JP7286308B2 - 温熱具 - Google Patents
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Description
(1)前記発熱体の周縁に沿って並んで配置されている複数の突起部を備えているか、
又は、
(2)前記マスク本体部に対して貼り付け可能な複数の突起部を備え、前記マスク本体部は、前記複数の突起部の貼り付け予定位置が前記発熱体の周縁に沿った位置であることを示す標示部を有する温熱具に関する。
本実施形態に係る温熱具の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
先ず、図1から図5(b)を用いて第1実施形態を説明する。
図5(b)は図3のA-A線及びその延長線に相当する位置での断面を示す。
本実施形態に係る温熱具100によれば、使用者が温熱具100を着用した状態において、例えば、マスク本体部10を手で顔側に押し付けることで、突起部52によって目周りのツボ押し(マッサージ)を行うことができる。この際に、発熱体20による温熱効果と複数の突起部52によるツボ押し効果との相乗効果が期待できる。また、マスク本体部10を手で顔側に押し付ける際に、使用者が突起部52の位置を自らの好みの位置にずらして押し付けることも容易である。
また、本明細書において、上側及び下側とは、直立した使用者が温熱具100を着用した状態で上側及び下側となる方向を意味する。上側及び下側は、図1における上側及び下側である。
図5に示すように、マスク本体部10の横幅方向における中央部の上縁部には、マスク本体部10の上縁から下方に延びる上側スリット14が形成されている。マスク本体部10の横幅方向における中央部の下縁部には、マスク本体部10の下縁から上方に延びる下側スリット15が形成されている。
上側スリット14及び下側スリット15は、左目覆い部10aと右目覆い部10bとの境界位置に配置されている。下側スリット15は、温熱具100の着用時に使用者の鼻と対応する位置に配置される。
本実施形態の場合、上側スリット14の長さ寸法(上下寸法)よりも下側スリット15の長さ寸法(上下寸法)の方が大きい。
マスク本体部10を構成するシート材(第1シート11、第2シート12)の材料としては、例えば、不織布、織布、その他の編み物、ポリエチレンやウレタン等の樹脂フィルム、多孔質体、それらの任意の2種以上の組み合わせ等が挙げられる。
上記の上側スリット14は、第1シート11及び第2シート12の双方に形成されており、第1シート11の上側スリット14と第2シート12の上側スリット14とは、平面視において互いに重なっている。同様に、下側スリット15は、第1シート11及び第2シート12の双方に形成されており、第1シート11の下側スリット15と第2シート12の下側スリット15とは、平面視において互いに重なっている。
接合部13は、例えば、マスク本体部10の(第1シート11及び第2シート12の)周縁部の全周と、マスク本体部10の横幅方向における中央部の上端から下端に亘る範囲と、に配置されている。すなわち、接合部13は、左目覆い部10aの周縁部と、右目覆い部10bの周縁部と、に配置されている。
左目覆い部10aにおいて周縁部を除く領域、すなわち、左目覆い部10aの中央部においては、第1シート11と第2シート12とが相互に非接合となっており、当該領域において、第1シート11と第2シート12との間隙は、発熱体20を収容する収容空間18(図3)を構成している。
同様に、右目覆い部10bにおいて周縁部を除く領域、すなわち、右目覆い部10bの中央部においては、第1シート11と第2シート12とが相互に非接合となっており、当該領域において、第1シート11と第2シート12との間隙は、発熱体20を収容する収容空間18を構成している。
第1被覆シート21と第2被覆シート22とのうち、第1被覆シート21は、第1シート11側、すなわち温熱具100の着用時に顔側となる方に配置されており、第2被覆シート22は、第2シート12側、すなわち着用時に顔側とは反対側となる方に配置されている。
発熱部23の平面形状は、例えば、略正方形状に形成されている。発熱部23は、第1被覆シート21と第2被覆シート22とにより構成される収容体の内部、すなわち第1被覆シート21と第2被覆シート22との間隙に保持されている。
ただし、接合部24は発熱体20の全面に亘って配置されていても良い。また、発熱体20は、第2シート12の内面ではなく第1シート11の内面に対して接合部24において接合していても良いし、第1シート11の内面と第2シート12の内面との双方に対して接合部24において接合していても良い。
