JP7300372B2 - 分電盤接続検査装置 - Google Patents
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Description
そのため、この作業者の負担を軽減するための装置が提案されている。例えば、特許文献1には、分電盤に配置されて分岐電路毎の通電電流を計測する親機と、この親機から送信される電流情報を受信する子機とから成るチェック装置が開示されている。
これは、分岐電路の末端側で子機を携行した作業者が負荷のオン/オフ操作を行い、変化する電路電流を分電盤側の親機に計測させ、親機が計測した電流情報を子機に送信するよう構成されている。こうして子機が親機から受信することで、負荷を操作する作業者により分岐電路の接続確認をすることができ、負荷が接続されている分岐ブレーカを特定することが1人の作業者で可能となった。
また、親機と子機との間で通信するための電源を分電盤から採るため、電源配線の接続時に短絡が発生したり作業者が感電する危険性もあった。
この構成によれば、検査子機から送信される信号を受信することにより、分岐電路と検査子機の関係を判別することができるため、検査親機と分岐ブレーカを操作する一人の作業者を分電盤側に配置することで、個々の分岐ブレーカから延設された分岐電路が正しく配設されているか確認が可能となる。
また、検査親機には検査子機毎に送信される信号に関連付けられているIDが表示されるため、分電盤に対して複数の検査子機が接続されていても、分岐電路と検査子機の関係を容易に特定できる。
この構成によれば、個々の検査子機に対する信号形態の設定は、記憶している信号を選択するだけであり、容易に設定できる。また、検査親機は検査子機に設定される信号の全種類を記憶しているため、検査子機に設定されたIDを新たに入力する必要がなく、検査する作業者は検査子機に設定したIDを把握するだけで良い。
この構成によれば、蓄電池は分岐電路に商用電源が供給されている間は使用されないため、消費電力は少なくて済む。そして、商用電源が供給されなくなると、即ち分岐ブレーカがオフ操作されたら信号が出力されるため、分岐ブレーカの操作で検査子機のオン/オフ操作ができ、分電盤上で複数の信号が交錯することがない。
この構成によれば、電源コンセントに電源プラグを差し込むことで検査子機を分岐電路に接続でき、検査子機を容易に接続できる。
また、検査親機には検査子機毎に送信される信号を基にID情報が表示されるため、分電盤に対して複数の検査子機が接続されていても、分岐電路と検査子機の関係を容易に特定できる。
そして、各分岐ブレーカ6から分岐電路L3が配設され、ここでは分岐電路L3の末端に電源コンセント4が接続された状態を示している。
そして、検査子機1のハウジングには電源プラグ1aが設けられており、電源コンセント4である壁面コンセント等に差し込むことで、電源コンセント4から分電盤3に信号が送信される。また、第1電源部16aに分岐電路L3から電源が供給され、検査子機1が起動するよう構成されている。
親機ID記憶部22は、子機ID記憶部13と同一の情報を記憶し、複数の信号形態がそれぞれIDが紐付けされて記憶されている。
IDの設定により出力する信号形態が設定され、設定されたIDは子機表示部15に表示され、子機制御部17に記憶される。
ID設定が成されたら、検査対象の分岐電路L3に接続された電源コンセント4に電源プラグ1aを挿入して接続する。
尚、電源コンセントに接続した状態でID設定を行っても良い。また、検査作業者は、検査時に検査親機2での表示を確認するために、検査子機1に設定したIDをメモしておく。
オフ操作したことで、分岐電路L3の先に接続されている検査子機1から信号が送信され、プローブ2aを介して検査親機2がそれを受信する。
この表示されたIDが、分岐電路L3に接続された検査子機1に設定されたIDであれば、分岐ブレーカ6をオフ操作した分岐電路L3が正しく配設されている状態を確認できる。そして、確認が終了した分岐ブレーカ6はオン状態に戻し、次の分岐電路L3の検査に進む。この確認検査を個々の分岐ブレーカ6を順次オフ操作して実施することで、全ての分岐電路L3の検査が実施される。
また、検査親機2には検査子機1毎に送信される信号に関連付けられているID表示されるため、分電盤3に対して複数の検査子機1が接続されていても、分岐電路L3と検査子機1の関係を容易に特定できる。
更に、個々の検査子機1に対する信号形態の設定は、記憶している信号を選択するだけであり、容易に設定できる。また、検査親機2は検査子機1に設定される信号の全種類を記憶しているため、検査子機1に設定されたIDを新たに入力する必要がなく、検査する作業者は検査子機1に設定したIDを把握するだけで良い。
また、第2電源部16bの蓄電池は、分岐電路L3に商用電源が供給されている間は使用されないため、消費電力は少なくて済む。そして、商用電源が供給されなくなると、即ち分岐ブレーカ6がオフ操作されたら信号が出力されるため、分岐ブレーカ6の操作で検査子機1のオン/オフ操作ができ、分電盤3上で複数の信号が交錯することがない。
加えて、電源コンセント4に電源プラグ1aを差し込むことで検査子機1を分岐電路L3に接続でき、検査子機1を容易に接続できる。
また、検査対象の分岐ブレーカ6のみオフして検査を行っているが、全ての分岐ブレーカ6をオフして順次検査を行っても良い。
更に、検査子機1は電源コンセント4に接続する電源プラグ1aを備えているが、電源コンセント4の無い分岐電路L3のために、例えばクリップを備えてスイッチボックス内の電線に接続させても良い。
また検査子機1に、コンセント4に差し込んだタイミングで、電圧やコンセント電極の極性、接地の有無を判断し、その判断結果をLED等で表示する機能を持たせても良い。
Claims (4)
- 分岐ブレーカから配設された個々の分岐電路の接続確認を実施するための分電盤接続検査装置であって、
それぞれの前記分岐電路に接続されて、それぞれ異なる信号を前記分岐電路に出力する複数の検査子機と、
前記分岐ブレーカの二次側端子に接触させる一対のプローブ、前記検査子機の個々に設定された前記信号をIDを紐付けして記憶する判別情報記憶部、受信した信号から前記検査子機のIDを判別する子機判別手段、そして判別したIDを表示する親機表示部を備えた検査親機とを有し、
オフ操作した分岐ブレーカの二次側端子に前記プローブを接触させて、入手した信号情報を基に判別したID情報を前記親機表示部に表示させて、分岐電路の接続確認を可能としたことを特徴とする分電盤接続検査装置。 - 前記検査子機は、前記判別情報記憶部と同一の情報を記憶する子機ID記憶部、前記信号を設定する設定部、そして選択した信号のID情報を表示する子機表示部を有し、選択された信号を前記分岐電路に出力することを特徴とする請求項1記載の分電盤接続検査装置。
- 前記検査子機は、接続した分岐電路から電源供給を受ける第1電源部と、蓄電池を備えた第2電源部と、電源を切り替える電源切替制御部とを有し、
前記電源切替制御部は、前記分岐電路上の商用電源の有無を判別して、商用電源無しと判定したら電源を前記第1電源部から前記第2電源部に切り替えると共に、前記信号の出力を開始させることを特徴とする請求項1又は2記載の分電盤接続検査装置。 - 前記検査子機は電源プラグを備え、前記分岐電路に接続されている電源コンセントに前記電源プラグを差し込むことで、前記検査子機が前記分岐電路に接続されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の分電盤接続検査装置。
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