WO2020110241A1 - 自走式草刈り機 - Google Patents

Abstract

従来の自走式草刈り機は、草刈り時に樹木を傷つけてしまう恐れがあると共に、樹木周辺の草刈りをし難いという問題があった。 本発明の自走式草刈り機１０は、主に、車体１１と、車体１１の下方に配設される第１のカッター機構１７と、車体１１の左側側方に配設される第２及び第３のカッター機構１８、１９と、第３のカッター機構１９の上方に配設される回転式保護機構２０と、を有している。そして、回転式保護機構２０は、第３のカッター機構１９の刃部１９Ｂの回転範囲よりも外側まで覆い、第３のカッター機構１９及び回転式保護機構２０は、車体１１側へと可動自在に配設されている。この構造により、自走式草刈り機１０は、草刈り時に樹木を傷つけ難く、樹木周辺の雑草も一度に刈り取ることができる。

Description

自走式草刈り機

　本発明は、果樹園等の雑草の草刈りに用いる自走式草刈り機であり、特に、葡萄の木等の幹の細い樹木に対しても幹を傷つけることを防止すると共に、その幹の周辺まで草刈りを行うことができる自走式草刈り機に関する。

　従来の自走式草刈り機として、図５及び図６に示す構造が知られている。図５は、従来の自走式草刈り機１００を説明する平面図である。図６（Ａ）から図６（Ｃ）は、従来の自走式草刈り機１００を用いた草刈り状況を説明する説明図である。

　図５に示す如く、自走式草刈り機１００は、主に、車体１０１と、車体１０１の前方に配設される一対の前輪１０２と、車体１０１の後方に配設される一対の後輪１０３と、車体１０１の中央部に配設される運転用シート１０４と、車体１０１の運転用シート１０４の前方に配設されるハンドル１０５と、車体１０１の下方であり、運転用シートの後方に配設されるエンジン１０６と、車体１０１の下方に配設される２つのメインカッター１０７、１０８と、車体１０１の左外側に配設される２つのサブカッター１０９、１１０と、サブカッター１０９、１１０の前方に配設される障害物を検知する検知杆１１１と、を有している。

　図示したように、メインカッター１０７、１０８は、各々を回転駆動させるプーリ１１２、１１３を有し、エンジン１０６のプーリ１１４の駆動がＶベルト１１５、１１６を介してプーリ１１２、１１３に伝達される。一方、サブカッター１０９、１１０も、各々を回転駆動させるプーリ１１７、１１８を有し、メインカッター１０８のプーリ１１３からＶベルト１１９、１２０を介して駆動が伝達される。尚、Ｖベルト１１６、１１９、１２０は、テンション１２１によって常時張った状態に維持され、メインカッター１０７、１０８及びサブカッター１０９、１１０を同時に使用することができる。

　図６（Ａ）に示す如く、サブカッター１０９、１１０が、車体１０１（図５参照）の左側側方へと張り出すことで、各樹木１２２の列間の作業通路１２３を草刈りしながら、同時に、上記各列の前後方向の樹木１２２間の隙間領域１２４も草刈りすることができる。

　図６（Ｂ）に示す如く、サブカッター１０９、１１０の前方には検知杆１１１が配設され、検知杆１１１が樹木１２２に接触し、検知杆１１１が後方へと押されることで、サブカッター１０９、１１０を張り出した状態へと維持するシリンダー（図示せず）の圧力が抜ける。その結果、自走式草刈り機１００が進行方向へと走行することで、サブカッター１０９、１１０は、樹木１２２に車体１０１側へと押圧されることで、徐々に車体１０１側へと押し込まれる。

　図６（Ｃ）に示す如く、自走式草刈り機１００が、更に進行方向へと走行することで、サブカッター１０９、１１０は、車体１０１の前後方向とほぼ並行となるところまで押し込まれる。その後、検知杆１１１の先端が、樹木１２２を通り過ぎることで、再び、シリンダに圧力が加わり、サブカッター１０９、１１０は元の張り出した状態となり、次の樹木１２２間の隙間領域１２４の草刈りを行う（例えば、特許文献１参照。）。

特許４３２４９６４号公報

　自走式草刈り機１００では、検知杆１１１が、樹木１２２との接触を検知すると、シリンダの圧力が抜け、サブカッター１０９、１１０及び検知杆１１１は、樹木１２２により車体１０１側へと押し込まれる。

　特に、検知杆１１１が樹木１２２と接触し、その接触を検知するまでの間及びシリンダの圧力が抜けるまでの間は、樹木１２２は、検知杆１１１から大きな押圧力を受けている。そして、検知杆１１１は、車体１０１に対して固定状態であるため、上記押圧力を樹木１２２から逃がし難く、例えば、樹木１２２を折り曲げたりする等、樹木１２２を傷つけてしまう恐れがある。特に、検知杆１１１は、樹木や鉄パイプ等の柵と繰り返し接触しても破壊しない様に、ある程度の耐久性を有する材料から形成されている。そのため、葡萄の木のように、樹木１２２の幹が細い場合には、上記押圧力によって幹が折れてしまう恐れもある。

