12
個のアリール基(例えば、フェニル、トリル、ヘキシ
ル、ナフチル等)、又は炭素数1〜4個のアルコキシル
基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロオキシ、プトキ
シ等)を意味する〕 で示されるβ−ジカルボニル化合物、例えば、アセチル
アセトン、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、マロ
ン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、マロン酸メチルエチ
ル、ジベンゾイルメタン等が挙げられる。これらのう
ち、活性メチレン基を有するβ−ジカルボニル化合物
〔一般式(III)で示される化合物〕が特に好ましい。
(c)一分子中に少なくとも一個のアルコキシシリル
基を有するアミン化合物と過剰量のカルボニル化合物に
よる脱水反応生成物の含有量は(a)エポキシ樹脂100
重量部に対して1〜50重量部であることが好ましい。
(d)変性シリコーン樹脂用触媒(硬化触媒)として
は、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレエート、
ジブチル錫ジアセテート、オクチル酸錫、ナフテン酸錫
等の有機錫化合物と、オクチル酸鉛等の公知のシラノー
ル縮合触媒1種又は2種以上を必要に応じて用いればよ
い。
(d)変性シリコーン樹脂用触媒の含有量が、(b)
変性シリコーン樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部あ
ることが好ましい。
(e)アルカノールアミンとアルカノールアミン中の
活性水素と反応し得る1個以上のビニル基、アクリル
基、メタアクリル基、及びエポキシ基を含有するシラン
化合物とから誘導される三級アミン化合物について次に
説明する。
アルカノールアミンとしては、例えば、下記一般式
(IV)に示される化合物を挙げることができる。
〔式(IV)中、R:炭素数が1〜17のアルキル基及びシ
クロヘキシル基、m=0,1、n=1,2、m+n=2〕 一般式(IV)の具体的な化合物としては、例えばモノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、シクロヘキシ
ルモノエタノールアミン等のアルカノールアミンを挙げ
ることができる。
さらに、アルカノールアミンとして H2N(CH22NH(CH22OH (アミノエチルエタノールアミン) を用いることもできる。
活性水素と反応し得る1個以上のビニル基、アクリル
基、メタアクリル基及びエポキシ基を含有するシラン化
合物としては、例えば、 CH2=CHSi(OCH3 (ビニルトリメトキシシラン) CH2=CHSi(OC2H5 (ビニルトリエトキシシラン) CH2=CHSi(OC2H4OCH3 (ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラン) (e)アルカノールアミン類とそのアルカノールアミ
ン中の活性水素と反応しうる一分子中に少なくとも一個
のアクリル基、メタクリル基、ビニル基及びエポキシ基
を含有するシラン化合物とから誘導される三級アミン化
合物の含有量が、(a)エポキシ樹脂100重量部に対し
て0.1〜50重量部であることが好ましい。
本発明は、更に必要に応じて水分除去剤、充填材、老
化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、増量剤、顔料及びエ
ポキシ樹脂と変性シリコーン樹脂とわずかでも相溶性の
ある樹脂類、溶剤等の添加剤を含有することができる。
これらは用途等により任意に添加される。
〔実施例等〕
以下に合成例、実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに具体的に説明する。
合成例1 アルコキシシリル基を有するアミン化合物とカルボニル
化合物による脱水反応生成物の合成 乾燥窒素ガスで置換した反応器中に、脱水ベンゼン20
0部、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン22.5部及
び吸水剤としてモレキュラーシーブ30部を加え、約105
℃にてベンゼンの還流下に撹拌しながら、メチルイソブ
チルケトン25部を徐々に滴下して加え、添加終了後、さ
らに数時間、約105℃にて撹拌下に反応させながら、反
応により生成する縮合水をベンゼンと共に共沸留出させ
る。水の留出がなくなった時点(約5時間)で反応終了
