JP2023039036A - 草刈刃の回転方向切替機構、自走草刈機、及び、草刈方法 - Google Patents

草刈刃の回転方向切替機構、自走草刈機、及び、草刈方法 Download PDF

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【課題】比較的簡易な構造でありながら、稼働時の騒音が低減され、草刈刃回転方向の確実な切替を行い得る草刈刃の回転方向切替機構、自走草刈機、草刈方法を提供する。【解決手段】自走草刈機1は、原動機4と回転式の草刈刃の間に配置された草刈刃の回転方向切替機構6が、原動機からの動力で回転し、第1受け溝部及び第2受け溝部を有する第1プーリー、出力軸及びこれに設けられて一体的に回転可能な第2プーリー及び第1ギヤ、第3プーリー及びこれと同軸上に配設されて一体的に回転可能に設けられて第1ギヤと常時噛合した第2ギヤ、第1プーリーと第2プーリーに巻回された第1ベルト、第1プーリーと第3プーリーに巻回された第2ベルト、第1ベルトと第2ベルトのいずれか一方に対してのみテンション付加する切替可能な構造のテンション付加部を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、草刈刃の回転方向切替機構、自走草刈機、及び、草刈方法に関する。詳しくは、比較的簡易な構造でありながら、稼働時の騒音が低減され、草刈刃回転方向の確実な切替を行い得る草刈刃の回転方向切替機構、自走草刈機、及び、草刈方法に関する。
従来から、機体の外周に草刈刃が設けられたシャフトを進行方向に対して、アップカット方向又はダウンカット方向に回転させて草を刈る機構の草刈機が存在する。
ところで、アップカットによる草刈作業は、ダウンカットの場合と比較して作業後の仕上がりが良いものの、草刈刃が小石を進行方向へ飛ばしてしまう危険性があり、一方で、ダウンカットによる草刈作業は、前述の危険性は少ないものの、アップカットの場合と比較して、草刈刃が最下点に到達するまでに刈り取られなかった草が草刈刃で押圧されて地面に倒れ込み、刈り残しになることがある。つまり、草刈刃の回転方向がアップカット方向である場合もダウンカット方向である場合も、各々に一長一短がある。
このような問題を解決すべく、例えば、特許文献1に記載されたような草刈作業機が提案されている。特許文献1記載の草刈作業機は、回転駆動式の草刈機と、前記草刈機の駆動源および走行装置が設けられた車両本体とを備え、前記草刈機は、回転するシャフトの外周に複数のハンマーナイフが設けられたカッターと、前記シャフトの回転方向を進行方向に対してダウンカット方向もしくはアップカット方向のいずれかに切替自在な動力伝達装置とを備えていることを特徴とするものである。同草刈作業機によれば、草をダウンカットするかアップカットするかを作業環境に応じて自在に変更でき、この際、動力伝達装置は、草刈機側に設けられるので、駆動源が搭載される車輌本体側の入り組んだ部分に設ける従来に比し、切替操作やメンテナンスを容易にできる、とされている。
特開2012-16332号公報
しかしながら、特許文献1記載の草刈作業機に係る動力伝達装置は、前記シャフトの回転方向を進行方向に対してダウンカット方向もしくはアップカット方向のいずれかに切替可能な第1動力伝達装置、前記シャフトを進行方向に対してダウンカット方向にのみ回転させる第2動力伝達装置、前記シャフトを進行方向に対してアップカット方向にのみ回転させる第3動力伝達装置が用意され、これら第1ないし第3動力伝達装置の中から選択的に用いられる構造が開示されるのみである。
そして、同構造は、明細書段落0028~0034及び図7~12に具体的に開示されているが、入力軸であるシャフト33に設けられた外歯を有する第1ギヤ361が出力軸であるシャフト34に設けられた外歯を有する第2ギヤ362と直接噛合すると共に、移動した第1ギヤ361がシャフト34に設けられた外歯を有する第4ギヤ364と間接的に噛合する構造であって、第1ギヤ361と第4ギヤ364は、シャフト37に設けられた外歯を有する第3ギヤ363を介している。
つまり、3軸且つ軸毎に設けられた外歯のギヤが噛合する構造であるので、稼働時の騒音が大きく、構造が複雑であって、回転方向切替の際、ギヤの位置によってはスムーズな切替動作を行うことができないことがあり、草刈刃回転方向の確実な切替を行い得る、とは言い難い。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、比較的簡易な構造でありながら、稼働時の騒音が低減され、草刈刃回転方向の確実な切替を行い得る草刈刃の回転方向切替機構、自走草刈機、及び、草刈方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の草刈刃の回転方向切替機構は、原動機により駆動する回転式の草刈刃を有する自走草刈機に装備されて、前記原動機からの動力が入力されて回転し、外周面を一周する連続した第1受け溝部及び該第1受け溝部と平行に設けられた第2受け溝部を有する第1プーリーと、外周面を一周する連続した形状である第3受け溝部を有し、該第3受け溝部と前記第1受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第2プーリーと、外周面を一周する連続した形状である第4受け溝部を有し、該第4受け溝部と前記第2受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第3プーリーと、前記第2プーリーと接続されて同第2プーリーと一体的に回転可能に設けられた出力軸と、該出力軸に取り付けられて同出力軸と一体的に回転可能に設けられた第1ギヤと、該第1ギヤと常時噛合するように配設され、前記第3プーリーと同軸上に配設されて同第3プーリーと一体的に回転可能に設けられた第2ギヤと、前記第1受け溝部と前記第3受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第1受け溝部及び同第3受け溝部の表面を空転する構造の第1ベルトと、前記第2受け溝部と前記第4受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第2受け溝部及び同第4受け溝部の表面を空転する構造の第2ベルトと、切替によって前記第1ベルトと前記第2ベルトのいずれか一方に対してのみテンションを付加可能な構造であるテンション付加部と、を備える。
ここで、本発明の草刈刃の回転方向切替機構は、自走草刈機に装備されるものであり、同自走草刈機において、同自走草刈機の進行方向に対して、出力軸をアップカット方向にのみ回転する運転(以下「アップカット運転」)と、出力軸をダウンカット方向にのみ回転する運転(以下「ダウンカット運転」)とを切り替える機能を付与することができる。
