JP2004064355A - 電力線搬送通信システム及びそれに用いる端末装置の属性情報設定方法 - Google Patents
電力線搬送通信システム及びそれに用いる端末装置の属性情報設定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004064355A JP2004064355A JP2002218796A JP2002218796A JP2004064355A JP 2004064355 A JP2004064355 A JP 2004064355A JP 2002218796 A JP2002218796 A JP 2002218796A JP 2002218796 A JP2002218796 A JP 2002218796A JP 2004064355 A JP2004064355 A JP 2004064355A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- position information
- terminal device
- information
- power line
- installation position
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Selective Calling Equipment (AREA)
Abstract
【課題】屋外に設置された端末装置の設置位置情報を含む属性情報を容易に設定できる電力線搬送通信システム及びそれに用いる端末装置の設置位置設定方法を提供する。
【解決手段】電力線3には複数の端末装置1a〜1dと、インターネット6を介してセンター装置5との間で通信を行うゲートウェイ4とが接続され、ゲートウェイ4と端末装置1a…との間では電力線搬送通信により通信が行われる。位置情報検出装置2は現在地の位置情報を検出し、その検出結果を無線信号により送信する。各端末装置1a…は、その設置位置付近に移動させられた位置情報検出装置2から無線信号で送信された位置情報を受信すると、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を含む属性情報を位置情報メッセージとしてゲートウェイ4を経由し、センター装置5に送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】電力線3には複数の端末装置1a〜1dと、インターネット6を介してセンター装置5との間で通信を行うゲートウェイ4とが接続され、ゲートウェイ4と端末装置1a…との間では電力線搬送通信により通信が行われる。位置情報検出装置2は現在地の位置情報を検出し、その検出結果を無線信号により送信する。各端末装置1a…は、その設置位置付近に移動させられた位置情報検出装置2から無線信号で送信された位置情報を受信すると、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を含む属性情報を位置情報メッセージとしてゲートウェイ4を経由し、センター装置5に送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力線搬送通信システム及び電力線搬送端末の設置位置設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば住宅などの建物内に設置された照明器具や空調装置のような負荷制御用の複数の電力線搬送通信端末(以下、端末装置と称す)と管理装置とを商用電源のような電力線に接続し、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行うことで、管理装置から各端末装置の動作を監視制御する電力線搬送通信システムが提供されている(例えば特開2001−357482号公報参照)。
【0003】
このような電力線搬送通信システムでは、管理装置から各端末装置の動作を個別に監視制御するために、各々の端末装置の名称や設置位置などの属性情報を管理装置に登録する必要がある。また自立分散型のシステムで各々の負荷を連動して動作させる場合は、属性情報として各端末間の連動動作を表す連動情報も設定する必要がある。
【0004】
ところで、各端末装置は、製品毎にその種類や型番(例えば照明器具や空調装置の型番)などの情報(この情報を識別情報と言う。)を有しているので、管理装置が、各端末装置との間で電力線搬送通信を行うことによって、電力線に接続されている全ての端末装置の識別情報を取得し、取得した識別情報の一覧から所望の端末装置を選択して、その属性情報や連動情報を設定するようにしたものが提案されている。
【0005】
しかしながら、同一機種で同一の型番を有する複数の端末装置が電力線に接続されている場合は、端末装置の識別が困難な場合がある。例えば照明器具のような端末装置では、同じ型番の照明器具が複数使用される場合があるので、同一機種で同一の型番を有する端末装置が複数存在することになり、管理装置からどの照明器具(端末装置)がどこに設置されたものかを特定することができず、設置位置情報の設定が難しかった。
【0006】
そこで、端末装置との間で赤外線のようなワイヤレス信号によりワイヤレス通信を行うワイヤレス設定器を用いて、端末装置に送信トリガを与えて、送信トリガを受信した端末装置に自己のID情報を管理装置へ送信させ、管理装置において全ての端末装置の識別情報を一覧表示した表示画面中で、ID情報を受信した端末装置の識別情報の表示を強調表示することで、端末装置を特定してその設置位置情報を設定する方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数の端末装置が住宅やオフィスなどの建物内に設置されている電力線搬送通信システムでは、上述の方法を用いて同一機種で同一型番の端末装置から特定の端末装置を識別することが可能であるが、屋外に設置された街路灯や照度センサなどを端末装置として、各端末装置の動作を管理装置から監視制御する電力線搬送通信システムでは端末装置の識別が難しかった。すなわち、上述の方法では管理装置の表示画面を見ながら、送信トリガを送信した端末装置を特定することで、その端末装置の設置位置情報を含む属性情報を設定しているが、屋外の場合には管理装置を電力線に接続するためのコンセントがないため、管理装置を電力線に接続するのが容易ではなく、管理装置の表示画面を見ながら設定作業を行うのは困難であった。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、屋外に設置された端末装置の設置位置情報を含む属性情報を容易に設定できる電力線搬送通信システム及びそれに用いる端末装置の設置位置設定方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、電力線を介して電力線搬送通信を行う1乃至複数の端末装置と、各端末装置にその設置位置の位置情報を出力する位置情報検出装置と、各端末装置に個別に割り当てたID情報とその設置位置を示す設置位置情報とをもとに各端末装置を識別してその動作を監視、制御する管理装置とで構成され、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信システムにおいて、上記位置情報検出装置は、現在地の位置情報を検出する位置情報検出部と、その検出結果を無線信号により送信する無線送信部を備え、上記各端末装置は、設置位置付近に移動させられた位置情報検出装置から無線信号により送信された位置情報を受信する無線受信部と、電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信モデムとを備え、無線受信部が位置情報を受信すると、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を少なくとも含む属性情報を位置情報メッセージとして電力線搬送通信モデムにより管理装置に送信し、上記管理装置は、各端末装置から送信された位置情報メッセージに含まれる属性情報を登録するデータベースを具備し、データベースに登録されたID情報及び設置位置情報をもとに個々の端末装置を特定することを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記無線信号は電波信号であり、上記各端末装置は、無線受信部が位置情報を受信すると、ID情報及び設置位置情報を含む属性情報と受信した電波信号の受信電波強度とを位置情報メッセージとして管理装置に送信しており、管理装置は、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明では、請求項1又は請求項2の何れかの発明において、上記管理装置は、各端末装置の設置位置付近の地図情報を記憶する地図データベースと、地図データベースに記憶された地図情報をもとに地図の画像を画面上に表示する表示手段とを有し、各端末装置から位置情報メッセージを受信すると、前記表示手段は、位置情報メッセージに含まれる設置位置情報をもとに当該端末装置の設置位置を地図上に表示することを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明では、電力線を介して電力線搬送通信を行う1乃至複数の端末装置と、各端末装置にその設置位置の位置情報を出力する位置情報検出装置と、各端末装置に個別に割り当てたID情報とその設置位置を示す設置位置情報とをもとに各端末装置を識別してその動作を監視、制御する管理装置とで構成され、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信システムの端末装置の属性情報設定方法であって、設定対象の端末装置の設置位置付近に位置情報検出装置を移動させた後、位置情報検出装置が検出した現在