JP2022114942A - 作業機 - Google Patents

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JP2022114942A
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啓司 堀井
Keiji Horii
邦彦 美藤
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Abstract

Figure 2022114942000001
【課題】操縦台に、操縦部材によって操作される操作対象の作動の阻止及び許容を図る機能とアームレストとを設ける場合に、コスト低下を図ることができる作業機を提供する。
【解決手段】作業機は、機体と、機体に搭載された運転席と、機体上の運転席の前方に設けられ、且つ把持して操作される操縦部材が取り付けられた操縦台と、を備え、操縦台は、該操縦台側から後方に延びるアームレストを含み、アームレストは、運転者が運転席に対して乗降することを妨げる第1姿勢と、運転者が運転席に対して乗降することを許容する第2姿勢とに切り替え可能に構成され、第1姿勢では操縦部材によって操作される操作対象の作動が許容され、第2姿勢では操作対象の作動が阻止される。
【選択図】図9

Description

本発明は、バックホー等の作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1に開示された作業機は、運転席が搭載された機体を有する。機体における運転席の側方には操縦台が設けられ、この操縦台に、作業機に搭載された油圧アクチュアータを操作する操縦部材とアンロードレバーとが設けられている。アンロードレバーは、運転者が運転席に対して乗降することを妨げる第1姿勢と、運転者が運転席に対して乗降することを許容する第2姿勢とに切り替え可能に構成されている。第1姿勢では操縦部材によって操作される操作対象の作動が許容され、第2姿勢では前記操作対象の作動が阻止される。
特開2019-116753号公報
ところで、従来にあっては、操縦台にアームレストを設ける場合、アンロードレバーとは別に設けられる。この場合、構造の複雑化、コストアップを招く。
本発明は、前記問題点に鑑み、操縦台に、操縦部材によって操作される操作対象の作動の許容及び阻止を図る機能とアームレストとを設ける場合に、構造の簡素化、コスト低下を図ることができる作業機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る作業機は、機体と、前記機体に搭載された運転席と、前記機体上の前記運転席の前方に設けられ、且つ把持して操作される操縦部材が取り付けられた操縦台と、を備え、前記操縦台は、該操縦台側から後方に延びるアームレストを含み、前記アームレストは、運転者が前記運転席に対して乗降することを妨げる第1姿勢と、運転者が前記運転席に対して乗降することを許容する第2姿勢とに切り替え可能に構成され、前記第1姿勢では前記操縦部材によって操作される操作対象の作動が許容され、前記第2姿勢では前記操作対象の作動が阻止される。
上記の作業機によれば、操縦部材によって操作される操作対象の作動の許容及び阻止を図る機能をアームレストに持たせることにより、構造の簡素化、コスト低下を図ることができる。
作業機の平面図である。 作業機の側面図である。 キャビンの側面図である。 運転部の斜視図である。 操縦台本体の斜視図である。 操縦台の分解斜視図である。 第1構成体を下から見た斜視図である。 操縦台本体を下から見た斜視図である。 運転部の側面図である。 ヒンジ機構の底面図である。 第1アームレストの分解斜視図である。 ヒンジ機構を上から見た斜視図である。 芯材及び可動側部材の図である。 可動側部材がダンパに当接した状態を示す斜視図である。 可動側部材が当たり部材に当接した状態を示す斜視図である。 第1カムの斜視図である。 第2カムの平面図である。 下げ位置での第1カムと第2カムを示す斜視図である。 上げ位置での第1カムと第2カムを示す斜視図である。 第2アームレストの内部を下から見た底面図である。 ドーザレバーの支持構造の背面断面図である。 ドーザレバーの支持構造の斜視図である。 ドーザレバーの支持構造の一部を分解した斜視図である。 回動軸の支持部分の右側面図である。 中立復帰機構の右側面図である。 揺動規制機構の右側面図である。 運転部の右側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略平面図である。図2は、作業機1の概略側面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
図1、図2に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。機体2上にはキャビン5が搭載されている。キャビン5の室内には、運転者(オペレータ)が着座する運転席(座席)6が設けられている。言い換えると、運転席6は機体2に搭載され、キャビン5は運転席6を包囲している。運転席6は、運転者が座る部位である座部6Aと、運転者の背を受ける部位である背もたれ部6Bとを有する。
本実施形態においては、作業機1の運転席6に着座した運転者(オペレータ)の前側に向かう方向(図1、図2の矢印A1方向)を前方、運転者の後側に向かう方向(図1、図2の矢印A2方向)を後方、図1、図2の矢印K1方向を前後方向、運転者の左側(図1の矢印B1方向)を左方、運転者の右側(図1の矢印B2方向)を右方として説明する。
また、図1に示すように、前後方向K1に直交する方向である水平方向を機体幅方向K2(機体2の幅方向)として説明する。機体2の幅方向の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方(機体幅方向K2の外方)として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向K2であって機体2の幅方向の中心から離れる方向のことである。機体外方とは反対の方向を、機体内方(機体幅方向K2の内方)として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向K2であって機体2の幅方向の中心に近づく方向である。
図1、図2に示すように、走行装置3は、機体2を走行可能に支持するクローラ式の走行装置であって、走行フレーム3Aと、走行フレーム3Aの左側に設けられた第1走行装置3Lと、走行フレーム3Aの右側に設けられた第2走行装置3Rとを有する。第1走行装置3Lは、第1走行モータM1によって駆動され、第2走行装置3Rは、第2走行モータM2によって駆動される。第1走行モータM1及び第2走行モータM2は、油圧モータ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。
図2に示すように、走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。ドーザ装置7は、後部が走行フレーム3Aに枢支されて上下方向に揺動可能なドーザアーム7Aと、ドーザアーム7Aの前部に設けられたドーザブレード7Bとを有している。ドーザ装置7は、ドーザシリンダ(油圧アクチュエータ)を伸縮することにより昇降(ドーザブレード7Bを上げ下げ)させることができる。
図2に示すように、機体2は、走行フレーム3A上に旋回ベアリング8を介して旋回軸心X1回りに旋回可能に支持されている。機体2は、旋回モータM3によって旋回駆動される。旋回モータM3は、油圧モータ(油圧アクチュエータ、油圧機器)である。機体2は、旋回ベアリング8に旋回軸心X1回りに旋回可能に支持された基板(以下、旋回基板という)9を有する。旋回基板9は、鋼板等から形成されており、機体2の底部を構成する。旋回基板9の上面には、補強部材である縦リブ9Aが前部から後部にわたって設けられている。また、旋回基板9に、縦リブ9Aの他、機体2に搭載される機器等の搭載物を支持する支持部材等が設けられることにより、機体2の骨格となる旋回フレームが構成される。旋回フレームの水平方向の周囲は、旋回カバー12によって覆われる。
図1、図2に示すように、機体2の後部にはウエイト10が設けられ、該ウエイト10の前方には、原動機E1の燃料を貯留する燃料タンクT1及び作動油を貯留する作動油タンクT2が機体幅方向K2に沿って並べて配置されている。
図1に示すように、キャビン5は、機体2の幅方向K2の一側部(左側部)に搭載されている。機体2の幅方向K2の他側部(右側部)には、原動機E1が搭載されている。原動機E1は、ディーゼルエンジンである。なお、原動機E1は、ガソリンエンジン、LPGエンジン又は電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。
原動機E1の後部には、油圧ポンプP1が設けられている。油圧ポンプP1は、原動機E1によって駆動されて油圧駆動部に使用される作動油を加圧して吐出する。油圧駆動部は、例えば、作業機1に装備された油圧アクチュエータ等である。原動機E1の前方には、原動機E1の冷却水を冷却するラジエータR1、作動油を冷却するオイルクーラO1及び作業機1に装備された空調装置(エアコンディショナ)の冷媒を冷却するコンデンサD1が配置されている。
