JP7296055B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
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Description
変速に際して締結される摩擦締結要素を備えた多段式の自動変速機における変速制御装置であって、
自動変速を行う自動変速モードと、変速用操作手段を手動操作した際に変速を行わせる手動変速モードとが選択可能とされ、
前記手動変速モードが選択されているときに、前記変速用操作手段の手動操作に応じた変速段となるように変速制御を行う制御手段を備え、
前記変速用操作手段の操作速度を検出する操作速度検出手段を備え、
前記制御手段は、前記摩擦締結要素の締結を早く行う急速モードと該急速モードのときよりも該摩擦締結要素の締結を遅く行う通常モードとの2段階でもって締結速度を切替制御するようにされ、
前記制御手段は、前記手動変速モードのときのシフトアップ時には、前記操作速度検出手段によって検出される操作速度があらかじめ設定された所定操作速度以上でかつアクセル開度があらかじめ設定された所定開度以上であることを条件として、前記急速モードでの制御を実行し、該操作速度検出手段によって検出される操作速度が該所定操作速度未満のときあるいはアクセル開度が該所定開度未満のときは前記通常モードでの制御を実行する、
ようにしてある(請求項1対応)。
変速に際して締結される摩擦締結要素を備えた多段式の自動変速機における変速制御装置であって、
自動変速を行う自動変速モードと、変速用操作手段を手動操作した際に変速を行わせる手動変速モードとが選択可能とされ、
前記手動変速モードが選択されているときに、前記変速用操作手段の手動操作に応じた変速段となるように変速制御を行う制御手段を備え、
前記変速用操作手段の操作速度を検出する操作速度検出手段を備え、
前記制御手段は、前記摩擦締結要素の締結を早く行う急速モードと該急速モードのときよりも該摩擦締結要素の締結を遅く行う通常モードとの2段階でもって締結速度を切替制御するようにされ、
前記制御手段は、前記手動変速モードのときのシフトダウン時には、前記操作速度検出手段によって検出される操作速度があらかじめ設定された所定操作速度以上でかつ運転者の要求減速度に関連した値があらかじめ設定された所定のしきい値以上であることを条件として前記急速モードでの制御を実行し、該操作速度検出手段によって検出される操作速度が該所定操作速度未満のときあるいは運転者の要求減速度に関連した値が該所定のしきい値未満のときは前記通常モードでの制御を実行する、
ようにしてある(請求項2対応)。
上記第2の解決手法によれば、変速の際に締結される摩擦締結要素の締結速度を変更することにより、発生する変速ショックの大きさが変更される。そして、運転者がスポーツ走行を望んでいるのかあるいはゆったりとした走行を望んでいるのかを、手動変速モードで変速操作を行うときの操作速度でもって判別するようにしてある。すなわち、変速操作の操作速度が早いときは、スポーツ走行を望んでいるときであるとして摩擦締結要素の締結速度を早くする一方、操作速度が遅いときはスポーツ走行を望んでいないときであるとして、摩擦締結要素の締結速度が遅くなるようにしてある。これにより、スポーツ走行に対応させて適度な変速ショックを得ることと、ゆったりとした走行を望む場合に対応させた十分な変速ショック抑制とを共に満足させることができる。そして、第2の解決手法では、スポーツ走行時でのシフトダウン要求は、急減速を行う際に行われることが多いものであるということから、運転者の要求減速度の大きさをも加味することによって、締結速度を早くしてもよい状況であるのか否かをさらに精度よく判定して、変速ショックの大きさを運転者の要望に対してより十分に対応させる上で好ましいものとなる。さらに、締結速度を2段階で切替えることにより、運転者は変速ショックの相違を明確に体感することができ、また制御の簡単化の上でも好ましいものとなる。
前記変速用操作手段が、前後左右に揺動可能な操作レバーとされ、
前記操作レバーの左右方向の揺動によって、少なくとも後退レンジと前記自動変速モードとなるDレンジとの間での切替えを行うレンジ切替モードの選択と、前記手動変速モードの選択とが行われるようにされ、
前記レンジ切替モードのときの前記操作レバーの前後方向の揺動によって、前記後退レンジと前記Dレンジとの切替えが行われ、
前記手動変速モードのときの前記操作レバーの前後方向の揺動によって、シフトアップとシフトダウンとの切替えが行われる、
ようにすることができる(請求項3対応)。この場合、操作レバーの前後左右の4方向の揺動という運転者にとって明確に理解しやすい動きによって、レンジ切替モードと手動変速モードとの間での切替え、レンジ切替モードでのレンジ位置の切替え、手動変速モードでのシフトアップ要求とシフトダウン要求とを、操作レバーを目視することなく間違いなく確実に行わせることができる。
前記制御手段によって締結速度が変更制御される前記摩擦締結要素が、前記自動クラッチとされている、
