JP7294732B2 - 電解アセンブリおよび衣類処理機器 - Google Patents

Description

関連出願の交互引用
本出願は下記の出願番号が２０１９１０７２２８０３．０であり、出願日が２０１９年０８月０６日である中国特許出願と、出願番号が２０１９１０７２２７８５．６であり、出願日が２０１９年０８月０６日である中国特許出願と、出願番号が２０１９１１２２２５２２．５であり、出願日が２０１９年１２月０３日である中国特許出願と、出願番号が２０１９２２１３８２３７．７であり、出願日が２０１９年１２月０３日である中国特許出願との四つの中国特許出願に基づき優先権を主張し、ここで上記四つの中国特許出願の全ての内容を参照として本出願に組み込む。

本出願は電解殺菌技術分野に関し、特に電解アセンブリおよび衣類処理機器に関する。

水酸基ラジカル（・ＯＨ）は、極めて高い酸化電位（２．８０ｅＶ）を有するため、その酸化能力が極めて強く、大部分の有機汚染物と急速な連鎖反応を発生させて、有害物質をＣＯ２、Ｈ２Ｏまたはミネラルソルトに無選択的に酸化させ、二次汚染がなくなる。関連技術では、洗濯機において電極を使用して水を電解することにより、水酸基ラジカルが生成され、殺菌が行われる。

以上の事情に鑑みて、本出願の実施例は、加熱機能を有する電解アセンブリおよび衣類処理機器を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本出願の実施例に係る一態様は、電極を備える電解装置と、加熱部材と、取付装置とを備え、前記電解装置および／又は前記加熱部材は前記取付装置に接続され、前記加熱部材と前記電極は前記取付装置に対して同じ側に位置する電解アセンブリを提供する。

一部の実施態様において、前記電解装置は、前記電極に導電可能に接続された導電接続体を備え、前記取付装置には、前記取付装置を貫通する第一取付孔が形成され、前記導電接続体は、密封するように前記第一取付孔内に穿設されている。

一部の実施態様において、前記加熱部材の一端は、密封するように前記第二取付孔内に穿設されている。

一部の実施態様において、前記電解アセンブリは、前記電極と前記加熱部材とを接続するための第一締結部材を備える。

一部の実施態様において、前記加熱部材は、第一ロッド体及び第二ロッド体を備え、前記電極は、前記第一ロッド体と前記第二ロッド体との間に位置する。

一部の実施態様において、前記電解アセンブリは、第一絶縁部材と第一締結部材を備え、前記第一絶縁部材は、前記第一ロッド体と前記第二ロッド体との間に位置し且つ前記電極に嵌設され、前記第一締結部材は、前記第一ロッド体と、前記第二ロッド体と、前記第一絶縁部材との外側表面を取り囲んでいる。

一部の実施態様において、前記第一絶縁部材のトップ面および／又は底面には第一凹溝が形成されており、前記第一締結部材の一部は、前記第一凹溝の内に位置する。

一部の実施態様において、前記電極は、少なくとも１層の電極ユニットを備える。

一部の実施態様において、前記電極ユニットは、間隔をおいて設けられたカソードサブ部材とアノードサブ部材を備え、前記カソードサブ部材は、第一支持部と、前記第一支持部より前記第一支持部から離れる方向に延在する少なくとも一つの第一櫛歯とを備え、前記アノードサブ部材は、第二支持部と、前記第二支持部より前記第二支持部から離れる方向に延在する少なくとも一つの第二櫛歯とを備え、前記第一櫛歯と前記第二櫛歯は、交互に間隔をおいて配置されている。

一部の実施態様において、前記第一櫛歯は、第一分岐歯と第二分岐歯を備え、前記第一分岐歯と前記第二分岐歯は、前記カソードサブ部材の厚み方向に沿って間隔をおいて配置され、前記第二櫛歯は、第三分岐歯と第四分岐歯を備え、前記第三分岐歯と前記第四分岐歯は、前記アノードサブ部材の厚み方向に沿って間隔をおいて配置されている。

一部の実施態様において、前記電極ユニットの数は複数層であり、前記電解アセンブリは分離パッドを備え、前記分離パッドは、隣接する二つの前記電極ユニットの間に設けられている。

一部の実施態様において、前記分離パッドには、前記分離パッドの厚み方向に沿って前記分離パッドを貫通する第一流通孔が形成されている。

一部の実施態様において、前記電極ユニットは、間隔をおいて設けられたカソードサブ部材とアノードサブ部材を備え、前記分離パッドの表面には突起が形成されており、前記突起は、前記分離パッドに対して同じ側に位置する前記カソードサブ部材と前記アノードサブ部材との間に突入している。

一部の実施態様において、前記電解アセンブリは、第二絶縁部材を備え、前記電極は、カソードとアノードを備え、前記第二絶縁部材の少なくとも一部は、前記カソードと前記アノードとの間に介在されている。

一部の実施態様において、前記カソードと前記アノードとは積層するように設置され、前記第二絶縁部材は、基台と、前記基台の表面に突出した凸柱とを備え、前記アノードは通孔を備え、前記基台は、前記カソードと前記アノードとの間に介在され、前記凸柱は、前記通孔内に穿設されている。

一部の実施態様において、前記電解アセンブリは、係着部材と第二締結部材を備え、前記加熱部材は、前記係着部材及び前記第二締結部材によって前記電極に固定接続されている。

一部の実施態様において、前記係着部材は、接続部と、前記接続部の対向した両端に位置する係合部とを備え、前記接続部は前記第一ロッド体と前記第二ロッド体との間に位置し、そのうち一方の前記係合部は前記第一ロッド体に係合され、他方の前記係合部は前記第二ロッド体に係合されている。

一部の実施態様において、前記係着部材の数は複数であり、複数の前記係着部材は、前記第一ロッド体および／又は前記第二ロッド体の長さ方向に沿って間隔をおいて配置されている。

一部の実施態様において、両前記カソードと前記アノードとの積層する二つの方向に沿って対向する両側には、いずれも前記係着部材が設けられ、前記カソードと前記アノードは二つの前記係着部材の間に介在され、前記カソード、前記アノードおよび二つの前記係着部材は、前記第二締結部材によって固定接続されている。

一部の実施態様において、前記接続部と前記アノードとの間に間隔空間が形成されるように、前記凸柱の端面が前記アノードの表面に突出し且つ前記接続部が前記凸柱の端面に当接しており、前記第二絶縁部材には前記凸柱と前記基台とを貫通させる第一接続孔が形成され、前記接続部には第二接続孔が形成され、前記カソードには第三接続孔が形成され、前記第二締結部材は、前記第一接続孔、前記第二接続孔および前記第三接続孔に穿設されている。

