JP7296542B2 - 風呂装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽の湯水の除菌処理が可能とされた風呂装置に関する。
従来の風呂装置の具体例として、特許文献1~3に記載のものがある。
同文献に記載された風呂装置は、浴槽の湯水を除菌するための除菌装置を備えており、この除菌装置は、浴槽の湯水が流入出可能な湯水流通部と、この湯水流通部の湯水に向けて紫外線を照射可能な除菌灯とを組み合わせて構成されている。除菌装置は、ユーザによって所定のスイッチ操作がなされた場合、あるいはユーザによって予めタイマ設定された時期が到来した場合などに稼働し、浴槽の湯水への紫外線照射により、この湯水の除菌が図られる。
ここで、特許文献1,2においては、浴槽の湯水をできるだけ清潔なものにするための手段として、除菌能力を可変にしており、湯水の汚れがひどいときには、除菌能力を通常時よりも高くするようにしている。一方、特許文献3においては、浴槽の湯水に入浴剤が投入されているときには、そうでないときと比べて、除菌能力を高めるように構成されている。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、改善すべき余地がある。
すなわち、浴槽の湯水に不透明な入浴剤が投入されている場合、この入浴剤に含まれている非水溶性の成分が湯水を濁らせ、湯水の濁度が相当に高くなるため、紫外線の透過は妨げられる。その結果、特許文献3のように、入浴剤が投入されている場合に、除菌能力を高めようとしても、紫外線を湯水に効率よく照射させることは難しく、除菌効果が殆ど得られない場合が多い。また、特許文献1,2においては、浴槽の湯水に入浴剤が投入されているか否かには関係なく湯水の濁度が高い場合には、除菌能力を高めようとしているが、濁度がかなり高い場合には、前記した入浴剤が投入されている場合と同様に、紫外線を湯水に効率よく照射させることはできないため、除菌効果が殆ど得られない事態が発生する。
一方、湯水の除菌を行なうには、除菌灯を点灯駆動させることに加え、浴槽の湯水を所定の湯水流通部に送り込むためのポンプを駆動させる必要がある。
したがって、湯水の濁度がかなり高く、除菌効果が殆ど得られないにも拘わらず、除菌装置の除菌能力を通常時よりもかなり高くしようとすることは、合理的ではなく、消費電力や時間などの無駄が多く発生する。また、除菌灯やポンプの使用寿命も短くなる。
特開平9-26207号公報 特開平9-276622号公報 特開2001-120452号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、浴槽の湯水の除菌処理機能を適切に有しつつ、前記湯水に入浴剤が投入されていることなどに起因して前記湯水の濁度がかなり高い場合に、消費電力の無駄が多く生じるといった不具合を適切に回避することが可能な風呂装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される風呂装置は、浴槽の湯水が流入出可能な湯水流通部、およびこの湯水流通部の湯水に向けて除菌用の光を照射可能な除菌灯を有する除菌装置と、所定の除菌開始予定時期に前記除菌装置を稼働させる制御を実行する制御手段と、を備えている、風呂装置であって、前記浴槽の湯水の濁度が所定以上であるか否かを判断可能な濁度検知手段を、さらに備えており、前記制御手段は、前記湯水の濁度が所定以上である場合には、前記所定の除菌開始予定時期が到来しても前記除菌装置を稼働させないように構成されており、前記濁度検知手段は、前記除菌灯と、前記除菌灯から発せられて前記湯水を透過し、または前記湯水により反射された光を受け、かつその受光量に対応したレベルの信号を出力する受光素子と、を組み合わせて構成されていることを特徴としている。
