JP7318144B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された作業機は、足踏み操作により走行装置を操作する左右一対の走行ペダルを有している。
本発明は、前記問題点に鑑み、ペダル操作をスムーズに行える作業機を提供することを目的とする。
また、前記ペダルは、前記ペダル本体の上面側における前記ペダル軸よりもオペレータが載せる足の指先側に設けられた踏み部材を有し、前記踏み面は、前記踏み部材の上面に形成されている。
また、前記一対のペダルの間隔は、オペレータが載せる足の指先側に行くに従って漸次広くなっている。
また、前記踏み部材は、オペレータが載せる足の親指側から小指側に向かうにつれて平面視で前記ペダル軸に近づく側に移行する方向に傾斜している。
また、前記ペダル本体の上面は、前記ペダル本体の延伸方向に平行な平面状であり、前記踏み面は、オペレータが載せる足の親指側から小指側に向かうにつれて前記ペダル本体の上面からの高さが漸次低くなる傾斜状に形成されている。
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略平面図である。図2は、作業機1の概略側面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
図1、図2に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。機体2上にはキャビン5が搭載されている。キャビン5の室内には、オペレータ(運転者)が着座する運転席(座席)6が設けられている。言い換えると、運転席6は機体2に搭載され、キャビン5は運転席6を包囲している。運転席6は、オペレータが座る部位である座部6Aと、オペレータの背を受ける部位である背もたれ部6Bとを有する。
図1、図2に示すように、走行装置3は、機体2を走行可能に支持するクローラ式の走行装置であって、走行フレーム3Aと、走行フレーム3Aの左側に設けられた第1走行装置3Lと、走行フレーム3Aの右側に設けられた第2走行装置3Rとを有する。第1走行装置3Lは、第1走行モータM1によって駆動され、第2走行装置3Rは、第2走行モータM2によって駆動される。走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。なお、走行装置3はクローラ式に限らず、例えばホイール式の走行装置であってもよい。
図1に示すように、キャビン5は、機体2の幅方向K2の一側部(左側部)に搭載されている。機体2の幅方向K2の他側部(右側部)には、原動機E1が搭載されている。原動機E1は、ディーゼルエンジンである。なお、原動機E1は、ガソリンエンジンであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。原動機E1の後部には、油圧ポンプP1が取り付けられている。
図2に示すように、作業装置4は、ブーム22と、アーム23と、バケット(作業具)24とを有している。ブーム22の基部22Aは、ブーム枢軸27を介してスイングブラケット21の上部に横軸(機体幅方向K2に延伸する軸心)回りに回動可能に枢着されている。
スイングブラケット21は、機体2に備えられたスイングシリンダC2の伸縮によって揺動可能とされている。ブーム22は、ブームシリンダC3の伸縮によって揺動可能とされている。アーム23は、アームシリンダC4の伸縮によって揺動可能とされている。バケット24は、バケットシリンダ(作業具シリンダ)C5の伸縮によってスクイ動作及びダンプ動作可能とされている。スイングシリンダC2、ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5は、油圧シリンダによって構成されている。
図3、図4に示すように、運転席6は、キャビン5の底部を構成する床部5Bにシート台76等を介して支持されている。シート台76上には、サスペンション装置77が設けられており、このサスペンション装置77上にスライドレール78を介して運転席6が前後位置調整可能に設けられている。
操縦台81は、機体2上の運転席6の前方に設けられており、床部5B(機体2)に立設された基台86と、基台86の上部に配置された操縦台本体87とを有する。操縦部材82は、オペレータが把持して操作する部材であり、操縦台本体87(操縦台81)に取り付けられている。操縦部材82は、機体幅方向K2で並べて設けられた第1操縦ハンドル82L及び第2操縦ハンドル82Rを含む。第1操縦ハンドル82L及び第2操縦ハンドル82Rは、例えば、機体2の旋回操作、ブーム22の揺動操作、アーム23の揺動操作、バケット24の揺動操作を行うことができる。
