JPH0856011A - 受光素子、受光素子回路および受光素子アレイ - Google Patents

受光素子、受光素子回路および受光素子アレイ

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JPH0856011A
JPH0856011A JP7040364A JP4036495A JPH0856011A JP H0856011 A JPH0856011 A JP H0856011A JP 7040364 A JP7040364 A JP 7040364A JP 4036495 A JP4036495 A JP 4036495A JP H0856011 A JPH0856011 A JP H0856011A
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receiving element
circuit
light receiving
light
transistor
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Application number
JP7040364A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ota
淳 太田
Shinya Oita
真也 追田
Yoshikazu Nitta
嘉一 新田
Kunihiko Hara
邦彦 原
Takashi Toyoda
孝 豊田
Hidekazu Funatsu
英一 船津
Yasunari Miyake
康成 三宅
Shuichi Tai
修市 田井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受光素子からの出力を外部制御回路を用い
て、受光感度を可変にできかつ受光素子からの出力極性
を制御できる感度可変受光素子回路を得ることを目的と
する。 【構成】 バイアス電流調整用トランジスタ120は電源
Vdd122に接続され、カレントミラー用トランジスタ11
6、117により構成されるミラー回路は接地113に接続さ
れる。受光素子123からの出力はバイアス電流用トラン
ジスタ120のゲート端子に入力し、トランジスタ118、11
9のいずれかをトライステートスイッチ148により選択し
オンすることで、外部への出力電流の極性を制御でき
る。この出力電流はスイッチングトランジスタ107を通
じて出力され、109から113なるトランスインピーダンス
型アンプで電流・電圧変換され、出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、入射光と外部から供
給される制御電圧に応じて電気信号を得る受光素子と受
光素子に備えた制御回路により受光素子の受光感度を可
変にするとともに高感度化を可能とする受光素子回路に
係わり、高速画像処理を小型装置で実現することを要求
されるような分野、例えば自動車に搭載する障害物検知
センサ等への適用が可能な受光素子、受光素子回路およ
び受光素子アレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図25は、例えばY. Nitta, J. Ohta, S.
Tai, and K.Kyuma によるオプティクスレター誌(Optics
Letters)1991年第16巻第8号611-613頁■Variable-sens
itivity photodetector that uses a metal-semiconduc
tor-metal structure for optical neural networks■
掲載の従来の感度可変受光素子を表す構造図である。図
において、13と14はアルミニウム(Al)やチタン(Ti)など
のショットキー金属で15の半絶縁性ガリウム砒素(GaA
s)基板上に形成されている。13と14の一対のショット
キー電極構造を構成し、以下MSM(metal-semiconductor-
metal)構造と呼ぶ。また、図26は、図25に示す感度可変
受光素子100と通常受光素子の外部に備えた出力処理回
路の構成図である。図において、101は感度可変受光素
子の制御電圧端子、16、17はオペアンプ110の反転入力
端子、非反転入力端子である。図25における感度可変受
光素子の電極13と電極14が各々、図26における101と16
に対応する。また109は帰還抵抗、111はバイアス電圧、
112は出力端子、113は接地である。
【0003】従来の感度可変受光素子回路は上記のよう
に構成され、例えば13と14の電極に印加する電圧を変化
させることで受光素子の受光感度を可変にすることが実
現できる。また、印加電圧方向に応じて光電流の方向を
変えることで、実効的に負の感度を実現していた。例え
ば、印加電圧を-10Vから+10Vの間で変化させることによ
り感度を-0.3A/Wから+0.3A/Wへと可変にすることができ
る。印加電圧をゼロにすると、13と15あるいは14と15の
界面に形成されているショットキー障壁があるために光
が入射しているときでも発生光キャリアは障壁を越える
ことができず、光電流として外部回路に取り出されるこ
とが殆ど無い。従って、光電流を低く抑えることができ
る。また、このショットキー障壁により暗電流を低く抑
えることができ、nA以下が得られている。感度可変受光
素子100からの出力電流は109から112で構成されるこの
トランスインピーダンスアンプを通じて電圧変換され出
力される。この時の出力電圧は帰還抵抗109により決ま
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなGaAs基板
15の上に形成した13と14によるMSM構造感度可変受光素
子の感度は、13と15あるいは14と15のGaAsーショットキ
ー金属の界面状態やGaAsの結晶状態により大きく影響さ
れるため、再現性に乏しく、実用上の問題となってい
る。また、基板として用いたGaAs基板15はシリコン(Si)
基板に比べて高コストで、GaAs基板上への集積素子製造
プロセスもSi上のそれに比べると未成熟である。一方、
Si基板を用いてその上に13と14のようなMSM構造を設け
これにより受光素子を形成した場合、Si基板上のショッ
トキー障壁はGaAs基板上に比べて低く、そのため、制御
電圧ゼロでの感度ゼロ設定が難しく、さらに暗電流を低
く押さえることが困難で実用的ではない。以上の理由に
よりSi基板を採用するのは難しかった。さらに、フーリ
エ変換や輪郭検出等の多種にわたる画像処理を行うには
出力として負の感度が必須であるが、この負の感度特性
を得るには負電源を用いる必要があり、外部回路が複雑
になっていた。また、従来の受光素子は、図26の回路構
成で明らかなように、出力電流はすぐにトランスインピ
ーダンスアンプにとりこまれ、素子自身には電荷蓄積機
構や増幅機構がないため、感度の点で現状のCCD(Charge
Coupled Devices)などのイメージデバイスに比べては
るかに劣るという問題点があった。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、Si基板とSi基板上に設けた電
極との間に十分なエネルギ障壁を形成し、Si基板を用い
た高感度な感度可変受光素子を提供することを目的とし
ている。
【0006】また、個々の受光素子に受光素子からの出
力信号を外部制御信号により変調する回路を設けて受光
素子回路を構成し、これにより負電源を用いることな
く、受光感度を正から負に渡って可変にし且つ高感度化
を図ることを目的としている。
【0007】さらに、受光素子回路を2次元状に配置し
て、感度特性の優れた受光素子アレイを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
受光素子は、半導体基板上に形成された、制御電圧を印
加する第1の電極と光電流を取り出す第2の電極とがそ
れぞれ前記半導体基板とpn接合を形成する層を介して
接続され、該第1の電極と該の電極の間に第1の電極に
印加する制御電圧とは別に感度を制御するための手段を
備えたものである。
【0009】請求項2の発明に係わる受光素子は、半導
体基板上に形成された、制御電圧を印加する第1の電極
と光電流を取り出す第2の電極とがそれぞれ前記半導体
基板と絶縁層を介して接続され、該第1の電極と該の電
極の間に第1の電極に印加する制御電圧とは別に感度を
制御するための手段を備えたものである。
【0010】請求項3の発明に係わる受光素子は、請求
項1または2において、感度を制御するための手段が絶
縁層を介して半導体基板に接続されたゲートであること
を規定したものである。
【0011】請求項4の発明に係わる受光素子は、請求
項1または2において、感度を制御するための手段が、
半導体基板に形成され第1の層とpn接合を形成して接
する第2の層と、前記第1の層に接続されたゲートであ