そして、同構造の自走草刈機によれば、作業者が作業環境や草の性質に応じて草刈刃の回転方向をアップカット又はダウンカットのいずれの方向にするかを判断し、同判断に基づいてアップカット運転又はダウンカット運転を選択し自在に切り替えて、最適な運転で草刈作業を行うことができる。なお、「作業環境」の一例としては地形や季節(若葉であるか枯れ草なのか)等の情報が挙げられ、「草の性質」の一例としては草丈の長短、葉や茎部分の硬軟等の情報が挙げられる。
本発明の草刈刃の回転方向切替機構の各部の作用について説明する。
前述の第1プーリーは、原動機からの動力が入力され、第1ベルトを介して第2プーリーに動力を伝達することができ、第2ベルトを介して第3プーリーに動力を伝達することができる。なお、第1プーリーは、例えば、原動機の出力軸に接続されて同原動機の出力軸の回転に追従して回転し、原動機からの動力を入力可能に設けられた態様が挙げられるが、これに限定するものではなく、第1プーリーと原動機の間に動力ベルトやチェーン等の公知の動力伝達構造を介する態様であってもよい。
前述の第2プーリーは、テンション付加部の切替によって第1ベルトに対してテンションを付加することで回転し、接続された出力軸を一体的に回転させることができる。このとき、第2プーリーの回転方向と出力軸の回転方向は、同一であってアップカット方向にのみ回転し、出力軸は、直接的又は間接的に接続される回転式の草刈刃をアップカット運転させることができる。更にこのとき、第2ベルトに対してはテンションが付加されておらず、第2ベルトは、第1プーリーと第3プーリーに対して空転し、出力軸のアップカット方向への回転を阻害しないようになっている。
前述の第3プーリーは、テンション付加部の切替によって第2ベルトに対してテンションを付加することで回転し、第2ギヤも第3プーリーと一体的且つ同一方向に回転する。そして、第2ギヤと常時噛合する第1ギヤは第2ギヤと逆方向に回転し、第1ギヤが接続された出力軸は第3プーリーの回転方向と逆方向に回転する。このとき、第3プーリーの回転方向と出力軸の回転方向は反対であって、出力軸はダウンカット方向にのみ回転し、出力軸は、直接的又は間接的に接続される回転式の草刈刃をダウンカット運転させることができる。更にこのとき、第1ベルトに対してはテンションが付加されておらず、第1ベルトは、第1プーリーと第2プーリーに対して空転し、出力軸のダウンカット方向への回転を阻害しないようになっている。
本願の明細書及び特許請求の範囲において、前述した「ダウンカット」とは、回転式の草刈刃の回転方向と、前進時における自走草刈機における車輪等の走行手段の回転方向とが同一である草刈刃の回転の向きを意味する。また、前述した「アップカット」とは、回転式の草刈刃の回転方向と、前進時における自走草刈機における車輪等の走行手段の回転方向とが逆である草刈刃の回転の向きを意味する。
本願の明細書及び特許請求の範囲において、前述した「第1ベルト」及び「第2ベルト」は、Vベルトが好適に使用されるが、これに限定するものではなく、例えば、平ベルトであってもよい。Vベルト又は平ベルトであれば、草刈刃に衝撃や過剰な応力がかかった場合にはスリップすることで機械を保護することができる。なお、前述した「第1ベルト」及び「第2ベルト」に関し、テンション未付加状態において第1~4受け溝部の表面を「空転する」とは、完全に空転する場合のみならず、摩擦力によって僅かに回転する態様を含み、「受け溝部の表面を滑る」とも換言できる。
本願の明細書及び特許請求の範囲において、「出力軸と回転式の草刈刃が直接的に接続された」態様としては、例えば、出力軸が草刈刃の回転軸に直接的に接続された構造が挙げられ、「出力軸と回転式の草刈刃が間接的に接続された」態様としては、例えば、出力軸と草刈刃の間に、複数ギヤの組み合わせ、スプロケット・チェーンの組み合わせ、プーリー・ベルトの組み合わせ等の動力伝達構造が配設されたものが挙げられる。
このように、本発明の草刈刃の回転方向切替機構は、特許文献1記載の草刈作業機に係る草刈刃の回転方向切替機構と比較して、部品点数も少なく、高度な加工及び組立精度を要求されない簡素な構造であり、これにより、製造工程の簡略化、製造コストの低減化、及び、草刈刃の回転方向切替機構全体の軽量化を図ることもできる。
更に、本発明の草刈刃の回転方向切替機構は、有するギヤが前述の第1ギヤと第2ギヤのみであって、3軸毎に設けた多数の外歯ギヤが噛合する構造ではないので、特許文献1記載の草刈作業機に係る草刈刃の回転方向切替機構と比較して、稼働時における騒音が低減しており、ベルトにテンションを付加することで切替操作を行う構造であることから、草刈刃回転方向の確実且つスムーズな切替を行い得るものとなっている。
また、テンション付加部が、第1ベルトに接触可能なテンションプーリーが先端に設けられた第1アーム部、第2ベルトに接触可能なテンションプーリーが先端に設けられた第2アーム部、第1アーム部及び第2アーム部の基部を同軸上で回動可能に連結する基軸部、及び、選択した第1アーム部又は第2アーム部のいずれか一方のみを作動可能な操作部、を有する場合は、テンション付加部に係る構造部分をコンパクトに纏めることができる。
また、第1ベルト及び第2ベルトがVベルトであると共に、第1受け溝部、第2受け溝部、第3受け溝部及び第4受け溝部が断面視V字状の溝である場合は、Vベルトの形状に起因する接触面積の大きさと楔作用によって、同一幅の平ベルトと比較して強い摩擦力が発生して滑りが少なく、より大きな伝達能力を発揮する。そして、Vベルトであれば、草刈刃に衝撃や過剰な応力がかかった場合にはスリップすることで原動機等の機械部分を保護することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の自走草刈機は、走行手段部を有する本体部と、該本体部に搭載された原動機と、前記本体部の進行方向に対して作業可能となる箇所に配設されると共に前記原動機からの動力により駆動する回転式の草刈刃と、該草刈刃と前記原動機の間に配置され、前記原動機からの動力が入力されて回転し、外周面を一周する連続した第1受け溝部及び該第1受け溝部と平行に設けられた第2受け溝部を含む第1プーリー、外周面を一周する連続した形状である第3受け溝部を含み、該第3受け溝部と前記第1受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第2プーリー、外周面を一周する連続した形状である第4受け溝部を含み、該第4受け溝部と前記第2受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第3プーリー、前記第2プーリーと接続されて同第2プーリーと一体的に回転可能に設けられた出力軸、該出力軸に取り付けられて同出力軸と一体的に回転可能に設けられた第1ギヤ、該第1ギヤと常時噛合するように配設され、前記第3プーリーと同軸上に配設されて同第3プーリーと一体的に回転可能に設けられた第2ギヤ、前記第1受け溝部と前記第3受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第1受け溝部及び同第3受け溝部の表面を空転する構造の第1ベルト、前記第2受け溝部と前記第4受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第2受け溝部及び同第4受け溝部の表面を空転する構造の第2ベルト、及び、切替によって前記第1ベルトと前記第2ベルトのいずれか一方に対してのみテンションを付加可能な構造であるテンション付加部を有する草刈刃の回転方向切替機構と、を備える。