　また、シリンダの圧力が抜けた後においても、樹木１２２は、サブカッター１０９、１１０及び検知杆１１１の根本側を押すため、その反力を受けることとなる。また、検知杆１１１は、上記押圧力を検知するため、頑丈な構造体である。その結果、検知杆１１１と樹木１２２との接触状態が解消されるまで、樹木１２２は、検知杆１１１との接触状態が継続し、検知杆１１１より擦られた状態となり、樹木１２２表皮が剥ける等、樹木１２２を傷つけてしまう恐れがある。

　更に、自走式草刈り機１００が進行方向に走行し、検知杆１１１の先端が、樹木１２２を通り過ぎることで、再び、シリンダに圧力が加わり、サブカッター１０９、１１０は元の張り出した状態となる。

　このとき、検知杆１１１が樹木１２２と非接触となり、その非接触を検知するまでの間及びシリンダに再び圧力が加わるまでの間は、サブカッター１０９、１１０は、車体１０１側へと押し込まれた状態のままである。その一方、自走式草刈り機１００が、サブカッター１０９、１１０が押し込まれた状態のまま進行方向に走行しているため、ハッチングにて示す領域１２５の草刈りが出来なくなってしまう。

　更には、シリンダに再び圧力が加わった後は、サブカッター１０９、１１０は、メインカッター１０８の回転軸を回転中心として、図６（Ａ）に示すように、一気に車体１０１の左側側方へと張り出した状態へと戻る。そのため、上記サブカッター１０９、１１０が押し込まれた状態と同様に、張りだし状態への戻りのスピードが速く、領域１２５の草刈りを十分に行うことが出来ない。

　その結果、自走式草刈り機１００では、樹木１２２間の各隙間領域１２４において、樹木１２２の進行方向の前方側に、草刈りが出来ない領域１２５が存在してしまう。そして、領域１２５の雑草は、自走式草刈り機１００による草刈り作業の後に、人手により改めて刈り取る必要がある。あるいは、自走式草刈り機１００を後退させ、上記領域１２５の草刈りを行う必要があり、作業効率が悪いという課題がある。

　本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、果樹園の葡萄の木等の幹の細い樹木に対してもその幹を傷つけることを防止すると共に、その幹周辺の雑草まで草刈りを行うことができる自走式草刈り機を提供するものである。

　本発明の自走式草刈り機では、駆動機構により自走可能な車体と、前記車体の下面側に配設され、第１の回転軸を有する第１のカッター機構と、前記車体の外側に配設され、前記第１の回転軸よりも前記車体の前方側に第２の回転軸を有する第２のカッター機構と、前記第２のカッター機構よりも前記車体の外側に配設され、前記第２の回転軸よりも前記車体の後方側に第３の回転軸を有する第３のカッター機構と、前記第３のカッター機構の上方に配置され、前記第３のカッター機構の刃部の回転範囲よりも外側まで覆う回転式保護機構と、を備え、前記第２のカッター機構は、前記車体側へと向けて可動することなく、前記回転式保護機構及び前記第３のカッター機構は、前記車体側へと向けて可動自在に配設されていることを特徴とする。

　また、本発明の自走式草刈り機では、前記回転式保護機構は、前記第３の回転軸と同軸に配設されると共に、半径方向の最外周に環状の緩衝部材を有し、前記回転式保護機構は、前記第３の回転軸を介して回転自在であることを特徴とする。

　また、本発明の自走式草刈り機では、前記車体の上面側に配設される運転席と、を更に備え、前記第３の回転軸は、前記第３のカッター機構が前記車体に対して最も張り出した状態において、前記運転席のシートよりも前記車体の前方側に配設されていることを特徴とする。

　また、本発明の自走式草刈り機では、前記駆動機構から前記第１の回転軸に動力を伝達する第１の動力伝達機構と、前記第１の回転軸から前記第２の回転軸に動力を伝達する第２の動力伝達機構と、前記第２の回転軸から前記第３の回転軸に動力を伝達する第３の動力伝達機構と、を更に備え、前記第１のカッター機構は、前記第１の動力伝達機構を介して伝達された動力により駆動し、前記第２のカッター機構は、前記第１の動力伝達機構及び前記第２の動力伝達機構を介して伝達された動力により駆動し、前記第３のカッター機構は、前記第１の動力伝達機構、前記第２の動力伝達機構及び前記第３の動力伝達機構を介して伝達された動力により駆動し、前記第１のカッター機構、前記第２のカッター機構及び前記第３のカッター機構は、同時に稼働することを特徴とする。

　また、本発明の自走式草刈り機では、前記第２のカッター機構、前記第３のカッター機構及び前記回転式保護機構を支持する支持枠体と、を更に備え、前記回転式保護機構の一部は、前記支持枠体の先端側から露出していることを特徴とする。

　また、本発明の自走式草刈り機では、前記支持枠体を前記車体の前後方向に挟むように配設される一対の補助輪と、前記支持枠体と連結する支持フレームと、を更に備え、前記支持フレームは、前記車体に固定され、前記支持枠体側へと延在する第１の支持フレームと、前記第１の支持フレームと連結し、前記補助輪をその両端部に支持する第２の支持フレームと、前記第１の支持フレーム及び前記第２の支持フレームと連結すると共に、前記第３のカッター機構側の前記支持枠体と連結する第３の支持フレームと、を有し、前記第３の支持フレームは、前記支持枠体との間に少なくとも前記支持枠体の高さ位置を調整する調整機構を有することを特徴とする。