ここで、本発明でいう濁度とは、湯水の濁りの程度であり、JISに規定されている定義および単位に沿わないものであってもよい。湯水の濁りの程度がなんらかのかたちで客観的に示されるものであればよく、たとえば、湯水の透光率、吸光率、反射率、あるいはこれらに類する数値を用いることが可能である。また、濁度は、絶対的な値でなくてもよく、たとえば所定の湯水を基準とする相対的な値として表されるものであってもよい。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、浴槽の湯水に入浴剤が投入されていることなどに起因して、前記湯水の濁度がかなり高くなっている場合には、除菌装置は稼働されないため、除菌効果が殆ど得られないにも拘わらず多くの電力や時間を消費するといった無駄を排することができ、合理的である。また、除菌灯の使用寿命が無駄に短くなることを防止し得る他、ポンプを利用して浴槽の湯水を除菌装置の湯水流通部に供給させる構成が採用されている場合には、このポンプの使用寿命が無駄に短くなることも防止することができる。
一方、浴槽の湯水の濁度が低い場合には、通常通りに、除菌装置が稼働するため、浴槽の湯水の適切な除菌を行ない、湯水を衛生的なものとすることが可能である。
さらにこのような構成によれば、受光素子から出力される信号のレベルに基づき、湯水の濁度を正確に判断することが可能であるが、光源として、除菌灯を利用しているため、濁度計測専用の光源を別途用いる必要はない。したがって、製造コストおよびランニングコストの上昇を抑制することが可能である。
本発明において、好ましくは、前記湯水の濁度が所定以上ではなく、前記除菌装置を稼働させる場合において、前記湯水の濁度が高い場合には、低い場合よりも除菌処理の度合いを高めるように構成されている。
ここで、除菌処理の度合いを高めるための手段としては、たとえば除菌灯から発せられる除菌用の光の強度を高めること、除菌処理時間を長くすること、湯水流通部における湯水の流速を遅くすることなどが挙げられる。
このような構成によれば、浴槽の湯水の濁度に応じて、最適または最適に近い除菌処理を無駄なく行なうことが可能となる。
本発明の第2の側面により提供される風呂装置は、浴槽の湯水が流入出可能な湯水流通部、およびこの湯水流通部の湯水に向けて除菌用の光を照射可能な除菌灯を有する除菌装置と、所定の除菌開始予定時期に前記除菌装置を稼働させる制御を実行する制御手段と、を備えている、風呂装置であって、前記浴槽の湯水の濁度が所定以上であるか否かを判断可能な濁度検知手段を、さらに備えており、前記制御手段は、前記湯水の濁度が所定以上である場合には、前記所定の除菌開始予定時期が到来しても前記除菌装置を稼働させないように構成されており、前記制御手段は、前記浴槽への湯張り中または湯張り完了後の所定の第1の時期に、前記浴槽の湯水の濁度またはこれに対応する値を計測して、この計測値を基準値とし、かつ浴室への人の入室があった後の所定の第2の時期、および/または前記浴槽への人の入浴があった後の所定の第3の時期に、前記浴槽の湯水の濁度またはこれに対応する値をさらに計測し、この計測値と前記基準値とに基づいて、前記湯水の濁度を判断するように構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、浴槽への湯張り中または湯張り完了後の所定の第1の時期は、入浴剤が未だ投入されていない時期と考えられ、この第1の時期に計測された湯水の濁度を基準値として、その後の湯水の濁度を判断しているため、入浴剤の投入があったか否かを正確に判断する上で好ましいものとなる。とくに、浴室への人の入室があった後の所定の第2の時期、および/または前記浴槽への人の入浴があった後の所定の第3の時期は、浴槽の湯水に入浴剤が投入される可能性が高い時期の後であるため、より好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記制御手段との相互間でデータ通信が可能なリモコン、および/または通信端末を備えており、前記制御手段は、前記湯水の濁度が所定以上であり、前記所定の除菌開始予定時期が到来しても前記除菌装置を稼働させない場合には、その旨を前記リモコン、および/または前記通信端末を利用して報知させるように構成されている。
このような構成によれば、浴槽の湯水の濁度が高く、除菌装置が稼働されない場合には、その旨をユーザに適切に察知させることができる。
