JP6425781B1 - 芝刈機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固定刃を小さい力で回転刃に接触させ、芝生などを噛んだときには大きな押付力で固定刃を回転刃に押付けて刈り取ることができる芝刈機を提供する。
【解決手段】 芝刈機本体の左右位置に設けられた車輪と、車輪の間に横方向に配置された回転軸と、回転軸と一体的に回転する回転刃と、回転刃に刃先部が接するように芝刈機本体に設けられた固定刃を備えた芝刈機であって、固定刃は、刃先部が回転刃と接触又は離間する方向に揺動可能なように芝刈機本体に支持部材で支持されるとともに、刃先部が回転刃に所定の押圧力で接触するように接触部材で接触させられ、支持部材は、固定刃の刃先部と回転刃との間に作用する力で刃先部を回転刃に接触させる方向に揺動させる力が作用する位置に支持部で支持されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家庭や公園等の芝生を刈るために用いられる芝刈機に関する。
従来、家庭や公園等の芝生を刈るために、芝刈機本体の横方向に配置された回転軸の周りで回転する回転刃と、この回転刃と接するように芝刈機本体に設けられた固定刃との間で芝生を刈るように構成された芝刈機が用いられている。この芝刈機としては、芝刈機本体の両側部に設けられた車輪の回転力で回転刃を回転させるように構成された手動式のものや、芝刈機本体に設けられた電動機で回転刃を回転させる電動式、芝刈機本体に設けられた原動機で回転刃を回転させるエンジン式等がある。手動式の芝刈機は、作業者が芝刈機本体に設けられた把手を持って刈りたい芝生の上で芝刈機本体を移動させることで、車輪によって回転刃が回転させられて固定刃との間で芝生が刈られる。電動式は電動機で回転刃が回転させられ、エンジン式は原動機で回転刃が回転させられる点が異なるが、同様に固定刃との間で芝生が刈られる。以下、手動式を例に説明する。
図7は、従来から使用されている一般的な手動式の芝刈機の一例を示す全体斜視図である。図8は、図7に示す芝刈機で芝生を刈る状態を示す側面視の断面図である。手動式の芝刈機100の芝刈機本体101には、左右位置に車輪102が設けられ、作業者が芝刈機本体101に設けられたハンドル111を持ち、芝生mの上で芝刈機本体101を前方に押すことで両方の車輪102が回転する。そして、車輪102の回転によってインターナルギヤ103が車輪102の内部に設けられたピニオン104を回転させ、このピニオン104と一体的に車輪102の間の横方向に配置された回転軸105が回転させられる。これにより、回転軸105と一体となった回転刃106が回転させられ、芝刈機本体101に設けられた固定刃107との間で芝生mが刈られる。この例では、刈られた芝生mは前部の集草器112に集められる。また、芝刈機本体101の後部には、昇降ガイド108を介して後部ローラ109が設けられており、図8(A)に示す刈高さで芝生mを刈った後、図8(B)に示すように芝刈機本体101に対して昇降ガイド108の状態を変更することで後部ローラ109の高さを変更して、芝生mの刈高さを調整することが可能となっている。
このような芝刈機100は、回転刃106に対して固定刃107を適切な力で押付けているため、使用によって刃先部が磨耗する。このため、必要に応じて固定刃107を回転刃106に対して適切な力で押付けるように、固定刃107を位置調整するための調整ボルト110が設けられている。しかし、回転刃106の軸方向に延びる固定刃107を、全長にわたって回転刃106に対して適切な力で押付ける位置調整は熟練を要し、一般的には難しい。
そこで、本出願人は、固定刃をほぼ一定の適切な力で回転刃に押付けることができ、その押付け状態を保てる芝刈機を先に出願した(特許文献1参照)。この芝刈機では、車輪によって回転させられる回転軸の周りで回転する回転刃に対し、芝刈機本体に設けられた固定刃の刃先部が接する方向に、固定刃が支持軸を中心にバネ部材で回転させられる。これにより、固定刃が回転刃から離れるとバネ部材のバネ力によって元に戻されて固定刃の刃先部が回転刃に適切な力で押付けられる。
