JP2016090565A - 開閉装置、ケーブル特性試験システム及びケーブル特性試験方法 - Google Patents

開閉装置、ケーブル特性試験システム及びケーブル特性試験方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016090565A
JP2016090565A JP2015141542A JP2015141542A JP2016090565A JP 2016090565 A JP2016090565 A JP 2016090565A JP 2015141542 A JP2015141542 A JP 2015141542A JP 2015141542 A JP2015141542 A JP 2015141542A JP 2016090565 A JP2016090565 A JP 2016090565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
circuit
measurement
switchgear
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015141542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6385315B2 (ja
Inventor
幹滋 水野
Mikishige Mizuno
幹滋 水野
一宏 小松
Kazuhiro Komatsu
一宏 小松
真吾 小堀
Shingo Kobori
真吾 小堀
尚宏 木皿
Naohiro Kisara
尚宏 木皿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JP2016090565A publication Critical patent/JP2016090565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6385315B2 publication Critical patent/JP6385315B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

【課題】ケーブル特性試験における測定順序の制約を軽減し、測定作業の効率化を図ることが可能な開閉装置、ケーブル特性試験システム及びケーブル特性試験方法を提供する。
【解決手段】ケーブル特性試験システム1は、周期的に開閉を行う開閉装置20と、ケーブル特性を計測する計測装置30と、を備える。開閉装置20は、2つの接続用端子21a,21bと、接続用端子21a,21b間を短絡又は開放するリレースイッチ21と、リレースイッチ21を周期的にオンオフ制御する制御部23と、制御部23に電源を供給する電源部24と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、開閉装置、ケーブル特性試験システム及びケーブル特性試験方法に関する。
複数の芯線を有する多芯ケーブルを試験或いは評価するために、ケーブルの様々な電気的特性を測定することが行われている。
例えば、特許文献1は、製造段階における多芯ケーブルの絶縁特性を求めるために、2本の芯線に対して充放電を行い、充放電電流に基づいて、芯線間の絶縁状態(混線状態)を評価する方法を開示する。
また、特許文献2は、多芯ケーブルの電気的特性を測定してケーブルの長さを算出するケーブル長測定方法を開示する。この方法は、2本の芯線の遠端同士が抵抗を介して接続された状態で、一方の芯線の一端からパルス信号を注入し、他方の芯線の一端でその信号を検出し、その長さを算出する。
上記以外にも、ケーブル内の芯線の断線、混線又は劣化等を調べるために、電気抵抗や配線間の容量(絶縁抵抗)などをマルチメータ等の計測装置により測定する方法が知られている。この方法によれば、ケーブルがトグロ状に巻かれている場合には、ケーブルの一端と他端が接近しているため、マルチメータ等の計測装置の測定コードをケーブルの芯線の一端と他端に接続して特性試験を行うことができる。
特許文献1に開示された方法は、自由にケーブルを移送できる状況(すなわち製造段階)にのみ実施可能な方法であり、既設のケーブルに実施することはできない。また、特許文献2に記載の測定方法は、ケーブル長さを算出することしかできず、ケーブルの特性、例えばケーブルの芯線の断線(導通)、混線又は劣化について調べることはできない。
また、既設のケーブルは、ケーブルの一端と他端(近端と遠端)が数十メートル以上も離れている場合が多い。この場合、ケーブルの芯線の一端と他端にマルチメータ等の測定コードを接続することは困難である。
このように上記方法では、既設のケーブルの芯線の断線(導通)、混線又は劣化について調べることはできない。既設のケーブルの断線、混線、劣化等を調べる手法として、2本の芯線でペアを組み、抵抗値や容量値などを測定する方法がある。この測定方法では、まず、ペアにした2本の芯線の遠端同士を短絡して、それらの近端にマルチメータを接続することにより、配線2本分の抵抗値を測定できる。次に、ケーブルの遠端同士を開放し、芯線間の容量値(絶縁抵抗値)を測定できる。
特開平7−280876号公報 特許第4757166号公報
この方法では、例えば、抵抗を測定してから容量を測定する場合、ケーブルの近端の場所から遠端の場所まで移動して、短絡状態にしていた2本の芯線の遠端同士を開放状態に変更する作業をしなければならない。先に容量測定を実施して抵抗測定を始める場合も同様である。そのため、測定作業の効率が悪くなる。
測定作業を効率化するため、例えば、先に、芯線の遠端同士を短絡して測定する項目だけを集めて測定し、後に遠端を開放して測定する項目だけを集めて測定するといったことも可能である。
しかし、この方法では、測定対象のペアの数によっては、遠端同士を短絡して測定した後、遠端を開放して測定するまでに時間がかかり、測定条件、例えば、温度・湿度等に変化が生じてしまい、正確な測定が困難である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ケーブル特性試験における測定順序の制約を軽減し、測定作業の効率化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る開閉装置は、
ケーブル特性の測定に使用される開閉装置であって、
測定対象ケーブル内の複数の配線の一端を接続するための複数の接続用端子と、
前記接続用端子間を短絡又は開放するスイッチと、
前記スイッチを周期的にオンオフ制御する制御部と、
を備える。