一部の実施態様において、前記電解アセンブリは絶縁位置制限部材を備え、前記絶縁位置制限部材は前記間隔空間の内に介在されている。

一部の実施態様において、前記絶縁位置制限部材には、少なくとも一つの前記第二貫通孔が形成され、前記凸柱は、前記第二貫通孔に穿設されている。

一部の実施態様において、前記凸柱の数は複数であり、複数の前記凸柱は前記接続部の延在方向に沿って間隔をおいて設けられ、前記絶縁位置制限部材には一つの第二貫通孔が形成され、一つの前記凸柱は前記第二貫通孔内に穿設され、前記絶縁位置制限部材は二つの前記凸柱の間に設けられ、前記絶縁位置制限部材における前記接続部の延在方向に沿って対向する両端には、いずれも開放切り欠きが形成され、前記開放切り欠きは対応する前記凸柱に合わせる。

一部の実施態様において、前記絶縁位置制限部材は、前記接続部の延在方向に沿って延在する第二凹溝を備え、前記接続部の一部は、前記第二凹溝の内に位置する。

一部の実施態様において、前記アノードは、厚み方向に沿って前記アノードを貫通する第二流通孔を備え、および／又は、前記カソードは、厚み方向に沿って前記カソードを貫通する第三流通孔を備える。

一部の実施態様において、前記アノードはメッシュ状の構造であり、前記カソードはメッシュ状の構造である。

一部の実施態様において、前記電解アセンブリは、温度コントローラーを備え、前記取付装置には前記取付装置を貫通する第三取付孔が形成され、前記温度コントローラーは、密封するように前記第三取付孔内に穿設され、前記温度コントローラーにおける温度を測定するための一端は、前記取付装置の前記電極に向かう側に位置する。

一部の実施態様において、前記取付装置は、本体部と接続部材を備え、前記本体部は第一取り付け板、第二取り付け板およびエラストマーを備え、前記エラストマーは、前記第一取り付け板と前記第二取り付け板との間に介在され、前記取付装置には接続孔が形成され、前記接続部材は密封するように前記接続孔に穿設され、前記第一取付孔、前記第二取付孔および前記接続孔はそれぞれ前記第一取り付け板、前記エラストマーおよび前記第二取り付け板を貫通する。

本出願の実施例に係る第二態様は、内筒、外桶および上記いずれか一つの電解アセンブリを備え、前記内筒は前記外桶の内部に回動可能に設けられ、前記外桶には退避口が形成され、前記電極と前記加熱部材は、前記外桶と前記内筒との間に設けられ、前記取付装置は前記退避口を密封する衣類処理機器を提供する。

さらに、前記衣類処理機器は、前記外桶の内側に接続されている取り付けホルダを備え、前記加熱部材は、前記取り付けホルダに支持されている。

本出願の実施例に係る電解アセンブリは、電解装置によって水を電解して強酸化活性を有する水酸基ラジカルを発生させることにより殺菌消毒を行うことができ、さらに加熱部材によって液体を所要の温度まで加熱することができる。取付装置によって加熱部材を電解装置に一体に集積することにより、加熱部材と電解装置との構成をよりコンパクトに配置することが便宜になると共に、電解アセンブリの全体としての着脱、製品のアップグレードも便宜になる。具体的には、電解アセンブリが衣類処理機器に適用される例とすると、元の衣類処理機器に電解装置が配置されておらず、加熱部材が配置されている場合、電解装置を追加して殺菌消毒を行うことで製品の性能を向上しようとすると、元の加熱部材を取り外して、加熱部材が取り付けられていた元の位置に本出願の電解アセンブリを改めて取り付ければよい。つまり、衣類処理機器における他の取り付け構造を基本的に変更しないまま、衣類処理機器に対してアップグレードすることができ、これにより、互換性が良好になり、生産コストが低くなる。

本出願の第一実施形態に係る電解アセンブリの構造概略図であって、電解アセンブリは第一実施例における電極を備えている。 別の視角における図１に示す構造の概略図である。 図１に示す構造の分解概略図である。 別の視角における図２に示す構造の概略図である。 図４のＡ－Ａ方向沿った断面図である。 また別の視角における図１に示す構造の概略図である。 図６のＢ－Ｂ方向に沿った断面図である。 図１における電極と分離パッドとの配合構造の概略図である。 図８に示す構造の分解図である。 本出願の一実施例に係る第一絶縁部材の構造概略図である。 別の視角における図１０に示す構造の概略図である。 本出願の一実施例に係る締結部材の構造概略図である。 本出願の一実施例に係る分離パッドの構造概略図である。 本出願の第一実施形態に係る電解アセンブリの構造概略図であって、電解アセンブリは第二実施例における電極を備えている。 図１４における電極の分解概略図である。 図１５に示す構造の配合概略図である。 本出願の第二実施形態に係る電解アセンブリの構造概略図である。 図１７に示す構造の分解概略図である。 本出願の一実施例に係る第二絶縁部材の構造概略図である。 別の視角における図１７に示す構造の概略図である。 図２０のＦ－Ｆ方向に沿った概略図である。 図２１のＥにおける局部拡大概略図である。 本出願の第三実施形態に係る電解アセンブリの構造概略図であって、係着部材、絶縁位置制限部材および第二締結部材は省略される。 図２３に示す構造における電極の構造概略図である。 本出願の一実施例に係る衣類処理機器の部分構造概略図であって、衣類処理機器には第一実施形態における電解アセンブリが配置されている。 図２４のＣにおける局部拡大概略図である。 別の視角における図２４に示す構造の概略図である。 図２７のＤにおける局部拡大概略図である。

本出願における実施例および実施例における技術的特徴は、矛盾がない限り、互いに組み合せることができ、具体的な実施形態における詳細な説明は本発明の趣旨を解釈および説明するものであり、本発明を制限するものではないと理解されるべき。

本出願の説明において、「トップ」、「底」などの方位または位置関係は図面４に示す方位または位置関係に基づくものであり、これらの方位に関する用語は本発明の説明の便宜及び簡略化のために用いられるものであり、係る装置または部品が必ず特定の方位を有すること、特定の方位で構成されまたは操作されることを示しまたは隠して示すものではないため、本発明を制限するものではないと理解されるべき。

本実施例において、電極の厚み方向は図４に示すトップ方向、底方向に一致する。

図１及び図２を参照して、本出願の実施例は、電解装置、加熱部材２および取付装置３を備える電解アセンブリ１０００を提供し、電解装置は電極１１を備え、電解装置および／又は加熱部材２は取付装置３に接続され、電極１１と加熱部材２は、取付装置３に対して同じ側に位置する。