とする。反応終了後、吸水剤を吸引濾去し、最後にエバ
ポレーターにより溶媒であるベンゼンと過剰のメチルイ
ソブチルケトンを蒸発させ、淡黄褐色液体を得る。
合成例2 アルカノールアミンとメタクリル基を含有するシラン化
合物との反応生成物の合成 乾燥窒素ガスで置換した反応器中に、ジエタノールア
ミン105部とγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン248部(モル比、1:1)を投入する。撹拌下に80℃
で約15時間加熱反応させて無色透明液体の付加反応生成
物を得る。
実施例1 エポキシ樹脂(エポキシ当量190のビスフェノールA
型エポキシ樹脂、油化シェルエポキシ(株)製、商品名
エピコート828)100重量部、変性シリコーン樹脂〔ポリ
(メチルジメトキシシリルエチルエーテル)、鐘淵化学
(株)製、商品名MS−20A〕200重量部を予め常温で撹拌
し、アミノシラン化合物(γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、信越化学工業(株)製、商品名KBE903)と
カルボニル化合物(メチルイソブチルケトン)の脱水反
応生成物10重量部と、変性シリコーン樹脂用触媒(ジブ
チルすずオキサイドのフタル酸ジオクチル溶液、三共有
機合成(株)製、商品名No.918)2重量部を添加した
後、常温で減圧撹拌し一成分形室温硬化性組成物を製造
した。
得られた一成分形室温硬化性組成物の性能について試
験を行いその結果を第1表に示した。第1表から明らか
なごとく、この組成物の貯蔵安定性、硬化性及び接着性
のいずれもが良好であった。
実施例2 アミノシラン化合物とカルボニル化合物の脱水反応生
成物の添加量を20重量部とした以外は、実施例1と同様
にして一成分形室温硬化性組成物を製造した。
得られた一成分形室温硬化性組成物の性能について試
験を行いその結果を第1表に示した。第1表から明らか
なごとく、この組成物の貯蔵安定性、硬化性及び接着性
のいずれもが良好であった。
実施例3 アミノシラン化合物とカルボニル化合物の脱水反応生
成物の添加量を30重量部とした以外は、実施例1と同様
にして一成分形室温硬化性組成物を製造した。
得られた一成分形室温硬化性組成物の性能について試
験を行いその結果を第1表に示した。第1表から明らか
なごとく、この組成物の貯蔵安定性、硬化性及び接着性
のいずれもが良好であった。
実施例4 変性シリコーン樹脂を100重量部用い、変性シリコー
ン樹脂用触媒の添加量を1重量部とした以外は実施例3
と同様にして一成分形室温硬化性組成物を製造した。
得られた一成分形室温硬化性組成物の性能について試
験を行いその結果を第1表に示した。第1表から明らか
なごとく、この組成物の貯蔵安定性、硬化性及び接着性
のいずれもが良好であった。
実施例5 変性シリコーン樹脂を50重量部用い、変性シリコーン
用触媒の添加量を0.5重量部とした以外は実施例3と同
様にして一成分形室温硬化性組成物を製造した。
得られた一成分形室温硬化性組成物の性能について試
験を行いその結果を第1表に示した。第1表から明らか
なごとく、この組成物の貯蔵安定性、硬化性及び接着性
のいずれもが良好であった。
実施例6 実施例1の調製物312重量部にジエタノールアミンと
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(モル
比1:1)付加反応生成物を5重量部添加した後、常温で
減圧撹拌して一成分形室温硬化性組成物を製造した。
得られた一成分形室温硬化性組成物の性能について試
験を行いその結果を第1表に示した。第1表から明らか
なごとく、この組成物の貯蔵安定性、硬化性及び接着性
のいずれもが良好であった。
本実施例の場合には、さらに打継ぎ接着性の改善が認
められた。
実施例7 実施例1の調製物312重量部にジエタノールアミンと
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(モル
比1:1)付加反応生成物を10重量部添加した後、常温で
減圧撹拌して一成分形室温硬化性組成物を製造した。
得られた一成分形室温硬化性組成物の性能について試
験を行いその結果を第1表に示した。第1表から明らか
なごとく、この組成物の貯蔵安定性、硬化性及び接着性
のいずれもが良好であった。
本実施例の場合には、さらに打継ぎ接着性の改善が認
められた。
比較例1 エポキシ樹脂(エポキシ当量190のビスフェノールA
型エポキシ樹脂、油化シェルエポキシ(株)製、商品名