本発明によれば、ケーブル特性試験における測定順序の制約を軽減し、測定作業の効率化を図ることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るケーブル特性試験システムの構成図である。 本発明の第1実施形態の開閉装置の構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態の開閉装置の動作特性を示す図であり、(A)はコンデンサC1の充電電圧、(B)は開閉信号の電圧、(C)はリレースイッチのコイル電流、(D)はリレースイッチの状態を示している。 本発明の第1実施形態のケーブル特性試験の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態のケーブル特性試験の良品判定の一例を示す図である。 第1変形例にかかる開閉装置の構成を示す回路図である。 第2変形例にかかる開閉装置の構成を示す回路図である。 第3変形例にかかる開閉装置の構成を示す回路図である。 タイマ回路又はカウンタ回路を使用した開閉装置の動作の一例を示すタイミングチャート図であり、(A)は測定項目、(B)はリレースイッチのコイル電流である。 第3変形例にかかる開閉装置の動作の一例を示すタイミングチャート図であり、(A)は測定項目、(B)はリレースイッチのコイル電流である。 第4変形例にかかる開閉装置の構成を示す回路図である。 第5変形例にかかる開閉装置の構成を示す回路図である。 パルス生成回路の構成を示す回路図である。 第5変形例にかかる開閉装置の動作の一例を示すタイミングチャート図であり、(A)はOUTPUT出力、(B)はINV出力、(C)はAND出力、(D)はNOR出力、(E)は端子91f出力、(F)は端子91e出力、(G)はリレースイッチの状態である。 本発明の第2実施形態に係るケーブル特性試験システムの構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係る開閉装置の動作の一例を示すタイミングチャート図であり、(A)は受信信号、(B)はnode1の信号、(C)はnode2の信号、(D)は開閉信号Pout、(E)はリレースイッチのコイル電流、(F)は開閉信号の状態である。 本発明の第3実施形態に係る開閉装置の構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態に係る開閉装置の動作の一例を示すタイミングチャート図であり、(A)はOUTPUT出力、(B)はスイッチ211を流れる電流、(C)はスイッチ212を流れる電流、(D)はスイッチ213を流れる電流、(E)はリレースイッチの状態である。
以下、本発明の実施形態に係る開閉装置、ケーブル特性試験システム及びケーブル特性試験方法について図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るケーブル特性試験システム1の構成図である。このケーブル特性試験システム1は、測定対象の芯線ペアの一端を開放(開)してケーブル特性(電気的特性)を測定する動作と、芯線ペアの一端を互いに接続(閉)してケーブル特性を測定する動作とを周期的に行う装置であり、開閉動作を行う開閉装置20と、ケーブル特性を計測する計測装置30と、を備える。
図示するように、特性試験の対象であるケーブル10は、2本の芯線11,12を有する2芯ケーブルである。なお、特性試験の対象は、ケーブル10のような2芯ケーブルに限らず、芯線が1本のシールドケーブル又は同軸ケーブルであってもよい。この場合、2本の芯線の代わりに1本の芯線(内部導体)とシールド線(外部導体)を使用する。すなわち、ケーブル内に2本の配線(芯線又は芯線以外の導体)があれば特性試験の対象となり得る。
開閉装置20は、2つの接続用端子21a,21bと、接続用端子21a,21b間を短絡又は開放するリレースイッチ21と、リレースイッチ21を周期的にオンオフ制御する制御部23と、制御部23に電源を供給する電源部24と、を備える。なお、本実施形態のリレースイッチ21はメカニカルリレーから構成される。
開閉装置20の接続用端子21a,21bには、試験対象のケーブル10内の芯線11,12の一端(以下、遠端)11a,12aが接続される。なお、この接続を容易にするために、先端にクリップを有する接続用配線を接続用端子21a,21bに取り付けて、芯線の遠端11a,12aにクリップ留めするようにしてもよい。
計測装置30は、測定コード31,32を介してケーブル10内の芯線11,12の他端(以下、近端)11b,12b間に接続される。計測装置30は、例えば抵抗値や容量値等の測定機能を有するマルチメータやTDR(Time Domain Reflectometry:時間領域反射)測定装置から構成される。なお、TDR測定とは、パルス信号やステップ信号を配線に注入し、その反射波形を観測する手法である。
図2に示すように、開閉装置20の電源部24は、電源ライン121に一端が接続された電源スイッチSW1と、電源スイッチSW1の他端に正極が接続され、負極がGND(グランド)ライン122に接続された電池BAと、を備える。電源部24は、電源スイッチSW1がオンすると、電池BAのバッテリ電圧VBATTを電源ライン121とGNDライン122を介して制御部23に供給する。なお、本実施形態では開閉装置20を持ち運びしやすいように、電源部24に電池を使用しているが、電池ではなくアダプタ等を介して交流電源から直流電圧を制御部23に供給してもよい。
制御部23は、オンオフ制御の周期を決定して開閉信号を生成するタイマ回路100と、開閉信号によりリレースイッチ21を駆動するドライバ回路101と、を備える。タイマ回路100は、タイマIC(Integrated Circuit)110と、可変抵抗VR1,VR2と、コンデンサC1と、リセット回路111と、を備え、バッテリ電圧VBATTを周期的な開閉信号に変換する。
タイマIC110は、例えば、汎用タイマIC(555シリーズ)から構成される。なお、タイマIC110内部を構成する素子をディスクリート品で構成してもよい。リセット回路111は、電源スイッチSW1の投入時に、タイマIC110にリセット信号を出力する。
タイマIC110は、電源部24のGNDライン122に接続されるGND端子(1)と、TRIGGER端子(2)と、ドライバ回路101に開閉信号を出力するOUTPUT端子(3)と、リセット回路111からリセット信号が入力されるRESET端子(4)と、CONTROLVOLTAGE端子(5)と、THRESHOLD端子(6)と、コンデンサC1の電荷を放電させるDISCHARGE端子(7)と、電源部24の電源ライン121から電源入力されるVCC端子(8)とを備える。
可変抵抗VR1は、一端が電源ライン121に接続され、他端がタイマIC110のDISCHARGE端子(7)に接続されている。可変抵抗VR2は、一端がタイマIC110のDISCHARGE端子(7)に接続され、他端がタイマIC110のTHRESHOLD端子(6)及びコンデンサC1の一端に接続されている。
コンデンサC1の一端は、相互に接続されたタイマIC110のTHRESHOLD端子(6)とTRIGGER端子(2)とに接続され、他端はGNDライン122に接続されている。タイマIC110は、コンデンサC1の端子間電圧が、予め設定されている閾値電圧に達すると、コンデンサC1の電荷をDISCHARGE端子(7)に放電させる。
ドライバ回路101は、抵抗R1,R2と、NPN型バイポーラトランジスタ(以下、単にトランジスタ)Q1,Q2と、可変抵抗VR3と、ダイオードD1を備えている。抵抗R1は、その一端がタイマIC110のOUTPUT端子(3)に接続され、他端がトランジスタQ1のベース及び抵抗R2の一端に接続されている。抵抗R2の他端は、トランジスタQ1のエミッタとGNDライン122に接続されている。
トランジスタQ1のコレクタは、可変抵抗VR3を介して電源ライン121に接続され、そのエミッタは、GNDライン122に接続されている。
トランジスタQ2のベースは、トランジスタQ1のコレクタに接続され、コレクタはダイオードD1のアノードとリレースイッチ21のコイルLの一端に接続され、エミッタは、GNDライン122に接続されている。ダイオードD1のカソードは、コイルLの他端と電源ライン121に接続されている。