ここで、本発明の自走草刈機は、前述した本体部、原動機、回転式の草刈刃、及び、草刈刃の回転方向切替機構を備えることにより、自走して草刈作業を行うことができると共に、アップカット運転とダウンカット運転とを切り替えることができる。つまり、作業者は、作業環境や草の性質に応じて草刈刃の回転方向をダウンカット又はアップカットのいずれの方向にするかを判断し、同判断に基づいてアップカット運転又はダウンカット運転を選択し自在に切り替えて、最適な運転で草刈作業を行うことができる。
前述の自走草刈機の各部の作用について説明する。
本体部は、走行手段部、原動機、回転式の草刈刃、及び、草刈刃の回転方向切替機構を取り付け又は搭載する基体となる。また、本体部は、走行手段部を有することにより、自走することができる。原動機は、走行手段部及び回転式の草刈刃に対して動力を供給することができる。草刈刃は、草刈刃の回転方向切替機構を介した原動機からの動力により回転することができる。
前述の草刈刃の回転方向切替機構の各部の作用について説明する。
前述の第1プーリーは、原動機からの動力が入力され、第1ベルトを介して第2プーリーに動力を伝達することができ、第2ベルトを介して第3プーリーに動力を伝達することができる。
前述の第2プーリーは、テンション付加部の切替によって第1ベルトに対してテンションを付加することで回転し、接続された出力軸を一体的に回転させることができる。このとき、第2プーリーの回転方向と出力軸の回転方向は、同一であってアップカット方向にのみ回転し、出力軸は、直接的又は間接的に接続される回転式の草刈刃をアップカット運転させることができる。更にこのとき、第2ベルトに対してはテンションが付加されておらず、第2ベルトは、第1プーリーと第3プーリーに対して空転し、出力軸のアップカット方向への回転を阻害しないようになっている。
前述の第3プーリーは、テンション付加部の切替によって第2ベルトに対してテンションを付加することで回転し、第2ギヤも第3プーリーと一体的且つ同一方向に回転する。そして、第2ギヤと常時噛合する第1ギヤは第2ギヤと逆方向に回転し、第1ギヤが接続された出力軸は第3プーリーの回転方向と逆方向に回転する。このとき、第3プーリーの回転方向と出力軸の回転方向は反対であって、出力軸はダウンカット方向にのみ回転し、出力軸は、直接的又は間接的に接続される回転式の草刈刃をダウンカット運転させることができる。更にこのとき、第1ベルトに対してはテンションが付加されておらず、第1ベルトは、第1プーリーと第2プーリーに対して空転し、出力軸のダウンカット方向への回転を阻害しないようになっている。
本願の明細書及び特許請求の範囲において、前述した「本体部」は、少なくとも、走行手段部、原動機、回転式の草刈刃、及び、草刈刃の回転方向切替機構を取り付け又は搭載することができるものであればよく、その形状、構造を特に限定するものではない。また、本願の明細書及び特許請求の範囲において、前述した「原動機」は、エンジン又はモーターが好適に使用されるが、これに限定するものではなく、他の公知動力手段であってもよい。
このように、前述した草刈刃の回転方向切替機構は、特許文献1記載の発明に係る草刈刃の回転方向切替機構と比較して、部品点数も少なく、高度な加工及び組立精度を要求されない簡素な構造であり、これを採用した本発明の自走草刈機について、製造工程の簡略化、製造コストの低減化、及び、草刈刃の回転方向切替機構全体の軽量化を図ることもできる。更に、前述した草刈刃の回転方向切替機構は、有するギヤが前述の第1ギヤと第2ギヤのみであって、3軸毎に設けた多数の外歯ギヤが噛合する構造ではないので、これを採用した本発明の自走草刈機は、特許文献1記載の草刈作業機と比較して、稼働時における騒音が低減しており、ベルトにテンションを付加することで切替操作を行う構造であることから、草刈刃回転方向の確実且つスムーズな切替を行い得るものとなっている。
上記の目的を達成するために、本発明の草刈方法は、走行手段部を有する本体部と、該本体部に搭載された原動機と、前記本体部の進行方向に対して作業可能となる箇所に配設されると共に前記原動機からの動力により駆動する回転式の草刈刃と、該草刈刃と前記原動機の間に配置され、前記原動機からの動力が入力されて回転し、外周面を一周する連続した第1受け溝部及び該第1受け溝部と平行に設けられた第2受け溝部を含む第1プーリー、外周面を一周する連続した形状である第3受け溝部を含み、該第3受け溝部と前記第1受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第2プーリー、外周面を一周する連続した形状である第4受け溝部を含み、該第4受け溝部と前記第2受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第3プーリー、前記第2プーリーと接続されて同第2プーリーと一体的に回転可能に設けられた出力軸、該出力軸に取り付けられて同出力軸と一体的に回転可能に設けられた第1ギヤ、該第1ギヤと常時噛合するように配設され、前記第3プーリーと同軸上に配設されて同第3プーリーと一体的に回転可能に設けられた第2ギヤ、前記第1受け溝部と前記第3受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第1受け溝部及び同第3受け溝部の表面を空転する構造の第1ベルト、前記第2受け溝部と前記第4受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第2受け溝部及び同第4受け溝部の表面を空転する構造の第2ベルト、及び、切替によって前記第1ベルトと前記第2ベルトのいずれか一方に対してのみテンションを付加可能な構造であるテンション付加部を有する草刈刃の回転方向切替機構と、を備える構造の自走草刈機を使用し、前記テンション付加部を以て第1ベルトにのみテンションを付加し、前記回転式の草刈刃を前記自走草刈機の進行方向に対してアップカット方向にのみ回転する第1運転工程と、前記テンション付加部を以て第2ベルトにのみテンションを付加し、前記回転式の草刈刃を前記自走草刈機の進行方向に対してダウンカット方向にのみ回転する第2運転工程と、を適宜切り替えて行うものである。
本発明の草刈方法によれば、前述した自走草刈機を使用することにより、回転式の草刈刃について、自走草刈機の進行方向に対してアップカット方向にのみ回転する第1運転工程と、自走草刈機の進行方向に対してダウンカット方向にのみ回転可能な第2運転工程と、を切り替えて草刈作業を行うことができ、運転切替の際には、従来の自走草刈機よりも高い確実性を以て草刈刃の回転方向の切替動作を行うことができる。