地の位置情報を、無線信号により送信させる段階と、設定対象の端末装置が、位置情報検出装置から無線信号で送信された位置情報を受信して、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を少なくとも含む属性情報を位置情報メッセージとして電力線搬送通信により管理装置に送信させる段階と、監視装置が、各端末装置から送信された位置情報メッセージを受信して、受信した位置情報メッセージに含まれる属性情報をデータベースに登録する段階とからなることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明では、請求項4の発明において、位置情報検出装置と各端末装置との間で電波信号を用いた無線通信を行っており、各端末装置は、位置情報検出装置から電波信号で送信された位置情報を受信すると、ID情報及び設置位置情報を含む属性情報と受信した電波信号の受信電波強度とを位置情報メッセージとして管理装置に送信しており、管理装置は、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明では、請求項4又は請求項5の何れかの発明において、上記管理装置は、予め各端末装置の設置位置付近の地図情報を地図データベースに記憶させており、地図データベースに記憶された地図情報をもとに地図の画像を画面上に表示させるとともに、各端末装置から位置情報メッセージを受信すると、位置情報メッセージに含まれる設置位置情報をもとに当該端末装置の設置位置を地図上に表示することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
(実施形態1)
図1に本発明に係る端末装置の属性情報設定方法を採用した電力線搬送通信システムのシステム構成図を示す。本システムは主として屋外に設置された端末装置の動作を監視装置から電力線搬送通信により監視制御するものであって、街路灯や照度センサからなる複数の端末装置1a〜1dが商用電源の電力線3に接続されている。また、電力線3には、例えばインターネット6のような通信ネットワークを介してセンター装置5との間でデータ通信を行うゲートウェイ(G/W)4が接続されており、ゲートウェイ4と端末装置1a〜1dとの間では電力線搬送通信によってデータ通信が行われる。ここに、センター装置5とゲートウェイ4とで、各端末装置1a〜1dの動作を監視制御する管理装置が構成される。
【0017】
図2(a)は端末装置1aのブロック図であり、端末装置1aは、高域通過フィルタと絶縁トランスとで構成される結合回路11と、結合回路11及び電力線3を介してゲートウェイ4との間で電力線搬送通信(PLC)を行う電力線搬送通信モデム(以下、PLCモデムと言う)12と、EEPROMなどの書き換え可能なメモリ13と、電力線3から供給される商用電源の電源電圧を内部回路の動作電圧に変換する電源回路14と、電力線搬送通信のデータ処理を行う情報処理部であるCPU15と、後述の位置情報検出装置2から赤外線信号で送信された位置情報を受信する無線受信部としての赤外線受信部16とで構成され、メモリ13には工場出荷時にシリアル番号などのID情報や、メーカ名、機器種別、型番などの属性情報が書き込まれている。尚、他の端末装置1b〜1dも端末装置1aと同じ構成を有しているので、その説明は省略する。
【0018】
図2(b)は端末装置1a…に設置位置の位置情報を出力するために用いる位置情報検出装置2のブロック図であり、この位置情報検出装置2は、例えばGPS衛星からの衛星信号を受信して現在位置を演算するGPSエンジンのような位置情報検出部21と、位置情報検出部21の検出結果を送信する際に操作する送信ボタン22と、メモリ23と、CPU24と、赤外線信号により位置情報検出部21の検出結果を送信する無線送信部としての赤外線送信部25とで構成される。尚、位置情報検出装置2はGPSを利用して位置情報を検出しているが、GPS以外の方法で位置情報を検出するようにしても良い。
【0019】
ここで、センター装置5は例えばパーソナルコンピュータにより構成され、ゲートウェイ4を経由して各端末装置1a…との間でデータ通信を行っており、各端末装置1a…から属性情報を読み出して、読み出した属性情報を記憶装置に構築したデータベースに登録するとともに、読み出した属性情報の一覧をディスプレイ装置5aの表示画面に表示させることで、本システムの管理者はどのような端末装置1a…が電力線3に接続されているかを把握している。そして、管理者は、一覧表示された複数の端末装置1a…の中から、所望の端末装置1a…を選択して、選択した端末装置について連動動作などの情報を設定するのであるが、同一機種で同一の型番の端末装置1a…が複数有る場合はその端末装置1a…がどこに設置されたものかを特定することができないため、各端末装置1a…の設置位置をセンター装置3のデータベースに登録する必要があり、本実施形態では各端末装置1a…にその設置位置を登録するために上述の位置情報検出装置2を用いている。
【0020】
以下に、街路灯のような端末装置1aの設置位置を設定する手順について簡単に説明する。先ず管理者が、位置情報検出装置2を持って設置位置を設定しようとする端末装置1aの設置現場へ出向き、位置情報検出装置2を端末装置1aの設置位置付近に移動させた後、街路灯(端末装置1a)の直下で位置情報検出装置2を端末装置1aに向けて送信ボタン22を押し下げる。位置情報検出装置2では、送信ボタン22が押操作によって送信ボタン22からCPU24へ操作信号が入力されると、CPU24が、位置情報検出部21から現在位置の検出結果を読み出し、その検出結果を赤外線送信部25から赤外線信号により送信させる。尚、位置情報検出装置2と端末装置1a…との間では指向性の強い赤外線を用いて無線通信を行っているので、位置情報検出装置2の赤外線送信部25を設定対象の端末装置1a…に向けて送信するようにすれば、設定対象以外の端末装置に誤ってデータが送信されることはない。また、赤外線送信部25の送信範囲は極力狭い範囲に設定されており、設置対象の端末装置以外で赤外線信号が受信されるのを防止している。
【0021】
次に、端末装置1aの赤外線受信部16が位置情報検出装置2から送信された赤外線信号を受信して、受信した位置情報をCPU15に出力すると、CPU15は赤外線受信部16から入力された位置情報をメモリ13に書き込むと共に、メモリ13から読み出した自己のID情報と設置位置情報を含む属性情報を位置情報メッセージとしてPLCモデム12から電力線3上にブロードキャスト送信する。そして、ブロードキャスト送信された端末装置1aからの位置情報メッセージは、ゲートウェイ4によって中継され、インターネット6を介してセンター装置5に送信される。尚、PLCモデム12からID情報及び設置位置情報を送信する際にブロードキャスト送信ではなく、予め設定されたセンター装置5のアドレスに宛ててユニキャスト送信するようにしても良い。
【0022】
このようにして、センター装置5では、各端末装置1a…から送信された位置情報メッセージを受信することができ、受信した位置情報メッセージに含まれる各端末装置1a…のID情報と、その設置位置を示す設置位置情報とを関連づけてデータベースに登録しており、データベースに登録されたID情報と設置位置情報とをもとにして、各端末装置1a…を特定することができる。また、上述の方法により電力線3に接続された全ての端末装置1a…について、そのID情報と設置位置情報を取得することができるので、端末装置1a…が屋外に設置されている場合でも、各端末装置間の連動動作を示す連動情報などの属性情報を容易に設定することができる。
【0023】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図3を参照して説明する。実施形態1では各端末装置1a…と位置情報検出装置2との間で赤外線通信を行っているのに対して、本実施形態では位置情報検出装置2に小電力の電波信号で位置情報を送信する無線送信部としての小電力無線送信部26を設けると共に、端末装置1a…に、外部より送信された小電力の電波信号を受信する無線受信部としての小電力無線受信部17を設けており、端末装置1a…と位置情報検出装置2との間で例えば特定小電力無線通信のような小電力無線通信を行っている。尚、小電力無線受信部17及び小電力無線送信部26以外の構成及び動作は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0024】
実施形態1では端末装置1a…と位置情報検出装置2との間の通信に指向性の強い赤外線を用いているので、設定対象以外の端末装置で位置情報が受信される可能性は低いが、本実施形態では指向性の弱い小電力の電波信号を用いて設置位置情報を送信しているため、設定対象の端末装置以外でも位置情報が受信される可能性がある。位置情報検出装置2から電波信号で送信された位置情報が複数の端末装置1a…で受信された場合、それぞれの端末装置1a…から自己のID情報と設置位置情報とを含む位置情報メッセージが送信されるため、センター装置5では複数の端末装置1a…から同一の設置位置情報を含んだ位置情報メッセージを受信することになる。
【0025】
そこで、本実施形態では各端末装置1a…から、自己のID情報と設置位置情報とを含む位置情報メッセージを送信する際に、位置情報検出装置2から受信した電波信号の受信電波強度を併せて送信させるようにしており、センター装置5で同一の設置位置情報を含んだ位置情報メッセージを複数受信した場合には、受信レベルが最大のもののみを受け付けるようにしている。
【0026】
