JP4021818B2 - 作業機械操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操作器を掴むことができないオペレータでも操作することができる作業機械操作装置に関するものである。
建設機械、特に油圧ショベルにおいて、オペレータは、走行を除き運転席の左右両脇に設置された操作レバーを前後左右およびその複合方向に傾斜させることによって操作している。
オペレータが自由に手動操作できる場合は何も問題はないが、操作レバーを確実に掴むことができないなどの手動操作を自由にできないオペレータにおいては、油圧ショベルのような複雑な動きをする建設機械の操作が困難である。
一方、先行技術として、左右の手動操作レバーの両方を同時に操作することが困難である者または手動操作レバーについては左右のうちいずれか一方側のみによる操作を希望する者など、手動操作の不自由なオペレータが通常の掘削作業等を行おうとする場合には、ハンディキャップモード切換スイッチを入れることにより、例えば十字操作式の左手動操作レバーおよび右手動操作レバーのうちいずれか一方を左側または右側に操作することによりその操作量に対応した速度でアーム用油圧シリンダを駆動してアームをクラウドまたはダンプさせることができ、また前側または後側に操作することによりその操作量に対応した速度でブーム用油圧シリンダを駆動してブームを下げまたは上げることができ、また、左操作ペダルを前側または後側に踏み込み操作することによりその操作量に対応した速度で旋回用油圧モータを駆動して上部旋回体を下部走行体に対して左側または右側に旋回させることでき、また右操作ペダルを前側または後側に踏み込み操作することによりその操作量に対応した速度でバケット用油圧シリンダを駆動してバケットをクラウドまたはダンプさせることができるようにした建設機械の操作装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このように、油圧ショベルの基本操作に係わる4つのアクチュエータ(ブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、バケット用油圧シリンダ、および旋回用油圧モータ)を、左手動操作レバーもしくは右手動操作レバーと、左・右操作ペダルとを用いて、動作制御することができるようにした操作装置は、片方のレバー操作の代わりに2つの操作ペダルを足により踏み込み操作するものであるが、この足による操作は、微操作性に劣り、特に連動操作などで操作し難いものである。また、通常、稼動中の機体揺れに対しては足で踏ん張るものであるが、この先行技術では足は操作ペダルの上にあるので、機体揺れに対する踏ん張りが効かない。
特開2003−176553号公報(第7頁、図4)
このように、従来の建設機械の操作装置は、操作レバーを掴むことができない手動操作の不自由なオペレータにとって操作し難い操作装置であり、先行技術のような操作ペダルの踏み込み操作による操作装置を用いても、足による操作では操作性に劣り、体の踏ん張りも効かないという問題点を有し、また、変更内容が大きいため、後から追加したり、または既に使用中の機械を改造することが困難であり、さらに、この先行技術では、片側は十字操作式の手動操作レバーを用いているので、片手の対応しかできない問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、操作器を掴むことができない手動操作の不自由なオペレータが、必要とする操作器を自在に操作できる作業機械操作装置を提供することを目的とするものである。
求項記載の発明は、作業機械の操作器に取付けられ操作器を操作するオペレータの腕先を収納する腕先サポート体と、この腕先サポート体を水平方向および前後方向に回転自在とする回転機構と、操作器に対する腕先サポート体の少なくとも高さ位置を調整する高さ調整機構と、操作器に対する腕先サポート体の少なくとも前後方向位置を調整する前後位置調整機構とを具備し、回転機構は、腕先サポート体を水平方向回転自在に軸支する水平方向回転機構と、腕先サポート体を前後方向回転自在に軸支する前後方向回転機構とを備え、高さ調整機構は、操作器に着脱自在に装着された少なくとも上部にねじを設けたねじシャフトと、このねじシャフトの任意の高さ位置で後方に向けて螺着された高さ調整シャフトとを備え、前後位置調整機構は、高さ調整シャフトに移動調