特許第4388015号公報
ところで、芝刈機で刈る芝生が長く伸びた場合は、上記図8(A)の状態で芝生mの上部を刈り高さH1で刈り取った後、図8(B)のように後部ローラ109の高さを変更して残った芝生mが適切な刈り高さH2となるように段階的に刈ることが好ましい。しかし、使用者によっては、刈り高さを調整することなく、長く伸びて密集した芝生を一度に刈り取ろうとする場合がある。この場合、長く伸びて密集した芝生が回転刃と固定刃との間に噛み込まれて刈り取りできない場合が生じる。すなわち、長く伸びて密集した芝生などを一度に刈り取ろうとした場合、回転刃と固定刃との間に挟まれた芝生によって生じる大きな負荷で固定刃が回転刃から離れる方向に力が作用する。これにより、長く伸びて密集した芝生などの刈り取り時に、固定刃が回転刃から離れる方向に揺動して刈り取ることが難しい場合がある。長く伸びて密集した芝生以外に、硬い芝生などを刈り取ろうとした場合も同様である。
一方、回転する回転刃と接するように芝刈機本体に設けられた固定刃の刃先部は、芝生を刈り取るときの摩耗の他、芝生を刈らない空押し時には芝汁(刈った芝生から出る汁)による潤滑効果がないため磨耗が進む。このため、回転刃に対して固定刃の刃先部を押し付ける力は小さい方が磨耗が小さく好ましい。
そこで、本発明は、固定刃を小さい力で回転刃に接触させ、芝生などを噛んだときには大きな押付力で固定刃を回転刃に押付けて刈り取ることができる芝刈機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、芝刈機本体の左右位置に設けられた車輪と、前記車輪の間に横方向に配置された回転軸と、前記回転軸と一体的に回転する回転刃と、前記回転刃に刃先部が接するように前記芝刈機本体に設けられた固定刃を備えた芝刈機であって、前記固定刃は、前記刃先部が前記回転刃と接触又は離間する方向に揺動可能なように前記芝刈機本体に支持部材で支持されるとともに、前記刃先部が前記回転刃に所定の押圧力で接触するように接触部材で接触させられ、前記支持部材は、前記固定刃の前記刃先部と前記回転刃との間に作用する力で前記刃先部を前記回転刃に接触させる方向に揺動させる力が作用する位置に支持部で支持されている。
この構成により、固定刃は、支持部材で支持された状態では、接触部材によって所定の小さな力で回転刃に接触させた状態が保たれる。よって、芝生を刈らない状態で移動させるときなどには固定刃を小さな力で回転刃に接触させた状態を保ち、固定刃の刃先部が摩耗することを抑えることができる。そして、固定刃の刃先部と回転刃との間に芝生などを噛んだときには、芝刈機本体に支持部で支持された支持部材が固定刃の刃先部を回転刃と接触する方向に押付けるので、刃先部を回転刃に押付ける力が大きくなって噛んだ芝生などを刈り取ることができる。すなわち、芝生を刈らない状態では固定刃の先端部を回転刃に押し付ける力が小さく、芝生を刈るときには固定刃の先端部を回転刃に押し付ける力が大きくなるように変化するため、芝生を刈らないときには固定刃の刃先部が摩耗することを抑え、芝生を刈るときには安定した芝刈り作業を行うことができる。
また、前記支持部材を支持する支持部の位置は、前記回転軸の軸心と前記固定刃の前記刃先部が前記回転刃と接する接点とを結ぶ半径線の前方位置において、前記接点よりも上方の前記芝刈機本体であってもよい。
このように構成すれば、固定刃は、固定刃の前方位置における芝刈機本体に支持部で支持された支持部材で揺動するので、密集した芝生などを噛んだときには、支持部材によって固定刃の刃先部を回転刃に向けて大きな押付力で押し付けて芝生を刈り取ることができる。
また、前記支持部材は、前記支持部で支持する位置が変更可能に構成されていてもよい。支持部の位置を変更可能とする構成は、異なる位置に支持部の位置そのものを変更することを含む。