図4はこの場合のセンター装置5の動作を示すフローチャートであり、何れかの端末装置1a…から設置位置情報を含む位置情報メッセージを受信すると(ステップS1)、前回の受信時から一定時間内に同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを受信したか否かを判断し(ステップS2)、一定時間内に位置情報メッセージを受信しなければ、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージが複数有るか否かを判断する(ステップS3)。ステップS3の判定の結果、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージが複数なければ(受信した位置情報メッセージが1つのみ)、その位置情報メッセージに含まれるID情報と設置位置情報とをデータベースに登録する(ステップS4)。
【0027】
一方、ステップS3の判定の結果、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージが複数有る場合は、目的の端末装置以外の近隣の端末装置からも位置情報メッセージが送信されたものと判断できる。通常、位置情報を設定しようとする端末装置1a…の近傍(例えば端末装置が街路灯の場合はその直下)で位置情報検出装置2から目的の端末装置1a…に対して設置位置情報を送信するため、目的の端末装置1a…において電波信号の受信電波強度(受信レベル)が最大となり、図らずも受信した近隣の端末装置では受信レベルが低くなると考えられるので、複数の位置情報メッセージの中から受信レベルが最大の位置情報メッセージのみを受け付けて、その位置情報メッセージに含まれるID情報、設置位置情報などの属性情報をデータベースに登録する(ステップS5)。
【0028】
このようにして、センター装置5では、各端末装置1a…から送信された位置情報メッセージを確実に受信することができ、受信した位置情報メッセージに含まれる各端末装置1a…のID情報と、その設置位置を示す設置位置情報とを関連づけてデータベースに登録しており、データベースに登録されたID情報と設置位置情報とをもとにして、各端末装置1a…を特定することができる。また、上述の方法により電力線3に接続された全ての端末装置1a…について、そのID情報と設置位置情報を取得することができるので、端末装置1a…が屋外に設置されている場合でも、各端末装置間の連動動作を示す連動情報などの属性情報を容易に設定することができる。
【0029】
ところで、上述した実施形態1又は2の電力線搬送通信システムにおいて、センター装置5を構成するパーソナルコンピュータの記憶装置内に、予め端末装置1a…の設置位置付近の地図情報を記憶した地図データベースを構築しておき、地図データベースに記憶された地図情報を用いて表示手段たるディスプレイ装置5aの表示画面5bに設置位置付近の地図の画像を表示させるようにしても良い(図5参照)。そして、上述した方法で管理装置5が各端末装置1a…の設置位置情報を取得すると、表示画面5bに表示した地図上に各端末装置1a…のアイコン10a…をその設置位置に対応する場所に表示させ、さらにアイコン10a…とともに各端末装置1a…のID情報(例えば、品番、アドレス、シリアルナンバー(S/N)など)を表示させるようにしても良く、街路灯などの端末装置1a…の設置工事が終了した後、各端末装置1a…の設置位置情報の設定作業が完了すれば、端末装置1a…の配置図が作成されるので、他の端末装置(例えば照度センサなどのセンサ)と連動して動作させる端末装置1a…の設定作業が視覚的に行える。また、端末装置1a…の運用中に何れかの端末装置1a…から故障を通知する情報が入力された場合(例えば街路灯で電球切れが発生した場合)にも、故障の発生した端末装置1a…の設置場所を容易に特定でき、迅速な保守作業が可能になるという利点がある。
【0030】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、電力線を介して電力線搬送通信を行う1乃至複数の端末装置と、各端末装置にその設置位置の位置情報を出力する位置情報検出装置と、各端末装置に個別に割り当てたID情報とその設置位置を示す設置位置情報とをもとに各端末装置を識別してその動作を監視、制御する管理装置とで構成され、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信システムにおいて、上記位置情報検出装置は、現在地の位置情報を検出する位置情報検出部と、その検出結果を無線信号により送信する無線送信部を備え、上記各端末装置は、設置位置付近に移動させられた位置情報検出装置から無線信号により送信された位置情報を受信する無線受信部と、電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信モデムとを備え、無線受信部が位置情報を受信すると、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を少なくとも含む属性情報を位置情報メッセージとして電力線搬送通信モデムにより管理装置に送信し、上記管理装置は、各端末装置から送信された位置情報メッセージに含まれる属性情報を登録するデータベースを具備し、データベースに登録されたID情報及び設置位置情報をもとに個々の端末装置を特定することを特徴とし、設定対象の端末装置の設置位置付近に移動させた位置情報検出装置により、端末装置の設置位置の位置情報を検出させ、その検出結果を端末装置に無線信号により送信させているので、端末装置では、位置情報検出装置から送信された位置情報を受信することで、自己の設置位置情報を取得することができる。そして、端末装置は、設置位置情報及びID情報を含む属性情報を位置情報メッセージとして管理装置へ送信しているので、同一機種で同一型番の端末装置が複数ある場合でも、管理装置では、送信されたID情報と設置位置情報をもとに端末装置を特定でき、別の端末装置と混同することなく、他の端末装置との連動関係を示す連動情報などの属性情報を容易に設定できる電力線搬送通信システムを実現できる。
【0031】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記無線信号は電波信号であり、上記各端末装置は、無線受信部が位置情報を受信すると、ID情報及び設置位置情報を含む属性情報と受信した電波信号の受信電波強度とを位置情報メッセージとして管理装置に送信しており、管理装置は、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることを特徴とし、位置情報検出装置と各端末装置との間で電波信号により通信を行う場合は指向性が弱いので、設定対象以外の端末装置が位置情報検出装置から送信された電波信号を受信する可能性があるが、位置情報検出装置を設定対象の端末装置付近に移動させた状態で電波信号を送信させているので、設定対象の端末装置により受信された電波信号が最も受信電波強度が大きくなると考えられる。したがって、管理装置で、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合は、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることで、設定対象の端末装置から送信された位置情報メッセージを確実に受信して、設定作業が行える電力線搬送通信システムを実現できる。
【0032】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の何れかの発明において、上記管理装置は、各端末装置の設置位置付近の地図情報を記憶する地図データベースと、地図データベースに記憶された地図情報をもとに地図の画像を画面上に表示する表示手段とを有し、各端末装置から位置情報メッセージを受信すると、前記表示手段は、位置情報メッセージに含まれる設置位置情報をもとに当該端末装置の設置位置を地図上に表示することを特徴とし、管理装置が備える表示手段の画面上に地図の画像を表示させるとともに、地図上に各端末装置の設置位置を表示しているので、各端末装置の設置位置を示す配置図を容易に作成でき、且つ、何れかの端末装置で異常が発生した場合には、異常の発生した端末装置の設置位置を容易に把握できるので、迅速な保守作業が可能な電力線搬送通信システムを実現できる。
【0033】
請求項4の発明は、電力線を介して電力線搬送通信を行う1乃至複数の端末装置と、各端末装置にその設置位置の位置情報を出力する位置情報検出装置と、各端末装置に個別に割り当てたID情報とその設置位置を示す設置位置情報とをもとに各端末装置を識別してその動作を監視、制御する管理装置とで構成され、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信システムの端末装置の属性情報設定方法であって、設定対象の端末装置の設置位置付近に位置情報検出装置を移動させた後、位置情報検出装置が検出した現在地の位置情報を、無線信号により送信させる段階と、設定対象の端末装置が、位置情報検出装置から無線信号で送信された位置情報を受信して、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を少なくとも含む属性情報を位置情報メッセージとして電力線搬送通信により管理装置に送信させる段階と、監視装置が、各端末装置から送信された位置情報メッセージを受信して、受信した位置情報メッセージに含まれる属性情報をデータベースに登録する段階とからなることを特徴とし、設定対象の端末装置の設置位置付近に移動させた位置情報検出装置により、端末装置の設置位置の位置情報を検出させ、その検出結果を端末装置に無線信号により送信させているので、端末装置では、位置情報検出装置から送信された位置情報を受信することで、自己の設置位置情報を取得することができる。そして、端末装置は、設置位置情報及びID情報を含む属性情報を位置情報メッセージとして管理装置へ送信しているので、同一機種で同一型番の端末装置が複数ある場合でも、管理装置では、送信されたID情報と設置位置情報をもとに端末装置を特定でき、別の端末装置と混同することなく、他の端末装置との連動関係を示す連動情報などの属性情報を容易に設定できる。
