JP7321532B2 - 草刈装置 - Google Patents

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Description

本発明は、樹木や支柱など、地面から垂直に延びた棒状の障害物の周囲に生えた雑草を刈る草刈装置に関するものである。
雑草を除去するのは、重労働である。特に、果樹園の樹木や道路標識の支柱など、地面から垂直に延びた棒状の障害物の周囲に生長した雑草は除去し難い。そこで、雑草の刈取りを効率よく行うことができる草刈装置が開発されている(例えば、特許文献1-3参照。)。
例えば、特許文献1に記載の草刈り機は、横方向に2連の刈刃機構が連結部を介して備えられ、スライド側である一方の刈刃機構が乗用型草刈り機の車体外に露出するまで刈取部を横スライドする横スライド機構が備えられたものである。
特許文献2に記載の歩行型草刈機は、刈刃部が設けられたベースに、原動機により回転駆動される後側駆動輪と、回転軸回りに回転可能な遊動輪と、操舵桿とが設けられており、操舵桿が作業者に操作されることによって、草刈機本体の進行方向が変更される、というものである。
特許文献3に記載の歩行型草刈機および草刈方法は、操作ハンドルがハンドル角度調節部を介して上下方向と水平方向の角度を所望の角度に調節可能であり、カッター部と本体部を繋ぐカッター支持部を歩行型草刈機の進行方向に対して水平方向の左右側へ動作可能としたものである。
特開2013-99321号公報 特開2014-207888号公報 特開2017-108644号公報
特許文献1に記載の草刈り機では、乗用型草刈り機の側方に刈取部を横スライドさせることで、草刈を行うものである。そのため、地面から立設した棒状の障害物などの周囲を刈り取るときには、草刈り機が自走する回転半径の範囲でしか刈り取れない。従って、細い障害物の場合には、刈残しが生じるおそれがある。また、刈取部を横スライドさせる機構も複雑である。
特許文献2に記載の歩行型草刈機では、刈刃部がベースの底面に取り付けられているため、草刈機本体をどのように障害物に近づけても、草刈機本体や車輪と、障害物との間に隙間ができるため、やはり、刈残しが生じるおそれがある。
更に、特許文献3に記載の歩行型草刈機および草刈方法では、カッター支持部が歩行型草刈機の進行方向に対して水平方向の左右側へ動作するため、様々な障害物の立設状態においても、カッター部を障害物の周囲に近づけることが可能である。しかし、特許文献3に記載の歩行型草刈機および草刈方法では、例えば、最初に障害物の左側方向を刈取り、次に、右側方向、更に、奥側と順番に刈取る操作となるため、草刈作業が煩雑である。
そこで本発明は、地面から垂直に延びた棒状の障害物の周囲の雑草であっても、刈残しを抑制しつつ、作業の効率性を向上させることが可能な草刈装置を提供することを目的とする。
本発明の草刈装置は、雑草を刈る草刈部と、前記草刈部を駆動する駆動源が搭載された本体部とを備え、前記草刈部は、前記本体部から前方に向かって延びる一対のアーム部と、前記一対のアーム部の先端部に取り付けられた刃部と、前記刃部を互いに接近させ、前記一対のアーム部を弾性的に閉鎖する閉鎖部とを備えたことを特徴とする。
本発明の草刈装置によれば、閉鎖部が一対のアーム部を弾性的に閉鎖することで、刃部を互いに接近させた状態とすることができる。本発明の草刈装置を障害物に向かって進め、刃部の間に障害物を位置させると、一対のアーム部の開度が拡がる。そして、刃部が障害物を通過すると、一対のアーム部が弾性的に閉鎖する。そのため、障害物の周囲を刃部が障害物に接しながら雑草を刈り取るので、障害物のぎりぎりの位置で生長した雑草を刈り取ることができる。
前記閉鎖部は、一端部が前記アーム部の開閉に連動するように、前記アーム部の基端部に連結され、前記基端部から幅方向の中心に向かって延びており、他端部同士が連結部分により繋がるリンク部と、前記連結部分を後方へ引く弾性部材とを備えたものとすることができる。
このように閉鎖部が形成されていることで、一対のアーム部を弾性的に閉鎖することができる。
前記アーム部に対して、前記刃部を軸回転させて、前記刃部の角度を調整する角度調整部を備えたものとすることができる。障害物の根本部分は地面が盛り上がっていることがある。刃部をハ字状に角度を調整することで、盛り上がった地面の傾斜面でも雑草を刈り取ることができる。また、刃部を逆ハ字状に角度を調整して、畝の間の畦を移動させれば、畦の両側の畝の傾斜面を刈り取ることができる。
前記本体部に後輪が配置され、前記一対のアーム部に前輪が配置されたものとすることができる。一対のアーム部の開度が大きくなっても前輪がしっかりと一対のアーム部を支えるため安定して草刈を行うことができる。