また、第1シート11の内面は、全面に亘って、発熱体20又は第2シート12に対して接合部24又は接合部13において接合していてもよい。同様に、第2シート12の内面は、全面に亘って、発熱体20又は第1シート11に対して接合部24又は接合部13において接合していてもよい。つまり、発熱体20の片面又は両面が、全面に亘って、第1シート11又は第2シート12に対して接合されていても良い。
また、第1被覆シート21は透湿性シートである。一方、第2被覆シート22は、透湿性シートであるか、又は非透湿性シートである。第2被覆シート22が透湿性シートである場合、該第2被覆シート22の通気性は、第1被覆シート21の通気性と同じか、第1被覆シート21の通気性よりも低くなっているか、第1被覆シート21の通気性よりも高くなっている。
例えば、温熱具100が折り畳まれた状態(展開される前の状態)(不図示)において、左目覆い部10a及び右目覆い部10bのそれぞれに対して、一方ずつの耳掛け部30が重なる。この状態では、左目覆い部10aの外形線と、当該左目覆い部10aに重なっている耳掛け部30の外形線と、が平面視において相互に一致し、且つ、右目覆い部10bの外形線と、当該右目覆い部10bに重なっている耳掛け部30の外形線と、が平面視において相互に一致するようになっている。
よって、使用者が温熱具100を着用することによって、この水蒸気が使用者の顔面に供給されるようになっている。これにより、蒸しタオルで使用者の顔面を温めるような具合になる。
このように、本実施形態に係る温熱具100は、蒸気温熱具である。
突起部ユニット50が突起部52だけでなく基部51を備えるため、突起部52がマスク本体部10に沈み込むことを抑制できるとともに、マスク本体部10に対する突起部52の姿勢を安定させることができる。よって、突起部52によってより十分な強さで安定的にツボ押しを行うことができる。
このため、発熱体20が発生する熱及び蒸気を、発熱体20の第1被覆シート21、マスク本体部10の第1シート11及び突起部ユニット50の開口54を介して、使用者の目周りに供給することができる。
図1に示すように、各開口54のほぼ全域と対応する領域に、各発熱体20が配置されている。各発熱体20は、各開口54よりも狭い領域に配置されていてもよいし、各開口54と同じ領域に配置されていてもよいし、各開口54よりも広い領域に配置されていてもよい。
貼付部53は、例えば、粘着剤により構成された粘着層である。ただし、貼付部53は、不織布に対して貼り付け可能な面ファスナーであってもよい。
上側スリット55及び切欠形状部56は、左目覆い部10aと右目覆い部10bとの境界位置に配置されている。
本実施形態の場合、上側スリット55の上下寸法よりも切欠形状部56の上下寸法の方が大きい。
図1に示すように、マスク本体部10の上側スリット14と突起部ユニット50の上側スリット55とが互いに重なっている。更に、マスク本体部10の下側スリット15が突起部ユニット50の切欠形状部56の横幅方向における中央に位置している。
このため、温熱具100の着用時には、マスク本体部10を構成する第1シート11及び第2シート12が切欠形状部56を介して使用者の鼻に接触し、第1シート11及び第2シート12の弾性力が、基部51を鼻から遠ざける方向に作用する。よって、鼻に対する基部51の当りをソフトにしたり、或いは、鼻に対する基部51の接触を抑制したりすることができる。
更に、突起部ユニット50の複数の突起部52には、右目覆い部10bに設けられた発熱体20の上縁に沿って左右に並んで配置される複数(一例として4つ)の突起部52と、当該発熱体20の側縁(マスク本体部10の横幅方向における端部側に位置する側縁)に沿って上下に並んで配置される複数(一例として3つ)の突起部52と、が含まれている。
より詳細には、複数の突起部52は、発熱体20の角部を挟む2辺(例えば上縁と側縁)に沿って並んでいる。
より好ましくは、突起部52の突出方向における突起部52の寸法(図3に示す高さ寸法T2)が、発熱体20の配置領域におけるマスク本体部10の厚み寸法(図3に示す厚み寸法D)よりも大きい。このような構成により、突起部52によるツボ押しがより一層容易になる。
より詳細には、本実施形態の場合、突起部52は、第1段部52aと第2段部52bとの2段構造である。ただし、本発明は、この例に限らず、突起部52は3段構造以上の段構造に形成されていてもよいし、1段構造であってもよい。
突起部52が複数段構造となっていることにより、例えば、一部の段(例えば第1段部52a)が押し潰された状態で、突起部52(主として第2段部52b)により心地よいツボ押しを行うことができる。また、突起部52の突出方向に当該突起部52を視たときに、第2段部52bの寸法が第1段部52aよりも小さいため、第2段部52bにより局部的に皮膚を押圧することができるため、より心地よいツボ押しが可能である。
本実施形態の場合、突起部52(第1段部52a及び第2段部52b)の内部は、空洞になっている。