このように構成すれば、支持部を支点に揺動する支持部材によって、回転刃と固定刃との間に芝生を噛んだときに固定刃の刃先部を回転刃に接触させる押付力の大きさを変更することができる。よって、刈り取る芝生の種類などに応じて、固定刃の刃先部と回転刃との間に作用する押付力の大きさを適切に設定できる。
また、前記接触部材は、前記固定刃を前記回転刃に接触させる方向に、前記支持部材を前記支持部を中心に揺動させるバネ部材で構成されていてもよい。
このように構成すれば、バネ部材のバネ力によって固定刃の刃先部を回転刃に対して小さな力で接触させることができ、刃先部が磨耗してもバネ部材のバネ力で小さな押付力を安定して保つことができる。
本発明によれば、固定刃を回転刃に接触させる押付力を小さい力で保って刃先部の磨耗を抑え、回転刃と固定刃との間に芝生などを噛んだときには固定刃を回転刃に大きな押付力で押し付けて、硬い芝生などでも安定して刈り取ることが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る芝刈機の主要構成を示す側面視の断面図である。 図2は、図1に示す芝刈機本体に支持された支持部材を示す平面図である。 図3は、図2に示す支持部材によって固定刃を回転刃に押付ける押付力の関係を示す側面視の説明図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る芝刈機の主要構成を示す側面視の断面図である。 図5は、本発明の第3実施形態に係る芝刈機の主要構成を示す側面視の断面図である。 図6は、固定刃の刃先部加重と固定刃の押付力との関係を示すグラフである。 図7は、従来から使用されている一般的な手動式の芝刈機の一例を示す全体斜視図である。 図8(A)、(B)は、図7に示す芝刈機で芝生を刈る状態を示す側面視の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態でも、手動式の芝刈機10を例に説明する。以下の実施形態は一部の例であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における上下方向、前後方向の概念は、図1に示す芝刈機10の側面視における上下方向、前後方向の概念と一致するものとする。
(第1実施形態に係る芝刈機の構成)
図1は、第1実施形態に係る芝刈機10の主要構成を示す側面視の断面図である。芝刈機10は、左右に設けられた芝刈機本体11の左右位置に車輪12が設けられ、これらの車輪12は芝刈機本体11に回転可能に支持されている。左右の芝刈機本体11の間には、横方向に回転軸13(リール軸)が配置されており、この回転軸13の周囲に回転刃15が一体的に設けられている。この回転刃15はリール式で構成されており、所定の方向にねじられた複数の刃材14が回転軸13に設けられた複数の固定板16の周囲に固定されている。回転軸13の端部は車輪12の内部に位置し、回転軸13の端部に設けられたピニオンギヤ18が車輪12の内部に設けられたインターナルギヤ17と噛合している。これにより、車輪12が回転することによってインターナルギヤ17がピニオンギヤ18を回転させ、このピニオンギヤ18と一体的に回転する回転軸13によって回転刃15が回転させられる。
そして、左右の芝刈機本体11の間には、回転刃15に刃先部21が接するように固定刃20が設けられている。固定刃20は、刃先部21が回転刃15と接触又は離間する方向に揺動可能なように芝刈機本体11に第1支持部材30で支持されている。この実施形態では、第1支持部材30の一端部である固定刃側30aに固定刃取付部材23が設けられ、この固定刃取付部材23に固定刃20が皿ボルト22で固定されている。固定刃取付部材23に取付けられた固定刃20は、刃先部21が回転刃15と接する接点Tが、回転刃15の軸心C1からの垂線LVよりも後方側に位置している。なお、この例では接点Tが垂線LVよりも後方側に位置しているが、接点Tを垂線LVよりも前方側に位置させることもできる。第1支持部材30の他端部である支持側30bは、芝刈機本体11に設けられた支持部たる支持軸32で支持されている。これにより、固定刃20は、芝刈機本体11に設けられた支持軸32を支点にして第1支持部材30と一体的に揺動するように構成されている。