トランジスタQ1,Q2は、タイマ回路100の出力する開閉信号の電流を増幅してリレースイッチ21のコイルLに供給し、可変抵抗VR3はその電流量を調整する役割を果たしている。ダイオードD1は、リレースイッチ21のコイルLに発生する逆起電力によって発生する電流を流すためのフライホイールダイオードである。
本実施形態では、タイマ回路100の充電時間を「THRESHOLD端子(6)の電圧(すなわちコンデンサC1の端子間電圧)が供給電圧VCC(すなわちバッテリ電圧VBATT)の2/3に達するまでの時間」に設定している。なお、タイマ回路100の充電時間は、可変抵抗VR1,VR2及びコンデンサC1の値によって決まり、充電時間をτrとすれば、τr=1.1×C1×(VR1+VR2)で表せる。
タイマ回路100の放電時間は、「THRESHOLD端子(6)の電圧が供給電圧VCCの1/3に達するまでの時間」に設定している。タイマ回路100の放電時間は、可変抵抗VR2及びコンデンサC1の値によって決まり、放電時間をτfとすればτf=1.1×C1×VR2で表せる。
以下、図2及び図3を参照しながら上記構成を有する開閉装置20の動作特性について説明する。
まず、図3(A)はタイマIC110のTHRESHOLD端子(6)の電圧の時間的推移を示している。図3(B)は、タイマIC110のOUTPUT端子(3)の電圧の時間的推移を示している。図3(C)は、リレースイッチ21のコイルLに流れる電流Iの時間的推移を示している。
まず、図2において、開閉装置20の電源部24の電源スイッチSW1がオンされると、リセット回路111はタイマIC110にリセット信号を出力し、タイマIC110はDISCHARGE端子(7)を接地してコンデンサC1の残留電荷を放電させる。その後、可変抵抗VR1,VR2を介してコンデンサC1が充電され、THRESHOLD端子(6)の電圧すなわちコンデンサC1の充電電圧が徐々に上昇していく。図3(A)に示すように、この充電状態はTHRESHOLD端子(6)の電圧が供給電圧VCCの2/3に達するまで継続する(0〜t1までの区間)。
図3(B)に示すように、この充電状態では、OUTPUT端子(3)の電圧は供給電圧VCC(=Vバッテリ電圧VBATT)になる。これにより、トランジスタQ1がオンし、トランジスタQ2のベース電圧が低下し、トランジスタQ2はオフする。このため、リレースイッチ21のコイルLの端子間電圧はゼロとなり、図3(C)に示すように、リレースイッチ21のコイルLに流れる電流Iはゼロとなる。そのため、リレースイッチ21は、オフ状態を維持する。この状態では、接続用端子21aと21bとは絶縁された状態となる。
コンデンサC1の充電が進み、THRESHOLD端子(6)の電圧が供給電圧(2/3)・VCCに達すると、タイマIC110は、DISCHARGE端子(7)を接地する。これにより、コンデンサC1の電荷が、可変抵抗VR2とDISCHARGE端子(7)とを介して放電されていく。図3(A)に示すように、この放電状態は、THRESHOLD端子(6)の電圧が供給電圧VCCの1/3に達するまで継続する(t1〜t2の区間)。
図3(B)に示すように、この充電状態では、OUTPUT端子(3)の電圧すなわち開閉信号はローレベルになる。OUTPUT端子(3)の電圧がローレベルだと、トランジスタQ1がオフする。すると、トランジスタQ2のベース電圧が上昇して、トランジスタQ2がオンし、リレースイッチ21のコイルLに、図3(C)に示すように、電流Iopが流れる。そのため、リレースイッチ21はオンし、接続用端子21aと21bとは短絡される。
次に、THRESHOLD端子(6)の電圧が供給電圧VCCの1/3に達すると、放電状態から再び充電状態に移行し、THRESHOLD端子(6)の電圧が供給電圧VCCの2/3に達するまで継続する(t2〜t3の区間)。このような動作は、電源スイッチSW1がオフにされるまで繰り返される(t3〜)。
このように、リレースイッチ21は制御部23のタイマ回路100が出力する開閉信号によって周期的にオンオフ制御され、接続用端子21a,21b間が短絡又は開放される。また、リレースイッチ21のオン時間はタイマ回路100の充電時間によって決まり、オフ時間はタイマ回路100の放電時間によって決まる。そのため、コンデンサC1、可変抵抗VR1,VR2の値を調整すれば、リレースイッチ21のオンオフ制御の周期も調整することができる。
次に、このような動作を行う開閉装置20と計測装置30とを使用して、ケーブル10の特性を測定する手順について図4のフローチャートを参照しながら説明する。まず、計測実施者は、ケーブル10内の芯線11,12の遠端11a,12aを、開閉装置20の接続用端子21a,21bにそれぞれ接続し、開閉装置20の電源部24の電源スイッチSW1をオンにする(ステップS101)。これにより、開閉装置20のリレースイッチ21は、周期的にオンとオフを繰り返す状態になる。
次に計測実施者は、ケーブル10の近端側に移動し、ケーブル10内の芯線11,12の近端11b,12bを計測装置30の測定コード31,32に接続する(ステップS102)。続いて、計測実施者は、計測装置30を、抵抗値を測定可能な状態(第1計測状態)に設定する(ステップS103)。この状態のまま、計測値の時間的推移を見て、第1の計測を行う(ステップS104)。
第1の計測が終わったら、計測実施者は、計測装置30を、容量値(又は絶縁抵抗値)を測定可能な状態(第2計測状態)に設定する(ステップS105)。この状態のまま、計測値の時間的推移を見て、第2の計測を行う(ステップS106)。第2の計測が終わったら、計測終了となる。
ここで、第1の計測及び第2の計測の計測値の読み取り方について説明する。図5は、ケーブル特性試験の良品判定の一例を示す図である。図5に示すように、開閉装置20の接続用端子21a,21bの周期的な短絡・開放により、測定された抵抗値も周期的に変動する。
そこで、第1の計測では、計測値(抵抗値)が小さくなったときに計測値1(2本分の芯線抵抗値)を読み取る。接続用端子21aと21bとが短絡されているときに抵抗値は小さくなるからである。一方、第2の計測では、計測値(抵抗値)が大きくなったときに計測値2(芯線11,12間の絶縁抵抗値)を読み取る。接続用端子21a,21b間が開放されているときに抵抗値は大きくなるからである。なお、第2の計測が絶縁抵抗値ではなく容量値の場合は、計測値(容量値)が最大になったときに計測値(芯線11,12間の容量値)を読み取る。
図5では、計測値1が基準値1を下回っているので、2本の芯線11,12が断線していないことが確認できる(基準値1を上回っている場合は2本の芯線11,12の途中で接続不良か断線が生じていることを確認できる)。また、図5では、計測値2が基準値2を上回っているので、芯線11,12間の絶縁が良好で混線が生じていないことが確認できる(基準値2を下回っている場合は、ケーブル10の劣化や芯線11,12間の混線が生じていることが確認できる)。なお、計測値1,2と基準値1,2との比較による判断は、基準値1,2を設定された計測装置30が行ってもよいし、計測実施者が行ってもよい。
なお、本実施形態では、計測装置30によって抵抗値及び容量値(絶縁抵抗値)を計測する場合について説明したが、計測装置30がTDR測定装置である場合でも同様に第1の計測及び第2の計測を行うことができる。