ることを規定したものである。
【0012】請求項5の発明に係わる受光素子は、請求
項1乃至4において、半導体基板をシリコン材料に規定
したものである。
【0013】請求項6の発明に係わる受光素子回路は、
受光素子と該受光素子からの出力信号を制御信号により
制御する回路とを備えたものである。
【0014】請求項7の発明に係わる受光素子回路は、
請求項6において、制御回路に、受光素子からの出力信
号を外部へ出力する時の極性を制御する手段を備えたこ
とを規定したものである。
【0015】請求項8の発明に係わる受光素子回路は、
請求項6または7において、受光素子からの出力信号を
スイッチング素子を介して制御回路または外部へ出力す
ることを規定したものである。
【0016】請求項9の発明に係わる受光素子回路は、
請求項8において、受光素子が対称構造を有する素子で
あることを規定したものである。
【0017】請求項10の発明に係わる受光素子回路
は、請求項9において、対称構造を有する素子に、請求
項1乃至5のいずれか1項に記載の受光素子を用いたこ
とを規定したものである。
【0018】請求項11の発明に係わる受光素子回路
は、請求項10において、制御回路が受光素子へ印加す
る制御電圧の大きさと極性を制御する回路であることを
規定したものである。
【0019】請求項12の発明に係わる受光素子回路
は、請求項11において、受光素子へ印加する制御電圧
の大きさと極性を制御する回路がインバータであること
を規定したものである。
【0020】請求項13の発明に係わる受光素子回路
は、請求項8乃至12項のいずれか1項において、制御
回路が差動増幅器であることを規定したものである。
【0021】請求項14の発明に係わる受光素子回路
は、請求項8において、制御回路が出力信号を保持する
回路であることを規定したものである。
【0022】請求項15の発明に係わる受光素子回路
は、請求項14において、出力信号を保持する回路がコ
ンデンサであることを規定したものである。
【0023】請求項16の発明に係わる受光素子回路
は、請求項14または15において、複数の受光素子か
らの複数の出力信号を複数の保持回路でそれぞれ保持す
ることを規定したものである。
【0024】請求項17の発明に係わる受光素子回路
は、請求項6乃至8において、制御回路がトランスイン
ピーダンス型回路であることを規定したものである。
【0025】請求項18の発明に係わる受光素子回路
は、請求項17において、トランスインピーダンス型回
路に印加する電圧を制御する手段を備えたことを規定し
たものである。
【0026】請求項19の発明に係わる受光素子回路
は、請求項6乃至8において、制御回路が、受光素子か
らの出力信号を外部へ出力する方向を制御する反転回路
及び非反転回路を備えたことを規定したものである。
【0027】請求項20の発明に係わる受光素子回路
は、請求項19において、受光素子と制御回路との間
に、受光素子からの出力信号の制御回路への入力方向を
制御する手段を備えたことを規定したものである。
【0028】請求項21の発明に係わる受光素子回路
は、請求項20において、制御回路がpMOSトランジスタ
あるいはnMOSトランジスタを備えたことを規定したもの
である。
【0029】請求項22の発明に係わる受光素子回路
は、請求項20において、制御回路が差動作を行う回路
であることを規定したものである。
【0030】請求項23の発明に係わる受光素子回路
は、請求項19において、制御回路が、該制御回路の反
転回路及び非反転回路の選択回路を備えたことを規定し
たものである。
【0031】請求項24の発明に係わる受光素子回路
は、請求項23において、制御回路の反転回路がミラー
回路から構成されることを規定したものである。
【0032】請求項25の発明に係わる受光素子回路
は、請求項24において、ミラー回路を構成するトラン
ジスタが全てnMOSであることを規定したものである。
【0033】請求項26の発明に係わる受光素子回路
は、請求項23において、制御回路の非反転回路がスイ
ッチングトランジスタから構成されることを規定したも
のである。
【0034】請求項27の発明に係わる受光素子回路
は、請求項8において、極性の異なる出力信号を発生す
る2つの受光素子回路から外部へ取り出す出力信号の極
性を選択する手段をさらに備えたことを規定したもので
ある。
【0035】請求項28の発明に係わる受光素子アレイ
は、請求項6乃至27のいずれか1項に記載の受光素子
回路を2次元状に配置したことを規定したものである。
【0036】
【作用】この発明の請求項1に係わる受光素子は、pn
接合により十分なエネルギ障壁を確保することで、暗電
流を低く抑えることができ、さらに、2つの電極の間に
制御電圧とは別に感度を制御するための手段を備えたの
で感度の制御性もよくなる。
【0037】この発明の請求項2に係わる受光素子は、
絶縁層により十分なエネルギ障壁を確保することで、暗
電流を低く抑えることができ、さらに、2つの電極の間
に制御電圧とは別に感度を制御するための手段を備えた
ので感度の制御性もよくなる。
【0038】この発明の請求項3に係わる受光素子は、
請求項1あるいは2において、制御電圧とは別に感度を
制御するための手段として、絶縁層を介したゲートを用
いたので、通常の受光素子製造プロセス、例えば、請求
項2の受光素子を製造するプロセスと同様に簡便な手法
で、感度制御手段が形成でき、受光素子の制御性が向上
する。
【0039】この発明の請求項4に係わる受光素子は、
請求項1あるいは2において、制御電圧とは別に感度を
制御するための手段として、pn接合を形成した層を介
して接続されたゲートを用いたので、通常の受光素子製
造プロセス、例えば、請求項1の受光素子を製造するプ
ロセスと同様のプロセスで簡便な手法で、感度制御手段
が形成でき、受光素子の制御性が向上する。
【0040】この発明の請求項5に係わる受光素子は、
請求項1乃至4において、半導体基板としてシリコン材
料を用いたので、高度なシリコンプロセスを用いて形成
することができる。
【0041】この発明の請求項6に係わる受光素子回路
は、受光素子に受光素子からの出力信号を制御する回路
を備えたので、外部に取り出す前に信号の極性や感度の
制御を可能にする。
【0042】この発明の請求項7に係わる受光素子回路
は、請求項6において、制御回路に外部に取り出す前に
信号の極性を制御する手段を備えたので、所望の極性の
信号を外部へ取り出すことができ、外部での次段の画像
処理を容易にする。
【0043】この発明の請求項8に係わる受光素子回路
は、請求項6または7において、受光素子からの出力信
号をスイッチング素子を介して制御回路または外部へ取
り出すように構成したので、スイッチング素子の開閉を
制御することで電荷蓄積効果や高感度化が可能となる。
【0044】この発明の請求項9に係わる受光素子回路
は、請求項8において、対称構造を有する受光素子を用
いたので、受光素子に流れる電流の向きを任意に選ぶこ
とができる。
【0045】この発明の請求項10に係わる受光素子回
路は、請求項9において、対称構造を有する受光素子と
して請求項1乃至5に記載の受光素子を用いたので、安
価で高感度の受光素子が使用でき、回路としての制御性
も向上する。
【0046】この発明の請求項11に係わる受光素子回
路は、請求項10において、出力信号を制御する回路と
して、受光素子に印加する制御電圧の大きさと極性を制
御する回路を用いたので、受光素子からの出力電流の極
性と感度を予め設定することができる。
【0047】この発明の請求項12に係わる受光素子回
路は、請求項11において、受光素子に印加する制御電
圧の大きさと極性を制御する回路にインバータを用いた
ので、受光素子に印加する制御電圧の大きさと極性を簡
便にしかも任意に設定することができる。
【0048】この発明の請求項13に係わる受光素子回
路は、請求項8乃至12において、出力信号を制御する
制御回路として差動増幅器を用いたので、出力信号を増
幅し感度制御した後、外部へとりだすことができる。
【0049】この発明の請求項14に係わる受光素子回
路は、請求項8において、出力信号を制御する制御回路
として出力信号を保持する回路を用いたので、回路での
保持時間により感度を制御するように作用する。また、
2つ以上の保持回路を用いることにより出力信号の極性
を制御するように作用する。
【0050】この発明の請求項15に係わる受光素子回
路は、請求項14において、出力信号を保持する回路と
してコンデンサを用いたので、簡便な回路で、感度と極
性の制御が実現できる。
【0051】この発明の請求項16に係わる受光素子回
路は、請求項14または15において、複数の受光素子
からの複数の出力信号を保持回路、すなわちコンデンサ
で保持したので、複数の受光素子からの複数の出力信号
を選択することにより、極性を制御できるよう作用す
る。
【0052】この発明の請求項17に係わる受光素子回
路は、請求項6または8において、出力信号を制御する