この実施形態では、第1支持部材30を支持軸32で支持する位置が、芝刈機本体11の、回転刃15の軸心C1と固定刃20の刃先部21が回転刃15と接する接点Tとを結ぶ半径線L1の前方位置であり、かつ、接点Tよりも上方の位置となっている。これにより、後述するように、第1支持部材30は、固定刃20の刃先部21と回転刃15との接点Tに芝生を噛んだときの駆動力P1が作用し、その駆動力P1によって支持軸32を支点にして刃先部21が円弧Rの方向に揺動させられる力が作用して、この力が刃先部21を回転刃15に押付ける押付力P2となって作用する。
なお、第1支持部材30の支持側30bを支持する位置は一例であり、回転刃15と固定刃20の刃先部21との間に芝生を噛んだときに、固定刃20の刃先部21が回転刃15と接触する方向に押圧する押圧力が作用する位置であればよい。例えば、構造的に可能であれば、上記半径線L1の後方位置であり、かつ、接点Tよりも下方の位置で芝刈機本体11に支持するようにしてもよい。
また、固定刃取付部材23の後部に接触部材たる引張バネ25の一端を係止する係止部24が設けられている。引張バネ25は、一端が固定刃取付部材23の係止部24に係止され、他端が芝刈機本体11のピン26に係止されている。引張バネ25を設ける角度は、図示する角度に限定されない。これにより、支持軸32を支点とする第1支持部材30と一体的に上下方向に揺動可能となっている固定刃20は、固定刃取付部材23に設けられた引張バネ25によって小さな力で上向きに付勢されており、固定刃20の刃先部21が回転刃15に所定の小さな力で接触させられている。この実施形態では、固定刃20の刃先部21を回転刃15に押圧する接触部材として引張バネ25を用いているが、接触部材は固定刃20の刃先部21を適切な小さな力で回転刃15に接触させるものであればよい。接触部材としては、引張バネ25の他、ゴム材など弾性材を利用できる。
さらに、芝刈機本体11の後部には、昇降ガイド40を介して後部ローラ41が設けられている。後部ローラ41により、昇降ガイド40の状態を変更することによって、芝刈機本体11の後部を上下方向に高さ変更できる。昇降ガイド40は、前部が芝刈機本体11に設けられたガイド軸42に支持されており、後部に後部ローラ41が回転可能に設けられている。昇降ガイド40の上部には複数の係合溝43が設けられており、その1つに芝刈機本体11に設けられた係止部材44が係合されている。係止部材44は、芝刈機本体11に一端が支持されたバネ部材45でガイド溝46に沿って付勢されている。係止部材44をバネ部材45の付勢力に抗して係合している係合溝43から外し、他の係合溝43を係止部材44の位置に移動させて係合させれば、芝刈機本体11の後部高さを変更することができる。これにより、芝刈機本体11に設けられた固定刃20の高さを変更して芝生mの刈り高さH(図8)を変更することができる。芝刈機本体11には、斜め後方に向けてハンドル19が設けられている。
(固定刃の取付構造)
図2は、図1に示す芝刈機本体11に支持された第1支持部材30を示す平面図である。図2では、固定刃20と一方の第1支持部材30のみを示している。固定刃20は、幅方向の両端部に設けられた第1支持部材30によって芝刈機本体11に支持されている。第1支持部材30は、固定刃側30aが固定刃20に連結され、支持側30bが芝刈機本体11に設けられた支持軸32に支持されている。これにより、固定刃20は、芝刈機本体11に設けられた支持軸32を中心に第1支持部材30と一体的に揺動するようになっている。
