JP7270521B2 - 分電盤接続検査装置 - Google Patents
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Description
そのため、この作業者の負担を軽減するための装置が提案されている。例えば、特許文献1に開示されたチェック装置は、分電盤に配置されて分岐電路毎の通電電流を計測する親機と、この親機から送信される電流情報を受信する子機とで構成されている。
このチェック装置を使用することで、分岐電路の配線端末側で、子機を携行した作業者が負荷をオン/オフ操作を行い、変化する電路電流を親機に計測させて、その電流情報を子機が受信することで負荷を操作する作業者が確認することができ、負荷が接続されている分岐ブレーカを特定することを可能とした。
また、親機と子機との間で通信するための電源を分電盤から採るため、電源配線の接続時に短絡が発生したり作業者が感電する危険性もあった。
この構成によれば、検査子機により変化する電流の信号形態を把握することにより、分岐電路と検査子機の関係を判別することができるため、検査親機と分岐ブレーカを操作する一人の作業者を分電盤側に配置することで、個々の分岐ブレーカから延設された分岐電路が正しく配設されているか確認が可能となる。
また、検査子機毎にオン/オフ動作する信号形態が異なることで、分電盤に対して複数の検査子機が接続されていても、分岐電路と検査子機の関係を容易に特定できる。
この構成によれば、電流計測手段を中性線に接続すれば、100V分岐電路を検査できるし、電圧線に接続すれば200V分岐電路を検査でき、電流計測手段の簡易な接続変更操作で100V、200V双方の分岐電路を検査できる。そして、電流計測手段は主幹ブレーカの一次側に接続されるため、検査する電路毎に接続先を変更する必要がない。
この構成によれば、分岐電路の接続検査は通電して行われるため、分岐電路に接続された検査子機に電源を供給でき、通電される電力を電源とすることで検査子機に別途電源を設ける必要が無い。
この構成によれば、個々の検査子機に対する信号形態の設定は、記憶している信号を選択するだけであり、容易に設定できる。また、検査親機は検査子機に設定される信号の全種類を記憶しているため、検査子機に設定されたIDを新たに入力する必要がなく、検査する作業者は検査子機に設定したIDを把握するだけで良い。
この構成によれば、検査親機は電源を内蔵するため、分電盤等から電源を採る必要がなく、作業者の感電事故等を防止できる。
この構成によれば、電源コンセントに電源プラグを差し込むことで検査子機を分岐電路に接続でき、検査子機を容易に接続できる。
また、検査子機毎にオン/オフ動作する信号形態が異なることで、分電盤に対して複数の検査子機が接続されていても、分岐電路と検査子機の関係を容易に特定できる。
そして、各分岐ブレーカ6から分岐電路L3が配設され、ここでは分岐電路L3の末端に電源コンセント4が接続された状態を示している。
また、検査子機1のハウジングには電源プラグ1aが設けられており、電源コンセント4である壁面コンセント等に差し込むことで、子機電源部16に分岐電路L3から電源が供給され、検査子機1が起動するよう構成されている。
親機ID記憶部22は、子機ID記憶部13と同一の情報を記憶し、複数の信号形態を記憶し、それぞれの信号形態にIDが紐付けされて記憶されている。
ID設定が成されたら、検査対象の分岐電路L3に接続された電源コンセント4に電源プラグ1aを挿入して接続する。この接続により検査子機1に電源が供給され、子機表示部15に設定されたIDが表示され、正しく起動したことを確認できる。
尚、検査作業者は、検査時に検査親機2での表示を確認するために、検査子機1に設定したIDをメモしておく。
最初に変流器2aを主幹ブレーカ5の一次側となる引き込み線の中性線Nに接続し、分岐ブレーカ6を全てオフにする。但し、これは検査対象の分岐電路L3が100V電路の場合であり、検査対象の分岐電路L3が200V電路である場合は、変流器2aは2本の電圧線のうちの一方に接続する。
変流器2aを介して電流を検知した検査親機2は、信号抽出部21が信号を抽出して親機制御部23が親機ID記憶部22の情報を基に判定し、判定結果(検査子機のID)が親機表示部24に表示される。
そして、この確認検査を個々の分岐ブレーカ6を順次オン操作して実施することで、全ての分岐電路L3の検査が実施される。
また、検査子機1毎にオン/オフ動作する信号形態が異なることで、分電盤3に対して複数の検査子機1が接続されていても、分岐電路L3と検査子機1の関係を容易に特定できる。
加えて、変流器2aを中性線Nに接続すれば、100V分岐電路を検査できるし、電圧線に接続すれば200V分岐電路を検査でき、変流器2aの簡易な接続変更操作で100V、200V双方の分岐電路を検査できる。そして、変流器2aは主幹ブレーカ5の一次側に接続されるため、検査する電路毎に接続先を変更する必要がない。
また、分岐電路L3の接続検査は通電して行われるため、分岐電路L3に接続された検査子機1に電源を供給でき、通電される電力を電源とすることで検査子機に別途電源を設ける必要が無い。
更に、個々の検査子機1に対する信号形態の設定は、記憶している信号を選択するだけであり、容易に設定できる。また、検査親機2は検査子機1に設定される信号の全種類を記憶しているため、検査子機に設定されたIDを新たに入力する必要がなく、検査する作業者は検査子機1に設定したIDを把握するだけで良い。
また、検査親機2は電源を内蔵するため、分電盤3等から電源を採る必要がなく、作業者の感電事故等を防止できるし、電源コンセント4に電源プラグ1aを差し込むことで検査子機1を分岐電路L3に接続でき、検査子機1を容易に接続できる。
Claims (6)
- 単相3線式の電源線を引き込んで、前記電源線を分岐ブレーカを介して複数に分岐して送出する分電盤において、個々の分岐電路の接続確認を実施するための分電盤接続検査装置であって、
前記分岐電路のそれぞれに接続されて、予め設定されたそれぞれ異なる信号形態でオン/オフ動作する負荷手段を備えた複数の検査子機と、
前記電源線の中性線或いは一方の電圧線に流れる電流から、前記負荷手段により生成される前記信号形態を抽出する信号抽出部、前記検査子機の個々に設定された前記信号形態を検査子機のID情報と共に記憶する判別情報記憶部、前記信号抽出部が抽出した信号情報から前記検査子機のIDを判別する子機判別手段、そして判別したIDを表示する表示部を備えた検査親機と、を有することを特徴とする分電盤接続検査装置。 - 前記信号抽出部は、主幹ブレーカの一次側の前記電源線に接続された電流計測手段から電流情報を入手し、
前記子機判別手段は、検査対象の分岐電路を構成する前記分岐ブレーカのみオン操作されることで、前記検査子機のID情報を判別することを特徴とする請求項1記載の分電盤接続検査装置。 - 前記検査子機は、接続した分岐電路から電源が供給されることを特徴とする請求項1又は2記載の分電盤接続検査装置。
- 前記検査子機は、前記判別情報記憶部が記憶する情報と同一の情報を記憶する子機ID記憶部、前記信号形態を選択する選択部、そして選択した信号形態のIDを表示する表示部を有し、選択された信号形態で前記負荷手段がオン/オフ動作することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の分電盤接続検査装置。
- 前記検査親機は、電源として蓄電池を備えて成ることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の分電盤接続検査装置。
- 前記検査子機は電源プラグを備え、前記分岐電路に接続されている電源コンセントに前記電源プラグを差し込むことで、前記検査子機が前記分岐電路に接続されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の分電盤接続検査装置。
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