本出願の実施例に係る電解アセンブリ１０００は、電解装置によって水を電解して強酸化活性を有する水酸基ラジカルを発生させることにより殺菌消毒を行うことができ、さらに加熱部材によって液体を所要の温度まで加熱することができる。取付装置３によって加熱部材２を電解装置に一体に集積することにより、加熱部材２と電解装置との構成をよりコンパクトに配置することが便宜になると共に、電解アセンブリの全体としての着脱、製品のアップグレードも便宜になる。具体的には、電解アセンブリ１０００が衣類処理機器に適用される例とすると、元の衣類処理機器に電解装置が配置されておらず、加熱部材が配置されている場合、電解装置を追加して殺菌消毒を行うことで製品の性能を向上しようとすると、元の加熱部材を取り外して、加熱部材が取り付けられた元の位置に本出願の電解アセンブリ１０００を改めて取り付ければよい。つまり、衣類処理機器における他の取り付け構造を基本的に変更しないまま、衣類処理機器に対してアップグレードすることができ、これにより、互換性が良好になり、生産コストが低くなる。

上述した電解装置および／又は加熱部材２が取付装置３に接続されている態様は、電解装置が取付装置３に接続され、加熱部材２が電解装置に接続され、即ち加熱部材２が電解装置を介して取付装置３に間接的に接続されている第１の態様と、加熱部材２が取付装置３に接続され、加熱部材２が電解装置に接続され、電解装置が加熱部材２を介して取付装置に間接的に接続されている第２の態様と、電解装置と加熱部材２のそれぞれが取付装置３に接続されている第３の態様と、を含む。

上述した電極１１と加熱部材２は取付装置３に対して同じ側に位置することは、加熱部材２における加熱機能を果たす構造の大部は電極１１とともに取付装置３に対して同じ側に位置することを意味する。

一実施例において、電解装置は電極１１に導電可能に接続された導電接続体１２を備え、取付装置３には取付装置３を貫通する第一取付孔（図示せず）が形成され、導電接続体１２は密封するように第一取付孔内に穿設され、これにより、第一取付孔での水漏れを防ぐことができる。

一実施例において、取付装置３には取付装置３を貫通する第二取付孔（図示せず）が形成され、加熱部材２の一端は密封するように第二取付孔内に穿設され、これにより、第二取付孔での水漏れを防ぐことができる。

一実施例において、取付装置３には、第二取付孔が形成されておらず、上記の第一取付孔のみが形成されてもよいことを理解できる。別の実施例において、取付装置３は第一取付孔及び第二取付孔の両方を有し、つまり、電解装置と加熱部材２のそれぞれは取付装置３に接続されている。

電極１１は、カソード１１’とアノード１１’’を備え、導電接続体１２は、カソード導電接続体１２’とアノード導電接続体１２”を備え、カソード導電接続体１２’はカソード１１’に導電可能に接続され、アノード導電接続体１２”はアノード１１’’に導電可能に接続され、電極１１は導電接続体１２により電源に接続されていることを理解できる。カソード１１’とアノード１１’’は互いに間隔をおいて配置され、即ち、カソード１１’とアノード１１’’は両方がいずれの箇所でも接触しておらず、このようにすれば、電解装置の通常作動が確保可能であることを理解できる。図２８を参照して、導電接続体１２と電源との接続を便利にするために、溶接などにより第一端子１２ａを導電接続体１２の端部に固定連結し、例えば、導電接続体１２が第一取付孔を挿通してから第一端子１２ａに固定連結することを理解できる。

加熱部材２は電気加熱管であり、例えば、ガラス加熱管、ステンレス加熱管、石英加熱管、セラミックス加熱管などであってもよい。加熱部材２は、異なる形状に作製されてもよい。

一実施例において、図１～図３、図１７を参照して、加熱部材２は第一ロッド体２１０と、第二ロッド体２１１と、第一ロッド体２１０と第二ロッド体２１１との間に接続されたトランジション体２１２とを備え、第一ロッド体２１０と第二ロッド体２１１との間には間隔が形成され、電極１１は第一ロッド体２１０と第二ロッド体２１１との間に位置し、即ち、電極１１は当該間隔内に位置する。これにより、第一ロッド体２１０と第二ロッド体２１１は、一定の距離を保つように配置されて、加熱面積を拡大させることができる、また、電極１１の収容空間を提供して電解アセンブリ１０００の構造をよりコンパクトにすることもできる。

上記の第一ロッド体２１０、第二ロッド体２１１およびトランジション体２１２は、一体に成型する構造であってもよい。トランジション体２１２は様々な所望形状に作製されてもよい。

接続の便宜のために、図２８を参照して、溶接などにより第二端子２２ａを加熱部材２の端部に固定連結してもよい。具体的には、加熱部材２の一端が第二取付孔を挿通してから第二端子２２ａに固定連結することを理解できる。

一部の実施例において、加熱部材２は自体が温度制御機能を持ってもよく、例えば、加熱管の内部に一つのバイメタルが配置され、バイメタルは、２種類の異なる材料で特殊なプロセスを経って結合されたものであり、温度が変化するときにその膨張係数の差別により、金属シートが温度変化に応じて変形することになる。バイメタルを利用して加熱管の内部に一つの接点スイッチが形成され、温度に達した後にこの接点スイッチによって自動にオフして温度制御を行うことができる。

他の一部の実施例において、加熱部材２と別体に一つの温度制御構造を設置して加熱温度を製御してもよい。例えば、図１、図２および図４を参照して、本出願の実施例において、電解アセンブリ１０００は温度コントローラー４を備え、取付装置３には取付装置３を貫通する第三取付孔（図示せず）が形成され、温度コントローラー４は密封するように第三取付孔内に穿設され、これにより、第三取付孔での水漏れを防ぐことができる。温度コントローラー４における温度を測定するための一端は、取付装置３における電極に向かう側に位置する。温度コントローラー４も取付装置３に集積して取り付けられ、これにより、電解アセンブリ１０００の集積度を向上させ、取り付けの難しさを低下させる。温度コントローラー４のタイプは限定されていない。

以下、図面を参照して本出願の三つの具体的な実施形態に係る電解アセンブリについて説明する。

第一実施形態
図１から図１６は、本出願の第一実施形態に係る電解アセンブリの構造概略図である。

一実施例において、電解アセンブリ１０００は電極１１と加熱部材２とを接続するための第一締結部材６１をさらに備え、第一締結部材６１によって電極１１と加熱部材２とが固定接続され、これにより、相互間の構造強度を向上させる。具体的には、電極１１は導電接続体１２によって取付装置３に取り付けられ、電極１１が片持ちの状態であってもよく、そのため、第一締結部材６１と加熱部材２によって電極１１の受力状況を改善し、電解アセンブリ１０００の作動耐久性と作動信頼性を向上させることができる。第一締結部材６１の具体な手段は限定されていない。

