JP7314032B2 - 電動シャッター - Google Patents

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Description

本発明は、エマーゼンシスイッチを備えた電動シャッターに関するものである。
電動シャッターにおいて、シャッターカーテンが全開位置を越えて上昇したことを検知して、開閉機の駆動を停止させるエマーゼンシスイッチが知られている。エマーゼンシスイッチは、シャッターカーテン下端の座板が全開位置から所定量上昇した時に、当該座板に当接して異常(巻き込み)を検知する探針を備えている(特許文献1)。
現場によってシャッターカーテンによって開閉される開口高が異なる場合がある。開口高が大きい現場に設置されたシャッターと開口高が小さい現場に設置されたシャッターとでは、シャッターカーテンを構成するスラット枚数が異なることから、開口部全開時(シャッターカーテンが巻取シャフトに巻き取られた状態)のシャッターカーテン下端の座板の位置・姿勢が異なり得ることになる(図8、図9、図10参照)。スラット枚数が異なること(特に、スラット枚数が少なくなった場合)に起因する開口部全開時における座板の位置・姿勢の変化は、開口部全開時からさらに座板が上昇した場合のエマーゼンシスイッチの検知に影響を与え得る。
エマーゼンシスイッチは、シャッター収納空間内に配置されるものであるため、重量シャッター等のシャッター上部構造において、配管やダクトで階高の天井内スペースが制限される場合には、エマーゼンシスイッチの配置構成や座板との当接態様に工夫が必要となり(例えば、図6に示すように、座板の上面よりも下方の位置で探針に接触するようにする)、開口部全開時における座板の位置・姿勢の差は、エマーゼンシスイッチの検知により一層影響を与え得る。
特開2019-120000
本発明は、エマーゼンシスイッチを備えた電動シャッターにおいて、シャッターカーテンを構成するスラット枚数が異なった場合(特に、スラット枚数が少なくなった場合)であっても、予め設定した高さ位置でエマーゼンシスイッチを作動させることを目的とする。
本発明が採用した技術手段は、
エマーゼンシスイッチを備えた電動シャッターにおいて、
第1まぐさ部材の第1垂直面と第2まぐさ部材の第2垂直面との間にシャッターカーテンの昇降路が形成されており、開口部全開時には、前記第1まぐさ部材の上面の上方でシャッターカーテンが巻き取られ、シャッターカーテン下端の座板が前記昇降路内に収納されるようになっており、
前記座板の所定部位には、当接部が設けてあり、開口部全開時において、前記エマーゼンシスイッチの探針の先端部位は、前記第1まぐさ部材の上面の上方から前記当接部の上方に突出しており、さらに座板が予め設定した高さ位置まで上昇した時に前記当接部が前記探針の先端部位に接触してエマーゼンシスイッチが作動するようになっており、
少なくとも1枚の選択したスラットにスペーサを設けることで、開口部全開時のシャッターカーテンの巻きを第2まぐさ部材側へ膨らませて、前記昇降路内の前記座板の適正姿勢ないし適正位置を維持し、予め設定した高さ位置より下方の位置で前記座板が前記探針の先端部位に接触してエマーゼンシスイッチが誤作動することを規制する、
電動シャッター、である。
1つの態様では、適正姿勢は垂直姿勢であり、適正姿勢を維持するとは、座板の傾きを規制することである。
1つの態様では、適正位置は、昇降路内の前後方向の位置であり、適正位置を維持するとは、第1垂直面側への寄りを規制することである。
スペーサを設けるスラットは、スラット高、スラット枚数、スラット形状等に応じて当業者に選択され得る。
1つの態様では、前記第1まぐさ部材の上面は、シャッター収納空間の下面を形成しており、前記第1まぐさ部材の上面に沿ってエマーゼンシスイッチの探針が延びており、前記探針の先端部位は、前記第1まぐさ部材の第1垂直面の上方部位を越えて突出している。
1つの態様では、前記当接部は、前記座板の上面よりも下方に位置して突設されており、
開口部全開時において、前記座板が適正姿勢ないし適正位置を維持して上昇した時には、前記座板の上面は前記探針に接触しないようになっている。
1つの態様では、 開口部全開時には、前記座板は、当該座板の上面が前記第1まぐさ部材の上面よりも上方に位置した状態で前記昇降路内に収納されている。
1つの態様では、前記選択したスラットは、開口部全開時に巻取シャフトに巻き取られたスラットにおいて、巻取シャフトの中心よりも前記昇降路側に位置するスラットから選択される。
1つの態様では、前記選択したスラットは、最も外側の巻きを形成するスラットから選択される。
1つの態様では、前記選択したスラットは、内側の巻きを形成するスラットから選択される。
本発明は、シャッターカーテンを構成するスラット枚数が少ない場合であっても、少なくとも1枚の選択したスラットにスペーサを設けることで、開口部全開時のシャッターカーテンの巻きを第2まぐさ部材側へ膨らませて、前記昇降路内の前記座板の適正姿勢ないし適正位置を維持し、予め設定した高さ位置より下方の位置で前記座板が前記探針の先端部位に接触してエマーゼンシスイッチが誤作動することを規制する。
本実施形態に係るシャッター装置の正面図である。 本実施形態に係るシャッター装置の建物開口部上方部位の縦断面図(駆動側に向かって観た図)である。 本実施形態に係るシャッター装置の座板部分における横断面図である。 上昇中の座板(開口部全開位置となる前)とエマーゼンシスイッチとの位置関係を示す図である。 座板(開口部全開位置)とエマーゼンシスイッチとの位置関係を示す図である。 座板(開口部全開位置から所定量上昇した異常検知位置)とエマーゼンシスイッチとの位置関係を示す図である。 座板に設けられる当接部材の部品図である。 開口部全開時におけるシャッターカーテンの巻取状態を示し、座板は適正位置・適正姿勢にある。 開口部全開時におけるシャッターカーテン(スラット38枚)の巻取状態を示し、座板は、適正位置から右側(ケースまぐさ側)に寄っている。 開口部全開時におけるシャッターカーテン(スラット28枚)の巻取状態を示し、座板は、適正姿勢(垂直姿勢)から傾いており、上側部位が右側(ケースまぐさ側)に寄っている。 スペーサが設けられたスラットを示す図である。 開口部全開時におけるシャッターカーテン(スラット38枚)の巻取状態を示し、スラットにスペーサを設けることで巻きが矯正されており、座板は適正位置・適正姿勢にある。 開口部全開時におけるシャッターカーテン(スラット28枚)の巻取状態を示し、スラットにスペーサを設けることで巻きが矯正されており、座板は適正位置・適正姿勢にある。 開口部全開時におけるシャッターカーテン(スラット28枚)の巻取状態を示し、スラットにスペーサを設けることで巻きが矯正されており、座板は適正位置・適正姿勢にある。 開口部全開時におけるシャッターカーテン(スラット19枚)の巻取状態を示し、スラットにスペーサを設けることで巻きが矯正されており、座板は適正位置・適正姿勢にある。
図1は、本実施形態に係るシャッター装置の正面図、図2は、本シャッター装置の建物開口部上方部位の縦断面図(駆動側に向かって観た図)である。本実施形態に係るシャッター装置は、重量シャッターであり、シャッターの上部構造は天井内納まりとなっている。躯体Wには、天井CLの上方に位置して、開口幅方向に間隔を設けて左右のブラケット1A、1Bが持ち出し状に対向して設けてある。本明細書において、躯体Wから離れる方向/躯体Wに対して近づく方向を前後方向とし、ある部材が壁体Wに近い部位と、壁体Wから遠い部位を備えている場合に、躯体側を後側、躯体から遠い側を前側とする。
巻取シャフト2の長さ方向の駆動側端部が駆動側ブラケット1Aの駆動側軸受部に装着され、従動側端部が従動側ブラケット1Bの従動側軸受部に装着されることで、左右のブラケット1A、1B間には、巻取シャフト2が回転可能に支持されている。駆動側ブラケット1Aの前側部位には開閉機Mが設けてあり、開閉機Mと駆動側軸受部のスプロケットがチェーンで伝動連結されている。
建物開口部の幅方向両端にはガイドレール3が立設されており、昇降するシャッターカーテン4の幅方向両端部がガイドレール3によって上下に案内されるようになっている。開口部上方には、シャッターカーテン4の昇降路となる開口が形成されている。後述するように、昇降路は、ケースまぐさ7と外まぐさ8の間に形成されている。左右のブラケット1A、1B間には、シャッター収納空間が形成されており、昇降路を通って上昇するシャッターカーテン4は、左右のブラケット1A、1B間に支持された巻取シャフト2に巻き取られて、シャッター収納空間に収納される。シャッターカーテン4は、複数枚のスラット5を高さ方向に連結して形成されており、最下位のスラット5には座板6が連結されている。図1では、シャッターカーテン4は全閉状態にあり下端の座板6が着床しており、図2では、シャッターカーテン4は全開状態にあり、巻取シャフト2に巻き取られている。
図4に示すように、シャッターカーテン4を構成する各スラット5は、板状部50と、板状部50の上端に一体形成された上側インターロック係合片51と、板状部50の下端に一体形成された下側インターロック係合片52と、からなり、複数枚のスラット5の上側インターロック係合片51と下側インターロック係合片52をインターロック連結することで、シャッターカーテン4が形成される。
図4に示すように、座板6は、上座板6Aと、上座板6Aに対して吊持された下座板6Bと、からなる。上座板6Aは、水平状の上面60と、上面60の幅方向(前後方向)の前端から垂下する第1見付面61と、後端から垂下する第2見付面62と、上面60の幅方向(前後方向)中央から立ち上がる垂直片63と、からなり、垂直片63の上端が最下位のスラット5の下側インターロック係合片52に連結されている。上座板6Aには、後述するように当接部材9が取り付けてある。
下座板6Bは、水平状の下面64と、下面64の幅方向(前後方向)の前端から立ち上がる第1見付面65と、後端から立ち上がる第2見付面66と、からなる。下座板6Bの第1見付面65及び第2見付面66の上端の上側係止片が、上座板6Aの第1見付面61及び第2見付面62の下端の下側係止片に係止することで、下座板6Bが上座板6Aから吊持されるようになっている。座板6は、下座板6Bが上座板6Aに対して相対的に上動したことを検知する検知レバー(図示せず)と、検知レバーの検知信号を送信する送信機68を備えており、電動降下中のシャッターカーテン4の座板6の下面64に障害物が当たると、検知レバーが障害物を検知し、送信機68から検知信号が送信されて、開閉機Mの駆動が停止するようになっている(典型的には所定時間だけ上昇して停止するタッチアップ動作が行われる)。なお、図4において、参照番号67は、座板6の端部に位置する座板バーであり、幅方向両端はガイドレール3の溝内に延びている(図3参照)
左右のブラケット1A、1B間に形成された空間の下方には、ケースまぐさ7と、外まぐさ8が設けてある。特に、ケースまぐさ7は、シャッター収納空間の下方に位置している。図4等に示すように、ケースまぐさ7は、前後方向及び開口幅方向に延びる水平状の上面70と、上面70の後端から垂下する垂直面71と、垂直面71の下端から前方に延びる下面72と、下面72の前端から立ち上がる立ち上がり辺73と、からなる。ケースまぐさ7の上面70は、シャッター収納空間の下面を形成している。外まぐさ8は、上面80と、上面80の前端から垂下する垂直面81と、垂直面81の下端から後方に延びる下面82と、下面82の後端から立ち上がる立ち上がり片83と、からなる。
ケースまぐさ7の垂直面71、外まぐさ8の垂直面81は、開口部上方に位置して離間対向しており、垂直面71、81間にシャッターカーテン4の昇降路が形成されている。ケースまぐさ7の下面72と外まぐさ8の下面82は同じ高さ位置にあり、ケースまぐさ7の上面70は、外まぐさ8の上面80よりも低い位置にある。すなわち、ケースまぐさ7の垂直面71の高さ寸法は、外まぐさ8の垂直面81の高さ寸法よりも低い。ケースまぐさ7、外まぐさ8のそれぞれの立ち上がり片73、83に天井CLが支承されている。
昇降路の幅寸法(前後方向の寸法)は、座板6の幅寸法(前後方向の寸法)よりも大きく、開口部全開時には、座板6が昇降路内に収納されるようになっている。開口部全開時には、座板6の下面64がケースまぐさ7の下面72と外まぐさ8の下面82よりも僅かに上側に位置することで、座板6が昇降路内に収納される。座板6の上面60は、外まぐさ8の上面80と略同じ高さ位置にあり、座板6の上側部位(上座板6Aの大部分)は、ケースまぐさ7の上面70よりも上方に位置した状態で昇降路内に収納されている。
本実施形態では、シャッターの上部構造は天井内納まりとなっているが、配管やダクトで階高の天井内スペースが制限されており、シャッターカーテン4の最大巻径に対してシャッター収納空間の高さ寸法のクリアランスは小さい(図2参照)。したがって、シャッターカーテン4の昇降路の近傍にはエマーゼンシスイッチを設ける十分なスペースが無く、従来のエマーゼンシスイッチの配置構成(特許文献1参照)を採用することができない。
本実施形態に係るエマーゼンシスイッチ10は、開口幅方向一端側(開閉機Mが設けられている側)に位置して、ケースまぐさ7の上面70の前側部位に設けてある。本実施形態に係るケースまぐさ7の上面70はシャッターケースの下面を形成しており、エマーゼンシスイッチ10は、シャッターケースの前方かつ下方の隅部に配置されており、巻き取られるシャッターカーテン4と干渉しない位置に設けてある(図2参照)。
図2、図4~図6に示すように、エマーゼンシスイッチ10は、第1探針11と第2探針12を備えている。第2探針12は、ケースまぐさ7の上面70に沿って前後方向に延びており、第1探針11は、ケースまぐさ7の上面70の後側部位から昇降路に突出するように後方に向かって延びている。
第2探針12は、開口部全開時に巻取シャフト2に巻き取られたシャッターカーテン4(最も外側の巻きを形成するスラット)の下面よりも所定量下方に位置して水平に延びており、シャッターカーテン4の巻が下方に膨らんだ時にスラット5が第2探針12に接触して押し下げることで、異常(巻乱れ)を検知する。
第1探針11は、第2探針12よりも少し上方に位置して水平に延びており、先端部位が、ケースまぐさ7の垂直面71を越えて、昇降路内に延びている。開口部全開時には、座板6は、当該座板6の上側部位(上座板6Aの大部分)がケースまぐさ7の上面70よりも上方に位置した状態で昇降路内に収納されるようになっており、座板6の上面60は、第1探針11の先端部位と略同じ高さ位置にあるが、後述するように、座板6の上面60と第1探針11の先端部位は干渉しないようになっている。第1探針11の先端部位は、後述する当接片93の上方に位置しており、開口部全開位置にある座板6が所定量上昇した時に当接片93が第1探針11の先端部位に下方から接触してエマーゼンシスイッチ10が作動するようになっている。第1探針11及び第2探針12は、ケースまぐさ7の上面70の後側部位において支持部13によって傾動(揺動)可能に支持されており、第1探針11の先端部位に、下方から座板6の当接部材9の当接片93が当接することで、第1探針11及び第2探針12が傾動して、異常(スラット巻き込み)を検知する。
座板6には長さ方向(開口幅方向)一端側(開閉機Mが設けられている側)に位置して、当接部材9が設けある。図7に示すように、当接部材9は、垂直状の取付片90と、取付片90の下端から前方に向かって水平に延びる上片91と、上片91の前端から前方下向きに傾斜状に延びる上側傾斜片92と、上側傾斜片92の下端に位置して後方に向かって水平に延びる当接片93と、上側傾斜片92の下端(当接片93の基端)から後方下向き傾斜状に延びる下側傾斜片94と、からなる。上片91の前側部位、上側傾斜片92において、当接片93の上方に位置する部位は切り欠かれており(図7において、切り欠き部位を塗り潰して示す)、当接片93の上方部位は空間となっている。
当接部材9は、上片91を座板6の上面60の前側部位に載せ、取付片90を座板6の垂直片63に固定することで座板6に取り付けられている。下側傾斜片94の下端は、上座板6Aの第1見付面61の下端の突片に係止している。上片91の前側部位、上側傾斜片92、当接片93、下側傾斜片94は、上座板6A(上面60の前端、第1見付面61)よりも前方に突設されている。したがって、垂直面71、81間の距離、すなわち、昇降路の幅寸法(前後方向の寸法)は、当接部材9を含む座板6の幅寸法(前後方向の寸法)よりも大きい。当接部材9の上側傾斜片92、下側傾斜片94は、昇降路内における座板6のガイドとしての機能を備えている。