前記刃部には、軟質部材により形成され、前記アーム部の軸線に沿って後方に延びるプレート状に形成されたフラップ部を備えたものとすることができる。
刃部が雑草や小石を跳ねても、フラップ部が阻止することができる。そして、このフラップ部が軟質部材により形成されているため、刃部が障害物を挟んでもフラップ部が変形するため刃部同士の接近を阻害することはない。
前記刃部は、カッターを固定する刈取ギアボックス部と、前記刈取ギアボックス部に装着された前記カッターを覆う円盤部を備えたものとすることができる。刃部の円盤部が横に並ぶことにより、円盤部同士の前部に凹部ができるため、障害物をこの凹部の開口部に位置させることができ、凹部の中へと障害物を相対的に押し進めることができる。
前記刃部には、プレート状の硬質カッターと、紐状の軟質カッターとを備え、前記軟質カッターは、回転半径が前記硬質カッターより長く形成されたものとすることができる。
刃部を障害物に接近または当てた状態で草刈りをする場合に、硬質カッターが障害物から離れた位置にあっても、硬質カッターより回転半径が長い軟質カッターを障害物に寄せることができる。従って、当たっても障害物へのダメージが小さい軟質カッターにより、障害物にぎりぎり近い雑草を刈り取ることができる。
本発明の草刈装置によれば、障害物の周囲を刃部が障害物に接しながら雑草を刈り取ることにより、障害物のぎりぎりの位置で生長した雑草を刈り取ることができるので、刈残しを抑制しつつ、作業の効率性を向上させることが可能である。
本発明の実施の形態に係る草刈装置を示す斜視図である。 図1に示す草刈装置の底面図である。 図1に示す草刈装置から後輪と側面カバーを省略した、斜め下方から見た図である。 図1に示す草刈装置から側面カバーと伝達部のカバーとを省略した正面から見た図である。 図1に示す草刈装置の角度調整部を説明するための図であり、(A)は斜め後方から見た一部拡大図、(B)が斜め前方から見た一部拡大図である。 図1に示す草刈装置の動作および使用状態を説明するための底面図であり、(A)は一対のアーム部が開き、刃部の間に障害物が位置した状態の図、(B)は一対のアーム部が閉じ、刃部が障害物を通過した状態の図である。 図1に示す草刈装置の角度調整により角度変更した状態の斜視図であり、(A)は刃部をハ字状とした状態の図、(B)は逆ハ字状とした状態の図である。
本発明の実施の形態に係る草刈装置を図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、雑草を刈り取る側を前、操作者が操作する側を後ろとして説明する。
本実施の形態に係る草刈装置は、地面から垂直に延びる棒状の障害物の周囲に生えた雑草などを効率よく刈ることができるものである。
図1に示すように、草刈装置10は、本体部20と、操作ハンドル30と、草刈部40とを備えている。
まず、本体部20について図面に基づいて説明する。
本体部20には、ベース部21に駆動源であるエンジン22が搭載されている。ベース部21は、後部にて操作ハンドル30と連結し、間隔が拡がりながら斜め下方に向かった後に、水平に前部まで延びる一対のフレーム部211と、一対のフレーム部211の間に懸架された棚部212とを備えている。
図1および図2に示すように、フレーム部211の底部には、ギアミッション23が吊り下げられている。ギアミッション23には、ギア切替用のレバー23aが後方に向かって延びている。
ギアミッション23から側方に向かって突出した駆動軸には、一対の後輪24Bが取り付けられている。
ベース部21の前底部には、エンジン22からの草刈部40への回転駆動を伝達する伝達部25が配置されている。
伝達部25の前底部には、草刈部40の後述する一対のアーム部を通すための切り欠き部26aが形成されたエプロン板26が板面を前方に向けて垂下した状態で取り付けられている。エプロン板26は、軟質ゴムにより形成されている。
図3に示すように、エンジン22の右側面には、エンジン22の駆動軸によって回転するエンジンプーリー270に巻かれる2本のベルトであり、ギアミッション23に回転を伝達するための走行駆動用ベルト271と、草刈部40に回転を伝達するための刃回転用ベルト281とが配置されている。
走行駆動用ベルト271は、ギアミッション23の入力軸に取り付けられたプーリー272に巻き付けられている。
図4に示すように、刃回転用ベルト281は、回転軸である水平軸282に連結されたプーリー283に巻き付けられている。水平軸282は、ギアの噛合により垂直軸284に接続されている。
