JP7314612B2 - 樹脂成型物および樹脂成型物の製造方法 - Google Patents

樹脂成型物および樹脂成型物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂成型物および樹脂成型物の製造方法に関する。
従来、型に樹脂を充填することにより樹脂パッケージを成型する方法が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特許第5706128号
樹脂パッケージを型により成型する場合、樹脂バリの発生を抑制することが好ましい。
本発明の第1の態様においては、樹脂成型物の製造方法を提供する。樹脂成型物の製造方法は、本体部と、本体部と接続された切れ目部と、切れ目部と接続され切れ目部の厚さよりも厚さの大きい離型部と、を有する樹脂成型物を形成するステップと、離型部に外力を印加して、樹脂成型物から離型部を除去するステップと、を備える。
樹脂成型物は、本体部と接触する金属部分をさらに有してよい。離型部は、金属部分の少なくとも一部を覆うように設けられてよい。離型部を除去するステップは、樹脂成型物から離型部を除去することにより、金属部分の少なくとも一部を露出させるステップであってよい。
金属部分は、本体部から本体部の外側に突出していてよい。
離型部は、金属部分の上面に設けられた第1部分と、上面と平行な方向において第1部分から突出した第2部分と、を有してよい。
離型部は、金属部分の表面に設けられてよい。離型部は、金属部分の表面の上方において延在部と凸部を有してよい。金属部分の表面に直交する方向において、凸部の厚さは延在部の厚さよりも大きくてよい。
離型部は、本体部の内側に設けられた開口部の上方まで延在していてよい。
本発明の第2の態様においては、樹脂成型物を提供する。樹脂成型物は、本体部と、本体部と接続された切れ目部と、を備える。切れ目部は、複数の面を有する。切れ目部の少なくとも一つの面は、他の面よりも凹凸が大きい破断面である。
樹脂成型物は、本体部と接触する金属部分をさらに備えてよい。金属部分の上方に破断面が配置されていてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物100の上面の一例を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物100の上面の一例を示す図である。 図1におけるa-a'断面の一例を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る型80の断面の一例を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物200の製造方法の一例を示す図である。 比較例の樹脂成型物300の製造方法を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物100の上面の他の一例を示す図である。 図7におけるc-c'断面の一例を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物200の上面の一例を示す図である。 図9におけるd-d'断面の一例を示す図である。 図10における領域Aの拡大図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物100の上面の一例を示す図である。樹脂成型物100は、後述する本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物の製造方法における複数のステップのうち、樹脂成型物を形成するステップにより形成される。
樹脂成型物100は、本体部10、切れ目部20および離型部30を備える。本体部10は、樹脂成型物100および樹脂成型物200(後述)の本体である。本体部10には、後述するように圧力センサユニット等のチップが設けられる。
切れ目部20は、本体部10と接続される。離型部30は、切れ目部20と接続される。後述するように、本体部10、切れ目部20および離型部30は、一体成型される。また、後述するように切れ目部20の厚さは離型部30の厚さよりも小さい。このため、切れ目部20の外力Fに対する耐久力は、離型部30の外力Fに対する耐久力よりも小さい。このため、離型部30に外力Fを印加すると、切れ目部20が破断して離型部30が本体部10から除去されやすい。図1においては、切れ目部20が細かいハッチングで、離型部30が粗いハッチングで、それぞれ示されている。
樹脂成型物100は、射出成形により形成可能な熱硬化型樹脂により形成されていてよい。当該樹脂には、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、エポキシ(EP)樹脂、フェノール(PF)樹脂およびアクリル樹脂から選択される1又は複数の高分子材料が含まれてよい。
本明細書では、X軸、Y軸およびZ軸の直交座標軸を用いて技術的事項を説明する場合がある。本明細書では、本体部10の上面12と平行な面をXY面とし、本体部10の深さ方向(上面12に垂直な方向)をZ軸とする。
本明細書においては、本体部10の深さ方向と平行な方向における上面12の側を「上」、上面12の反対側を「下」と称する。本例においてはZ軸方向を重力方向としているが、「上」、「下」の方向は重力方向に限定されない。「上」、「下」の方向は、半導体装置の実装時における基板等への取り付け方向にも限定されない。例えば、樹脂成型物100およびXYZ軸を、Y軸を中心にZ軸からX軸方向に90°回転させた場合、上面12と平行な面はYZ面となり、X軸方向が重力方向となる。この場合においても、上面12の側を「上」、上面12の反対側を「下」と称してよく、本体部10の深さ方向(上面12に垂直な方向、即ち水平方向)をZ軸としてよい。本明細書において上面視とは、Z軸方向に上面12から底面18(後述)への方向に見た場合を指す。