(固定刃を回転刃に押付ける押付力の関係)
図3は、図2に示す第1支持部材30によって固定刃20を回転刃15に押付ける押付力の関係を示す側面視の説明図である。この例では、固定刃20と一体的に揺動する第1支持部材30の支持軸32の位置が、回転刃15の軸心C1と接点Tとを結ぶ半径線L1に対して前方位置で、接点Tよりも上方位置となっている。この例では、半径線L1と接点Tと支持軸32の軸心C2とを結ぶ作用線L2との間が角度θ1となっている。
これにより、回転刃15と固定刃20の刃先部21との接点Tに芝生を噛んで接線方向の駆動力P1が作用した場合、固定刃20は支持軸32を中心に矢印で示す円弧Rのように上方へ揺動するため、刃先部21を回転刃15に押付ける押付力P2が作用する。
従って、上記芝刈機10によれば、支持軸32を中心に第1支持部材30と一体的に揺動するように支持された固定刃20は、通常時は芝刈機本体11に設けられた引張バネ25の小さな力で回転刃15に接触させられる。これにより、通常時は固定刃20の刃先部21と回転刃15とを小さな力で接触させた状態が保たれ、芝生を刈らない状態で移動させるときなどに刃先部21が磨耗することを抑止できる。
そして、回転刃15と固定刃20との間に芝生を噛んだときには、支持軸32を中心に第1支持部材30を上向きに揺動させる力が作用して、固定刃20の刃先部21が回転刃15に大きな押付力P2で押付けられる。これにより、固定刃20と回転刃15との間に噛んだ芝生を刈り取ることができる。
このように、上記芝刈機10によれば、通常の芝刈り作業時には小さな力で押すことができ、芝生を刈るときには回転刃15と固定刃20との間に芝生を噛むと固定刃20の刃先部21が回転刃15に押付けられて刈り取ることができ、安定した芝刈り作業を行うことが可能となる。
(第2実施形態に係る芝刈機の構成)
図4は、第2実施形態に係る芝刈機50の主要構成を示す側面視の断面図である。第2実施形態は、上記第1実施形態における固定刃20を揺動可能に支持する第1支持部材30が異なるのみであるため、異なる構成のみを説明し、第1実施形態と同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
この芝刈機50は、固定刃20を支持する第2支持部材51が異なっている。そして、第2支持部材51の支持側51bを支持する支持軸32の位置が、第1実施形態に比べて回転刃15の軸心C1により近い位置となっている。また、支持軸32の位置は、より上方となり、回転刃15と固定刃20の刃先部21との接点Tと回転刃15の軸心C1を結ぶ半径線L1と、上記接点Tと支持軸32の軸心C2とを結ぶ作用線L2との間が角度θ2となっている。
このような第2実施形態の芝刈機50によっても、通常時は固定刃20の刃先部21と回転刃15とを小さな力で接触させた状態が保たれ、芝生を刈らない状態で移動させるときなどに刃先部21が磨耗することを抑止できる。そして、回転刃15と固定刃20との間に芝生を噛んだときには、固定刃20には第2支持部材51によって上向きの力が作用して回転刃15に押付けられる。この押付力P2は、上記第1実施形態の芝刈機10における角度θ1に対して角度θ2が小さいため、接点Tに作用する駆動力P1に対してより大きな押付力P2を作用させることができる。このため、この実施形態によっても、回転刃15と固定刃20との間に噛んだ芝生を安定して刈り取ることができる。
(第3実施形態に係る芝刈機の構成)
図5は、第3実施形態に係る芝刈機60の主要構成を示す側面視の断面図である。第3実施形態は、上記第1実施形態及び第2実施形態とは、固定刃20を揺動可能に支持する第1支持部材30及び第2支持部材51の構成が異なるのみであるため、異なる構成のみを説明し、第1実施形態と同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
この芝刈機60は、固定刃20を支持する第3支持部材61が異なっている。そして、第3支持部材61の支持側61bを支持する支持軸32の位置が、第1実施形態に比べて回転刃15の軸心C1より前方の位置となっている。また、支持軸32の位置は、より下方となり、回転刃15と固定刃20の刃先部21との接点Tと回転刃15の軸心C1を結ぶ半径線L1と、上記接点Tと支持軸32の軸心C2とを結ぶ作用線L2との間が角度θ3となっている。
このような第3実施形態の芝刈機60によっても、通常時は固定刃20の刃先部21と回転刃15とを小さな力で接触させた状態が保たれ、芝生を刈らない状態で移動させるときなどに刃先部21が磨耗することを抑止できる。そして、回転刃15と固定刃20との間に芝生を噛んだときには、固定刃20には第3支持部材61によって上向きの力が作用して回転刃15に押付けられる。この押付力P2は、上記第1実施形態の芝刈機10における角度θ1に対して角度θ3が大きいため、接点Tに作用する駆動力P1に対して小さな押付力P2を作用させることができる。このため、この実施形態によっても、回転刃15と固定刃20との間に噛んだ芝生を安定して刈り取ることができる。
(芝刈機の駆動力と固定刃の押付力との関係)
図6は、上記芝刈機10,50,60の駆動力P1と固定刃20の押付力P2との関係を示すグラフである。このグラフでは、芝刈機10,50,60の駆動力P1を横軸に示し、固定刃20の刃先部21を回転刃15に押し付ける押付力P2を縦軸に示している。いずれも傾向を示している。また、図6では、上記第1実施形態に係る芝刈機10を「No.1」とし、第2実施形態に係る芝刈機50を「No.2」とし、第3実施形態に係る芝刈機60を「No.3」としている。
上記第1実施形態の芝刈機10と第2実施形態の芝刈機50と第3実施形態の芝刈機60とにおける駆動力P1と固定刃20の押付力P2との関係としては、いずれも駆動力P1が「E」、「F」、「G」と大きくなれば、芝生を噛んだときに押付力P2が大きくなることが分かる。また、回転刃15と固定刃20の刃先部21との接点Tと回転刃15の軸心C1を結ぶ半径線L1と、接点Tと支持軸32の軸心C2とを結ぶ作用線L2との間が角度が「θ3」、「θ1」、「θ2」と小さくなるに従って、固定刃20の刃先部21を回転刃15に押し付ける押付力P2が大きくなることがわかる。
このことから、第2実施形態の芝刈機50は第1実施形態の芝刈機10に比べて押付力P2が大きくなるので、第1実施形態よりも硬い芝生や密集した芝生でも安定して刈り取ることが可能といえる。また、第3実施形態の芝刈機60は第1実施形態の芝刈機10に比べて押付力P2が小さくなるので、第1実施形態よりも疎らな芝生や軟らかい芝生などの刈り取りに適し、芝刈りに要する力を小さくして操作性の向上を図ることが可能といえる。
また、このグラフから、半径線L1と作用線L2の鋏角(角度θ1〜θ3)が狭くなるに従って固定刃20の刃先部21を回転刃15と接触する方向に押付ける押付力P2が増す傾向が分かる。よって、固定刃20を支持する第1支持部材30の形状と支持軸32による支持位置を変化させることで、刈り取る芝生に適した固定刃20の押付力P2となった芝刈機を容易に設計することが可能となる。
さらに、このグラフから、固定刃20を回転刃15に押し付ける押付力P2を、芝刈機に応じて任意に設定することができる。例えば、刈り取る芝生に適した押付力P2が、第1実施形態の芝刈機10と第2実施形態の芝刈機50との間や、第2実施形態の芝刈機50と第3実施形態の芝刈機60との間などが適していることを推察することができる。そして、その適した押付力P2となるように、第1支持部材30、第2支持部材51、第3支持部材61の形状を変更し、その支持軸32の位置を変更した芝刈機を構成することが容易に可能となる。
(総括)