加えて、本発明の草刈方法によれば、前述した自走草刈機を使用することにより、特許文献1記載の草刈作業機と比較して、稼働時における騒音が低減しており、ベルトにテンションを付加することで切替操作を行う構造であることから、草刈刃回転方向の確実且つスムーズな切替を行い得るものとなっている。
本発明の草刈刃の回転方向切替機構、自走草刈機、及び、草刈方法によれば、比較的簡易な構造でありながら、稼働時の騒音が低減され、草刈刃回転方向の確実な切替を行い得る。
本発明の自走草刈機を上方から見た斜視図であり、(a)は機体背面方向から正面方向視で自走草刈機の左側面及び背面を示す斜視図であり、(b)は同方向視で自走草刈機の右側面及び背面を示す斜視図である。 図1に示す自走草刈機について、機体背面方向から正面方向視で自走草刈機の右側面及び正面を示す斜視図である。 図1に示す自走草刈機の機体前方部分の右側面を示す拡大図である。 草刈刃及びその回転方向切替機構の平面図である。 図4に示す草刈刃及び回転方向切替機構の第1運転時について、(a)は機体背面方向から正面方向視で左側面側を手前に表した斜視図であり、(b)は機体背面方向から正面方向視で右側面側を手前に表した斜視図である。 図4に示す草刈刃及び回転方向切替機構の第2運転時について、(a)は機体背面方向から正面方向視で左側面側を手前に表した斜視図であり、(b)は機体背面方向から正面方向視で右側面側を手前に表した斜視図である。 図1に示す自走草刈機におけるハンドル部分を表した拡大図である。 第1運転時及び第2運転時の各部材の配置を説明しており、(a)は図5に示す第1運転の模式図、(b)は図6に示す第2運転の模式図、である。
図1~図8を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。また、図面各図における符号は、煩雑さを軽減し理解を容易にする範囲内で付しており、同一符号が付される複数の同等物についてはその一部にのみ符号を付す場合がある。なお、図1~図7の図中に示す矢印に係る符号は説明上の方向を示し、符号Fは「前方向」を、Bは「後方向」を、Rは「右方向」を、Lは「左方向」を、Uは「上方向」を、Dは「下方向」を、それぞれ意味している。
〔自走草刈機1〕
図1~図8を参照して、自走草刈機1について説明する。自走草刈機1は、本体部2、走行手段部3、原動機4、回転式の草刈刃5(以下「草刈刃5」という)、及び、草刈刃の回転方向切替機構6(以下「回転方向切替機構6」という)、草刈刃カバー55、及び、草刈刃側動力伝達部7を備える(図1~3参照)。各部について以下詳述する。
(本体部2)
本体部2は、フレーム20、操作ハンドル21、及び、ステップ22を有する。
フレーム20は、剛性素材(本実施形態では金属材)で形成され、機体中央から後部にかけて配置されている。
操作ハンドル21は、操作棹が平面視略V字状の両手型であって、作業車の把持部となる先端が機体後方に延びており、基端がフレーム20に取り付けられて、機体上下方向に上げ下げ可能に支持されている。本実施形態の操作ハンドル21は、握ると機体が右に旋回する第1サイドクラッチレバー、握ると機体が左に旋回する第2サイドクラッチレバー、上げると機体が走行する走行クラッチレバー、原動機4の回転数を調整するスロットルレバー、上げると草刈刃5が回転する草刈刃クラッチレバー、握るとハンドル位置を左右に変更可能なハンドル位置左右調整レバー、及び、握るとハンドル位置を上下に変更可能なハンドル位置上下調整レバー、が設けられている(図1~3、7参照)。
操作ハンドル21は、左右の操作棹の間を掛け渡すプレート210が配設され、プレート210には回転方向切替レバー211が設けられている。回転方向切替レバー211は、プレート210に形成された略U字状のレバーガイド溝212に沿って移動させることができ、回転方向切替レバー211基端に接続されたケーブル(図示省略)を介して後述するテンション付加部を操作することができる。レバーガイド溝212は、図7において右側の溝に入れるとアップカット運転、左側の溝に入れるとダウンカット運転に切り替えることができる。
ステップ22は、フレーム20後方に配置された板体で、作業者を載置可能な程度の耐荷重性を有する構造になっている(図1~2参照)。
(走行手段部3)
走行手段部3は、本体部2下方に配置された左右一対の後部走行構造部31、及び、本体部2前方に配置された左右一対の前部走行構造部32を有する(図1~2参照)。
後部走行構造部31は、履帯式走行構造であり、フレーム201を挟んで機体の左右に配置されている。後部走行構造部31は、地面側に配置された前後一対の転輪311、各転輪の上方に配置された起動輪312、及び、起動輪312及び前後各転輪311に回しかけられた履帯313を有する。起動輪312は、原動機4から供給される動力を以て駆動する。機体左右の後部走行構造部31は、各々略同じ構造である(図1~2参照)。
前部走行構造部32は、支持フレーム321、及び、走行車輪322を有する。支持フレーム321は、その基部近傍がフレーム20前方に取り付けられると共に、先部が機体前方に延びた左右一対のアーム部分を有し、アーム部分が機体上下方向に上げ下げ可能に支持されている。走行車輪322は、支持フレーム321のアーム部分先端近傍に取り付けられており、左右合わせて一対が配設されている(図1~3参照)。
(原動機4)
原動機4は、フレーム20後方に配置されており、本実施形態ではエンジンである。原動機4は、動力伝達構造(図示省略)を介して後部走行構造部31に動力を供給すると共に、回転方向切替機構6を介して草刈刃5に動力を供給している(図1~3参照)。
(草刈刃5)
草刈刃5は、取付基部51、切断刃52、及び、草刈刃回転軸53を有する(図3~6参照)。
取付基部51は、円筒状であって、その基端に草刈刃回転軸53が接続されて回転可能に設けられ、取付基部51の周面には、切断刃52の取付部54が複数設けられ、取付部54に切断刃が取り付けられている(図3~6参照。なお、図4では切断刃52を省略している)。
切断刃52は、略Y字状であって、分岐した各先部片は両刃に形成された刃部分であり、基部片は取付部54への取り付け部分である。切断刃52は、刃部分が取付基部51の回転軸と略平行になる態様で、軸部分が取付部54を介して取付基部51に取り付けられている(図3、5~6参照)。
また、切断刃52は、その軸線と取付基部51の端面視の円半径が一致する態様で、所定角度を空けて複数設けられており、本実施形態では120度毎に1つ、合計3つが設けられている(図3、5~6参照)。更に、取付基部51は、切断刃52を取り付けた状態で、切断刃52先端による回転軌跡の下端と草刈刃カバー55の下縁(換言すると、下方に設けた開口部分の口縁)が略一致する態様で取り付けられている(図3参照)。
(草刈刃カバー55)
草刈刃カバー55は、草刈刃5の上方、前方、後方、側方を覆う形状に設けられており、下方に開口した構造であり、本体部2前方に配設されている。