図3に示すように、アームレスト93(第1アームレスト93L及び第2アームレスト93R)の下面は、後方に向かうにつれて上方に移行する傾斜面に形成されている。これにより、アームレスト93の下方空間を運転席6に向かうにつれて広くすることができる。本実施形態の運転部42にあっては、第1アームレスト93Lの下方にオペレータの左脚が配置され、第2アームレスト93Rの下方にオペレータの右脚が配置される。アームレスト93の下面を、後方に向かうにつれて上方に移行する傾斜面に形成することで、オペレータの脚の配置空間を広くとることができる。
図3、図4に示すように、一対の走行ペダル85は、運転席6に着座したオペレータが足踏み操作することで走行装置3を操作する部材であり、床部5Bに設置されている。一対の走行ペダル85のうち、一方(左)の走行ペダル85Lは、第1走行装置3Lを操縦するペダルであり、他方(右)の走行ペダル85Rは、第2走行装置3Rを操縦するペダルである。
図6、図7に示すように、各走行ペダル85は、支持構造体43によって床部5Bに支持されている。一方の走行ペダル85Lを支持する支持構造体43と、他方の走行ペダル85Rを支持する支持構造体43とは構成が同じであるので、他方の走行ペダル85Rの支持構造体43を代表として説明し、一方の走行ペダル85Lの支持構造体43の説明は省略する。
支軸46は、左右一対のペダルブラケット47間に取り付けられている。左右のペダルブラケット47は、床部5Bに取り付けられるベースプレート48に立設されている。一方のペダルブラケット47は、ペダル軸44及び走行ペダル85の左側に配置され、他方のペダルブラケット47は、ペダル軸44及び走行ペダル85の右側に配置されている。したがって、走行ペダル85は、ペダル軸44及び一対のペダルブラケット47を介して、床部5B(ベースプレート48)に前後に揺動可能に支持される。
図8は、他方の走行ペダル85Rの平面図を示している。図9は、図8のJ1-J1線矢視断面図を示している。図10は、図8のJ2-J2線矢視図を示している。
図6、図8に示すように、走行ペダル85は、ペダル本体61と、ペダル本体61の上面側に固定された踏み部材62とを有している。ペダル本体61は、平板状の板材によって形成されている。図6に示すように、ペダル本体61は、所定方向K3に延伸しており、ペダル軸44は、ペダル本体61を所定方向K3に揺動可能に支持している。本実施形態では、ペダル本体61は、前後方向K1に延伸している。また、ペダル本体61の上面はペダル軸44を通り且つペダル本体61の延伸方向(所定方向K3)に平行な平面に略平行な平面状である。ペダル本体61の上面にペダル軸44の回動軸45が固定されている。
図9、図10に示すように、踏み面63は、離間方向D1に向かうにつれてペダル本体61の上面からの高さH1が漸次低くなる傾斜状に形成されている。具体的には、他方の走行ペダル85Rの第1踏み部材62Aの踏み面63は、左側(ペダル間中央CL側)が高く右側が低い。一方の走行ペダル85Lの第1踏み部材62Aの踏み面63は、右側(ペダル間中央CL側)が高く左側が低い。したがって、第1踏み部材62Aの踏み面63の高い側の部位(高位側部位)63aは、踏み面63に載せられる足の親指側であり、走行ペダル85の第1踏み部材62Aの踏み面63の低い側の部位(低位側部位)63bは、踏み面63に載せられる足の小指側である。(図5参照)。
図9に示すように、踏み面63は、ペダル軸44の軸心(回動軸心)X2に対して傾斜している。また、第1踏み部材62Aの高位側部位63aは、回動軸心X2よりも上方に位置し、第1踏み部材62Aの低位側部位63bは、回動軸心X2よりも下方に位置している。
図6、図8に示すように、第2踏み部材62Bは、平面視矩形の直方体形状に形成され、前面62a及び後面62bがペダル軸44の軸心と平行になるように配置されて設けられている。また、第2踏み部材62Bの上面である踏み面(他の踏み面)64は、回動軸心X2と平行なフラット面に形成されている。第2踏み部材62Bの踏み面64は、走行ペダル85に載せられるオペレータの足のかかとに対応する。つまり、第2踏み部材62Bは、オペレータのかかとによって踏み込まれる。
また、本実施形態では、ペダル本体61の上面が、ペダル軸44を通り且つペダル本体61の延伸方向(所定方向K3)に平行な平面に対して平行な平面状である構成について説明したが、これに限るものではない。例えば、ペダル本体61の上面が凹凸や傾斜を有する形状であってもよく、その場合には、ペダル本体61のペダル軸44に軸支されている部分を通り且つペダル軸44の延伸方向及びペダル本体61の延伸方向(所定方向K3)に平行な平面をペダル本体61の基準面とし、踏み面63を、オペレータが載せる足の親指側63aから小指側63bに向かうにつれて、ペダル本体61(ペダル本体61の基準面)からの高さが漸次低くなる傾斜状に形成すればよい。