垂直軸284は、伝達部25内に入り、その下端には、プーリー253が連結されている。このプーリー253に巻かれたベルト252は、操作者から見て左側のプーリー251Lに巻かれている。また、左側のプーリー251Lと同軸のプーリー254に巻かれたベルト255は、操作者から見て右側のプーリー251Rにまかれている。
左側のプーリー251Lと右側のプーリー251Rとにより回転される、本体部20からの出力となる出力軸29,29が草刈部40に連結されている。
次に、操作ハンドル30について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、操作ハンドル30は、一対の棒状部材がベース部21から後方に延びながら間隔が拡がるように形成されたハンドル本体31を備えている。ハンドル本体31の左側の先端部には、走行クラッチレバー32が設けられている。また、ハンドル本体31の右側の先端部には、前進と後退とを切り替えるための前後切替用レバー33が設けられている。前後切替用レバー33の近くには、スロットレバー34が設けられている。また、スロットレバー34の下方には、草刈部40の回転を指示したり停止したりするための、ナイフクラッチレバー35が設けられている。
更に、ハンドル本体31の間に渡されたステーには、操作ハンドル30の高さ調整用レバー36が設けられている。
次に、草刈部40について図面に基づいて説明する。
図1から図3に示すように、草刈部40は、本体部20から前方に向かって延びる一対のアーム部41と、アーム部41の先端部に取り付けられた刃部42と、刃部42を互いに接近させ、一対のアーム部41を弾性的に閉鎖する閉鎖部43と、刃部42をアーム部41に対して軸回転させて、角度を調整する角度調整部44とを備えている。
アーム部41は、基端部41Bが本体部20に連結された中空の外筒部411と、外筒部411に内包され、本体部20の出力軸29,29(図4参照)に連結され、本体部20からの回転駆動を刃部42に伝達するシャフト412とを備えている。アーム部41には、前輪24Fが取り付けられている。
図2および図3に刃部42は、支軸部421と、刈取ギアボックス部422と、カバー部423とを備えている。
支軸部421は、図1に示す角度調整部44を介してアーム部41と連結されている。また、支軸部421は、内部の回転軸が、アーム部41内部のシャフト412と刈取ギアボックス部422とにギアの噛合によりそれぞれ接続される。
図3に示すように、刈取ギアボックス部422は、支軸部421を中心に回転する。刈取ギアボックス部422は、2枚の円盤部の間に、2種類のカッターC(硬質カッターC1,軟質カッターC2)を挟み込み固定するものである。
刈取ギアボックス部422に装着された硬質カッターC1は、硬い雑草や、背の高い雑草などを刈り取る際に適したプレート状の樹脂ナイフ型カッターとすることができる。軟質カッターC2は、軟らかい雑草や、背の低い雑草に適した紐状のナイロンコードカッターとすることができる。
軟質カッターC2は、樹木や支柱に当たっても、硬質カッターC1より影響が小さいため、軟質カッターC2の回転半径は、硬質カッターC1の回転半径より長くなるように設定されている。
カバー部423は、円盤部423aと、後壁部423bと、フラップ部423cとを備えている。
円盤部423aは、2種のカッターCを覆うように配置され、2種のカッターCより半径が大きく形成され、刈取ギアボックス部422と同心に配置されている。
後壁部423bは、円盤部423aの後部の縁部であり、少なくともアーム部41の位置から外側に向かって45度以上となる範囲の縁部に、垂直に取り付けられており、切除した雑草の後方への飛散を防止する。
フラップ部423cは、プレート状に形成され、カッターCの回転面と平行に、かつ回転面より高い位置に配置されている。フラップ部423cは、アーム部41を挟んで後壁部423bとは反対側に位置し、アーム部41同士の間で円盤部423aの後部から、アーム部41の軸線に沿って後方に延びるように形成されている。フラップ部423cには、後部に、後方に延びる切り込み423d(図2参照)が形成されている。
後壁部423bおよびフラップ部423cは、軟質部材の一例である軟質ゴムにより形成されている。
図2に示す閉鎖部43は、一対のリンク部431と、第1スプリング432と、第2スプリング433とを備えている。
一対のリンク部431は、一端部が、アーム部41の開閉に連動するように、アーム部41のそれぞれの基端部41Bに連結されている。また、一対のリンク部431は、基端部41Bから、幅方向の中心に向かって延びており、他端部同士が連結部分431Cにより繋がっている。