図1に示すように、キャビン5の下方には、制御装置U1が設けられている。制御装置U1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などを備えたマイクロコンピュータを利用して構成される。
旋回軸心X1位置には、スイベルジョイント(油圧機器)S1が設けられている。スイベルジョイントS1は、作動油を流通させる油圧機器であって、機体2側の油圧機器と走行装置3側の油圧機器との間で作動油を流通させる回転継手(ロータリジョイント)である。スイベルジョイントS1の後方にコントロールバルブ(油圧機器)V1が配置されている。コントロールバルブV1は、作業機1に装備された油圧シリンダや油圧モータ等の油圧アクチュエータを制御する制御弁を集約して構成された油圧機器である。コントロールバルブV1を構成する制御弁は、油圧アクチュエータに対して作動油の方向を切り替える切替弁であって、制御装置U1によって電気的に制御される制御弁であり、例えば、電磁弁が採用される。コントロールバルブV1を構成する制御弁は、例えば、第1走行モータM1、第2走行モータM2、旋回モータM3、ドーザシリンダ、スイングシリンダC2、ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5、バケット24に代えて或いは加えて装着される油圧アタッチメント等を制御する制御弁である。
図1、図2に示すように、支持ブラケット20の前部(機体2から突出した部分)には、スイング軸26を介してスイングブラケット21が縦軸回りに揺動可能に取り付けられている。スイングブラケット21には、作業装置4が取り付けられている。
図2に示すように、作業装置4は、ブーム22と、アーム23と、バケット(作業具)24とを有している。ブーム22の基部22Aは、ブーム枢軸27を介してスイングブラケット21の上部に横軸(機体幅方向K2に延伸する軸心)回りに回動可能に枢着されている。これによって、ブーム22が上下方向に揺動可能とされている。
アーム23は、ブーム22の先端側に横軸回りに回動可能に枢着されている。これによって、アーム23が前後或いは上下に揺動可能とされている。バケット24は、アーム23の先端側にスクイ動作及びダンプ動作可能に設けられている。スクイ動作とは、バケット24をブーム22に近づける方向に揺動させる動作であり、例えば、土砂等を掬う場合の動作である。また、ダンプ動作とは、バケット24をブーム22から遠ざける方向に揺動させる動作であり、例えば、掬った土砂等を落下(排出)させる場合の動作である。
作業機1は、バケット24に代えて或いは加えて、油圧アクチュエータにより駆動可能な他の作業具(油圧アタッチメント)を装着することが可能である。他の作業具としては、油圧ブレーカ、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等が例示できる。
スイングブラケット21は、機体2に備えられたスイングシリンダC2の伸縮によって揺動可能とされている。ブーム22は、ブームシリンダC3の伸縮によって揺動可能とされている。アーム23は、アームシリンダC4の伸縮によって揺動可能とされている。バケット24は、バケットシリンダ(作業具シリンダ)C5の伸縮によってスクイ動作及びダンプ動作可能とされている。スイングシリンダC2、ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5は、油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。
図1、図3に示すように、キャビン5の側面(左側面)には、ドア53が設けられている。ドア53は、後部がヒンジ61によって縦軸回りに回動可能に支持されており、ヒンジ61回りに回動することで、前部が機体幅方向K2の外方側に移動して乗降口62を開閉する。乗降口62は、運転者がキャビン5(運転席6)に対して乗り降りするための開口である。
図3に示すように、運転席6は、キャビン5の底部を構成する床部5Bにシート台76等を介して支持されている。運転席6は、キャビン5の機体幅方向K2の中央部に配置されている。シート台76は、床部5B上で且つキャビン5の機体幅方向K2の中央部に取り付けられている。シート台76上には、サスペンション装置77が設けられており、このサスペンション装置77上にスライドレール78を介して運転席6が前後位置調整可能に設けられている。
シート台76の内部には空調装置のエアコン本体63が設けられている。エアコン本体63は、エバポレータ及び送風ファンを有する。エアコン本体63から吹き出された空調空気は、キャビン5の室内の底部に設けられたダクト66Aを介してキャビン5の室内の前部に設けられたダクト66Bに案内され、ダクト66Bの上部に設けられた吹出し口からキャビン5のフロントガラスに吹き出される。
キャビン5の室内には、操縦装置41が設けられている。操縦装置41は、運転席6の前方に設けられている。運転席6と操縦装置41とで作業機1を運転する(機体2、走行装置3、作業装置4、スイングブラケット21等を操縦する)運転部42が構成されている。なお、本実施形態では、運転部42がキャビン5内に配置されている構成(キャビン仕様)について説明するが、これに限らず、運転部42の前後方向K1及び機体幅方向K2が外部に開放され、上方が屋根(キャノピ)で覆われた構成(キャノピ仕様)であってもよく、運転部42の前後方向K1、機体幅方向K2および上方が外部に開放された構成であってもよい。
図3、図4に示すように、操縦装置41は、操縦台81、操縦部材82、モニタ84、走行操作部材85、操作レバー(操作部材)80等を有する。
図4に示すように、操縦台81は、機体2上の運転席6の前方に設けられている。また、操縦台81は、キャビン5の機体幅方向K2の中央側に設けられている。言い換えると、操縦台81は、機体幅方向K2の中央がキャビン5の機体幅方向K2の中央に略一致する状態で設けられている。操縦台81は、床部5B(機体2)に立設された基台86と、基台86の上部に配置された操縦台本体87とを有する。
図4、図5に示すように、操縦部材82は、運転者が把持して操作する部材である。操縦部材82は、操縦台本体87(操縦台81)に取り付けられている。操縦部材82は、第1操縦ハンドル82Lと、第2操縦ハンドル82Rとを含む。第1操縦ハンドル82Lは、操縦台本体87の機体幅方向K2の中心部よりも一方側(左側)に設けられている。第2操縦ハンドル82Rは、操縦台本体87の機体幅方向K2の中心部よりも他方側(右側)であって第1操縦ハンドル82Lの側方に機体幅方向K2で並べて設けられている。
図4、図5に示すように、第1操縦ハンドル82Lと第2操縦ハンドル82Rとは、ともに作業機1に装備された2つの操作対象を操作可能な装置である。第1操縦ハンドル82Lは、例えば、第1の操作対象である機体2を旋回操作可能であり、且つ第2の操作対象であるアーム23を揺動操作可能である。また、第2操縦ハンドル82Rは、例えば、第1の操作対象であるバケット24を揺動操作可能であり、且つ第2の操作対象であるブーム22を揺動操作可能である。操縦部材82の操作方向及び揺動量は、角度センサによって検出される。この角度センサの検出信号は制御装置U1に送られる。制御装置U1は、角度センサからの検出信号に基づいて、操作対象を制御する制御弁を制御する。
図4、図5に示すように、モニタ84は、操縦台本体87の上面側の機体幅方向K2の中央部(第1操縦ハンドル82Lと第2操縦ハンドル82Rとの間)に配置され、第1操縦ハンドル82L及び第2操縦ハンドル82Rを把持して前傾姿勢で作業機1を運転する運転者の正面に位置する。モニタ84は、後面に、表示を行う表示部(画面)84Aを有している。表示部84Aは、作業機1の基本情報や、作業機1の周囲の画像や、作業機1の様々な設定を行うのに必要な情報等が表示される。
モニタ84の表示部84Aの下側には、原動機E1の回転数を変更するスイッチである第1スイッチ84Bと、作業機1の作業速度を設定するスイッチである第2スイッチ84Cと、作業機1に装備されたライト、例えば、ブーム灯、前照灯、後照灯等を点灯及び消灯するスイッチである第3スイッチ84Dとが設けられている。
第1操縦ハンドル82Lの左側方には、画面に表示される表示項目の操作をする複数の操作具(第1操作具44A、第2操作具44B、第3操作具44C)が設けられている。第1操作具44Aは、回転操作を行うことにより表示部84Aに表示される複数の選択項目のうちの選択項目候補を変更する。第3操作具44Cを押圧操作することにより選択項目を決定する。また、第2操作具44Bは、押圧操作することにより決定した選択項目のキャンセルを行う。
図4に示すように、走行操作部材85は、床部5Bに設けられている。走行操作部材85は、操縦台81の基台86の左及び右に設けられている。走行操作部材(走行ペダルという)85は、足踏み操作により走行装置3を操作するペダルであって、左の走行ペダル85は、第1走行装置3L(第1走行モータM1)を操作し、右の走行ペダル85は、第2走行装置3R(第2走行モータM2)を操作する。走行ペダル85の踏み込み量及び踏み込み方向の検出は、角度センサによって行われる。該角度センサからの検出信号は、制御装置U1に送られ、制御装置U1は、該角度センサの検出信号に基づいて、走行モータM1,M2を制御する制御弁を制御する。