当接部材9の上片91の前側部位は上面60を越えて前方に延びており、上側傾斜片92は第1見付面61の前方に位置しているが、当接片93の上方に位置する部位は切り欠かれており、当接片93の上方は空間となっており、したがって、座板6に設けた当接部材9の上片91はエマーゼンシスイッチ10の第1探針11との当接部としては機能せず、上片91より下方に位置する当接片93が、エマーゼンシスイッチ10の第1探針11との当接部として機能する。本実施形態では、座板6の第1見付面61側において、上面60よりも低い位置にエマーゼンシスイッチ10の第1探針11との当接部(当接片93)が形成されることになる。
このように構成されたエマーゼンシスイッチ10の第1探針11の動作について説明する。図4に示す状態から、座板6が上昇して開口部全開位置となった状態を図5に示す。座板6の上面60及び当接部材9の上片91の高さ位置は、第1探針11と略同じ高さ位置にあるが、第1探針11の先端は、上片91及び上側傾斜片92の切り欠き部に位置しているため、第1探針11の先端が当接部材9(上片91)に接触してエマーゼンシスイッチ10が作動することがない。図5に示す状態からさらに座板6が上動した場合であっても、当接部材9の当接片93が第1探針11の先端の高さ位置まで上昇するまでは、第1探針11の先端は、上昇する当接部材9の空間内に位置するため、エマーゼンシスイッチ10が作動することがない。図6に示すように、座板6が開口部全開位置から所定量上昇した予め設定した高さ位置まで上昇した時に、当接部材9の当接片93が第1探針11の先端に下方から接触してエマーゼンシスイッチ10が作動するようになっている。
図8は、開口部全開時のシャッターカーテン4の巻取状態を示し、座板6は適正姿勢・位置にある。具体的には、座板6は昇降路内において垂直姿勢となっており、座板6は昇降路内において前後方向においてケースまぐさ7の垂直面71から所定距離離れた適正位置にある。座板6に設けた当接部材9の上片91の高さ位置は、第1探針11と略同じ高さ位置にあるが、第1探針11の先端は、上片91及び上側傾斜片92の切り欠き部に位置しているため、第1探針11の先端が当接部材9(上片91)に接触してエマーゼンシスイッチ10が作動することがない。この状態から座板6が上昇すると、座板6が所定量上昇した時点で当接片93が第1探針11の先端に接触してエマーゼンシスイッチ10が作動するようになっている。
図9は、開口部全開時のシャッターカーテン4の巻取状態を示すが、シャッターカーテン4を構成するスラット5の枚数は図8の態様よりも少ない。座板6は昇降路内において垂直姿勢を維持しているものの、前後方向においてケースまぐさ7の垂直面71側に寄っている。座板6が開口部全開位置にある時に、座板6の上面60ないし当接部材9の上片91と第1探針11の先端が干渉し得る位置にあり、この時点で、座板6の上面60ないし上片91が第1探針11の先端に接触してエマーゼンシスイッチ10が誤作動してしまうおそれがある。
図10は、開口部全開時のシャッターカーテン4の巻取状態を示すが、シャッターカーテン4を構成するスラット5の枚数は図8の態様よりも少ない。座板6は昇降路内において傾いており、座板6の上方部位は、前後方向においてケースまぐさ7の垂直面71側に寄っている。座板6が開口部全開の高さにある時に、座板6の上面60ないし当接部材9の上片91と第1探針11の先端が干渉し得る位置にあり、この時点で、座板6の上面60ないし上片91が第1探針11の先端に接触してエマーゼンシスイッチ10が誤作動してしまうおそれがある。
本実施形態では、選択した所定のスラット5´にスペーサ53を設けることで、開口部全開時のシャッターカーテン4の巻きを外まぐさ8側へ膨らませて、昇降路内の座板6の適正姿勢ないし適正位置を維持し、予め設定した高さ位置より下方の位置で座板6(座板6の上面60ないし当接部材9の上片91)が第1探針11に接触してエマーゼンシスイッチ10が誤作動することを規制する。