具体的には、接続用端子21a,21bの短絡時には、第1の計測として固定端反射波形を観測し、接続用端子21a,21bの開放時には、第2の計測として自由端反射波形を観測する。両者の波形を比較して、ケーブル10の長さを測定することができる。また、両者の観測波形に差異が無く、固定端反射波形のままの場合には、芯線11,12間の混線が生じていることが確認でき、自由端反射波形のままの場合、芯線11,12の途中で接続不良か断線が生じていることを確認できる。
以上説明したように、本実施形態に係るケーブル特性試験システム1によれば、開閉装置20が接続用端子21a,21b間を周期的に短絡・開放させる。そのため、計測実施者は計測項目を変更するたびに、わざわざケーブルの近端の場所から遠端の場所(開閉装置20が設置されている場所)まで移動して、短絡・開放の変更作業を行う必要がない。
上述のように第1の計測及び第2の計測の計測値は、時間的な推移から読み取るため、計測値を読み取れるまでの待ち時間(数秒程度)が生じる場合がある。しかし、この待ち時間は、ケーブルの近端の場所から遠端の場所までの計測実施者の移動時間と短絡・開放の変更作業に費やす時間(数十分〜数時間)に比べるとはるかに短いため、測定時間を短縮することができ、測定作業の効率化を図ることが可能となる。また、第1の計測及び第2の計測という異なる測定項目をまとめて行うことができるため、ケーブル特性試験における測定順序の制約を軽減することができる。なお、第1の計測及び第2の計測は、順序を逆にしてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。以下、図6〜図14を参照しながら、第1〜第5変形例にかかる開閉装置40,50,60,70,80について説明する。なお、これらの変形例にかかる開閉装置において、上記実施形態の開閉装置20と共通する構成要素については、上記実施形態と同一の符号を付す。また、上記実施形態及び以下の変形例は、特に明示する場合を除き、任意に組み合わせ可能なものとする。
図6は、第1変形例にかかる開閉装置40の構成を示す回路図である。この開閉装置40は、制御部43の電源ライン121aとリレースイッチ21の入力側の電源ライン121bとの間に昇圧回路42を備えている。昇圧回路42はリレースイッチ21に供給される電圧を昇圧する。これにより、リレースイッチ21の動作電圧がタイマIC110の動作電圧よりも高い場合でも、昇圧回路42によってリレースイッチ21の入力電圧をタイマIC110の入力電圧より昇圧させ、それぞれの入力電圧がそれぞれの動作電圧となるように調整することができる。なお、リレースイッチ21の動作電圧がタイマIC110の動作電圧よりも低い場合には、昇圧回路42に代えて降圧回路を使用すればよい。
また、昇圧回路42に代えて、レギュレータ回路(電圧安定化回路)を配置してもよい。この場合、バッテリ電圧VBATTが長時間使用等により低下した場合でも、ある程度の期間、リレースイッチ21の動作を担保することができる。また、昇圧回路42或いは降圧回路にレギュレータを組み込んで、昇圧電圧或いは降圧電圧を安定化してもよい。また、これらに限らず、任意の電圧制御回路を配置し、リレースイッチ21に印加する電圧を制御してもよい。
図7は、第2変形例にかかる開閉装置50の構成を示す回路図である。この開閉装置50の制御部53は、上記実施形態のタイマ回路100の代わりに、カウンタ回路151と、発振回路152と、リセット回路153と、を備えている。
発振回路152はカウンタ回路151にクロック信号を供給し、カウンタ回路151は、そのクロック信号を分周した開閉信号を生成する。この開閉装置50では、リレースイッチ21のオンオフ制御の周期はカウンタ回路151の出力する開閉信号の周期によって決定される。
上記実施形態の開閉装置20の場合、タイマ回路100のコンデンサC1と可変抵抗VR1,VR2によってリレースイッチ21のオンオフ制御の周期が決まっていた。しかし、これらの素子の値はバラつきが大きいため、オンオフ制御の周期もバラついてしまう。また、図3に示すように、オン時間(t1〜t2)とオフ時間(t2〜t3)は同じ時間にならない場合がある。
これに対し、第2変形例にかかる開閉装置50によれば、タイマ回路100を使用した開閉装置20に比べて、オンオフ制御の周期のバラつきを軽減可能である。また、オン時間とオフ時間を等しくすることが可能である。
図8は、第3変形例にかかる開閉装置60の構成を示す回路図である。この開閉装置60の制御部63は、第2変形例のカウンタ回路151の代わりに、プロセッサ161を備えている。この第3変形例にかかる開閉装置60では、プロセッサ161の出力信号の周期(又はオン時間とオフ時間)はプログラミング可能であり、制御部63は、オンオフ制御をプロセッサ161の出力信号に基づいて制御する。そのため、オンオフ制御のオン時間とオフ時間を任意に設定することが可能となる。
例えば、図9(A),(B)は、タイマ回路100又はカウンタ回路151を使用した開閉装置20,40,50の動作の一例を示すタイミングチャート図である。開閉装置20,40,50のようにタイマ回路100やカウンタ回路151を使用した場合、図9(B)に示すように、オンオフ制御のオン時間とオフ時間は一定(例えばオフ時間が10秒で、オン時間が12秒)に固定されてしまう。そのため、測定時間が異なる測定項目がある場合、その中の最大時間に合わせなければならない。
例えば、オフ時間は、測定項目A(測定時間5秒)と測定項目C(測定時間10秒)のうち、測定時間の長い測定項目Cに合わせて10秒としなければならない。オン時間は、測定項目B(測定時間6秒)と測定項目D(測定時間12秒)のうち、測定時間の長い測定項目Dに合わせて12秒としなければならない。その結果、図9に示すように、測定時間の短い測定項目A及び測定項目Bのときに無駄なデッドタイムが発生する。
これに対して、第3変形例にかかる開閉装置60の動作特性は、図10(A),(B)に示すように、プロセッサ161をプログラミングして測定項目Aではオフ時間を5秒にする一方で、測定項目Cではオフ時間を10秒にすることができる。このように測定項目ごとのオン時間とオフ時間を設定できるため、図9(A)に示すデットタイムの発生を防止することができる。
図11は、第4変形例にかかる開閉装置70の構成を示す回路図である。開閉装置70は、リレースイッチ21としてメカニカルリレーではなく、半導体リレーであるリレースイッチSSR(Solid State Relay)を備えている。メカニカルリレーに比べて、リレースイッチSSRは、開閉に伴う接点の摩耗がないため、かかる開閉装置70によれば、高速・高頻度の開閉にも対応可能となる。
図12は、第5変形例にかかる開閉装置80の構成を示す回路図である。この開閉装置80の制御部73は、オンオフ制御の周期を決定して開閉信号を生成するタイマ回路100と、開閉信号に基づいてリレースイッチ91を駆動するドライバ回路191と、を備える。
ドライバ回路191は、パルス信号を生成するパルス生成回路192と、電流量を調整するための抵抗R1〜R6、トランジスタQ1,Q2、及びダイオードD2,D3とを備える。以下、パルス生成回路192の詳細な構成を説明した上で、かかるパルス生成回路192を含むドライバ回路191の詳細な構成を説明する。