エピコート828)100重量部にアミノシラン化合物(γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、信越化学工業
(株)製、商品名KBE903)1重量部添加した後、常温で
減圧撹拌して調製物を得た。
得られた調製物の性能について試験を行いその結果を
第1表に示した。第1表から明らかなごとく、本比較例
(エポキシ樹脂とアミノシラン化合物の系で、アミノシ
ラン化合物の量が少ない)では、貯蔵安定製がややよい
ものの、硬化性、接着性が悪いことが判った。
比較例2 エポキシ樹脂(エポキシ当量190のビスフェノールA
型エポキシ樹脂、油化シェルエポキシ(株)製、商品名
エピコート828)100重量部にアミノシラン化合物(γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、信越化学工業
(株)製、商品名KBE903)10重量部添加した後、常温で
減圧撹拌して調製物を得た。
得られた調製物の性能について試験を行いその結果を
第1表に示した。第1表から明らかなごとく、本比較例
(エポキシ樹脂とアミノシラン化合物の系で、アミノシ
ラン化合物の量が多い)では、硬化性は改善されるが、
貯蔵安定性が悪くなり、かつ接着性も悪いことが判っ
た。
比較例3 エポキシ樹脂(エポキシ当量190のビスフェノールA
型エポキシ樹脂、油化シェルエポキシ(株)製、商品名
エピコート828)100重量部、変性シリコーン樹脂〔ポリ
(メチルジメトキシシリルエチルエーテル)、鐘淵化学
(株)製、商品名MS−20A〕200重量部を予め常温で撹拌
し、アミノシラン化合物(γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、信越化学工業(株)製、商品名KBE903)10
重量部と、変性シリコーン樹脂用触媒(ジブチルすずオ
キサイドのフタル酸ジオクチル溶液、三共有機合成
(株)製、商品名No.918)2重量部を添加した後、常温
で減圧撹拌して調製物を得た。
得られた調製物の性能について試験を行いその結果を
第1表に示した。第1表から明らかなごとく、本比較例
(エポキシ樹脂とアミノシラン化合物の系に、変性リコ
ーンを加える)では、表面硬化性及び接着性は改善され
るが、貯蔵安定性が悪いことが判った。
比較例1〜3の結果から、比較例のような組成では、
硬化性、接着性と貯蔵安定性の両面から考えた場合、両
方ととも良好なものは得られなかった。
試験方法 1)貯蔵安定性 実施例1〜7及び比較例1〜3の組成物をガラスビン
に密閉して50℃85%RH雰囲気中に30日放置した後のその
組成物の状態を観察した。
評価:○:変化なし △:増粘傾向がみられる ×:ゲル化 2)硬化性 20℃65%RH雰囲気中で実施例1〜7及び比較例1〜3
の組成物をガラス板に約0.1mm厚に塗付し、24時間後に
表面硬化状態をを指触により観察した。
評価:○:表面硬化性良好、指で触れてもべたつ きが感じられない程度に乾燥している 。
△:表面硬化しているが、指で触れたとき に残存タックがあり、べたつきが感じ られる。
×:まだ接着剤の表面が硬化せず、指で触 れると付着する状態。
3)接着性 軟鋼板上に実施例1〜7及び比較例1〜3の組成物を
5mm×100mm×2mmになる様に均一に塗付し、20℃65%RH
で7日間養生して剥離試験を実施した。
評価:○:凝集破壊を生じたもの ×:界面破壊を生じたもの 4)打継ぎ接着性 平滑な磁器タイル面(70mm×70mm)に均一に500g/cm2
の塗付量になるように実施例1〜7及び比較例1〜3の
組成物を塗付し、20℃65%RHで1日間養生させた後、生
コンクリートを打設し、蒸気養生を行った。その後、建
研式引張り試験機により接着試験を実施した。
評価:○:接着強度5kg/cm2以上で凝集破壊もし くはコンクリート破壊 △:接着強度5kg/cm2以上で界面破壊 ×:接着強度5kg/cm2以下で界面破壊 〔発明の効果〕 以上のべたごとく、本発明の一成分形室温硬化性組成
物は、特に長期の貯蔵安定性に優れ、作業性が極め
て良好で、広範囲の被着体によく接着し、硬化物が
ゴム弾性を有しているため、内部歪による経時での接着
力の低下が少ない、打継ぎ接着性に優れているという
効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 63/00 - 63/10 C08L 101/10 C08L 71/00 - 71/14 C08G 59/40