(回転方向切替機構6)
回転方向切替機構6は、フレーム20前部であって原動機4と草刈刃5の間に配置されており(図1(b)、図2~3参照)、第1プーリー61、第2プーリー62、第3プーリー63、出力軸64、第1ギヤ65、第2ギヤ66、第1ベルト67、第2ベルト68、及び、テンション付加部69、を有する(図4~6、8参照)。
<第1プーリー61>
第1プーリー61は、第1受け溝部611及び第2受け溝部612を有し、原動機4の出力軸(図示省略)に接続されて、原動機4からの動力が入力されて回転可能に設けられている(換言すると、出力軸を介して原動機4からの動力が第1プーリー61に伝達される構造である)。
第1受け溝部611は、第1プーリー61の外周面を一周する連続した、断面視V字状の溝であり(図4、8参照)、第1プーリー61における原動機4側に設けられている。第2受け溝部612は、第1プーリー61の外周面を一周する連続した、断面視V字状の溝であり(図4、8参照)、第1プーリー61における原動機4の反対側となる位置において、第1受け溝部611と所定の間隔を空けて平行に設けられている。
<第2プーリー62>
第2プーリー62は、外周面を一周する連続した、断面視V字状の溝である第3受け溝部621を有する(図4、8参照)。第2プーリー62は、第3受け溝部621と第1受け溝部11が略同一線上に位置する配置で出力軸64に接続されている。そして、第2プーリー62は、出力軸64と一体的に回転可能に接続されている。なお、本実施形態において第2プーリー62は、出力軸64の原動機4側の端部に接続されている。
<第3プーリー63>
第3プーリー63は、外周面を一周する連続した、断面視V字状の溝である第4受け溝部631を有する(図4、8参照)。第3プーリー63は、第4受け溝部631と第2受け溝部612とが略同一線上に位置するように配設されている。なお、本実施形態において第3プーリー63は、出力軸64と平行に配設された短尺な回転軸632に接続されている。そして、第3プーリー63は、回転軸632の原動機4側の端部に回転軸632と一体的に回転可能な態様で接続されている。
<出力軸64>
出力軸64は所定長さの棒体であり、原動機4側の端部に第2プーリー62が接続され、他端側に後述する第5プーリー71が接続されている。そして、出力軸64の軸方向中間部には、第1ギヤ65が取り付けられている(図4、8参照)。
<第1ギヤ65>
第1ギヤ65は、外周に外歯が設けられたギヤであり、出力軸64と一体的に回転可能に設けられている(図4~6、8参照)。
<第2ギヤ66>
第2ギヤ66は、外周に外歯が設けられたギヤであり、第1ギヤ65と常時噛合するように配設されると共に、接続軸632において、第3プーリー63と反対となる側の端部に取り付けられている(換言すると、第2ギヤ66は、第3プーリー63と同軸上に配設された構造である)。そして、第2ギヤ66は、接続軸632を介して第3プーリー63と一体的に回転可能な構造となっている(図4~6、8参照)。
<第1ベルト67>
第1ベルト67は、第1受け溝部611と第3受け溝部621に巻回され(図4~6、8参照)、テンション未付加状態において第1受け溝部611及び第3受け溝部621の表面を空転する構造であり、本実施形態において第1ベルト67はVベルトである。
<第2ベルト68>
第2ベルト68は、第2受け溝部612と第4受け溝部631に巻回され(図4~6、8参照)、テンション未付加状態において第2受け溝部612及び第4受け溝部631の表面を空転する構造であり、本実施形態において第2ベルト68はVベルトである。
<テンション付加部69>
テンション付加部69は、切替によって第1ベルト67と第2ベルト68のいずれか一方に対してのみテンションを付加可能な構造である。本実施形態において、テンション付加部69は、第1アーム部691、第2アーム部692、基軸部693、及び、操作部694、を有し、第1ベルト67及び第2ベルト68の下方に配設されている(図5~6、8)。
第1アーム部691は、所定長さを有し、その先端に第1ベルト67に接触可能なテンションプーリーが設けられており、その基部が基軸部693に連結されている。第2アーム部692は、所定長さを有し、その先端に第2ベルト68に接触可能なテンションプーリーが設けられており、その基部が基軸部693に連結されている。
基軸部693は、第1アーム部691及び第2アーム部692の基部を同軸上で回動可能に連結する構造である。操作部694は、操作ハンドル21近傍に設けられた回転方向切替レバー211とワイヤー(図示省略)を介して接続されており、回転方向切替レバー211による操作により、選択した第1アーム部691又は第2アーム部692のいずれか一方のみを作動可能に設けられている。
<草刈刃側動力伝達部7>
草刈刃側動力伝達部7は、第5プーリー71、第6プーリー72、第3ベルト73、及び、テンション付加部74を有する(図4~6)。
第5プーリー71は、出力軸64の他端側に接続されている。第5プーリー71は、外周面を一周する連続した、断面視V字状の溝である第5受け溝部(符号省略)を有する。
第6プーリー72は、外周面を一周する連続した、断面視V字状の溝である第6受け溝部(符号省略)を有する。第6プーリー72は、第6受け溝部と第5受け溝部とが略同一線上に位置するように配設されており、草刈刃回転軸53の端部に、草刈刃回転軸53と一体的に回転可能な態様で接続されている。
第3ベルト73は、第5受け溝部と第6受け溝部に巻回され、本実施形態において第3ベルト73はVベルトである。
テンション付加部74は、切替によって第3ベルト73に対してテンションを付加可能な構造である。本実施形態において、テンション付加部7は、第1アーム部741、第2アーム部743及び基軸部745を有する。
第1アーム部741は、所定長さを有し、その先端にテンションプーリー742が設けられ、その基部が基軸部745に連結されている。テンションプーリー742は、巻回状態における第3ベルト73の上部上面に接触可能な構造であって、第1アーム部741は、第3ベルト73の上部上面に接触して押し下げる態様でテンションを付加する構造となっている。
第2アーム部743は、所定長さを有し、その先端にテンションプーリー744が設けられ、その基部が基軸部745に連結されている。テンションプーリー744は、巻回状態における第3ベルト73の下部下面に接触可能な構造であって、第2アーム部743は、第3ベルト73の下部下面に接触して押し上げる態様でテンションを付加する構造となっている。
基軸部745は、第1アーム部741及び第2アーム部743の基部を同軸上で回動可能に連結し、第1アーム部741及び第2アーム部743によって第3ベルト73を上下方向から同時に挟み込む動作が可能な構造である。
〔草刈方法〕
本実施形態に係る草刈方法は、前述した自走草刈機1を使用し、作業状況等に応じて、作業者が第1運転又は第2運転の適宜切り替えて行うものである。
