JP7314772B2 - 受光素子とその製造方法 - Google Patents
受光素子とその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7314772B2 JP7314772B2 JP2019204929A JP2019204929A JP7314772B2 JP 7314772 B2 JP7314772 B2 JP 7314772B2 JP 2019204929 A JP2019204929 A JP 2019204929A JP 2019204929 A JP2019204929 A JP 2019204929A JP 7314772 B2 JP7314772 B2 JP 7314772B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- type
- region
- junction barrier
- barrier region
- silicon substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Light Receiving Elements (AREA)
Description
受光素子1は、アノード電極40とカソード電極50の間に逆バイアスを印加した状態で使用される。具体的には、受光素子1は、アノード電極40に0~-50V(例えば-1V)を印加し、カソード電極50に0Vを印加した状態で使用される。アノード電極40とカソード電極50の間に逆バイアスが印加されると、ゲルマニウム層30とN型ジャンクションバリア領域12のヘテロPN接合近傍に空乏層が広がる。この状態でゲルマニウム層30の上面にアイセーフ帯光(例:1550nm、エネルギー:0.8eV)が入射されると、光がゲルマニウム層30で吸収され、空乏層内で電子と正孔が発生する。なお、このようなアイセーフ帯光は、シリコン基板10では吸収されず、ゲルマニウム層30で選択的に吸収される。N型ジャンクションバリア領域12とゲルマニウム層30のヘテロPN接合近傍の空乏層の内部電界により、正孔はゲルマニウム層30とP型領域11を介してアノード電極40に流れ、電子はN型ジャンクションバリア領域12とN型層14とN型コンタクト領域13を介してカソード電極50に流れる。このように、受光素子1では、入射したアイセーフ帯光量に応じた光電流がアノード電極40とカソード電極50の間を流れる。
次に、図2及び図3を参照し、受光素子1を製造する方法を説明する。まず、図2に示されるように、P型領域11とN型ジャンクションバリア領域12とN型コンタクト領域13とN型層14が形成されたシリコン基板10を準備する。次に、シリコン基板10の表面上に、熱酸化等により、第1絶縁層20を成膜する。次に、受光層開口部21とアノード電極開口部22とカソード電極開口部23に対応する領域が開口しているマスク(不図示)を形成し、異方性エッチングを行う。これにより、図2に示すように、開口部21,22,23が形成された第1絶縁層20がシリコン基板10の表面上に成膜される。
自律走行車やADAS(Advanced driver-assistance systems)では、周辺環境認識のために、赤外線カメラやLiDAR(Light Detection and Ranging)システムを用いる。これらのシステムでは、安全上、アイセーフ帯光(1300nm~1600nm光)を用いることが好ましい。しかしアイセーフ帯光は、シリコンのバンドギャップエネルギーよりも低いエネルギーの光であるため、ナローバンドギャップ半導体(例:ゲルマニウム)を用いて受光素子を作成する必要があった。受光素子はゲルマニウム基板等を用いて作成し、信号処理回路はシリコン基板を用いて作成すると、受光システムに複数チップを搭載する必要があるため、コスト増に繋がる。本実施形態の受光素子1は、シリコンプロセスにゲルマニウム膜を堆積する工程やアニールする工程を追加するだけで、ゲルマニウムの受光膜を形成できる。受光膜と信号処理回路を、Si基板にモノリシックに集積化することができる。アイセーフ帯光に対応した受光システムの製造コストを、削減することが可能となる。
Claims (6)
- N型ジャンクションバリア領域とP型領域が表面に形成されているシリコン基板であって、前記P型領域は前記N型ジャンクションバリア領域を間に置いて面内方向の少なくとも一方向に対向するように配置されている、シリコン基板と、
前記シリコン基板の前記表面上に設けられており、前記N型ジャンクションバリア領域と前記P型領域の各々に接しているゲルマニウム層と、
前記N型ジャンクションバリア領域に電気的に接続されているカソード電極と、
前記P型領域に電気的に接続されているアノード電極と、
を備えており、
前記P型領域は、前記N型ジャンクションバリア領域の周囲を取り囲むように配置されている、受光素子。 - 前記N型ジャンクションバリア領域は、前記カソード電極と前記アノード電極の間に逆バイアスを印加したときに、前記P型領域が対向する前記一方向において、一方の側の前記P型領域から伸びてくる空乏層と他方の側の前記P型領域から伸びてくる空乏層が繋がる幅を有している、請求項1に記載の受光素子。
- 前記N型ジャンクションバリア領域は、前記カソード電極と前記アノード電極の間にバイアスを印加していないときに、前記P型領域が対向する前記一方向において、一方の側の前記P型領域から伸びてくる空乏層と他方の側の前記P型領域から伸びてくる空乏層が繋がる幅を有している、請求項2に記載の受光素子。
- N型ジャンクションバリア領域とP型領域が表面に形成されているシリコン基板を準備する工程であって、前記P型領域は前記N型ジャンクションバリア領域を間に置いて面内方向の少なくとも一方向に対向して配置されている、シリコン基板を準備する工程と、
前記シリコン基板の表面上に絶縁層を成膜する第1成膜工程であって、前記絶縁層には前記N型ジャンクションバリア領域と前記P型領域が露出する開口部が形成されている、第1成膜工程と、
前記開口部を埋め込むように非晶質ゲルマニウム層を成膜する第2成膜工程と、
アニール処理を実施することにより、前記シリコン基板を種結晶とした固相結晶成長により、前記シリコン基板の前記表面に接する部分の前記非晶質ゲルマニウム層を単結晶化する工程と、
を備えている、受光素子の製造方法。 - 前記アニール処理は、350℃~450℃の範囲内で実施される、請求項4に記載の受光素子の製造方法。
- N型ジャンクションバリア領域とP型領域が表面に形成されているシリコン基板であって、前記P型領域は前記N型ジャンクションバリア領域を間に置いて面内方向の少なくとも一方向に対向するように配置されている、シリコン基板と、
前記シリコン基板の前記表面上に設けられており、前記N型ジャンクションバリア領域と前記P型領域の各々に接しているゲルマニウム層と、
前記N型ジャンクションバリア領域に電気的に接続されているカソード電極と、
前記P型領域に電気的に接続されているアノード電極と、
を備えており、
前記N型ジャンクションバリア領域は、前記カソード電極と前記アノード電極の間に逆バイアスを印加したときに、前記P型領域が対向する前記一方向において、一方の側の前記P型領域から伸びてくる空乏層と他方の側の前記P型領域から伸びてくる空乏層が繋がる幅を有している、受光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019204929A JP7314772B2 (ja) | 2019-11-12 | 2019-11-12 | 受光素子とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019204929A JP7314772B2 (ja) | 2019-11-12 | 2019-11-12 | 受光素子とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021077805A JP2021077805A (ja) | 2021-05-20 |