本発明の第の側面により提供される風呂装置は、浴槽の湯水が流入出可能な湯水流通部、およびこの湯水流通部の湯水に向けて除菌用の光を照射可能な除菌灯を有する除菌装置と、所定の除菌開始予定時期に前記除菌装置を稼働させる制御を実行する制御手段と、を備えている、風呂装置であって、前記浴槽の湯水に入浴剤が投入されている場合に、その旨を前記制御手段に認識させるための操作スイッチを、さらに備えており、前記制御手段は、前記操作スイッチが操作されていることにより、前記浴槽の湯水に入浴剤が投入されていると認識しているときには、前記所定の除菌開始予定時期が到来しても前記除菌装置を稼働させないように構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、浴槽の湯水に入浴剤を投入し、浴槽の湯水の濁度がかなり高くなる場合には、ユーザが操作スイッチを操作することにより、除菌装置が無駄に稼働されないようにすることができ、便利であり、本発明の第1の側面により提供される風呂装置について述べたのと同様な効果を得ることが可能である。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る風呂装置の一例を示す説明図である。 図1に示す風呂装置において用いられている除菌装置を示す要部断面図である。 図1に示す風呂装置において実行される除菌処理動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す風呂装置において実行される除菌処理動作の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す風呂装置Aは、浴室BR内に設置された浴槽1、この浴槽1に接続された湯
水循環路5、この湯水循環路5を構成する外部配管5a,5bを介して浴槽1に接続された給湯装置WH、湯水循環路5の途中に設けられた循環ポンプP1、除菌装置E、給湯装置WHの動作制御を実行する制御部7を備えている。同図において、符号90は、給湯装置WHの外装ケースである。
給湯装置WHは、たとえば瞬間式ガス給湯装置であり、浴槽1への湯張り機能、風呂追い焚き機能、給湯栓60などへの一般給湯機能を備えている。加えて、除菌装置Eを利用することによる浴槽1の湯水の除菌処理動作も可能である。
具体的には、この給湯装置WHにおいて、一般給湯は、入水口20から入水路2に流入した湯水が熱交換器30に送られてバーナ31により加熱され、かつこの加熱された湯水は一般給湯用出湯路6を流通して給湯栓60に供給される態様で行なわれる。
浴槽1への湯張り動作は、風呂給湯用出湯路50に設けられた開閉弁V1が開状態とされることにより、熱交換器30によって加熱された湯水が風呂給湯用出湯路50から湯水循環路5に流れ込む態様で行なわれる。湯水循環路5は、浴槽1のアダプタ10に接続された外部配管5a,5bに、給湯装置WHの内部配管5c,5d、および風呂追い焚き用の熱交換器33が接続された構成である。
風呂追い焚き動作は、循環ポンプP1が駆動オンとされ、浴槽1の湯水が湯水循環路5を介して熱交換器33に送り込まれてバーナ34により加熱されてから浴槽1に戻される態様で行なわれる。
湯水循環路5には、水圧センサSaが設けられており、この水圧センサSaにより浴槽1の水位を検し得るとともに、人が入浴した状態(浴槽1の湯水に身体を沈めた状態)を検出することが可能である。
図2に示すように、除菌装置Eは、湯水の流入口41および流出口42を有し、内部が湯水流通部40として形成されたハウジング4、このハウジング4内に収容された除菌灯8、この除菌灯8を覆う2つの略円筒状の保護カバー81,82、ハウジング4の上部および下部の開口部を塞ぐためのキャップ43a,43b、および受光素子83を備えている。ハウジング4の流入口41および流出口42は、湯水循環路5の内部配管5cの途中箇所に接続されている。