本実施形態の場合、第2段部52bの直径は、第1段部52aの直径の半分以下であり、より詳細には、第1段部52aの直径の半分未満であり、更に詳細には、第1段部52aの直径の1/4以下である。
ただし、第1段部52a及び第2段部52bの形状は、この例に限らない。
突起部52の直径は、特に限定されないが、例えば、2mm以上20mm以下であることが好ましく、3mm以上15mm以下であることがより好ましい。突起部52の直径が2mm以上20mm以下であることにより、突起部52によってツボ押しを十分に且つ適度に行うことができる。
第1段部52aの高さ寸法は、特に限定されないが、例えば、2mm以上10mm以下であることが好ましく、3mm以上8mm以下であることがより好ましい。
第2段部52bの高さ寸法は、特に限定されないが、例えば、1mm以上5mm以下であることが好ましく、3mm以下であることがより好ましい。
第2段部52bの直径は、特に限定されないが、例えば、1mm以上5mm以下であることが好ましく、3mm以下であることがより好ましい。
隣り合う突起部52間の距離は、突起部52の直径未満であることが好ましく、突起部52の直径の1/2以下であることが更に好ましい。隣り合う突起部52の中心間距離は、突起部52の直径の2倍未満であることが好ましく、突起部の直径の1.5倍以下であることが更に好ましい。
なお、シート50aにおいて、突起部52を構成する部分の厚みと、基部51を構成する部分の厚みとは、互いに同等の厚みに設定されている。ただし、後述するように、シート50aはプレス成形により作製することができる。よって、シート50aの材料となるシートの伸びが、基部51における伸びよりも、突起部52における伸びの方が大きいことが想定される。このため、シート50aにおいて、突起部52を構成する部分の厚みは、基部51を構成する部分の厚みよりも若干薄いことが考えられる。
この不織布シートの材料としては、合成繊維、天然繊維又はこれらの複合繊維が挙げられる。不織布シートの製法としては、スパンボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法、エアレイド法、エアースルー法等が挙げられる。
この不織布シートを構成する第1樹脂材料は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、レーヨン、ポリスチレン、アクリル、ビニロン、セルロース、アラミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレンナフタレート又はポリエチレンテレフタレートであることが挙げられ、なかでもポリエチレンテレフタレート(PET)であることが好ましい。
不織布シートを構成する第2樹脂材料は、特に限定されないが、不織布シートを構成する第1樹脂材料よりも低融点の材料であることが好ましい。不織布シートを構成する第2樹脂材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル樹脂、又は低融点PET(共重合ポリエステル)であることが挙げられ、なかでもポリエチレン、又は、低融点のPETであることが好ましい。
なお、不織布シートを構成する繊維は、第1樹脂材料により構成された芯と、第2樹脂材料により構成された鞘と、を含む芯鞘構造となっていてもよい。
好ましくは、不織布シートにおける第1樹脂材料の含有量は、60質量%以上95質量%以下である。また、不織布シートにおける第2樹脂材料の含有量は、5質量%以上40質量%以下である。
不織布シートにおける第1樹脂材料及び第2樹脂材料の含有量をこのように設定することにより、不織布シートの通気性を十分に確保しつつも、不織布シートの剛性を十分に確保することができる。
突起部52が樹脂により構成されている場合、突起部52に微細な穴を形成することで、突起部52に通気性を付与することができる。
また、異種材料の樹脂を用いた二色成形などにより突起部52が形成されていてもよい。この場合、例えば、突起部52において皮膚に接触する側の部分に相対的に柔らかい材料を用いることで、触感をソフトにしたり、逆に、皮膚に接触する側の部分に相対的に硬い材料を用いることで、より十分な刺激を付与できるようにしたりしてもよい。
突起部52を紙により構成する場合、例えば、パルプモールドのような抄造によって、通気性を有する突起部52を作製することができる。
突起部52の材料が、不織布、樹脂又は紙の場合は、突起部52の軽量性に優れる。
突起部52の材料が、不織布又は紙の場合は、突起部52に適度な(過度でない)硬さを付与することができる。
突起部52の材料が、不織布の場合は、成形条件や厚みを適宜設定することで、突起部52に適度な柔らかさを付与することができる。
突起部52の材料が、不織布の場合は、皮膚に対する触感が良好となる。