さらに、電極１１が外力で揺れて加熱部材２に衝突することを防止するために、一実施例において、図２を参照して、電解アセンブリ１０００は、第一絶縁部材５１と上記の第一締結部材６１を備え、第一絶縁部材５１は第一ロッド体２１０と第二ロッド体２１１との間に設けられている。図１０を参照して、第一絶縁部材５１には第一貫通孔５１ｂが形成され、電極１１は第一貫通孔５１ｂ内に穿設され、即ち、第一絶縁部材５１は電極１１に嵌設され、これにより、電極１１と第一ロッド体２１０、第二ロッド体２１１とを電気的に絶縁することができる。図１２を参照して、第一締結部材６１は環状であり、図２を参照して、第一締結部材６１は第一ロッド体２１０と、第二ロッド体２１１と、第一絶縁部材５１との外側表面を取り囲んでいる。第一絶縁部材５１が電極１１及び加熱部材２から離脱しないように、第一締結部材６１によって電極１１と、第一ロッド体２１０と、第二ロッド体２１１とを束ねることになる。

第一絶縁部材５１の材質は、一定の減衰性能を有する材質であり、例えばゴム、シリカゲルなどであってもよい。

第一締結部材６１は、針金、包帯などであってもよい。

第一締結部材６１に対する位置制限の便宜のために、一実施例において、図１０及び図１１を参照して、第一絶縁部材５１のトップ面および／又は底面には第一凹溝５１ａが形成され、第一締結部材６１は第一凹溝５１ａの内に位置し、第一締結部材６１が第一絶縁部材５１から離脱しないように第一凹溝５１ａによって第一締結部材６１の位置制限ストッパを形成されている。

電極１１の構造は限定されていない。

電極１１は、少なくとも１層の電極ユニット１１’’’を備え、各層の電極ユニット１１’’’は、カソードサブ部材１１０とアノードサブ部材１１１を備える。例えば、一実施例において、電極１１が複数層の電極ユニット１１’’’を備える場合、図１から図９を参照して、複数層の電極ユニット１１’’’におけるカソードサブ部材１１０は共同でカソード１１’を構成し、複数の電極ユニット１１’’’におけるアノードサブ部材１１１は共同でアノード１１’’を構成している。別の実施例において、電極１１が１層の電極ユニット１１’’’のみを備える場合、図１４から図１６を参照して、カソードサブ部材１１０はカソードであり、アノードサブ部材１１１はアノードである。

一部の実施例において、図３を参照して、カソードサブ部材１１０は、第一支持部１１０２と、第一支持部１１０２より第一支持部１１０２から離れる方向に延在する少なくとも一つの第一櫛歯１１０１とを備え、アノードサブ部材１１１は第二支持部１１１２と、第二支持部１１１２より第二支持部１１１２から離れる方向に延在する少なくとも一つの第二櫛歯１１１１とを備え、第一櫛歯１１０１と第二櫛歯１１１１とは、交互に間隔をおいて配置され、即ち、第一櫛歯１１０１と第二櫛歯１１１１とはインターデジタル形状の構造である。

本出願の実施例に係る電極装置は、第一櫛歯１１０１と第二櫛歯１１１１がインターデジタル形状の構造であるため、電極ユニット１１’’’の大きな作動面積を確保して電解装置の電解効率を向上させることができ、また、電極ユニット１１’’’が小さい空間を占めることにより、電解装置の構造をコンパクトにすることができ、更に、電解装置が衣類処理機器に適用される例として、衣類を洗浄する過程中には、衣類での綿毛が水に混入することがあり、第一櫛歯１１０１と第二櫛歯１１１１との間の隙間はスリットであるため、綿毛は当該スリットを容易に通過し、つまり、綿毛は電解装置に詰まりにくく、電解装置の使用寿命を延長することができる。また、電解装置が上記の平面または曲面に略垂直した外力を受ける場合、カソードサブ部材１１０とアノードサブ部材１１１は重なり部分が存在しないため、カソードサブ部材１１０とアノードサブ部材１１１が外力によって変位しても、カソードサブ部材１１０とアノードサブ部材１１１が接触することなく、よってカソードサブ部材１１０とアノードサブ部材１１１が接触して短絡になることを効果的に防止できる。このように設計すると、カソードサブ部材１１０とアノードサブ部材１１１を合わせた厚さを薄く設計することができ、電解装置の軽型化に有利であり、電解装置を狭い空間の内、例えば、衣類処理機器における内筒と外桶との間に取り付けることができる。

なお、衣類処理機器において、電解装置の使用寿命は衣類処理機器の設計使用年限に一致する必要があり、電解装置の使用寿命が衣類処理機器の設計使用年限よりも大幅に短くなるなら、衣類処理機器が早期に廃棄されて消費者の利益を損うことがある。本出願の実施例における電解装置は、綿毛などの異物が電極１１を閉塞しないように良好に保障することができ、電解装置の使用寿命を衣類処理機器の設計使用年限に達させることができる。

第一櫛歯１１０１の具体な構造態様は限定されず、シート状、柱状、長尺状などであってもよい。同様に、第二櫛歯１１１１の具体な構造態様は限定されず、シート状、柱状、長尺状などであってもよい。ここで、柱状の横断面形状は限定されず、円形、多角形などであってもよい。

本出願の実施例において、図２を参照して、第一櫛歯１１０１の構造は第二櫛歯１１１１の構造とほぼ同一であり、第一櫛歯１１０１は第二櫛歯１１１１と略平行であり、第一支持部１１０２は第二支持部１１１２と略平行であり、これにより、電解装置の構造をよりコンパクトにし、外観形状がすっきりで綺麗になることができる。

別の実施例において、図１４から図１６を参照して、第一櫛歯１１０１は第一分岐歯１１０１１と第二分岐歯１１０１２を備え、第一分岐歯１１０１１と第二分岐歯１１０１２はカソード１１’の厚み方向に沿って間隔をおいて配置されている。つまり、第一支持部１１０２は一定の厚さを有し、第一分岐歯１１０１１と第二分岐歯１１０１２は同一の第一支持部１１０２を共用している。第二櫛歯１１１１は第三分岐歯１１１１１と第四分岐歯１１１１２を備え、第三分岐歯１１１１１と第四分岐歯１１１１２はアノード１１’’の厚み方向に沿って間隔をおいて配置されている。つまり、第二支持部１１１２は一定の厚さを有し、第三分岐歯１１１１１と第四分岐歯１１１１２は同一の第二支持部１１１２を共用している。これにより、電解面積を拡大させ、電解効率を向上させることができる。

図９を参照して、電極ユニット１１’’’の数は複数層であり、複数層の電極ユニット１１’’’が積み重なって共同で電極１１を形成し、複数層の電極ユニット１１’’’におけるカソードサブ部材１１０同士は締結部材によって一体になるように締結され、複数層の電極ユニット１１’’’におけるアノードサブ部材１１１同士は締結部材によって一体になるように締結されることができる。さらに、図９を参照して、電解アセンブリ１０００は分離パッド７を備え、分離パッド７は隣接する二つの電極ユニット１１’’’の間に設けられている。分離パッド７の数は電極ユニット１１’’’の数に応じて設定される。

