JP2019120000A - 建築用電動シャッター装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ところでこのような異常上昇は、例えばシャッターカーテン最下端の座板(座板スラット)が、開口部上端に設けたマグサの上端部を越えた上昇をするような場合であり、そこで、マグサよりも上方に前記異常検知スイッチを設け、該異常検知スイッチの探針(スイッチバー)に、前記異常上昇したシャッターカーテンの最下端に設けられる座板(座板スラット)の上面部が直接当接(干渉)することに基づいて異常検知をするように構成したものが提唱されている(例えば特許文献1参照。)。
このため、探針を長くして座板当接面部への当接の信頼性を確保しようとした場合、探針がシャッターカーテンのカーテン面に近接したものとなり、このためシャッターカーテンが風を受けて撓んだり、シャッターカーテンがガイドレールとのあいだにある隙間を探針側に移動したような場合に、探針がシャッターカーテンのカーテン厚内に入り込んだ状態になって該探針がシャッターカーテンの中途部位に当接して誤った異常上昇の検知をしてしまうという惧れがある。
そこで座板の上面部に、異常検知スイッチ側に突出するよう当て部材を設け、該当て部材が、前記シャッターカーテンの異常上昇があった場合に、マグサよりも上方に配した探針に当接することで異常検知スイッチが間接的に座板干渉をして異常上昇の検知がなされるように構成することが提唱される。
しかしながら該当て部材は、シャッターカーテンの通常の上昇過程において、マグサ下端縁を通り過ぎるようにして上昇することになるが、この場合に前記シャッターカーテンが撓む等して当て部材がマグサに下側から重合する状態となることが想定され、仮にこの様になると、該当て部材がマグサ下端縁に係止状に当接する状態で最上昇位置側に向けて上昇し続けることになる。
ところで仮にこのような係止状態で座板が上昇した場合には、該座板は、垂直姿勢(自重垂下姿勢)から異常検知スイッチ配設側とは反対側が持上がる傾斜状態となり、この状態から座板がさらに上昇していって当て部材がマグサ下端縁を通り越すと、座板は、当て部材のマグサ当接から突然開放されることになって、垂直姿勢に復帰しようとするが、この垂直姿勢への復帰が衝撃的に行われるため、異音が発生するだけでなく、座板に設けられる障害物検知スイッチが前記衝撃的な復帰作動を受けて誤感知してしまうような不具合が発生する可能性が予測され、本発明はこれらの問題点を解決せんとして創作されたものである。
請求項2の発明は、延出部は、下側ほど座板から離間するよう傾斜していることを特徴とする請求項1記載の建築用電動シャッター装置である。
請求項3の発明は、延出部は、垂直状に垂下していることを特徴とする請求項1記載の建築用電動シャッター装置である。
請求項4の発明は、延出部は、下側部が下側ほど座板に近接するよう傾斜していることを特徴とする請求項2または3記載の建築用電動シャッター装置である。
請求項5の発明は、延出部は、下側ほど座板に近接するよう傾斜していることを特徴とする請求項1記載の建築用電動シャッター装置である。
請求項6の発明は、延出部は、下端部が座板に当接するか近接対向するように構成されていることを特徴とする請求項4または5記載の建築用電動シャッター装置である。
請求項2の発明とすることにより、傾斜した座板を、下側ほど座板から離間する延出部により正規の姿勢側に向けて矯正できて座板の姿勢復帰が穏やかになると共に、万一、当接部が探針に当接しないような場合が発生したとして、延出部が探針に当接することになって信頼性が向上する。
請求項2、3または4の発明とすることにより、座板の衝撃的な垂直姿勢への復帰回避を、座板の形状等に対応して好適なものにすることができる。
請求項4または5の発明とすることにより、延出部が、下側ほど座板に近接する構成になっていることから、傾斜状態でマグサ下端部を通り越した座板は、次第に垂直姿勢に復帰することになって、座板の安定した上昇が果たせる。
請求項6の発明とすることにより、延出部がマグサ下端部に当接する状態で座板が上昇していって延出部の下端部に達したとき、該下端部は、座板に当接または近接対向しているため、座板の衝撃的な復帰防止が最後まで図れるだけでなく、該下端部が突出状になって他部材に引っ掛かってしまうような不具合を回避することができる。
尚、図中、16はガイドレール3の上端部に設けられ、巻取りシャフト5から繰出されるシャッターカーテン2をガイドレール3に案内するための呑み込みガイド部、17はシャッターカーテン2の案内をするローラー状のスムーサガイドであり、これらは何れもシャッターケース4内に配設されている。また、開閉機6、制御部7は、シャッターケース4内の左右何れか一側に偏倚する状態で設けられている。
