JP7293763B2 - 活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料 - Google Patents
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Description
測定装置:高速GPC装置(東ソー株式会社製「HLC-8220GPC」)
カラム:東ソー株式会社製の下記のカラムを直列に接続して使用した。
「TSKgel G5000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G4000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G3000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G2000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
検出器:RI(示差屈折計)
カラム温度:40℃
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
流速:1.0mL/分
注入量:100μL(試料濃度4mg/mLのテトラヒドロフラン溶液)
標準試料:下記の単分散ポリスチレンを用いて検量線を作成した。
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-500」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-1000」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-2500」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-5000」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-1」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-2」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-4」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-10」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-20」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-40」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-80」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-128」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-288」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-550」
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計を備えた反応容器に、数平均分子量3000のポリオキシプロピレングリコール(以下、「PPG3000」と略記する。)を85.5質量部、数平均分子量1000のポリテトラメチレングリコール(以下、「PTMG1000」と略記する。)400.2質量部、数平均分子量400のポリエチレングリコール(以下、「PEG400」と略記する。)103.0質量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(以下、「HEA」と略記する。)17.0質量部、2,6-ジ-ターシャリーブチル-クレゾール(以下、「BHT」と略記する。)1.5質量部、p-メトキシフェノール0.2質量部を添加した。反応容器内温度が40℃になるまで昇温した後、イソホロンジイソシアネート(以下、「IPDI」と略記する)98.8質量部添加した。そこで、ジオクチルスズジネオデカネート0.01質量部添加し、1時間かけて80℃まで昇温した。その後、80℃で12時間ホールドし、全てのイソシアネート基が消失していることを確認後、冷却し、アクリロイル当量6,500g/eq、重量平均分子量13,500のウレタン(メタ)アクリレート(A-1)を得た。
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計を備えた反応容器に、ビスフェノール型エポキシ化合物(DIC株式会社製「エピクロン850」)1850質量部、アクリル酸860質量部、ハイドロキノン1.36質量部およびトリエチルアミン10.8質量部を仕込み、120℃まで昇温させ、同時間で10時間反応させ、アクリロイル当量256g/eq、重量平均分子量512のエポキシアクリレート(A-2)を得た。
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計を備えた反応容器に、アジピン酸146部、ジエチレングリコール95.5質量部を仕込み、エステル化触媒としてモノブチルチンオキサイドを0.5質量部添加し、205℃で11時間反応させた。その後、140℃まで冷却し、次いでグリシジルメタクリレート25.6を投入し、10時間反応させ、アクリロイル当量367.5g/eq、重量平均分子量735のポリエステルアクリレート(A-3)を得た。
攪拌機、還流冷却管、温度計を備えた遮光容器に、合成例1で得たウレタンアクリレート(A-1)40質量部、ノルマルオクチルアクリレート(以下、「nOA」と略記する。)45質量部、アクリロイルモルホリン(以下、「ACMO」と略記する。)15質量部、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド(以下、「光重合開始剤(C-1)」と略記する。)1.5質量部、デカン二酸ビス(2,2,6,6-テトラメチル-1-(オクチルオキシ)-4-ピペリジニル)エステル0.5質量部、トリフェニルホスフィン0.5質量部、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン0.1質量部、130°Fパラフィンワックス(以下、「ワックス(D-1)」と略記する。)1.0質量部を添加し、80℃で均一になるまで撹拌した。その後、200メッシュ金網で濾過し、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)を得た。
上記で得られた活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)を25℃の条件下、B型粘度計(東機産業株式会社製「TV-22」)で測定し、下記の基準により評価した。
○:2,000mPa・s未満
×:2,000mPa・s以上