【0034】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、位置情報検出装置と各端末装置との間で電波信号を用いた無線通信を行っており、各端末装置は、位置情報検出装置から電波信号で送信された位置情報を受信すると、ID情報及び設置位置情報を含む属性情報と受信した電波信号の受信電波強度とを位置情報メッセージとして管理装置に送信しており、管理装置は、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることを特徴とし、位置情報検出装置と各端末装置との間で電波信号により通信を行う場合は指向性が弱いので、設定対象以外の端末装置が位置情報検出装置から送信された電波信号を受信する可能性があるが、位置情報検出装置を設定対象の端末装置付近に移動させた状態で電波信号を送信させているので、設定対象の端末装置により受信された電波信号が最も受信電波強度が大きくなると考えられる。したがって、管理装置で、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合は、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることで、設定対象の端末装置から送信された位置情報メッセージを確実に受信して、設定作業が行えるという効果がある。
【0035】
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5の何れかの発明において、上記管理装置は、予め各端末装置の設置位置付近の地図情報を地図データベースに記憶させており、地図データベースに記憶された地図情報をもとに地図の画像を画面上に表示させるとともに、各端末装置から位置情報メッセージを受信すると、位置情報メッセージに含まれる設置位置情報をもとに当該端末装置の設置位置を地図上に表示することを特徴とし、管理装置が備える表示手段の画面上に地図の画像を表示させるとともに、地図上に各端末装置の設置位置を表示しているので、各端末装置の設置位置を示す配置図を容易に作成でき、且つ、何れかの端末装置で異常が発生した場合には、異常の発生した端末装置の設置位置を容易に把握できるので、保守作業を迅速に行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の電力線搬送通信システムのシステム構成図である。
【図2】(a)は同上に用いる端末装置のブロック図、(b)は位置情報検出装置のブロック図である。
【図3】(a)は実施形態2の電力線搬送通信システムに用いる端末装置のブロック図、(b)は位置情報検出装置のブロック図である。
【図4】同上の動作を説明するフローチャートである。
【図5】同上を構成する管理装置の表示画面の説明図である。
【符号の説明】
1a〜1d 端末装置
2 位置情報検出装置
3 電力線
4 ゲートウェイ
5 センター装置
6 インターネット
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力線搬送通信システム及び電力線搬送端末の設置位置設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば住宅などの建物内に設置された照明器具や空調装置のような負荷制御用の複数の電力線搬送通信端末(以下、端末装置と称す)と管理装置とを商用電源のような電力線に接続し、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行うことで、管理装置から各端末装置の動作を監視制御する電力線搬送通信システムが提供されている(例えば特開2001−357482号公報参照)。
【0003】
このような電力線搬送通信システムでは、管理装置から各端末装置の動作を個別に監視制御するために、各々の端末装置の名称や設置位置などの属性情報を管理装置に登録する必要がある。また自立分散型のシステムで各々の負荷を連動して動作させる場合は、属性情報として各端末間の連動動作を表す連動情報も設定する必要がある。
【0004】
ところで、各端末装置は、製品毎にその種類や型番(例えば照明器具や空調装置の型番)などの情報(この情報を識別情報と言う。)を有しているので、管理装置が、各端末装置との間で電力線搬送通信を行うことによって、電力線に接続されている全ての端末装置の識別情報を取得し、取得した識別情報の一覧から所望の端末装置を選択して、その属性情報や連動情報を設定するようにしたものが提案されている。
【0005】
しかしながら、同一機種で同一の型番を有する複数の端末装置が電力線に接続されている場合は、端末装置の識別が困難な場合がある。例えば照明器具のような端末装置では、同じ型番の照明器具が複数使用される場合があるので、同一機種で同一の型番を有する端末装置が複数存在することになり、管理装置からどの照明器具(端末装置)がどこに設置されたものかを特定することができず、設置位置情報の設定が難しかった。
【0006】
そこで、端末装置との間で赤外線のようなワイヤレス信号によりワイヤレス通信を行うワイヤレス設定器を用いて、端末装置に送信トリガを与えて、送信トリガを受信した端末装置に自己のID情報を管理装置へ送信させ、管理装置において全ての端末装置の識別情報を一覧表示した表示画面中で、ID情報を受信した端末装置の識別情報の表示を強調表示することで、端末装置を特定してその設置位置情報を設定する方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数の端末装置が住宅やオフィスなどの建物内に設置されている電力線搬送通信システムでは、上述の方法を用いて同一機種で同一型番の端末装置から特定の端末装置を識別することが可能であるが、屋外に設置された街路灯や照度センサなどを端末装置として、各端末装置の動作を管理装置から監視制御する電力線搬送通信システムでは端末装置の識別が難しかった。すなわち、上述の方法では管理装置の表示画面を見ながら、送信トリガを送信した端末装置を特定することで、その端末装置の設置位置情報を含む属性情報を設定しているが、屋外の場合には管理装置を電力線に接続するためのコンセントがないため、管理装置を電力線に接続するのが容易ではなく、管理装置の表示画面を見ながら設定作業を行うのは困難であった。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、屋外に設置された端末装置の設置位置情報を含む属性情報を容易に設定できる電力線搬送通信システム及びそれに用いる端末装置の設置位置設定方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、電力線を介して電力線搬送通信を行う1乃至複数の端末装置と、各端末装置にその設置位置の位置情報を出力する位置情報検出装置と、各端末装置に個別に割り当てたID情報とその設置位置を示す設置位置情報とをもとに各端末装置を識別してその動作を監視、制御する管理装置とで構成され、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信システムにおいて、上記位置情報検出装置は、現在地の位置情報を検出する位置情報検出部と、その検出結果を無線信号により送信する無線送信部を備え、上記各端末装置は、設置位置付近に移動させられた位置情報検出装置から無線信号により送信された位置情報を受信する無線受信部と、電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信モデムとを備え、無線受信部が位置情報を受信すると、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を少なくとも含む属性情報を位置情報メッセージとして電力線搬送通信モデムにより管理装置に送信し、上記管理装置は、各端末装置から送信された位置情報メッセージに含まれる属性情報を登録するデータベースを具備し、データベースに登録されたID情報及び設置位置情報をもとに個々の端末装置を特定することを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記無線信号は電波信号であり、上記各端末装置は、無線受信部が位置情報を受信すると、ID情報及び設置位置情報を含む属性情報と受信した電波信号の受信電波強度とを位置情報メッセージとして管理装置に送信しており、管理装置は、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明では、請求項1又は請求項2の何れかの発明において、上記管理装置は、各端末装置の設置位置付近の地図情報を記憶する地図データベースと、地図データベースに記憶された地図情報をもとに地図の画像を画面上に表示する表示手段とを有し、各端末装置から位置情報メッセージを受信すると、前記表示手段は、位置情報メッセージに含まれる設置位置情報をもとに当該端末装置の設置位置を地図上に表示することを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明では、電力線を介して電力線搬送通信を行う1乃至複数の端末装置と、各端末装置にその設置位置の位置情報を出力する位置情報検出装置と、各端末装置に個別に割り当てたID情報とその設置位置を示す設置位置情報とをもとに各端末装置を識別してその動作を監視、制御する管理装置とで構成され、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信システムの端末装置の属性情報設定方法であって、設定対象の端末装置の設置位置付近に位置情報検出