なお、複数のカソードサブ部材１１０は、いずれもカソード導電接続体１２’に電気的に接続され、複数のアノードサブ部材１１１は、いずれもアノード導電接続体１２”に電気的に接続されている。前記カソードサブ部材１１０とカソード導電接続体１２’は、溶接により接続されてもよく、ネジ、ボルトなどによって接続されてもよい。同様に、アノードサブ部材１１１とアノード導電接続体１２”は、溶接により接続されてもよく、ネジ、ボルトなどによって接続されてもよい。

複数の電極ユニット１１’’’が積み重なって電極１１を形成することにより、電解面積を効果的に拡大させ、電解効率を向上させることができ、そして、製造の難易度を低下させることができ、具体的には、電極ユニット１１’’’は、略扁平な構造であり、その構造が簡単で、加工製造のコストが低いため、製造が便宜になり、且つ標準化で量産し、組み立てるときに、使用場合に応じて積み重なっている電極ユニット１１’’’の数を決定すればよい。

さらに、電極１１周囲の液体の流動性を向上し、且つ電極１１の表面におけるマイクロバブルを電極１１の表面からタイムリーに離脱させて液体中に拡散させるために、一実施例においては、図１３を参照して、分離パッド７には分離パッド７の厚み方向に沿って分離パッド７を貫通する第一流通孔７ａが形成され、これにより、液体は、複数の電極ユニット１１’’’の間を流れ、電極１１の表面を洗い流して、電極１１の表面におけるマイクロバブルをタイムリーに除去することができる。

一実施例において、引き続き図１３を参照して、分離パッド７の表面には突起７１が形成され、突起７１の数は一つであってもよく、複数であってもよい。突起７１は、同じ層に位置する電極ユニット１１’’’におけるカソードサブ部材１１０とアノードサブ部材１１１との間に突入している。突起７１の具体な位置は限定されず、例えば、突起７１は第一櫛歯１１０１と第二櫛歯１１１１との間の隙間内に突入してもよく、これにより、第一櫛歯１１０１と第二櫛歯１１１１が接触して短絡になることを防止できる。突起７１は、第一櫛歯１１０１の端部と第二支持部１１１２との間の隙間内に突入してもよく、これにより、第一櫛歯１１０１と第二支持部１１１２が接触して短絡になることを防止できる。突起７１は、さらに第二櫛歯１１１１の端部と第一支持部１１０２との間の隙間内に突入してもよく、これにより、第二櫛歯１１１１と第一支持部１１０２が接触して短絡なることを防止できる。突起７１の数が複数である場合、上記の複数の位置のいずれも突起７１が設置されてもよい。

図１及び図２を参照して、一実施例において、上記の取付装置３は、本体部３１と接続部材３２を備え、本体部３１には上記の取付装置３を貫通する上記の第一取付孔、第二取付孔、第三取付孔、および接続孔が形成されており、第一取付孔、第二取付孔、第三取付孔、および接続孔は、いずれも本体部３１の一側から他側まで貫通している。接続部材３２は密封するように接続孔内に穿設されている。

なお、本実施形態において、第一取付孔の数は二つであり、そのうち一方の第一取付孔内にカソード導電接続体１２’が穿設され、他方の第一取付孔内にアノード導電接続体１２”が穿設されている。第二取付孔の数は二つであり、そのうち一方の第二取付孔内に第一ロッド体２１０が穿設され、他方の第二取付孔内に第二ロッド体２１１が穿設されている。

さらに、図３を参照して、本体部３１は第一取り付け板３１０、第二取り付け板３１１およびエラストマー３１２を備える。第一取り付け板３１０はエラストマー３１２における電極１１へ向かう側に設置され、第二取り付け板３１１はエラストマー３１２における電極１１から離れる側に設置され、エラストマー３１２は第一取り付け板３１０と第二取り付け板３１１との間に介在されている。第一取付孔、第二取付孔、第三取付孔、および接続孔は、いずれも第一取り付け板３１０、第二取り付け板３１１およびエラストマー３１２を貫通している。

本出願の実施例において、接続部材３２は、ボルトとナットが共同で形成した接続構造であってもよい。

接続部材３２によって第一取り付け板３１０及び第二取り付け板３１１を引っ張ることにより、エラストマー３１２は圧力によって変形することができ、第一取付孔の内壁と導電接続体１２が密封するように当接するとともに、第二取付孔の内壁と加熱部材２が密封するように当接し、そして接続部材３２と接続孔の内壁が密封するように当接することができる。

装着中に、エラストマー３１２の位置決めを便宜にするために、一実施例において、図１及び図４を参照して、エラストマー３１２の周方向において当接面３１２ａが形成されている。

第二実施形態
図１７から図２２は、本出願の第二実施形態に係る電解アセンブリの構造概略図である。

図１８を参照して、電極１１はカソード１１’とアノード１１’’を備え、カソード１１’とアノード１１’’はいずれも板状であり、カソード１１’とアノード１１’’は積層するように設置されている。具体的には、一実施例において、第一ロッド体２１０と第二ロッド体２１１は略平行に設けられ、カソード１１’とアノード１１’’との積層方向は、第一ロッド体２１０と第二ロッド体２１１との位置する平面に垂直な方向であり、これにより、電解アセンブリ１０００の構造をよりコンパクトにすることができる。

一実施例において、引き続き図１８を参照して、アノード１１’’は厚み方向に沿ってアノード１１’’を貫通している第二流通孔１１ｃを備え、液体の流れは、アノード１１’’の一側から第二流通孔１１ｃを介してアノード１１’’の他側に流れることができ、これにより、水流の流動性を向上することができ、また、水流はアノード１１’’の表面におけるマイクロバブルをタイムリーに連れていくことができ、マイクロバブルが聚集して成長することを防止できる。一実施例において、引き続き図１８を参照して、カソード１１’は、厚み方向に沿ってカソード１１’を貫通してる第三流通孔１１ｄを備え、液体の流れは、カソード１１’の一側から第三流通孔１１ｄを介してカソード１１’の他側に流れることができ、これにより、水流の流動性を向上することができ、水流は、アノード１１’’の表面におけるマイクロバブルをタイムリーに連れていくことができ、マイクロバブルが聚集して成長することを防止できる。

一実施例において、図１８を参照して、電解アセンブリ１０００は第二絶縁部材５２を備え、図２２も参照して、第二絶縁部材５２の少なくとも一部は、カソード１１’とアノード１１’’との間に介在され、これにより、カソード１１’とアノード１１’’が接触して短絡になることを防止し、電解装置の信頼性を向上させることができる。