図13に示すように、パルス生成回路192は、バッファ401と、コンデンサC2と、可変抵抗VR4と、インバータ回路402と、AND回路403と、NOR回路404とから構成される。また、パルス生成回路192は、入力端子P1と、GND端子P2と、AND回路403の出力端子P3と、NOR回路404の出力端子P4とを備える。
バッファ401の入力端は入力端子P1に接続され、バッファ401の出力端は可変抵抗VR4の一端に接続される。可変抵抗VR4の他端は、コンデンサC2の一端と、インバータ回路402の入力端とに接続される。コンデンサC2の他端は、GND端子P2に接続される。
インバータ回路402の出力端は、AND回路403の一方の入力端と、NOR回路404の一方の入力端とに接続される。AND回路403の他方の入力端と、NOR回路404の他方の入力端とは、それぞれ入力端子P1に接続される。AND回路403の出力端は出力端子P3に接続され、NOR回路404の出力端は出力端子P4に接続される。
パルス生成回路192の入力端子P1は、タイマ回路100のタイマIC110のOUTPUT端子(3)に接続される。パルス生成回路192のGND端子P2は、GNDライン194に接続される。パルス生成回路192の出力端子P3は、抵抗R3の一端に接続され、パルス生成回路192の出力端子P4は抵抗R1の一端に接続される。
抵抗R3の他端は、トランジスタQ2のベースと、抵抗R4の一端とに接続される。抵抗R4の他端は、トランジスタQ2のエミッタとGNDライン194に接続される。トランジスタQ2のコレクタは、抵抗R6の一端と、ダイオードD3のアノードとに接続される。抵抗R6の他端と、ダイオードD3のカソードとは電源ライン193に接続される。
抵抗R1の他端は、トランジスタQ1のベースと、抵抗R2の一端とに接続される。抵抗R2の他端は、トランジスタQ1のエミッタとGNDライン194に接続される。トランジスタQ1のコレクタは、抵抗R5の一端と、ダイオードD2のアノードとに接続される。抵抗R5の他端と、ダイオードD2のカソードとは電源ライン193に接続される。
次に、以上説明したドライバ回路191によって駆動されるリレースイッチ91について説明する。
リレースイッチ91は、ラッチ型リレーから構成される。ラッチ型リレーは、セット用コイルS及びリセット用コイルR等から構成される。リレースイッチ91は、短絡又は開放される接続用端子91a,91bに加えて、さらに4つの端子91c〜91fを備える。
セット用コイルSは一端が端子91cに接続され、他端が端子91eに接続される。リセット用コイルRは、一端が端子91dに接続され、他端が端子91fに接続される。セット用コイルSは、セット信号を生成し、その磁力によって接続用端子91a,91b間を短絡させる。リセット用コイルRは、リセット信号を生成し、その磁力によって接続用端子91a,91b間を開放させる。
リレースイッチ91の端子91c,91dは、それぞれ電源ライン193に接続される。リレースイッチ91の端子91eは、ドライバ回路191のトランジスタQ1のコレクタに接続され、リレースイッチ91の端子91fは、ドライバ回路191のトランジスタQ2のコレクタに接続される。
次に、以上説明した開閉装置80の動作の一例について説明する。図14(A)〜(F)は、図13のパルス生成回路192又は図12のリレースイッチ91の各部の対地電位を示し、図14(G)はそれに対応するリレースイッチ91のオンオフ状態を示している。
図14(A)〜(G)のタイムチャートは、リセット回路111のリセット信号によってリセットされた直後の状態から開始している。以下、図14(A)〜(G)との対応関係について説明する。
まず、図14(B)のINV出力(インバータ回路402の出力)は、図14(A)のOUTPUT出力の信号が可変抵抗VR4とコンデンサC2によって遅延され、かつインバータ回路402によって反転された波形である。
図14(C)のAND出力(AND回路403の出力)は、図14(A)のOUTPUT出力と図14(B)のINV出力との論理積であり、デューティ比が小さいパルス波形である。図14(D)のNOR出力(NOR回路404の出力)は、図14(A)のOUTPUT出力と図14(B)のINV出力との否定論理和であり、デューティ比が小さいパルス波形である。なお、図14(C)と図14(D)は、重ならない期間でHighとなっている。
図14(E)の端子91fの対地電位は、図14(C)のAND出力が、トランジスタQ2によって、振幅調整及び反転された波形となっている。図14(F)の端子91eの対地電位は、図14(D)のNOR出力が、トランジスタQ1によって、振幅調整及び反転された波形となっている。なお、図12において端子91c,91dは、バッテリ電圧VBATTの対地電位になっている。
したがって、セット用コイルSには、図14(E)の端子91f出力がLの期間だけ動作電圧が印加されて電流が流れる。リセット用コイルRには、図14(F)の端子91e出力がLの期間だけ動作電圧が印加されて電流が流れる。すなわち、セット用コイルSとリセット用コイルRに電流が流れる期間は短い。
図14(G)において、リレースイッチ91は、セット用コイルSに電流が流れるとOFFからONに切り替わり、リセット用コイルRに電流が流れるとONからOFFに切り替わる。セット用コイルS及びリセット用コイルRのいずれにも電流が流れていない期間では、リレースイッチ91の状態は保持される。換言すると、セット用コイルS又はリセット用コイルRに電流が流れるのは、リレースイッチ91の状態が切り替わる短い期間(瞬間)だけである。
図3(C)、図9(B)及び図10(B)に示したコイル電流は、リレースイッチがオン状態の期間に常にコイル電流が流れ続けることを示している。この場合、リレースイッチがオン状態の期間が長くなったり短くなったりするバラツキによって種々の問題が生じる。例えば、毎回異なる過渡現象となるために、開閉装置の部品構成によってはリレースイッチがオンとなる短絡時における導通抵抗が変動する虞がある。その結果、計測される抵抗値(数Ω以下)にも影響が出てしまう。また、リレースイッチがオン状態の期間が長いと、コイル電流による電力消費も長時間継続するため、バッテリの消耗が大きくなる。
この点、上述の開閉装置80によれば、図14(A)〜(G)で説明したように、セット用コイルS又はリセット用コイルRに電流が流れる期間は一定かつ短時間であるため、毎回同様な過渡現象となり、安定した導通抵抗を確保することができる。また、リレースイッチがオン状態の期間が長くてもセット用コイルS又はリセット用コイルRに流れる電流による電力消費は短時間しか継続しないため、バッテリの消耗を小さくすることができる。
また、第5変形例の開閉装置80において、第1変形例のように昇圧回路42や降圧回路を設けて異なる動作電圧を充足するように電圧を調整することも可能である。第5変形例の開閉装置80において、タイマ回路100を第2変形例のようにカウンタ回路151及び発振回路152に置き換えるとともに、カウンタ回路151とパルス生成回路192を一体化して構成を簡略化することも可能である。第5変形例の開閉装置80において、タイマ回路100を第3変形例のようにプロセッサ161及び発振回路152に置き換えて構成することも可能である。
(第2実施形態)