装置を移動させた後、位置情報検出装置が検出した現在地の位置情報を、無線信号により送信させる段階と、設定対象の端末装置が、位置情報検出装置から無線信号で送信された位置情報を受信して、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を少なくとも含む属性情報を位置情報メッセージとして電力線搬送通信により管理装置に送信させる段階と、監視装置が、各端末装置から送信された位置情報メッセージを受信して、受信した位置情報メッセージに含まれる属性情報をデータベースに登録する段階とからなることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明では、請求項4の発明において、位置情報検出装置と各端末装置との間で電波信号を用いた無線通信を行っており、各端末装置は、位置情報検出装置から電波信号で送信された位置情報を受信すると、ID情報及び設置位置情報を含む属性情報と受信した電波信号の受信電波強度とを位置情報メッセージとして管理装置に送信しており、管理装置は、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明では、請求項4又は請求項5の何れかの発明において、上記管理装置は、予め各端末装置の設置位置付近の地図情報を地図データベースに記憶させており、地図データベースに記憶された地図情報をもとに地図の画像を画面上に表示させるとともに、各端末装置から位置情報メッセージを受信すると、位置情報メッセージに含まれる設置位置情報をもとに当該端末装置の設置位置を地図上に表示することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
(実施形態1)
図1に本発明に係る端末装置の属性情報設定方法を採用した電力線搬送通信システムのシステム構成図を示す。本システムは主として屋外に設置された端末装置の動作を監視装置から電力線搬送通信により監視制御するものであって、街路灯や照度センサからなる複数の端末装置1a〜1dが商用電源の電力線3に接続されている。また、電力線3には、例えばインターネット6のような通信ネットワークを介してセンター装置5との間でデータ通信を行うゲートウェイ(G/W)4が接続されており、ゲートウェイ4と端末装置1a〜1dとの間では電力線搬送通信によってデータ通信が行われる。ここに、センター装置5とゲートウェイ4とで、各端末装置1a〜1dの動作を監視制御する管理装置が構成される。
【0017】
図2(a)は端末装置1aのブロック図であり、端末装置1aは、高域通過フィルタと絶縁トランスとで構成される結合回路11と、結合回路11及び電力線3を介してゲートウェイ4との間で電力線搬送通信(PLC)を行う電力線搬送通信モデム(以下、PLCモデムと言う)12と、EEPROMなどの書き換え可能なメモリ13と、電力線3から供給される商用電源の電源電圧を内部回路の動作電圧に変換する電源回路14と、電力線搬送通信のデータ処理を行う情報処理部であるCPU15と、後述の位置情報検出装置2から赤外線信号で送信された位置情報を受信する無線受信部としての赤外線受信部16とで構成され、メモリ13には工場出荷時にシリアル番号などのID情報や、メーカ名、機器種別、型番などの属性情報が書き込まれている。尚、他の端末装置1b〜1dも端末装置1aと同じ構成を有しているので、その説明は省略する。
【0018】
図2(b)は端末装置1a…に設置位置の位置情報を出力するために用いる位置情報検出装置2のブロック図であり、この位置情報検出装置2は、例えばGPS衛星からの衛星信号を受信して現在位置を演算するGPSエンジンのような位置情報検出部21と、位置情報検出部21の検出結果を送信する際に操作する送信ボタン22と、メモリ23と、CPU24と、赤外線信号により位置情報検出部21の検出結果を送信する無線送信部としての赤外線送信部25とで構成される。尚、位置情報検出装置2はGPSを利用して位置情報を検出しているが、GPS以外の方法で位置情報を検出するようにしても良い。
【0019】
ここで、センター装置5は例えばパーソナルコンピュータにより構成され、ゲートウェイ4を経由して各端末装置1a…との間でデータ通信を行っており、各端末装置1a…から属性情報を読み出して、読み出した属性情報を記憶装置に構築したデータベースに登録するとともに、読み出した属性情報の一覧をディスプレイ装置5aの表示画面に表示させることで、本システムの管理者はどのような端末装置1a…が電力線3に接続されているかを把握している。そして、管理者は、一覧表示された複数の端末装置1a…の中から、所望の端末装置1a…を選択して、選択した端末装置について連動動作などの情報を設定するのであるが、同一機種で同一の型番の端末装置1a…が複数有る場合はその端末装置1a…がどこに設置されたものかを特定することができないため、各端末装置1a…の設置位置をセンター装置3のデータベースに登録する必要があり、本実施形態では各端末装置1a…にその設置位置を登録するために上述の位置情報検出装置2を用いている。
【0020】
以下に、街路灯のような端末装置1aの設置位置を設定する手順について簡単に説明する。先ず管理者が、位置情報検出装置2を持って設置位置を設定しようとする端末装置1aの設置現場へ出向き、位置情報検出装置2を端末装置1aの設置位置付近に移動させた後、街路灯(端末装置1a)の直下で位置情報検出装置2を端末装置1aに向けて送信ボタン22を押し下げる。位置情報検出装置2では、送信ボタン22が押操作によって送信ボタン22からCPU24へ操作信号が入力されると、CPU24が、位置情報検出部21から現在位置の検出結果を読み出し、その検出結果を赤外線送信部25から赤外線信号により送信させる。尚、位置情報検出装置2と端末装置1a…との間では指向性の強い赤外線を用いて無線通信を行っているので、位置情報検出装置2の赤外線送信部25を設定対象の端末装置1a…に向けて送信するようにすれば、設定対象以外の端末装置に誤ってデータが送信されることはない。また、赤外線送信部25の送信範囲は極力狭い範囲に設定されており、設置対象の端末装置以外で赤外線信号が受信されるのを防止している。
【0021】
次に、端末装置1aの赤外線受信部16が位置情報検出装置2から送信された赤外線信号を受信して、受信した位置情報をCPU15に出力すると、CPU15は赤外線受信部16から入力された位置情報をメモリ13に書き込むと共に、メモリ13から読み出した自己のID情報と設置位置情報を含む属性情報を位置情報メッセージとしてPLCモデム12から電力線3上にブロードキャスト送信する。そして、ブロードキャスト送信された端末装置1aからの位置情報メッセージは、ゲートウェイ4によって中継され、インターネット6を介してセンター装置5に送信される。尚、PLCモデム12からID情報及び設置位置情報を送信する際にブロードキャスト送信ではなく、予め設定されたセンター装置5のアドレスに宛ててユニキャスト送信するようにしても良い。
【0022】
このようにして、センター装置5では、各端末装置1a…から送信された位置情報メッセージを受信することができ、受信した位置情報メッセージに含まれる各端末装置1a…のID情報と、その設置位置を示す設置位置情報とを関連づけてデータベースに登録しており、データベースに登録されたID情報と設置位置情報とをもとにして、各端末装置1a…を特定することができる。また、上述の方法により電力線3に接続された全ての端末装置1a…について、そのID情報と設置位置情報を取得することができるので、端末装置1a…が屋外に設置されている場合でも、各端末装置間の連動動作を示す連動情報などの属性情報を容易に設定することができる。
【0023】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図3を参照して説明する。実施形態1では各端末装置1a…と位置情報検出装置2との間で赤外線通信を行っているのに対して、本実施形態では位置情報検出装置2に小電力の電波信号で位置情報を送信する無線送信部としての小電力無線送信部26を設けると共に、端末装置1a…に、外部より送信された小電力の電波信号を受信する無線受信部としての小電力無線受信部17を設けており、端末装置1a…と位置情報検出装置2との間で例えば特定小電力無線通信のような小電力無線通信を行っている。尚、小電力無線受信部17及び小電力無線送信部26以外の構成及び動作は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0024】
実施形態1では端末装置1a…と位置情報検出装置2との間の通信に指向性の強い赤外線を用いているので、設定対象以外の端末装置で位置情報が受信される可能性は低いが、本実施形態では指向性の弱い小電力の電波信号を用いて設置位置情報を送信しているため、設定対象の端末装置以外でも位置情報が受信される可能性がある。位置情報検出装置2から電波信号で送信された位置情報が複数の端末装置1a…で受信された場合、それぞれの端末装置1a…から自己のID情報と設置位置情報とを含む位置情報メッセージが送信されるため、センター装置5では複数の端末装置1a…から同一の設置位置情報を含んだ位置情報メッセージを受信することになる。
【0025】
そこで、本実施形態では各端末装置1a…から、自己のID情報と設置位置情報とを含む位置情報メッセージを送信する際に、位置情報検出装置2から受信した電波信号の受信電波強度を併せて送信させるようにしており、センター装置5で同一の設置位置情報を含んだ位置情報メッセージを複数受信した場合には、受信レベルが最大のもののみを受け付けるようにしている。
【0026】