本例の本体部10は、X軸方向に対向しY軸方向に延伸する2つの側壁72、および、Y軸方向に対向しX軸方向に延伸する2つの側壁74を有する。2つの側壁72は、それぞれX軸方向に所定厚さを有する。2つの側壁74は、それぞれY軸方向に所定厚さを有する。また、本例の本体部10は外側面16を有する。外側面16は、本体部10と本体部10の外側との界面である。図1において、上面視における外側面16を太線枠にて示している。本例において、外側面16は上面視で正方形状である。
本例の切れ目部20-1および離型部30-1は、本体部10の外側に配置される。本例の切れ目部20-2および離型部30-2は、本体部10の内側に配置される。本例の切れ目部20-1および離型部30-1は、Y軸方向に延伸している。X軸方向において、切れ目部20-1の一方の端部は側壁72(外側面16)に接続され、他方の端部は離型部30-1に接続される。本例において、離型部30-1は側壁72(外側面16)に接続されない。X軸方向において、切れ目部20-2の一方の端部は側壁72(内側面14)に接続され、他方の端部は離型部30-2に接続される。本例において、離型部30-2は側壁72(内側面14)に接続されない。本例において、側壁72と切れ目部20との界面はYZ面である。
樹脂成型物100は、本体部10と接触する金属部分40をさらに有してよい。樹脂成型物100は、複数の金属部分40を有してよい。本例の樹脂成型物100は、上面視で一方の側壁72と重なる3つの金属部分40を有し、他方の側壁72と重なる3つの金属部分40を有する。金属部分40は、X軸方向が長手方向であり、XY平面と平行な面を有する板状の金属部材であってよい。金属部分40は、例えばリードフレームである。金属部分40は、例えばCu(銅)を含む金属で形成される。
本例の金属部分40は、本体部10の内側から外側に突出している。本例の金属部分40は、X軸方向に側壁72を貫通している。また、本例の金属部分40の一部は、上面12、切れ目部20および離型部30の下方に設けられている。図1において、上面視で視認できない金属部分40の当該一部が破線で示されている。
切れ目部20および離型部30は、金属部分40の少なくとも一部を覆うように設けられていてよい。切れ目部20-1および離型部30-1は、複数の金属部分40のそれぞれの少なくとも一部を覆うように設けられていてよい。本例において、Y軸方向に延伸する切れ目部20-1および離型部30-1は、3つの金属部分40のそれぞれの少なくとも一部を覆うように設けられている。切れ目部20-2および離型部30-2は、一つの金属部分40の少なくとも一部を覆うように設けられていてよい。
本体部10は、側壁72および側壁74に囲まれた第1凹部50を有してよい。第1凹部50は、Z軸方向に上面12から所定深さを有する。底面17は、第1凹部50の底面である。内側面14は、第1凹部50の側面であり、側壁72および側壁74の内側面である。なお、本例において金属部分40の一部分は、底面17上に載置されている。
本体部10は、上面視で第1凹部50の内側に第2凹部60をさらに有してよい。第2凹部60は、Z軸方向に底面17から所定深さを有する。底面18は、第2凹部60の底面である。第2凹部60は、Z軸方向における底面17の位置に縁62を有する。本例の縁62は、上面視で矩形状である。図1において、上面視で離型部30-2の下方に配置される第2凹部60の縁62が破線で示されている。
本体部10の内側には、開口部70が設けられてよい。本例の開口部70は、第2凹部60の底面18に設けられている。開口部70は、底面18を貫通していてよい。本例の開口部70は、上面視で円状である。
第2凹部60には、圧力センサユニット等のチップが載置される。当該チップは、開口部70の上方に載置されてよい。当該チップは、上面視で開口部70を覆うように設けられてよい。当該チップは、後述するように本体部10の内側において金属製のワイヤにより金属部分40とボンディングされる。なお、図1においては当該ワイヤおよび当該チップの図示を省略している。
離型部30-2は、X軸方向に第2凹部60の上方まで延在していてよい。離型部30-2は、X軸方向に開口部70の上方まで延在していてもよい。言い換えると、離型部30-2の一部は、上面視で開口部70の一部と重なっていてもよい。離型部30-2が開口部70の上方まで延在していることで、後述するように離型部30-2にZ軸方向に底面18から上面12への方向の外力Fを印加しやすくなる。
本明細書において外力Fの印加方向がZ軸方向であるとは、外力Fの印加方向がZ軸方向に平行な場合に限らず、外力Fの印加方向のZ軸方向の成分がXY平面に平行な成分よりも大きい場合も含む。即ち、外力Fの印加方向がZ軸方向であるとは、外力Fの印加方向とZ軸方向とのなす角が45度未満である状態を指す。
上述したように、離型部30に外力Fを印加した場合、切れ目部20の外力Fに対する耐久力は、離型部30の外力Fに対する耐久力よりも小さいので、離型部30よりも切れ目部20が破断しやすい。切れ目部20が破断すると、離型部30は本体部10から除去される。離型部30が本体部10から除去されると、金属部分40の上面が露出される。図1において、外力Fの向きが二重丸印にて示されている。本例の外力Fは、Z軸方向に底面18から上面12への方向に印加される。