図11に示すように、本実施形態に係るスペーサ53は、面部530と、面部530の幅方向両端の側片531、531と、側片531、531の下端の固定片532、532からハット型を有しており、選択したスラット5´の面部50の内面に、スペーサ53の固定片532、532を固定(例えば、リベットによる固定、両面テープによる固定、溶接が例示される)することで、スペーサ53を備えたスラット5´が得られる。スペーサ53は、例えば、スラット5の幅方向中央部位に設けられる。
1枚のスラット5´に設けられるスペーサ53の個数は限定されず、例えば、スラット5´の長さ方向に間隔を存して複数個設けてもよい。図示では、ハット型のスペーサ53を示したが、スペーサ53の形状や構成は限定されない。以下に述べる実施形態では、1枚のスラット5´にスペーサ53を設けたが、シャッターカーテン4を形成するスラット5から複数枚のスラット5´を選択してスペーサ53を設けてもよい。スペーサ53の厚さを選択することで、開口部全開時のシャッターカーテン4の巻取状態を矯正してもよい。
図12は、開口部全開時におけるシャッターカーテン4(スラット38枚)の巻取状態を示し、最下位から2番目のスラット5´にスペーサ53を設けることで、開口部全開時のシャッターカーテン4の巻きを外まぐさ8側へ膨らませて、昇降路内に位置する座板6の傾きを規制して(スペーサ53が無いと座板6が傾いてしまう場合には)垂直姿勢に維持すると共に、ケースまぐさ7の垂直面71側への寄りを規制し、座板6は適正位置・適正姿勢に維持されている(図12においてスペーサ53が無いと、例えば、図9に示す態様となる。)。開口部全開時において、エマーゼンシスイッチ10の第1探針11の先端部位は、座板6に設けた当接部材9の空間部に位置しており、この状態から座板6が上動した時には、当接片93が第1探針11の先端部位に接触するまでエマーゼンシスイッチ10が作動することがない。したがって、シャッターカーテン4を構成するスラット5の枚数が少ない場合であっても、予め設定した高さ位置より下方の位置で座板6(座板6の上面60ないし当接部材9の上片91)が第1探針11に接触してエマーゼンシスイッチ10が誤作動することがない。
図13は、開口部全開時におけるシャッターカーテン4(スラット28枚)の巻取状態を示し、最下位から2番目のスラット5´にスペーサ53を設けることで、開口部全開時のシャッターカーテン4の巻きを外まぐさ8側へ膨らませて、昇降路内に位置する座板6の傾きを規制して垂直姿勢に維持すると共に、ケースまぐさ7の垂直面71側への寄りを規制し、座板6は適正位置・適正姿勢に維持されている。開口部全開時において、エマーゼンシスイッチ10の第1探針11の先端部位は、座板6に設けた当接部材9の空間部に位置しており、この状態から座板6が上動した時には、当接片93が第1探針11の先端部位に接触するまでエマーゼンシスイッチ10が作動することがない。したがって、シャッターカーテン4を構成するスラット5の枚数が少ない場合であっても、予め設定した高さ位置より下方の位置で座板6(座板6の上面60ないし当接部材9の上片91)が第1探針11に接触してエマーゼンシスイッチ10が誤作動することがない。
図14は、開口部全開時におけるシャッターカーテン4(スラット28枚)の巻取状態を示し、最下位から11番目のスラット5´にスペーサ53を設けることで、開口部全開時のシャッターカーテン4の巻きを外まぐさ8側へ膨らませて、昇降路内に位置する座板6の傾きを規制して垂直姿勢に維持すると共に、ケースまぐさ7の垂直面71側への寄りを規制し、座板6は適正位置・適正姿勢に維持されている。開口部全開時において、エマーゼンシ―スイッチ10の第1探針11の先端部位は、座板6に設けた当接部材9の空間部に位置しており、この状態から座板6が上動した時には、当接片93が第1探針11の先端部位に接触するまでエマーゼンシスイッチ10が作動することがない。したがって、シャッターカーテン4を構成するスラット5の枚数が少ない場合であっても、予め設定した高さ位置より下方の位置で座板6(座板6の上面60ないし当接部材9の上片91)が第1探針11に接触してエマーゼンシスイッチ10が誤作動することがない。図14の態様に示すように、選択したスラット5´は、最も外側の巻きを形成するスラット5に限定されるものではなく、内側の巻きを形成するスラット5から選択してもよい。