第二絶縁部材５２の形状は限定されず、カソード１１’をアノード１１’’に効果的に接触することができればよい。例えば、例示的に、図１９を参照して、第二絶縁部材５２は基台５２１と、基台５２１の表面に突出した凸柱５２２とを備え、図２２も参照して、アノード１１’’は通孔１１ａを備え、基台５２１はカソード１１’とアノード１１’’との間に介在され、凸柱５２２は通孔１１ａの内に穿設されている。本実施例に係る第二絶縁部材５２は、基台５２１によってカソード１１’とアノード１１’’とを効果的に分離することができ、凸柱５２２によってアノード１１’’に対して位置決め機能を果たすことができる。

凸柱５２２の数は一つであってもよく、複数であってもよい。

第二絶縁部材５２の材質は、一定の減衰性能を有する材質であり、例えば、ゴム、シリコーンゴムなどであってもよい。

一実施例において、図１８を参照して、電解アセンブリ１０００は、さらに係着部材８と第二締結部材６２を備え、係着部材８と電極１１は、第二締結部材６２および係着部材８によって固定接続されている。第二締結部材６２および係着部材８によって、電極１１を加熱部材２に付設することができ、具体的に電極１１は導電接続体１２によって取付装置３に取り付けられ、電極１１は片持ちの状態にある可能性があり、そのため、電極１１を加熱部材２に付設することにより、加熱部材２によって電極１１の受力状況が改善され、電解アセンブリ１０００の作動寿命と作動信頼性を向上させることができる。

引き続き図８を参照して、係着部材８は接続部８１と、接続部８１の対向した両端に位置する係合部８２とを備え、接続部８１は第一ロッド体２１０と第二ロッド体２１１との間に位置し、そのうち一方の係合部８２は第一ロッド体２１０に係合され、具体的に第一ロッド体２１０における第二ロッド体２１１から離れる側に係合されている。そのうち他方の係合部８２は第二ロッド体２１１に係合され、具体的に第二ロッド体２１１における第一ロッド体２１０から離れる側に係合されている。係着部材８は、両端での係合部８２によって第一ロッド体２１０および第二ロッド体２１１に係着され、これにより、係着部材８が加熱部材２に対して運動することを防ぐ。

係着部材８は、両端での係合部８２が大きい構造強度及び大きい弾性変形を有するように、金属件であってもよい。

接続の信頼性を向上するために、上記の係着部材８は対となるように使用されてもよい。具体的には、カソード１１’とアノード１１’’との積層方向に沿って対向する両側には、いずれも係着部材８が設けられ、カソード１１’とアノード１１’’は二つの係着部材８の間に介在され、二つの係着部材８と電極１１は第二締結部材６２によって固定接続されている。具体的には、一実施例において、第二締結部材６２はボルトであり、ボルトは、カソード１１’およびアノード１１’’を二つの係着部材８の間に確実にロックすることができる。

一実施例において、係着部材８の数は複数であり、複数の係着部材８は、第一ロッド体２１０および／又は第二ロッド体２１１の長さ方向に沿って間隔をおいて配置されている。電極のトップ側のみに複数の係着部材８が配置されてもよく、電極の底側のみに複数の係着部材８が配置されてもよく、電極のトップ側及び底側の両方に複数の係着部材８が配置されてもよいと理解される。つまり、当該実施例において、第一ロッド体２１０および／又は第二ロッド体２１１の長さ方向に沿って間隔をおいて上記の複数対の係着部材８が配置され、そのうち一対の係着部材は、電極のトップ側に位置する一つの係着部材と、電極の底側に位置する一つの係着部材とを備え、二つの係着部材は対となるように使用される。

一実施例において、接続部８１とアノード１１’’との間に間隔空間が形成されるように、凸柱５２２の端面がアノード１１’’の表面に突出し且つ接続部８１が凸柱５２２の端面に当接しており、当該間隔空間は、接続部とアノード１１’’とを離間して絶縁させることができ、アノード１１’’が電化学腐食を発生することを回避する。

さらに、図２２を参照して、第二絶縁部材５２には凸柱５２２と基台５２１とを貫通している第一接続孔５２ａが形成され、接続部８１には第二接続孔８ａが形成され、アノード１１’’には第三接続孔１１ｂが形成され、第二締結部材６２は第一接続孔５２ａ、第二接続孔８ａおよび第三接続孔１１ｂに穿設され、つまり、第二締結部材６２はアノード１１’’に接触することなく、アノード１１’’が電化学腐食を発生することを回避する。

本出願の実施例において、係着部材８は金属であってもよい。具体的には、アノード１１’’が加熱部材２または第二締結部材６２に導電接触することを防止するために、本出願の実施例において、アノード１１’’には通孔１１ａが設置され、凸柱５２２はアノード１１’’の通孔１１ａに穿設され、アノード１１’’は、第二絶縁部材５２によってカソード１１’、係着部材８および第二締結部材６２との電気的な絶縁を保持することができ、これにより、アノード１１’’が電化学腐食を発生することを防止できる。

一実施例において、図１８を参照して、電解アセンブリ１０００は、さらに絶縁位置制限部材９を備え、絶縁位置制限部材９は接続部８１とアノード１１’’との間の間隔空間内に介在され、電極１１が積層方向に沿って移動しないように絶縁位置制限部材９は電極１１に対して位置制限作用を果たすことができる。

一実施例において、図１８和図２２を参照して、絶縁位置制限部材９には少なくとも一つの第二貫通孔９ｂが形成され、凸柱５２２は第二貫通孔９ｂに穿設されている。凸柱５２２によって、絶縁位置制限部材９に対して位置決め作用を果たすことができ、装着中には、絶縁位置制限部材９を急速に位置決めして取り付けることが便宜になる。

凸柱５２２の数は第二貫通孔９ｂの数以上である。一実施例において、凸柱５２２の数は複数であり、複数の凸柱５２２は接続部８１の延在方向に沿って間隔をおいて設けられている。絶縁位置制限部材９での第二貫通孔９ｂの数は一つまたは複数であってもよい。第二貫通孔９ｂの数が複数である場合、第二貫通孔９ｂの各々には、一つの凸柱５２２が穿設されている。複数の凸柱５２２が設置された場合、第二締結部材６２の数は一つであってもよく、複数であってもよく、つまり、少なくとも一つの第二締結部材６２が存在すると固定接続に必要な数を満たす場合、凸柱５２２の一部には第二締結部材６２が置かれなくてもよいことを理解できる。

別の実施例において、図１８を参照して、絶縁位置制限部材９には一つの第二貫通孔９ｂが形成され、そのうち一つの凸柱５２２は第二貫通孔９ｂの内に穿設され、絶縁位置制限部材９は二つの凸柱５２２の間に設けられ、つまり、当該実施例において、凸柱５２２の数は少なくとも三つであり、絶縁位置制限部材９における接続部８１の延在方向に沿って対向する両端には、いずれも開放切り欠き９ｃが形成され、開放切り欠き９ｃは対応する凸柱５２２に合わせる。両端での開放切り欠き９ｃによって、絶縁位置制限部材９に対して良好な位置決め作用を果たし、絶縁位置制限部材９の回転を防止することができる。当該実施例において、絶縁位置制限部材９のサイズを小さくすることができ、電解アセンブリの構造を簡単にすることができる。