以上のように、上記した芝刈機10,50,60によれば、芝刈りをしない状態では固定刃20の刃先部21が回転刃15に小さな力で接触させられているので、芝刈機10,50,60の移動が容易で、固定刃20の刃先部21が磨耗することを抑えることが可能となる。そして、固定刃20と一体的に揺動する支持部材30,51,61によって、回転刃15と固定刃20との間に芝生mを噛んだときには固定刃20の刃先部21が回転刃15に向けて押圧される。よって、回転刃15と固定刃20との間に噛まれた芝生mは、回転刃15により強く押圧された固定刃20の刃先部21との間で安定して刈り取ることが可能となる。従って、上記した芝刈機10,50,60によれば、芝生の状態が多少変化するような使用条件でも、安定した芝刈り作業を効率良く行うことが可能となる。
また、刈り取る芝生に応じて固定刃20の刃先部21が回転刃15に押圧される押付力P2を設定することができるので、使用条件などに応じて安定した芝刈りができる芝刈機10,50,60を構成することが可能となる。
(変形例)
上記した第1実施形態の芝刈機10における第1支持部材30、第2実施形態の芝刈機50における第2支持部材51、第3実施形態の芝刈機60における第3支持部材61の形態は一例であり、支持部材は他の形態であってもよい。また、支持部材は、同一形状で支持部の支持位置が変更可能なように構成されたものでもよい。
上記した実施形態では、手動式の芝刈機10を例に説明したが、電動式であってもエンジン式であっても駆動手段が異なるのみで芝生を刈る機構が同様であれば適用することは可能であり、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記した実施形態において、回転刃15に固定刃20の刃先部21を接触させる接触部材たる引張バネ25は一例であり、固定刃20の刃先部21を回転刃15に小さな力で接触させることができる構成であればよく、上記した実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
10 芝刈機
11 芝刈機本体
13 回転軸
15 回転刃
20 固定刃
21 刃先部
24 係止部
25 引張バネ(接触部材)
30 第1支持部材
32 支持軸
50 芝刈機(第2実施形態)
51 第2支持部材
60 芝刈機(第3実施形態)
61 第3支持部材
C1 軸心(回転刃)
C2 軸心(支持軸)
L1 半径線
L2 作用線
P1 噛んだときの力(駆動力)
P2 押付力
T 接点

Claims (4)

  1. 芝刈機本体の左右位置に設けられた車輪と、前記車輪の間に横方向に配置された回転軸と、前記回転軸と一体的に回転する回転刃と、前記回転刃に刃先部が接するように前記芝刈機本体に設けられた固定刃を備えた芝刈機であって、
    前記固定刃は、前記刃先部が前記回転刃と接触又は離間する方向に揺動可能なように前記芝刈機本体に支持部材で支持されるとともに、前記刃先部が前記回転刃に所定の押圧力で接触するように接触部材で接触させられ、
    前記支持部材は、前記固定刃の前記刃先部と前記回転刃との間に作用する力で前記刃先部を前記回転刃に接触させる方向に揺動させる力が作用する位置に支持部で支持されている、
    ことを特徴とする芝刈機。
  2. 前記支持部材を支持する支持部の位置は、前記回転軸の軸心と前記固定刃の前記刃先部が前記回転刃と接する接点とを結ぶ半径線の前方位置において、前記接点よりも上方の前記芝刈機本体である、
    請求項1に記載の芝刈機。
  3. 前記支持部材は、前記支持部で支持する位置が変更可能に構成されている、
    請求項1又は2に記載の芝刈機。
  4. 前記接触部材は、前記固定刃を前記回転刃に接触させる方向に、前記支持部材を前記支持部を中心に揺動させるバネ部材で構成されている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の芝刈機。
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