制御回路としてトランスインピーダンス型回路を用いた
ので、感度を簡便に制御可能となる。
【0053】この発明の請求項18に係わる受光素子回
路は、請求項17において、トランスインピーダンス型
回路に印加する電圧を制御する手段を備えたので、トラ
ンスインピーダンス型回路の電圧、受光素子に印加され
た制御電圧の大きさ比較で、信号の極性を制御できる。
【0054】この発明の請求項19に係わる受光素子回
路は、請求項6乃至8において、制御回路に反転回路及
び非反転回路を備えたので、外部への信号の極性を容易
に制御できる。
【0055】この発明の請求項20に係わる受光素子回
路は、請求項19において、受光素子と制御回路との間
に、受光素子からの出力信号の制御回路への入力方向を
制御する手段を備えたので、制御回路への入力時に感度
極性を制御することが可能となる。
【0056】この発明の請求項21に係わる受光素子回
路は、請求項20において、制御回路がpMOSトランジス
タあるいはnMOSトランジスタを備えているので、簡便に
感度極性を制御することが可能となる。
【0057】この発明の請求項22に係わる受光素子回
路は、請求項20において、出力信号を制御する制御回
路として差動作を行う回路を用いたので、制御回路に入
力された所望の極性の信号を増幅して、感度を制御する
ことができる。
【0058】この発明の請求項23に係わる受光素子回
路は、請求項19において、制御回路が該制御回路の反
転回路及び非反転回路の選択手段を備えたので、制御回
路内で信号の極性を制御することができる。
【0059】この発明の請求項24に係わる受光素子回
路は、請求項23において、制御回路の反転回路がミラ
ー回路から構成されるので、ミラー回路に電圧を印加す
るだけで、信号の極性の制御が可能となる。
【0060】この発明の請求項25に係わる受光素子回
路は、請求項24において、ミラー回路を構成するトラ
ンジスタが全てnMOSであるので、簡便なプロセスで回路
を形成することができ、トランジスタとして高速に駆動
する。
【0061】この発明の請求項26に係わる受光素子回
路は、請求項23において、制御回路の非反転回路がス
イッチングトランジスタから構成されるので、簡便に信
号の極性の制御が可能となる。
【0062】この発明の請求項27に係わる受光素子回
路は、請求項8において、極性の異なる出力信号を発生
する2つの受光素子回路から外部へ取り出す出力信号の
極性を選択する手段を備えたので、簡便に極性と感度の
制御された信号を任意に外部へとりだすことができる。
【0063】この発明の請求項28に係わる受光素子ア
レイは、請求項6乃至27のいずれか1項に記載の受光
素子回路を2次元状に配置してアレイを構成したので、
画像を感度良く検出できる。
【0064】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す受光素子の構成図で
ある。図において、シリコン基板1上に形成されたn型
ウェル4に2つのp型領域2と3が形成されており、p
型領域には電極5と6が形成されている。このpn接合
のエネルギ障壁により、感度可変機能が実現できる。
【0065】次に、動作について説明する。例えば、電
極5に可変電圧源(図示せず)を接続し、電極5と電極
6間に電位差を設ける。このとき、光照射によりpn接
合の空乏層で発生したキャリアは電位差(制御電圧)の
大きさに従って、制御電圧が正の時はp型領域2側のp
n接合から電子がp型領域3側のpn接合の電位を乗り
越えて、制御電圧が負の時はp型領域3側のpn接合か
ら電子がp型領域2側のpn接合の電位を乗り越えて移
動し、電極6側の端子から電気信号を取り出すことがで
きる。この時、制御電圧を変化させることでpn接合の
空乏層の幅が変化するので発生するキャリア量が変化す
るし、また電子が乗り越えるべきpn接合の電位が変化
するので、光に対する感度を変化させることができる。
さらに、2つのp型領域2と3を近づけることで増幅機
能を得ることができ、制御電圧とは別の手段で、感度を
制御することができる。
【0066】実施例2.図2は本発明の他の実施例を示
す受光素子の構成図である。図2は図1の2つのpn接
合間のn型ウェル上に酸化膜7と導電層8よりなる酸化
膜ゲートを形成したものである。
【0067】次に、動作について説明する。主要な動作
は実施例1の図1と同様である。酸化膜ゲートに、さら
に別の可変電源を接続し、制御電圧を印加する。この酸
化膜ゲートがないときは、光照射によりpn接合の空乏
層で発生したキャリアは電位差(制御電圧)の大きさに
従って、p型領域2側のpn接合から電子がp型領域3
側のpn接合の電位を乗り越えて、あるいはp型領域3
側のpn接合から電子がp型領域2側のpn接合の電位
を乗り越えて移動し、電極6側の端子から電気信号を取
り出す。この時、制御電圧を変化させて、pn接合の空
乏層の幅やpn接合の電位を制御し、光に対する感度を
変化させる。この状態で、酸化膜ゲートを用いると、ゲ
ート直下に空乏層が形成され、この空乏層で発生したキ
ャリアにより2つのp型領域2と3の間のキャリアの流
れを増減して、感度を制御することができる。すなわ
ち、電極5へ印加する制御電圧とは別の手段で、電極を
介して取り出す電気信号の感度を高精度に制御すること
ができる。このような構成にすれば、シリコンを用いて
も感度を十分確保でき、シリコンを用いたpn接合型受
光素子の実用化が達成できる。
【0068】実施例3.図3は本発明の第3の実施例を
示す受光素子の構成図である。図3は図1の2つのpn
接合間のn型ウェル上にさらにpn接合で接続されたゲ
ートを設け、3つのpn接合が配置した構造となってい
る。3番目のpn接合で接続されたゲートに実施例2の
場合と同様に、さらに別の可変電源を接続し、制御電圧
を印加する。これによりゲート直下に空乏層を形成し、
ここで発生したキャリアが2つのp型領域2と3の間の
キャリアの流れを増減して、感度を制御することができ
る。すなわち、電極5へ印加する制御電圧とは別の手段
で、電極を介して取り出す電気信号の感度を高精度に制
御することができる。このような構成にすれば、シリコ
ンを用いても感度を十分確保でき、シリコンを用いたp
n接合型受光素子の実用化が達成できる。
【0069】実施例4.図4は本発明の第4の実施例を
示す受光素子の構成図である。図において、シリコン基
板1上に酸化膜7と導電層8よりなるMOS(meta
l−oxide−semiconductor)接合と
n+型領域9と10を用いる。また、n+型領域9と10に
はそれぞれ電流とりだし用の電極を設ける。この2つの
MOS接合により、感度可変機能が実現できる。
【0070】次に、動作について説明する。2つのMOS
接合の電極である導電層に可変電圧源(図示せず)から
を電圧を供給し、電位差を設ける。このとき、光照射に
より酸化膜7の直下に空乏層が形成され、ここで発生し
たキャリアは電位差(制御電圧)の大きさと制御電圧に
対して適切に設定された2つのn+型領域9と10に設け
られた電極間の電位差に従って、n+型領域9または10
へ移動する。すなわち回路的には2つのn+型領域9と1
0の間をキャリアが移動することになり、これにより、
一方の電極端子から電気信号を取り出すことができる。
この時、印加する制御電圧により、酸化膜直下の空乏層
の幅が変化するので発生するキャリア量が変化し、光に
対する感度可変機能が実現できる。図5は図4の2つの
MOS接合の間のn型ウェル上に酸化膜11と導電層12とよ
りなる酸化膜ゲートを形成したものである。このゲート
に、電圧をさらに別の可変電圧源により制御電圧を印加
することによりゲート直下に空乏層を形成し、2つのn
+型領域9と10の間を移動するキャリアの流れを増減し
て感度を制御することが可能となる。すなわち、制御電
圧とは別の手段で、感度を制御することができる。この
ような構成にすれば、シリコンを用いても感度を十分確
保でき、シリコンを用いた受光素子の実用化が達成でき
る。
【0071】実施例5.図6は本発明の第5の実施例を
示す受光素子の構成図である。図4の2つのMOS接合間
に実施例3の図3と同様にpn接合で接続されたゲート
を形成する。このpn接合により増幅作用を制御するこ
とができ、これによっても感度可変機能を実現すること
ができる。このような構成にすれば、シリコンを用いて
も感度を十分確保でき、シリコンを用いた受光素子の実
用化が達成できる。
【0072】なお、上記実施例1〜5では、基板材料と
してp型シリコンを用いてn型ウェル4に2つのp型領
域2と3を形成したが、導電型を取り換える、すなわち
n型シリコン基板を用いてp型ウェル4に2つのn型領
域2と3を形成してもよい。さらに、このような構造は
バンドギャップの小さいシリコン基板について多大な効
果があるが、シリコン以外の材料、例えば、III-V族化
合物半導体、II-VI族化合物半導体、ゲルマニウム、及
びこれらとシリコンとの組み合わせでも同様の効果、す
なわち感度の制御性が向上することは言うまでもない。