ようにすることができる(請求項4対応)。この場合、エンジンからの動力が直接的に入力される要素となる自動クラッチの締結速度を変更することにより、運転者に体感させる変速ショックを大きく変更させることができる。
前記制御手段によって締結速度が変更制御される前記摩擦締結要素が、前記複数の内部摩擦締結要素のうち変速の際に締結が行われる内部摩擦締結要素とされている、
ようにすることができる(請求項5対応)。この場合、変速歯車機構が有する内部摩擦締結要素を有効に利用して、運転者に体感させる変速ショックを変更することができる。
第1の実施形態について、全体構成と共に以下に説明する。まず、図1は、車両Vにおける車室前部の構造を示すものである、この図1において、1はインストルメントパネル、2はステアリングハンドル、3はコンソールボックスである。インストルメントパネル1には、ステアリングハンドル2の直前方位置において、メータパネル4が設けられている。コンソールボックス3の上面には、運転者から操作しやすい位置において、変速用の操作レバー(シフトレバー)10が配設されている。操作レバー10が、変速用操作手段を構成する。
図11は、本発明の第2の実施形態を示すものであり、図10の制御例の変形例となるものである。本実施形態は、手動変速モードにおけるシフトアップ時には、操作レバー10の操作速度に加えて、アクセル開度の大きさをも加味して、自動クラッチ50の締結速度を制御するようにしてある。また、手動変速モードにおけるシフトダウン時には、操作レバー10の操作速度に加えて、ブレーキペダルの操作量をも加味して、自動クラッチ50の締結速度を制御するようにしてある。
第3の実施形態においては、車両Vの駆動系統としては、図3と同様のものとしてある。本実施形態では、手動変速モード時に、操作レバー10の操作速度に応じて締結速度が変更される摩擦締結要素としては、変速歯車機構60の内部摩擦締結要素としてある。すなわち、変速時に締結される(新たに締結される)内部摩擦締結要素の締結速度を変更することによって、変速ショックの大きさを変更するようにしてある。なお、本実施形態では、手動変速モードにおいて、自動クラッチ50の締結速度は操作レバー10の操作速度に依存しないものとしてあるが、操作レバー10の操作速度に応じて、自動クラッチ50と上記内部摩擦締結要素との両方の締結速度を変更することもできる。
図12は、第4の実施形態を示すもので、駆動系統を図3とは異なる構成としてある。すなわち、本実施形態では、自動変速機AT2が、図3に示す自動クラッチ50に代えてトルクコンバータ55を用いたものとなっている。トルクコンバータ55は、ロックアップクラッチ55aを有する。そして、手動変速モード時に、操作レバー10の操作速度に応じて締結速度が変更される摩擦締結要素を、変速歯車機構60の内部摩擦締結要素としてある。
H:変速操作部
AT:自動変速機(図3)
AT2:自動変速機(図12)
S1:センサ(操作レバーの位置検出)
S2:センサ(操作レバーの位置検出と操作速度検出)
1:インストルメントパネル
2:ステアリングハンドル
3:コンソールボックス
4:メータパネル
10:操作レバー
50:自動クラッチ
51:クラッチ
52:電動モータ
55:トルクコンバータ(図12)
55a:ロックアップクラッチ(図12)
60:変速歯車機構(図3、図12)
Claims (5)
- 変速に際して締結される摩擦締結要素を備えた多段式の自動変速機における変速制御装置であって、
自動変速を行う自動変速モードと、変速用操作手段を手動操作した際に変速を行わせる手動変速モードとが選択可能とされ、
前記手動変速モードが選択されているときに、前記変速用操作手段の手動操作に応じた変速段となるように変速制御を行う制御手段を備え、
前記変速用操作手段の操作速度を検出する操作速度検出手段を備え、
前記制御手段は、前記摩擦締結要素の締結を早く行う急速モードと該急速モードのときよりも該摩擦締結要素の締結を遅く行う通常モードとの2段階でもって締結速度を切替制御するようにされ、
前記制御手段は、前記手動変速モードのときのシフトアップ時には、前記操作速度検出手段によって検出される操作速度があらかじめ設定された所定操作速度以上でかつアクセル開度があらかじめ設定された所定開度以上であることを条件として、前記急速モードでの制御を実行し、該操作速度検出手段によって検出される操作速度が該所定操作速度未満のときあるいはアクセル開度が該所定開度未満のときは前記通常モードでの制御を実行する、
ことを特徴とする変速制御装置。 - 変速に際して締結される摩擦締結要素を備えた多段式の自動変速機における変速制御装置であって、
自動変速を行う自動変速モードと、変速用操作手段を手動操作した際に変速を行わせる手動変速モードとが選択可能とされ、
前記手動変速モードが選択されているときに、前記変速用操作手段の手動操作に応じた変速段となるように変速制御を行う制御手段を備え、
前記変速用操作手段の操作速度を検出する操作速度検出手段を備え、
前記制御手段は、前記摩擦締結要素の締結を早く行う急速モードと該急速モードのときよりも該摩擦締結要素の締結を遅く行う通常モードとの2段階でもって締結速度を切替制御するようにされ、