突起部ユニット50の製造方法は、例えば、全体が平坦な不織布シートをプレスすることにより当該不織布シートを基部51と突起部52とを有する形態に加工する工程を備えている。
ここで、熱プレスの温度は、第1樹脂材料の融点と第2樹脂材料の融点との中間の温度に設定する。すなわち、熱プレスの温度は、第1樹脂材料の融点未満の温度であって、且つ、第2樹脂材料の融点以上の温度とする。
これにより、第2樹脂材料が溶融する一方で、第1樹脂材料は溶融しないようにできるため、溶融した第2樹脂材料を介して、第1樹脂材料により構成された繊維(当該繊維は、芯鞘構造の芯の部分であってもよい)どうしが結着される。すなわち、溶融した第2樹脂材料が、第1樹脂材料により構成された繊維どうしを結着する結着部を構成する。
その結果、シート50aの通気性を確保しつつも、シート50aの剛性を十分に確保することができる。すなわち、基部51の通気性及び剛性を十分に確保することができるとともに、突起部52についても、当該突起部52の基端から先端に亘り、通気性を確保しつつも、全体を十分な剛性にすることができる。
ここで、熱プレスの温度は、第2樹脂材料が十分に溶融できる範囲内で、なるべく低温(例えば、第2樹脂材料の融点+30℃以下の温度、好ましくは第2樹脂材料の融点+20℃以下の温度)に設定することが好ましい。このようにすることによって、熱プレス後のシート50aが不織布の風合いを有するようにできて、突起部ユニット50の肌触りが良好になる。
次に、シート50aの基部51の裏面に、粘着剤などにより貼付部53を形成する。
こうして、突起部ユニット50を製造することができる。
例えば、シート50aは、当該シート50aにおける一方の最外層を構成する第1不織布シートと、当該シート50aにおける他方の最外層を構成する第2不織布シートと、第1不織布シートと第2不織布シートとの間に位置する中間層を構成する通気シートと、を含んで構成されていてもよい。
通気シートの通気性は、特に限定されないが、例えば、通気シートの透湿度が100g/(m2・24h)以上13000g/(m2・24h)以下、特に200g/(m2・24h)以上8000g/(m2・24h)以下であることが好ましい。
通気シートの透湿度の測定は、例えば、JIS(Z0208) CaCl2法で行うことができ、測定条件は、40℃、90%RHとすることができる。
通気シートは、その全面に亘り通気性を有していてもよく、部分的に通気性を有していてもよい。
通気シートは、坪量が10g/m2以上200g/m2以下、特に20g/m2以上100g/m2以下であることが好ましい。
通気シートとしては、ポリプロピレンと炭酸カルシウムとの混合シートを延伸により界面剥離させることで、該混合シートに微細な通気孔を形成したものを好適に用いることができる。
より詳細には、通気シートとしては、例えば、ポリプロピレンと炭酸カルシウムとの混合シートを延伸することにより構成されたものを用いることができる。
シート50aが第1不織布シート、第2不織布シート及び通気シートの3層構造である場合も、熱プレスの温度は、第1樹脂材料の融点と第2樹脂材料の融点との中間の温度に設定する。また、熱プレスの温度は、第2樹脂材料が十分に溶融できる範囲内で、なるべく低温(例えば、第2樹脂材料の融点+30℃以下の温度、好ましくは第2樹脂材料の融点+10℃以下の温度)に設定することが好ましい。
更に、シート50aが第1不織布シート、第2不織布シート及び通気シートの3層構造である場合の熱プレスの温度は、通気シートが含む第3樹脂材料の融点よりも低い温度であって、通気シートの延伸温度よりも低い温度に設定することが好ましい。これにより、熱プレス後においても通気シートの通気孔を維持させ、該通気シートの通気性を確保することができる。
温熱具100の着用時には、マスク本体部10の第1シート11を顔側にして、つまり突起部ユニット50の突起部52を顔側にして、左目覆い部10a及び右目覆い部10bをそれぞれ左右の目周りにあてがい、一対の耳掛け部30をそれぞれ左右の耳に引っ掛ける。
より詳細には、発熱体20の上縁20aに沿って並ぶ複数の突起部52のうちの少なくとも1つが、目の上方のツボを押せる位置に配置される。また、発熱体20の側縁20cに沿って並ぶ複数の突起部52のうちの少なくとも1つが、目の側方のツボ(こめかみのツボなど)を押せる位置に配置される。
本実施形態の場合、発熱体20の上縁20aに沿って並ぶ複数の突起部52が目の上方のツボを押せる位置に配置され、発熱体20の側縁20cに沿って並ぶ複数の突起部52が目の側方のツボを押せる位置に配置される。
また、発熱体20の周縁に沿った配置された突起部52によってツボ押しを行うことによって、発熱体20による温熱作用(本実施形態の場合、蒸気温熱作用)とツボ押しとの相乗効果を一層高めることができる。