　本発明の自走式草刈り機は、主に、車体と、車体の下面側に配設される第１のカッター機構と、車体の外側に配設され、第１のカッター機構よりも車体の前方側に配設される第２及び第３のカッター機構と、第３のカッター機構の上方に配設される回転式保護機構と、を備えている。そして、回転式保護機構は、第３のカッター機構の刃部の回転範囲よりも外側まで覆い、回転式保護機構及び第３のカッター機構は、車体側へと向けて可動自在に配設されている。この構造により、自走式草刈り機では、回転式保護機構が樹木と接触した際に樹木を傷つけ難くなると共に、第３のカッター機構により樹木周辺の雑草を刈り取ることができる。

　また、本発明の自走式草刈り機では、回転式保護機構は、第３の回転軸と同軸に配設されると共に、半径方向の最外周に環状の緩衝部材を有している。そして、回転式保護機構は、第３の回転軸を介して回転自在である。この構造により、自走式草刈り機では、回転式保護機構から樹木への押圧力が逃げ易く、また、緩衝部材と樹木との接触抵抗が小さくなることで、樹木を折り曲げたり、樹木を傷つけたりすることを防止できる。

　また、本発明の自走式草刈り機では、第３のカッター機構を稼働させる第３の回転軸は、第３のカッター機構が車体に対して最も張り出した状態において、運転席のシートよりも車体の前方側に配設されている。この構造により、自走式草刈り機の運転手は、進行方向から第３のカッター機構側へと少し視線を向けるか、あるいは、頭を傾ける動作にて、樹木周辺の草刈りを行うことができ、首や腰を痛めることを防止できる。

　また、本発明の自走式草刈り機は、駆動機構から第１の回転軸に動力を伝達する第１の動力伝達機構と、第１の回転軸から第２の回転軸に動力を伝達する第２の動力伝達機構と、第２の回転軸から第３の回転軸に動力を伝達する第３の動力伝達機構と、を備えている。そして、第１のカッター機構、第２のカッター機構及び第３のカッター機構は、第１から第３の動力伝達機構を介して同時に稼働する。この構造により、自走式草刈り機は、各樹木の列間の走行通路及び各列の樹木の前後方向の隙間領域の雑草を一度に刈り取ることができ、作業効率が大幅に向上される。

　また、本発明の自走式草刈り機は、第２のカッター機構、第３のカッター機構及び回転式保護機構を支持する支持枠体と、を備え、回転式保護機構の一部は、支持枠体の先端側から露出している。この構造により、自走式草刈り機の運転手は、支持枠体の先端から露出する回転式保護機構の緩衝部材を確実に樹木へと接触させることで、樹木を傷つけることなく、樹木周辺の草刈りを行うことができる。

　また、本発明の自走式草刈り機は、支持枠体を車体の前後方向に挟むように配設される一対の補助輪と、支持枠体と連結する支持フレームと、を備え、支持フレームは、車体に固定される第１の支持フレームと、補助輪をその両端部に支持する第２の支持フレームと、支持枠体と連結する第３の支持フレームと、を有している。そして、第３の支持フレームは、支持枠体との間に少なくとも支持枠体の高さ位置を調整する調整機構を有している。この構造により、自走式草刈り機の走行路面の凹凸形状に合わせて支持枠体の高さ位置等を調整することで、第２及び第３のカッター機構の刃部が、走行路面と接触し、破損等することが防止される。

本発明の一実施形態の自走式草刈り機を説明する（Ａ）斜視図、（Ｂ）上面図である。 本発明の一実施形態の自走式草刈り機の各カッター機構を説明する（Ａ）側面図、（Ｂ）側面図である。 本発明の一実施形態の自走式草刈り機の各カッター機構及び動力伝達機構を説明する底面図である。 本発明の一実施形態の自走式草刈り機の使用状況を説明する（Ａ）平面図、（Ｂ）平面図、（Ｃ）平面図である。 従来の自走式草刈り機を説明する上面図である。 従来の自走式草刈り機の使用状況を説明する（Ａ）説明図、（Ｂ）説明図、（Ｃ）説明図である。

　以下、本発明の一実施形態に係る自走式草刈り機１０を図面に基づき詳細に説明する。尚、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。また、以下の説明では、上下方向は自走式草刈り機１０の高さ方向を示し、左右方向は自走式草刈り機１０の横幅方向を示し、前後方向は自走式草刈り機１０の縦幅方向を示している。

　図１（Ａ）は、本実施形態の自走式草刈り機１０を説明する斜視図である。図１（Ｂ）は、本実施形態の自走式草刈り機１０を説明する上面図である。尚、図１（Ａ）及び図１（Ｂ）は、回転式保護機構２０が、車体１１に対して最も外側へ張り出した状態を示している。

　図１（Ａ）に示す如く、自走式草刈り機１０は、主に、車体１１と、車体１１の前方に配設される一対の前輪１２と、車体１１の後方に配設される一対の後輪１３と、車体１１の中央部から後方に渡り配設される運転席シート１４と、車体１１の運転席シート１４の前方に配設されるハンドル１５と、車体１１の運転席シート１４の後方に配設されるエンジン１６（図３参照）と、車体１１の下方に配設される第１のカッター機構１７と、車体１１の左側側方に配設される第２のカッター機構１８（図２（Ａ）参照）及び第３のカッター機構１９（図２（Ａ）参照）と、第３のカッター機構１９上方に配設される回転式保護機構２０と、第２及び第３のカッター機構１８、１９及び回転式保護機構２０を支持する支持枠体２１と、支持枠体２１と連結する支持フレーム２２と、を有している。