前記制御手段は、前記手動変速モードのときのシフトダウン時には、前記操作速度検出手段によって検出される操作速度があらかじめ設定された所定操作速度以上でかつ運転者の要求減速度に関連した値があらかじめ設定された所定のしきい値以上であることを条件として前記急速モードでの制御を実行し、該操作速度検出手段によって検出される操作速度が該所定操作速度未満のときあるいは運転者の要求減速度に関連した値が該所定のしきい値未満のときは前記通常モードでの制御を実行する、
ことを特徴とする変速制御装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記変速用操作手段が、前後左右に揺動可能な操作レバーとされ、
前記操作レバーの左右方向の揺動によって、少なくとも後退レンジと前記自動変速モードとなるDレンジとの間での切替えを行うレンジ切替モードの選択と、前記手動変速モードの選択とが行われるようにされ、
前記レンジ切替モードのときの前記操作レバーの前後方向の揺動によって、前記後退レンジと前記Dレンジとの切替えが行われ、
前記手動変速モードのときの前記操作レバーの前後方向の揺動によって、シフトアップとシフトダウンとの切替えが行われる、
ことを特徴とする変速制御装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記自動変速機が、多段式の変速歯車機構と、エンジンの動力を該変速歯車機構に伝達するための自動クラッチと備え、
前記制御手段によって締結速度が変更制御される前記摩擦締結要素が、前記自動クラッチとされている、
ことを特徴とする変速制御装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
前記自動変速機が、変速段変更用の複数の内部摩擦締結要素を有する多段式の変速歯車機構を有し、
前記制御手段によって締結速度が変更制御される前記摩擦締結要素が、前記複数の内部摩擦締結要素のうち変速の際に締結が行われる内部摩擦締結要素とされている、
ことを特徴とする変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019186709A JP7296055B2 (ja) | 2019-10-10 | 2019-10-10 | 自動変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019186709A JP7296055B2 (ja) | 2019-10-10 | 2019-10-10 | 自動変速機の変速制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2021063512A JP2021063512A (ja) | 2021-04-22 |
JP7296055B2 true JP7296055B2 (ja) | 2023-06-22 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2019186709A Active JP7296055B2 (ja) | 2019-10-10 | 2019-10-10 | 自動変速機の変速制御装置 |
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JP (1) | JP7296055B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012072850A (ja) | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Tokai Rika Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06323420A (ja) * | 1993-05-07 | 1994-11-25 | Toyota Motor Corp | 自動変速機の変速制御装置 |
JPH10184885A (ja) * | 1996-12-22 | 1998-07-14 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機の制御方法および自動変速機の制御装置 |
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2019
- 2019-10-10 JP JP2019186709A patent/JP7296055B2/ja active Active
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JP2012072850A (ja) | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Tokai Rika Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
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