【0073】実施例6.図7は本発明の第6の実施例を
示す受光素子回路の構成図である。100は例えばpnp構造
の感度可変受光素子で、請求項1〜5(実施例1〜5)
に記載の受光素子を用いている。従来GaAs基板で用いら
れてきたMSM構造におけるショットキー障壁の代わり
に、pn接合による障壁を用いることで暗電流を抑制し、
高感度の感度可変受光素子を実現している。101は受光
素子のバイアス端子で感度を制御するための制御電圧を
印加する端子である。102は受光素子の端子、例えば実
施例2(図2)の電極5に接続された端子に相当する。
103は同じく受光素子のもう一つの端子で、例えば実施
例2(図2)の電極6に接続された端子に相当する。10
4はインバータ、105、106、107はスイッチング素子で、
nMOS(n channel metal oxide semiconductor)トランジ
スタである。また破線108で囲まれた領域が受光素子に
制御回路を備えた受光素子回路部である。109はオペア
ンプ110の帰還抵抗、111はこのオペアンプのバイアス電
圧、112はアンプの出力端子、113は接地である。
【0074】次に、動作について説明する。まず、nMOS
トランジスタ105と106はオン状態、nMOSトランジスタ10
7はオフ状態とする。感度可変受光素子は受光素子バイ
アス端子101を通じてバイアスされる。このとき感度可
変受光素子100の端子102側はバイアス端子101の電圧が
そのまま印加されるが、端子103側は間にインバータ104
があるため、端子101がVdd(H)の時は0(L)、0
(L)の時はVdd(H)となる。従って、感度可変受光
素子100の両端子間102と103には常にVddが印加される
が、その向きはバイアス端子101のH/Lによって決ま
る。受光素子をバイアス後トランジスタ105、106、107
をオフにすることで感度可変受光素子100はアイソレー
トされる。次に、光を受光素子に照射すると、受光素子
内部に発生したフォトキャリアが受光素子バイアス電圧
を減少させる。適当な時間経過後トランジスタ107をオ
ンすると、受光素子に蓄積されていたキャリアはオペア
ンプ110へ入力される。このとき、オペアンプ110の非反
転端子へのバイアス電圧111の値をVddの半分程度に設定
することにより、受光素子からの電流極性を制御する。
キャリア排出後は再びトランジスタ107をオフするとと
もに、トランジスタ105、106をオンし、受光素子へのバ
イアスを設定する。以上により、負電源を用いることな
く感度を正負にできる受光素子回路を実現できる。
【0075】ここで、インバータを用いることで、対称
構造の受光素子の2つの端子に印加する制御電圧、Vdd
の値と向きを制御でき、すなわち出力信号の感度と極性
を制御できる。また、スイッチングトランジスタ105、1
06、107により蓄積時間を制御すると、例えば蓄積時間
が長くなると積算効果で感度は高くなる、感度可変機能
が実現できる。また、従来通りVddの値を変えることに
よっても感度可変機能は実現できる。さらに、受光素子
として、実施例1〜5で説明した受光素子を用いること
で、安価で、高感度の回路構成を実現できる。
【0076】なお、上記実施例では105から107のトラン
ジスタとしてnMOSを使っているが、pMOSやアナログスイ
ッチでもまたバイポーラトランジスタ、ジャンクション
トランジスタ、も金属半導体接触型トランジスタ、静電
誘導型トランジスタでも同様の動作を期待できる。
【0077】実施例7.図8はこの発明の第7の実施例
を示す受光素子回路の構成図である。図において、対称
構造の受光素子110からの出力信号は両端子から取り出
され、スイッチングnMOSトランジスタ114、115を通じて
差動増幅器に入力される。差動増幅器はカレントミラー
用pMOSトランジスタ116、117、非反転入力用nMOSトラン
ジスタ118、反転入力用nMOSトランジスタ119、バイアス
電流調整用nMOSトランジスタ110で構成されている。
121はこの差動増幅器の出力端子、122は差動増幅器
の電源電圧である。
【0078】次に、動作について説明する。受光素子10
0のバイアス方式は実施例6と同じである。本実施例で
は、受光素子の両端子からの出力信号をスイッチングト
ランジスタ114と115を介して、トランジスタ118と119の
ゲートに入力する。トランジスタ118と119は各々差動増
幅器の非反転入力、反転入力に相当しており、トランジ
スタ116、117で構成されたカレントミラー回路によりそ
の差に相当する電流が出力121より取り出される。また
バイアス電流用トランジスタ120により全電流を制御す
ることができる。これにより受光素子出力は増幅され、
S/N比を向上することが可能となる。この出力電流はス
イッチングトランジスタ107を通じて出力される。その
後の処理は実施例6と同じである。以上により、感度可
変機能と極性制御機能を実現することができる。
【0079】なお、上記実施例では105から107および11
4と115のトランジスタとしてnMOSを使っているが、pMOS
やアナログスイッチ、バイポーラトランジスタ、ジャン
クショントランジスタ、金属半導体接触型トランジス
タ、静電誘導型トランジスタのいずれでも同様の動作を
期待できる。
【0080】また、上記実施例における差動増幅器内の
トランジスタをnMOSをpMOSへpMOSをnMOSとしても同様の
動作を期待できる。
【0081】実施例8.図9はこの発明の第8の実施例
を示す受光素子回路の構成図である。図において、139
はリセット用トランジスタである。実施例7では、出力
信号を制御する制御回路としてインバータと差動増幅器
の2つの回路を併用した例について示したが、図9のよ
うにインバータを使用せず、受光素子にリセット用トラ
ンジスタを設け受光素子に印加される制御電圧の設定を
行い、差動増幅器のみを用いてもよい。この場合、差動
増幅器により感度可変機能を実現する。極性は素子回路
内では制御できないが、端子101に印加される制御電圧
Vddと外部制御回路のオペアンプ110のバイアス電圧111
の値の設定により制御できる。また、受光素子100から
差動増幅器のトランジスタ118、119への入力方向を制御
するような回路を設ければ、極性も制御可能となる。
【0082】実施例9.図10はこの発明 第9の一実
施例を示す受光素子回路の構成図である。図において、
受光素子回路部108において、受光素子123は通常のpn接
合受光素子である。124から126はスイッチングトランジ
スタ、127と128はコンデンサ、130はスイッチングトラ
ンジスタである。
【0083】次に、動作について説明する。受光素子12
3は、トランジスタ130をオン、トランジスタ124をオフ
にすることで、バイアス端子101を通じてバイアスされ
る。つぎにトランジスタ130をオフにすると入射した光
量に応じて受光素子両端の電圧が減少する。次にトラン
ジスタ124をオンにして受光素子123の蓄積電荷を放出す
る。このとき、トランジスタ125か126のどちらかをオ
ン、どちらかをオフにすることでコンデンサ127か128の
いずれかにこの蓄積電荷を移すことができる。例えば、
トランジスタ125をオフ、トランジスタ126をオンにする
と、コンデンサ128に電荷が蓄積する。次に、トランジ
スタ129をオンとし、オペアンプ110のバイアス電圧が、
Vddより小さければ、電流は受光素子123から流出した
向きを変えてオペアンプに対して出力する方向へ流れ
る。また、トランジスタ125をオン、トランジスタ126を
オフにすると、コンデンサ128を介してコンデンサ127に
電荷が蓄積する。次に、トランジスタ129をオンとし、
オペアンプ110のバイアス電圧が、Vddより小さけれ
ば、電流は受光素子123から流出した向きを変えずオペ
アンプに入力する方向へ流れる。その後の検出動作は実
施例6と同一である。以上により、127、128のどちらか
のコンデンサに電荷を蓄積するかを制御することにより
電流極性を決めることができ、また、コンデンサへの蓄
積時間、すなわちトランジスタ125あるいは126がオンし
ている時間を制御することで感度を変化させることも可
能である。
【0084】なお、上記実施例では124から126および12
9と130のトランジスタとしてnMOSを使っているが、pMOS
やアナログスイッチでもまたバイポーラトランジスタや
ジャンクショントランジスタでも金属半導体接触型トラ
ンジスタでも静電誘導型トランジスタでも同様の動作を
期待できる。
【0085】実施例10.図11はこの発明の実施例1
0を示す受光素子回路の構成図である。図において、2
つの受光素子131と132、スイッチングトランジスタ13
3、134、バイアス電源135と136がある。137はスイッチ
である。また138は電荷蓄積用のコンデンサ、139はその
リセット用のトランジスタ、140はスイッチングトラン
ジスタである。
【0086】次に、動作について説明する。バイアス電