図4はこの場合のセンター装置5の動作を示すフローチャートであり、何れかの端末装置1a…から設置位置情報を含む位置情報メッセージを受信すると(ステップS1)、前回の受信時から一定時間内に同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを受信したか否かを判断し(ステップS2)、一定時間内に位置情報メッセージを受信しなければ、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージが複数有るか否かを判断する(ステップS3)。ステップS3の判定の結果、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージが複数なければ(受信した位置情報メッセージが1つのみ)、その位置情報メッセージに含まれるID情報と設置位置情報とをデータベースに登録する(ステップS4)。
【0027】
一方、ステップS3の判定の結果、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージが複数有る場合は、目的の端末装置以外の近隣の端末装置からも位置情報メッセージが送信されたものと判断できる。通常、位置情報を設定しようとする端末装置1a…の近傍(例えば端末装置が街路灯の場合はその直下)で位置情報検出装置2から目的の端末装置1a…に対して設置位置情報を送信するため、目的の端末装置1a…において電波信号の受信電波強度(受信レベル)が最大となり、図らずも受信した近隣の端末装置では受信レベルが低くなると考えられるので、複数の位置情報メッセージの中から受信レベルが最大の位置情報メッセージのみを受け付けて、その位置情報メッセージに含まれるID情報、設置位置情報などの属性情報をデータベースに登録する(ステップS5)。
【0028】
このようにして、センター装置5では、各端末装置1a…から送信された位置情報メッセージを確実に受信することができ、受信した位置情報メッセージに含まれる各端末装置1a…のID情報と、その設置位置を示す設置位置情報とを関連づけてデータベースに登録しており、データベースに登録されたID情報と設置位置情報とをもとにして、各端末装置1a…を特定することができる。また、上述の方法により電力線3に接続された全ての端末装置1a…について、そのID情報と設置位置情報を取得することができるので、端末装置1a…が屋外に設置されている場合でも、各端末装置間の連動動作を示す連動情報などの属性情報を容易に設定することができる。
【0029】
ところで、上述した実施形態1又は2の電力線搬送通信システムにおいて、センター装置5を構成するパーソナルコンピュータの記憶装置内に、予め端末装置1a…の設置位置付近の地図情報を記憶した地図データベースを構築しておき、地図データベースに記憶された地図情報を用いて表示手段たるディスプレイ装置5aの表示画面5bに設置位置付近の地図の画像を表示させるようにしても良い(図5参照)。そして、上述した方法で管理装置5が各端末装置1a…の設置位置情報を取得すると、表示画面5bに表示した地図上に各端末装置1a…のアイコン10a…をその設置位置に対応する場所に表示させ、さらにアイコン10a…とともに各端末装置1a…のID情報(例えば、品番、アドレス、シリアルナンバー(S/N)など)を表示させるようにしても良く、街路灯などの端末装置1a…の設置工事が終了した後、各端末装置1a…の設置位置情報の設定作業が完了すれば、端末装置1a…の配置図が作成されるので、他の端末装置(例えば照度センサなどのセンサ)と連動して動作させる端末装置1a…の設定作業が視覚的に行える。また、端末装置1a…の運用中に何れかの端末装置1a…から故障を通知する情報が入力された場合(例えば街路灯で電球切れが発生した場合)にも、故障の発生した端末装置1a…の設置場所を容易に特定でき、迅速な保守作業が可能になるという利点がある。
【0030】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、電力線を介して電力線搬送通信を行う1乃至複数の端末装置と、各端末装置にその設置位置の位置情報を出力する位置情報検出装置と、各端末装置に個別に割り当てたID情報とその設置位置を示す設置位置情報とをもとに各端末装置を識別してその動作を監視、制御する管理装置とで構成され、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信システムにおいて、上記位置情報検出装置は、現在地の位置情報を検出する位置情報検出部と、その検出結果を無線信号により送信する無線送信部を備え、上記各端末装置は、設置位置付近に移動させられた位置情報検出装置から無線信号により送信された位置情報を受信する無線受信部と、電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信モデムとを備え、無線受信部が位置情報を受信すると、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を少なくとも含む属性情報を位置情報メッセージとして電力線搬送通信モデムにより管理装置に送信し、上記管理装置は、各端末装置から送信された位置情報メッセージに含まれる属性情報を登録するデータベースを具備し、データベースに登録されたID情報及び設置位置情報をもとに個々の端末装置を特定することを特徴とし、設定対象の端末装置の設置位置付近に移動させた位置情報検出装置により、端末装置の設置位置の位置情報を検出させ、その検出結果を端末装置に無線信号により送信させているので、端末装置では、位置情報検出装置から送信された位置情報を受信することで、自己の設置位置情報を取得することができる。そして、端末装置は、設置位置情報及びID情報を含む属性情報を位置情報メッセージとして管理装置へ送信しているので、同一機種で同一型番の端末装置が複数ある場合でも、管理装置では、送信されたID情報と設置位置情報をもとに端末装置を特定でき、別の端末装置と混同することなく、他の端末装置との連動関係を示す連動情報などの属性情報を容易に設定できる電力線搬送通信システムを実現できる。
【0031】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記無線信号は電波信号であり、上記各端末装置は、無線受信部が位置情報を受信すると、ID情報及び設置位置情報を含む属性情報と受信した電波信号の受信電波強度とを位置情報メッセージとして管理装置に送信しており、管理装置は、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることを特徴とし、位置情報検出装置と各端末装置との間で電波信号により通信を行う場合は指向性が弱いので、設定対象以外の端末装置が位置情報検出装置から送信された電波信号を受信する可能性があるが、位置情報検出装置を設定対象の端末装置付近に移動させた状態で電波信号を送信させているので、設定対象の端末装置により受信された電波信号が最も受信電波強度が大きくなると考えられる。したがって、管理装置で、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合は、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることで、設定対象の端末装置から送信された位置情報メッセージを確実に受信して、設定作業が行える電力線搬送通信システムを実現できる。
【0032】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の何れかの発明において、上記管理装置は、各端末装置の設置位置付近の地図情報を記憶する地図データベースと、地図データベースに記憶された地図情報をもとに地図の画像を画面上に表示する表示手段とを有し、各端末装置から位置情報メッセージを受信すると、前記表示手段は、位置情報メッセージに含まれる設置位置情報をもとに当該端末装置の設置位置を地図上に表示することを特徴とし、管理装置が備える表示手段の画面上に地図の画像を表示させるとともに、地図上に各端末装置の設置位置を表示しているので、各端末装置の設置位置を示す配置図を容易に作成でき、且つ、何れかの端末装置で異常が発生した場合には、異常の発生した端末装置の設置位置を容易に把握できるので、迅速な保守作業が可能な電力線搬送通信システムを実現できる。
【0033】
請求項4の発明は、電力線を介して電力線搬送通信を行う1乃至複数の端末装置と、各端末装置にその設置位置の位置情報を出力する位置情報検出装置と、各端末装置に個別に割り当てたID情報とその設置位置を示す設置位置情報とをもとに各端末装置を識別してその動作を監視、制御する管理装置とで構成され、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信システムの端末装置の属性情報設定方法であって、設定対象の端末装置の設置位置付近に位置情報検出装置を移動させた後、位置情報検出装置が検出した現在地の位置情報を、無線信号により送信させる段階と、設定対象の端末装置が、位置情報検出装置から無線信号で送信された位置情報を受信して、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を少なくとも含む属性情報を位置情報メッセージとして電力線搬送通信により管理装置に送信させる段階と、監視装置が、各端末装置から送信された位置情報メッセージを受信して、受信した位置情報メッセージに含まれる属性情報をデータベースに登録する段階とからなることを特徴とし、設定対象の端末装置の設置位置付近に移動させた位置情報検出装置により、端末装置の設置位置の位置情報を検出させ、その検出結果を端末装置に無線信号により送信させているので、端末装置では、位置情報検出装置から送信された位置情報を受信することで、自己の設置位置情報を取得することができる。そして、端末装置は、設置位置情報及びID情報を含む属性情報を位置情報メッセージとして管理装置へ送信しているので、同一機種で同一型番の端末装置が複数ある場合でも、管理装置では、送信されたID情報と設置位置情報をもとに端末装置を特定でき、別の端末装置と混同することなく、他の端末装置との連動関係を示す連動情報などの属性情報を容易に設定できる。