操作レバー80は、ドーザ装置7を操縦するドーザレバーである。
なお、運転部42には、スイングブラケット21を揺動操作するスイング操作部材(例えば、第1操縦ハンドル82Lまたは第2操縦ハンドル82の上部に設けられたシーソースイッチ(図示せず))が設けられる。スイング操作部材の操作量及び操作方向の検出も、角度センサによって行われる。該角度センサからの検出信号は、制御装置U1に送られ、制御装置U1は、該角度センサの検出信号に基づいて、スイングシリンダを制御する制御弁を制御する。
図6に示すように、基台86は、上部に、操縦台本体87が取り付けられる取付ブラケット91を有している。図4、図5に示すように、操縦台本体87は、機体幅方向K2中央部の取付部92と、取付部92の左及び右に設けられたアームレスト93とを有している。取付部92は、基台86の取付ブラケット91に着脱可能に取り付けられる。取付部92の左側(乗降口62側)に位置するアームレスト93を第1アームレスト93Lといい、取付部92の右側に位置する位置するアームレスト93を第2アームレスト93Rという。
第1アームレスト93Lは、取付部92の左側方に設けられたアームレスト基部93L1と、アームレスト基部93L1の後部に枢支されたアームレスト本体93L2とを有する。第2アームレスト93Rは、取付部92の右側方に設けられたアームレスト基部93R1と、アームレスト基部93R1と一体形成されたアームレスト本体93R2とを有する。
アームレスト本体93L2は、アームレスト基部93L1から後方(運転席6側)に延びる。アームレスト本体93R2も、アームレスト基部93R1から後方(運転席6側)に延びる。つまり、アームレスト93は、操縦台81に設けられ、該操縦台81側から運転席6側に延びる。
図9、図27に示すように、アームレスト93(第1アームレスト93L及び第2アームレスト93R)の下面93aは、後方に向かうにつれて上方に移行する傾斜面に形成されている。これにより、アームレスト93の下方空間を運転席6に向かうにつれて広くすることができる。本実施形態の運転部42にあっては、第1アームレスト93Lの下方に運転者の左脚が配置され、第2アームレスト93Rの下方に運転者の右脚が配置される。アームレスト93の下面93aを、後方に向かうにつれて上方に移行する傾斜面に形成することで、運転者の脚の配置空間を広くとることができる。
図4、図5に示すように、アームレスト本体93L2及びアームレスト本体93R2は、後部に運転者の肘を置く肘置き部93Aを有している。肘置き部93Aは、例えば、クッション性を有する部材で形成される。運転者は、第1アームレスト93Lの肘置き部93Aに左腕の肘を置くと共に左手で第1操縦ハンドル82Lを把持し、第2アームレスト93Rの肘置き部93Aに右腕の肘を置くと共に右手で第2操縦ハンドル82Rを把持する。これにより、運転者は、運転席6に着座した状態において上体を前傾姿勢とした状態で操縦部材82を操作することになる。
図5に示すように、操縦台本体87は、取付部92と第1アームレスト93Lのアームレスト基部93L1と第2アームレスト93Rとを含む第1構成体87Aと、第1アームレスト93Lのアームレスト本体93L2を含む第2構成体87Bとで構成されているともいえる。
第1構成体87Aは、図6に示すように、上部体94と下部体95とを有している。図7に示すように、上部体94は、上壁96と、上壁96の縁部から下方に延出された周壁97とを有していて、下方開口状に形成されている。また、上部体94は、取付部92を構成する構成部位(第1構成部位という)94Aと、第1アームレスト93Lのアームレスト基部93L1を構成する構成部位(第2構成部位という)94Bと、第2アームレスト93Rを構成する構成部位(第3構成部位という)94Cとを樹脂で一体形成して構成されている。
図6に示すように、上壁96に、操縦部材82が取り付けられる第1取付部位96Aと、モニタ84が取り付けられる第2取付部位96Bと、第1スイッチ84B、第2スイッチ84C及び第3スイッチ84Dが取り付けられる第3取付部位96Cと、第1操作具44A、第2操作具44B及び第3操作具44Cが取り付けられる第4取付部位96Dとが設けられている。
図7に示すように、周壁97は、第1壁97a~第9壁97iを有している。第1壁97aは、第1構成部位94Aの前部を構成し、第2壁97bは、第1構成部位94Aの後部を構成する。第3壁97cは、第2構成部位94Bの左側部を構成し、第4壁97dは、第2構成部位94Bの前部を構成し、第5壁97eは、第2構成部位94Bの後部を構成する。第6壁97fは、第3構成部位94Cの左側部を構成し、第7壁97gは、第3構成部位94Cの右側部を構成し、第8壁97hは、第3構成部位94Cの前部を構成し、第9壁97iは、第3構成部位94Cの後部を構成する。
図8に示すように、下部体95は、上部体94の下端開口を塞ぐ蓋体である。上部体94の内側空間(下部空間)が下部体95によって下方から覆われることにより、第1構成体87Aが中空状に形成されている。つまり、取付部92、第1アームレスト93L及び第2アームレスト93Rは中空状に形成されている。
下部体95は、第1構成部位94Aに対応する第1部位95Aと、第2構成部位94Bに対応する第2部位95Bと、第3構成部位94Cに対応する第3部位95Cとを有している。
図8に示すように、第1部位95Aは、上部体94の下端よりも下方に突出状に形成されており、基台86の取付ブラケット91をも覆っている。図6に示すように、第1部位95Aは、第2部位95B及び第3部位95Cと一体形成されていると共に取付ブラケット91の左と右の側方及び後方並びに下方を覆うメイン部位95Aaと、取付ブラケット91の前方を覆うサブ部位95Abとを有している。サブ部位95Abを取り外すことにより、基台86に上部体94を取り付けたまま、メイン部位95Aa(下部体95)を取り外すことができる。
図9に示すように、第1アームレスト93L(アームレスト93)は、第1姿勢98と第2姿勢99とに切り替え可能に構成されている。第1姿勢98は、運転者が運転席6に対して乗降することを妨げる姿勢である。詳しくは、第1姿勢98は、運転者が運転席6と乗降口62との間の乗降用通路を介して乗降することを妨げる姿勢である。第2姿勢99は、運転者が運転席6に対して乗降することを許容する姿勢である。詳しくは、第2姿勢99は、運転者が運転席6と乗降口62との間の乗降用通路を介して乗降することを許容する姿勢である。
本実施形態では、第1アームレスト93Lのアームレスト本体93L2は、図9に実線で示すように、アームレスト基部93L1から運転席6側に延びる下げ位置100と、図9に2点鎖線で示すように、下げ位置100から上方側に略90°回動した上げ位置101とに位置変更可能である。そして、第1アームレスト93Lのアームレスト本体93L2を、下げ位置100にすることで第1姿勢98が形成され、上げ位置101にすることで第2姿勢99が形成される。
第1姿勢98では、操縦部材82によって操作される操作対象(ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5、旋回モータM3)の作動が許容され、第2姿勢99では、前記操作対象の作動が阻止される。なお、第1アームレスト93Lの第1姿勢98、第2姿勢99の切り替えによって作動の許容及び阻止が行われる対象の油圧アクチュエータは、上記したブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5、旋回モータM3だけにかぎることはなく、その他の油圧アクチュエータ(第1走行モータM1、第2走行モータM2、スイングシリンダC2、ドーザシリンダ等)も加えてもよい。つまり、第1アームレスト93Lを第1姿勢98にすると、作業機1に搭載した油圧アクチュエータの作動が許容され、第1アームレスト93Lを第2姿勢99にすると、作業機1に搭載した油圧アクチュエータの作動が阻止される。
油圧アクチュエータの作動が許容されるとは、油圧アクチュエータを操作する部材を操作すると、制御装置U1が対象の制御弁に供給する電流を制御し(あるいは対象の制御弁に信号を送信し)、油圧アクチュエータが動作する状態をいう。また、油圧アクチュエータの作動が阻止されるとは、油圧アクチュエータを操作する部材を操作しても、制御装置U1が対象の制御弁に信号を送信せず、油圧アクチュエータが動作しない状態をいう。
アームレスト本体93L2の位置の検出は、検出スイッチ102によって行われる。図10、図11に示すように、検出スイッチ102は、アームレスト基部93L1に設けられている。詳しくは、検出スイッチ102は、アームレスト基部93L1の後端側右部に収容されると共に該アームレスト基部93L1に取り付けられたスイッチ本体102Aと、アームレスト基部93L1から後方に突出する接触子102Bとを有している。
アームレスト本体93L2の位置検出にあっては、アームレスト本体93L2が下げ位置100に位置しているときに、アームレスト本体93L2が接触子102Bに当接(押圧)することにより、アームレスト本体93L2が下げ位置100であることが検出される。また、アームレスト本体93L2を下げ位置100から上げ位置101に向けて回動させてアームレスト本体93L2が接触子102Bから離れるとアームレスト本体が下げ位置100でないこと、つまり、上げ位置101であることが検出される。