源135と136で受光素子131と132を各々バイアスする。受
光素子131と132は逆方向にバイアスされているため、ス
イッチ137への電圧は逆となる。以上のようにしてバイ
アスした後、スイッチトランジスタ133と134をオフす
る。実施例6で述べたように光が照射されると受光素子
のバイアス電圧は減少する。次にスイッチ137によりコ
ンデンサを受光素子131か132のどちらかに接続する。受
光素子131側に接続すれば、受光素子に流れ込む方向
に、受光素子132側に接続すれば、受光素子からに流れ
出す方向に電流は流れる。また、このときトランジスタ
139と140はオフ状態としていることによりコンデンサ13
8は受光素子131あるいは132に蓄積された電荷で充電さ
れる。最後にトランジスタ140をオンすることで受光領
域108からの出力端子121に出力電流を取り出すことがで
きる。以下の動作は実施例6と同一である。以上のよう
な構成にすれば、受光素子を選択することにより極性を
制御でき、コンデンサに電荷を蓄積することで、感度制
御が可能となる。
【0087】実施例11.図12はこの発明の実施例1
1を示す受光素子回路の構成図である。図において、2
つの受光素子131と132にそれぞれ、コンデンサ138とリ
セット用トランジスタ139を接続した後、スイッチ137で
受光素子131と132を選択する構成とする。回路は繁雑に
なるが、電荷の蓄積時間の制御性が向上し、さらに蓄積
された両方のデータを読み出して利用することも可能と
なる。
【0088】なお、上記実施例10、11では131、132
および139と140のトランジスタとしてnMOSを使っている
が、pMOSやアナログスイッチでもまたバイポーラトラン
ジスタやジャンクショントランジスタでも金属半導体接
触型トランジスタでも静電誘導型トランジスタでも同様
の動作を期待できる。
【0089】また、上記実施例10、11では受光素子
131と132にpn接合ダイオードを用いているが、MOSキャ
パシタを利用した受光素子、ショットキーダイオード、
アモルファス受光素子、光導電型受光素子、焦電型受光
素子、量子井戸準位を利用した受光素子でも同様の動作
を期待できる。
【0090】実施例12.図13はこの発明の実施例1
2を示す受光素子回路の構成図である。図において、14
1は受光素子へのバイアス端子101とのスイッチング用ト
ランジスタ、142は受光素子からの出力用スイチングト
ランジスタ、143はオペアンプ、144はこのオペアンプの
帰還抵抗、145はオペアンプへの反転入力端子、146は非
反転入力端子、147は可変バイアス電源である。
【0091】次に、動作について説明する。トランジス
タ141をオンすることにより端子101より受光素子123に
電圧を印加する。このときトランジスタ142はオフ状態
としておく。次に、トランジスタ141と142をオフとして
実施例6に述べたような光照射による電荷蓄積を行う。
電荷蓄積が終了した時点でトランジスタ142をオンする
と、蓄積電流がオペアンプ143へと流れ込む。このオペ
アンプは帰還抵抗によりトランスインピーダンス型とな
っており、147の可変バイアス電源電圧を制御すること
により、すなわちオペアンプへの反転入力端子145での
電圧より小さなバイアス電圧にすることにより、電流は
オペアンプに流れ込み、反転入力端子145での電圧よ
り大きなバイアス電圧にすることにより、電流はオペア
ンプから流れでる方向となる。従って、オペアンプから
の出力端子121での電流極性を制御することが可能と
なる。
【0092】なお、上記実施例では141、142のトランジ
スタとしてnMOSを使っているが、pMOSやアナログスイッ
チでもまたバイポーラトランジスタやジャンクショント
ランジスタでも金属半導体接触型トランジスタでも静電
誘導型トランジスタでも同様の動作を期待できる。
【0093】実施例13.図14はこの発明の実施例1
3を示す受光素子回路の構成図である。図において、受
光素子123はスイッチングトランジスタ141を通じて、バ
イアスされ、トライステートスイッチ148によりnMOS14
9、pMOS150に接続される。その出力端121はトランスイ
ンピーダンスアンプに接続されている。
【0094】次に、動作について説明する。スイッチン
グトランジスタ141をオンとし、バイアス端子101を通じ
て受光素子123をバイアスする。次にトランジスタ141を
オフした後、光照射によって蓄積された電荷をスイッチ
148を通じてnMOS149或いはpMOS150のゲートに入力す
る。この電荷量に応じて各ゲートはバイアスされ出力端
子121に電流を出力する。このとき、スイッチ148をpMOS
150側にすれば電流は流れ出す方向に、nMOS149側にすれ
ば流れ込む方向にすることができ、電流極性を制御する
ことが可能となる。その後の動作は実施例6と同様であ
る。
【0095】なお、上記実施例では149、150のトランジ
スタとしてMOSを使っているが、バイポーラトランジス
タやジャンクショントランジスタでも金属半導体接触型
トランジスタでも静電誘導型トランジスタでも同様の動
作を期待できる。
【0096】実施例14.図15はこの発明の実施例1
4を示す受光素子回路の構成図である。図において、受
光素子からの出力はトライステートスイッチ148を通じ
て差動増幅器に入力される。差動増幅器はカレントミラ
ー用pMOSトランジスタ116、117、反転入力用nMOSトラン
ジスタ118、非反転入力用nMOSトランジスタ119、バイア
ス電流調整用nMOSトランジスタ120で構成されている。1
21はこの差動増幅器の出力端子、また122は電源電圧で
ある。
【0097】次に、動作について説明する。受光素子12
3はバイアス端子101を通じてバイアスされる。そのとき
148はハイインピーダンス状態である。光入射により電
荷蓄積された受光素子123はその後トライステートスイ
ッチを通じてその出力をトランジスタ118と119のゲート
に入力する。これにより受光素子出力は増幅され、S/N
比を向上することが可能となる。トランジスタ118と119
は各々差動増幅器の反転入力、非反転入力に相当してお
り、トランジスタ116、117で構成されたカレントミラー
回路によりその差に相当する電流が出力121より取り出
される。またバイアス電流用トランジスタ120により全
電流を制御することができる。この出力電流はスイッチ
ングトランジスタ107を通じて出力される。その後の処
理は実施例6と同様である。
【0098】なお、上記実施例では141、107のトランジ
スタとしてnMOSを使っているが、pMOSやアナログスイッ
チでもまたバイポーラトランジスタやジャンクショント
ランジスタでも金属半導体接触型トランジスタでも静電
誘導型トランジスタでも同様の動作を期待できる。
【0099】また、上記実施例における差動増幅器内の
トランジスタをnMOSをpMOSへpMOSをnMOSへ置き換えても
同様の動作を期待できる。
【0100】実施例15.図16は、この発明の実施例
15を示す受光素子回路の構成図である。実施例14で
は受光素子の出力電流を制御回路である反転・非反転回
路の作動増幅器への入力方向を事前に選択したが、本実
施例では一端制御回路に入力した後受光素子からの出力
電流を反転・非反転回路のいずれかに入力するか選択す
るものである。図において、受光素子123からの出力は
バイアス電流用トランジスタ120のゲート端子に入力
し、トランジスタ118、119のいずれかをトライステート
スイッチ148により選択しオンすることで、外部への出
力電流の極性を制御できる。例えば、トライステートス
イッチ148によりトランジスタ118がオンされると、電源
Vdd122からトランジスタ118方向への電流となり、トラ
ンジスタ107を流れる電流は逆方向(反転)となる。一
方、トランジスタ119がオンされると、電源Vdd122から
トランジスタ119方向への電流となり、トランジスタ107
を流れる電流は順方向(非反転)となる。このようにし
て電流の向き、即ち極性を制御することが可能となる。
【0101】なお、図において、トランジスタ118がオ
ンされる回路(反転回路)はカレントミラー用トランジ
スタ116、117とでミラー回路を構成し、非反転回路はス
イッチング素子として駆動するトランジスタ119により
構成されている。また、図16ではトライステートスイ
ッチ148を用いていわゆるハイインピーダンス状態を有
しているが、トランジスタ118、119のいずれかをオン、
他方をオフとし、反転・非反転回路の選択ができる手段
であれば、ハイインピーダンス状態がないスイッチであ
ってもよい。
【0102】実施例16.図17は、この発明の実施例
16を示す受光素子回路の構成図である。実施例15で
はミラー回路である差動作動増幅回路を構成するトラン
ジスタはcMOSで構成されるが、図17のようにnMOSのみ
で構成してもよい。図において、バイアス電流調整用ト