除菌灯8は、たとえば紫外線ランプである。保護カバー81,82は、ともに除菌灯8から発せられる紫外線に対する透光性を有しており、除菌灯8を点灯駆動させることにより、湯水流通部40の湯水を除菌処理可能である。なお、一方の保護カバー81は、除菌灯8がハウジング4内の湯水に接触することを阻止する防水用の部材であり、たとえばガラス製である。これに対し、他方の保護カバー82は、樹脂製であり、ガラス製の保護カバー81が万一破損した場合に、その破片が散らばって湯水循環路5に流出することを防止する役割を果たす。浴槽1の湯水の除菌処理は、除菌灯8および循環ポンプP1の双方を駆動オンとし、浴槽1の湯水を湯水循環路5に流出させて除菌装置Eの湯水流通部40に送り込むことにより湯水を除菌し、かつこの除菌を終えた湯水を浴槽1に戻すことにより図られる。
除菌灯8と受光素子83との組み合わせは、本発明でいう濁度検知手段の一例に相当している。受光素子83は、適当な基板(不図示)に実装された状態で、保護カバー81,82の内側の除菌灯8の上方に配されており、除菌灯8から発せられた紫外線のうち、湯水流通部40を流通する湯水を透過してからハウジング4の内面により反射され、かつ前記湯水を再度透過してきた紫外線の一部を受光するように設定されている。これ以外の光、たとえば除菌灯8からの直接光は受光素子83に入射しないように考慮されている(符号80は、除菌灯8の両端のソケットであり、非透光性である)。受光素子83は、前記した紫外線の受光量(照度)に対応したレベルの信号を出力可能であり、この信号が制御
部7に送信されることにより、制御部7においては、後述するように、湯水の濁度Ra,Rbなどを判断可能である。
制御部7は、マイクロコンピュータを用いて構成されており、この制御部7に通信接続された浴室BRおよび台所のリモコン7A,7Bのスイッチ操作などに対応し、給湯装置WHの各部の動作制御やデータ処理を実行する。リモコン7A,7Bには、複数の操作スイッチ72や、画像表示が可能な表示部73が設けられ、また浴室BRのリモコン7Aには、浴室BRに人が入室した際にその旨を検知可能な人体検知センサSbも設けられている。人体検知センサSbは、リモコン7Aに代えて、または加えて、浴室BR内の他の箇所に設けた構成とすることも可能である。
操作スイッチ72を操作することにより、浴槽1の湯水の除菌開始予定時期を予約設定することが可能である。ただし、制御部7は、除菌開始予定時期が到来した場合であっても、後述するように、浴槽1の湯水の濁度が所定以上である場合には、除菌処理を実行しないように構成されている。
次に、前記した風呂装置Aの作用について説明する。併せて、風呂装置Aにおける動作処理手順の一例について、図3に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、浴槽1への湯張り動作を行なう旨のスイッチ操作がなされるなどして、湯張り動作がなされ、かつこの湯張り動作が完了すると、この完了後の所定の第1の時期T1に、除菌灯8が駆動オンとされ、浴槽1の湯水についての1回目の濁度対応値検知処理が開始される(S1:YES,S2:YES,S3)。
この1回目の濁度対応値検知処理においては、除菌灯8から発せられて湯水流通部40の湯水を透過した紫外線が受光素子83によって受けられ、かつこの受光素子83から出力される信号に基づいて検知照度E1が制御部7において判別され、この検知照度E1が基準値として記憶される。これに伴い、除菌灯8は駆動オフとされる(S4:YES,S5)。
検知照度E1は、湯水の紫外線の透過度に対応する数値であり、湯水の濁度そのものには該当しないが、検知照度E1が低いほど湯水の濁度が高いことを示すため、湯水の濁度に対応する値の1つに相当する。浴槽1への湯張り直後のタイミングであれば、入浴剤は投入されておらず、また入浴もされておらず、浴槽1の湯水は汚れが殆どない湯水であると考えられるため、検知照度E1が、後述する他の検知照度E2,E3と比較される基準値とされている。
前記した第1の時期T1は、好ましくは、検知照度E1の判断処理がなされる迄に入浴剤が投入されないよう、浴槽1への湯張り完了時から短時間の期間とされる。なお、可能であれば、浴槽1への湯張り動作完了前の時期に、検知照度E1の判断処理を行なってもよい。