スイッチ本体102Aは、制御装置U1に接続されている。制御装置U1は、検出スイッチ102の検出情報を取得可能である。制御装置U1は、アームレスト本体93L2が下げ位置100であるという情報を取得すると、作業機1に搭載した油圧アクチュエータの作動を許容し、アームレスト本体93L2が下げ位置100でない(上げ位置101である)という情報を取得すると、作業機1に搭載した油圧アクチュエータの作動を阻止する。
なお、アームレスト本体93L2が下げ位置100であることが検出されている状態で、作業機1に備えられたスイッチ、例えば、第2スイッチ84Cを押すことにより、作業機1に搭載した油圧アクチュエータの作動が阻止されるようにしてもよい。
なお、アームレスト本体が上げ位置101であることが検出されている状態で、作業機1に備えられたスイッチ、例えば、第2スイッチ84Cを押すことにより、作業機1に搭載した油圧アクチュエータの作動の阻止が解除され、該油圧アクチュエータの作動が許容されるようにしてもよい。
図8に示すように、第1アームレスト93Lのアームレスト本体93L2の下面側には、凹部103が形成されている。凹部103を形成することにより、例えば、アームレスト本体を下げ位置100から持ち上げる際に、該凹部103に指等を引っ掛けることができる。
図10に示すように、第1アームレスト93Lには、アームレスト本体93L2をアームレスト基部93L1に回動可能に支持するヒンジ機構105が組み込まれている。
図10、図12に示すように、ヒンジ機構105は、固定側部材104と、シャフト106と、可動側部材107と、保持機構108とを有している。
図10、図11に示すように、アームレスト基部93L1(第2構成部位94B)の後部には、後方に突出する突出部109が形成され、アームレスト本体の前部には、突出部109が挿入される凹部110が形成されている。ヒンジ機構105は、アームレスト基部93L1の後部とアームレスト本体93L2の前部との接合部分に組み込まれている。
図10、図12に示すように、固定側部材104は、アームレスト基部93L1(第2構成部位94B)の後部に収容されている。固定側部材104は、機体幅方向K2で間隔をあけて並べて配置された一対の固定ヒンジ(第1固定ヒンジ104L、第2固定ヒンジ104R)を含む。第1固定ヒンジ104L及び第2固定ヒンジ104Rは、それぞれ、アームレスト基部93L1にボルト等を介して取り付けられる固定部104Aと、固定部104Aの後部に設けられた支持部104B(第1支持部104B1、第2支持部104B2)とを有している。第1支持部104B1は、突出部109内の左側に配置され、第2支持部104B2は、突出部109内の右側に配置されている。第1固定ヒンジ104Lの固定部104Aと、第2固定ヒンジ104Rの固定部104Aとは連結部材111によって連結されている。
シャフト106は、固定側部材104に支持されていてアームレスト本体93L2と一体回動する。シャフト106は、第1支持部104B1と第2支持部104B2とにわたって軸心回りに回動自在に挿通されている。つまり、第1支持部104B1は、シャフト106の軸心方向一端側を支持し、第2支持部104B2は、シャフト106の軸心方向他端側を支持する。また、シャフト106は、第1支持部104B1から突出すると共に突出部109から左方に突出しており、且つ第2支持部104B2から突出すると共に突出部109から右方に突出している。
図10、図11に示すように、可動側部材107は、シャフト106と一体回動すると共にアームレスト本体93L2に取り付けられている。可動側部材107は、機体幅方向K2で間隔をあけて並べて配置されてアームレスト本体93L2の前部の左と右に取り付けられる一対の可動ヒンジ(第1可動ヒンジ107L、第2可動ヒンジ107R)を含む。第1可動ヒンジ107L及び第2可動ヒンジ107Rは、それぞれ、アームレスト本体93L2に取り付けられる固定部107Aと、固定部107Aの前部に設けられた軸取付部107B(第1軸取付部107B1、第2軸取付部107B2)を有している。
図13に示すように、可動側部材107(固定部107A)は、板材によって形成された芯材112にボルト等を介して取り付けられる。芯材112は、アームレスト本体93L2の芯材112であって、図10に示すように、アームレスト本体93L2に埋設されている。アームレスト本体93L2には、可動側部材107の固定部107Aを挿通する挿通部113(図10参照)と、ボルトを挿通するボルト挿通穴114(図8参照)とが形成されており、可動側部材107(第1可動ヒンジ107L、第2可動ヒンジ107R)の固定部107Aをアームレスト本体93L2に挿通し、ボルト挿通穴114を介して挿通されるボルトによって固定部107Aを芯材112に固定することで可動側部材107が芯材112に取り付けられる。
図13に示すように、芯材112は、該芯材112の右端側から前方側に延びる延設部115と、この延設部115の前部に設けられた当たり部116とを有している。当たり部116は、アームレスト本体93L2を下げ位置100にしたときに、検出スイッチ102の接触子102Bに直接又はアームレスト本体93L2を構成する樹脂部材を介して当接する。
図11に示すように、第1軸取付部107B1は、アームレスト本体93L2の凹部110内の左側に配置され、第2軸取付部107B2は、凹部110内の右側に配置される。図12に示すように、第1軸取付部107B1は、シャフト106の左端側に一体回動可能に取り付けられ、第2軸取付部107B2は、シャフト106の右端側に一体回動可能に取り付けられる。
なお、第1可動ヒンジ107L及び第2可動ヒンジ107Rは、先に、シャフト106に組み付けられ、シャフト106に組み付けられた後に、アームレスト本体93L2に取り付けられる。図10、図12に示すように、第1支持部104B1と第1軸取付部107B1との間、第2支持部104B2と第2軸取付部107B2との間には、スペーサ117が介在される。
以上のように、アームレスト本体93L2は、アームレスト基部93L1に対してシャフト106回りに、下げ位置100から上げ位置101へ回動させる方向である上げ方向118(図9参照)と、上げ位置101から下げ位置100へ回動させる方向である下げ方向119(図9参照)と、に回動可能である。つまり、アームレスト本体93L2は、シャフト106回りに回動させることで下げ位置100と上げ位置101とに切り替えられる。
図12に示すように、第1軸取付部107B1及び第2軸取付部107B2には、それぞれ第1当接部(ダンパ当接部)120と、第2当接部121とが設けられている。図11に示すように、アームレスト本体93L2が下げ位置100にあるときにおいて、第1当接部120は第1軸取付部107B1,第2軸取付部107B2の下部に位置し、第2当接部121は、第1軸取付部107B1,第2軸取付部107B2の上部に位置する。
図10、図11に示すように、アームレスト基部93L1には、アームレスト本体93L2を上げ位置101から下げ位置100に切り替えたときに、アームレスト本体93L2側に当接することでアームレスト本体93L2を上げ位置101から下げ位置100に回動した際の衝撃を吸収緩和(低減)するダンパ122が設けられている。ダンパ122として、例えば、油圧ダンパが採用される。ダンパ122は、一対(第1ダンパ122L、第2ダンパ122R)設けられている。第1ダンパ122Lは、突出部109の左方に配置され、第2ダンパ122Rは、突出部109の右方に配置されている。また、第1ダンパ122Lが設けられた部分には、第1当たり部材123Lが設けられ、第2ダンパ122Rが設けられた部分には、第2当たり部材123Rが設けられている。
図14に示すように、アームレスト本体93L2が下げ位置100にあるときには、第1軸取付部107B1の第1当接部120が第1ダンパ122Lに当接し、且つ第2軸取付部107B2の第1当接部120が第2ダンパ122Rに当接する。
図15に示すように、アームレスト本体93L2が上げ位置101にあるときには、第1軸取付部107B1の第2当接部121が第1当たり部材123Lに当接し、且つ第2軸取付部107B2の第2当接部121が第2当たり部材123Rに当接する。
なお、ダンパ122は、アームレスト本体93L2に設けられていてもよい。この場合、アームレスト本体93L2を下げ位置100に切り替えたときに、ダンパ122は、アームレスト基部93L1に当接する。なお、ダンパ122は、必ずしも設けられる必要はなく、設けなくてもよい。また、ダンパ122の代わりにクッション性を有する部材をストッパとして採用してもよい。
保持機構108は、アームレスト本体93L2を下げ位置100及び上げ位置101に保持する機構である。図10、図12に示すように、保持機構108は、第1支持部104B1と第2支持部104B2との間にコンパクトに組み込まれている。保持機構108は、固定側部材104に取り付けられた第1カム(第1部材)126と、シャフト106に一体回動可能で且つ軸心方向摺動自在に支持された第2カム(第2部材)127と、第2カム127を第1カム126に押しつけるバネ部材128と、を有している。