ランジスタ120は電源Vdd122に接続される。また、カレ
ントミラー用トランジスタ116、117により構成されるミ
ラー回路は接地113に接続される。実施例15と同様
に、受光素子123からの出力はバイアス電流用トランジ
スタ120のゲート端子に入力し、トランジスタ118、119
のいずれかをトライステートスイッチ148により選択し
オンすることで、外部への出力電流の極性を制御でき
る。例えば、トライステートスイッチ148によりトラン
ジスタ118がオンされると、電源Vdd122からトランジス
タ118方向への電流となり、トランジスタ107を流れる電
流は逆方向(反転)となる。一方、トランジスタ119が
オンされると、電源Vdd122からトランジスタ119方向へ
の電流となり、トランジスタ107を流れる電流は順方向
(非反転)となる。このようにして電流の向き、即ち極
性を制御することが可能となる。
【0103】実施例15、16のように、トライステ−
トスイッチ148として、スイッチングトランジスタを用
いると、スイッチングトランジスタのゲ−ト電圧をアナ
ログ的に制御することにより、一定の受光素子電位に対
する出力電流値をアナログ的に変化させることもでき、
感度特性の制御性が向上する。
【0104】なお、図17ではトライステートスイッチ
148を用いていわゆるハイインピーダンス状態を有して
いるが、実施例15の場合と同様に、トランジスタ11
8、119のいずれかをオン、他方をオフとし、反転・非反
転回路の選択ができる手段であれば、ハイインピーダン
ス状態がないスイッチであってもよい。
【0105】また、図18にように図17の制御回路部
(反転・非反転回路を含む回路)のnMOSを全てpMOSで構
成してもよい。この場合、CMOSで構成するよりも、nMO
S、pMOSのいずれかで構成する方がプロセスが簡便とな
る。さらに、図17のように全てnMOSで構成する方が、
トランジスタとしての動作特性が優れている点で有利で
ある。図17のトランジスタ107、141もnMOSで構成して
も構わない。
【0106】実施例17.図19はこの発明の実施例1
7を示す受光素子回路の構成図である。図において、バ
イアス電源162により所定の電位を印加された2つの受
光素子123からの出力は各々nMOS150のゲートに入力され
る。抵抗151の両端電圧はトライステートスイッチ148を
通じて受光領域の出力端子121へ出力されトランスイン
ピーダンスアンプに入力される。
【0107】次に、動作について説明する。2つの受光
素子123からの出力は各々nMOS150のゲートに入力され
る。nMOS150のドレイン電流はこの受光素子からの変調
電圧により制御され、受光感度を検出する。このドレイ
ン電圧は抵抗151を通じて電圧として取り出される。ス
イッチ148は出力時のみ接続されその他はハイインピー
ダンス状態である。このときどちらのnMOSからの出力に
接続するかで電流の向きを決めることができ、それによ
り受光素子の出力電流方向を実効的に制御することが可
能となる。受光領域からの出力端121の後の処理は実施
例6と同様である。
【0108】なお、上記実施例では150のトランジスタ
としてnMOSを使っているが、pMOSやアナログスイッチで
もまたバイポーラトランジスタやジャンクショントラン
ジスタでも金属半導体接触型トランジスタでも静電誘導
型トランジスタでも同様の動作を期待できる。
【0109】また、上記実施例における抵抗を線形領域
のMOSFET(metal oxide semiconductor field effect tr
ansistor)としても同様の動作を期待できる。
【0110】実施例18.図20はこの発明の実施例1
8を示す受光素子回路の構成図である。図は図11のコ
ンデンサ138、リセット用トランジスタ139の回路を除い
たものである。実施例10においてすでに説明した通
り、受光素子131と132から流れ出る電流の向きは異な
る。トライステートスイッチ158でいずれかの受光素子
を選択することにより極性を制御できることは言うまで
もない。
【0111】また、実施例17の図19において、トラ
イステートスイッチ148の前あるいは後にコンデンサと
コンデンサのリセット用スイッチを設ければ、感度の制
御性が向上することは実施例10により容易に類推でき
る。
【0112】実施例19.実施例13〜18において、
トライステートスイッチとして、図21に示すnMOS153
と154を用いて各々のゲートをオン・オフすることでも
同様の動作を期待できる。ここで152はトライステート
スイッチの一方向の端子、156と155はもう一方の端子で
ある。
【0113】実施例20.実施例13〜18において、
トライステートスイッチとして図22に示すpMOS158とn
MOS158を用いて、制御線159を通じて、各トランジスタ
のゲートをオン・オフすることでも同様の動作を期待で
きる。
【0114】また、実施例6から実施例20まで、受光
素子に2つのpn接合を用いているが、MOS接合、ショッ
トキー接合、アモルファス、光導電型、焦電型、量子井
戸準位を利用した受光素子あるいは以上の組み合わせで
も同様の動作を期待できことは言うまでもない。さら
に、受光素子自身に増幅機能を持たせたAMI(Amplifi
ed MOS Imager:増幅型MOSイメージャ)やCMD(Charge
Modulation Device)、SIT(Static Induced Transis
tor)、APD(Avalanche Photo Diode)、FGA(Floati
ng Gate Array)、BASIS(Base Stored Image Senso
r)などであっても同様の効果を奏することは言うまでも
ない。
【0115】また、受光素子の基板材料としてシリコン
以外の材料、例えば、III-V族化合物半導体、II-VI族化
合物半導体、ゲルマニウム、及びこれらとシリコンとの
組み合わせ、PdSi、HgCdTe、SiGe、InSbあるいはこれら
を組み合せた材料などや、赤外領域に感度を有する材料
を用いても同様の効果を発揮することは言うまでもな
い。さらに、受光素子と制御回路とで材料が異なってい
てもよい。
【0116】さらに、実施例6から実施例20まで、受
光素子回路からの出力はトランスインピーダンス型アン
プに入力しているが、CCD方式により信号を転送しても
よい。また、さらに外部回路を設けてもよい。
【0117】実施例21.図23はこの発明の実施例2
1を示す受光素子アレイの構成図である。図において、
160は各受光素子回路108へのバイアス電圧を印加する制
御回路、161は各受光素子回路108からの出力信号で制御
回路を介して得た信号を外部へ出力するための出力回路
である。出力回路はその後の画像処理装置へと接続する
際に使用される。
【0118】次に、動作について説明する。まず行毎に
設定されたバイアス電圧が制御回路200から各受光素子
回路108へ供給される。受光素子回路108で検出され、感
度および極性が制御された信号は列毎に合計される。こ
れにより、画像行列すなわち画像処理のためのデータを
得る。従来の受光素子を用いる場合と比べて、個々の素
子に感度および極性の制御機能を具備しているので、出
力されるデータの精度が向上し、且つ画像処理装置へ所
望の処理の施されたデータを出力することが可能とな
る。
【0119】実施例22.図24はこの発明の実施例2
2を示す受光素子アレイの構成図である。図23のそれ
ぞれの受光素子回路108に接続されていたオペアンプ110
を列毎にまとめて接続したものである。このような構成
においても、実施例21と同様の効果が得られる。
【0120】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、pn接合を形成する層を介して2つの電極を基板に
接続したので、暗電流を低く抑えることができ、さら
に、2つの電極の間に制御電圧とは別に感度を制御する
ための手段を備えたので感度の制御性もよくなり、高感
度な感度可変受光素子が実現できる。
【0121】また、請求項2の発明によれば、絶縁層を
介して2つの電極を基板に接続したので、暗電流を低く
抑えることができ、感度特性が向上し、さらに、2つの
電極の間に制御電圧とは別に感度を制御するための手段
を備えたので感度の制御性もよくなり、高感度な感度可
変受光素子が実現できる。
【0122】請求項3の発明によれば、請求項1あるい
は2において、制御電圧とは別に感度を制御するための
手段として、絶縁膜ゲートを用いたので、簡便な手法
で、感度制御手段が形成でき、受光素子の制御性が向上
する。
【0123】請求項4の発明によれば、請求項1あるい
は2において、制御電圧とは別に感度を制御するための
手段として、pn接合を形成する層を介して基板に接続
されたゲートを用いたので、簡便な手法で、感度制御手
段が形成でき、受光素子の制御性が向上する。
【0124】請求項5の発明によれば、請求項1乃至4
において、半導体基板としてシリコンを用いたので、半