　自走式草刈り機１０は、駆動機構としてエンジン１６を用い、エンジン１６は、クラッチにより、走行用モードや走行兼草刈りモード等、複数のモードに切り換えられる。そして、自走式草刈り機１０は、果樹園や農園等の各樹木４３（図４（Ａ）参照）の各列間の走行路面４１（図４（Ａ）参照）を走行しながら、走行路面４１及び各列の前後に位置する樹木４３間の隙間領域４２（図４（Ａ）参照）に生える雑草等を刈り取ることができる。

　その一例として、果樹園の葡萄の木は、個々の木の幹は細く、葡萄棚を利用して碁盤目状に整列して植えられている。この場合、自走式草刈り機１０は、葡萄の木の各列間の走行路面４１を走行しながら、走行路面４１及び各隙間領域４２に生える雑草等を刈り取る。詳細は後述するが、回転式保護機構２０が葡萄の木と接触した際に、回転式保護機構２０及び第３のカッター機構１９が、車体１１側へと折り畳まれる様に回動する。この構造により、自走式草刈り機１０は、葡萄の木を折ったりすることなく、葡萄の木近傍まで草刈りすることができる。

　図１（Ｂ）に示す如く、自走式草刈り機１０は、車体１１の左側側方に第２及び第３のカッター機構１８、１９（図２参照）等を支持する支持枠体２１が配設されている。支持枠体２１は、主に、その一端側が車体１１や第１のカッター機構１７に連結された第１の枠体部２１Ａと、第１の枠体部２１Ａの先端側に、第１の枠体部２１Ａに回動自在に連結された第２の枠体部２１Ｂと、第１の枠体部２１Ａの上方に配設された第３の枠体部２１Ｃと、第２の枠体部２１Ｂの上方に配設された第４の枠体部２１Ｄと、を有している。

　第１の枠体部２１Ａは、第２のカッター機構１８をその内部に収納するように配設され、第２のカッター機構１８を支持している。そして、第１の枠体部２１Ａは、回転式保護機構２０が樹木４３と接触した際に、車体１１側へと向けて回動しない構造であるが、車体１１の前後方向に沿ってピン連結部２３を有している。この構造により、自走式草刈り機１０の走行中に補助輪２４が走行路面４１の凹凸状況に応じて上下方向へと動くが、第１の枠体部２１Ａは、ピン連結部２３を介して補助輪２４の上下方向への動きに追従して上下方向へと動くことができる。

　第２の枠体部２１Ｂは、第３のカッター機構１９及び回転式保護機構２０をその内部に収納するように配設され、第３のカッター機構１９及び回転式保護機構２０を支持している。詳細は後述するが、第２の枠体部２１Ｂの上面には、第３の支持フレーム２２Ｃの調整機構２６（図２（Ｂ）参照）が連結している。この構造により、第１及び第２の枠体部２１Ａ、２１Ｂは、走行路面４１（図４（Ａ）参照）等の凹凸状況に応じて、上下方向への高さ位置や走行路面４１との角度が調整される。その結果、第２及び第３のカッター機構１８、１９では、走行路面４１に対して刃部１８Ｂ、１９Ｂ（図２（Ａ）参照）の高さ位置や角度の調整が行われ、刃部１８Ｂ、１９Ｂが走行路面４１と接触して破損し難くなる。

　第３の枠体部２１Ｃは、第２の動力伝達機構３２（図３参照）をその内部に収納するように配設され、第１のカッター機構１７及び第１の枠体部２１Ａの上面に固定されている。そして、第１の枠体部２１Ａと同様に、第３の枠体部２１Ｃは、回転式保護機構２０が樹木４３と接触した際に、車体１１側へと向けて回動しない構造である。

　第４の枠体部２１Ｄは、第３の動力伝達機構３３（図３参照）をその内部に収納するように配設され、第２の枠体部２１Ｂ上面に固定されている。図１（Ｂ）は、第２及び第４の枠体部２１Ｂ、２１Ｄが、車体１１に対して最も外側へと張り出した状態を示している。そして、自走式草刈り機１０の走行中に回転式保護機構２０が樹木４３に接触した際には、矢印２５にて示すように、第２及び第４の枠体部２１Ｂ、２１Ｄは、車体１１側へと回動する構造である。

　図２（Ａ）及び図２（Ｂ）は、車体１１の下方側に配設される第１から第３のカッター機構１７、１８、１９を中心に示し、図２（Ａ）は、自走式草刈り機１０を前方側から見た側面図であり、図２（Ｂ）は、自走式草刈り機１０を左側側方から見た側面図である。尚、図２（Ａ）及び図２（Ｂ）は、回転式保護機構２０が、車体１１に対して最も外側へ張り出した状態を示している。