整可能かつ回動調整可能に固定されたセンタボスを備え、このセンタボスに水平方向回転機構により水平方向回転自在に軸支された凹形の回転ブラケットと、この回転ブラケットの内側に前後方向回転機構により前後方向回転自在に軸支された腕先サポート体と具備した作業機械操作装置であり、既設の操作器のシャフトのみを、ねじシャフトに交換すれば、高さ調整シャフト、センタボスおよび回転ブラケットを介して、腕先サポート体を既存の操作器に簡単に装着できるので、既販機への対応も簡単であるとともに、改造内容も小さくて済み、また、左右両方の操作器に同様に適用可能であるから、左右両腕共に操作器を掴むことができないオペレータへの対応も可能である。さらに、高さ調整シャフトは、ねじシャフトの任意の高さ位置で後方に向けて螺着されたので、この高さ調整シャフトの高さ位置および水平角度により、腕先サポート体の高さ位置および左右方向位置が調整され、また、センタボスは、高さ調整シャフトに移動調整可能かつ回動調整可能に固定されたので、このセンタボスの移動位置および回動角度により、腕先サポート体の前後方向位置および左右方向傾き角度が調整される。
請求項記載の発明は、請求項1記載の作業機械操作装置において、腕先サポート体に被嵌され裏側にまたは腕サポート体との間にクッション材を有したカバーを具備したものであり、クッション材を介して腕先サポート体に被せたカバーにより、腕先サポート体に挿入された腕先を保護する。
請求項記載の発明は、請求項1または2記載の作業機械操作装置において、回転ブラケットの前後部に螺着され腕先サポート体の前後方向回転範囲を規制する規制ねじを具備したものであり、回転ブラケットの前後部に螺着された規制ねじにより腕先サポート体の前後方向回転範囲を規制することで、腕先サポート体の前後方向スイング範囲を規制する。
請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれか記載の作業機械操作装置における腕先サポート体が、底板部と、底板部の前部から立設された前板部と、底板部の左右部から立設された左右の側板部とを具備し、左右の側板部は、前方にV字形状に拡開された拡開状係合部を有するものであり、操作器の押し操作時は、腕先の前方への押し操作力を前板部を通じて操作器に伝え、また、操作器の左右方向への揺動操作時は、腕先の左右方向への操作力を左右の側板部を通じて操作器に伝え、さらに、操作器の引き操作時は、腕先の拳を左右の側板部のV字形状に拡開された拡開状係合部に引っ掛けて引き操作力を操作器に伝える。
求項記載の発明によれば、オペレータは、腕先サポート体を水平方向および前後方向に回転自在とする回転機構により、腕を自然に前後方向へ水平移動できるとともに、肘を中心とした楽な水平回転操作が可能となるので、操作器を掴むことができない手動操作の不自由なオペレータであっても、その腕先を必要とする操作器の腕先サポート体に挿入して、前後方向および左右方向の複数のスイング操作を組合せた複合操作方向である複数アクチュエータ連動操作方向にも無理なく自在に操作でき、複数のアクチュエータを容易に連動操作できる。例えば、操作器を前後方向にスイング操作するときは、前後方向回転機構によりオペレータの腕を自然に前後方向へ水平移動できるとともに、操作器を左右方向にスイング操作するときは、水平方向回転機構によりオペレータの肘を中心とした楽な水平回転操作が可能となるので、操作器を掴むことができない手動操作の不自由なオペレータであっても、その腕先を必要とする操作器の腕先サポート体に挿入して、前後方向および左右方向の複数のスイング操作を組合せた複合操作方向である複数アクチュエータ連動操作方向にも無理なく自在に操作でき、複数のアクチュエータの連動操作を容易にできる。また、高さ調整機構および前後位置調整機構によって、腕先サポート体の少なくとも高さ位置および前後方向位置を個別に調整して、最適な位置に腕先サポート体をセットでき、オペレータは無理な姿勢にならず、最適な姿勢で操作できる。特に、既設の操作器のシャフトのみを、ねじシャフトに交換することで、高さ調整シャフト、センタボスおよび回転ブラケットを介して、腕先サポート体を既存の操作器に簡単に装着できるので、既販機への対応も簡単であるとともに、改造内容も小さくて済み、また、左右両方の操作器に同様に適用可能であるから、左右両腕共に操作器を掴むことができないオペレータにも対応できる。さらに、高さ調整シャフトは、ねじシャフトの任意の高さ位置で後方に向けて螺着されたので、この高さ調整シャフトの高さ位置および水平角度により、腕先サポート体の高さ位置および左右方向位置を調整でき、また、センタボスは、高さ調整シャフトに移動調整可能かつ回動調整可能に固定されたので、このセンタボスの移動位置および回動角度により、腕先サポート体の前後方向位置および左右方向傾き角度を調整できる。