図2は、本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物100の上面の一例を示す図である。図2は、図1の樹脂成型物100の上面図において離型部30の第1部分32および第2部分34を示している。なお図2においては、図1において図示されていた切れ目部20および離型部30のそれぞれのハッチング、並びに縁62および開口部70のそれぞれの破線は省略されている。
本例の離型部30は、金属部分40の上面に設けられた第1部分32と、金属部分40から突出した第2部分34とを有する。本例の第2部分34は、金属部分40の上面と平行な方向に金属部分40から突出している。図2において、第1部分32はハッチングで示される部分であり、第2部分34はハッチングされていない部分である。第1部分32と第2部分34とは一体成型される。第2部分34は、離型部30のうち上面視で金属部分40と重ならない部分である。第1部分32-1および第2部分34-1は、本体部10の外側に配置される。第1部分32-2および第2部分34-2は、本体部10の内側に配置される。
本例の第2部分34-1は、第1部分32-1からY軸方向に突出している。本例の第2部分34-2は、第1部分32-2からX軸方向に突出している。X軸方向において、本例の第2部分34-2は第1部分32-2から開口部70の方向に突出している。本例の離型部30は、第1部分32から突出した第2部分34を有するので、離型部30の第2部分34に対してZ軸方向に底面18から上面12への方向に外力Fを印加しやすくなる。
図3は、図1におけるa-a'断面の一例を示す図である。a-a'断面は、本体部10、底面17、底面18、開口部70、切れ目部20、離型部30および金属部分40を通るXZ面である。側面19は、第2凹部60の側面である。
本例の切れ目部20-1は、X軸方向において外側面16と離型部30-1とに挟まれている。切れ目部20-1は、X軸方向において外側面16および離型部30-1のそれぞれに接していてよい。本例において、離型部30-1は外側面16と接しない。本例の切れ目部20-2は、X軸方向において内側面14と離型部30-2とに挟まれている。切れ目部20-2は、X軸方向において内側面14および離型部30-2のそれぞれに接していてよい。本例において、離型部30-2は内側面14と接しない。
金属部分40の底面の一部は、底面17に載置されていてよい。切れ目部20は、金属部分40の上面に接して設けられていてよい。離型部30は、金属部分40の上面に接して設けられている。
X軸方向において、切れ目部20-2および離型部30-2の幅をそれぞれ幅W1および幅W2とする。X軸方向において、離型部30-2の内側面14側の端部から側面19までの幅を幅W3とする。幅W2は、幅W3よりも大きくてよい。幅W1は、幅W2よりも小さい。後述するように、離型部30-2は切れ目部20-2が破断することにより本体部10から除去される。このため、幅W2に比べて幅W1が小さいほど、切れ目部20-2が破断されやすい。離型部30-2が除去されると、離型部30-2の下面と接していた金属部分40の上面が露出される。このため幅W2が大きいほど、金属部分40の上面に金属製のワイヤをボンディング(後述)しやすくなる。
幅W2は、幅W1の5倍以上であってよく10倍以上であってもよい。幅W2は、幅W3の1.2倍以上であってよく1.5倍以上であってもよい。幅W1は、1μm以上200μm以下であってよい。幅W1は、例えば100μmである。幅W2は、0.5mm以上10mm以下であってよい。幅W2は、例えば5mmである。
金属部分40の上方における切れ目部20および離型部30の厚さを、それぞれ厚さt1および厚さt2とする。厚さt1および厚さt2は、それぞれ金属部分40の上面に垂直な方向(Z軸方向)における切れ目部20および離型部30の厚さである。
厚さt2は、厚さt1よりも大きい。厚さt2は、厚さt1の5倍以上であってよく10倍以上であってもよい。厚さt1は、1μm以上200μm以下であってよい。厚さt1は、例えば100μmである。厚さt2は、20μm以上であってよく、250μm以上であってもよく、500μm以上であってもよい。
本例において、切れ目部20-2の幅W1は離型部30-2の幅W2よりも小さく、且つ、切れ目部20-2の厚さt1は離型部30-2の厚さt2よりも小さい。このため、切れ目部20-2の外力Fに対する耐久力は離型部30-2の外力Fに対する耐久力よりも小さい。このため、離型部30-2に外力Fが印加されると、離型部30-2は切れ目部20-2を起点に本体部10から除去されやすい。図3において、この外力Fの向きが一点鎖線矢印で示されている。
離型部30-2は、X軸方向に開口部70の上方まで延在していてよい。離型部30-2が開口部70の上方まで延在していることで、離型部30-2に対して、本体部10の下方から開口部70および第2凹部60を通して外力Fを印加できる。このため、離型部30-2に対してZ軸方向に底面18から上面12に向かう方向に外力Fを印加しやすくなる。
同様に、本例において、切れ目部20-1の外力Fに対する耐久力は離型部30-1の外力Fに対する耐久力よりも小さい。このため、離型部30-1に外力Fが印加されると、離型部30-1は切れ目部20-1を起点に本体部10から除去されやすい。図3において、この外力Fの向きが破線矢印で示されている。