上記で得られた活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)を23℃の環境下、コンクリート平板に刷毛で2.0kg/m2塗布し、蛍光ケミカルランプ(3mW/cm2)を3分間照射した。その3分後に塗膜表面を指触し、下記基準により塗膜表面の硬化性を評価した。
○:タックなし
×:タックあり
上記で得られた活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)を23℃の環境下、離型PETフィルムに刷毛で2.0kg/m2塗布し、蛍光ケミカルランプ(3mW/cm2)を3分間照射した。その3分後に塗膜を基材から剥がし、塗膜の裏面(基材側の面)を指触し、下記基準により厚膜硬化性を評価した。
○:固形(硬化)
×:液状(未硬化)
モルタル(150×70×10mm)に対し、上記で得られた活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)を23℃環境下、コンクリート平板に刷毛で2.0kg/m2塗布し、蛍光ケミカルランプ(3mW/cm2)を3分間照射し、評価用試験体を作製した。本試験体を飽和水酸化カルシウム水溶液に半浸漬した後、40℃雰囲気下で30日間養生した。養生後、試験体塗膜の外観を目視観察し、膨れ、割れ等の外観変化を下記の基準により評価した。
○:外観変化なし
×:外観変化あり
剥離PETフィルム上に、上記で得られた活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)を膜厚が500μmとなるように塗布した後、蛍光ケミカルランプ(3mW/cm2)を3分間照射し、硬化塗膜を得た。この硬化塗膜を50×10mmに加工し、トルエンに24時間浸漬した。浸漬後、80℃で4時間乾燥し、下記式によりゲル分率(%)を算出し、下記の基準により硬化性を評価した。
ゲル分率(%)=(トルエン浸漬後の塗膜の質量/トルエン浸漬前の塗膜の質量)×100(%)
○:ゲル分率が70%以上
×:ゲル分率が70%未満
コンクリート舗道板(300×300×60mm)に上記で得られた活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)を0.2kg/m2塗布した後、蛍光ケミカルランプ(3mW/cm2)を3分間照射して評価用試験体を作製した。本試験体について建研式接着試験で引張接着強度を測定し、下記の基準により下地接着性を評価した。
○:下地破壊
×:界面剥離
120×70×10mm(ノッチ入り)のモルタル板に上記で得られた活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)を膜厚500μmとなるように塗布した後、蛍光ケミカルランプ(3mW/cm2)を3分間照射し、評価用試験体を得た。本試験体をJSCE-K-532に準拠してひび割れ追従性を評価した。試験開始から塗膜が破断し始めるまでの変位量を測定し、下記の基準により、ひび割れ追従性を評価した。
○:変位量が2mm以上
×:変位量が2mm未満
実施例1で用いたウレタンアクリレート(A-1)を、表1に示す(メタ)アクリレート樹脂に変更した以外は、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(2)~(4)を調製後、各物性を評価した。
実施例1で用いたnOA 45質量部及びACMO 15質量部を、NOA 35質量部及びイソボルニルアクリレート(以下、「IBXA」と略記する。)10質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(5)を調製後、各物性を評価した。
実施例1で用いた光重合開始剤(C-1)を、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド(以下、「光重合開始剤(C-2)」と略記する。)に変更した以外は、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(6)を調製後、各物性を評価した。
実施例1で用いた光重合開始剤(C-1)を、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(以下、「光重合開始剤(C-3)」と略記する。)に変更した以外は、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(7)を調製後、各物性を評価した。
実施例1で用いたワックス(D-1)の配合量を、0.2質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(8)を調製後、各物性を評価した。
実施例1で用いたワックス(D-1)の配合量を、2質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(9)を調製後、各物性を評価した。
活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)について、照度条件を1.0mWに変更した以外は、実施例1と同様にして、各物性を評価した。
活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)について、照度条件を5.0mWに変更した以外は、実施例1と同様にして、各物性を評価した。
実施例1で用いたワックス(D-1)を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(R1)を調製後、各物性を評価した。硬化性が不良のため評価が困難な物性については、評価しなかった。
実施例1で用いたワックス(D-1)の配合量を、10質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(R2)を調製後、各物性を評価した。硬化性が不良のため評価が困難な物性については、評価しなかった。
Claims (2)
- (メタ)アクリレート樹脂(A)、(メタ)アクリル単量体(B)、光重合開始剤(C)、及びワックス(D)を含有する活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料であって、前記(メタ)アクリレート樹脂(A)が、ウレタン(メタ)アクリレート、及びポリエステル(メタ)アクリレートからなる群より選ばれる1種以上の樹脂を含むものであり、前記(メタ)アクリレート樹脂(A)100質量部に対して、前記(メタ)アクリル単量体(B)が30~300質量部であり、前記光重合開始剤(C)が0.1~10質量部の範囲であり、前記ワックス(D)が0.1~5質量部の範囲であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料。
- 前記(メタ)アクリレート樹脂(A)の重量平均分子量が400~15,000の範囲である請求項1記載の活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料。
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