<第1運転>
作業者は、回転方向切替レバー211を使用して操作部694を操作し、テンション付加部69の第1アーム部691を以て第1ベルト67にのみテンションを付加し(図4参照)、草刈刃5の草刈刃回転軸53を自走草刈機1の進行方向に対してアップカット方向にのみ回転させる(図8(a))。これにより、取付基部51に取り付けた切断刃52の回動を以てアップカット方向への草刈りを行うことができる。
<第2運転>
作業者は、切替部操作レバーを使用して操作部694を操作し、テンション付加部69の第2アーム部692を以て第2ベルト68にのみテンションを付加し(図5参照)、草刈刃5の草刈刃回転軸53を自走草刈機1の進行方向に対してダウンカット方向にのみ回転させる(図8(b))。これにより、取付基部51に取り付けた切断刃52の回動を以てダウンカット方向への草刈りを行うことができる。
前述の草刈方法によれば、自走草刈機1の進行方向に対して草刈刃5がアップカット方向にのみ回転する第1運転工程(図8(a))と、自走草刈機1の進行方向に対して草刈刃5がダウンカット方向にのみ回転可能な第2運転工程(図8(b))と、を選択的に切り替える草刈作業を行うことができ、加えて、運転切替の際には、特許文献1記載の草刈作業機よりも高い確実性を以て草刈刃の回転方向の切替動作を行うことができる。
加えて、本発明の草刈方法によれば、自走草刈機1を使用することにより、特許文献1記載の草刈作業機と比較して、稼働時における騒音が低減しており、ベルトにテンションを付加することで切替操作を行う構造であることから、草刈刃回転方向の確実且つスムーズな切替を行い得るものとなっている。
(作 用)
前述した草刈方法を実施する際の自走草刈機1各部の作用について、更に詳述する。
自走草刈機1は、前述した本体部2等を備えることにより、自走して草刈作業を行うことができると共に、自走草刈機1の進行方向に対して草刈刃5をアップカット回転方向UCにのみ回転させる第1運転と、草刈刃5をダウンカット回転方向DCにのみ回転させる第2運転とを切り替えることができる(図3参照)。つまり、作業者は、作業環境や草の性質に応じて草刈刃5の回転方向をアップカット又はダウンカットのいずれの方向にするかを判断し、同判断に基づいて第1運転又は第2運転を選択し自在に切り替えて、最適な運転で草刈作業を行うことができる。
本体部2は、フレーム20を有することにより、各部の取り付け基体となる。また、ステップ22を有することにより、作業者が立位で乗車することができる。更に、本体部2は、前述した操作ハンドル21を有することにより、自走草刈機1の走行方向を操作すると共に、所定の機体各部の操作を行うことができる。加えて、操作ハンドル21には回転方向切替レバー211が設けられており、第1運転又は第2運転の切替を作業者の手元で行うことができる。
より詳しくは、回転方向切替レバー211をレバーガイド溝212に沿って図7における右側の溝に入れると、操作部694を介してテンション付加部69の第1アーム部691が上方向に移動し、第1ベルト67にのみテンションが付加される(図4、図8(a)参照)。これにより、出力軸64は自走草刈機1の進行方向に対してアップカット方向にのみ回転し、出力軸64が接続された草刈刃側動力伝達部7を介して、草刈刃回転軸53が自走草刈機1の進行方向に対してアップカット方向にのみ回転することになる(図8(a))。つまり、草刈刃5(詳しくは取付基部51に取り付けた切断刃52)の回動を以て第1運転(アップカット運転)による草刈作業を行うことができる。
そして、回転方向切替レバー211をレバーガイド溝212に沿って図7における左側の溝に入れると、操作部694を介してテンション付加部69の第2アーム部692が上方向に移動し、第2ベルト68にのみテンションが付加される(図5、図8(b)参照)。これにより、出力軸64は自走草刈機1の進行方向に対してダウンカット方向にのみ回転し、出力軸64が接続された草刈刃側動力伝達部7を介して、草刈刃回転軸53が自走草刈機1の進行方向に対してダウンカット方向にのみ回転することになる(図8(b))。つまり、草刈刃5(詳しくは取付基部51に取り付けた切断刃52)の回動を以て第2運転(ダウンカット運転)による草刈作業を行うことができる。
走行手段部3は、機体の移動又は草刈作業の際に、後部走行構造部31が履帯式走行構造であることにより、悪路や不整地での走行性が良く、更に傾斜地における作業中の安定性も良い。そして、方向転換の際に後部走行構造部31を片方の車軸をロックすることで、その場で素早く旋回させることができるので、小回りが効いて操作性も良い。また、原動機4は、動力伝達構造を介して、後部走行構造部31及び(回転方向切替機構6を介して)草刈刃5に動力を供給する。
草刈刃5は、前述の構造であることにより、機体と略同寸幅で、機体の進行方向へ草を刈ることができる。また、草刈刃カバー55は、前述の構造であることにより、草刈刃5で刈った直後の草、及び、草刈刃5で跳ね上げた土石が舞い上がることを防止し、機体下方に向かうようにガイドする。これにより作業者や機体周囲に居る者の安全性を高め、汚染を抑制している。
回転方向切替機構6の各部の作用について説明する。
第1プーリー61は、原動機4の出力軸に接続されて原動機4の出力軸の回転に追従して回転し、原動機4からの動力が入力される。そして、原動機4から入力された動力は、第1ベルト67を介して第2プーリー62に伝達され、第2ベルト68を介して第3プーリー63に伝達される。
第2プーリー62は、テンション付加部69の切替によって第1アーム部691が第1ベルト67に対してテンションを付加することで回転し、出力軸64を一体的に回転させる。このとき、第2プーリー62の回転方向と出力軸64の回転方向は同一であって、アップカットUC方向にのみ回転し、出力軸64は、草刈刃側動力伝達部7を介して接続される草刈刃5をアップカット運転させる。なお、このとき、第2ベルト68にはテンションが付加されておらず、第2ベルト68は、第1プーリー61と第3プーリー63に対して滑るように空転するので、第3プーリー63及び第2ベルト68が出力軸64のアップカット方向に回転することを阻害しないようになっている(図3、図5、図8(a)参照)。
第3プーリー63は、テンション付加部69の切替によって第2アーム部692が第2ベルト68に対してテンションを付加することで回転し、第2ギヤ66も第3プーリー63と一体的且つ同一方向に回転する。そして、第2ギヤ66と常時噛合する第1ギヤ65は第2ギヤ66と逆方向に回転し、第1ギヤ65が接続された出力軸64は第3プーリー63の回転方向と逆方向に回転する。このとき、第3プーリー63の回転方向と出力軸64の回転方向は反対であって、出力軸64はダウンカット方向DCにのみ回転し、出力軸64は、草刈刃側動力伝達部7を介して接続される草刈刃5をダウンカット運転させる。なお、このとき、第1ベルト67に対してはテンションが付加されておらず、第1ベルト67は、第1プーリー61と第2プーリー62に対して滑るように空転するので、第1プーリー61及び第1ベルト67が出力軸64のダウンカット方向に回転することを阻害しないようになっている(図3、図6、図8(b)参照)。