図2および図3に示すように、第1スプリング432は、弾性部材の一例である引張コイルにより形成されている。第1スプリング432は、一端が本体部20の棚部212から下方に向かって延びる一対の垂下部213に取り付けられた取付具434に接続され、他端がリンク部431に接続されている。第1スプリング432は、一対のリンク部431を後方に引く機能を有する。
第2スプリング433は、弾性部材の一例である引張コイルにより形成されている。第2スプリング433は、アーム部41同士の間に接続され、アーム部41同士を接近する方向に引く機能を有する。
図5(A)および同図(B)に示すように、角度調整部44は、アーム部41の先端部に形成された第1フランジ441と、刃部42の支軸部421に形成された第2フランジ442と、突き合わされた第1フランジ441および第2フランジ442のそれぞれに形成された複数の貫通孔441H,442Hのうち、位置が合った貫通孔441H,442Hの一つに挿通されるピン443とを備えている。
本実施の形態では、図5(A)に示すように、第1フランジ441には、円弧に沿って5つの貫通孔441Hが形成されている。また、図5(B)に示すように、第2フランジ442には、円弧に沿って3つの貫通孔442Hが形成されている。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る草刈装置10の動作および使用状態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、操作者はエンジン22を始動する。エンジン22の始動により、図3に示すエンジンプーリー270が回転して、走行駆動用ベルト271が周回し始める。
走行駆動用ベルト271の周回により、ギアミッション23の入力軸に取り付けられたプーリー272が回転駆動される。
操作者が走行クラッチレバー32を握ることで、ギアミッション23から適度な回転が出力軸に取り付けられた後輪24Bに伝達されるので、草刈装置10が前進することができ、操作者が前後切替用レバー33を握ることで後退することができる。
また、ナイフクラッチレバー35により回転を指示することで、エンジンプーリー270の回転による刃回転用ベルト281が周回して、刃回転用ベルト281が巻かれたプーリー283が回転する。この回転が、水平軸282から、図4に示す垂直軸284に伝達される。次に、垂直軸284が回転することで、ベルト252が周回してプーリー251Lが回転し、ベルト255が周回することで、プーリー251Rが回転する。
そして、プーリー251L,プーリー251Rの回転により、出力軸29,29が駆動され、草刈部40に伝達される。
草刈部40では、図2および図3に示すように、アーム部41のシャフト412が軸回転することで、刃部42の支軸部421が回転するので、カッターCが装着された刈取ギアボックス部422を旋回させることができる。
操作者が操作ハンドル30を操作することで、草刈装置10が樹木や支柱などの地面から垂直に延びた棒状の障害物に接近する。
図2に示すように、草刈部40の刃部42は、初期状態では、第1スプリング432がリンク部431の連結部分431Cを後方に引っ張り、第2スプリング433がアーム部41同士を接近する方向に寄せる。従って、アーム部41の基端部41B(本体部20の出力軸29との連結部分)を支点として、一対のアーム部41の先端部が閉鎖する方向に寄せられるため、刃部42が隣同士に並んだ状態である。
操作者は、草刈装置10を操作して、隣同士に並んだ刃部42同士の前方に、障害物を位置させることで、障害物における手前側の雑草が刃部42により刈り取ることができる。
刃部42には、2種のカッターC(硬質カッターC1,軟質カッターC2)を備えており、軟質カッターC2の回転半径が、硬質カッターC1の回転半径より長くなるように設定されているため、刃部42が樹木の幹や支柱に接近したぎりぎりの位置に生えた雑草までを軟質カッターC2により除去することができ、カッターC1による障害物へのダメージを抑えることができる。また、硬質カッター(樹脂ナイフ)を中心に草刈り時の負荷を負うことで、軟質カッターの根元からの破断を軽減し、軟質カッターの耐久性向上にも繋がる。
刃部42は、円盤部423aを備えているため、カッターCにより刈られた雑草や、カッターCによりすくい上げられた小石が直上に飛び跳ねても、円盤部423aにより飛散を阻止することができる。また、雑草や小石が斜め後方外側に飛び散っても後壁部423bにより飛散を阻止することができる。