或いは、温熱具100の使用方法としては、例えば、温熱具100の使用開始段階の所定時間(一例として、3分間)の間において、突起部52を目周りの皮膚に押圧することでマッサージを行うことが挙げられる。
次に、図6(a)から図6(d)を用いて突起部ユニット50の変形例を説明する。上述した第1実施形態に係る突起部ユニット50の代わりに(又は、上述した第1実施形態に係る突起部ユニット50に加えて)、以下に説明する各変形例の突起部ユニット50がマスク本体部10に貼り付けられていてもよい。なお、図6(a)から図6(d)の各々においては突起部52の形状を単なる円で示しているが、突起部52の形状は第1実施形態と同様であってもよい。
図6(a)に示すように、本変形例の場合、突起部ユニット50が備える複数の突起部52がI字状に並んで配置されている。すなわち、複数の突起部52が一直線上に並んで配置されている。
図6(b)に示すように、本変形例の場合、突起部ユニット50が備える複数の突起部52がT字状に並んで配置されている。すなわち、突起部ユニット50が備える複数の突起部52が備える複数の突起部52には、第1方向に並ぶ複数の突起部52と、第1方向に対して交差(例えば直交)する方向に並ぶ複数の突起部52と、が含まれている。
図6(c)に示すように、本変形例の場合、突起部ユニット50が備える複数の突起部52が十字状に並んで配置されている。すなわち、突起部ユニット50が備える複数の突起部52が備える複数の突起部52には、第1方向に並ぶ複数の突起部52と、第1方向に対して交差(例えば直交)する方向に並ぶ複数の突起部52と、が含まれている。
図6(d)に示すように、本変形例の場合、突起部ユニット50が備える複数の突起部52が弧状に並んで配置されている。本変形例の場合、突起部ユニット50の複数の突起部52が、眉の上縁に沿って配置(又は眉に沿って配置)されるようにしたり、又は、目の下縁に沿って頬骨の上縁に配置(又は下瞼に配置)されるようにすることができ、目周りのツボのうち目の上方又は下方のツボを突起部52によって好適に押圧することが可能となる。
例えば、複数の突起部52には、発熱体20の上縁20a(図3)に沿って上に凸の弧状に並ぶ3つ以上の突起部52が含まれている。
すなわち、温熱具100は、複数の突起部ユニット50を備えていてもよい。また、複数の突起部ユニット50には、複数の突起部52の並び方が互いに異なる複数種類の突起部ユニット50が含まれていてもよい。
次に、図7等を用いて第2実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
標示部19を目安にして突起部ユニット50をマスク本体部10に貼り付けた状態では、複数の突起部52が発熱体20の周縁に沿って並んで配置される。換言すれば、標示部19は、複数の突起部52の貼り付け予定位置が発熱体20の周縁に沿った位置であることを示している。
ここで、複数の突起部52がユニット化されて構成された突起部ユニット50をマスク本体部10に対して貼り付けることができるため、複数の突起部52をまとめてマスク本体部10に装着することができる。つまり、マスク本体部10に対する複数の突起部52の装着が容易となる(突起部52の装着性が良好となる)。
また、温熱具100の製造者は、突起部ユニット50をマスク本体部10に貼り付ける工程を省略することができる。
突起部ユニット50の形状が、図6(a)に示す形状の場合、標示部の少なくとも一部分又は全体が、I字状に形成されている。
突起部ユニット50の形状が、図6(b)に示す形状の場合、標示部の少なくとも一部分又は全体が、T字状に形成されている。
突起部ユニット50の形状が、図6(c)に示す形状の場合、標示部の少なくとも一部分又は全体が、十字状に形成されている。
突起部ユニット50の形状が、図6(d)に示す形状の場合、標示部の少なくとも一部分又は全体が、弧状に形成されている。例えば、標示部の少なくとも一部分が、発熱体20の上縁に沿って弧状に延在している。
標示部は、発熱体20の下縁を避けて配置されていてもよい。
また、複数の突起部ユニット50、又は、複数種類の突起部ユニット50をマスク本体部10に貼り付けるための標示部がマスク本体部10に形成されていてもよい。
次に、図8及び図9を用いて第3実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
突起部52の材料として、上述したような不織布シートを用いることによって、発熱体20から放出される蒸気を、突起部52を介して顔面に供給することも可能である。
また、発熱体20の周縁部と重なっている突起部52について、当該突起部52の全体が発熱体20の周縁部と重なっていても良いし、当該突起部52の一部分のみが発熱体20の周縁部と重なっていてもよい。