このように、回転方向切替機構6は、特許文献1記載の草刈作業機に係る草刈刃の回転方向切替機構と比較して、部品点数も少なく、高度な加工及び組立精度を要求されない簡素な構造であり、これにより、製造工程の簡略化、製造コストの低減化、及び、回転方向切替機構全体の軽量化を図ることもできる。
更に、回転方向切替機構6は、有するギヤが前述の第1ギヤ65と第2ギヤ66のみであって、3軸毎に設けた多数の外歯ギヤが噛合する構造ではないので、特許文献1記載の草刈作業機に係る草刈刃の回転方向切替機構と比較して、稼働時における騒音が低減しており、第1ベルト67又は第2ベルト68にテンションを付加することで切替操作を行う構造であることから、草刈刃回転方向の確実且つスムーズな切替を行い得るものとなっている。
また、本実施形態では、テンション付加部69が、第1アーム部691、第2アーム部692、基軸部693及び操作部694からなる構造であるため、テンション付加部69に係る構造部分をコンパクトに纏められたものとなっている。
更にまた、本実施形態では、第1ベルト67及び第2ベルト68がVベルトであると共に、第1受け溝部611、第2受け溝部621、第3受け溝部612及び第4受け溝部631が断面視V字状の溝であるため、Vベルトの形状に起因する接触面積の大きさと楔作用によって、同一幅の平ベルトと比較して強い摩擦力が発生して滑りが少なく、より大きな伝達能力を発揮する。そして、Vベルトであることにより、草刈刃5に衝撃や過剰な応力がかかった場合にはスリップすることで原動機4等の機械部分を保護することができる。
本実施形態において、草刈刃5は前述した構造であるが、これに限定するものではなく、例えば、機体の進行方向に対して左右の両方向又は左右のいずれかの方向に所定幅で張り出した構造であってもよく、切断刃の形状及び取り付け態様についても各種変形態様を除外するものではない。また、草刈刃5は、機体後方に配置する態様を除外するものではない。更にまた、本実施形態において、切断刃は略Y字状であるが、これに限定するものではなく、例えば、L字状、T字状その他各種形態であってもよい。
本実施形態において、操作ハンドル21は前述した構造であるが、これに限定するものではなく、例えば、T字状のハンドルや、ステアリング・ホイール型のものであってもよい。また、操作ハンドル21に設けた各部操作手段は、その一部又は全部を操作ハンドル以外の箇所に配置した態様であってもよい。
本実施形態において、走行手段部3は、駆動する後部走行構造部31(履帯式走行構造)と従動する前部走行構造部32(車輪)の組み合わせであるが、これに限定するものではなく、例えば、後部走行構造部は独立した走行輪であってもよいし、また、全輪駆動型であってもよく、各種変形態様を除外するものではない。
本実施形態において、草刈刃5に対する草刈刃カバー55を設けているが、これに限定するものではなく、草刈刃カバー55を設けない態様であってもよいし、草刈刃カバー55の形状も各種変形態様を除外するものではない。
なお、本実施形態に記載した回転方向切替機構6を搭載した自走草刈機1を評価するために、以下の条件で測定試験を行った。
(試験方法)
本試験では、後述の比較対象を後述の条件で試験を行い、草刈刃を回転させる草刈刃クラッチレバーがOFFの状態の音圧と、草刈刃クラッチレバーがONの状態の音圧とを測定し、更に、草刈刃クラッチレバーがONの状態における音圧は、アップカット運転(表中では「アップカット」と省略)と、ダウンカット運転(表中では「ダウンカット」と省略)を測定した。
(比較対象)
比較対象は、特許文献1記載の草刈作業機と本実施形態記載の自走草刈機1である。
(測定条件)
特許文献1記載の草刈作業機及び本実施形態に記載した自走草刈機1について、
(1)本社東側の芝地で、原動機(エンジン)を掛けフルスロットルにし、
(2)作業者の耳元の音圧を騒音計で測定し、
(3)回転方向切替機構によりアップカット運転に切り替えてから草刈刃を回転させる草刈刃クラッチレバーをONにし、作業者の耳元の音圧を測定し、
(4)(3)の測定後、一旦草刈刃クラッチレバーをOFFにし、回転方向切替機構によりダウンカット運転に切り替えてから、草刈刃クラッチレバーをONにし、作業者の耳元の音圧を測定する、
という条件で行った。
Figure 2023039036000002
Figure 2023039036000003
(考察)
表1及び表2から分かる通り、特許文献1記載の草刈作業機と比較して、回転方向切替機構6を搭載した自走草刈機1の方が、アップカット運転及びダウンカット運転のいずれについても、音圧及び音圧上昇値が明らかに抑制されていることが確認できた。
更に、特許文献1記載の草刈作業機は、アップカット運転及びダウンカット運転の切替について、100回の試行を行ったところ、ギヤがスムーズに入らなかった回数(即ち、切替失敗)が12回であった。一方、本実施形態記載の自走草刈機1は、アップカット運転及びダウンカット運転の切替について、100回の試行を行ったところ、切替失敗回数は0回であった。
このように、本実施形態記載の自走草刈機1及びこれに備わる回転方向切替機構6は、前述した構成とこれに基づく作用を奏することにより、比較的簡易な構造でありながら、稼働時の騒音が低減され、草刈刃回転方向の確実な切替を行い得るものとなっており、自走草刈機1を使用した草刈方法についても同様である
本明細書および特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書および特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。また、第一、第二等の言葉は、等級や重要度を意味するものではなく、一つの要素を他の要素から区別するために使用したものである。
1 自走草刈機
2 本体部
20 フレーム
21 操作ハンドル
210 プレート
211 回転方向切替レバー
212 レバーガイド溝
22 ステップ
3 走行手段部
31 後部走行構造部
311 転輪
312 起動輪
313 履帯
32 前部走行構造部
321 支持フレーム
322 走行車輪
4 原動機
41 動力伝達構造
5 草刈刃
51 取付基部
52 切断刃
53 草刈刃回転軸
54 取付部
55 草刈刃カバー
6 回転方向切替機構
61 第1プーリー
611 第1受け溝部
612 第2受け溝部
62 第2プーリー
621 第3受け溝部
63 第3プーリー
631 第4受け溝部
632 回転軸
64 出力軸
65 第1ギヤ
66 第2ギヤ
67 第1ベルト
68 第2ベルト
69 テンション付加部
691 第1アーム部
692 第2アーム部
693 基軸部
694 操作部
7 草刈刃側動力伝達部
71 第5プーリー
72 第6プーリー
73 第3ベルト
74 テンション付加部