また、本実施形態では、本発明を一対の走行ペダル85のそれぞれに適用する場合の例について説明したが、これに限らず、左右一方の足側に備えられるペダルにのみ適用してもよい。また、走行装置3を操作する走行ペダル85に限らず、例えば、スイングシリンダC2、ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5、ドーザシリンダ、或いは作業機1に装着される各種機器などの走行装置3以外の機器を操作するためのペダルに適用してもよい。
上記作業機1にあっては、運転席6と、運転席6の前方に配置された、足踏み操作により操作されるペダル85と、を備え、ペダル85は、所定方向K3に延伸するペダル本体61と、ペダル本体61を所定方向K3に揺動可能に支持するペダル軸44と、ペダル本体61の上面側に設けられていてオペレータが足を載せる踏み面63とを有し、踏み面63は、オペレータが載せる足の親指側(高位側部位63a)から小指側(低位側部位63b)に向かうにつれて、ペダル本体61からの高さH1が漸次低くなる傾斜状に形成されている。
また、ペダル軸44は、ペダル85の前後方向K1中途部に配置されていてペダル本体61を前後に揺動可能に支持し、機体幅方向K2に延伸して配置されている。
この構成によっても、走行ペダル85のペダル操作をスムーズに行うことができる。
この構成によれば、傾斜状の踏み面63を容易に形成することができる。
また、互いに間隔をあけて配置された一対のペダル85を備えている。
また、一対のペダル85の間隔は、オペレータが載せる足の指先側に行くに従って漸次広くなっている。
この構成によれば、オペレータの両足を一対のペダル85に楽に載せることができる。
また、走行装置3を備え、ペダル85は、走行装置3を操作する走行ペダルである。
この構成によれば、走行ペダルにおけるペダル操作をスムーズに行うことができる。
この構成によっても、ペダル操作をスムーズに行うことができる。
本実施形態では、アームレスト93に肘を置いて操縦部材82を把持したオペレータが上体を前傾姿勢とした状態での走行ペダル85の操作性を向上させることができる。
6 運転席
44 ペダル軸
61 ペダル本体
62 踏み部材
63 踏み面
63a 親指側(高位側部位)
63b 小指側(低位側部位)
81 操縦台
82 操縦部材
85 ペダル(走行ペダル)
93 アームレスト
D2 方向
H1 高さ
K3 所定方向(延伸方向)
K2 機体幅方向
X2 軸心
Claims (9)
- 運転席と、
前記運転席の前方に配置された、足踏み操作により操作されるペダルと、
を備え、
前記ペダルは、所定方向に延伸するペダル本体と、前記所定方向と交差する方向に延伸する軸心を有して前記ペダル本体を当該軸心回りに揺動可能に支持するペダル軸と、前記ペダル本体の上面側に設けられていてオペレータが足を載せる踏み面とを有し、
前記踏み面は、オペレータが載せる足の親指側から小指側に向かうにつれて、前記ペダル本体からの高さが漸次低くなる傾斜状に形成されている作業機。 - 前記ペダル軸は、機体幅方向に延伸し、前記ペダル本体の延伸方向中途部に配置されていて前記ペダル本体を揺動可能に支持している請求項1に記載の作業機。
- 前記ペダルは、前記ペダル本体の上面側における前記ペダル軸よりもオペレータが載せる足の指先側に設けられた踏み部材を有し、
前記踏み面は、前記踏み部材の上面に形成されている請求項2に記載の作業機。 - 互いに間隔をあけて配置された一対の前記ペダルを備えている請求項1~3のいずれか1項に記載の作業機。
- 前記一対のペダルの間隔は、オペレータが載せる足の指先側に行くに従って漸次広くなっている請求項4に記載の作業機。
- 前記踏み部材は、オペレータが載せる足の親指側から小指側に向かうにつれて平面視で前記ペダル軸に近づく側に移行する方向に傾斜している請求項3に記載の作業機。
- 走行装置を備え、
前記ペダルは、前記走行装置を操作する走行ペダルである請求項1~6のいずれか1項に記載の作業機。 - 前記ペダル本体の上面は、前記ペダル本体の延伸方向に平行な平面状であり、
前記踏み面は、オペレータが載せる足の親指側から小指側に向かうにつれて前記ペダル本体の上面からの高さが漸次低くなる傾斜状に形成されている請求項1~7のいずれか1項に記載の作業機。 - 前記運転席の前方に配置された操縦台と、
前記操縦台に設けられ、且つ把持して操作される操縦部材と、
前記操縦台から後方に延びるアームレストと、
を備え、
前記ペダルは、前記アームレストに肘を置いて前記操縦部材を把持したオペレータが上体を前傾姿勢とした状態で操作される位置に配置されている請求項1~8のいずれか1項に記載の作業機。
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