図15は、開口部全開時におけるシャッターカーテン(スラット19枚)の巻取状態を示し、最下位から2番目のスラット5´にスペーサ53を設けることで、開口部全開時のシャッターカーテン4の巻きを外まぐさ8側へ膨らませて、昇降路内に位置する座板6の傾きを規制して垂直姿勢に維持すると共に、ケースまぐさ7の垂直面71側への寄りを規制し、座板6は適正位置・適正姿勢に維持されている。開口部全開時において、エマーゼンシスイッチ10の第1探針11の先端部位は、座板6に設けた当接部材9の空間部に位置しており、この状態から座板6が上動した時には、当接片93が第1探針11の先端部位に接触するまでエマーゼンシスイッチ10が作動することがない。したがって、シャッターカーテン4を構成するスラット5の枚数が少ない場合であっても、予め設定した高さ位置より下方の位置で座板6(座板6の上面60ないし当接部材9の上片91)が第1探針11に接触してエマーゼンシスイッチ10が誤作動することがない。図15に示す態様では、図12~図14に示す態様に比べて、厚さが大きいスペーサ53を採用している。したがって、異なる厚さのスペーサ53を複数種類用意しておき、座板6を適正位置・適正姿勢に維持するのに適した厚さのスペーサ53を適宜選択できるようにしてもよい。
図12~図15を参照しつつ、スペーサ53を設けるスラット5´について幾つかの態様を示したが、スペーサ53を設けるスラット5´は、スラット高、スラット枚数、スラット形状等に応じて当業者に選択され得るものであり、選択されるスラット5´は、図示の態様に限定されるものではない。
2 巻取シャフト
4 シャッターカーテン
5 スラット
5´ 選択したスラット
53 スペーサ
6 座板
7 ケースまぐさ(第1まぐさ部材)
70 上面
71 垂直面(第1垂直面)
8 外まぐさ(第2まぐさ部材)
81 垂直面(第2垂直面)
9 当接部材
91 上片
93 当接片(当接部)
10 エマーゼンシスイッチ
11 第1探針

Claims (4)

  1. エマーゼンシスイッチを備えた電動シャッターにおいて、
    第1まぐさ部材の第1垂直面と第2まぐさ部材の第2垂直面との間にシャッターカーテンの昇降路が形成されており、開口部全開時には、前記第1まぐさ部材の上面の上方でシャッターカーテンが巻き取られ、シャッターカーテン下端の座板が前記昇降路内に収納されるようになっており、
    前記座板の所定部位には、当接部が設けてあり、開口部全開時において、前記エマーゼンシスイッチの探針の先端部位は、前記第1まぐさ部材の上面の上方から前記当接部の上方に突出しており、さらに座板が予め設定した高さ位置まで上昇した時に前記当接部が前記探針の先端部位に接触してエマーゼンシスイッチが作動するようになっており、
    少なくとも1枚の選択したスラットにスペーサを設けることで、開口部全開時のシャッターカーテンの巻きを第2まぐさ部材側へ膨らませて、前記昇降路内の前記座板の適正姿勢ないし適正位置を維持し、予め設定した高さ位置より下方の位置で前記座板が前記探針の先端部位に接触してエマーゼンシスイッチが誤作動することを規制する、
    電動シャッター。
  2. 前記当接部は、前記座板の上面よりも下方に位置して突設されており、
    開口部全開時において、前記座板が適正姿勢ないし適正位置を維持して上昇した時には、前記座板の上面は前記探針に接触しないようになっている、
    請求項1に記載の電動シャッター。
  3. 前記選択したスラットは、開口部全開時に巻取シャフトに巻き取られたスラットにおいて、巻取シャフトの中心よりも前記昇降路側に位置するスラットから選択される、
    請求項1、2いずれか1項に記載の電動シャッター。
  4. 前記選択したスラットは、最も外側の巻きを形成するスラットから選択される、
    請求項3に記載の電動シャッター。
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