更に、カッターCにより刈られた雑草や小石が斜め後方外側に飛び散り、操作者の方向へ向かうことを、フラップ部423cにより阻止することができる。
また、本体部20の方向へ向かう雑草や小石は、エプロン板26により、リンク部431や第1スプリング432、ギアミッション23、後輪24Bなどに向かうことが阻止される。
次に、操作者が草刈装置10を進行させることで、刃部42が障害物に当接する。更に草刈装置10が進行することで障害物を、刃部42同士の間に相対的に進めることができる。刃部42の円盤部423aが横に並ぶことにより、円盤部423a同士の前部にV字状の凹部ができるため、障害物をこの凹部の開口部に位置させることができ、凹部の中へと障害物を相対的に押し進めることができる。
このとき、刃部42におけるカバー部423の円盤部423aの円弧部分が障害物に当接するため、障害物を円弧部分に滑らせ、摺動させながら奥へと入り込ませることができるので、進行に伴って無理なく刃部42を開かせることができる。
そして、図6(A)に示すように、草刈装置10が進行して、障害物Tにより、刃部42同士が離れる方向に押されることで、アーム部41の開度が徐々に大きくなる。アーム部41の開度が大きくなると、アーム部41の基端部41Bを支点として、アーム部41に連動するリンク部431が回転することで、リンク部431の連結部分431Cが前方に移動する。
リンク部431の連結部分431Cが前方に移動することで、第1スプリング432が伸長する。また、第2スプリング433が伸長する。従って、アーム部41の開度は大きくなるものの、第1スプリング432および第2スプリング433が伸長することでリンク部431の連結部分431Cを後方に引き寄せようとするので、アーム部41に閉鎖する方向に応力が作用する。そのため、刃部42が障害物Tの周囲面に押圧状態で進行するので、障害物Tの側方の周囲でも、ぎりぎりの位置で生長した雑草を刈り取ることができる。
アーム部41には前輪24Fが配置されている。従って、アーム部41の開度が大きくなって不安定となっても、前輪24Fがしっかりとアーム部41を支持するため、安定した状態で雑草を刈り取ることができる。
図6(B)に示すように、刃部42が障害物Tの側方を超えると、刃部42の間の障害物Tの距離(弦長に相当)が短くなるため、第1スプリング432および第2スプリングが縮小するばね力により、リンク部431の連結部分431Cが後方に移動する。そのため、リンク部431の移動に連動してアーム部41が徐々に閉鎖する。
従って、障害物Tの手前部分の草刈のときと同様に、障害物Tの奥側部分でも、刃部42が障害物Tの周囲面に押圧状態で刃部42が進行するので、障害物Tの奥側の周囲でも、障害物Tのぎりぎりに接近した場所で生長した雑草までも刈り取ることができる。
このとき、アーム部41が障害物Tを挟み込んだ状態で、刃部42は障害物Tを中心に本体部20とは反対となる奥側で接近するため、2枚のフラップ部423cで障害物を挟み込んだ状態となる。
しかし、フラップ部423cは、軟質ゴムにより形成されているため、フラップ部423cが弾性変形することで、刃部42同士の接近を阻害することなく、操作者や周囲への雑草や小石の飛び跳ねを阻止することができる。また、フラップ部423cには切り込み423d(図2参照)が形成されているため、フラップ部423cを容易に弾性変形させることができる。
このように草刈装置10によれば、刃部42が障害物Tの周面に沿って接触しながら開閉して草刈りを行うため、地面から垂直に延びた棒状の障害物の周囲の雑草であっても、刈残しを抑制しつつ、作業の効率性を向上させることが可能である。
また、特許文献1に記載の草刈り機では、乗用型であり、側方に横スライドさせた刈取部により刈取りを行っているため、障害物が接近して林立した場合には、障害物同士の間隔が狭く、草刈り機が近づけないため、刈残しが生じる。
しかし、本実施の形態に係る草刈装置10であれば、障害物同士の間隔が狭くても、アーム部41の先端に刃部42が設けられているため、障害物同士の間に刃部42を入れ、アーム部41を差し込めば、狭い間隔の障害物であっても、刈り取りが可能である。
障害物の根本部分は、地面が障害物に向かって盛り上がっている場合がある。そうした場合に、刃部42が水平状態にあると、地面が盛り上がった障害物の根本部分は刈り取ることが難しい。
しかし、本実施の形態に係る草刈装置10では、図5(A)および同図(B)に示す角度調整部44を有している。そのため、アーム部41の軸線を中心に刃部42を軸回転させることで、刃部42の傾斜を調整することができる。
ここで、刃部42の傾斜調整について詳細に説明する。