次に、図10を用いて第4実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第3実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では、上記の第3実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。なお、図10においては、一対の耳掛け部30の図示を省略している。
このため、複数の突起部52が眉の上縁に沿って配置(又は眉に沿って配置)されるようにでき、目の上方のツボを複数の突起部52によって好適に押圧することが可能となる。
次に、図11から図14を用いて第5実施形態を説明する。
図12(a)、図12(b)、図13(a)及び図13(b)においては突起部52の形状を単なる円で示しているが、突起部52の形状は、例えば、図14に示すように、第1実施形態と同様の形状となっている。
本実施形態に係る温熱具(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る温熱具100又は上記の第2実施形態に係る温熱具と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る温熱具100又は上記の第2実施形態に係る温熱具と同様に構成されている。
貼付ユニット部57は、基部51と、基部51に設けられている複数の突起部52と、基部51を基部シート60に対して貼り付けるための貼付部58(図14)と、を備える。基部51は、例えば、平坦に形成されている。貼付ユニット部57は、第1実施形態における突起部ユニット50と同様の構造のものである。貼付部58は、貼付部53と同様に、例えば、粘着剤により構成されている。
一方の貼付ユニット部57(図12(a))と他方の貼付ユニット部57(図12(b))とは、互いに左右対称に形成されている。
図13(a)の例では、貼付ユニット部57の複数の突起部52は、温熱具の着用時に目の側方及び目の上方に配置される。
図13(b)の例では、貼付ユニット部57の複数の突起部52は、温熱具の着用時に目の側方及び目の下方に配置される。
次に、図15(a)を用いて第6実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具(全体図示略)は、以下に説明する点で、上記の第2実施形態に係る温熱具と相違しており、その他の点では、上記の第2実施形態に係る温熱具と同様に構成されている。
本実施形態の場合も、マスク本体部10には、複数の突起部52の貼り付け予定位置が発熱体20の周縁に沿った位置であることを示す標示部(不図示)が形成されている。そして、マスク本体部10に対する突起部ユニット50の貼り付けは、使用者が行うようになっている。
このため、突起部ユニット50をミシン目59に沿って破断することにより、突起部ユニット50を分割してマスク本体部10に貼り付けることができる。すなわち、使用者の好みに応じて、マスク本体部10に貼り付けられる突起部52の数を変更したり、マスク本体部10に貼り付けられる突起部52の並び方を変更したりすることができる。なお、突起部ユニット50を複数に分割して得られた個々の個片を、それぞれマスク本体部10に貼り付けて用いることもできる。
より詳細には、本実施形態の場合、突起部ユニット50は、L字状に並んで配置された複数(一例として7つ)の突起部52を備えている。また、突起部ユニット50自体の全体形状も、例えば、複数の突起部52の並び方向に沿ったL字状に形成されている。
例えば、L字形状の角をまたぐ2つの突起部52どうしの間にはミシン目59が形成されておらず、他の隣り合う突起部52どうしの間にはそれぞれミシン目59が形成されている。ただし、L字形状の角をまたぐ2つの突起部52どうしの間にもミシン目59が形成されていてもよい。
図示は省略するが、本実施形態の場合、温熱具100は、図15(a)に示す突起部ユニット50とは左右対称の形状のもう1つの突起部ユニット50を備えている。
この場合、突起部ユニット50は、基部51において、複数の突起部52のうち互いに隣り合う突起部52どうしの間の部位に形成された、易伸展部(例えばミシン目59)を備えている、といえる。
図15(b)に示すように、易破断部又は易伸展部としてのミシン目59を有する突起部ユニット50は、直線状に並ぶ複数の突起部52を備えていてもよい。
図15(c)に示すように、易破断部又は易伸展部としてのミシン目59を有する突起部ユニット50は、マトリクス状に並ぶ複数の突起部52を備えていてもよい。
以下、図16(a)から図19(c)を用いて、突起部52の形状の変形例について説明する。
本変形例に係る突起部52は、図16(a)、図16(b)及び図16(c)に示すように、第1段部52aと第2段部52bとの間に配置された環状の凹部52cを備えている。また、第1段部52aの頂部は、例えば、環状の平坦部52dとなっている。