図4は、本発明の一つの実施形態に係る型80の断面の一例を示す図である。型80は、樹脂成型物100を形成するための型である。図4は、型80のXZ断面における一例である。樹脂成型物100の形成前において、型80は型80-1および型80-2に分離されていてよい。本例においては、樹脂成型物100を形成するステップにおいて、型80-1と型80-2との間に金属部分40を挟んで型80-1と型80-2とを一体化させる。
型80は、内部に樹脂成型物100の形状に対応する空間84を有する。空間84-3および空間84-4は、それぞれ切れ目部20-1および切れ目部20-2の形状に対応する。空間84-5および空間84-6は、それぞれ離型部30-1および離型部30-2の形状に対応する。
型80は、樹脂を流入させるための開口部82を有する。開口部82は、型80の外部と空間84とを接続する。空間84は、開口部82により型80の外部と連通している。開口部82から流入された樹脂は、空間84に充填される。
図5は、本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物200の製造方法の一例を示す図である。樹脂成型物200の製造方法は、樹脂成型物100を形成するステップ(ステップS100~S104)、および、樹脂成型物100から離型部30を除去するステップS106を備える。本例の樹脂成型物200の製造方法は、樹脂成型物100を形成するステップとして、ステップS100、ステップS102およびステップS104の3つのステップを有する。
本例の樹脂成型物200の製造方法は、ステップS100において型80の開口部82から空間84に液体状の樹脂を充填する。本例の樹脂は、射出成形可能な熱硬化型樹脂である。当該樹脂は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、エポキシ(EP)樹脂、フェノール(PF)樹脂およびアクリル樹脂等から選択される1又は複数の高分子材料が含まれてよい。本例のステップS100においては、当該樹脂を加熱して液体状となった樹脂が空間84に充填される。
本例の樹脂成型物200の製造方法は、ステップS102において空間84に充填された液体状の樹脂90を冷却し固化させる。ステップS102においては、ステップS100において示されていた型80のハッチングは省略され、樹脂90がハッチングにて示されている。
本例の樹脂成型物200の製造方法は、ステップS104において固化した樹脂90から型80を除去する。ステップS104により、本体部10と、切れ目部20と、離型部30とが一体成型された樹脂成型物100が製造される。また、ステップS104により樹脂成型物100には金属部分40も一体化される。なお、ステップS104においてはステップS102において示されていた樹脂90のハッチングが省略されている。
本例の樹脂成型物200の製造方法は、ステップS106において、離型部30にZ軸方向の外力Fを印加して、離型部30を本体部10から除去する。本例においては、離型部30に当該外力Fを印加して切れ目部20を破断させることにより、離型部30を本体部10から除去する。
ステップS106は、樹脂成型物100から離型部30を除去することにより、金属部分40の少なくとも一部を露出させるステップであってよい。離型部30を本体部10から除去することにより、金属部分40の上面に接していた離型部30が剥離されて金属部分40の一部が露出する。ステップS106により、樹脂成型物200が製造される。樹脂成型物200は、本例の樹脂成型物200の製造方法により製造された樹脂成型物の最終生成物である。図5のステップS106において、樹脂成型物200がハッチングにて示されている。
樹脂成型物200の製造方法は、ステップS108をさらに有してよい。ステップS108は、樹脂成型物200の第2凹部60にチップ130を載置するステップである。チップ130は底面18に載置されてよい。チップ130は、上面視で開口部70(図1、2参照)を覆うように載置されてよい。チップ130は、例えば圧力センサユニットである。
ステップS108は、チップ130と金属部分40の上面とをワイヤ140でボンディングするステップをさらに有してよい。ワイヤ140は金属により形成されていてよい。ワイヤ140は、例えばAl(アルミニウム)で形成される。
本例の樹脂成型物200の製造方法は、ステップS100~S104において、金属部分40の上面のうち、樹脂90が残留しても差し支えない部分の樹脂の厚さが、樹脂90を確実に除去したい部分の樹脂の厚さよりも小さくなるように、樹脂成型物200を形成する。本例において、金属部分40の上面のうち樹脂90を確実に除去したい部分とは、樹脂90を除去した後にワイヤ140をボンディングする部分である。本例の樹脂成型物200の製造方法は、ステップS100~S104において、金属部分40の上面のうち樹脂90を確実に除去したい部分の上方に離型部30が、当該上面のうち樹脂90が残留しても差し支えない部分の上方に切れ目部20が、それぞれ配置されるように樹脂成型物200を形成する。
本例の樹脂成型物200の製造方法は、続くステップS106において、離型部30に外力Fを印加して本体部か10から離型部30を除去する。切れ目部20の外力Fに対する耐久力は離型部30の外力Fに対する耐久力よりも小さいので、離型部30に外力Fを印加すると離型部30よりも切れ目部20が破断しやすい。このように離型部30を除去する場合、離型部30の下面と接していた金属部分40の上面に樹脂90が残留しにくい。このように離型部30を除去することで、本例の樹脂成型物200の製造方法は、ワイヤ140をボンディングする部分の樹脂90を確実に除去できる。このため、続くステップS108において、金属部分40の上面とワイヤ140とのボンディングが容易になる。
図6は、比較例の樹脂成型物300の製造方法を示す図である。比較例の樹脂成型物300の製造方法は、型180に樹脂を充填するステップS200、型180に充填された樹脂を冷却し固化させるステップS202、および、固化した樹脂90から型180を除去するステップS204を備える。
型180は、樹脂成型物300の形状に対応する空間184-1および空間184-2を有する。型180は、切れ目部20-1を形成するための空間84-3、切れ目部20-2を形成するための空間84-4、離型部30-1を形成するための空間84-5、および離型部30-2を形成するための空間84-6を有さない。型180は、これらの点において図4に示される型80と異なる。
ステップS200の図において、後にワイヤがボンディングされる金属部分42が黒色で示されている。なお、金属部分42は金属部分40の一部であり、説明の便宜上、黒色で示されているに過ぎない。
型180-1は、金属部分42の上方に樹脂が入り込まないよう、型180-1と金属部分42の上面とが接するように設計される。しかしながら、設計上の誤差により金属部分42の上方に微少な厚さの空間184-3が生ずる場合がある。金属部分42の上方に空間184-3が存在する場合、ステップS202において開口部182から樹脂を充填すると、空間184-3まで樹脂90が入り込む場合がある。
なお、本比較例においては型180-1が上方、型180-2が下方にそれぞれ配置されるが、型180-2が上方、型180-1が下方にそれぞれ配置されてもよい。この場合、設計上の誤差により金属部分42の下方に微少な厚さの空間184-3が生ずる場合がある。金属部分42の下方に空間184-3が存在する場合においても、ステップS202において開口部182から樹脂を充填すると、空間184-3まで樹脂90が入り込む場合がある。
また、本比較例においてはZ軸方向を重力方向としているので、金属部分42の上面は水平面(XY面と平行)である。型180およびXYZ軸を、Y軸を中心にZ軸からX軸方向に90°回転させた場合、X軸方向が重力方向となり、金属部分42の上面は垂直面(XY面と平行)となる。この場合においても、ステップS202において開口部182から樹脂を充填すると、水平方向(Z軸方向)において金属部分42に隣接する空間184-3に樹脂90が入り込む場合がある。
ステップS202において空間184-3に樹脂90が入り込んだ場合、ステップS204において樹脂90から型180を除去すると、金属部分42の上面に入り込んだ樹脂90の一部が除去されずに残留しやすい。図6において、この樹脂90(バリと称される場合がある)が矩形状の四角形に模式的に示されている。比較例の樹脂成型物300の製造方法によれば、金属部分42の上面の一部に樹脂90が残留しやすい。この残留した樹脂90をブラスト等の高圧水による洗浄により除去した場合、圧力が小さいと樹脂90が一様に取れにくく、圧力が大きいと金属部分40および金属部分40の周辺の本体部10の一部を損傷しやすい。また、この残留した樹脂90をレーザー照射により除去した場合、金属部分40および金属部分40の周辺の本体部10の一部を損傷しやすい。
図7は、本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物100の上面の他の一例を示す図である。本例の樹脂成型物100は、離型部30-1が延在部35と凸部36とを有し、離型部30-2が延在部37と凸部38とを有する点で、図1に示される樹脂成型物100と異なる。本例においても、本体部10、切れ目部20および離型部30は、一体成型される。凸部36および凸部38は、後述するようにそれぞれ延在部35の上面および延在部37の上面よりも突出している。
X軸方向において、延在部35の外側面16側の端部は切れ目部20-1と接続され、延在部35の当該端部とは反対側の端部は凸部36と接続される。X軸方向において、延在部37の内側面14側の端部は切れ目部20-2と接続され、延在部35の開口部70側の端部は凸部38と接続される。
X軸方向において、凸部38の開口部70側の端部位置は、金属部分40の開口部70側の端部位置と等しくてよく、第2凹部60の縁62の位置とも等しくてよい。即ち、X軸方向において、凸部38の開口部70側の端部位置、金属部分40の開口部70側の端部位置、および、第2凹部60の縁62の位置は、上面視で一致してよい。X軸方向において、凸部38の開口部70側の端部位置は、金属部分40の開口部70側の端部位置よりも内側面14側に配置されてもよい。
本例の離型部30-1を本体部10から除去する場合、凸部36のX軸方向における外側面16とは反対側の端面(YZ面)に、X軸方向且つ本体部10の外側から内側へ向かう方向に外力Fを印加する。図7において、この外力Fの向きが一点鎖線矢印にて示されている。また、本例の離型部30-2を本体部10から除去する場合、凸部38のX軸方向における開口部70側の端面(YZ面)に、X軸方向且つ本体部10の内側から外側へ向かう方向に外力Fを印加する。図7において、この外力Fの向きが破線矢印にて示されている。
本明細書において外力Fの印加方向がX軸方向であるとは、外力Fの印加方向がX軸方向に平行な場合に限らず、外力Fの印加方向のX軸方向の成分がYZ平面に平行な成分よりも大きい場合も含む。即ち、外力Fの印加方向がX軸方向であるとは、外力Fの印加方向とX軸方向とのなす角が45度未満である状態を指す。