第1カム126は、第1支持部104B1の右側に配置されると共にシャフト106に外嵌され(シャフト106に挿通され)且つ第1支持部104B1にボルト等によって固定されている。
第2カム127は、第1カム126の右側に配置され、シャフト106に軸心方向摺動可能で且つ一体回動可能に外嵌されている。
バネ部材128は、圧縮コイルバネによって形成され、第2カム127と第2支持部104B2との間でシャフト106の外周側に嵌められている。バネ部材128は、シャフト106の軸心と同じ方向の軸心を有し、且つ第2カム127と第2支持部104B2との間に圧縮状に介在されている。したがって、バネ部材128の付勢力は、第2カム127を第1カム126に押しつける方向に作用している。第2カム127が第1カム126に押しつけられることで、アームレスト本体93L2を上げ位置101、下げ位置100に保持する力、及び、下げ位置100、上げ位置101及び下げ位置100と上げ位置101との間で、第1アームレスト93Lがガタつかないように保持する力を生じさせる。
図16に示すように、第1カム126における第2カム127との対向面には、第2カム127に向けて突出するカム突起129が形成されている。カム突起129は、一対設けられている。一対のカム突起129は、シャフト106を挟んで対称位置(シャフト106の径方向の対称位置)に配置されている。
図17に示すように、第2カム127における第1カム126との対向面には、カム突起129に当接するカム斜面130が設けられている。カム斜面130は、一対のカム突起129に対応して一対設けられている。各カム斜面130は、第1カム126に最も近接する頂部130aと、頂部130aを挟んで形成された第1斜面130b及び第2斜面130cであって、頂部130aより上げ方向118側の第1斜面130bと頂部130aより下げ方向119側の第2斜面130cとを有する。
図18は、アームレスト本体93L2が下げ位置100に在る状態を示している。この下げ位置100からアームレスト本体93L2を上げ位置101に回動させると、カム突起129が第1斜面130bに当接すると共に頂部130aを越えて第2斜面130cに当接する。
図19に示すように、アームレスト本体93L2が上げ位置101に在るときには、カム突起129が第2斜面130cに当接していて、バネ部材128の付勢力がアームレスト本体93L2を上げ方向118に回動させるように作用する。また、アームレスト本体93L2が上げ位置101から下げ方向119に回動するには、カム突起129がバネ部材128を圧縮してカム斜面130の頂部130aを乗り越えないとアームレスト本体93L2が下がらない。これらにより、アームレスト本体93L2が上げ位置101に保持される。
また、カム突起129が第1斜面130bに当接することで、アームレスト本体93L2の下げ方向119の回動動作を補助する力を生じさせ、カム突起129が第2斜面130cに当接することで、アームレスト本体93L2の上げ方向118の回動動作を補助する力を生じさせる。つまり、カム突起129とカム斜面130とは、互いに当接することにより、下げ位置100と上げ位置101との間の中途位置から下げ位置100側でアームレスト本体93L2を下げ位置100へ回動させ且つ中途位置から上げ位置101側でアームレスト本体93L2を上げ位置101へ回動させるように、アームレスト本体93L2の回動動作を補助する方向にバネ部材128の付勢力を作用させる。
本実施形態の保持機構108にあっては、シャフト106上に(同軸上に)、第1カム126と、第2カム127と、バネ部材128を組み込んで構成されているので、コンパクトに構成することができ、アームレスト93の上下方向の厚みの中にコンパクトに収めることができる。
なお、カム突起129を第2カム127に形成し、カム斜面130を第1カム126に形成してもよい。
図20、図21に示すように、第2アームレスト93Rには、操縦機構131が組み付けられている。操縦機構131は、ドーザ装置7を操縦する機構である。操縦機構131は、ドーザレバー(操作部材)80と、ドーザレバー80の操作方向(揺動方向)及び操作量(揺動量)を検出する角度センサ132と、ドーザレバー80を支持する操作支持機構133と、を備えている。
図5に示すように、ドーザレバー80は、第2アームレスト93Rのアームレスト基部93R1における取付部92とは反対側に配置されている。つまり、操縦台本体87(第2アームレスト93Rのアームレスト基部93R1)の右側に配置されている。アームレスト基部93R1の右側には、右方から左方に凹設された凹設部88が形成されている。ドーザレバー80は、運転者が把持するグリップ80Aと、該グリップ80Aが上部に取り付けられたレバーシャフト80Bとを有する。ドーザレバー80は、レバーシャフト80Bの下部が凹設部88に右方から挿入されることで、操縦台本体87の右部に配置される。ドーザレバー80は、レバーシャフト80Bが上下方向に延伸する中立位置から下部を中心として前後方向に揺動操作可能である。ドーザレバー80を中立位置から前方側に揺動操作することで、ドーザ装置7(ドーサブレード7B)が下げ動作し、後方側に揺動操作することで、ドーザ装置7(ドーサブレード7B)が上げ動作する。
図21に示すように、角度センサ132は、例えば、ポテンショメータによって構成される。角度センサ132は、制御装置U1に接続されている。制御装置U1は、角度センサ132の検出情報(ドーザレバー80の操作方向及び操作量)を取得可能である。したがって、角度センサ132が検出した検出信号は、制御装置U1に送られ、制御装置U1は、該角度センサ132の検出信号に基づいて、ドーザシリンダC1を制御する制御弁V2を電気的に制御する。
図21に示すように、角度センサ132は、操縦台本体87の取付部92(第1構成体87Aの第2構成部位94B)内に収容されている。角度センサ132は、上下方向に長いので、該角度センサ132を、例えば、第2アームレスト93Rのアームレスト基部93R1に収容すると、第2アームレスト93Rの下面側に下方に突出する部分ができることとなるが、当該角度センサ132を取付部92に収容することにより、第2アームレスト93Rの下面に下方に突出する部分が生じるのを防止することができる。つまり、第2アームレスト93Rの下面を平坦状に形成することができる。
図20~図23に示すように、操作支持機構133は、ドーザレバー80に固定された回動軸134と、回動軸134を軸心回りに回動自在に支持する軸支持部材135と、ドーザレバー80を操作した操作位置から中立位置に戻す中立復帰機構136と、ドーザレバー80の中立位置からの操作量を規制する揺動規制機構137とを有している。また、操作支持機構133は、第2アームレスト93Rの中空内部に収容されている。本実施形態では、操作支持機構133は、第2アームレスト93Rのアームレスト基部93R1の中空内部に収容されている。
図20、図21に示すように、回動軸134は、機体幅方向K2に沿う方向である第1水平方向138に延伸する軸心を有し、第2アームレスト93R(アームレスト基部93R1)の上壁96の下方に配置されている。また、回動軸134は、第2アームレスト93R(アームレスト基部93R1)におけるドーザレバー80側の端部側(機体幅方向K2一端側)から機体幅方向K2に(左方に)突出して配置されている。本実施形態では、回動軸134は、第2アームレスト93R(アームレスト基部93R1)を機体幅方向K2に横切って配置されている。
回動軸134の右端(軸心方向一端側)は、第2アームレスト93Rから突出し、ドーザレバー80のレバーシャフト80Bの下端側に固定されている。回動軸134は、第1水平方向138に延伸する軸心回りに回動可能であり、ドーザレバー80は、回動軸134の軸心方向の一端側(右端側)に配置されて回動軸134と一体回動する。つまり、回動軸134は、ドーザレバー80の揺動操作によって軸心回りに回動する。回動軸134の軸心方向他端側(左端側)は、角度センサ132の検出軸に係合されている。角度センサ132は、回動軸134の回動方向及び軸心回りの回動角度を検出する。これにより、ドーザレバー80の操作方向及び操作量が検出される。
なお、機体幅方向K2に沿う方向は、機体幅方向K2に一致する方向及び機体幅方向K2に対して若干傾斜する方向を含む。図例(図20参照)では、第1水平方向138は、機体幅方向K2に対して右方に向かうにつれて後方に移行する傾斜方向に若干傾斜している。
図21~図24に示すように、軸支持部材135は、第1水平方向138に延伸する軸心を有する筒部材140と、筒部材140の上部に固定された取付ステー141と、筒部材140の左端側に固定されたセンサブラケット142とを有している。筒部材140は、回動軸134の中途部から左側に同心状に外嵌されている。言い換えると、回動軸134は、左部が筒部材140に軸心回りに回動自在に挿通されている。
図24に示すように、取付ステー141は、上壁96の下面から下方に突出する取付部124にボルト等によって取り付けられている。図21、図22に示すように、センサブラケット142には、角度センサ132が取り付けられている。