請求項記載の発明によれば、クッション材を介して腕先サポート体に被せたカバーにより、腕先サポート体に挿入された腕先を保護できる。
請求項記載の発明によれば、回転ブラケットの前後部に螺着された規制ねじにより腕先サポート体の前後方向回転範囲を規制することで、腕先サポート体の前後方向スイング範囲を規制できる。
請求項記載の発明によれば、操作器の押し操作時は、腕先の前方への押し操作力を前板部を通じて操作器に伝えることができ、また、操作器の左右方向への揺動操作時は、腕先の左右方向への操作力を左右の側板部を通じて操作器に伝えることができ、さらに、操作器の引き操作時は、腕先の拳を左右の側板部のV字形状に拡開された拡開状係合部に引っ掛けて引き操作力を操作器に伝えることができる。
以下、本発明を図1乃至図7に示された一実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
図7に示されるように、作業機械のオペレータが座る座席11の左右両側部には、コンソール12がそれぞれ配置され、これらの左右のコンソール12には、オペレータが手動操作するための操作器13がそれぞれ配置されている。
これらの操作器13は、機体内のコントロール弁をパイロット操作するパイロット油圧を手動制御するための操作バルブ、いわゆるリモコン弁(図示せず)を有している。
これらの操作器13には、掴み操作の不自由なオペレータでも、その腕先でこれらの操作器13を掴むことなく操作できるように、腕先を収納する腕先サポート体14が、次のように取付けられている。
図1に示されるように、操作器13に対する腕先サポート体14の少なくとも高さ位置を調整する高さ調整機構15と、操作器13に対する腕先サポート体14の少なくとも前後方向位置を調整する前後位置調整機構16と、腕先サポート体14を水平方向および前後方向に回転自在とする回転機構17とが、順次設けられている。
回転機構17は、ボールジョイントまたはユニバーサルジョイントを用いても良いが、この実施の形態では、腕先サポート体14を水平方向回転自在に軸支する水平方向回転機構18と、腕先サポート体14を前後方向回転自在に軸支する前後方向回転機構19とを具備している。
前記高さ調整機構15は、操作器13の操作バルブ(図示せず)に、通常のグリップを取付けるシャフトに換えて、少なくとも上部にねじとしての取付位置調整ねじ21を設けたねじシャフト22が、その下部に設けられたねじ23によって着脱可能に装着され、このねじシャフト22の任意の高さ位置に高さ調整シャフト24の雌ねじ部25が螺着され、この雌ねじ部25の回転による高さ調整後は、同様にねじシャフト22に螺着されたナット26とのダブルナットで、雌ねじ部25がねじシャフト22の任意の高さ位置に締着固定されている。
前記高さ調整シャフト24は、前記雌ねじ部25と、この雌ねじ部25に溶接付けされて雌ねじ部25から後方に向けて伸びたパイプ27とを有している。このパイプ27は、高さ位置とともに、真後ろ方向に対する角度も調整できる。
前記前後位置調整機構16は、この高さ調整シャフト24のパイプ27にセンタボス31が移動調整可能かつ回動調整可能に嵌着され、このセンタボス31の側面に設けられたねじ穴32に螺入された止めねじ33でセンタボス31の移動および回動が固定されたものである。この止めねじ33の弛緩および締付により、センタボス31の前後方向への移動距離調整と、パイプ27に対する回動角度調整とが可能である。
図2に示されるように、前記水平方向回転機構18は、センタボス31の上面に、凹形の回転ブラケット34が、水平方向回転軸ねじ35で水平方向回転自在に軸支されたものである。水平方向回転軸ねじ35は、回転操作溝を有するフランジ状の回転操作部36と、回転ブラケット34が回転自在に嵌合されたスペーサ部37と、センタボス31に螺合されたねじ軸部38とが一体に形成されたものである。