741 第1アーム部
741 テンションプーリー
743 第2アーム部
744 テンションプーリー
745 基軸部745
UC アップカット回転方向
DC ダウンカット回転方向

Claims (5)

  1. 原動機により駆動する回転式の草刈刃を有する自走草刈機に装備されて、
    前記原動機からの動力が入力されて回転し、外周面を一周する連続した第1受け溝部及び該第1受け溝部と平行に設けられた第2受け溝部を有する第1プーリーと、
    外周面を一周する連続した形状である第3受け溝部を有し、該第3受け溝部と前記第1受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第2プーリーと、
    外周面を一周する連続した形状である第4受け溝部を有し、該第4受け溝部と前記第2受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第3プーリーと、
    前記第2プーリーと接続されて同第2プーリーと一体的に回転可能に設けられた出力軸と、
    該出力軸に取り付けられて同出力軸と一体的に回転可能に設けられた第1ギヤと、
    該第1ギヤと常時噛合するように配設され、前記第3プーリーと同軸上に配設されて同第3プーリーと一体的に回転可能に設けられた第2ギヤと、
    前記第1受け溝部と前記第3受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第1受け溝部及び同第3受け溝部の表面を空転する構造の第1ベルトと、
    前記第2受け溝部と前記第4受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第2受け溝部及び同第4受け溝部の表面を空転する構造の第2ベルトと、
    切替によって前記第1ベルトと前記第2ベルトのいずれか一方に対してのみテンションを付加可能な構造であるテンション付加部と、を備える
    草刈刃の回転方向切替機構。
  2. 前記テンション付加部が、前記第1ベルトに接触可能なテンションプーリーが先端に設けられた第1アーム部、前記第2ベルトに接触可能なテンションプーリーが先端に設けられた第2アーム部、同第1アーム部及び同第2アーム部の基部を同軸上で回動可能に連結する基軸部、及び、選択した同第1アーム部又は同第2アーム部のいずれか一方のみを作動可能な操作部、を有する
    請求項1に記載の草刈刃の回転方向切替機構。
  3. 前記第1ベルト及び前記第2ベルトがVベルトであると共に、前記第1受け溝部、前記第2受け溝部、前記第3受け溝部及び前記第4受け溝部が断面視V字状の溝である
    請求項1又は請求項2に記載の草刈刃の回転方向切替機構。
  4. 走行手段部を有する本体部と、
    該本体部に搭載された原動機と、
    前記本体部の進行方向に対して作業可能となる箇所に配設されると共に前記原動機からの動力により駆動する回転式の草刈刃と、
    該草刈刃と前記原動機の間に配置され、前記原動機からの動力が入力されて回転し、外周面を一周する連続した第1受け溝部及び該第1受け溝部と平行に設けられた第2受け溝部を含む第1プーリー、外周面を一周する連続した形状である第3受け溝部を含み、該第3受け溝部と前記第1受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第2プーリー、外周面を一周する連続した形状である第4受け溝部を含み、該第4受け溝部と前記第2受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第3プーリー、前記第2プーリーと接続されて同第2プーリーと一体的に回転可能に設けられた出力軸、該出力軸に取り付けられて同出力軸と一体的に回転可能に設けられた第1ギヤ、該第1ギヤと常時噛合するように配設され、前記第3プーリーと同軸上に配設されて同第3プーリーと一体的に回転可能に設けられた第2ギヤ、前記第1受け溝部と前記第3受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第1受け溝部及び同第3受け溝部の表面を空転する構造の第1ベルト、前記第2受け溝部と前記第4受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第2受け溝部及び同第4受け溝部の表面を空転する構造の第2ベルト、及び、切替によって前記第1ベルトと前記第2ベルトのいずれか一方に対してのみテンションを付加可能な構造であるテンション付加部を有する草刈刃の回転方向切替機構と、を備える
    自走草刈機。
  5. 走行手段部を有する本体部と、
    該本体部に搭載された原動機と、
    前記本体部の進行方向に対して作業可能となる箇所に配設されると共に前記原動機からの動力により駆動する回転式の草刈刃と、
    該草刈刃と前記原動機の間に配置され、前記原動機からの動力が入力されて回転し、外周面を一周する連続した第1受け溝部及び該第1受け溝部と平行に設けられた第2受け溝部を含む第1プーリー、外周面を一周する連続した形状である第3受け溝部を含み、該第3受け溝部と前記第1受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第2プーリー、外周面を一周する連続した形状である第4受け溝部を含み、該第4受け溝部と前記第2受け溝部とが略同一線上に位置するように配設された第3プーリー、前記第2プーリーと接続されて同第2プーリーと一体的に回転可能に設けられた出力軸、該出力軸に取り付けられて同出力軸と一体的に回転可能に設けられた第1ギヤ、該第1ギヤと常時噛合するように配設され、前記第3プーリーと同軸上に配設されて同第3プーリーと一体的に回転可能に設けられた第2ギヤ、前記第1受け溝部と前記第3受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第1受け溝部及び同第3受け溝部の表面を空転する構造の第1ベルト、前記第2受け溝部と前記第4受け溝部に巻回され、テンション未付加状態において同第2受け溝部及び同第4受け溝部の表面を空転する構造の第2ベルト、及び、切替によって前記第1ベルトと前記第2ベルトのいずれか一方に対してのみテンションを付加可能な構造であるテンション付加部を有する草刈刃の回転方向切替機構と、を備える構造の自走草刈機を使用し、
    前記テンション付加部を以て第1ベルトにのみテンションを付加し、前記回転式の草刈刃を前記自走草刈機の進行方向に対してアップカット方向にのみ回転する第1運転工程と、
    前記テンション付加部を以て第2ベルトにのみテンションを付加し、前記回転式の草刈刃を前記自走草刈機の進行方向に対してダウンカット方向にのみ回転する第2運転工程と、
    を適宜切り替えて行う
    草刈方法。

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