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)エポキシ樹脂、(b)変性シリコー
    ン樹脂、(c)一分子中に少なくとも一個のアルコキシ
    シリル基を有するアミン化合物と過剰量のカルボニル化
    合物による脱水反応生成物、及び(d)変性シリコーン
    樹脂用触媒からなることを特徴とする一成分形室温硬化
    性組成物。
  2. 【請求項2】(e)アルカノールアミン類とそのアルカ
    ノールアミン中の活性水素と反応しうる一分子中に少な
    くとも一個のアクリル基、メタクリル基、ビニル基及び
    エポキシ基を含有するシラン化合物とから誘導される三
    級アミン化合物を加えてなることを特徴とする請求項
    (1)記載の一成分形室温硬化性組成物。
  3. 【請求項3】(b)変性シリコーン樹脂が末端に加水分
    解性珪素基を有するポリエーテル重合体であることを特
    徴とする請求項(1)又は(2)記載の一成分形室温硬
    化性組成物。
  4. 【請求項4】(b)変性シリコーン樹脂の含有量が
    (a)エポキシ樹脂100重量部に対して10〜1000重量部
    であることを特徴とする請求項(1)(2)又は(3)
    記載の一成分形室温硬化性組成物。
  5. 【請求項5】一分子中に少なくとも一個のアルコキシシ
    リル基を有するアミン化合物が下記一般式(I)で示さ
    れるアミノアルキルアルコキシシランであることを特徴
    とする請求項(1)(2)(3)又は(4)記載の一成
    分形室温硬化性組成物。 (式(I)中、n=0,1,2,R1及びR2はそれぞれ炭素数1
    〜4個の同一又は異なるアルキル基、R3は炭素数1〜4
    個の炭化水素基、Zは水素原子又は炭素数1〜6個のア
    ミノアルキル基を示す。)
  6. 【請求項6】カルボニル化合物がアルデヒト類、環状ケ
    トン類、脂肪族ケトン類、及びβ−ジカルボニル化合物
    であることを特徴とする請求項(1)(2)(3)
    (4)又は(5)記載の一成分形室温硬化性組成物。
  7. 【請求項7】(c)一分子中に少なくとも一個のアルコ
    キシシリル基を有するアミン化合物と過剰量のカルボニ
    ル化合物による脱水反応生成物の含有量が(a)エポキ
    シ樹脂100重量部に対して1〜50重量部であることを特
    徴とする請求項(1)(2)(3)(4)(5)又は
    (6)記載の一成分形室温硬化性組成物。
  8. 【請求項8】変性シリコーン樹脂用触媒の含有量が、
    (b)変性シリコーン樹脂100重量部に対して0.1〜10で
    重量部あることを特徴とする請求項(1)記載の一成分
    形室温硬化性組成物。
  9. 【請求項9】アルカノールアミン類が一分子中に少なく
    とも一個のヒドロキシエチル基を有する脂肪族一級アミ
    ン及び脂肪族二級アミンであることを特徴とする請求項
    (2)(3)(4)(5)(6)(7)又は(8)記載
    の一成分形室温硬化性組成物。
  10. 【請求項10】一分子中に少なくとも一個のアクリル
    基、メタクリル基、ビニル基及びエポキシ基を含有する
    シラン化合物が、一分子中に少なくとも一個のアクリル
    基、メタクリル基、ビニル基及びエポキシ基を含有する
    アルキルアルコキシシランであることを特徴とする請求
    項(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)又は
    (9)記載の一成分形室温硬化性組成物。
  11. 【請求項11】(e)アルカノールアミン類とそのアル
    カノールアミン中の活性水素と反応しうる一分子中に少
    なくとも一個のアクリル基、メタクリル基、ビニル基及
    びエポキシ基を含有するシラン化合物とから誘導される
    三級アミン化合物の含有量が、(a)エポキシ樹脂100
    重量部に対して0.1〜50重量部であることを特徴とする
    請求項(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)
    (9)又は(10)記載の一成分形室温硬化性組成物。
JP6179490A 1990-03-13 1990-03-13 一成分形室温硬化性組成物 Expired - Lifetime JP2825311B2 (ja)

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