第1実施形態においては、開閉装置20,40,50,60,70,80は、計測装置30とは独立して、ケーブル10の芯線11,12の遠端11a,12aを開閉動作している。本発明は、これに限定されず、計測装置30の指示に応答して、開閉装置20,40,50,60,70,80が、開閉動作を行うようにしてもよい。
以下、図15を参照して、計測装置230の指示に基づいて、開閉動作を行う第2実施形態に係るケーブル特性試験システム2について説明する。なお、上記第1実施形態と共通する構成要素については同一の符号を付する。
図15に示すように、ケーブル特性試験システム2は、周期的に開閉を行う開閉装置220と、ケーブル特性を計測する計測装置230と、を備える。計測装置230は無線通信部240を備える。開閉装置220は、リレースイッチ21と、リレースイッチ21を周期的にオンオフ制御する制御部223と、制御部223に電源を供給する電源部24と、無線通信部210と、を備える。開閉装置220の無線通信部210は、計測装置230の無線通信部240と無線通信を行い、計測装置230から受信した受信信号に基づいて2つの出力信号node1及びnode2を制御部223に出力する。
開閉装置220の制御部223は、発振回路152と、リセット回路114と、オンオフ制御の周期を決定するプロセッサ161と、プロセッサ161の開閉信号をリレースイッチ21に供給してリレースイッチ21を駆動するドライバ回路101と、2つの3ステートバッファ501,502(3state-buff1及び3state-buff2)と、を備える。
3ステートバッファ502は、プロセッサ161の出力側端子と、無線通信部210のnode2の出力端子と、ドライバ回路101の抵抗R1とに接続されている。3ステートバッファ501は、無線通信部210のnode1の出力端子と、無線通信部210のnode2の出力端子と、3ステートバッファ502と、に接続されている。
図16は、開閉装置220の動作の一例を示す図である。図16に示すように、開閉装置220が計測装置230から受信した受信信号には、コマンド1(node1及びnode2をハイレベル(H)にする)と、コマンド2(node1をローレベル(L)にし、node2をHにする)と、コマンド3(node1及びnode2をLにする)の3種類の通信コマンドがある。
通常時(node2がLの状態)では、開閉装置220は、プロセッサ161によって生成した開閉信号Poutを、そのままリレースイッチ21に供給する。しかし、計測装置230からの受信信号によってnode2がHの状態に切り替わると、開閉装置220は計測装置230からの受信信号から生成される開閉信号(node1の信号)をリレースイッチ21に供給する。そのため、図16に示すように、リレースイッチ21に流れる電流Iは、プロセッサ161によって生成した開閉信号Pout又はnode1の信号に基づく。
本実施形態によれば、計測装置230を操作して開閉装置220と無線通信を行うことにより、開閉装置220のオンオフ制御をコントロールすることができる。そのため、例えば、計測装置230側で開閉装置220のオンオフ動作の開始時間を調整したり、変則的な周期・デューティを行ったりすることが可能となる。また、無線通信は、周期・デューティ設定を行う場合のみ使用するようにすれば、常時無線通信を行うよりも電力消費を抑えることができる。なお、開閉装置220が計測装置230から受信する受信信号は、リレースイッチ21のオンオフを制御するための情報であればよく、上記コマンド1〜3のような指令信号ではなくパラメータ情報であってもよい。
(第3実施形態)
第1、第2実施形態に係るケーブル特性試験システム1,2は、2本の芯線11,12のケーブル10のケーブル特性を一度に測定することができるのみであるが、より多くの芯線を有するケーブルのケーブル特性を測定することも可能である。以下、複数対の芯線を有するケーブルのケーブル特性を測定することができる第3実施形態に係るケーブル特性試験システムを図17を参照して説明する。
図17は、本発明の第3実施形態に係る開閉装置320の構成を示す回路図である。以下、開閉装置320の構成について説明する。なお、上記第1実施形態と共通する構成要素については同一の符号を付す。
図17に示すように、開閉装置320は、3つのリレースイッチ211,212,213と、リレースイッチ211,212,213を周期的にオンオフ制御する制御部323と、制御部323に電源を供給する電源部24と、3つの接続用端子331,332,333と、を備える。制御部323は、タイマ回路100と、リレースイッチ211,212,213をそれぞれ駆動する3つのドライバ回路171,172,173と、タイマ回路100の出力信号に基づいてドライバ回路171,172,173にそれぞれ異なる出力信号を供給するデコード回路324とを備える。
図18は、開閉装置320の動作の一例を示す図である。図18に示すように、デコード回路324は、タイマ回路100の出力信号であるOUTPUT出力に基づいて、それぞれ異なるタイミングで3つのリレースイッチ211,212,213に電流が流れるように、ドライバ回路171,172,173に出力信号を供給する。これにより、3つのリレースイッチ211,212,213は1つずつ順次オン状態となり、他のリレースイッチはオフ状態となる。
この場合、例えば、接続用端子331,332,333にそれぞれ3芯ケーブルの3本の芯線の遠端を接続すれば、すべての線間ペアが一つずつ順次短絡し、他の線間ペアは開放状態となる。したがって、開閉装置320によれば、3芯ケーブルなどの3本の芯線又は配線を有するケーブルの特性試験に使用することができる。また、例えば、2本の芯線を接続用端子331,332に接続すれば、リレースイッチ211がON状態のときだけ2本の芯線間が短絡状態となり、その他の状態では開放状態になる。そのため、2芯ケーブルなどの2本の芯線又は配線を有するケーブルの特性試験にも使用することができる。
なお、本実施形態では、3つのリレースイッチ211,212,213をデルタ結線しているため、制御部323は3つのリレースイッチ211,212,213を1つずつ順次オン状態となる(すなわち同時に2つのリレースイッチがオン状態になることがない)ように制御する必要があった。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、3つのリレースイッチ211,212,213をスター結線して3つのリレースイッチ211,212,213のうち2つをペアにすれば、制御部323が各ペア(すなわち2つのリレースイッチずつ)を順次オン状態とするように制御してもよい。すなわち、接続用端子331,332,333に接続されたケーブル内の配線(又は芯線)のすべての線間が、それぞれ短絡・開放されるようにすれば制御部323の回路構成及び制御方法は適宜変更可能である。
なお、本発明のケーブル特性試験システムは、上記2芯又は3芯ケーブルだけでなく、さらに4芯以上のケーブルも計測できるように拡張することができる。4芯以上のケーブルも計測可能な開閉装置は、4つ以上のリレースイッチを備える必要があり、接続されたすべての芯線ペア(配線ペア)が、それぞれ異なるタイミングで短絡又は開放させるように構成する必要がある。4芯以上のケーブルも計測可能な開閉装置は、より芯数が少ないケーブルでも計測可能となる。そのため、試験対象となるケーブルの種類が広くなり、汎用性を高くすることができる。これは、上述の開閉装置320が3芯ケーブルでも2芯ケーブルでも計測可能となることと同じ理由である。