図8は、図7におけるc-c'断面の一例を示す図である。本例の樹脂成型物100は、離型部30-1が延在部35と凸部36とを有し、離型部30-2が延在部37と凸部38とを有する点で、図3に示される樹脂成型物100と異なる。図8において、延在部35と凸部36とは便宜上境界を有するように示されているが、実際には一体の離型部30-1として一体成型されている。延在部37と凸部38についても同様である。
離型部30-1は、金属部分40の上方において延在部35と凸部36とを有する。延在部35の底面および凸部36の底面は、本体部10の外側において金属部分40の上面に接する。延在部35の外側面16側の端部は、切れ目部20-1と接続される。離型部30-2は、金属部分40の上方において延在部37と凸部38とを有する。延在部37の底面および凸部38の底面は、本体部10の内側において金属部分40の上面に接する。延在部37の内側面14側の端部は、切れ目部20-2と接続される。
凸部36および凸部38は、それぞれ延在部35の上面および延在部37の上面よりも突出している。言い換えると、凸部36の上面は延在部35の上面よりも上面12側に配置され、凸部38の上面は延在部37の上面よりも上面12側に配置される。
金属部分40の上方における凸部36および凸部38の厚さ(高さ)を厚さt3とする。厚さt3は、厚さt2よりも大きい。厚さt3は、厚さt2の2倍以上であってよく、5倍以上であってもよい。厚さt3は、250μm以上であってよく、500μm以上であってもよく、1000μm以上であってもよい。
本例においては、離型部30-2を本体部10から除去する場合、凸部38のZ軸方向における所定位置に、X軸方向且つ本体部10の内側から外側へ向かう方向に外力Fを印加する。当該所定位置は、Z軸方向において延在部37の上面と凸部38の上面との間の位置である。本例において、凸部38の厚さt3は延在部37の厚さt2よりも大きいので、外力Fを上述のように印加することで、切れ目部20-2を中心として離型部30-2に内側面14に近づく方向の回転力が掛かりやすい。切れ目部20-2の外力Fに対する耐久力は離型部30-2の外力Fに対する耐久力よりも小さいので、凸部38に外力Fが上述の方向に印加されると、切れ目部20-2が破断されることにより離型部30-2が本体部10から除去されやすい。図7において、この外力Fの向きが破線矢印で示されている。
本例の離型部30-2のX軸方向における幅を、幅W2'とする。幅W2'は、幅W3と等しくてよく、幅W3よりも小さくてもよい。即ち、本例の離型部30-2は、金属部分40の上面と平行な方向、且つ、金属部分40から開口部70へ向かう方向に突出していなくてよい。本例においては、外力FはX軸方向に印加されるので、幅W2'が幅W3と等しいか、または幅W3よりも小さくても、離型部30-2を本体部10から除去できる。
厚さt3は、幅W2'に応じて決定されてよい。即ち、厚さt3は幅W2'に応じた所定厚さであってよい。当該所定厚さは、外力Fを印加することにより離型部30-2を本体部10から除去されやすく、且つ、凸部38のみが破壊されにくい厚さであってよい。厚さt3が当該所定厚さよりも小さいと、離型部30-2を本体部10から除去するための外力Fが大きくなりやすい。また、厚さt3が当該所定厚さよりも大きいと、外力Fを印加することにより凸部38のみが破壊されやすい。凸部38のみが破壊された場合、延在部37の少なくとも一部が金属部分40の上面に残留しやすい。このため、厚さt3は、幅W2'に応じた当該所定厚さであることが好ましい。
同様に、本例においては離型部30-1を本体部10から除去する場合、凸部36のZ軸方向における所定位置に、X軸方向且つ本体部10の外側から内側へ向かう方向に外力Fを印加する。当該所定位置は、Z軸方向において延在部35の上面と凸部36の上面との間の位置である。本例において、凸部36の厚さt3は延在部35の厚さt2よりも大きいので、外力Fを上述のように印加することで、切れ目部20-1を中心として離型部30-1に外側面16に近づく方向の回転力が掛かりやすい。切れ目部20-1の外力Fに対する耐久力は離型部30-1の外力Fに対する耐久力よりも小さいので、凸部36に外力が上述の方向に印加されると、切れ目部20-1が破断されることにより離型部30-1が本体部10から除去されやすい。図7において、この外力Fの向きが一点鎖線矢印で示されている。
図9は、本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物200の上面の一例を示す図である。樹脂成型物200は、本発明の一つの実施形態に係る樹脂成型物200の製造方法(図5参照)により製造された、樹脂成型物の最終生成物である。即ち、樹脂成型物200は、図1に示される樹脂成型物100から離型部30が除去された樹脂成型物である。
樹脂成型物200は、本体部10および切れ目部22を有する。本体部10は、樹脂成型物200の本体である。本体部10には、圧力センサユニット等のチップが設けられてよい。切れ目部22-1は、本体部10の外側に配置される。切れ目部22-2は、本体部10の内側に配置される。
切れ目部22は、本体部10に接続されている。本例の切れ目部22は、離型部30を本体部10から除去した(図5のステップS106参照)後に残置した、切れ目部20の一部である。離型部30は、図5に示されるステップS106において、切れ目部20を破断させることにより本体部10から除去される。このため、X軸方向における切れ目部22の2つの端部のうち離型部30が接続されていた側の端面は、破断面となる。このため、当該端面は上面視で直線状になりにくい。図9において、上面視における当該端面の形状が波線にて示されている。