まず、角度調整部44のピン443を、第1フランジ441および第2フランジ442に形成された貫通孔441H,442Hから抜く。
そして、障害物の根本部分の盛り上がりに合わせて、刃部42をアーム部41の軸線を中心に刃部42を軸回転させ、第1フランジ441および第2フランジ442の貫通孔441H,442H同士の位置を合わせる。
そして、位置を一致させた貫通孔441H,442Hにピン443を挿入する。そうすることで、刃部42が所定の傾斜状態で固定される。
従って、図7(A)に示すように、一対の刃部42において、アーム部41より内側となる刃部42同士の近い方側を高く、アーム部41より外側となる遠い方側を低くしたハ字状に刃部42を軸回転させることで、障害物を中心に地面が盛り上がっていても、障害物の両側で、盛り上がりの傾斜面に位置する雑草を刈り取ることができる。また、障害物を中心とした障害物への進行角度を変えることで、障害物の周囲全体の雑草を刈り取ることができる。
更に、図7(B)に示すように、一対の刃部42を逆ハ字状とすれば、畑の畦を走行させ、畦の両側に位置する畝の傾斜面の草取りにも、本実施の形態に係る草刈装置10を使用することができる。
なお、本実施の形態に係る草刈装置10では、一対のアーム部を弾性的に閉鎖する閉鎖部43が、第1スプリング432と第2スプリング433とを有している。しかし、第1スプリング432および第2スプリング433のいずれか一方で、十分な弾性力が得られるのであれば、第1スプリング432および第2スプリング433のいずれかを省略することができる。
また、草刈装置10は、歩行型草刈装置を例に説明したが、乗用型でも本発明の草刈装置は適用できる。
本発明の草刈装置は、地面から垂直に延びた棒状の障害物があっても、障害物の周囲の雑草を刈り取ることができるため、立木が多い果樹園を運営する者や、道路標識や道路沿いに設置されたビームをメンテナンスする者などの他、一般家庭でも好適である。
10 草刈装置
20 本体部
21 ベース部
211 フレーム部
212 棚部
213 垂下部
22 エンジン
23 ギアミッション
23a レバー
24B 後輪
24F 前輪
25 伝達部
251L プーリー
251R プーリー
252 ベルト
253 プーリー
254 プーリー
255 ベルト
26 エプロン板
26a 切り欠き部
270 エンジンプーリー
271 走行駆動用ベルト
272 プーリー
281 刃回転用ベルト
282 水平軸
283 プーリー
284 垂直軸
29 出力軸
30 操作ハンドル
31 ハンドル本体
32 走行クラッチレバー
33 前後切替用レバー
34 スロットレバー
35 ナイフクラッチレバー
36 高さ調整用レバー
40 草刈部
41 アーム部
41B 基端部
411 外筒部
412 シャフト
42 刃部
421 支軸部
422 刈取ギアボックス部
423 カバー部
423a 円盤部
423b 後壁部
423c フラップ部
423d 切り込み
43 閉鎖部
431 リンク部
431C 連結部分
432 第1スプリング
433 第2スプリング
434 取付具
44 角度調整部
441 第1フランジ
441H 貫通孔
442 第2フランジ
442H 貫通孔
443 ピン
C カッター
C1 硬質カッター
C2 軟質カッター
T 障害物

Claims (4)

  1. 雑草を刈る草刈部と、前記草刈部を駆動する駆動源が搭載された本体部とを備え、
    前記草刈部は、前記本体部から前方に向かって延びる一対のアーム部と、前記一対のアーム部の先端部に取り付けられた刃部と、前記刃部を互いに接近させ、前記一対のアーム部を弾性的に閉鎖する閉鎖部であり、一端部が前記アーム部の開閉に連動するように、前記アーム部の基端部に連結され、前記基端部から幅方向の中心に向かって延びており、他端部同士が連結部分により繋がるリンク部と、前記連結部分を後方へ引く弾性部材とを備えた閉鎖部とを備えた草刈装置。
  2. 前記アーム部に対して、前記刃部を軸回転させて、前記刃部の角度を調整する角度調整部を備えた請求項記載の草刈装置。
  3. 前記刃部は、カッターを固定する刈取ギアボックス部と、前記刈取ギアボックス部に装着された前記カッターを覆う円盤部を備えた請求項1または2に記載の草刈装置。
  4. 前記刃部には、プレート状の硬質カッターと、紐状の軟質カッターとを備え、
    前記軟質カッターは、回転半径が前記硬質カッターより長く形成された請求項1から3のいずれかの項に記載の草刈装置。
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