この発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態においては、リレースイッチのドライバ回路を2段構成のNPN型バイポーラトランジスタQ1とQ2で構成したが、ドライバ回路の構成は任意である。例えば、3段以上の構成としてもよい。また、PNP型バイポーラトランジスタから構成してもよい。さらに、FET(Field Effect Transistor)等の他のスイッチング素子から構成してもよい。カウンタ回路、プロセッサ等の出力する開閉信号でリレーを直接駆動できる場合には、ドライバ回路を設けなくても良い。
また、測定対象の芯線のペアの遠端を短絡・開放するためのスイッチとしてリレーを使用したが、他の素子を使用することも可能である。例えば、接続用端子21aと21bに電流路の一端(例えば、コレクタ、ソース)と他端(例えば、エミッタ、ドレイン)が接続されたバイポーラトランジスタやFETをスイッチとして使用してもよい。
また、上記実施形態では、各種配線を互いに接続するための端子を含む構成になっている。しかし、本発明はこのような構成に限られず、上記実施形態の端子は発明に影響しない範囲内において適宜省略可能である。例えば、パルス生成回路192の入力端子P1、GND端子P2、出力端子P3,P4や、リレースイッチ91の端子91c〜91f等は省略可能である。
1,2,320 ケーブル特性試験システム、20,40,50,60,70,80,220,320 開閉装置、21a,21b,91a,91b 接続用端子、30,230 計測装置、21,91,211,212,213 リレースイッチ、23,43,53,63,73,223,323 制御部、24 電源部、192 パルス生成回路

Claims (12)

  1. ケーブル特性の測定に使用される開閉装置であって、
    測定対象ケーブル内の複数の配線の一端を接続するための複数の接続用端子と、
    前記接続用端子間を短絡又は開放するスイッチと、
    前記スイッチを周期的にオンオフ制御する制御部と、
    を備える開閉装置。
  2. 前記制御部がタイマ回路を備え、
    前記オンオフ制御の周期は前記タイマ回路によって決定される、
    請求項1に記載の開閉装置。
  3. 前記制御部は、発振回路及びカウンタ回路を備え、
    前記発振回路は前記カウンタ回路にクロック信号を供給し、
    前記カウンタ回路は、前記クロック信号を分周した開閉信号を生成し、
    前記制御部は、前記カウンタ回路の出力信号に基づいて前記オンオフ制御する、
    請求項1に記載の開閉装置。
  4. 前記制御部は、プロセッサを備え、
    前記プロセッサの出力信号の周期はプログラミング可能であり、
    前記制御部は、前記プロセッサの出力信号に基づいて前記オンオフ制御する、
    請求項1に記載の開閉装置。
  5. 前記制御部の電源ラインと前記スイッチの入力側の電源ラインの間に電圧制御回路を備え、
    前記電圧制御回路は、前記スイッチの入力側の電源ラインに印加される電圧を制御する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の開閉装置。
  6. 前記スイッチは、メカニカルスイッチ又は半導体スイッチから構成される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の開閉装置。
  7. 前記スイッチは、ラッチ型リレーから構成される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の開閉装置。
  8. 前記制御部は、
    前記ラッチ型リレーを駆動するためのパルス信号を論理演算によって生成するパルス生成回路をさらに備え、前記パルス信号に基づいて前記オンオフ制御する、
    請求項7に記載の開閉装置。
  9. 前記スイッチと前記接続用端子とをそれぞれ3つ以上備え、
    前記3つ以上のスイッチは、前記3つ以上の接続用端子の間を、それぞれ異なるタイミングで短絡又は開放させる、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の開閉装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の開閉装置と、
    前記測定対象ケーブル内の複数の配線の他端間に接続してケーブル特性を計測する計測装置と、
    を備えるケーブル特性試験システム。
  11. 前記開閉装置及び前記計測装置がさらに無線通信部を備え、
    前記計測装置は、前記無線通信部を介して、前記開閉装置の前記スイッチのオンオフを制御するための情報を送信し、
    前記開閉装置は、前記計測装置から送信された前記情報を前記無線通信部を介して受信し、前記制御部は、受信した前記情報に基づいて、前記スイッチのオンオフを制御する、
    請求項10に記載のケーブル特性試験システム。
  12. 評価対象のケーブル内の複数の配線の一端を、開閉装置の複数の接続用端子にそれぞれ接続し、
    前記複数の配線の他端を、計測装置にそれぞれ接続し、
    前記開閉装置によって周期的に前記接続用端子間を短絡又は開放させ、
    前記開閉装置が前記接続用端子間を短絡したときに、前記計測装置により第1の計測を行い、
    前記開閉装置が前記接続用端子間を開放したときに、前記計測装置により第2の計測を行う、
    ケーブル特性試験方法。
JP2015141542A 2014-10-31 2015-07-15 開閉装置、ケーブル特性試験システム及びケーブル特性試験方法 Active JP6385315B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014223691 2014-10-31
JP2014223691 2014-10-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016090565A true JP2016090565A (ja) 2016-05-23
JP6385315B2 JP6385315B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=56018437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015141542A Active JP6385315B2 (ja) 2014-10-31 2015-07-15 開閉装置、ケーブル特性試験システム及びケーブル特性試験方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6385315B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017181251A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 三菱電機株式会社 ケーブル検査装置及びケーブル検査システム
JP2018179549A (ja) * 2017-04-04 2018-11-15 三菱電機株式会社 試験装置、ケーブル特性試験システム及びケーブル特性試験方法
KR102037434B1 (ko) * 2019-06-05 2019-10-28 한화시스템(주) 케이블 조립체 시험 장치 및 그 방법