JP7314772B2 true JP7314772B2 (ja) | 2023-07-26 |
Family
ID=75898318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019204929A Active JP7314772B2 (ja) | 2019-11-12 | 2019-11-12 | 受光素子とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7314772B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001339093A (ja) | 2000-05-26 | 2001-12-07 | Sharp Corp | フォトトランジスタ及びそれを備えたフォトカプラ |
JP2001345436A (ja) | 2000-05-30 | 2001-12-14 | Sharp Corp | 回路内蔵受光素子 |
US20150340538A1 (en) | 2014-03-10 | 2015-11-26 | Coriant Advanced Technology, LLC | Lateral ge/si avalanche photodetector |
CN105405916A (zh) | 2015-12-22 | 2016-03-16 | 中国科学院半导体研究所 | 硅基宽光谱探测器及制备方法 |
JP2016111363A (ja) | 2014-12-01 | 2016-06-20 | ラクステラ・インコーポレイテッドLuxtera,Inc. | ゲルマニウム層コンタクトが無いシリコン上ゲルマニウム光検出器のための方法及びシステム |
JP2018078193A (ja) | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 日本電信電話株式会社 | 光検出器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0856011A (ja) * | 1994-06-07 | 1996-02-27 | Mitsubishi Electric Corp | 受光素子、受光素子回路および受光素子アレイ |
US7894358B2 (en) * | 2007-03-15 | 2011-02-22 | Cisco Technology, Inc. | Detection of heavy users of network resources |
-
2019
- 2019-11-12 JP JP2019204929A patent/JP7314772B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001339093A (ja) | 2000-05-26 | 2001-12-07 | Sharp Corp | フォトトランジスタ及びそれを備えたフォトカプラ |
JP2001345436A (ja) | 2000-05-30 | 2001-12-14 | Sharp Corp | 回路内蔵受光素子 |
US20150340538A1 (en) | 2014-03-10 | 2015-11-26 | Coriant Advanced Technology, LLC | Lateral ge/si avalanche photodetector |
JP2016111363A (ja) | 2014-12-01 | 2016-06-20 | ラクステラ・インコーポレイテッドLuxtera,Inc. | ゲルマニウム層コンタクトが無いシリコン上ゲルマニウム光検出器のための方法及びシステム |
CN105405916A (zh) | 2015-12-22 | 2016-03-16 | 中国科学院半导体研究所 | 硅基宽光谱探测器及制备方法 |
JP2018078193A (ja) | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 日本電信電話株式会社 | 光検出器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021077805A (ja) | 2021-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101579854B1 (ko) | 인 시투 표면 패시베이션을 구비한 이온 주입된 선택적 이미터 태양전지 | |
US8921968B2 (en) | Selective emitter solar cells formed by a hybrid diffusion and ion implantation process | |
KR20170048515A (ko) | 개선된 전면 접점 이종접합 공정 | |
AU2015267299B2 (en) | Relative dopant concentration levels in solar cells | |
KR20130052627A (ko) | 선택적 전면 필드를 구비한 후면 접합 태양전지 | |
JP2009164604A (ja) | イメージセンサー及びその製造方法 | |
JPH0287684A (ja) | 集積pin光検出器および方法 | |
CN107658363A (zh) | 横向PiN结构光电探测器 | |
WO2019148510A1 (zh) | 新型异质结雪崩光电二极管 | |
US3371213A (en) | Epitaxially immersed lens and photodetectors and methods of making same | |
WO2015114921A1 (ja) | 光電変換装置 | |
JP7314772B2 (ja) | 受光素子とその製造方法 | |
JP6992788B2 (ja) | 受光素子 | |
JP2996943B2 (ja) | 半導体受光装置及びその製造方法 | |
JPH0468793B2 (ja) | ||
TWI495134B (zh) | Method for manufacturing photodiode and photodiode | |
KR20170057388A (ko) | 간소화 침착 공정으로 제조한 태양 전지 | |
JP4849786B2 (ja) | 多接合型化合物太陽電池およびその製造方法 | |
KR101740522B1 (ko) | 태양 전지와 그 제조 방법 | |
JP7247822B2 (ja) | 受光素子 | |
KR102547806B1 (ko) | 후면접합 실리콘 태양전지 제조방법 | |
KR20170127938A (ko) | 메사형 InGaAs/InP 포토 다이오드 및 그 제조 방법 | |
JP2024047058A (ja) | 光検出素子、及び光検出素子の製造方法 | |
JPH01205565A (ja) | 光半導体装置およびその製造方法 | |
TW202431659A (zh) | 光檢測元件及光檢測元件之製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220713 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230329 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230404 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230626 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7314772 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |