JP7278149B2 - 電線検査システム、及び、電線検査方法 - Google Patents

電線検査システム、及び、電線検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、電線検査システム、及び、電線検査方法に関する。
現在、設備機器を交換するときに、設備機器間を相互に接続する電線対が再利用可能であるか否かを判別することがある。ここで、電線対が再利用可能であるか否かを判別する方法として、短絡時抵抗値と開放時抵抗値とを判別する方法が知られている。短絡時抵抗値は、電線対の一端間を短絡したときの電線対の他端間の抵抗値である。開放時抵抗値は、電線対の一端間を開放したときの電線対の他端間の抵抗値である。
ここで、電線対の他端において抵抗値を測定する場合において、電線対の一端間が自動で短絡及び開放されると便利である。特許文献1には、電線対の他端間の電圧を測定する場合において、電線対の一端間を予め定められた周期で短絡又は開放する開閉切替装置が記載されている。ところで、複数のフロアに亘って複数の設備機器が配置されている場合、電線対が各フロアに分岐することがある。この場合、分岐した電線対毎に短絡時抵抗値と開放時抵抗値とを判別することが好適である。
特開2016-95271号公報
しかしながら、特許文献1に記載された開閉切替装置は、電線対の一端間の状態を周期的に自動で切り替える装置であり、外部の装置から制御可能な装置ではない。このため、特許文献1に記載された開閉切替装置を、各フロアに分岐した電線対の末端部分に接続する場合、どのフロアの電線対がどの状態であるのかを正確に把握することが困難である。一方、作業者が末端部分の状態を手動で切り替える場合、短絡時抵抗値又は開放時抵抗値を測定する毎に上記状態を手動で切り替える必要が生じ、非常に面倒である。また、作業者が頻繁に各フロアに出入りすることが好ましくない場合も多い。このため、分岐して設備機器間を接続する電線対を効率的に検査する技術が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、分岐して設備機器間を接続する電線対を効率的に検査する電線検査システム、及び、電線検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電線検査システムは、
第1設備機器が備える第1端子対から複数の第2設備機器がそれぞれ備える複数の第2端子対に向けて分岐し、前記第1端子対と前記複数の第2端子対のそれぞれとを接続する複数の電線対を検査する電線検査システムであって、
前記複数の第2端子対にそれぞれ接続された複数の開閉切替装置と、
前記第1端子対に接続された電線検査装置と、を備え、
前記複数の開閉切替装置のそれぞれは、
前記第2端子対間に接続された開閉手段と、
前記第2端子対間の開閉状態を制御するためのコマンドを前記電線検査装置から受信するコマンド受信手段と、
前記コマンド受信手段により受信された前記コマンドに基づいて前記開閉手段を制御することにより、前記第2端子対間を短絡又は開放する開閉制御手段と、を備え、
前記電線検査装置は、
前記複数の開閉切替装置のそれぞれに、前記コマンドを送信するコマンド送信手段と、
前記複数の第2端子対のうち1つの第2端子対間が短絡され、前記複数の第2端子対のうち残りの第2端子対間が開放されているときに、前記第1端子対間の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、
前記抵抗値測定手段により測定された抵抗値が予め定められた抵抗値範囲内であるか否かの判別結果を示す情報を表示する判別結果表示手段と、を備える。
本発明では、第1端子対に接続された電線検査装置から複数の第2端子対にそれぞれ接続された複数の開閉切替装置に送信されたコマンドにより、複数の第2端子対のうち1つの第2端子対間が短絡され、残りの第2端子対間が開放されているときに、電線検査装置により第1端子対間の抵抗値が測定される。従って、本発明によれば、分岐して設備機器間を接続する電線対を効率的に検査することができる。
本発明の実施形態1に係る電線検査システムの構成図 本発明の実施形態1に係る電線検査装置の機能ブロック図 電線検査装置が備える通信部の回路図 電線検査装置が備える抵抗測定部の回路図 フレームデータの構成図 本発明の実施形態1に係る開閉切替装置の構成図 制御スケジュールの説明図 本発明の実施形態1に係る電線検査装置が実行する電線検査処理を示すフローチャート 図8に示す抵抗値測定処理を示すフローチャート 本発明の実施形態1に係る開閉切替装置が実行する開閉制御処理を示すフローチャート 検査結果提示画面を示す図 本発明の実施形態2に係る電線検査装置が備える通信部の回路図 本発明の実施形態2に係る開閉切替装置の構成図
(実施形態1)
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る電線検査システム1000について説明する。電線検査システム1000は、複数の設備機器を相互に接続する電線対を検査するシステムである。具体的には、電線検査システム1000は、複数の枝に分岐する電線対の枝毎に、短絡時抵抗値と開放時抵抗値とが予め定められた抵抗値範囲内に収まっているか否かを判別する。短絡時抵抗値は、電線対の一端の短絡時における電線対の他端間の抵抗値である。開放時抵抗値は、電線対の一端の開放時における電線対の他端間の抵抗値である。
本実施形態では、電線検査システム1000を適用するシステムが、室外機100と、室内機201と、室内機202と、室内機203と、室内機204と、室内機205と、室内機206とを備える空調システムである。つまり、本実施形態では、電線検査システム1000は、空調システムが備える空調機を相互に接続する電線対を検査する。室外機100は、1階の室外に設置される空調機である。室内機201と室内機202とは、1階の室内に設置される空調機である。室内機203と室内機204とは、2階の室内に設置される空調機である。室内機205と室内機206とは、3階の室内に設置される空調機である。
室外機100は、端子11Aと端子11Bとを備える。以下、端子11Aと端子11Bとをまとめて端子対11という。第1端子対は、例えば、端子対11に対応する。室内機201は、端子21Aと端子21Bとを備える。室内機202は、端子22Aと端子22Bとを備える。端子22Aと端子22Bとをまとめて端子対22という。室内機203は、端子23Aと端子23Bとを備える。室内機204は、端子24Aと端子24Bとを備える。端子24Aと端子24Bとをまとめて端子対24という。
室内機205は、端子25Aと端子25Bとを備える。室内機206は、端子26Aと端子26Bとを備える。端子26Aと端子26Bとをまとめて端子対26という。第2端子対は、例えば、端子対22と端子対24と端子対26とに対応する。第1設備機器は、例えば、室外機100に対応する。第2設備機器は、第1設備機器から見て電線対の末端に接続される設備機器であり、例えば、室内機202と室内機204と室内機206とに対応する。
端子11Aと端子31Aとは、電線41Aにより接続される。端子11Bと端子31Bとは、電線41Bにより接続される。端子31Aと端子21Aとは、電線42Aにより接続される。端子31Bと端子21Bとは、電線42Bにより接続される。端子21Aと端子22Aとは、電線43Aにより接続される。端子21Bと端子22Bとは、電線43Bにより接続される。端子31Aと端子32Aとは、電線44Aにより接続される。端子31Bと端子32Bとは、電線44Bにより接続される。
端子32Aと端子23Aとは、電線45Aにより接続される。端子32Bと端子23Bとは、電線45Bにより接続される。端子23Aと端子24Aとは、電線46Aにより接続される。端子23Bと端子24Bとは、電線46Bにより接続される。端子32Aと端子25Aとは、電線47Aにより接続される。端子32Bと端子25Bとは、電線47Bにより接続される。端子25Aと端子26Aとは、電線48Aにより接続される。端子25Bと端子26Bとは、電線48Bにより接続される。
このように、複数の設備機器は、基本的に、2本の電線(以下、適宜「電線対」という。)により接続される。電線対は、例えば、複数の設備機器間における情報又は電力の伝送に用いられるケーブルに含まれる2本の電線である。なお、ケーブル内では、2本の電線はそれぞれ絶縁体により被服され、2本の電線は互いに絶縁される。ここで、電線対は、室外機100から、各階の末端の室内機に向けて、分岐、つまり、枝分かれする。また、室外機100と1つの階に設置された複数の空調機とは、電線対により直列に接続される。
具体的には、1階に関しては、室外機100と室内機201と室内機202とが、電線対51により直列に接続される。電線対51は、電線41Aと電線42Aと電線43Aとが直列に接続された電線と、電線41Bと電線42Bと電線43Bとが直列に接続された電線との対である。また、2階に関しては、室外機100と室内機203と室内機204とが、電線対52により直列に接続される。電線対52は、電線41Aと電線44Aと電線45Aと電線46Aとが直列に接続された電線と、電線41Bと電線44Bと電線45Bと電線46Bとが直列に接続された電線との対である。
また、3階に関しては、室外機100と室内機205と室内機206とが、電線対53により直列に接続される。電線対53は、電線41Aと電線44Aと電線47Aと電線48Aとが直列に接続された電線と、電線41Bと電線44Bと電線47Bと電線48Bとが直列に接続された電線との対である。なお、本実施形態では、電線41Aと電線41Bとが電線対51と電線対52と電線対53とで共用されているが、電線41Aと電線41Bとが電線対51と電線対52と電線対53とで別々に用意されていてもよい。同様に、電線44Aと電線44Bとが電線対52と電線対53とで別々に用意されていてもよい。
ここで、電線検査システム1000は、室外機100と、各階の末端の室内機とを接続する電線対の短絡時抵抗値及び開放時抵抗値を測定する。具体的には、電線検査システム1000は、室外機100と室内機202とを接続する電線対51と、室外機100と室内機204とを接続する電線対52と、室外機100と室内機206とを接続する電線対53とのそれぞれについて、短絡時抵抗値及び開放時抵抗値を測定する。抵抗値の測定は、3つの電線対が集約された室外機100の接続箇所にて実行される。つまり、端子対11に接続された電線検査装置300が、端子対11間の抵抗値を測定する。
ここで、電線検査システム1000は、電線対51と電線対52と電線対53とが敷設された状態で、電線対51と電線対52と電線対53とを検査する。この場合、電線対51と電線対52と電線対53との両端のうち電線検査装置300に接続されていない方の端部は、基本的に、電線検査装置300から離れた場所に存在する。従って、これらの端部には、これらの端部の開閉状態を切り替える開閉切替装置400が接続される。
なお開閉切替装置400は、図1における、開閉切替装置401、開閉切替装置402、及び、開閉切替装置403の総称である。開閉切替装置401は、室内機202が備える端子対22に接続される。開閉切替装置402は、室内機204が備える端子対24に接続される。開閉切替装置403は、室内機206が備える端子対26に接続される。そして、電線検査装置300は、開閉切替装置400をコマンドで制御することにより、これらの端部の開閉状態を切り替える。電線検査装置300が開閉切替装置400にコマンドを送信する方法は、適宜、調整することができる。本実施形態では、電線検査装置300は、コマンドに応じたパターンの電流を電線対に流すことにより、開閉切替装置400にコマンドを送信する例について説明する。
ここで、電線検査装置300は、検査対象の電線対を検査する場合、検査対象でない電線対の影響を減らすため、検査対象でない電線対の端部を開放状態にする。例えば、電線検査装置300は、電線対51を検査する場合、まず、電線対52の端部である端子対24間と電線対53の端部である端子対26間とを開放状態にする。そして、電線検査装置300は、電線対51の端部である端子対22間を短絡状態にしたときの端子対11間の抵抗値を、電線対51の短絡時抵抗値として測定する。また、電線検査装置300は、電線対51の端部である端子対22間を開放状態にしたときの端子対11間の抵抗値を、電線対51の開放時抵抗値として測定する。
次に、図2を参照して、電線検査装置300の基本的な機能について説明する。図2に示すように、電線検査装置300は、機能的には、制御部310と、操作受付部320と、記憶部330と、通信部340と、開閉判別部350と、抵抗値測定部360と、表示部370とを備える。コマンド送信手段は、例えば、通信部340に対応する。抵抗値測定手段は、例えば、抵抗値測定部360に対応する。判別結果表示手段は、例えば、表示部370に対応する。
制御部310は、電線検査装置300全体の動作を制御する。制御部310は、例えば、予め定められたプログラムに従って動作する。制御部310は、機能的には、抵抗値判別部311を備える。抵抗値判別部311は、抵抗値測定部360により測定された抵抗値が、予め定められた抵抗値範囲内であるか否かを判別する。抵抗値測定部360により測定される抵抗値は、基本的に、短絡時抵抗値と開放時抵抗値とのいずれかである。短絡時抵抗値は、電線対の往復分の抵抗値であるため、ループ抵抗とも呼ばれる。開放時抵抗値は、電線対の端部を絶縁状態にしたときの抵抗値であるため、絶縁抵抗とも呼ばれる。
上記抵抗値範囲は、基本的に、正常範囲を意味する。正常範囲は、例えば、電線対の素材、電線対の断面積、電線対の長さなどにより定められる。例えば、短絡時抵抗値の正常範囲は、数Ωから数kΩの範囲である。また、例えば、開放時抵抗値の正常範囲は、数百kΩ以上である。例えば、抵抗値判別部311は、測定された短絡時抵抗値が10Ωから1kΩの範囲内であるか否かと、測定された開放時抵抗値が200kΩ以上であるか否かを判別する。抵抗値判別部311は、判別結果を示す情報を表示部370に供給する。制御部310及び抵抗値判別部311の機能は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、RTC(Real Time Clock)などを内蔵したCPU(Central Processing Unit)の機能により実現される。
操作受付部320は、電線検査装置300に対する各種の操作をユーザから受け付ける。操作受付部320は、例えば、開始指示操作とアドレス指定操作とをユーザから受け付ける。開始指示操作は、電線検査処理の開始を指示する操作である。アドレス指定操作は、開閉切替装置401のアドレスと開閉切替装置402のアドレスと開閉切替装置403のアドレスとを指定する操作である。このアドレスは、通信部340がコマンドを送信するときに、コマンドの送信先の開閉切替装置400を指定するためのアドレスとして用いられる。操作受付部320は、受け付けた操作の内容を示す操作情報を、制御部310に供給する。操作受付部320の機能は、例えば、タッチスクリーンの機能により実現される。
記憶部330は、電線検査装置300が実行する電線検査処理に用いられる各種のデータを記憶する。例えば、記憶部330は、アドレス情報と正常範囲情報とを記憶する。アドレス情報は、開閉切替装置401のアドレスと開閉切替装置402のアドレスと開閉切替装置403のアドレスとを示す情報である。正常範囲情報は、短絡時抵抗値の正常範囲と開放時抵抗値の正常範囲とを示す情報である。記憶部330の機能は、例えば、フラッシュメモリの機能により実現される。
通信部340は、開閉切替装置400と通信する。具体的には、通信部340は、電線対を介した電流伝送により、開閉切替装置400にコマンドを送信する。通信部340は、開閉切替装置401と開閉切替装置402と開閉切替装置403とのそれぞれに、第2端子対間の開閉状態を制御するためのコマンドを送信する。通信部340の機能は、例えば、電線対間に電流を流す回路の機能により実現される。
以下、図3を参照して、通信部340の回路図について説明する。図3に示すように、通信部340は、回路的には、電源端子341と、スイッチング素子342と、信号変換回路343と、負荷抵抗344と、接地端子345とを備える。
電源端子341は、通信用の電源電圧が印加される端子である。通信用の電源電圧は、例えば、5Vである。スイッチング素子342は、端子対11間に電流を流す状態(以下、適宜「導通状態」という。)と、端子対11間に電流を流さない状態(以下、適宜「絶縁状態」という。)とを切り替える素子である。スイッチング素子342が備える電流路の一端は、電源端子341に接続される。スイッチング素子342が備える電流路の他端は、負荷抵抗344の一端に接続される。スイッチング素子342が備える制御端子は、信号変換回路343に接続される。スイッチング素子342は、例えば、NPN(Negative Positive Negative)型トランジスタである。
信号変換回路343は、制御部310から供給されたデータ信号を、スイッチング素子342に供給する制御信号に変換する。データ信号は、例えば、フレームデータを8ビット毎にパラレル信号で示す電圧信号である。制御信号は、例えば、このフレームデータを1ビットのシリアル信号で示す電圧信号である。以下、図5を参照して、フレームデータの構成について説明する。
図5に示すように、フレームデータは、アドレスとコマンドとを含む。アドレスは、開閉切替装置400に付与されたアドレスである。アドレスは、アドレスを示す8ビットのビットデータに加え、1ビットのスタートビットと1ビットのストップビットとを含む。図示は省略するが、コマンドは、例えば、コマンドを示す8ビットのビットデータに加え、1ビットのスタートビットと1ビットのストップビットとを含む。本実施形態では、ビット値が0であるときに端子対11間に電流が流れることが許容され、ビット値が1であるときに端子対11間に電流が流れることが許容されないものとする。
負荷抵抗344は、端子対11間に流れる電流を制限するための抵抗である。負荷抵抗344の他端は、端子11Aに接続される。接地端子345は、接地電位に設定される端子である。接地端子345は、端子11Bに接続される。
開閉判別部350は、端子対11間が開放状態と導通状態とのいずれであるのかを判別する。開放状態は、端子対11間にほぼ電流が流れない状態である。導通状態は、端子対11間に少なくとも少しの電流が流れる状態である。開閉判別部350は、例えば、端子対間の抵抗値が100kΩ以上であるときに開放状態であると判別し、端子対間の抵抗値が100kΩ未満であるときに導通状態であると判別する。開閉判別部350は、抵抗値測定部360による抵抗値測定に先立って、開閉状態の判別処理を実行する。この理由は、端子対11間の状態が明らかに異常である場合、端子対11間の抵抗値を測定することは、回路保護の観点から望ましくなく、また、あまり意味がないためである。開閉判別部350の機能は、例えば、オペアンプを含む比較回路の機能により実現される。
抵抗値測定部360は、複数の第2端子対のうち1つの第2端子対間が短絡され、複数の第2端子対のうち残りの第2端子対間が開放されているときに、第1端子対間の抵抗値を測定する。例えば、1つの第2端子対が端子対22である場合、残りの第2端子対は端子対24と端子対26との2つである。なお、第1端子対は、端子対11である。このように、抵抗値測定部360は、検査対象外の電線対の影響を受けないように、検査対象外の電線対の端部を開放状態にした上で、検査対象の電線対の短絡時抵抗値を測定する。抵抗値測定部360の機能は、例えば、A/D(Analog/Digital)変換器と演算回路とを含む回路の機能により実現される。
以下、図4を参照して、抵抗値測定部360の回路図について説明する。図4に示すように、抵抗値測定部360は、回路的には、電源端子361と、スイッチング素子362と、負荷抵抗363と、抵抗値検出回路364と、接地端子365とを備える。
電源端子361は、抵抗値の測定に用いる電源電圧が印加される端子である。電源電圧は、例えば、5Vである。スイッチング素子362は、制御部310から供給される制御信号に従って、端子対11間に電流を流す導通状態と、端子対11間に電流を流さない絶縁状態とを切り替える素子である。スイッチング素子362の一端は、電源端子361に接続される。スイッチング素子362の他端は、負荷抵抗363の一端に接続される。スイッチング素子362は、例えば、メカニカルリレーである。
負荷抵抗363は、端子対11間に流れる電流の大きさに応じた電圧を負荷抵抗363の両端に発生させる抵抗である。負荷抵抗363の他端は、端子11Aに接続される。抵抗値検出回路364は、端子対11間の抵抗値を検出する回路である。抵抗値検出回路364は、負荷抵抗363の両端間の電圧と電源電圧との比から、端子対11間の抵抗値を算出する回路である。抵抗値検出回路364は、算出した抵抗値を示す情報を制御部310に供給する。接地端子365は、接地電位に設定される端子である。接地端子365は、端子11Bに接続される。
なお、開閉判別部350は、例えば、図4に示す抵抗値測定部360において、負荷抵抗363の抵抗値を調整した上で、抵抗値検出回路364を電圧判別回路に置換することで実現可能である。この電圧判別回路は、負荷抵抗363の両端間の電圧が閾値以上であるか否かの判別結果を制御部310に供給する回路である。
表示部370は、抵抗値測定部360により測定された抵抗値が予め定められた抵抗値範囲内であるか否かの判別結果を示す情報を表示する。つまり、表示部370は、抵抗値判別部311の判別結果を示す情報を表示する。例えば、表示部370は、電線対51と電線対52と電線対53とのそれぞれについて、短絡時抵抗値と開放時抵抗値とが正常範囲内であるか否かを示す情報を表示する。なお、表示部370は、更に、短絡時抵抗値、開放時抵抗値、短絡時抵抗値の正常範囲、開放時抵抗値の正常範囲などを示す情報を表示してもよい。表示部370の機能は、例えば、CPUとタッチスクリーンとが協働することにより実現される。
次に、図6を参照して、開閉切替装置400の基本的な構成及び機能について説明する。以下、開閉切替装置400が開閉切替装置401である場合について説明する。図6に示すように、開閉切替装置400は、制御回路410と、通信回路420と、アドレススイッチ430と、リレー440と、リレー駆動回路450と、電源回路460とを備える。開閉手段は、例えば、リレー440に対応する。コマンド受信手段は、例えば、通信回路420に対応する。開閉制御手段は、例えば、制御回路410とリレー駆動回路450とに対応する。
制御回路410は、開閉切替装置400の全体の動作を制御する。例えば、制御回路410は、電線検査装置300から受信した制御スケジュールに従って、リレー440の開閉状態を制御する。制御回路410は、タイマ回路411を備える。タイマ回路411は、計時機能を有する回路である。制御回路410は、タイマ回路411から出力される時刻情報に基づいて、現在時刻を特定する。そして、制御回路410は、現在時刻がリレー440の開閉状態の切替タイミングであることが制御スケジュールにより示されている場合、リレー駆動回路450を制御して、リレー440の開閉状態を切り替える。制御回路410は、例えば、CPU、RAM、ROM、RTCを備える。
通信回路420は、電線検査装置300と通信する。具体的には、通信回路420は、電線対を介した電流伝送により、電線検査装置300からコマンドを送信する。このコマンドは、第2端子間の開閉状態を制御するためのコマンドである。このコマンドには、制御スケジュールを示すコマンドが含まれる。通信回路420は、電流センサ421を備える。電流センサ421は、端子22Aと端子22Bとの間に流れる電流の大きさに応じた電圧信号を通信回路420に供給する。通信回路420は、電流センサ421から供給された電圧信号に基づいて、端子22Aと端子22Bとの間に電流が流れているか否かを判別する。通信回路420は、電流の有無を時系列に並べて、フレームデータを復元する。
通信回路420は、フレームデータに含まれるアドレスがアドレススイッチ430により設定されたアドレスと一致する場合、又は、フレームデータに含まれるアドレスがブロードキャストに対応する同報アドレスである場合、フレームデータに含まれるコマンドを示す情報を制御回路410に供給する。アドレスは、例えば、8ビットのビットデータ、つまり、0x00から0xFFの数値により表現される。なお、同報アドレスは、例えば、0xFFである。なお、第2端子対間がリレー440により開放されている間、第2端子対間には電流は流れない。つまり、通信回路420は、第2端子対間がリレー440により短絡されているときに、コマンドを受信することが可能である。通信回路420は、例えば、A/D変換器と比較回路とを備える。
アドレススイッチ430は、ユーザが開閉切替装置400のアドレスを設定するためのスイッチである。ユーザは、開閉切替装置401のアドレスと開閉切替装置402のアドレスと開閉切替装置403のアドレスとを、重複しないように設定する。例えば、開閉切替装置401のアドレスは0x01に設定され、開閉切替装置402のアドレスは0x02に設定され、開閉切替装置403のアドレスは0x03に設定される。アドレススイッチ430に設定されたアドレスを示す情報は、制御回路410と通信回路420とに供給される。アドレススイッチ430は、例えば、ディップスイッチ、ロータリースイッチである。
リレー440は、第2端子対間に接続され、第2端子対間を短絡状態又は開放状態にする。リレー440は、リレー駆動回路450による制御に従って、第2端子対間の開閉状態を切り替える。リレー440は、例えば、接点と電磁石とを備える、ノーマリオープンのメカニカルリレーである。
リレー駆動回路450は、制御回路410による制御に従って、第2端子対間を短絡又は開放する。なお、制御回路410は、通信回路420が受信したコマンドに基づいてリレー440を制御する。つまり、リレー駆動回路450は、制御回路410によるコマンドに基づく制御に従って、第2端子対間を短絡又は開放する。リレー駆動回路450は、リレー440が備える接点の状態を切り替えるための制御信号を、リレー440に供給する。
電源回路460は、開閉切替装置400の動作電力を供給するための回路である。電源回路460は、電池461と電源スイッチ462とを備える。電池461は、蓄えている電力を、直流電力として電源回路に供給する。電源スイッチ462は、ユーザによる操作に従って、電池461と電源回路460との接続状態を切り替える。電源回路460は、電池461と接続されている間、制御回路410と通信回路420とリレー駆動回路450とに電力を供給する。
次に、電線検査装置300及び開閉切替装置400の機能の詳細について説明する。
通信部340は、複数の開閉切替装置400のうち第1開閉切替装置に接続された第2端子対間が短絡されているときに、コマンドに対応するパターンの電流を第1端子対間に流すことにより、第1開閉切替装置にコマンドを送信する。第1開閉切替装置は、検査対象の電線対に接続された開閉切替装置400である。以下、検査対象の電線対が電線対51であり、第1開閉切替装置は開閉切替装置401であり、第2端子対は端子対22である例について説明する。
この場合、通信部340は、端子対22と端子対24と端子対26とのうち少なくとも端子対22間が短絡されているときに、コマンドに対応するパターンの電流を端子対11間に流すことにより、開閉切替装置401にコマンドを送信する。なお、端子対22間が開放されているときは端子対22間に電流が流れないため、電線検査装置300は開閉切替装置401にコマンドを送信することができない。なお、端子対24と端子対26とは、短絡されていてもよいし、開放されていてもよい。なお、コマンドは、アドレスとともにフレームデータに含まれた状態で送信される。
一方、第1開閉切替装置が備える通信回路420は、第1開閉切替装置に接続された第2端子対間に流れる電流のパターンを検出することにより、コマンドを受信する。つまり、開閉切替装置401が備える通信回路420は、端子対22間が短絡されているときに、端子対22間に流れる電流のパターンを検出することにより、コマンドを受信する。なお、通信回路420は、検出した電流のパターンからフレームデータを特定し、フレームデータに含まれるアドレス及びコマンドを特定する。そして、通信回路420は、特定したアドレスが開閉切替装置401のアドレス又は同報アドレスであると判別した場合、特定したコマンドを取得する。一方、通信回路420は、特定したアドレスが開閉切替装置401のアドレスと同報アドレスとのいずれでもないと判別した場合、特定したコマンドを破棄する。
ここで、第1開閉切替装置が備えるリレー440は、ノーマリオープンのメカニカルリレーである。このため、第1開閉切替装置の電源が投入された直後は、リレー440により開放状態にされた第2端子対間に電流が流れず、第1開閉切替装置はコマンドを受信することができない。そこで、第1開閉切替装置が備える制御回路410及びリレー駆動回路450は、第1開閉切替装置の電源が投入されたときに、第1開閉切替装置に接続された第2端子対間が短絡するように第1開閉切替装置が備えるリレー440を制御する。かかる構成によれば、第1開閉切替装置は、電線検査装置300からコマンドを受信できる。
また、通信部340は、電線対の検査処理が完了したときに、複数の開閉切替装置400のそれぞれに、第2端子対間を開放状態に制御するためのコマンドを送信する。電線対の検査処理は、複数の第2端子対のそれぞれについて短絡時に第1端子対間の抵抗値を測定する処理を含む処理である。電線対の検査処理は、具体的には、例えば、後述する電線検査処理である。
このように、電線対の検査処理が完了したときは、全ての第2端子対間を開放状態にすることが好適である。この理由は、第2端子対間が開放されていれば、例えば、空調機の制御に悪影響を及ぼしにくいためである。同様の理由から、リレー440は、例えば、第1開閉切替装置の電源が意図せずにオフされた場合に悪影響がないように、ノーマリクローズではなくノーマリオープンであることが好適である。
また、通信部340は、第1コマンドと第2コマンドとを第2開閉切替装置に送信する。第1コマンドは、複数の開閉切替装置のうち第2開閉切替装置が備えるリレー440の制御スケジュールを示す情報を含むコマンドである。第2コマンドは、制御スケジュールによる制御の開始を指示する情報を含むコマンドである。第2開閉切替装置は、複数の開閉切替装置のうち制御対象の1つの開閉切替装置である。
一方、第2開閉切替装置が備える制御回路410及びリレー駆動回路450は、第2開閉切替装置が備える通信回路420により第1コマンドが受信された後に第2コマンドが受信された場合、制御スケジュールに従って、第2開閉切替装置が備えるリレー440を制御する。このように、制御スケジュールを用いてリレー440の開閉状態を一括指示する方法は、リレー440の開閉状態を個別指示する方法よりも利便性が高いと考えられる。この理由として、例えば、一度、個別指示によりリレー440を開放状態にすると、以後、第2開閉切替装置がコマンドを受信できなくなるためである。
ここで、通信部340は、複数の開閉切替装置400のそれぞれを第2開閉切替装置として第1コマンドを送信した後、第2コマンドをブロードキャストにより複数の開閉切替装置400に送信することが好適である。この場合、通信部340は、開閉切替装置401に開閉切替装置401用の制御スケジュールを送信し、開閉切替装置402に開閉切替装置402用の制御スケジュールを送信し、開閉切替装置403に開閉切替装置403用の制御スケジュールを送信する。その後、通信部340は、開閉切替装置401と開閉切替装置402と開閉切替装置403とに、ブロードキャストにより、制御スケジュールに従った制御の開始を指示する。
かかる構成によれば、複数の開閉切替装置400のそれぞれを個別に制御するコマンドを送信する手間が省けるだけでなく、リレー440の開放後にコマンドを送信することができないという不具合を回避することができる。
次に、図7を参照して、制御スケジュールについて説明する。図7には、全ての開閉切替装置400の制御スケジュールを示している。図7において、横軸は、制御スケジュールによる制御が開始されてからの経過時間(秒)を示す。
図7には、開閉切替装置400は、第1待ち時間分待機した後に、リレー440を1秒間開放状態にし、その後、リレー440を1秒間短絡状態にし、その後、第2待ち時間分待機する、という制御パターンに従った制御を繰り返すことを示している。なお、開閉切替装置400は、第1待ち時間と第2待ち時間とにおいては、リレー440を開放状態にする。第1待ち時間と第2待ち時間とは、開閉切替装置401と開閉切替装置402と開閉切替装置403とで異なる。図7には、開閉切替装置401、開閉切替装置402、開閉切替装置403の順序で制御される制御パターンを示している。
ここで、第1待ち時間をT1、第2待ち時間をT2、開放時間と短絡時間との合計の時間である開閉合計時間をT3、開閉切替装置400の個数をN、全ての開閉切替装置400における注目する開閉切替装置400の制御番号をXとする。この場合、T1+T2=T3×(N-1)である。また、T1=T3×(X-1)である。図7には、開閉切替装置401に関しては、0秒の第1待ち時間、1秒の開放時間、1秒の短絡時間、4秒の第2待ち時間という順番で制御されることを示している。
同様に、開閉切替装置402に関しては、2秒の第1待ち時間、1秒の開放時間、1秒の短絡時間、2秒の第2待ち時間という順番で制御される。また、開閉切替装置403に関しては、4秒の第1待ち時間、1秒の開放時間、1秒の短絡時間、0秒の第2待ち時間という順番で制御される。なお、本実施形態では、6秒で完了する制御パターンが10回繰り返され、60秒で電線検査処理が完了するものとする。なお、開閉切替装置400は、電線検査処理が完了した場合、自発的にリレー440を開放状態にしてもよいし、電線検査装置300による制御に従ってリレー440を開放状態にしてもよい。
次に、図8に示すフローチャートを参照して、電線検査装置300が実行する電線検査処理について説明する。電線検査処理は、例えば、電線検査装置300の電源が投入されると開始される。
まず、電線検査装置300は、開始指示操作があるか否かを判別する(ステップS101)。例えば、電線検査装置300は、操作受付部320に対して、電線検査処理の開始を指示する開始指示操作がユーザによりなされたか否かを判別する。電線検査装置300は、開始指示操作がないと判別すると(ステップS101:NO)、ステップS101に処理を戻す。
電線検査装置300は、開始指示操作があると判別すると(ステップS101:YES)、アドレス情報を取得する(ステップS102)。アドレス情報は、開閉切替装置400のアドレスを示す情報である。電線検査装置300は、例えば、操作受付部320になされたユーザ操作に従って、アドレス情報を取得する。つまり、電線検査装置300は、ユーザから、開閉切替装置401のアドレス、開閉切替装置402のアドレス、開閉切替装置403のアドレスの入力を受け付ける。
電線検査装置300は、ステップS102の処理を完了すると、制御パターンを生成する(ステップS103)。具体的には、電線検査装置300は、例えば、開閉切替装置400の個数、第1待ち時間、第2待ち時間、開放時間、短絡時間、開閉切替装置400の制御順序に基づいて、制御パターンを生成する。電線検査装置300は、ステップS103の処理を完了すると、開閉切替装置400を選択する(ステップS104)。例えば、電線検査装置300は、開閉切替装置401、開閉切替装置402、開閉切替装置403の順序で、開閉切替装置400を選択する。
電線検査装置300は、ステップS104の処理を完了すると、制御パターンコマンドを送信する(ステップS105)。制御パターンコマンドは、生成した制御パターンのうち、制御対象の開閉切替装置400に関する制御パターンを示すコマンドである。電線検査装置300は、制御対象の開閉切替装置400のアドレスと制御パターンコマンドとを含むフレームデータに対応するパターンの電流を、端子対11間に流す。制御パターンコマンドは、上述した第1コマンドである。
電線検査装置300は、ステップS105の処理を完了すると、未選択の開閉切替装置400があるか否かを判別する(ステップS106)。電線検査装置300は、未選択の開閉切替装置400があると判別すると(ステップS106:YES)、ステップS104に処理を戻す。一方、電線検査装置300は、未選択の開閉切替装置400がないと判別すると(ステップS106:NO)、開始指示コマンドをブロードキャストで送信する(ステップS107)。つまり、電線検査装置300は、同報アドレスと開始指示コマンドとを含むフレームデータに対応するパターンの電流を、端子対11間に流す。開始指示コマンドは、上述した第2コマンドである。
電線検査装置300は、ステップS107の処理を完了すると、抵抗値測定処理を実行する(ステップS108)。以下、図9を参照して、抵抗値測定処理に関して詳細に説明する。
まず、電線検査装置300は、開閉切替装置400を選択する(ステップS201)。電線検査装置300は、予め定められた制御順序に従って、開閉切替装置400を選択する。電線検査装置300は、ステップS201の処理を完了すると、余裕時間分ウェイトする(ステップS202)。余裕時間は、電線検査装置300による制御タイミングと開閉切替装置400による開閉状態の制御タイミングとを調整するための時間である。余裕時間は、例えば、開放時間及び短絡時間の半分の時間である。例えば、開放時間と短絡時間とが1秒である場合、余裕時間は0.5秒である。
電線検査装置300は、ステップS202の処理を完了すると、開閉状態を検出する(ステップS203)。電線検査装置300は、ステップS203の処理を完了すると、開閉状態が開放状態であるか否かを判別する(ステップS204)。つまり、電線検査装置300は、第2端子対の開閉状態が制御スケジュール通りに開放状態になっているのか否かを判別する。
電線検査装置300は、開閉状態が開放状態であると判別すると(ステップS204:YES)、開放時抵抗を測定する(ステップS205)。つまり、電線検査装置300は、端子対11間の抵抗値を、開放時抵抗として測定する。電線検査装置300は、ステップS205の処理を完了すると、開放時間分ウェイトする(ステップS206)。つまり、電線検査装置300は、第2端子対の開閉状態が短絡状態になるまで待機する。
電線検査装置300は、ステップS206の処理を完了すると、開閉状態を検出する(ステップS207)。電線検査装置300は、ステップS207の処理を完了すると、開閉状態が短絡状態であるか否かを判別する(ステップS208)。つまり、電線検査装置300は、第2端子対間の開閉状態が制御スケジュール通りに短絡状態になっているのか否かを判別する。
電線検査装置300は、開放状態でないと判別した場合(ステップS204:NO)、又は、短絡状態でないと判別した場合(ステップS208:NO)、エラー処理を実行する(ステップS209)。エラー処理は、例えば、選択中の開閉切替装置400と、第2端子対間の開閉状態の理論値と、第2端子対間の開閉状態の測定値とが対応付けられた情報である。電線検査装置300は、ステップS209の処理を完了すると、抵抗値測定処理を完了する。
一方、電線検査装置300は、短絡状態であると判別した場合(ステップS208:YES)、短絡時抵抗を測定する(ステップS210)。つまり、電線検査装置300は、端子対11間の抵抗値を、短絡時抵抗として測定する。電線検査装置300は、ステップS210の処理を完了すると、余裕時間分ウェイトする(ステップS211)。つまり、電線検査装置300は、第2端子対の開閉状態が開放状態になるまで待機する。
電線検査装置300は、ステップS211の処理を完了すると、未選択の開閉切替装置400があるか否かを判別する(ステップS212)。電線検査装置300は、未選択の開閉切替装置400があると判別すると(ステップS212:YES)、ステップS201に処理を戻す。一方、電線検査装置300は、未選択の開閉切替装置400がないと判別すると(ステップS212:NO)、規定回数分の抵抗値を取得済みであるか否かを判別する(ステップS213)。規定回数は、抵抗値の判別精度向上のために、抵抗値を測定する回数である。規定回数は、例えば、10回である。
電線検査装置300は、規定回数分の抵抗値を取得済みでないと判別すると(ステップS213:NO)、ステップS201に処理を戻す。電線検査装置300は、規定回数分の抵抗値を取得済みであると判別すると(ステップS213:YES)、抵抗値測定処理を完了する。
電線検査装置300は、ステップS108の処理を完了すると、開放指示コマンドをブロードキャストで送信する(ステップS109)。開放指示コマンドは、第2端子対間を開放状態にすることを指示するコマンドである。電線検査装置300は、同報アドレスと開放指示コマンドとを含むフレームデータに対応するパターンの電流を、端子対11間に流す。電線検査装置300は、ステップS109の処理を完了すると、検査結果提示画面を表示する(ステップS110)。
図11に、検査結果提示画面900を示す。検査結果提示画面900は、検査結果を示す情報を提示するための画面である。検査結果は、少なくとも、抵抗値が異常である電線対があるか否かの判別結果を含む。検査結果提示画面900は、1階の電線対51と2階の電線対52とには異常がなく、3階の電線対53に異常があることを報知する画面である。検査結果提示画面900は、電線対53の短絡時抵抗値が900kΩと異常に高いこと、つまり、電線対53のどこかが断線している可能性があることを示している。
次に、図10を参照して、開閉切替装置400が実行する開閉制御処理について説明する。開閉制御処理は、開閉切替装置400の電源が投入された後、実行される。
まず、開閉切替装置400は、第2端子対を短絡状態に制御する(ステップS301)。例えば、開閉切替装置400は、リレー440を短絡状態にすることにより、開閉切替装置400に接続された第2端子対を短絡状態にする。開閉切替装置400は、ステップS301の処理を完了すると、制御パターンコマンドを受信したか否かを判別する(ステップS302)。開閉切替装置400は、制御パターンコマンドを受信したと判別すると(ステップS302:YES)、制御パターンを記憶する(ステップS303)。なお、制御パターンは、例えば、制御回路が備える記憶回路に記憶される。
開閉切替装置400は、制御パターンコマンドを受信していないと判別した場合(ステップS302:NO)、又は、ステップS303の処理を完了した場合、開始指示コマンドを受信したか否かを判別する(ステップS304)。開閉切替装置400は、開始指示コマンドを受信したと判別すると、第1待ち時間分ウェイトする(ステップS305)。
開閉切替装置400は、ステップS305の処理を完了すると、1秒間開放状態に制御する(ステップS306)。つまり、開閉切替装置400は、リレー440を1秒間開放状態にする。開閉切替装置400は、ステップS306の処理を完了すると、1秒間短絡状態に制御する(ステップS307)。つまり、開閉切替装置400は、リレー440を1秒間短絡状態にする。開閉切替装置400は、ステップS307の処理を完了すると、第2待ち時間分ウェイトする(ステップS308)。
開閉切替装置400は、ステップS308の処理を完了すると、規定回数分制御済みであるか否かを判別する(ステップS309)。規定回数は、例えば、10回である。開閉切替装置400は、規定回数分制御済みでないと判別すると(ステップS309:NO)、ステップS305に処理を戻す。開閉切替装置400は、開始指示コマンドを受信していないと判別した場合(ステップS304:NO)、又は、規定回数分制御済みであると判別した場合(ステップS309:YES)、開放指示コマンドを受信したか否かを判別する(ステップS310)。
開閉切替装置400は、開放指示コマンドを受信したと判別すると(ステップS310:YES)、開放状態に制御する(ステップS311)。つまり、開閉切替装置400は、リレー440を開放状態にする。開閉切替装置400は、開放指示コマンドを受信していないと判別した場合(ステップS310:NO)、又は、ステップS311の処理を完了した場合、ステップS302に処理を戻す。
本実施形態では、電線検査装置300から開閉切替装置400にコマンドが送信され、分岐した電線対の端部の状態が開閉切替装置400により制御される。従って、本実施形態によれば、分岐して設備機器間を接続する電線対を効率的に検査することができる。
なお、本実施形態では、電線対の端部の状態を切り替えるために、開閉切替装置400が配置された場所に作業者が何度も足を運ぶ必要がない。つまり、作業者は、例えば、設備機器の交換前に、電線対をチェックする場合、電線検査処理の開始前に、全ての開閉切替装置400を取り付け、電線検査処理が完了するまで、開閉切替装置400に触れる必要がない。また、作業者は、電線検査処理が完了した後、新たな設備機器に交換時に、開閉切替装置400を除去すればよい。
このため、本実施形態によれば、設備機器が配置された場所への立ち入りがなるべくない方が好ましい場合において、作業者の立ち入りの回数を減らすことが可能となるため、非常に便利である。
また、本実施形態では、電線対を介して電流伝送によりコマンドが伝送される。従って、本実施形態によれば、無線通信に必要な通信インターフェースを、電線検査装置300と開閉切替装置400とに設けずに済む。
また、本実施形態では、リレー440として、ノーマリオープンのメカニカルリレーが採用され、開閉切替装置400の起動時にリレー440が短絡状態にされる。従って、本実施形態によれば、電線対の端部が短絡されるリスクを低減しつつ、電流伝送が可能となる。
また、本実施形態では、電線検査処理の完了時に、第2端子対間を開放状態にするためのコマンドが伝送される。従って、本実施形態によれば、何らかの原因により、第2端子対間が短絡された状態に維持されることを抑制することができる。
また、本実施形態では、第1コマンドにより制御スケジュールが開閉切替装置400に送信され、第2コマンドにより開閉切替装置400に制御開始が指示される。従って、本実施形態によれば、何らかの要因により、電流伝送ができなくなるリスクを低減することができる。
また、本実施形態では、第2コマンドのブロードキャストにより全ての開閉切替装置400に制御開始が同時に指示される。従って、本実施形態によれば、コマンドの伝送回数を減らし、また、何らかの要因により、電流伝送ができなくなるリスクを低減することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、電線検査装置300が電流伝送により開閉切替装置400にコマンドを送信する例について説明した。電線検査装置300が電圧伝送により開閉切替装置400にコマンドを送信してもよい。以下、図12を参照して、通信部346の回路図について説明する。図12に示すように、通信部346は、回路的には、電源端子341と、スイッチング素子342と、信号変換回路343と、負荷抵抗344と、接地端子345とを備える。
負荷抵抗344の一端は、電源端子341と接続される。負荷抵抗344の他端は、端子11Aとスイッチング素子342の電流路の一端とに接続される。スイッチング素子342の電流路の他端は、端子11Bと接地端子345とに接続される。ここで、信号変換回路343は、例えば、フレームデータを8ビット毎にパラレル信号で示すデータ信号を、制御部310から受信する。信号変換回路343は、このパラレル信号を、フレームデータを1ビットのシリアル信号で示す制御信号に変換し、スイッチング素子342に供給する。かかる構成によれば、スイッチング素子342により、端子対11間に電圧が印加される状態と、端子対11間に電圧が印加されない状態とに切り替えられる。
一方、図13に示すように、開閉切替装置480は、通信回路422の構成が実施形態1とは異なる。つまり、通信回路422は、電流センサ421を備えず、端子対22間に流れる電流ではなく、端子対22間に印加された電圧を検出する。そして、通信回路422は、端子対22間に印加された電圧の時系列データを、コマンドに変換する。
本実施形態では、電線検査装置300から開閉切替装置400にコマンドが送信され、分岐した電線対の端部の状態が開閉切替装置400により制御される。従って、本実施形態によれば、分岐して設備機器間を接続する電線対を効率的に検査することができる。
また、本実施形態では、電線対を介して電圧伝送によりコマンドが伝送される。従って、本実施形態によれば、無線通信に必要な通信インターフェースを、電線検査装置300と開閉切替装置400とに設けずに済む。
さらに、本実施形態では、電圧伝送によりコマンドが伝送可能であるため、抵抗測定をしない間、開閉切替装置400は、第2端子対間を開放状態に維持することができる。また、リレー440としてノーマリオープンのメカニカルリレーを採用した場合、開閉切替装置400は、起動時にリレー440を短絡させる必要がない。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。
実施形態1では、電線検査システム1000が空調システムに適用される例について説明した。電線検査システム1000が他のシステムに適用されてよいことは勿論である。例えば、電線検査システム1000は、分岐する電線対により複数の照明装置又は照明制御装置が接続された照明システムに適用することができる。
実施形態1,2では、電線対を介した有線通信により、コマンドが伝送される例について説明した。電線対を介さない無線通信により、電線検査装置300から開閉切替装置400にコマンドが伝送されてもよい。この場合、無線通信用の通信インターフェースを、電線検査装置300と開閉切替装置400とに設ければよい。
実施形態1,2では、制御スケジュールを示す第1コマンドと制御の開始を指示する第2コマンドとを用いて、全ての開閉切替装置400を一括して制御する例について説明した。開閉切替装置400を個別に制御してもよいことは勿論である。この場合、開閉切替装置400の状態によっては、開閉切替装置400がコマンドを受信できないことに留意することが好適である。例えば、実施形態1では、開閉切替装置400は、自身が開放状態であるときはコマンドを受信することができず、実施形態2では、開閉切替装置400は、いずれかの開閉切替装置400が短絡状態であるときはコマンドを受信することができない。そこで、開閉切替装置400は、コマンドを受信できない状態に制御された後、予め定められた時間が経過した後、自動的にコマンドを受信できる状態に移行することが好適である。例えば、実施形態2において、短絡時抵抗の計測対象の開閉切替装置400に対して、一定時間(例えば、数秒間)だけ短絡状態になることを指示するコマンドを送信することが好適である。
本発明に係る電線検査装置の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータ又は情報端末装置に適用することで、当該パーソナルコンピュータ又は情報端末装置を本発明に係る電線検査装置として機能させることも可能である。また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD-ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、分岐する電線対により複数の設備機器が接続されたシステムに適用可能である。
11,22,24,26 端子対、11A,11B,21A,21B,22A,22B,23A,23B,24A,24B,25A,25B,26A,26B,31A,31B,32A,32B 端子、41A,41B,42A,42B,43A,43B,44A,44B,45A,45B,46A,46B,47A,47B,48A,48B 電線、51,52,53 電線対、100 室外機、201,202,203,204,205,206 室内機、300 電線検査装置、310 制御部、311 抵抗値判別部、320 操作受付部、330 記憶部、340,346 通信部、341,361 電源端子、342,362 スイッチング素子、343 信号変換回路、344,363 負荷抵抗、345,365 接地端子、350 開閉判別部、360 抵抗値測定部、364 抵抗値検出回路、370 表示部、400,401,402,403,480 開閉切替装置、410 制御回路、411 タイマ回路、420,422 通信回路、421 電流センサ、430 アドレススイッチ、440 リレー、450 リレー駆動回路、460 電源回路、461 電池、462 電源スイッチ、900 検査結果提示画面、1000 電線検査システム

Claims (10)

  1. 第1設備機器が備える第1端子対から複数の第2設備機器がそれぞれ備える複数の第2端子対に向けて分岐し、前記第1端子対と前記複数の第2端子対のそれぞれとを接続する複数の電線対を検査する電線検査システムであって、
    前記複数の第2端子対にそれぞれ接続された複数の開閉切替装置と、
    前記第1端子対に接続された電線検査装置と、を備え、
    前記複数の開閉切替装置のそれぞれは、
    前記第2端子対間に接続された開閉手段と、
    前記第2端子対間の開閉状態を制御するためのコマンドを前記電線検査装置から受信するコマンド受信手段と、
    前記コマンド受信手段により受信された前記コマンドに基づいて前記開閉手段を制御することにより、前記第2端子対間を短絡又は開放する開閉制御手段と、を備え、
    前記電線検査装置は、
    前記複数の開閉切替装置のそれぞれに、前記コマンドを送信するコマンド送信手段と、
    前記複数の第2端子対のうち1つの第2端子対間が短絡され、前記複数の第2端子対のうち残りの第2端子対間が開放されているときに、前記第1端子対間の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、
    前記抵抗値測定手段により測定された抵抗値が予め定められた抵抗値範囲内であるか否かの判別結果を示す情報を表示する判別結果表示手段と、を備える、
    電線検査システム。
  2. 第1設備機器が備える第1端子対から複数の第2設備機器がそれぞれ備える複数の第2端子対に向けて分岐し、前記第1端子対と前記複数の第2端子対のそれぞれとを接続する電線対を検査する電線検査システムであって、
    前記複数の第2端子対にそれぞれ接続された複数の開閉切替装置と、
    前記第1端子対に接続された電線検査装置と、を備え、
    前記複数の開閉切替装置のそれぞれは、
    前記第2端子対間に接続された開閉手段と、
    前記第2端子対間の開閉状態を制御するためのコマンドを前記電線検査装置から受信するコマンド受信手段と、
    前記コマンド受信手段により受信された前記コマンドに基づいて前記開閉手段を制御することにより、前記第2端子対間を短絡又は開放する開閉制御手段と、を備え、
    前記電線検査装置は、
    前記複数の開閉切替装置のそれぞれに、前記コマンドを送信するコマンド送信手段と、
    前記複数の第2端子対のうち1つの第2端子対間が短絡され、前記複数の第2端子対のうち残りの第2端子対間が開放されているときに、前記第1端子対間の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、
    前記抵抗値測定手段により測定された抵抗値が予め定められた抵抗値範囲内であるか否かの判別結果を示す情報を表示する判別結果表示手段と、を備え、
    前記コマンド送信手段は、前記複数の第2端子対のそれぞれについて短絡時に前記第1端子対間の抵抗値を測定する処理を含む前記電線対の検査処理が完了したときに、前記複数の開閉切替装置のそれぞれに、前記第2端子対間を開放状態に制御するための前記コマンドを送信する、
    線検査システム。
  3. 第1設備機器が備える第1端子対から複数の第2設備機器がそれぞれ備える複数の第2端子対に向けて分岐し、前記第1端子対と前記複数の第2端子対のそれぞれとを接続する電線対を検査する電線検査システムであって、
    前記複数の第2端子対にそれぞれ接続された複数の開閉切替装置と、
    前記第1端子対に接続された電線検査装置と、を備え、
    前記複数の開閉切替装置のそれぞれは、
    前記第2端子対間に接続された開閉手段と、
    前記第2端子対間の開閉状態を制御するためのコマンドを前記電線検査装置から受信するコマンド受信手段と、
    前記コマンド受信手段により受信された前記コマンドに基づいて前記開閉手段を制御することにより、前記第2端子対間を短絡又は開放する開閉制御手段と、を備え、
    前記電線検査装置は、
    前記複数の開閉切替装置のそれぞれに、前記コマンドを送信するコマンド送信手段と、
    前記複数の第2端子対のうち1つの第2端子対間が短絡され、前記複数の第2端子対のうち残りの第2端子対間が開放されているときに、前記第1端子対間の抵抗値を測定する抵抗値測定手段と、
    前記抵抗値測定手段により測定された抵抗値が予め定められた抵抗値範囲内であるか否かの判別結果を示す情報を表示する判別結果表示手段と、を備え、
    前記コマンド送信手段は、前記複数の開閉切替装置のうち第2開閉切替装置が備える前記開閉手段の制御スケジュールを示す前記コマンドである第1コマンドと、前記制御スケジュールによる制御の開始を指示する前記コマンドである第2コマンドとを、前記第2開閉切替装置に送信し、
    前記第2開閉切替装置が備える前記開閉制御手段は、前記第2開閉切替装置が備える前記コマンド受信手段により前記第1コマンドが受信された後に前記第2コマンドが受信された場合、前記制御スケジュールに従って、前記第2開閉切替装置が備える前記開閉手段を制御する、
    線検査システム。
  4. 前記コマンド送信手段は、前記複数の開閉切替装置のそれぞれを前記第2開閉切替装置として前記第1コマンドを送信した後、前記第2コマンドをブロードキャストにより前記複数の開閉切替装置に送信する、
    請求項に記載の電線検査システム。
  5. 前記コマンド送信手段は、前記複数の開閉切替装置のうち第1開閉切替装置に接続された第2端子対間が短絡されているときに、前記コマンドに対応するパターンの電流を前記第1端子間に流すことにより、前記第1開閉切替装置に前記コマンドを送信し、
    前記第1開閉切替装置が備える前記コマンド受信手段は、前記第1開閉切替装置に接続された前記第2端子対間に流れる電流のパターンを検出することにより、前記コマンドを受信する、
    請求項1から4の何れか1項に記載の電線検査システム。
  6. 前記第1開閉切替装置が備える前記開閉手段は、ノーマリオープンのメカニカルリレーであり、
    前記第1開閉切替装置が備える前記開閉制御手段は、前記第1開閉切替装置の電源が投入されたときに、前記第1開閉切替装置に接続された前記第2端子対間が短絡するように前記第1開閉切替装置が備える前記開閉手段を制御する、
    請求項に記載の電線検査システム。
  7. 前記コマンド送信手段は、前記複数の第2端子対間が開放されているときに、前記コマンドに対応するパターンの電圧を前記第1端子間に印加することにより、前記複数の開閉切替装置のうち第1開閉切替装置に前記コマンドを送信し、
    前記第1開閉切替装置が備える前記コマンド受信手段は、前記第1開閉切替装置に接続された前記第2端子対間に印加された電圧のパターンを検出することにより、前記コマンドを受信する、
    請求項1から4の何れか1項に記載の電線検査システム。
  8. 第1設備機器が備える第1端子対から複数の第2設備機器がそれぞれ備える複数の第2端子対に向けて分岐し、前記第1端子対と前記複数の第2端子対のそれぞれとを接続する複数の電線対を検査する電線検査方法であって、
    前記複数の第2端子対にそれぞれ複数の開閉切替装置を接続し、
    前記第1端子対に電線検査装置を接続し、
    前記電線検査装置から前記複数の開閉切替装置のそれぞれに、前記第2端子対間の開閉状態を制御するためのコマンドを送信し、
    前記複数の開閉切替装置のそれぞれは、前記コマンドに基づいて前記第2端子対間を短絡又は開放し、
    前記電線検査装置は、前記複数の第2端子対のうち1つの第2端子対間が短絡され、前記複数の第2端子対のうち残りの第2端子対間が開放されているときに、前記第1端子対間の抵抗値を測定し、
    測定された抵抗値が予め定められた抵抗値範囲内であるか否かの判別結果を示す情報を表示する、
    電線検査方法。
  9. 第1設備機器が備える第1端子対から複数の第2設備機器がそれぞれ備える複数の第2端子対に向けて分岐し、前記第1端子対と前記複数の第2端子対のそれぞれとを接続する電線対を検査する電線検査方法であって、
    前記複数の第2端子対にそれぞれ複数の開閉切替装置を接続し、
    前記第1端子対に電線検査装置を接続し、
    前記電線検査装置から前記複数の開閉切替装置のそれぞれに、前記第2端子対間の開閉状態を制御するためのコマンドを送信し、
    前記複数の開閉切替装置のそれぞれは、前記コマンドに基づいて前記第2端子対間を短絡又は開放し、
    前記電線検査装置は、前記複数の第2端子対のうち1つの第2端子対間が短絡され、前記複数の第2端子対のうち残りの第2端子対間が開放されているときに、前記第1端子対間の抵抗値を測定し、
    測定された抵抗値が予め定められた抵抗値範囲内であるか否かの判別結果を示す情報を表示し、
    前記電線検査装置は、前記複数の第2端子対のそれぞれについて短絡時に前記第1端子対間の抵抗値を測定する処理を含む前記電線対の検査処理が完了したときに、前記複数の開閉切替装置のそれぞれに、前記第2端子対間を開放状態に制御するための前記コマンドを送信する、
    電線検査方法。
  10. 第1設備機器が備える第1端子対から複数の第2設備機器がそれぞれ備える複数の第2端子対に向けて分岐し、前記第1端子対と前記複数の第2端子対のそれぞれとを接続する電線対を検査する電線検査方法であって、
    前記複数の第2端子対にそれぞれ複数の開閉切替装置を接続し、
    前記第1端子対に電線検査装置を接続し、
    前記電線検査装置から前記複数の開閉切替装置のそれぞれに、前記第2端子対間の開閉状態を制御するためのコマンドを送信し、
    前記複数の開閉切替装置のそれぞれは、前記コマンドに基づいて前記第2端子対間を短絡又は開放し、
    前記電線検査装置は、前記複数の第2端子対のうち1つの第2端子対間が短絡され、前記複数の第2端子対のうち残りの第2端子対間が開放されているときに、前記第1端子対間の抵抗値を測定し、
    測定された抵抗値が予め定められた抵抗値範囲内であるか否かの判別結果を示す情報を表示し、
    前記電線検査装置は、前記複数の開閉切替装置のうち第2開閉切替装置に対する制御スケジュールを示す前記コマンドである第1コマンドと、前記制御スケジュールによる制御の開始を指示する前記コマンドである第2コマンドとを、前記第2開閉切替装置に送信し、
    前記第2開閉切替装置は、前記第1コマンドを受信した後に前記第2コマンドを受信した場合、前記制御スケジュールに従って、前記第2開閉切替装置が備える前記第2端子対間の開閉状態を制御する、
    電線検査方法。
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