JP2020190447A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 三菱電機株式会社 電線検査システム、及び、電線検査方法
JP2021009068A (ja) * 2019-07-01 2021-01-28 三菱電機株式会社 判定システム
CN113295975A (zh) * 2021-05-20 2021-08-24 中国铁路北京局集团有限公司北京车辆段 一种测试客车连接线缆的控制电路板和试验台

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49136129U (ja) * 1973-03-22 1974-11-22
JPS548632U (ja) * 1977-06-20 1979-01-20
JPS561368A (en) * 1979-06-20 1981-01-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Failure detection pair cable
JP2000138091A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Computer Hightech Kk Ptcヒータ制御装置、およびこの装置に用いるコントローラおよび電流制限器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49136129U (ja) * 1973-03-22 1974-11-22
JPS548632U (ja) * 1977-06-20 1979-01-20
JPS561368A (en) * 1979-06-20 1981-01-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Failure detection pair cable
JP2000138091A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Computer Hightech Kk Ptcヒータ制御装置、およびこの装置に用いるコントローラおよび電流制限器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017181251A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 三菱電機株式会社 ケーブル検査装置及びケーブル検査システム
JP2018179549A (ja) * 2017-04-04 2018-11-15 三菱電機株式会社 試験装置、ケーブル特性試験システム及びケーブル特性試験方法
JP7002854B2 (ja) 2017-04-04 2022-01-20 三菱電機株式会社 試験装置、ケーブル特性試験システム及びケーブル特性試験方法
JP2020190447A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 三菱電機株式会社 電線検査システム、及び、電線検査方法
JP7278149B2 (ja) 2019-05-21 2023-05-19 三菱電機株式会社 電線検査システム、及び、電線検査方法
KR102037434B1 (ko) * 2019-06-05 2019-10-28 한화시스템(주) 케이블 조립체 시험 장치 및 그 방법
JP2021009068A (ja) * 2019-07-01 2021-01-28 三菱電機株式会社 判定システム
CN113295975A (zh) * 2021-05-20 2021-08-24 中国铁路北京局集团有限公司北京车辆段 一种测试客车连接线缆的控制电路板和试验台

Also Published As

Publication number Publication date
JP6385315B2 (ja) 2018-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6385315B2 (ja) 開閉装置、ケーブル特性試験システム及びケーブル特性試験方法
US9184651B2 (en) Current detection and emulation circuit, and method thereof
JP5526185B2 (ja) 低ドロップアウト電圧レギュレータおよびブースト・レギュレータのための共通制御ループを有するバッテリ充電装置
US11177643B2 (en) Electronic fuse
CN109765431B (zh) 电阻测量电路、温度检测电路及充电枪
US9057743B2 (en) Apparatus and method for wetting current measurement and control
JP6072503B2 (ja) エネルギーハーベスタシステム
CN102958245A (zh) 点亮装置、前照灯单元和车辆
WO2011010349A1 (ja) 試験装置
CN102548131B (zh) 具有发光二极管的照明系统的电源设备和方法及照明组件
CN106169867A (zh) 电压转换器
CN113328734A (zh) 快速阻断开关
CN103607120A (zh) 用于可编程电源转换器的控制电路及控制方法
CN114487774A (zh) 一种充放电类集成电路芯片的测试系统
CN104426507A (zh) 半导体装置以及电流量控制方法
CN106558979A (zh) 半导体装置
JP2018088249A (ja) 電源制御回路および環境発電装置
US9089021B2 (en) Controller of an AC-DC converter for LED lighting
CN112987625B (zh) 控制电路、检测电压的方法、电子装置及其控制方法
CN111983301B (zh) 一种固态硬盘测试装置
US11275105B2 (en) Reliability test device for coil
CN103534767A (zh) 电磁铁线圈的驱动装置
US20160065050A1 (en) Power source circuit and method of controlling power source circuit
CN113315356A (zh) 功率器件驱动电路
CN105490652A (zh) 高增益、高回转速率放大器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170421

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171214

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171221

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20180216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6385315

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250