一実施例において、引き続き図１８を参照して、絶縁位置制限部材９は、接続部８１の延在方向に沿って延在する第二凹溝９ａを備え、接続部８１の一部は第二凹溝９ａの内に位置する。第二凹溝９ａは、接続部８１の延在方向に垂直な方向での接続部８１への位置決め作用を果たして、接続部８１が絶縁位置制限部材９に対して摺動することを避ける。

本実施形態において、取付装置の構造は第一実施形態と略同一であり、本実施形態は、第一取付孔の数が一つであり、アノード導電接続体とカソード導電接続体が同一の第一取付孔を共用している点で相違する。なお、同一の第一取付孔に設置されても、カソード導電接続体とアノード導電接続体が電気的に絶縁されることを保持する。

第三実施例方式
図２３和図２４を参照して、当該実施形態は第二実施形態に係る構造と略同一であり、電極の構造態様が異なるという点で相違する。具体的には、図２４を参照して、本実施形態において、カソード１１’とアノード１１’’はメッシュ状の構造であり、つまり、カソード１１’における第三流通孔１１ｄの密度が比較的大きくなることで、カソード１１’全体がメッシュ状の構造を呈することになり、アノード１１’’における第二流通孔１１ｃの密度が比較的大きくなることで、アノード１１’’全体がメッシュ状の構造を呈することになる。

図２５から図２８を参照して、本出願の実施例に係る第二態様は、衣類処理機器であって、内筒（図示せず）と、外桶２０００と、上記いずれか一つの電解アセンブリ１０００とを備え、内筒は外桶２０００の内に回動可能に設けられ、外桶２０００には退避口（図示せず）が形成され、電極１１及び加熱部材２は外桶２０００と内筒との間に設けられ、取付装置３は退避口を密封する上記衣類処理機器を提供する。

本出願の実施例に係る衣類処理機器は、作動中には、外桶内に水を入れたとき、電解装置を起動し、電解装置は強酸化活性を有する水酸基ラジカル（・ＯＨ）を発生させることができ、・ＯＨは極めて高い酸化電位（２．８０ｅＶ）を有し、その酸化能力が極めて強いため、大部分の有機汚染物と急速な連鎖反応を発生させることができ、・ＯＨは低温で殺菌消毒して衣類に損害を与えないことができ、・ＯＨの一部は水道水における塩素水と反応して活性塩素を生成させ、活性塩素は、長期的に存在して長期の抗菌効果を有する。電解装置が発生した大量の水酸基ラジカルは、洗浄過程で着色衣類が水に遊離した染料分子の発色団を酸化破壊して染料を脱色させ、遊離した染料が淡色の衣類に汚染して色移りになることを防止し、反応を継続して染料分子を無害な二酸化炭素、水、無機塩に分解させる。同時に、電極１１は大量の水素気のマイクロバブルを発生させ、マイクロバブルは、径が非常に小さく、一般的に５０ｕｍよりも小さいため、洗浄過程で衣類繊維の内部に良好に入ることができ、マイクロバブルの発破、吸着浮上の作用によって、マイクロバブルが絶えずに生成されてサイクルの洗濯を行い、洗浄剤に協力して衣類繊維の内部に堆積した皮脂、油脂、微細な塵などの汚れを徹底的に除去し、洗浄効果を高めることができる。

なお、本出願の実施例における衣類処理機器は、洗濯機、脱水機、または他のタイプの機器であってもよく、ここで限定されていない。洗濯機は、パルセータ洗濯機、ドラム洗濯機、または他のタイプの洗濯機であってもよいことを理解できる。

加熱部材２を支持することの便宜のために、本出願の実施例において、図２６を参照して、衣類処理機器は、外桶２０００の内側に接続された取り付けホルダ３０００を備え、加熱部材２は取り付けホルダ３０００に支持されている。取り付けホルダ３０００は加熱部材２に対して支持作用を果たし、具体的には、加熱部材２を片持ちすることを回避するために取り付けホルダ３０００と取付装置３によって共同で加熱部材２を支持して、加熱部材２の受力条件を改善することができる。取り付けホルダ３０００は、任意の適切な構造であってもよい。

以下、衣類処理機器がドラム洗濯機である例として、本出願の具体な実施例に係る電解アセンブリ１０００と外桶２０００との装着について説明する。ここで、外桶２０００における軸方向の一側には開口が配置され、外桶における開口に対向する他側は密閉端である。本出願の実施例は、退避口が密閉端に形成される例として説明したが、外桶２０００における回動方向に沿った周方向に退避口が形成されてもよいことを理解できる。

装着する前に、予め上記の加熱部材２、取付装置３および電解装置を一つの構造全体に構成することができ、装着するときに、外桶２０００の外側から当該構造全体を退避口に入れて、エラストマー３１２が密封するように退避口の周囲に当接し、エラストマー３１２の当接面３１２ａが外桶の外側表面に当接するまで電解アセンブリを内向きに押し込めばよい。これにより、電解アセンブリの急速で、正確な位置決めが便利になる。その後、接続部材３２を引っ張って、エラストマー３１２が弾性変形を発生し、これにより、外筒内側におけるエラストマー３１２の退避口周囲に位置する箇所と外筒外側におけるエラストマー３１２の退避口周囲に位置する箇所とが、周囲に膨出し、さらに内外方向におけるいずれか１つの方向において外筒に係着され、これにより、急速な密封取り付けを簡便に実現することができる。

本実施例において、モジュール化の装着方式を採用して、装着過程が簡単で、効率が高い。

本出願に提供された各実施例／実施形態は矛盾がない場合に互いに組み合せることができる。

以上は本出願の好適な実施例に過ぎず、本出願を制限するものではなく、当業者にとって、本出願は様々な修正及び変更が可能である。本出願の精神と原則の内に、行われたいかなる修正、均等置換、改善等は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。