第1段部52a、凹部52c及び第2段部52bは互いに同心に配置されている。
また、本変形例の場合は、第2段部52bにより皮膚を押圧してツボ押しする際に、凹部52cが弾性変形することにより、第2段部52bにより十分な弾性力を伴ってツボ押しすることができる。
上記においては、個々の突起部52が第1段部52aと第2段部52bとを有する例を説明したが、本変形例の場合、図17(a)、図17(b)及び図17(c)に示すように、複数の突起部52に共通の共通段部71が基部51から突出して形成されており、各突起部52は、共通段部71から更に突出して形成されている。
共通段部71は、複数の突起部52の並び方向において長尺な帯状に延在しており、例えば、当該並び方向に亘ってほぼ一定の高さ寸法に形成されている。
各突起部52の形状は、例えば、第1実施形態における突起部52の第2段部52bと同様に、頂部が丸みを帯びた円錐状の形状となっている。
上記の変形例2においては、個々の突起部52が略円錐状である例を説明したが、本変形例の場合は、図18(a)、図18(b)及び図18(c)に示すように、各突起部52は、当該突起部52の突出方向に視たときの形状が一方向に長尺な山型形状となっている。
なお、本変形例の場合も、複数の突起部52に共通の共通段部71が基部51から突出して形成されており、各突起部52は、共通段部71から更に突出して形成されている。共通段部71は、複数の突起部52の並び方向において長尺な帯状に延在しており、例えば、当該並び方向に亘ってほぼ一定の高さ寸法に形成されている。共通段部71は、例えば、半割筒状に形成されている。
なお、各突起部52の長手方向は、共通段部71の延在方向に対して交差(例えば直交)する方向となっている。
本変形例の場合は、図19(a)、図19(b)及び図19(c)に示すように、上記の変形例3の場合と比べて更に、各突起部52が共通段部71の延在する方向に対して交差する方向(例えば直交する方向)に長い形状に形成されている。例えば、各突起部52の長手方向における両端部(裾部は、基部51に達している。つまり、各突起部52は、共通段部71を横断している。共通段部71を半割の竹に見立てると、各突起部52は、竹の節のような形状に形成されている。
次に、図20(a)、図20(b)及び図20(c)を用いて第7実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具100は、以下に説明する点で、上記の第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では、上記の第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、各突起部52の形状は、例えば、図16(a)、図16(b)及び図16(c)に示すものと同様である。ただし、各突起部52の形状は、その他の形状でもよい。
また、左目覆い部10aに設けられた発熱体20の上縁20aに沿って左右に並んで配置されている複数(例えば4つ)の突起部52のうち、上記第1突起部521を除いた残り1つの突起部52は、相対的に高さ寸法が小さい(突出方向における寸法が第1突起部521よりも小さい)第2突起部522である。
また、左目覆い部10aに設けられた発熱体20の側縁20c(マスク本体部10の横幅方向における端部寄りの側縁)に沿って上下に並んで配置されている複数(例えば3つ)の突起部52のうち、例えば、上側の2つの突起部52は第2突起部522であり、最も下に位置する1つの突起部52は、第2突起部522と高さ寸法が等しい第2突起部523である。
一方、図20(c)に示すように、第2突起部522、523は、第1突起部521を全体的に高さ方向(突出方向)において縮めたような形状となっている。
このため、第1突起部521の第1段部52aの側周面の傾斜角度や第2段部52bの側周面の傾斜角度よりも、第2突起部522、523の第1段部52aの側周面の傾斜角度や第2段部52bの側周面の傾斜角度の方が緩くなっている。
なお、第1突起部521の第2段部52bの側周面の傾斜角度と第2突起部522、523の第2段部52bの側周面の傾斜角度とが互いに等しい一方で、第1突起部521の第1段部52aの側周面の傾斜角度よりも第2突起部522、523の第1段部52aの側周面の傾斜角度が緩くなっていることによって、突出方向において第2突起部522、523の寸法が第1突起部521の寸法よりも小さくなっていてもよい。また、第1突起部521の第1段部52aの側周面の傾斜角度と第2突起部522、523の第1段部52aの側周面の傾斜角度とが互いに等しい一方で、第1突起部521の第2段部52bの側周面の傾斜角度よりも第2突起部522、523の第2段部52bの側周面の傾斜角度が緩くなっていることによって、突出方向において第2突起部522、523の寸法が第1突起部521の寸法よりも小さくなっていてもよい。
