JP7296221B2 - シート切断装置およびシート切断方法 - Google Patents
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Description
また、第2アプローチ工程を実施すれば、万が一、第1切込形成工程において第1編入点の近傍で切断予定ライン通りの切込が形成できなかったとしても、その部分を切断して綺麗な外縁を備えた接着シートを形成することができる。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、図を指定することなく方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
なお、本実施形態の場合、切断予定ラインPLは、第1切断予定ラインPL1、第2切断予定ラインPL2、第3切断予定ラインPL3および第4切断予定ラインPL4からなる四角形とされ、第1~第4切断予定ラインPL1~PL4が交差する交差部CPを4か所に備えている。
支持テーブル38の上面には、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって吸着保持が可能とされ、上方から見下ろした平面視において正方形状の内側支持面38Aと、当該内側支持面38Aの外周に環状の凹溝38Bを隔てて形成された外側支持面38Cとが形成されている。
先ず、図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EA1に対し、当該シート貼付装置EA1の使用者(以下、単に「使用者」という)が同図のように原反RSをセットした後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、シート貼付手段30が回動モータ35Aを駆動し、原反RSを繰り出し、先頭の接着シート基材ABの繰出方向先端部が剥離板33の剥離縁33Aで所定長さ剥離されると、回動モータ35Aの駆動を停止する。
なお、第2外縁切込CUB、第3外縁切込CUCおよび第4外縁切込CUDの形成動作は、第1外縁切込CUAの形成動作に対し、第3~第8切込CU3~CU8を形成する位置が異なるだけで、基本的な動作は、第1外縁切込CUAの形成動作と同じなので、図示のみで詳細な動作説明は省略する。
シート切断手段10は、第1外縁切込~第4外縁切込CUA~CUDを形成する順番として、例えば、最初に第2外縁切込を形成した後、第4→第3→第1の順番で接着シートASを形成してもよく、どのような順番としてもよいし、第1~第8切込CU1~CU8を形成する順番として、例えば、最初に第2切込CU2を形成した後、第4→第6→第8→第1→第3→第5→第7切込の順番で接着シートASを形成してもよく、どのような順番としてもよい。
シート切断装置EAは、例えば、前記実施形態の場合、内側支持面38AがXY平面内で回転するように支持テーブル38を回転させる駆動機器をシート切断手段10に採用し、全工程を1度実施する度に、支持テーブル38をXY平面内で90度ずつ回転させ、最初に全工程を実施した位置で全工程を4度実施して接着シートASを形成してもよいし、「第1突き刺し工程」、「第1アプローチ工程」、「第1切込形成工程」を1度実施するだけで接着シートASを形成してもよく、この場合、例えば、切断予定ラインPLが円形、楕円形または三角形や四角形以上の多角形等の形状であったとしても、第1切込CU1を閉ループ状とすることで接着シートASの外縁を形成すればよいし、全行程を1度実施するだけで接着シートASを形成してもよく、この場合、例えば、切断予定ラインPLが円形、楕円形または三角形や四角形以上の多角形等の形状であったとしても、第1切込CU1と第2切込CU2とを繋げて閉ループ状の第1外縁切込CUAとすることで接着シートASの外縁を形成すればよい。
第1円弧状軌跡CL1の所定半径R1と、第2円弧状軌跡CL2の所定半径R2とは、同じでもよいし、異なっていてもよい。
切断予定ラインPLを構成する第1切断予定ラインPL1や第2切断予定ラインPL2等は、直線でもよいし曲線でもよいし、切断予定ラインPLによって形成される接着シートASの角部CNは、1つでもよいし、2つ以上でもよいし、なくてもよい。
シート切断装置EAは、シート貼付装置EA1以外に、例えば、接着シートASを積層するシート積層装置や、接着シートASに印字や塗布を行う印刷装置等の他の装置に用いられてもよいし、シート貼付装置EA1や他の装置等に用いられることなく、単独で用いられてもよい。
接着シート基材ABは、剥離シートRLが仮着されていなくてもよい。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等の部材を採用したり、大気やガス等の気体の吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
10 シート切断手段
12 切断刃(切断部材)
20 制御手段
AB 接着シート基材
AS 接着シート
CL1 第1円弧状軌跡
CL2 第2円弧状軌跡
CN 角部
CU 切込
CUA 第1外縁切込
CUB 第2外縁切込
CU1 第1切込
CU2 第2切込
D1 一方向
D2 他方向
PL 切断予定ライン
PL1 第1切断予定ライン
PL2 第2切断予定ライン
P1 第1突き刺し位置
P2 第2突き刺し位置
R1 所定半径
R2 所定半径
SA シート形成領域
TP1 第1編入点
TP2 第2編入点
Claims (3)
- 所定形状の切断予定ライン通りに接着シート基材に切込を形成し、当該接着シート基材から接着シートを形成するシート切断装置において、
前記接着シート基材に前記切込を形成する切断部材を有するシート切断手段と、
前記シート切断手段の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記接着シート基材において前記接着シートとされるシート形成領域以外の第1突き刺し位置に前記切断部材を突き刺す第1突き刺し工程と、
前記第1突き刺し位置から前記接着シート基材を切断しつつ、前記切断予定ライン上の第1編入点にまで前記切断部材を移動させる第1アプローチ工程と、
前記第1編入点から前記切断予定ラインの一方向に向かうように前記切断部材を移動させ、当該切断予定ライン通りに前記接着シート基材を切断して当該切断予定ラインの一部に沿う第1切込を形成する第1切込形成工程とを前記シート切断手段に実施させ、
前記制御手段は、前記第1アプローチ工程において、前記第1編入点で接する所定半径の第1円弧状軌跡を描くようにして前記切断部材を前記切断予定ラインに編入させ、
前記シート形成領域以外の第2突き刺し位置に前記切断部材を突き刺す第2突き刺し工程と、
前記第2突き刺し位置から前記接着シート基材を切断しつつ、前記第1切込上の第2編入点にまで前記切断部材を移動させる第2アプローチ工程と、
前記第2編入点から前記切断予定ラインの他方向に向かうように前記切断部材を移動させ、当該切断予定ライン通りに前記接着シート基材を切断して当該切断予定ラインの一部に沿う第2切込を形成する第2切込形成工程とを前記シート切断手段に実施させることを特徴とするシート切断装置。 - 前記制御手段は、前記第2アプローチ工程において、前記第2編入点で接する所定半径の第2円弧状軌跡を描くようにして前記切断部材を前記第1切込に編入させることを特徴とする請求項1に記載のシート切断装置。
- 前記切断予定ラインは、第1切断予定ラインと第2切断予定ラインとが交差する交差部を備え、
前記制御手段は、請求項1および請求項2に記載の全工程を前記シート切断手段に実施させることで、前記第1切断予定ライン通りに前記接着シート基材を切断して当該第1切断予定ラインに沿う第1外縁切込を形成し、さらに、前記接着シート基材における位置を変更して請求項1および請求項2に記載の全工程を前記シート切断手段に実施させることで、前記第2切断予定ライン通りに前記接着シート基材を切断して当該第2切断予定ラインに沿う第2外縁切込を形成し、前記接着シートに角部を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート切断装置。
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