導体分野で習熟したシリコン集積化技術を利用すること
ができ、受子素子製造の歩留りが向上し、高性能な受光
素子を安価で製造できる。また、バンドギャップの小さ
いシリコンを用いても請求項1乃至4の構成にすれば、
十分な感度を得ることができ、高性能な受光素子を提供
することができる。
【0125】請求項6の発明によれば、受光素子に受光
素子からの出力信号を制御する回路を備えて受光素子回
路としたので、外部に取り出す前に信号の極性や感度の
制御が可能となり、受光素子の高感度化が可能となる。
さらに、外部に複雑な出力回路を設けなくても、受光素
子回路内で、所望の処理を施した信号を得ることが可能
となり、後段での画像処理が高速化できる。
【0126】請求項7の発明によれば、請求項6におい
て、制御回路に受光素子からの出力信号を外部に取り出
す時の極性を制御する手段を備えたので、外部へ取り出
す前に信号の極性の制御が可能となり、外部に複雑な出
力回路を設けなくても、受光素子回路内で、所望の極性
の信号を得ることが可能となり、後段での画像処理が高
速化可能となる。
【0127】請求項8の発明によれば、請求項6あるい
は7において、受光素子からの出力信号をスイッチング
素子を介して制御回路または外部へ取り出すように構成
したので、簡便な方法で、電荷蓄積効果や高感度化が可
能となり、受光素子の高性能化が可能となる。
【0128】請求項9の発明によれば、請求項8におい
て、対称構造を有する受光素子を用いたので、受光素子
に流れる電流の向きを任意に設定することができ、出力
信号の極性制御の際、受光素子と電流の向きを考慮しな
くてもよい。
【0129】請求項10の発明によれば、請求項9にお
いて、対称構造を有する受光素子として請求項1乃至5
に記載の受光素子を用いたので、安価で高感度の受光素
子が使用でき、受光素子回路としての制御性も向上す
る。
【0130】請求項11の発明によれば、請求項10に
おいて、出力信号を制御する回路として、受光素子に印
加する制御電圧の大きさと極性を制御する回路を用いた
ので、負電源を用いることなく、受光素子からの出力電
流の極性と感度を予め設定することができる。
【0131】請求項12の発明によれば、請求項12に
おいて、制御回路にインバータを用いたので、簡便な回
路で、受光素子に印加する制御電圧の大きさと極性を制
御できる。
【0132】請求項13の発明によれば、請求項8乃至
12において、出力信号を制御する制御回路として差動
増幅器を用いたので、出力信号を増幅し感度制御した
後、外部へとりだすことができる。
【0133】以上のように、請求項14の発明によれ
ば、請求項8において、制御回路として出力信号を保持
する回路を用いたので、回路での保持時間という簡便な
方法で、感度制御が可能となる。また、複数の保持回路
を組み合わせるという簡便な方法で、出力信号の極性も
制御可能となる。
【0134】請求項15の発明によれば、請求項14に
おいて、出力信号を保持する回路としてコンデンサを用
いたので、安価で且つ簡便な回路で、感度と極性の制御
が実現できる。
【0135】請求項16の発明によれば、請求項14ま
たは15において、複数の受光素子からの複数の出力信
号を保持回路、すなわちコンデンサで保持したので、複
数の受光素子からの複数の出力信号を選択することが可
能となり、極性、感度の制御とともに同時に受光した異
なる種類の信号を利用できるようになる。
【0136】請求項17の発明によれば、請求項6乃至
8において、出力信号を制御する制御回路としてトラン
スインピーダンス型回路を用いたので、感度を簡便に制
御可能となる。
【0137】請求項18の発明によれば、請求項17に
おいて、トランスインピーダンス型回路に印加する電圧
を制御する手段を備えたので、簡便な手法で、信号の極
性が制御可能となる。
【0138】請求項19の発明によれば、請求項7にお
いて、請求項6乃至8において、制御回路に反転回路及
び非反転回路を備えたので、負電源を用いることなく、
簡便な手法で、信号の極性が制御可能となる。
【0139】請求項20の発明によれば、請求項19に
おいて、出力信号の制御回路への入力方向を制御する手
段を備えたので、安価で且つ簡便な方法で感度極性を制
御することが可能となる。
【0140】請求項21の発明によれば、請求項20に
おいて、制御回路がpMOSトランジスタあるいはnMOSトラ
ンジスタから構成されているので、簡便に感度極性を制
御することが可能となる。
【0141】請求項22の発明によれば、請求項20に
おいて、制御回路が差動作を行う回路を用いたので、制
御回路に入力された所望の極性の信号を増幅して、感度
を制御することができる。
【0142】請求項23の発明によれば、請求項19に
おいて、制御回路の反転回路及び非反転回路を選択する
手段を備えたので、制御回路内で安価で且つ簡便な方法
で感度極性を制御することが可能となる。
【0143】請求項24の発明によれば、請求項23に
おいて、反転回路がミラー回路から構成されているの
で、簡便な構成で、且つ電源により電圧を印加するだけ
で容易に信号の極性を制御することができる。
【0144】請求項25の発明によれば、請求項24に
おいて、ミラー回路を構成するトランジスタが全てnMOS
であるので、簡便なプロセスでミラ−回路を構成でき、
さらに、高速駆動のトランジスタを用いることにより、
高感度で高性能な受光素子回路を提供できる。
【0145】請求項26の発明によれば、請求項23に
おいて、非反転回路がスイッチングトランジスタから構
成されるので、簡便な構成で信号の極性を制御すること
ができ、さらに高速駆動のトランジスタを用いることに
より、高感度で高性能な受光素子回路を提供できる。
【0146】請求項27の発明によれば、請求項7にお
いて、極性の異なる出力信号を発生する2つの受光素子
回路から外部へ取り出す出力信号の極性を選択する手段
を備えたので、簡便に極性と感度の制御された信号を任
意に外部へとりだすことができる。
【0147】請求項28の発明によれば、請求項6乃至
27のいずれか1項に記載の受光素子回路を2次元状に
配置してアレイを構成したので、高性能な感度可変受光
素子回路を用いることができ、画像を高精度且つ高速に
検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す受光素子の構造図
である。
【図2】 この発明の実施例2を示す受光素子の構造図
である。
【図3】 この発明の実施例3を示す受光素子の構造図
である。
【図4】 この発明の実施例4を示す受光素子の構造図
である。
【図5】 この発明の実施例4を示す受光素子の別の構
造図である。
【図6】 この発明の実施例5を示す受光素子の構造図
である。
【図7】 この発明の実施例6を示す受光素子回路の構
成図である。
【図8】 この発明の実施例7を示す受光素子回路の構
成図である。
【図9】 この発明の実施例8を示す受光素子回路の構
成図である。
【図10】 この発明の実施例9を示す受光素子回路の
回路構成図である。
【図11】 この発明の実施例10を示す受光素子回路
の構成図である。
【図12】 この発明の実施例11を示す受光素子回路
の構成図である。
【図13】 この発明の実施例12を示す受光素子回路
の構成図である。
【図14】 この発明の実施例13を示す受光素子回路
の構成図である。
【図15】 この発明の実施例14を示す受光素子回路
の構成図である。
【図16】 この発明の実施例15を示す受光素子回路
の構成図である。
【図17】 この発明の実施例16を示す受光素子回路
の構成図である。
【図18】 この発明の実施例16を示す受光素子回路
の構成図である。
【図19】 この発明の実施例17を示す受光素子回路
の構成図である。
【図20】 この発明の実施例18を示す受光素子回路
の構成図である。
【図21】 この発明の実施例19を示す受光素子回路
の構成図である。
【図22】 この発明の実施例20を示す受光素子回路
の構成図である。
【図23】 この発明の実施例21を示す受光素子アレ
イの構成図である。
【図24】 この発明の実施例22を示す受光素子アレ
イの構成図である。
【図25】 従来の感度可変受光素子回路を示す素子構
造図である。
【図26】 従来の感度可変受光素子回路を示す回路構
成図である。
【符号の説明】
1 p基板、 2 p層、 3 p層、
4 n型ウェル、5 p層コンタクト1、 6 p層
コンタクト2、 7 酸化膜、8 ゲートコンタク
ト、 9 n+層1、 10 n+層2、 11 酸化膜、12
ゲートコンタクト、 13 ショットキー電極1、14
ショットキー電極2、 15 半絶縁性GaAs基板、 16
反転入力、17 非反転入力 、100 感度可変受光素子、
101 バイアス端子、 102 受光素子端子1、103
受光素子端子2、 104 インバータ、 105 トラ
ンジスタ、106 トランジスタ、 107 トランジスタ、
108 受光エレメント領域、109 帰還抵抗、 110