前記前後方向回転機構19は、回転ブラケット34の内側に、腕先サポート体14が、スイング軸ねじ41で前後方向回転自在に軸支されて組付けられたものである。スイング軸ねじ41は、回転操作溝を有するフランジ状の回転操作部42と、腕先サポート体14が回転自在に嵌合されたスペーサ部43と、回転ブラケット34に螺合されたねじ軸部44とを有する。
図1に示されるように、腕先サポート体14には、裏側にまたは腕先サポート体14との間にスポンジなどのクッション材45を有したシート生地で作られたカバー46が被嵌されている。
腕先サポート体14およびカバー46の大きさや形状は、掴み操作が不自由なオペレータの腕先状況に応じて決める。
図3に示されるように、回転ブラケット34は、底板部51の中央部に水平方向回転軸ねじ35のスペーサ部37と回転自在に嵌合する回転穴52が穿設され、底板部51の左右部から1対の軸支板部53がそれぞれ立設され、これらの軸支板部53の上部にスイング軸ねじ41のねじ軸部44に螺合されるねじ穴54がそれぞれ設けられ、また、底板部51の前後部の中央部は3角形状にそれぞれ突出成形され、それらの突出部55にねじ穴56がそれぞれ設けられている。
この回転ブラケット34の各ねじ穴56には、図1に示されるように腕先サポート体14の前後方向回転範囲を規制することで前後方向スイング範囲を規制する1対の規制ねじ57がそれぞれ螺着され、これらの規制ねじ57を上下方向に螺進調整することにより、腕先サポート体14の前後方向スイング範囲を調整する。
図4に示されるように、腕先サポート体14は、底板部61と、この底板部61の前部から立設された前板部62と、底板部61の左右部から立設された左右の側板部63とを具備し、左右の側板部63は、前方にV字形状に拡開された拡開状係合部64を有し、また、左右の側板部63の中央部には、スイング軸ねじ41のスペーサ部43と回転自在に嵌合する軸支穴60がそれぞれ穿設されている。
この腕先サポート体14は、前板部62と左右の側板部63とにより、左右方向および前方向の操作は問題なくできるが、後方への引き操作時に腕先が腕先サポート体14から抜けないようにする必要があるので、腕先サポート体14の左右両壁前側にV字形に広げた拡開状係合部64を位置させ、引き操作時には、親指が外側または内側を向く状態に腕を回転させることで、腕先の拳を拡開状係合部64のV字形状の内壁に引っ掛けて引き操作できる形状とする。
図5に示されるように、カバー46は、腕先サポート体14の底板部61上に敷かれる底生地部65から、腕先サポート体14の前板部62および左右の側板部63の内側面に沿って内生地部66が立上り、さらに、前板部62および左右の側板部63の外側面に沿って外生地部67が折返されたもので、内生地部66と外生地部67との間は下方へ開口しているので、このカバー46を腕先サポート体14に上方から被せて、腕先サポート体14を上方から簡単に覆うことができる。
次に、この実施の形態の作用を、可動部分の持つ意味を中心に説明する。
(高さ調整機能およびオフセット機能)
オペレータが楽に構えた状態で、その腕先の高さに腕先サポート体14が位置するように、ねじシャフト22に対する高さ調整シャフト24の雌ねじ部25の螺着位置を調整し、ナット26とのダブルナットで高さ調整シャフト24を固定する。
このとき、高さ調整シャフト24のパイプ27は、ねじシャフト22の任意の高さ位置で後方に向けて固定されているが、必ずしも真後ろに向けて固定する必要はなく、真後ろ方向に対する角度を調整することにより、この高さ調整シャフト24の水平面内における水平角度も調整することができ、これにより、腕先サポート体14の高さ位置とともに、その左右方向位置も調整できる。
また、オペレータの腕の長さに応じた調整ができるように、止めねじ33を緩めて、高さ調整シャフト24の雌ねじ部25から後方へ伸びたパイプ27に沿って、センタボス31を前後方向に移動調整し、例えば、手動操作を自由にできない人の腕が短い場合は、センタボス31を後方へオフセット移動させることにより、腕先が腕先サポート体14の中に無理なく収まるように調整する。
このとき、センタボス31は、高さ調整シャフト24のパイプ27に移動調整可能であるとともに回動調整可能であるから、このセンタボス31の移動位置とともに回動角度を調整することにより、腕先サポート体14の前後方向位置とともに左右方向傾き角度も調整できる。
(前後方向スイング機能)