次いで、浴室BRへの人の入室があり、これが人体検知センサSbを利用して検知されると、その後の所定の第2の時期T2に、循環ポンプP1が所定時間運転されるとともに、除菌灯8が駆動オンとされ、浴槽1の湯水についての2回目の濁度対応値検知処理が行なわれる(S6:YES,S7,S8)。
この2回目の濁度対応値検知処理においては、受光素子83における検知照度E2の値が、検知照度E1との比較値として制御部7に記憶され、これに伴い除菌灯8は駆動オフとされる(S9)。前記第2の時期T2は、たとえば浴室BRへの人の入室後の数分経過時から適当な期間とされるが、浴室BR外への退出を待ってから第2の時期T2が開始さ
れるようにしてもよい(浴室BRに入室した人が退出することなく、入浴を開始した場合には、この2回目の濁度対応値検知処理は実行されなくてもよい)。
前記のようにして、検知照度E2が得られると、制御部7においては、その時点における照度比Ra=E2/E1を演算する(S10)。湯水の濁度が高いほど、照度比Raは小さい値となる。この照度比Raと所定の第1の閾値TH1との関係において、Ra≧TH1が成立しない場合には、湯水に入浴剤が投入されているなどの理由により、湯水の濁度が所定以上であるとして、除菌運転をしない旨が決定される(S11:NO,S23)。
また、前記の旨は、リモコン7A,7Bを利用して報知される。この報知は、表示部73における特定の画像や文字の表示、所定のランプ(不図示)の点灯または点滅、あるいは音声メッセージの発生などにより行なうことができる。このことにより、ユーザは除菌運転がなされない旨を適切に察知することができ、除菌運転がなされないことに対してユーザが不信感をもつといったことを回避することが可能である。なお、風呂装置Aが広域通信網への接続が可能とされている場合には、ユーザが所有するスマートホンや携帯電話機などの所定の通信端末にデータを送信し、前記の旨を報知させるようにしてもよい。
前記した浴室BRへの人の入室時に、浴槽1の湯水に入浴剤が投入された場合には、湯水が激しく濁るため、Ra≧TH1は成立しなくなるが、前記した処理によれば、その旨を適切に判断することが可能である。このような判断がなされた場合、その後に所定の除菌開始予定時期が到来したとしても、除菌処理は実行されない(S24:YES,S25)。
浴槽1の湯水に入浴剤が投入され、濁度が高く、照度比Raが小さい場合には、除菌灯8から発せられた紫外線が湯水に効率よく作用せず、除菌効果が殆ど得られないが、このような場合に除菌処理を不実行とすれば、除菌処理に費やす電力の無駄をなくすことができる。また、湯水に入浴剤が投入された状態で循環ポンプP1を運転させることは、循環ポンプP1の使用寿命が短くなるため、好ましくないが、そのような不具合も適切に回避することが可能である。
一方、前記とは異なり、湯水の濁度が低く、Ra≧TH1が成立する場合には、前記した除菌運転を行なわない旨の判断はなされない。この場合には、その後において、水圧センサSaによって検出される水圧の変化(水位の変化)などに基づき、浴槽1に人が入浴したことが検知されると、さらにその後の所定の第3の時期T3に、循環ポンプP1を所定時間運転させるとともに、除菌灯8が駆動オンとされ、浴槽1の湯水についての3回目の濁度対応値検知処理が行なわれる(S11:YES,S12:YES,S13,S14)。
この3回目の濁度対応値検知処理においては、受光素子83における検知照度E3の値が、検知照度E1との比較値として制御部7に記憶され、これに伴い除菌灯8は駆動オフとされる(S15)。前記第3の時期T3は、たとえば入浴開始後の数分経過時から適当な期間とされるが、入浴者が浴室BR外に退出することを待ってから第3の時期T3が開始されるようにしてもよい。
前記のようにして、検知照度E3が得られると、制御部7においては、その時点における照度比Rb=E3/E1を演算する(S16)。照度比Rbが小さいほど湯水の濁度は高くなる。照度比Rbと所定の第1の閾値TH1との関係において、Rb≧TH1が成立しない場合には、既述したステップS11のRa≧TH1が成立しない場合と同様に、湯水の濁度が所定以上であるとして、除菌運転をしない旨が決定され、さらにはその旨の報