図22、図23、図25に示すように、中立復帰機構136は、回動軸134の右部の上方に配置されている。詳しくは、中立復帰機構136は、回動軸134における筒部材140から突出する部分の上方側であって、上壁96と回動軸134との間に配置されている。中立復帰機構136は、連動アーム143と、バネ装置144と、ブラケット部材145とを有している。連動アーム143は、下端が回動軸134に固定されていて、該回動軸134に上方突出状に設けられている。つまり、連動アーム143は、回動軸134と一体回動する。
図22、図23、図25に示すように、バネ装置144は、連動軸146と、ハウジング部材147と、中立戻しバネ148とを有している。連動軸146は、回動軸134の上方側に、第1水平方向138に交差(直交)する第2水平方向139(図20参照)に沿って配置される。連動軸146の一端側(前端側)は連動アーム143の上部にピン149を介して枢支連結されている。ハウジング部材147は、連動軸146の後方側に配置されており、連動軸146の他端側(後部)を収容している。連動軸146は、ハウジング部材147に軸心方向に移動自在に支持されていて、ハウジング部材147に対して出退自在である。
図25に示すように、中立戻しバネ148は、圧縮コイルバネによって形成され、ハウジング部材147のバネ収容部147Aに収容されている。また、中立戻しバネ148は、軸心方向を連動軸146の軸心方向に一致させて連動軸146の外周側に配置されている。したがって、中立戻しバネ148は、連動軸146と共に第2水平方向139に沿って配置される。これにより、中立復帰機構136(操作支持機構133)の上下方向の厚さを薄く構成することができる。また、中立復帰機構136を構成する部品は、回動軸134の上方に配置されている。つまり、中立復帰機構136は、回動軸134の下方に突出する部品がない。これにより、回動軸134の下方に部品等が配置される場合に、中立復帰機構136が該部品と干渉するのを防止することができる。
バネ収容部147Aの内部には、第1バネ受け部材150と、第1バネ受け部材150の後方に配置された第2バネ受け部材151とが設けられている。これら第1バネ受け部材150と第2バネ受け部材151との間に中立戻しバネ148が圧縮状に介在されている。第1バネ受け部材150は、連動軸146の外周側に軸心方向相対移動可能に嵌められた筒部150aと、バネ収容部147A内の前部に固定状に設けられた当接規制部材152に当接する第1部位150bと、連動軸146に形成された段部146aに係合する第2部位150cとを有している。第2バネ受け部材151は、連動軸146の後端側に形成されたエンド部材146bが連動軸146の軸心方向に相対移動可能に収容される筒部151aと、バネ収容部147A内の後部に固定状に設けられた当接規制部材153に当接する第1部位151bと、エンド部材146bに係合する第2部位151cとを有している。
図23、図25に示すように、ブラケット部材145は、上部壁145aと、上部壁145aの一側縁(左側縁)から下方に延びる第1側部壁145bと、上部壁145aの他側縁(右側縁)から下方に延びる第2側部壁145cとを有している。上部壁145aは、アームレスト基部93R1の上壁96のブラケット取付部156の下面から下方に突出する取付部154にボルト等によって取り付けられている。
第1側部壁145b及び第2側部壁145cは、後部に、下方に延出されて形成された枢支壁部145dを有している。各枢支壁部145dには、枢支ピン155が設けられている。第1側部壁145bと第2側部壁145cとの間に、ハウジング部材147の前部の被支持部147Bが枢支ピン155を介して連動軸146の軸心に直交する軸心回りに回動自在に枢支されている。
上記中立復帰機構136にあっては、ドーザレバー80を中立位置から前方側に揺動操作すると、連動アーム143が前方側に揺動するように回動軸134が回動して連動軸146が前方移動する。すると、エンド部材146bと共に第2バネ受け部材151が前方移動して中立戻しバネ148が圧縮される。また、ドーザレバー80を中立位置から後方側に揺動操作すると、連動アーム143が後方側に揺動するように回動軸134が回動して連動軸146が後方移動する。すると、連動軸146の段部146aと共に第1バネ受け部材150が後方移動して中立戻しバネ148が圧縮される。ドーザレバー80の揺動操作を解除すると、中立戻しバネ148の付勢力によって、ドーザレバー80が操作(揺動)した操作位置から中立位置に戻される。また、中立戻しバネ148によって、ドーザレバー80に操作荷重が付与される。
図21に示すように、上壁96におけるブラケット部材145が取り付けられるブラケット取付部156は、下方から上方に凹設されて形成されている。これにより、第2アームレスト93Rの下面の高さを高くすることができ、第2アームレスト93Rの下方空間を広くすることができる。
図23、図26に示すように、揺動規制機構137は、中立復帰機構136と回動軸134に沿って並べて配置されている。具体的には、揺動規制機構137は、中立復帰機構136の左方に配置されている。揺動規制機構137を、中立復帰機構136と回動軸134に沿って並べて配置することにより、操作支持機構133の上下方向の厚さを薄くすることができる。
揺動規制機構137は、回動軸134に固定された支持片157と、支持片157に設けられた規制軸158と、回動軸134の上方に支持片157と対向して配置された当接部材159と、を有している。
支持片157は、回動軸134から第2水平方向139側に突出する。詳しくは、支持片157は、回動軸134から第2水平方向139の一方側(前方側)に突出する第1支持片157Aと、回動軸134から第2水平方向139の他方側(後方側)に突出する第2支持片157Bとを含む。第1支持片157A及び第2支持片157Bは、貫通状に形成された挿通孔160を有している。第1支持片157Aにおける挿通孔160の形成部分で且つ上面には、ナット部材161Aが固定されている。第2支持片157Bにおける挿通孔160の形成部分で且つ上面にも、ナット部材161Bが固定されている。
規制軸158は、支持片157に当接部材159に対して進退可能に取り付けられていてドーザレバー80を中立位置から揺動した際に当接部材159に当接することでドーザレバー80の揺動を規制する。詳しくは、規制軸158は、第1支持片157Aに取り付けられた第1規制軸158Aと、第2支持片157Bに取り付けられた第2規制軸158Bとを含み、第1規制軸158Aは、第1支持片157Aの挿通孔160を挿通してナット部材161Aにネジ込まれており、第2規制軸158Bは、第2支持片157Bの挿通孔160を挿通してナット部材161Bにネジ込まれている。第1規制軸158Aをナット部材161Aに対して螺進及び螺退させることで第1規制軸158Aが当接部材159に対して進退し、第2規制軸158Bをナット部材161Bに対して螺進及び螺退させることで第2規制軸158Bが当接部材159に対して進退する。これにより、ドーザレバー80の中立位置からの操作量を調整することができる。第1規制軸158A及び第2規制軸158Bは、挿通孔160から下方に突出しないように挿通孔160に挿入され、上部はナット部材161A,161Bから上方に突出している。
図26に示すように、当接部材159は、板材によって形成されていて、回動軸134及び支持片157の上方に、板面を上下方向に向けて配置されている。また、当接部材159は、支持片157(第1支持片157A、第2支持片157B)と対向して配置されている。当接部材159は、ドーザレバー80を中立位置から一方に操作したときに第1規制軸158Aが当接する第1規制部159Aと、ドーザレバー80を中立位置から他方に操作したときに第2規制軸158Bが当接する第2規制部159Bとを有している。第1規制部159A及び第2規制部159Bは、当接部材159の下面から上方に凹設されて形成されている。これにより、回動軸134と当接部材159との間隔を小さくすることができる。
上記の揺動規制機構137にあっては、第1支持片157Aを回動軸134から第2水平方向139の一方側(前方側)に突出し、第2支持片157Bを回動軸134から第2水平方向139の他方側(後方側)に突出し、第1支持片157A及び第2支持片157Bの上方に板材からなる当接部材159を板面が上下方を向くように配置しているので、上下方向の厚さを薄くすることができる。
また、上記の操縦機構131にあっては、操作支持機構133の上下方向の厚みを薄く構成しているので、操作支持機構133の下方空間を有効利用できる。例えば、図27に示すように、第2アームレスト93Rの下方にダクト66Bから分岐したダクト66Cを通すことができる。
また、操縦機構131は、ドーザ装置7を操縦する機構に限定されることはなく、操作部材としては、例えば、走行ペダルや、スイングブラケットを操作するスイング操作部材や、バケットの代わりに又はバケットと共に装着されるアタッチメントを操作するAUXペダル等であってもよい。
また、操縦機構131は、運転席6の前方に配置される操縦台81に設けられることに限定されることはなく、運転席6の側方に設けられる操縦台81に組み付けてもよいし、機体の上面を構成する床部に設けてもよい。また、操縦機構131は、回動軸134の下方に突出する部品がないので、回動軸134の下方に配置される部材等との干渉を避けることができる。