操作器13のねじシャフト22を前後方向に操作する場合、特に前方に押し込んだときに、腕先サポート体14が回転ブラケット34に固定されている場合は前に傾斜するため、肘が上がってしまう。例えば、操作器13のねじシャフト22を前方に15°傾けようとすると、腕も水平状態から15°傾けなければならない。これに対して、腕を水平状態にしたまま前方操作するためには、相対的に腕先サポート体14が後ろに15°傾く必要がある。
この動きを可能とするために、図6に示されるように、前後方向回転機構19のスイング軸ねじ41を中心に、腕先サポート体14を回転ブラケット34に対し前後方向に回転させながら全体として前後方向に揺動させる前後方向スイング機能が働く。その際、前後に配置された規制ねじ57により、腕先サポート体14の前後方向回転範囲を規制することで、前後方向スイング範囲を規制する。
(左右方向スイング機能)
操作器13のねじシャフト22を左右方向に操作する場合は、おおよそ肘を中心に腕を水平回転させるように操作すると楽であるが、腕先サポート体14がセンタボス31に固定されている場合は、腕を平行移動するように動かさなければならないので、これを防ぐには、腕先サポート体14がセンタボス31に対し水平方向に回転する必要がある。
この動きを可能とするために、水平方向回転機構18の水平方向回転軸ねじ35を中心に、回転ブラケット34および腕先サポート体14をセンタボス31に対し水平回転させながら全体として左右方向に揺動させる左右方向スイング機能が働く。
以上の機能を組合せることにより、操作器13を掴むことができない手動操作の不自由なオペレータであっても、その腕先を必要とする操作器13の腕先サポート体14に挿入して、前後方向および左右方向の複数のスイング操作を組合せた複合操作方向である、例えば右斜め前方向などの複数アクチュエータ連動操作方向にも無理なく自在に操作でき、複数のアクチュエータを容易に連動操作できる。
その際、腕先サポート体14は、前板部62と左右の側板部63とにより、左右方向および前方向の操作は問題なくできるが、後方への引き操作時に腕先が腕先サポート体14から抜けないようにする必要があるので、腕先サポート体14の左右両壁前側をV字形に広げて拡開状係合部64を形成し、そして、引き操作以外の、左右方向および前方向の操作では、通常の操作レバーを握る腕方向、すなわち親指が上方を向く腕の回転状態で操作してもよいが、少なくとも引き操作時には、腕を外側または内側に回転させ、すなわち親指が外側または内側を向く状態に腕を回転させることで、腕先の拳をV字形状の拡開状係合部64の内壁に引っ掛けて引き操作する。
次に、このような実施の形態を採用したので、次のような効果が得られる。
前後方向スイングポイントが腕の作用点中心、またはそれより上方にあることにより、操作器13を前後方向にスイング操作する前後方向スイング操作時は、前後方向回転機構19により、オペレータは、腕を自然に前後方向へ水平移動できる。
また、操作器13を左右方向にスイング操作する左右方向スイング操作時は、水平方向回転機構18により、オペレータは、肘を中心とした楽な水平回転操作をできる。
さらに、操作器13を掴むことができない手動操作の不自由なオペレータであっても、その腕先を、必要とする操作器13の腕先サポート体14に挿入して、前後方向および左右方向の複数のスイング操作を組合せた複合操作方向である、例えば右斜め前方向などの複数アクチュエータ連動操作方向にも無理なく円滑に操作して、操作器13を自在に操ることができ、複数のアクチュエータの連動操作を容易にできる。
高さ調整機構15および前後位置調整機構16によって、腕先サポート体14の高さ位置および前後方向位置を個別に調整して、最適な位置に腕先サポート体14をセットでき、例えばオペレータの腕が短い場合は腕先サポート体14を後方にオフセットさせることで、オペレータは無理な姿勢にならず、最適な姿勢で操作できる。
既設の操作器13のシャフトのみを、ねじシャフト22に交換すれば、高さ調整シャフト24、センタボス31および回転ブラケット34を介して、腕先サポート体14を既存の操作器13にも簡単に装着できるので、既販機への対応も簡単であるとともに、改造内容も小さく済み、また、左右両方の操作器13に同様に適用可能であるから、左右両腕共に操作レバーを掴むことができないオペレータにも対応できる。