　図２（Ａ）に示す如く、回転式保護機構２０が、例えば、二輪用のタイヤを用いて構成され、第３のカッター機構１９の第３の回転軸１９Ａに対して回動自在に配設されている。回転式保護機構２０は、回転動作を規制するブレーキ機構等を有してなく、右回りまたは左回りの両方向へと自在に回転することができる。そして、回転式保護機構２０は、少なくとも第３のカッター機構１９の刃部１９Ｂの回転範囲より外側まで覆う面積を有し、第３のカッター機構１９の上方に配設されている。

　また、回転式保護機構２０は、第２の枠体部２１Ｂの先端側からその一部、例えば、半分程度が露出している。回転式保護機構２０の半径方向の最外周には、タイヤのゴム部材からなる緩衝部材２０Ａが配設され、ゴム部材の内部に配設されたゴムチューブ（図示せず）内の空気圧を調整することで、緩衝部材２０Ａは緩衝材として機能する。そして、緩衝部材２０Ａは、回転式保護機構２０の最外周に環状に配設され、緩衝部材２０Ａが樹木４３（図４（Ａ）参照）と接触する構造となる。

　この構造により、自走式草刈り機１０の運転手は、樹木４３間の隙間領域４２（図４（Ａ）参照）の雑草を刈り取る際に、回転式保護機構２０の緩衝部材２０Ａと樹木４３とを確実に接触させることで、樹木４３を傷つけ難くなる。そして、自走式草刈り機１０による１回の草刈り作業にて、樹木４３近傍の雑草まで刈り取ることができ、作業効率が大幅に向上される。

　図２（Ａ）及び図２（Ｂ）に示す如く、支持フレーム２２が、車体１１の左側側方へと配設され、支持枠体２１と連結し、支持枠体２１の先端側をその上方から吊り下げて支持している。支持フレーム２２は、主に、その一端側が車体１１に固定され、支持枠体２１の上方へと延在する第１の支持フレーム２２Ａと、支持枠体２１の前後方向に一対配設される補助輪２４を支持する第２の支持フレーム２２Ｂと、支持枠体２１と連結すると共に、支持枠体２１の高さ位置等を調整する調整機構２６を有する第３の支持フレーム２２Ｃと、を有している。

　第１の支持フレーム２２Ａは、第２及び第３の支持フレーム２２Ｂ、２２Ｃと連結し、第２及び第３の支持フレーム２２Ｂ、２２Ｃを車体１１に対して一定の高さ位置に固定する。また、第２の支持フレーム２２Ｂの両端部には、一対の補助輪２４が配設され、補助輪２４の下端側は、第２及び第３のカッター機構１８、１９の底受けカバー１８Ｃ、１９Ｃよりも走行路面４１（図４（Ａ）参照）側に位置している。この構造により、第２及び第３のカッター機構１８、１９の刃部１８Ｂ、１９Ｂが、走行路面４１から一定距離だけ離間した高さ位置を維持し、刃部１８Ｂ、１９Ｂが走行路面４１と接触し、刃こぼれや破損し難くなる。尚、図示したように、刃部１８Ｂ、１９Ｂは、底受けカバー１８Ｃ、１９Ｃよりも上方に位置することでも、最初に底受けカバー１８Ｃ、１９Ｃと走行路面４１とが接触する構造となり、刃部１８Ｂ、１９Ｂは、走行路面４１と接触し難い構造となる。

　特に、果樹園等の走行路面４１を含めた地面は、平坦面よりも凹凸面が多く、例えば、樹木４３（図４（Ａ）参照）の根本に向けて地面が傾斜して盛り上がっている場合がある。そして、補助輪２４は、主に、樹木４３周辺の上記凹凸面を走行するが、第２及び第３のカッター機構１８、１９の刃部１８Ｂ、１９Ｂが、補助輪２４により地面から離間した位置を維持することで、第２及び第３のカッター機構１８、１９の破損を防止することができる。尚、上述したように、第１及び第２の枠体部２１Ａ、２１Ｂは、ピン連結部２３（図１（Ｂ）参照）を介して、補助輪２４の上下方向の動作に連動して、上下方向へと動くことができる。

　第３の支持フレーム２２Ｃは、上下方向に延在し、その下端側が調整機構２６を介して第２の枠体部２１Ｂ上面の先端側と連結し、第２の枠体部２１Ｂを吊り下げた状態にて支持している。調整機構２６は、例えば、第２の枠体部２１Ｂ上面に連結する略コの字形状のプレート状の蝶番部２６Ａと、蝶番部２６Ａ内にその両端を支持される回転軸（図示せず）と、蝶番部２６Ａに配設される調整ネジ部２６Ｂと、を有している。そして、第３の支持フレーム２２Ｃの下端側が上記回転軸と回転自在に連結することで、第２の枠体部２１Ｂを吊り下げた状態にて支持している。また、調整ネジ部２６Ｂは、一方向へと回すことで第３の支持フレーム２２Ｃの下端側を外側へと押し、第３の支持フレーム２２Ｃを傾斜させると共に、逆方向へと回すことで、第３の支持フレーム２２Ｃを元の垂直な位置へと戻すことができる。