そして当て部材18は、左右方向開閉機6側に偏倚した位置において、前記固定片部18aを起立片部11bに固定(取り付け)することにより座板10に設けられるが、この場合に、当接部18bは、横上片11cの上面に当接(積層)する状態で、該上横片11cの開閉機6側の端縁よりも該開閉機6側に突出しており、この突出相当部分が、後述する異常検知スイッチ19の探針19aが当接して異常上昇の検知をするため拡張された当接面部となっており、これによって該当接面部を、上横片11cだけとした場合よりも開閉機6側に広く確保できるようにしている。
因みに本実施の形態では、当て部材18を、シャッターカーテン2の異常検知スイッチ19が配される側の左右方向端縁部に、ガイドレール3には入り込まない状態で設けられたものとなっており、これによって、該シャッターカーテン2の左右方向端縁部は、シャッターカーテン2が風を受けて前後方向に撓んだようなときに、シャッターカーテンのガイドレール3に嵌入した部位が該ガイドレール3に当接することになって前後方向の移動規制(撓み規制)を受けることになり、このためシャッターカーテン2の端縁部は、前記撓んだときに、シャッターカーテン2の左右方向中央部位よりも小さな撓み代での移動となって、当接部18bがマグサコーナー部15dに可及的に当接することがないように配慮されているが、このような配慮をしているにもかかわらず、当接部18bがマグサ15に当接したような場合に、本発明の有効性がより発揮されることになる。
そのうえ第一傾斜面部18dは、下側ほど座板10から離間する状態に傾斜しているため、万が一、当接部18bが探針19aに接触しないような更なる異常が発生した場合、第一傾斜面部18dが探針19aに当接することになって、異常回避の確実性を向上できることになる。
また当て部材としては、前記第一の実施の形態のように第二傾斜面部がなく、図9(A)(B)(C)に示す第二、第三、第四の実施の形態のように、延出部18cが、下側ほど座板10から離間するよう傾斜したもの、垂直状になったもの、下側ほど座板10に近接するよう傾斜したものとすることができ、また同図(D)に示す第五の実施の形態のように、延出部として、前記第一、第二傾斜面部18d、18eのあいだに垂直状の第三面部18gが設けられたもの、同図(E)(F)に示す第六、第七の実施の形態のように垂直状または下側ほど座板側に傾斜した第一面部18hの下端から延長するよう下側ほど座板10に近接するよう傾斜した第二面部18iが設けられたものとしても実施することができる。
2 シャッターカーテン
3 ガイドレール
10 座板
11 上側座板半部
12 下側座板半部
15 マグサ
15a 上片部
15c 下片部
15d コーナー部
18 当て部材
18b 当接部
18c 延出部
18d 第一傾斜面部
18e 第二傾斜面部
18f コーナー部
19 異常検知スイッチ
19a 探針
Claims (6)
- 開口部の開閉をするためのシャッターカーテンと、該シャッターカーテンを昇降案内すべく左右に設けられるガイドレールと、シャッターカーテンが巻装される巻取りシャフトと、該巻取りシャフトの正逆回転駆動を行う電動式の開閉機とを備えて構成される建築用電動シャッター装置において、
シャッターカーテン最下端の座板が全開位置を越える異常上昇をした場合に、前記座板に干渉して異常上昇を検知するための探針を備えた異常検知スイッチを設ける一方、前記座板に、異常検知スイッチ側に突出していて探針に当接するための当て部材を設けるにあたり、
前記当て部材は、シャッターカーテンのカーテン厚よりも異常検知スイッチ側に向けて突出する当接部と、該当接部の先端部から下方に向けて延出する延出部とを備えて構成されていることを特徴とする建築用電動シャッター装置。 - 延出部は、下側ほど座板から離間するよう傾斜していることを特徴とする請求項1記載の建築用電動シャッター装置。
- 延出部は、垂直状に垂下していることを特徴とする請求項1記載の建築用電動シャッター装置。
- 延出部は、下側部が下側ほど座板に近接するよう傾斜していることを特徴とする請求項2または3記載の建築用電動シャッター装置。
- 延出部は、下側ほど座板に近接するよう傾斜していることを特徴とする請求項1記載の建築用電動シャッター装置。
- 延出部は、下端部が座板に当接するか近接対向するように構成されていることを特徴とする請求項4または5記載の建築用電動シャッター装置。
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