知がなされる(S17:NO,S23)。浴槽1の湯水には、入浴者によって入浴剤が投入される場合があるが、このような場合においても、入浴剤の投入によって湯水の濁度が所定以上になると、その旨が適切に判断され、それ以降に無駄な除菌処理が実行されないようにすることが可能である。
前記とは異なり、湯水の濁度が低く、Rb≧TH1の関係が成立する場合には、制御部7において、入浴剤は不使用と判断され、除菌運転を予定通りに行なう旨の決定がなされる(S17:YES,S18)。このため、その後に所定の除菌開始予定時期が到来した際には(S19:YES)、その時点で除菌処理が開始される。
ただし、この除菌処理に際し、好ましくは、照度比Rbが第2の閾値TH2(第1の閾値TH1より大きい数値)と比較され、湯水の濁度が高めであって、Rb≧TH2の関係が成立しない場合には、除菌の度合いが高めの除菌処理が実行される(S20:NO,S22)。これに対し、湯水の濁度が低めであって、Rb≧TH2の関係が成立する場合には、除菌の度合いが低めの除菌処理が実行される(S20:YES,S21)。このような処理によれば、湯水の濁度に応じて、湯水を衛生にするのに必要かつ十分な除菌処理を無駄なく、または無駄の少ない状態で適切に行なうことが可能となる。
なお、除菌処理の度合いに、高・低の差を設けるには、除菌灯8の発光度、除菌処理時間、および循環ポンプP1の運転速度(湯水流通部40における湯水の流速)のうち、少なくとも1つを相違させる手段が具体例として挙げられる。
風呂装置Aにおいては、前記した一連の動作に加えて、または代えて、図4のフローチャートに示すような動作処理手順が可能な構成とすることもできる。以下、説明する。
まず、図4の動作処理手順を実行するための前提条件として、風呂装置Aのリモコン7A,7Bにおいては、浴槽1の湯水に入浴剤が投入されている場合に、ユーザが操作スイッチ72を操作することにより、その旨を設定し、制御部7に認識させることが可能とされている。
図4に示す動作処理手順においては、所定の除菌開始予定時期が到来すると、制御部7は、入浴剤が浴槽1の湯水に投入されている旨が、スイッチ操作によって予め設定されているか否かを判断する(S31:YES,S32)。ここで、前記の旨が予め設定されている場合には、除菌処理は実行されない(S32:YES,S33)。これに対し、前記の旨が予め設定されていない場合には、除菌処理は予定通りに実行される(S32:NO,S34)。
このような動作処理手順によれば、入浴剤が浴槽1の湯水に投入され、この湯水の濁度がかなり高い場合に、殆ど除菌効果のない除菌処理が無駄に実行されることを適切に回避することが可能である。入浴剤を浴槽1の湯水に投入した旨は、ユーザがスイッチ操作で入力設定する必要はあるものの、この入力設定を行なっておけば、除菌処理は確実に実行されないようにすることができるため、ユーザに安心感を与えることも可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る風呂装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述の実施形態においては、浴槽1の湯水の濁度が所定以上であるか否かを判断する手法として、所定の照度比Ra=E2/E1、Rb=E3/E1を第1および第2の閾値TH1,TH2と比較しているが、本発明はこれに限定されない。本発明でいう「濁度」の定義は、既述したとおり、濁りの程度であって、たとえば、湯水の透光率、吸光率、反射率、これらに類する数値、あるいはこれ以外の数値を用いて、湯水の濁度が所定以上であ
るか否かを判断することが可能である。
除菌開始予定時期は、タイマ設定によるものに限らず、たとえば入浴者が浴室から退出したタイミングを除菌開始予定時期とするといったことも可能である。
図3に示した動作処理手順においては、湯水の除菌処理を行なう場合の除菌の度合いをステップS21,S22の低・高の2段階に区分しているが、これ以上の多段階とすることもできる。