　この構造により、調整機構２６では、調整ネジ部２６Ｂが、第３の支持フレーム２２Ｃの下端側を外側へと押し、第３の支持フレーム２２Ｃが回転軸を支点にして回転し、その上端側が車体１１側へと傾く様に傾斜することで、第２の枠体部２１Ｂの先端側（車体１１の外側）が上方へと持ち上げられ、第２の枠体部２１Ｂは先端側が高くなるように傾斜する。その結果、第２の枠体部２２Ｃに支持される第３のカッター機構１９も車体１１の外側が高くなるように傾斜する。そして、上述したように、例えば、第３のカッター機構１９を介して樹木４３の根本付近の傾斜面の雑草を刈り取る際には、第３のカッター機構１９の刃部１９Ｂが、地面と接触し難くなり、樹木４３の根本周辺まで雑草を刈り取ることができる。

　一方、調整ネジ部２６Ｂを逆方向に回し、第３の支持フレーム２２Ｃの下端側を車体１１側へと戻すことで、第２の枠体部２１Ｂが、元の略水平な吊り下げられた状態へと戻り、第３のカッター機構１９も水平な状態へと戻る。この場合には、第３のカッター機構１９を介して平坦面の雑草を根本まで刈り取ることができる。

　図３では、本実施形態の自走式草刈り機１０を説明する底面図である。尚、図３は、回転式保護機構２０が、車体１１に対して最も外側へ張り出した状態を示している。

　図３に示す如く、第１のカッター機構１７は、車体１１の下方であり、横幅方向に渡り配設されている。また、第２及び第３のカッター機構１８、１９は、車体１１の左側側方であり、支持枠体２１の下方に配設されている。この構造により、第１及び第２のカッター機構１７、１８を用いて、樹木４３（図４（Ａ）参照）間の走行路面４１（図４（Ａ）参照）の雑草を刈り取り、第２及び第３のカッター機構１８、１９を用いて、各列の樹木４３間の各隙間領域４２（図４（Ａ）参照）の雑草を刈り取ることができる。そして、第１、第２及び第３のカッター機構１７、１８、１９が同時に稼働することで、各走行路面４１及び各隙間領域４２の雑草を同時に刈り取ることができる。

　また、第１のカッター機構１７の第１の回転軸１７Ａは、車体１１の運転席シート１４（図１（Ａ）参照）の下方であり、車体１１の前後方向及び左右方向の略中心部に配設されている。第２のカッター機構１８の第２の回転軸１８Ａは、第１の回転軸１７Ａより車体１１の前方側であると共に、車体１１の左側側方の第１の枠体部２１Ａに配設されている。そして、第３の回転軸１９Ａは、第１の回転軸１７Ａより車体１１の前方側であり、第２の回転軸１８Ａより車体１１の後方側の第２の枠体部２１Ｂに配設されている。

　この構造により、運転手は、進行方向の前方を見ながら、目線や顔を少し左側へと向けるだけで、第２の枠体部２１Ｂから露出する回転式保護機構２０が樹木４３と接触するように、自走式草刈り機１０を操作することができる。その結果、運転手は、第２及び第３のカッター機構１８、１９が樹木４３に近づく毎に、運転席シート１４から後方側へと振り向いた状態にて運転する必要がなくなり、作業効率が向上すると共に、首や腰等を痛めることが防止される。

　また、図３では、点線にて第１から第３のカッター機構１７、１８、１９を駆動させるための駆動機構を図示している。そして、自走式草刈り機１０は、第１の動力伝達機構３１、第２の動力伝達機構３２及び第３の動力伝達機構３３を有することで、第１から第３のカッター機構１７、１８、１９を同時に稼働させることができる。

　第１の動力伝達機構３１は、エンジン１６からの動力を第１のカッター機構１７に伝達する機構である。そして、第１の動力伝達機構３１は、主に、動力伝達ベルト３１Ａと、エンジン１６に配設される出力用プーリ３１Ｂと、第１の回転軸１７Ａに配設される入力用プーリ３１Ｃと、を有している。

　第２の動力伝達機構３２は、第１のカッター機構１７の第１の回転軸１７Ａの動力を第２のカッター機構１８の第２の回転軸１８Ａへ伝達するための機構である。そして、第２の動力伝達機構３２は、主に、動力伝達ベルト３２Ａ、３２Ｂと、第１の回転軸１７Ａに配設される出力用プーリ３２Ｃと、第２の回転軸１８Ａに配設される入力用プーリ３２Ｄと、動力中継用の回転軸３２Ｅ及びプーリ３２Ｆと、を有している。尚、第１の回転軸１７Ａでは、入力用プーリ３１Ｃが下側に配設され、出力用プーリ３２Ｃが上側に配設されている。

　第３の動力伝達機構３３は、第２のカッター機構１８の第２の回転軸１８Ａの動力を第３のカッター機構１９の第３の回転軸１９Ａへ伝達するための機構である。そして、第３の動力伝達機構３３は、主に、動力伝達ベルト３３Ａと、第２の回転軸１８Ａに配設される出力用プーリ３３Ｂと、第３の回転軸１９Ａに配設される入力用プーリ３３Ｃと、を有している。尚、第２の回転軸１８Ａでは、出力用プーリ３３Ｂが下側に配設され、入力用プーリ３２Ｄが上側に配設されている。

　図４（Ａ）～図４（Ｃ）は、本実施形態の自走式草刈り機１０の使用状況を説明する平面図である。尚、図４（Ａ）～図４（Ｃ）では、自走式草刈り機１０により、走行路面４１及び隙間領域４２の草刈りを行う状況を図示している。