本実施形態の作業機1は、機体2と、機体2に搭載された運転席6と、機体2上の運転席6の前方に設けられ、且つ把持して操作される操縦部材82が取り付けられた操縦台81と、を備え、操縦台81は、該操縦台81側から後方に延びるアームレスト(第1アームレスト93L)を含み、アームレスト93Lは、運転者が運転席6に対して乗降することを妨げる第1姿勢98と、運転者が運転席6に対して乗降することを許容する第2姿勢99とに切り替え可能に構成され、第1姿勢98では操縦部材82によって操作される操作対象の作動が許容され、第2姿勢99では操作対象の作動が阻止される。
この構成によれば、操縦部材82によって操作される操作対象の作動の許容及び阻止を図る機能をアームレスト93Lに持たせることにより、構造の簡素化、コスト低下を図ることができる。
また、操縦台81は、機体2に立設された基台86と、基台86の上部に配置された操縦台本体87とを有し、操縦台本体87は、基台86に取り付けられる取付部92と、アームレスト93Lとを含み、アームレスト93Lは、取付部92の側方に設けられたアームレスト基部93L1と、アームレスト基部93L1に枢支されたアームレスト本体93L2とを有し、アームレスト本体93L2は、アームレスト基部93L1から後方に延びる位置であって第1姿勢98を形成する下げ位置100と、下げ位置100から上方側に回動した位置であって第2姿勢99を形成する上げ位置101とに位置変更可能である。
この構成によれば、アームレスト本体93L2を下げ位置100から上げ位置101に回動させることで、アームレスト93Lを第1姿勢98と第2姿勢99とに容易に切り替えることができる。
また、アームレスト本体93L2の位置を検出する検出スイッチ102を備えている。
この構成によれば、第1姿勢98及び第2姿勢99を検出することができる。
また、アームレスト基部93L1又はアームレスト本体93L2の一方側に設けられ、アームレスト基部93L1又はアームレスト本体93L2の他方側に当接することでアームレスト本体93L2を上げ位置101から下げ位置100に回動した際の衝撃を緩和するダンパ122を備えている。
この構成によれば、アームレスト本体93L2の下げ操作をラフに行っても、大きな音や振動が生じることを防止でき、快適性も向上させることができる。
また、アームレスト本体93L2を下げ位置100及び上げ位置101に保持する保持機構108を備えている。
この構成によれば、アームレスト本体93L2を下げ位置100及び上げ位置101に保持することができる。
また、アームレスト基部93L1に取り付けられた固定側部材104と、固定側部材104に支持されていてアームレスト本体93L2と一体回動するシャフト106と、を備え、固定側部材104は、シャフト106の軸心方向一端側を支持する第1支持部104B1と、シャフト106の軸心方向他端側を支持する第2支持部104B2とを有し、保持機構108は、第1支持部104B1と第2支持部104B2との間に組み込まれている。
この構成によれば、アームレスト本体93L2を回動可能に支持する回動機構及び保持機構108をコンパクトに構成することができる。
また、保持機構108は、固定側部材104に取り付けられた第1部材(第1カム126)と、シャフト106に一体回動可能で且つ軸心方向摺動自在に支持された第2部材(第2カム127)と、第2部材127を第1部材126に押しつけるバネ部材128と、を有している。
この構成によれば、保持機構108をシャフト106にコンパクトに組み込むことができる。
また、保持機構108は、第1部材126又は第2部材127の一方側に設けられたカム突起129と、第1部材126又は第2部材127の他方側に設けられていてカム突起129と当接するカム斜面130とを有し、カム突起129とカム斜面130とは、互いに当接することにより、下げ位置100と上げ位置101との間の中途位置から下げ位置100側でアームレスト本体93L2を下げ位置100へ回動させ且つ中途位置から上げ位置101側でアームレスト本体93L2を上げ位置101へ回動させるように、バネ部材128の付勢力を作用させる。
この構成によれば、アームレスト本体93L2の回動動作を補助することができる。
また、保持機構108は、アームレスト本体93L2が上げ位置101に在るときに、カム突起129とカム斜面130とが当接することによりアームレスト本体93L2を下げ位置100から上げ位置101へ回動させる方向にバネ部材128の付勢力を作用させる。
この構成によれば、アームレスト本体93L2の上げ位置101をしっかりと保持することができる。
また、アームレスト基部93L1又はアームレスト本体93L2の一方側に設けられ、アームレスト基部93L1又はアームレスト本体93L2の他方側に当接することでアームレスト本体93L2を上げ位置101から下げ位置100に回動した際の衝撃を緩和するダンパ122と、シャフト106と一体回動すると共にアームレスト本体93L2に取り付けられた可動側部材107を備え、ダンパ122は、アームレスト基部93L1に設けられ、可動側部材107は、ダンパ122に当接するダンパ当接部(第1当接部120)を有している。
この構成によれば、ダンパ122に当接するダンパ当接部120を可動側部材107に設けることで、部品点数の低減、構造の簡素化を図ることができる。
また、本実施形態の作業機1は、機体2と、機体2に搭載された運転席6と、運転席6の前方に設けられた操縦台81と、操縦台81に配置された揺動操作可能な操作部材(ドーザレバー80)と、操作部材80を支持する操作支持機構133と、を備え、操縦台81は、該操縦台81側から後方に延びる中空状のアームレスト(第2アームレスト93R)を含み、操作支持機構133は、操作部材80を操作した操作位置から中立位置に戻す中立復帰機構136と、操作部材80の中立位置からの操作量を規制する揺動規制機構137とを有していてアームレスト93Rの中空内部に収容されている。
この構成によれば、アームレスト93Rの中空内部に、中立復帰機構136及び揺動規制機構137を備えた操作支持機構133を収容することで、操作部材80を支持する操作支持機構133がアームレスト93Rの下方に出っ張るのを防止することができる。
また、操作支持機構133は、操作部材80の揺動操作によって軸心回りに回動する回動軸134と、回動軸134を軸心回りに回動可能に支持する軸支持部材135とを有し、回動軸134は、アームレスト93Rの上壁96の下方に配置され、且つ該アームレスト93Rの機体幅方向K2一端側から機体幅方向K2に突出して配置されている。
この構成によれば、回動軸134によって前後方向に操作される操作部材80を簡単な構造で支持することができる。
また、中立復帰機構136は、上壁96と回動軸134との間に配置されたバネ装置144であって操作部材80を中立位置に戻す中立戻しバネ148を有するバネ装置144と、バネ装置144を支持すると共に上壁96に取り付けられるブラケット部材145とを有し、上壁96におけるブラケット部材145が取り付けられるブラケット取付部156は、下方から上方に凹設されて形成されている。
この構成によれば、アームレスト93Rの下面の高さを高くすることができ、アームレスト93Rの下方空間を広くすることができる。
また、揺動規制機構137は、中立復帰機構136と回動軸134に沿って並べて配置されている。
この構成によれば、中立復帰機構136と揺動規制機構137とを横並びで配置することで、操作支持機構133をコンパクトに構成することができる。
また、揺動規制機構137は、回動軸134に固定された支持片157と、支持片157と対向する当接部材159と、支持片157に当接部材159に対して進退可能に取り付けられていて操作部材80を中立位置から揺動した際に当接部材159に当接することで操作部材80の揺動を規制する規制軸158とを有している。
この構成によれば、操作部材80の中立位置からの操作量を調整することができる。
また、支持片157は、回動軸134から前方側に突出する第1支持片157Aと、回動軸134から後方側に突出する第2支持片157Bとを含み、規制軸158は、第1支持片157Aに取り付けられた第1規制軸158Aと、第2支持片157Bに取り付けられた第2規制軸158Bとを含み、当接部材159は、回動軸134の上方に配置されており、操作部材80を中立位置から一方に操作したときに第1規制軸158Aが当接する第1規制部159Aと、操作部材80を中立位置から他方に操作したときに第2規制軸158Bが当接する第2規制部159Bとを有し、第1規制部159A及び第2規制部159Bは、当接部材159の下面から上方に凹設されて形成されている。
この構成によれば、回動軸134と当接部材159との間隔を小さくすることができる。
また、操縦台81は、機体2に立設された基台86と、基台86の上部に配置された操縦台本体87とを有し、操縦台本体87は、基台86に取り付けられる取付部92と、アームレスト93Rとを含み、アームレスト93Rは、取付部92の側方に設けられたアームレスト基部93R1と、アームレスト基部93R1から運転席6側に延びるアームレスト本体93R2とを有し、操作部材80は、アームレスト基部93R1における取付部92とは反対側に配置され、操作支持機構133は、アームレスト基部93R1に収容されている。