【0034】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、位置情報検出装置と各端末装置との間で電波信号を用いた無線通信を行っており、各端末装置は、位置情報検出装置から電波信号で送信された位置情報を受信すると、ID情報及び設置位置情報を含む属性情報と受信した電波信号の受信電波強度とを位置情報メッセージとして管理装置に送信しており、管理装置は、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることを特徴とし、位置情報検出装置と各端末装置との間で電波信号により通信を行う場合は指向性が弱いので、設定対象以外の端末装置が位置情報検出装置から送信された電波信号を受信する可能性があるが、位置情報検出装置を設定対象の端末装置付近に移動させた状態で電波信号を送信させているので、設定対象の端末装置により受信された電波信号が最も受信電波強度が大きくなると考えられる。したがって、管理装置で、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合は、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることで、設定対象の端末装置から送信された位置情報メッセージを確実に受信して、設定作業が行えるという効果がある。
【0035】
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5の何れかの発明において、上記管理装置は、予め各端末装置の設置位置付近の地図情報を地図データベースに記憶させており、地図データベースに記憶された地図情報をもとに地図の画像を画面上に表示させるとともに、各端末装置から位置情報メッセージを受信すると、位置情報メッセージに含まれる設置位置情報をもとに当該端末装置の設置位置を地図上に表示することを特徴とし、管理装置が備える表示手段の画面上に地図の画像を表示させるとともに、地図上に各端末装置の設置位置を表示しているので、各端末装置の設置位置を示す配置図を容易に作成でき、且つ、何れかの端末装置で異常が発生した場合には、異常の発生した端末装置の設置位置を容易に把握できるので、保守作業を迅速に行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の電力線搬送通信システムのシステム構成図である。
【図2】(a)は同上に用いる端末装置のブロック図、(b)は位置情報検出装置のブロック図である。
【図3】(a)は実施形態2の電力線搬送通信システムに用いる端末装置のブロック図、(b)は位置情報検出装置のブロック図である。
【図4】同上の動作を説明するフローチャートである。
【図5】同上を構成する管理装置の表示画面の説明図である。
【符号の説明】
1a〜1d 端末装置
2 位置情報検出装置
3 電力線
4 ゲートウェイ
5 センター装置
6 インターネット
Claims (6)
- 電力線を介して電力線搬送通信を行う1乃至複数の端末装置と、各端末装置にその設置位置の位置情報を出力する位置情報検出装置と、各端末装置に個別に割り当てたID情報とその設置位置を示す設置位置情報とをもとに各端末装置を識別してその動作を監視、制御する管理装置とで構成され、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信システムにおいて、
上記位置情報検出装置は、現在地の位置情報を検出する位置情報検出部と、その検出結果を無線信号により送信する無線送信部を備え、
上記各端末装置は、設置位置付近に移動させられた位置情報検出装置から無線信号により送信された位置情報を受信する無線受信部と、電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信モデムとを備え、無線受信部が位置情報を受信すると、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を少なくとも含む属性情報を位置情報メッセージとして電力線搬送通信モデムにより管理装置に送信し、
上記管理装置は、各端末装置から送信された位置情報メッセージに含まれる属性情報を登録するデータベースを具備し、データベースに登録されたID情報及び設置位置情報をもとに個々の端末装置を特定することを特徴とする電力線搬送通信システム。 - 上記無線信号は電波信号であり、上記各端末装置は、無線受信部が位置情報を受信すると、ID情報及び設置位置情報を含む属性情報と受信した電波信号の受信電波強度とを位置情報メッセージとして管理装置に送信しており、管理装置は、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることを特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信システム。
- 上記管理装置は、各端末装置の設置位置付近の地図情報を記憶する地図データベースと、地図データベースに記憶された地図情報をもとに地図の画像を画面上に表示する表示手段とを有し、各端末装置から位置情報メッセージを受信すると、前記表示手段は、位置情報メッセージに含まれる設置位置情報をもとに当該端末装置の設置位置を地図上に表示することを特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の電力線搬送通信システム。
- 電力線を介して電力線搬送通信を行う1乃至複数の端末装置と、各端末装置にその設置位置の位置情報を出力する位置情報検出装置と、各端末装置に個別に割り当てたID情報とその設置位置を示す設置位置情報とをもとに各端末装置を識別してその動作を監視、制御する管理装置とで構成され、管理装置と各端末装置との間で電力線を介して電力線搬送通信を行う電力線搬送通信システムの端末装置の属性情報設定方法であって、
設定対象の端末装置の設置位置付近に位置情報検出装置を移動させた後、位置情報検出装置が検出した現在地の位置情報を、無線信号により送信させる段階と、
設定対象の端末装置が、位置情報検出装置から無線信号で送信された位置情報を受信して、受信した位置情報を自己の設置位置情報とし、設置位置情報及びID情報を少なくとも含む属性情報を位置情報メッセージとして電力線搬送通信により管理装置に送信させる段階と、
監視装置が、各端末装置から送信された位置情報メッセージを受信して、受信した位置情報メッセージに含まれる属性情報をデータベースに登録する段階とからなることを特徴とする電力線搬送通信システムの端末装置の属性情報設定方法。 - 位置情報検出装置と各端末装置との間で電波信号を用いた無線通信を行っており、各端末装置は、位置情報検出装置から電波信号で送信された位置情報を受信すると、ID情報及び設置位置情報を含む属性情報と受信した電波信号の受信電波強度とを位置情報メッセージとして管理装置に送信しており、管理装置は、同一の設置位置情報を含む位置情報メッセージを複数受信した場合、受信電波強度の最も大きい位置情報メッセージを受け付けることを特徴とする請求項4記載の電力線搬送通信システムの端末装置の属性情報設定方法。
- 上記管理装置は、予め各端末装置の設置位置付近の地図情報を地図データベースに記憶させており、地図データベースに記憶された地図情報をもとに地図の画像を画面上に表示させるとともに、各端末装置から位置情報メッセージを受信すると、位置情報メッセージに含まれる設置位置情報をもとに当該端末装置の設置位置を地図上に表示することを特徴とする請求項4又は請求項5の何れかに記載の電力線搬送通信システムの端末装置の属性情報設定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002218796A JP2004064355A (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | 電力線搬送通信システム及びそれに用いる端末装置の属性情報設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002218796A JP2004064355A (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | 電力線搬送通信システム及びそれに用いる端末装置の属性情報設定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004064355A true JP2004064355A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31939890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002218796A Withdrawn JP2004064355A (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | 電力線搬送通信システム及びそれに用いる端末装置の属性情報設定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004064355A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007088956A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Kddi Corp | 設置場所管理システム |