　果樹園等では、例えば、樹木４３が一方向に等間隔に植えられた列が複数列設けられ、その各列間が自走式草刈り機１０等の走行路面４１として用いられ、走行路面４１には雑草等が生い茂る。また、各列の樹木４３において、その前後方向に植えられた樹木４３間の隙間領域４２にも雑草等が生い茂る。そして、自走式草刈り機１０では、車体１１の下方の第１のカッター機構１７（図２（Ａ）参照）及び車体１１の左側に第２及び第３のカッター機構１８、１９（図２（Ａ）参照）を有することで、各列の走行路面４１を時計回りに１往復する間に、走行路面４１及び走行路面４１両側の各隙間領域４２の雑草を刈り取ることができる。

　図４（Ａ）では、走行路面４１を自走式草刈り機１０にて前進しながら、第１から第３のカッター機構１７、１８、１９により、走行路面４１及び隙間領域４２の雑草等を刈り取っている状況を示している。そして、回転式保護機構２０が、樹木４３と接触しない領域のため、回転式保護機構２０が、車体１１に対して最も外側へ張り出しており、隙間領域４２の雑草を大凡一点鎖線４４にて示す領域まで刈り取ることができる。

　図４（Ｂ）では、図４（Ａ）の状況から更に自走式草刈り機１０を前進させ、回転式保護機構２０が、樹木４３と接触しながら、前進している状況を示している。運転手は、第２の枠体部２１Ｂから露出する回転式保護機構２０が、樹木４３と接触する状態を目視にて確認しながら、自走式草刈り機１０を前進させることができる。また、上述したように、第２及び第４の枠体部２１Ｂ、２１Ｄは、第２のカッター機構１８の第２の回転軸１８Ａ（図３参照）を回転中心として、回転式保護機構２０及び第３のカッター機構１９と共に車体１１側へと回動する構造である。

　この構造により、回転式保護機構２０が、樹木４３と接触すると、第２及び第４の枠体部２１Ｂ、２１Ｄは、樹木４３により車体１１側へと押し込まれ、矢印４５にて示すように車体１１側へ回動する。そして、自走式草刈り機１０は前進し続けることで、第３のカッター機構１９は、樹木４３近傍の雑草を刈り取ることができる。

　ここで、回転式保護機構２０は、ブレーキ機構等により回転への制限を受けることなく、回転することができる。この構造により、回転式保護機構２０から樹木４３へと押圧力が加わるが、自走式草刈り機１０の前進動作に伴い、回転式保護機構２０が、矢印４７に示す方向へと回転し、樹木４３の表皮面を走行している状態となる。その結果、上記押圧力に対する反力や引張コイルバネ（図示せず）により回転式保護機構２０が外側へと張り出そうとする力等の大部分は、矢印４８にて示すように、樹木４３の後方側（樹木４３の表皮の接線方向）へと逃げることで、樹木４３が回転式保護機構２０により折られることが防止される。

　また、回転式保護機構２０が矢印４７に示す方向へと回転し、その最外周に柔軟且つ空気調整された緩衝部材２０Ａを有する。更に、回転式保護機構２０が、自走式草刈り機１０の前進動作に伴い、樹木４３の形状に応じて、樹木４３の表皮に対して回転し、あるいは空転することで、樹木４３の表皮が剥け難くなる。

　特に、葡萄の木では、その幹が細く、葡萄棚等を用いて補強されているが、本実施形態の自走式草刈り機１０を用いることで、葡萄の木と回転式保護機構２０が接触しても、回転式保護機構２０からの押圧力を大幅に低減することで、葡萄の木の幹が折れ難いため、葡萄の木の周辺の雑草も刈り取ること出来る。

　図４（Ｃ）では、図４（Ｂ）の状況から更に自走式草刈り機１０を前進させ、回転式保護機構２０が、樹木４３と非接触となった直後の状況を示している。上述したように、第２の枠体部２１Ｂは、第１の枠体部２１Ａに対して回転可能な状態にて連結されると共に、例えば、第２の回転軸１８Ａの両側にて一対の引張コイルバネ（図示せず）にて連結している。

　この構造により、回転式保護機構２０が、弱い押圧力にて樹木４３側へと押されながら、樹木４３の表皮面を走行し、樹木４３からの押圧力が無くなると直ぐに、矢印４６にて示すように、回転式保護機構２０が、車体１１に対して最も外側へ張り出した状態へと戻る。更には、上述したように、第２の枠体部２１Ｂは、第１の枠体部２１Ａの先端側に回動自在に配設されているため、第２の枠体部２１Ｂの回転半径Ｒが小さくなり、回転式保護機構２０は、樹木４３の近傍にて直ぐに外側へと張り出す。

　その結果、回転式保護機構２０が、樹木４３と非接触となった直後には、樹木４３の前方側の近傍位置に戻ることで、隙間領域４２において、樹木４３近傍まで雑草を刈り取ることができる。そして、自走式草刈り機１０を用いた１回の刈り取り作業にて、樹木４３周辺の雑草を刈り取ることができ、手作業により刈り取り作業が不要となる。あるいは、各樹木４３毎に自走式草刈り機１０を後退させる作業が不要となり、大幅に作業効率が向上される。