この構成によれば、アームレスト基部93R1における取付部92とは反対側に配置された操作部材80を支持する操作支持機構133をアームレスト93Rに良好に収めることができる。
また、操作部材80の操作方向及び操作量を検出する角度センサ132を備え、角度センサ132は、取付部92に収容されている。
角度センサ132を取付部92に収容することで、アームレスト93Rの下面に下方に突出する部分が生じるのを防止することができる。
また、本実施形態の操縦機構131は、第1水平方向138に延伸する軸心回りに回動可能な回動軸134と、回動軸134の軸心方向の一端側に配置されて回動軸134と一体回動する操作部材(ドーザレバー80)と、回動軸134の軸心方向の他端側に配置されて回動軸134の回動角を検出する角度センサ132と、操作部材80を操作した操作位置から中立位置に戻す中立復帰機構136であって操作部材80と角度センサ132との間に設けられた中立復帰機構136と、を備えている。
この構成によれば、操縦機構131の上下方向の厚さを薄くすることができる。これにより、操縦機構131の下方空間を有効利用することができる。
また、中立復帰機構136は、回動軸134の上方側に、第1水平方向138に交差する第2水平方向139に沿って配置される連動軸146と、連動軸146の一端側が枢支連結される連動アーム143であって回動軸134に上方突出状に設けられた連動アーム143と、連動軸146の他端側に外嵌されるコイルバネで形成されていて操作部材80を中立位置に戻すべく連動軸146を付勢する中立戻しバネ148とを有している。
この構成によれば、操縦機構131の上下方向の厚さを、さらに薄くすることができる。
また、中立復帰機構136は、回動軸134の上方側に配置されたブラケット部材145であって連動軸146の他端側及び中立戻しバネ148を収容するハウジング部材147を枢支するブラケット部材145を有している。
この構成によれば、中立復帰機構136を回動軸134よりも上方に配置することができ、これにより、回動部材の下方に突出する部品をなくすことができ、回動軸134の下方に配置される部材との干渉を避けることができる。
また、操作部材80の中立位置からの操作量を規制する揺動規制機構137であって操作部材80と角度センサ132との間に、中立復帰機構136と回動軸134に沿って並べて配置された揺動規制機構137を備えている。
この構成によれば、中立復帰機構136と揺動規制機構137とを横並びで配置することにより、操縦機構131の上下方向の厚さを薄くすることができる。
また、揺動規制機構137は、回動軸134から第2水平方向139側に突出する支持片157と、支持片157に取り付けられた規制軸158と、回動軸134の上方側に配置されており且つ操作部材80が中立位置から操作された操作位置で規制軸158が当接することで操作部材80の揺動を規制する当接部材159とを有している。
この構成によれば、揺動規制機構137を回動軸134よりも上方に配置することができ、これにより、回動部材の下方に突出する部品をなくすことができ、回動軸134の下方に配置される部材との干渉を避けることができる。
また、支持片157は、回動軸134から第2水平方向139の一方側に突出する第1支持片157Aと、回動軸134から第2水平方向139の他方側に突出する第2支持片157Bとを含み、規制軸158は、第1支持片157Aに取り付けられていて操作部材80を中立位置から一方に操作したときに当接部材159に当接する第1規制軸158Aと、第2支持片157Bに取り付けられていて操作部材80を中立位置から他方に操作したときに当接部材159に当接する第2規制軸158Bとを有し、第1規制軸158A及び第2規制軸158Bは、当接部材159に対して進退可能に取り付けられている。
この構成によれば、操縦機構131の上下方向の厚さを薄くすることができる。
また、当接部材159は、第1規制軸158Aが当接する第1規制部159Aと、第2規制軸158Bが当接する第2規制部159Bとを有し、第1規制部159A及び第2規制部159Bは、当接部材159の下面から上方に凹設されて形成されている。
この構成によれば、回動軸134と当接部材159との間隔を小さくすることができ、操縦機構131の上下方向の厚さを薄くすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 機体
6 運転席
81 操縦台
82 操縦部材
93L アームレスト(第1アームレスト)
93L1 アームレスト基部
93L2 アームレスト本体
86 基台
87 操縦台本体
92 取付部
98 第1姿勢
99 第2姿勢
100 下げ位置
101 上げ位置
102 検出スイッチ
104B1 第1支持部
104B2 第2支持部
104 固定側部材
106 シャフト
107 可動側部材
108 保持機構
120 ダンパ当接部(第1当接部)
122 ダンパ
126 第1部材(第1カム)
127 第2部材(第2カム)
128 バネ部材
129 カム突起
130 カム斜面

Claims (10)

  1. 機体と、
    前記機体に搭載された運転席と、
    前記機体上の前記運転席の前方に設けられ、且つ把持して操作される操縦部材が取り付けられた操縦台と、
    を備え、
    前記操縦台は、該操縦台側から後方に延びるアームレストを含み、
    前記アームレストは、運転者が前記運転席に対して乗降することを妨げる第1姿勢と、運転者が前記運転席に対して乗降することを許容する第2姿勢とに切り替え可能に構成され、
    前記第1姿勢では前記操縦部材によって操作される操作対象の作動が許容され、前記第2姿勢では前記操作対象の作動が阻止される作業機。
  2. 前記操縦台は、前記機体に立設された基台と、前記基台の上部に配置された操縦台本体とを有し、
    操縦台本体は、前記基台に取り付けられる取付部と、前記アームレストとを含み、
    前記アームレストは、前記取付部の側方に設けられたアームレスト基部と、前記アームレスト基部に枢支されたアームレスト本体とを有し、
    前記アームレスト本体は、前記アームレスト基部から後方に延びる位置であって前記第1姿勢を形成する下げ位置と、前記下げ位置から上方側に回動した位置であって前記第2姿勢を形成する上げ位置とに位置変更可能である請求項1に記載の作業機。
  3. 前記アームレスト本体の位置を検出する検出スイッチを備えている請求項2に記載の作業機。
  4. 前記アームレスト基部又は前記アームレスト本体の一方側に設けられ、前記アームレスト基部又は前記アームレスト本体の他方側に当接することで前記アームレスト本体を前記上げ位置から前記下げ位置に回動した際の衝撃を緩和するダンパを備えている請求項2または3に記載の作業機。
  5. 前記アームレスト本体を前記下げ位置及び前記上げ位置に保持する保持機構を備えている請求項2~4のいずれか1項に記載の作業機。
  6. 前記アームレスト基部に取り付けられた固定側部材と、
    前記固定側部材に支持されていて前記アームレスト本体と一体回動するシャフトと、
    を備え、
    前記固定側部材は、前記シャフトの軸心方向一端側を支持する第1支持部と、前記シャフトの軸心方向他端側を支持する第2支持部とを有し、
    前記保持機構は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に組み込まれている請求項5に記載の作業機。
  7. 前記保持機構は、前記固定側部材に取り付けられた第1部材と、前記シャフトに一体回動可能で且つ軸心方向摺動自在に支持された第2部材と、前記第2部材を前記第1部材に押しつけるバネ部材と、を有している請求項6に記載の作業機。
  8. 前記保持機構は、前記第1部材又は前記第2部材の一方側に設けられたカム突起と、前記第1部材又は前記第2部材の他方側に設けられていて前記カム突起と当接するカム斜面とを有し、
    前記カム突起と前記カム斜面とは、互いに当接することにより、前記下げ位置と前記上げ位置との間の中途位置から下げ位置側で前記アームレスト本体を下げ位置へ回動させ且つ前記中途位置から上げ位置側で前記アームレスト本体を上げ位置へ回動させるように、バネ部材の付勢力を作用させる請求項7に記載の作業機。
  9. 前記保持機構は、前記アームレスト本体が前記上げ位置に在るときに、前記カム突起と前記カム斜面とが当接することにより前記アームレスト本体を前記下げ位置から前記上げ位置へ回動させる方向にバネ部材の付勢力を作用させる請求項8に記載の作業機。
  10. 前記アームレスト基部又は前記アームレスト本体の一方側に設けられ、前記アームレスト基部又は前記アームレスト本体の他方側に当接することで前記アームレスト本体を前記上げ位置から前記下げ位置に回動した際の衝撃を緩和するダンパと、
    前記シャフトと一体回動すると共に前記アームレスト本体に取り付けられた可動側部材を備え、
    前記ダンパは、前記アームレスト基部に設けられ、
    前記可動側部材は、前記ダンパに当接するダンパ当接部を有している請求項6~8のいずれか1項に記載の作業機。
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