２ 加熱部材
３ 取付装置
４ 温度コントローラー
７ 分離パッド
７ａ 第一流通孔
８ 係着部材
８ａ 第二接続孔
９ 絶縁位置制限部材
９ａ 第二凹溝
９ｂ 第二貫通孔
１１ 電極
１１ アノード
１１ 電極ユニット
１１’ カソード
１１’’ アノード
１１’’’ 電極ユニット
１１ａ 通孔
１１ｂ 第三接続孔
１１ｃ 第二流通孔
１１ｄ 第三流通孔
１２ 導電接続体
３１ 本体部
３２ 接続部材
５１ 第一絶縁部材
５１ａ 第一凹溝
５２ 第二絶縁部材
５２ａ 第一接続孔
６１ 第一締結部材
６２ 第二締結部材
７１ 突起
８１ 接続部
８２ 係合部
１１０ カソードサブ部材
１１１ アノードサブ部材
２１０ 第一ロッド体
２１１ 第二ロッド体
３１０ 板
３１１ 板
３１２ エラストマー
５２１ 基台
５２２ 凸柱
１０００ 電解アセンブリ
１１０１ 第一櫛歯
１１０２ 第一支持部
１１１１ 第二櫛歯
１１１２ 第二支持部
２０００ 外桶
３０００ ホルダ
１１０１１ 第一分岐歯
１１０１２ 第二分岐歯
１１１１１ 第三分岐歯
１１１１２ 第四分岐歯

Claims (13)

1. 電極（１１）を備える電解装置と、
   加熱部材（２）と、
   取付装置（３）と、を備える電解アセンブリであって、
   前記加熱部材（２）は、第一ロッド体（２１０）及び第二ロッド体（２１１）を備え、前記第一ロッド体（２１０）と前記第二ロッド体（２１１）とが接続され、前記第一ロッド体（２１０）と前記第二ロッド体（２１１）とは間隔が囲まれるように形成され、前記電極（１１）は前記間隔内に位置し、
   前記加熱部材（２）はトランジション体（２１２）を備え、前記トランジション体（２１２）が前記第一ロッド体（２１０）と前記第二ロッド体（２１１）を接続し、前記第一ロッド体（２１０）及び前記第二ロッド体（２１１）と前記トランジション体（２１２）が一体に成形されており、
   前記電極（１１）はカソード（１１’）とアノード（１１’’）を備え、
   前記電解アセンブリは、第二絶縁部材（５２）を備え、
   前記第二絶縁部材（５２）の少なくとも一部は、前記カソード（１１’）と前記アノード（１１’’）との間に介在されていることを特徴とする、電解アセンブリ。
2. 前記カソード（１１’）と前記アノード（１１’’）とは積層するように設置され、
   前記第二絶縁部材（５２）は、基台（５２１）と、前記基台（５２１）の表面に突出した凸柱（５２２）とを備え、
   前記アノード（１１’’）は通孔（１１a）を備え、
   前記基台（５２１）は、前記カソード（１１’）と前記アノード（１１’’）との間に介在され、
   前記凸柱（５２２）は、前記通孔（１１a）内に穿設されていることを特徴とする
   請求項１に記載の電解アセンブリ。
3. 前記凸柱（５２２）の数は少なくとも１つとなることを特徴とする
   請求項２に記載の電解アセンブリ。
4. 前記電解アセンブリは、係着部材（８）と第二締結部材（６２）を備え、
   前記加熱部材（２）は、前記係着部材（８）と前記第二締結部材（６２）によって前記電極（１１）に固定接続されていることを特徴とする
   請求項２に記載の電解アセンブリ。
5. 前記係着部材（８）の数は複数であり、
   複数の前記係着部材（８）は、前記第一ロッド体（２１０）および／又は前記第二ロッド体（２１１）の長さ方向に沿って間隔をおいて配置されていることを特徴とする
   請求項４に記載の電解アセンブリ。
6. 両前記カソード（１１’）と前記アノード（１１’’）との積層する方向に沿って対向する両側には、いずれも前記係着部材（８）が設けられ、
   前記カソード（１１’）と前記アノード（１１’’）は前記係着部材（８）の間に介在され、
   前記カソード（１１’）、前記アノード（１１’’）および前記係着部材（８）は、前記第二締結部材（６２）によって固定接続されていることを特徴とする
   請求項４に記載の電解アセンブリ。
7. 前記係着部材は、接続部（８１）と、前記接続部（８１）の対向した両端に位置する係合部（８２）とを備え、
   前記接続部（８１）は前記第一ロッド体（２１０）と前記第二ロッド体（２１１）との間に位置し、そのうち一方の前記係合部（８２）は前記第一ロッド体（２１０）に係合され、他方の前記係合部（８２）は前記第二ロッド体（２１１）に係合されていることを特徴とする
   請求項４に記載の電解アセンブリ。
8. 接続部（８１）と前記アノード（１１’’）との間に間隔空間が形成されるように、前記凸柱（５２２）の端面が前記アノード（１１’’）の表面に突出し且つ前記接続部（８１）が前記凸柱（５２２）の端面に当接しており、
   前記第二絶縁部材（５２）には前記凸柱（５２２）と前記基台（５２１）とを貫通する第一接続孔（５２a）が形成され、前記接続部（８１）には第二接続孔（８a）が形成され、前記カソード（１１’）には第三接続孔（１１ｂ）が形成され、
   前記第二締結部材（６２）は、前記第一接続孔（５２ａ）、前記第二接続孔（８ａ）および前記第三接続孔（１１ｂ）に穿設されていることを特徴とする
   請求項４に記載の電解アセンブリ。
9. 前記電解アセンブリは絶縁位置制限部材（９）を備え、前記絶縁位置制限部材（９）は前記接続部（８１）とアノード（１１’’）との間の間隔空間内に介在されていることを特徴とする
   請求項８に記載の電解アセンブリ。
10. 前記絶縁位置制限部材（９）には、少なくとも一つの第二貫通孔（９ｂ）が形成され、
    前記凸柱（５２２）は、前記第二貫通孔（９ｂ）に穿設されていることを特徴とする
    請求項９に記載の電解アセンブリ。
11. 前記凸柱（５２２）の数は複数であり、
    複数の前記凸柱（５２２）は前記接続部（８１）の延在方向に沿って間隔をおいて設けられ、
    その一つの前記凸柱（５２２）は前記第二貫通孔（９ｂ）内に穿設され、
    前記絶縁位置制限部材（９）における前記接続部（８１）の延在方向に沿って対向する両端には、いずれも開放切り欠き（９ｃ）が形成され、前記開放切り欠き（９ｃ）は対応する前記凸柱（５２２）に合わせることを特徴とする
    請求項１０に記載の電解アセンブリ。
12. 前記絶縁位置制限部材（９）は、前記接続部（８１）の延在方向に沿って延在する第二凹溝（９a）を備え、
    前記接続部（８１）の一部は、前記第二凹溝（９a）の内に位置することを特徴とする
    請求項９に記載の電解アセンブリ。
13. 衣類処理機器であって、
    内筒と、
    内部に前記内筒が回動可能に設けられ、退避口が形成されている外桶（２０００）と、
    請求項１～１２のいずれか１項に記載の電解アセンブリであって、前記電極（１１）と前記加熱部材（２）が前記外桶（２０００）と前記内筒との間に設けられている前記電解アセンブリと、を備え、
    前記取付装置（３）は前記退避口を密封する
    前記衣類処理機器。

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