　その後、回転式保護機構２０が樹木４３と非接触となり、回転式保護機構２０が、車体１１に対して最も外側へ張り出した状態へと戻り、自走式草刈り機１０が、引き続き前進することで、次のスパンの隙間領域４２において図４（Ａ）に示す状況となる。そして、自走式草刈り機１０が、走行路面４１を前進しながら、図４（Ａ）から図４（Ｃ）に示す状況を繰り返すことで、走行路面４１及び走行路面４１の両側の各隙間領域４２に対して、雑草を同時に刈り取ることができる。

　尚、本実施形態の自走式草刈り機１０では、車体１１の左側側方に第２及び第３のカッター機構１８、１９及び回転式保護機構２０が配設される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、第２及び第３のカッター機構１８、１９及び回転式保護機構２０が、車体１１の右側側方であり、図１（Ａ）に示す構造と同様に、運転席シート１４の前方側に配設される場合でも良い。この場合には、樹木４３の各列間の走行路面４１に対して、自走式草刈り機１０を反時計回りにて１往復させることで、上述した同様な効果を得ることができる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。

　１０　自走式草刈り機
　１１　車体
　１４　運転席シート
　１７　第１のカッター機構
　１７Ａ　第１の回転軸
　１８　第２のカッター機構
　１８Ａ　第２の回転軸
　１８Ｂ、１９Ｂ　刃部
　１９　第３のカッター機構
　１９Ａ　第３の回転軸
　２０　回転式保護機構
　２０Ａ　緩衝部材
　２１　支持枠体
　２１Ａ　第１の枠体部
　２１Ｂ　第２の枠体部
　２１Ｃ　第３の枠体部
　２１Ｄ　第４の枠体部
　２２　支持フレーム
　２２Ａ　第１の支持フレーム
　２２Ｂ　第２の支持フレーム
　２２Ｃ　第３の支持フレーム
　２４　補助輪
　２６　調整機構
　３１　第１の動力伝達機構
　３２　第２の動力伝達機構
　３３　第３の動力伝達機構
　４１　走行路面
　４２　隙間領域
　４３　樹木
 

Claims (6)

1. 　駆動機構により自走可能な車体と、
   　前記車体の下面側に配設され、第１の回転軸を有する第１のカッター機構と、
   　前記車体の外側に配設され、前記第１の回転軸よりも前記車体の前方側に第２の回転軸を有する第２のカッター機構と、
   　前記第２のカッター機構よりも前記車体の外側に配設され、前記第２の回転軸よりも前記車体の後方側に第３の回転軸を有する第３のカッター機構と、
   　前記第３のカッター機構の上方に配置され、前記第３のカッター機構の刃部の回転範囲よりも外側まで覆う回転式保護機構と、を備え、
   　前記第２のカッター機構は、前記車体側へと向けて可動することなく、
   　前記回転式保護機構及び前記第３のカッター機構は、前記車体側へと向けて可動自在に配設されていることを特徴とする自走式草刈り機。
2. 　前記回転式保護機構は、前記第３の回転軸と同軸に配設されると共に、半径方向の最外周に環状の緩衝部材を有し、
   　前記回転式保護機構は、前記第３の回転軸を介して回転自在であることを特徴とする請求項１に記載の自走式草刈り機。
3. 　前記車体の上面側に配設される運転席と、を更に備え、
   　前記第３の回転軸は、前記第３のカッター機構が前記車体に対して最も張り出した状態において、前記運転席のシートよりも前記車体の前方側に配設されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の自走式草刈り機。
4. 　前記駆動機構から前記第１の回転軸に動力を伝達する第１の動力伝達機構と、
   　前記第１の回転軸から前記第２の回転軸に動力を伝達する第２の動力伝達機構と、
   　前記第２の回転軸から前記第３の回転軸に動力を伝達する第３の動力伝達機構と、を更に備え、
   　前記第１のカッター機構は、前記第１の動力伝達機構を介して伝達された動力により駆動し、
   　前記第２のカッター機構は、前記第１の動力伝達機構及び前記第２の動力伝達機構を介して伝達された動力により駆動し、
   　前記第３のカッター機構は、前記第１の動力伝達機構、前記第２の動力伝達機構及び前記第３の動力伝達機構を介して伝達された動力により駆動し、
   　前記第１のカッター機構、前記第２のカッター機構及び前記第３のカッター機構は、同時に稼働することを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の自走式草刈り機。
5. 　前記第２のカッター機構、前記第３のカッター機構及び前記回転式保護機構を支持する支持枠体と、を更に備え、
   　前記回転式保護機構の一部は、前記支持枠体の先端側から露出していることを特徴とする請求項２から請求項４のいずれか１項に記載の自走式草刈り機。
6. 　前記支持枠体を前記車体の前後方向に挟むように配設される一対の補助輪と、
   　前記支持枠体と連結する支持フレームと、を更に備え、
   　前記支持フレームは、
   　前記車体に固定され、前記支持枠体側へと延在する第１の支持フレームと、
   　前記第１の支持フレームと連結し、前記補助輪をその両端部に支持する第２の支持フレームと、
   　前記第１の支持フレーム及び前記第２の支持フレームと連結すると共に、前記第３のカッター機構側の前記支持枠体と連結する第３の支持フレームと、を有し、
   　前記第３の支持フレームは、前記支持枠体との間に少なくとも前記支持枠体の高さ位置を調整する調整機構を有することを特徴とする請求項５に記載の自走式草刈り機。
    

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