JP2007184738A (ja) * | 2006-01-05 | 2007-07-19 | Megachips System Solutions Inc | 位置管理システム |
JP2007329581A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Mitsubishi Electric Corp | ネットワーク機器管理システム |
JP2008079410A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Fuji Xerox Co Ltd | 電力線通信装置、給電システム及びプログラム |
US7362085B2 (en) | 2005-03-01 | 2008-04-22 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Power line carrier communication system and its communication device, and method for constructing power line carrier communication system |
JP2008112256A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Secom Co Ltd | 位置管理システム |
JP2009538010A (ja) * | 2006-05-18 | 2009-10-29 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | 配電網を介して電気デバイスを管理する方法及びシステム |
JP2010178587A (ja) * | 2009-02-02 | 2010-08-12 | Sony Corp | 電力配電システム、電力送電装置、電力受電装置、電力送電方法および電力受電方法 |
US8050803B2 (en) | 2006-09-20 | 2011-11-01 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Power feeding system, electrical apparatus, power feeding apparatus, and computer readable storage medium |
KR101372093B1 (ko) * | 2012-07-24 | 2014-03-10 | 주식회사 한진중티엠에스 | 선박 평형수 처리장치용 통신유닛 |
JP2017538312A (ja) * | 2014-10-01 | 2017-12-21 | ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド | 街灯管理方法及び装置 |
-
2002
- 2002-07-26 JP JP2002218796A patent/JP2004064355A/ja not_active Withdrawn
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7362085B2 (en) | 2005-03-01 | 2008-04-22 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Power line carrier communication system and its communication device, and method for constructing power line carrier communication system |
JP2007088956A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Kddi Corp | 設置場所管理システム |
JP4692182B2 (ja) * | 2005-09-26 | 2011-06-01 | Kddi株式会社 | 設置場所確認システム |
JP2007184738A (ja) * | 2006-01-05 | 2007-07-19 | Megachips System Solutions Inc | 位置管理システム |
JP4706083B2 (ja) * | 2006-01-05 | 2011-06-22 | 株式会社メガチップス | 位置管理システム |
JP2009538010A (ja) * | 2006-05-18 | 2009-10-29 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | 配電網を介して電気デバイスを管理する方法及びシステム |
JP2007329581A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Mitsubishi Electric Corp | ネットワーク機器管理システム |
JP2008079410A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Fuji Xerox Co Ltd | 電力線通信装置、給電システム及びプログラム |
US8050803B2 (en) | 2006-09-20 | 2011-11-01 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Power feeding system, electrical apparatus, power feeding apparatus, and computer readable storage medium |
JP2008112256A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Secom Co Ltd | 位置管理システム |
JP2010178587A (ja) * | 2009-02-02 | 2010-08-12 | Sony Corp | 電力配電システム、電力送電装置、電力受電装置、電力送電方法および電力受電方法 |
KR101372093B1 (ko) * | 2012-07-24 | 2014-03-10 | 주식회사 한진중티엠에스 | 선박 평형수 처리장치용 통신유닛 |
JP2017538312A (ja) * | 2014-10-01 | 2017-12-21 | ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド | 街灯管理方法及び装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9661488B2 (en) | Methods and apparatus for identifying and categorizing distributed devices | |
CN103765826B (zh) | 通信装置、通信系统、通信方法、及电视接收系统 | |
US8508359B2 (en) | Method and system for wireless configuration, control, and status reporting of devices in a fire alarm system | |
US8049434B2 (en) | Lighting commissioning device and method | |
US20130265143A1 (en) | Remote control apparatus and portable communication terminal | |
JP2004064355A (ja) | 電力線搬送通信システム及びそれに用いる端末装置の属性情報設定方法 | |
JP6681582B2 (ja) | 空気調和制御システムにおける情報端末の制御方法及び空気調和制御システム | |
JP6181486B2 (ja) | 通信システム、サーバ装置、携帯端末装置、および情報処理方法 | |
JP4706083B2 (ja) | 位置管理システム | |
JP2018129260A (ja) | 照明器具又は照明制御装置の制御方法及び端末装置 | |
JP2023055926A (ja) | 無線防災システムの設定装置 | |
JP2003243185A (ja) | 照明装置 | |
JP2003243186A (ja) | 照明装置 | |
JP2002305469A (ja) | 電力線搬送通信システム | |
JP6324806B2 (ja) | 無線通信システム及び無線通信装置 | |
JP2020129405A (ja) | 無線防災システム及びその設定装置 | |
JP2009259847A (ja) | 照明用通信システム | |
JP2005143055A (ja) | 端末制御装置及び端末制御システム | |
JP2003243187A (ja) | 照明装置 | |
JP6651598B2 (ja) | 無線防災システムの設定装置及び中継器ノード | |
TW589587B (en) | Automatic monitoring system with dual-frequency | |
KR102352926B1 (ko) | 설정용 통신 장치, 통신 시스템, 정보 단말의 제어 방법 및 프로그램 | |
WO2024053342A1 (ja) | 中継装置、情報収集システム及び中継方法 | |
WO2024143151A1 (ja) | 差込接続器およびネットワークシステム | |
JP2004112073A (ja) | 保安通信システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051004 |