オペアンプ、 111 非反転端子バイアス電圧、112
オペアンプ出力端子、 113 接地、 114 トラ
ンジスタ、115 トランジスタ、 116 カレント
ミラー用トランジスタ、117 カレントミラー用トラン
ジスタ、 118 反転入力端子トランジスタ、119 非反
転入力トランジスタ、 120 バイアス電流用トラ
ンジスタ、121 差動増幅器出力端子、 122 Vd
d、 123 受光素子、124 トランジスタ、 1
25 トランジスタ、 126 トランジスタ、127 コ
ンデンサ、 128 コンデンサ、 129 トラン
ジスタ、130 トランジスタ、 131 受光素子、
132 受光素子、133 トランジスタ、 134
トランジスタ、 135 電源、136 電源、 13
7 スイッチ、 138 電荷蓄積用コンデンサ、139
リセット用トランジスタ、 140 出力用トラン
ジスタ、141 トランジスタ、 142 トランジス
タ、 143 オペアンプ、144 帰還抵抗、 14
5 反転入力端子、 146 非反転入力端子、147
可変バイアス電源、 148 トライステートスイッ
チ、149 トランジスタ、 150 トランジスタ、
151 抵抗、152 入力端子、 153 トランジス
タ、 154 トランジスタ、155 出力端子1、
156 出力端子2、 157 pMOSトランジスタ、15
8 nMOSトランジスタ、 159 3端子スイッチ制御
端子(制御線)、160 制御回路、 161 出力回
路、 162 受光素子用バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 邦彦 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社半導体基礎研究所内 (72)発明者 豊田 孝 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社半導体基礎研究所内 (72)発明者 船津 英一 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社半導体基礎研究所内 (72)発明者 三宅 康成 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社半導体基礎研究所内 (72)発明者 田井 修市 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社半導体基礎研究所内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を吸収し、第1の電極に印加される制
    御電圧に応じた光電流を出力信号として第2電極から外
    部に取り出す受光素子において、前記第1および第2の
    電極に接する部分の半導体基板にそれぞれ形成された第
    1の層と、これらの第1の層とpn接合を形成して接す
    る第2の層と、前記第1および第2の電極の間の第2の
    層に設けられた感度制御手段を備えたことを特徴とする
    受光素子。
  2. 【請求項2】 光を吸収し、第1の電極に印加される制
    御電圧に応じた光電流を出力信号として第2電極から外
    部に取り出す受光素子において、前記第1および第2の
    電極とがそれぞれ絶縁層を介して半導体基板に接続さ
    れ、前記第1および第2の電極の間に感度制御手段を備
    えたことを特徴とする受光素子。
  3. 【請求項3】 第1および第2の電極の間に形成された
    感度制御手段が絶縁層を介して半導体基板に接続された
    ゲートであることを特徴とする請求項1または2に記載
    の受光素子。
  4. 【請求項4】 第1および第2の電極の間に形成された
    感度制御手段が、半導体基板に形成され第1の層とpn
    接合を形成して接する第2の層と、前記第1の層に接続
    されたゲートであることを特徴とする請求項1または2
    に記載の受光素子。
  5. 【請求項5】 半導体基板がシリコンからなることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の受光素
    子。
  6. 【請求項6】 光を吸収し、制御電圧に応じた光電流を
    出力信号として外部に取り出す受光素子と前記出力信号
    を制御する制御回路とを備えたことを特徴とする受光素
    子回路。
  7. 【請求項7】 制御回路に、受光素子からの出力信号を
    外部へ出力する時の極性を制御する手段を備えたことを
    特徴とする請求項6に記載の受光素子回路。
  8. 【請求項8】 受光素子からの出力信号をスイッチング
    素子を介して制御回路または外部へ出力することを特徴
    とする請求項6または7に記載の受光素子回路。
  9. 【請求項9】 受光素子が対称構造を有する素子である
    ことを特徴とする請求項8に記載の受光素子回路。
  10. 【請求項10】 対称構造を有する受光素子が請求項1
    乃至5のいずれか1項に記載の受光素子を用いたことを
    特徴とする特許請求の範囲第9項に記載の受光素子回
    路。
  11. 【請求項11】 出力信号を制御する制御回路が受光素
    子へ印加する制御電圧の大きさと極性を制御する回路で
    あることを特徴とする請求項10に記載の受光素子回
    路。
  12. 【請求項12】 受光素子へ印加する制御電圧の大きさ
    と極性を制御する回路がインバータであることを特徴と
    する請求項11に記載の受光素子回路。
  13. 【請求項13】 出力信号を制御する制御回路が差動増
    幅器であることを特徴とする請求項8乃至12のいずれ
    か1項に記載の受光素子回路。
  14. 【請求項14】 出力信号を制御する制御回路が前記出
    力信号を保持する回路であることを特徴とする請求項8
    に記載の受光素子回路。
  15. 【請求項15】 出力信号を保持する回路がコンデンサ
    であることを特徴とする請求項14に記載の受光素子回
    路。
  16. 【請求項16】 複数の受光素子からの複数の出力信号
    を前記回路で保持することを特徴とする請求項14また
    は15に記載の受光素子回路。
  17. 【請求項17】 出力信号を制御する制御回路がトラン
    スインピーダンス型回路であることを特徴とする請求項
    6乃至8のいずれか1項に記載の受光素子回路。
  18. 【請求項18】 トランスインピーダンス型回路に印加
    される電圧を制御する手段を備えたことを特徴とする請
    求項17に記載の受光素子回路。
  19. 【請求項19】 制御回路が、受光素子からの出力信号
    を外部へ出力する方向を制御する反転回路及び非反転回
    路を備えたことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか
    1項に記載の受光素子回路。
  20. 【請求項20】 受光素子と制御回路との間に、受光素
    子からの出力信号の制御回路への入力方向を制御する手
    段を備えたことを特徴とする請求項19に記載の受光素
    子回路。
  21. 【請求項21】 制御回路への入力方向を制御する手段
    に接続された該制御回路がpMOSトランジスタあるいはnM
    OSトランジスタを備えたことを特徴とする請求項20に
    記載の受光素子回路。
  22. 【請求項22】 出力信号を制御する制御回路が差動作
    を行う回路であることを特徴とする請求項20に記載の
    受光素子回路。
  23. 【請求項23】 制御回路が、該制御回路の反転回路及
    び非反転回路の選択手段を備えたことを特徴とする請求
    項19に記載の受光素子回路。
  24. 【請求項24】 制御回路の反転回路がミラー回路から
    構成されることを特徴とする請求項23に記載の受光素
    子回路。
  25. 【請求項25】 ミラー回路を構成するトランジスタが
    全てnMOSであることを特徴とする請求項24に記載の受
    光素子回路。
  26. 【請求項26】 制御回路の非反転回路がスイッチング
    トランジスタから構成されることを特徴とする請求項2
    3に記載の受光素子回路。
  27. 【請求項27】 極性の異なる出力信号を発生する2つ
    の受光素子回路から外部へ取り出す出力信号の極性を選
    択する手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の
    受光素子回路。
  28. 【請求項28】 請求項6〜27のいずれか1項に記載
    の受光素子回路を2次元状に配置したことを特徴とする
    受光素子アレイ。
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