高さ調整シャフト24は、ねじシャフト22の任意の高さ位置で後方に向けて螺着されたので、この高さ調整シャフト24の高さ位置および水平角度により、腕先サポート体14の高さ位置および左右方向位置を調整でき、また、センタボス31は、高さ調整シャフト24のパイプ27に移動調整可能かつ回動調整可能に固定されたので、このセンタボス31の移動位置および回動角度により、腕先サポート体14の前後方向位置および左右方向傾き角度を調整できる。
クッション材45を介して腕先サポート体14に被せたカバー46により、腕先サポート体14に挿入された腕先を保護できる。
回転ブラケット34の前後部に螺着された規制ねじ57により腕先サポート体14の前後方向回転範囲を規制することで、腕先サポート体14の前後方向スイング範囲を規制できる。
操作器13の押し操作時は、腕先の前方への押し操作力を前板部62を通じて操作器13に伝えることができ、また、操作器13の左右方向への揺動操作時は、腕先の左右方向への操作力を左右の側板部63を通じて操作器13に伝えることができ、さらに、操作器13の引き操作時は、腕先の拳を左右の側板部63のV字形状に拡開された拡開状係合部64に引っ掛けて引き操作力を操作器13に伝えることができる。
なお、この作業機械操作装置は、パイロット油圧制御用の操作バルブだけでなく、電気式ジョイスティックにも適用できる。
本発明に係る作業機械操作装置の一実施の形態を示す側面図である。 図1のII−II線断面図である。 同上操作装置における回転ブラケットの平面図である。 同上操作装置における腕先サポート体の平面図である。 同上操作装置におけるカバーの斜視図である。 同上操作装置における腕先サポート体の前後方向回転動作を示す図である。 同上操作装置を備えたコンソールの側面図である。
符号の説明
13 操作器
14 腕先サポート体
15 高さ調整機構
16 前後位置調整機構
17 回転機構
18 水平方向回転機構
19 前後方向回転機構
21 ねじとしての取付位置調整ねじ
22 ねじシャフト
24 高さ調整シャフト
31 センタボス
34 回転ブラケット
45 クッション材
46 カバー
57 規制ねじ
61 底板部
62 前板部
63 側板部
64 拡開状係合部

Claims (4)

  1. 作業機械の操作器に取付けられ操作器を操作するオペレータの腕先を収納する腕先サポート体と、
    この腕先サポート体を水平方向および前後方向に回転自在とする回転機構と、
    操作器に対する腕先サポート体の少なくとも高さ位置を調整する高さ調整機構と、
    操作器に対する腕先サポート体の少なくとも前後方向位置を調整する前後位置調整機構とを具備し、
    回転機構は、
    腕先サポート体を水平方向回転自在に軸支する水平方向回転機構と、
    腕先サポート体を前後方向回転自在に軸支する前後方向回転機構とを備え、
    高さ調整機構は、
    操作器に着脱自在に装着された少なくとも上部にねじを設けたねじシャフトと、
    このねじシャフトの任意の高さ位置で後方に向けて螺着された高さ調整シャフトとを備え、
    前後位置調整機構は、高さ調整シャフトに移動調整可能かつ回動調整可能に固定されたセンタボスを備え
    このセンタボスに水平方向回転機構により水平方向回転自在に軸支された凹形の回転ブラケットと、
    この回転ブラケットの内側に前後方向回転機構により前後方向回転自在に軸支された腕先サポート体と
    を具備したことを特徴とする作業機械操作装置。
  2. 腕先サポート体に被嵌され裏側にまたは腕サポート体との間にクッション材を有したカバー
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の作業機械操作装置。
  3. 回転ブラケットの前後部に螺着され腕先サポート体の前後方向回転範囲を規制する規制ねじ
    を具備したことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械操作装置。
  4. 腕先サポート体は、
    底板部と、
    底板部の前部から立設された前板部と、
    底板部の左右部から立設された左右の側板部とを具備し、
    左右の側板部は、前方にV字形状に拡開された拡開状係合部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載の作業機械操作装置。
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