除菌装置は、図2に示した除菌装置Eとは異なる構成とすることが可能であり、たとえば保護カバー82については省略した構成とすることができる。また、除菌装置のハウジングとして、周壁部の全体または一部が透光性の材質とされた筒状のハウジングを用いて、このハウジングの内部を湯水流通部とし、かつこのハウジングの外部に除菌灯を配置することにより、ハウジングの外部からハウジング内の湯水に向けて除菌用の光を照射させるような構成とすることもできる。
A 風呂装置
BR 浴室
E 除菌装置
WH 給湯装置
1 浴槽
40 湯水流通部(除菌装置の)
7 制御部(制御手段)
7A,7B リモコン
72 操作スイッチ
8 除菌灯(濁度検知手段の一部を兼用)
83 受光素子(濁度検知手段)

Claims (5)

  1. 浴槽の湯水が流入出可能な湯水流通部、およびこの湯水流通部の湯水に向けて除菌用の光を照射可能な除菌灯を有する除菌装置と、
    所定の除菌開始予定時期に前記除菌装置を稼働させる制御を実行する制御手段と、
    を備えている、風呂装置であって、
    前記浴槽の湯水の濁度が所定以上であるか否かを判断可能な濁度検知手段を、さらに備えており、
    前記制御手段は、前記湯水の濁度が所定以上である場合には、前記所定の除菌開始予定時期が到来しても前記除菌装置を稼働させないように構成されており、
    前記濁度検知手段は、前記除菌灯と、前記除菌灯から発せられて前記湯水を透過し、または前記湯水により反射された光を受け、かつその受光量に対応したレベルの信号を出力する受光素子と、を組み合わせて構成されていることを特徴とする、風呂装置。
  2. 浴槽の湯水が流入出可能な湯水流通部、およびこの湯水流通部の湯水に向けて除菌用の光を照射可能な除菌灯を有する除菌装置と、
    所定の除菌開始予定時期に前記除菌装置を稼働させる制御を実行する制御手段と、
    を備えている、風呂装置であって、
    前記浴槽の湯水の濁度が所定以上であるか否かを判断可能な濁度検知手段を、さらに備えており、
    前記制御手段は、前記湯水の濁度が所定以上である場合には、前記所定の除菌開始予定時期が到来しても前記除菌装置を稼働させないように構成されており、
    前記制御手段は、前記浴槽への湯張り中または湯張り完了後の所定の第1の時期に、前記浴槽の湯水の濁度またはこれに対応する値を計測して、この計測値を基準値とし、かつ浴室への人の入室があった後の所定の第2の時期、および/または前記浴槽への人の入浴があった後の所定の第3の時期に、前記浴槽の湯水の濁度またはこれに対応する値をさらに計測し、この計測値と前記基準値とに基づいて、前記湯水の濁度を判断するように構成されていることを特徴とする、風呂装置。
  3. 請求項1または2に記載の風呂装置であって、
    前記湯水の濁度が所定以上ではなく、前記除菌装置を稼働させる場合において、前記湯水の濁度が高い場合には、低い場合よりも除菌処理の度合いを高めるように構成されている、風呂装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の風呂装置であって、
    前記制御手段との相互間でデータ通信が可能なリモコン、および/または通信端末を備えており、
    前記制御手段は、前記湯水の濁度が所定以上であり、前記所定の除菌開始予定時期が到来しても前記除菌装置を稼働させない場合には、その旨を前記リモコン、および/または前記通信端末を利用して報知させるように構成されている、風呂装置。
  5. 浴槽の湯水が流入出可能な湯水流通部、およびこの湯水流通部の湯水に向けて除菌用の光を照射可能な除菌灯を有する除菌装置と、
    所定の除菌開始予定時期に前記除菌装置を稼働させる制御を実行する制御手段と、
    を備えている、風呂装置であって、
    前記浴槽の湯水に入浴剤が投入されている場合に、その旨を前記制御手段に認識させるための操作スイッチを、さらに備えており、
    前記制御手段は、前記操作スイッチが操作されていることにより、前記浴槽の湯水に入浴剤が投入されていると認識しているときには、前記所定の除菌開始予定時期が到来しても前記除菌装置を稼働させないように構成されていることを特徴とする、風呂装置。
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