本例の樹脂成型物200は、金属部分40をさらに有する。金属部分40は、X軸方向が長手方向であり、XY平面と平行な面を有する板状の金属部材であってよい。図9において、金属部分40は側壁72を貫通し、本体部10の外側にX軸方向に突出している。金属部分40は、例えばリードフレームである。金属部分40は、例えば銅(Cu)を含む金属で形成される。
図9の上面視において、金属部分40の上面は、側壁72および切れ目部22と重なる部分を除き、露出している。当該露出した金属部分40の上面は、金属製のワイヤがボンディングされる。当該ワイヤは、金属部分40と第2凹部60に載置されるチップとを電気的に接続する。
図10は、図9におけるd-d'断面の一例を示す図である。d-d'断面は、本体部10、底面17、底面18、開口部70、切れ目部22および金属部分40を通るXZ面である。
本例の金属部分40の一部は、第1凹部50の底面17に載置されている。切れ目部22-1は、金属部分40の上面と外側面16とに接するように残置されている。切れ目部22-2は、金属部分40の上面と内側面14とに接するように残置されている。
図11は、図10における領域Aの拡大図である。領域Aは、切れ目部22-1、金属部分40および本体部10の外側面16を含む。図11においては、切れ目部22-1の破断面のXZ断面が模式的に示されている。また、図11において切れ目部22-1は細かいハッチングにて、金属部分40は粗いハッチングにて、それぞれ示されている。
切れ目部22は、複数の面24を有する。本例の切れ目部22-1は、4つの面24-1~面24-4を有する。少なくとも一つの面24は、破断面である。本例においては、面24-1が破断面であり、面24-2~24-4は破断面ではない。図11において、破断面24-1のXZ断面における形状が太線にて示されている。なお本例において、面24-3は外側面16と接し、面24-4は金属部分40の上面と接している。
上述したように、本例の切れ目部22は、離型部30が本体部10から除去された後に残置した、切れ目部20の一部である。切れ目部20は外力F(図1、3参照)により破断されるので、破断された面24-1は複数の異なる方向の面を有する凹凸形状になりやすい。ここで面の方向とは、当該面の法線方向を指す。即ち、面24-1は、法線方向が互いに異なる複数の面を有しやすい。本例の切れ目部22-1は、d-d'断面において互いに異なる4つの方向の面24-1を有している。
面24-1は、複数の凹部26を有してよい。凹部26とは、面24-1と外側面16とのX軸方向における距離が極小となる部分を含む、面24-1の一部分である。本例において、面24-1は2つの凹部26-1および26-2を有している。
切れ目部22-1のX軸方向における最大幅を、幅Wd1とする。幅Wd1は、X軸方向において面24-1の外側面16から最も離れた端部位置と、外側面16との幅である。
X軸方向において、凹部26の深さの最小値を幅Wd2とし、凹部26の深さの最大値を幅Wd3とする。面24-1が3つ以上の凹部26を有する場合は、3つ以上の凹部26のそれぞれの深さの最小値を幅Wd2とし、最大値を幅Wd3とする。
面24-1の凹凸の大きさは、面24-2~24-4の凹凸の大きさよりも大きい。面24の凹凸の大きさとは、幅Wd1に占める、複数の凹部26の深さの平均値であってよい。本例においては、複数の凹部26の平均深さは((Wd1+Wd2)/2)である。また、面24の凹凸の大きさとは、凹部26の深さの最大値に占める最小値の割合(本例においてはWd2/Wd3)であってもよい。また、面24の凹凸の大きさとは、幅Wd1に占める凹部26の深さの最大値Wd3の割合(即ちWd3/Wd1)であってもよく、幅Wd1に占める凹部26の深さの最小値Wd2の割合(即ちWd2/Wd1)であってもよい。面24-1は破断面であるので、面24-1の凹凸の大きさは、破断面ではない面24-2~24-4の凹凸の大きさよりも大きい。
面24-1は、金属部分40の上方に配置されていてよい。図3に示されるように切れ目部20および離型部30は金属部分の上方に配置されるので、離型部30が除去された後に残置された切れ目部22は、金属部分40に配置される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・・本体部、12・・・上面、14・・・内側面、16・・・外側面、17・・・底面、18・・・底面、19・・・側面、20・・・切れ目部、22・・・切れ目部、24・・・面、26・・・凹部、30・・・離型部、32・・・第1部分、34・・・第2部分、35・・・延在部、36・・・凸部、37・・・延在部、38・・・凸部、40・・・金属部分、42・・・金属部分、50・・・第1凹部、60・・・第2凹部、62・・・縁、70・・・開口部、72・・・側壁、74・・・側壁、80・・・型、82・・・開口部、84・・・空間、90・・・樹脂、100・・・樹脂成型物、130・・・チップ、140・・・ワイヤ、180・・・型、182・・・開口部、184・・・空間、200・・・樹脂成型物、300・・・樹脂成型物

Claims (11)

  1. 本体部と、前記本体部と接続された切れ目部と、前記切れ目部と接続され前記切れ目部の厚さよりも厚さの大きい離型部と、を有する樹脂成型物を形成するステップと、
    前記離型部に外力を印加して、前記樹脂成型物から前記離型部を除去するステップと、
    を備え、
    前記樹脂成型物は、前記本体部と接触する複数の金属部分をさらに有し、
    前記離型部は、前記金属部分の少なくとも一部を覆うように設けられ、
    前記離型部を除去するステップは、前記樹脂成型物から前記離型部を除去することにより、前記金属部分の少なくとも一部を露出させるステップであり、
    前記離型部は、
    前記金属部分の上面に設けられた第1部分と、
    前記上面と平行な方向において前記金属部分から突出した第2部分と、
    を有し、
    前記第2部分は、前記上面と平行な方向において前記複数の金属部分の間に位置する
    樹脂成型物の製造方法。
  2. 本体部と、前記本体部と接続された切れ目部と、前記切れ目部と接続され前記切れ目部の厚さよりも厚さの大きい離型部と、を有する樹脂成型物を形成するステップと、
    前記離型部に外力を印加して、前記樹脂成型物から前記離型部を除去するステップと、
    を備え、
    前記樹脂成型物は、前記本体部と接触する金属部分をさらに有し、
    前記離型部は、前記金属部分の少なくとも一部を覆うように設けられ、
    前記離型部を除去するステップは、前記樹脂成型物から前記離型部を除去することにより、前記金属部分の少なくとも一部を露出させるステップであり、
    前記離型部は、前記金属部分の表面に設けられ、
    前記離型部は、前記金属部分の前記表面の上方において延在部と凸部を有し、
    前記表面に直交する方向において、前記凸部の厚さは前記延在部の厚さよりも大きい、
    樹脂成型物の製造方法。
  3. 本体部と、前記本体部と接続された切れ目部と、前記切れ目部と接続され前記切れ目部の厚さよりも厚さの大きい離型部と、を有する樹脂成型物を形成するステップと、
    前記離型部に外力を印加して、前記樹脂成型物から前記離型部を除去するステップと、
    を備え、
    前記離型部は、前記本体部の内側に設けられた開口部の上方まで延在している
    樹脂成型物の製造方法。
  4. 本体部と、前記本体部と接続された切れ目部と、前記切れ目部と接続され前記切れ目部の厚さよりも厚さの大きい離型部と、を有する樹脂成型物を形成するステップと、
    前記離型部に外力を印加して、前記樹脂成型物から前記離型部を除去するステップと、
    を備え、
    前記本体部の内側には、開口部が設けられ、
    前記切れ目部および前記離型部は前記本体部の前記内側および外側に配置されている
    樹脂成型物の製造方法。
  5. 本体部と、前記本体部と接続された切れ目部と、前記切れ目部と接続され前記切れ目部の厚さよりも厚さの大きい離型部と、を有する樹脂成型物を形成するステップと、
    前記離型部に外力を印加して、前記樹脂成型物から前記離型部を除去するステップと、
    を備え、
    前記本体部の内側には、凹部と、前記凹部の底面に設けられる開口部が設けられ、
    前記離型部は前記凹部の上方まで延在している
    樹脂成型物の製造方法。
  6. 前記樹脂成型物は、前記本体部と接触する金属部分をさらに有し、
    前記離型部は、前記金属部分の少なくとも一部を覆うように設けられ、
    前記離型部を除去するステップは、前記樹脂成型物から前記離型部を除去することにより、前記金属部分の少なくとも一部を露出させるステップである
    請求項3から5のいずれか一項に記載の樹脂成型物の製造方法。
  7. 本体部と、前記本体部と接続された切れ目部と、前記切れ目部と接続され前記切れ目部の厚さよりも厚さの大きい離型部と、を有する樹脂成型物を形成するステップと、
    前記離型部に外力を印加して、前記樹脂成型物から前記離型部を除去するステップと、
    を備え、
    前記本体部の内側には、開口部が設けられ、
    前記切れ目部および前記離型部は前記本体部の前記内側に配置されており、
    前記樹脂成型物は、前記本体部と接触する金属部分をさらに有し、
    前記離型部は、前記金属部分の少なくとも一部を覆うように設けられ、
    前記離型部を除去するステップは、前記樹脂成型物から前記離型部を除去することにより、前記金属部分の少なくとも一部を露出させるステップである
    樹脂成型物の製造方法。
  8. 前記金属部分は、前記本体部から前記本体部の外側に突出している
    請求項6または7に記載の樹脂成型物の製造方法。
  9. 本体部と、
    前記本体部と接続された切れ目部と、
    を備え、
    前記切れ目部は、複数の面を有し、
    少なくとも一つの前記面は、他の前記面よりも凹凸が大きい破断面であり、
    前記本体部の内側には開口部が設けられ、
    前記切れ目部は、前記本体部の前記内側および外側に配置されている
    樹脂成型物。
  10. 前記本体部と接触する金属部分をさらに備え、
    前記金属部分の上方に前記破断面が配置されてい
    請求項に記載の樹脂成型物。
  11. 本体部と、
    前記本体部と接続された切れ目部と、
    を備え、
    前記切れ目部は、複数の面を有し、
    少なくとも一つの前記面は、他の前記面よりも凹凸が大きい破断面であり、
    前記本体部の内側には開口部が設けられ、
    前記切れ目部は、前記本体部の前記内側に配置されており、
    前記本体部と接触する金属部分をさらに備え、
    前記金属部分の上方に前記破断面が配置されている
    樹脂成型物。
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