また、第1突起部521は、マスク本体部10の横幅方向における中央寄りの位置に配置されており、第2突起部522、523は、マスク本体部10の横幅方向における端部寄りの位置に配置されている。
第2突起部522、523の突出方向における第2突起部522、523の寸法は、特に限定されないが、例えば、1mm以上8mm以下であることが好ましく、2mm以上6mm以下であることがより好ましい。
その一方で、突出方向における寸法が相対的に小さい第2突起部522、523は、使用者の顔の表面に対するフィット性が良好であり、使用者は第2突起部522、523による鍼灸効果を実感することができる。
このように、本実施形態によれば、突出方向における寸法が互いに異なる突起部52により、それぞれ異なる効果を得ることができる。
また、図20(a)に示す複数の突起部52のなかでは、発熱体20の側縁20cに沿って上下に並ぶ複数の突起部52のうち、最も下に位置する第2突起部523は、最も必要性が低いと考えられ、温熱具100は第2突起部523を有していない構造であってもよい。
引き続き図20(a)を用いて第8実施形態に係る温熱具100を説明する。本実施形態に係る温熱具100は、以下に説明する点で、上記の第7実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では、上記の第7実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
すなわち、本実施形態の場合、複数の突起部52がマスク本体部10に設けられており、複数の突起部52には、第1突起部521と、突出方向の荷重に対して第1突起部521よりも潰れやすい第2突起部522、523と、が含まれている。
また、第1突起部521は、マスク本体部10の横幅方向における中央寄りの位置に配置されており、第2突起部522、523は、マスク本体部10の横幅方向における端部寄りの位置に配置されている。
また、本実施形態においても、第7実施形態と同様に、温熱具100は、高さ寸法が互いに異なる複数の突起部52を備えていてもよく、例えば、第1突起部521の高さ寸法よりも第2突起部522、523の高さ寸法を小さくしてもよい。
また、本実施形態においても、温熱具100は第2突起部523を有していなくてもよい。
次に、図21(a)及び図21(b)を用いて第9実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具100は、突起部ユニット50の構成が第1実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では第1実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、第2段部52bの直径は、例えば、第1段部52aの直径の半分よりも大きい。
次に、図22(a)及び図22(b)を用いて第10実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具100は、突起部52の形状が第9実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では第9実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本実施形態の場合も、突起部52は、第1段部52aと第2段部52bとを備えて構成されている。
図22(a)に示すように、本実施形態の場合、第1段部52aにおいて第2段部52bの周囲に位置する部分の径方向における寸法は、周方向において周期的に増減を繰り返している。
より詳細には、本実施形態の場合、突起部52は、5弁花を模した形状である。第1段部52aは、5弁花の花びらを模した形状となっている。第2段部52bは、第9実施形態と同様に半球状(ドーム状)である。このため、第1段部52aにおいて第2段部52bの周囲に位置する部分の径方向における寸法は、周方向において72度の角度間隔ごとに増減を繰り返している。
本実施形態の場合、第2段部52bの直径は、例えば、第1段部52aの直径の半分よりも小さい。
次に、図23(a)及び図23(b)を用いて第11実施形態を説明する。
本実施形態に係る温熱具100は、突起部52の形状が第9実施形態及び第10実施形態に係る温熱具100と相違しており、その他の点では第9実施形態及び第10実施形態に係る温熱具100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、突起部52は一段構造となっており、山型形状に形成されている。より詳細には、突起部52の下部は円錐台状に形成されており、当該下部の上側に連接されている突起部52の上部は半球状(ドーム状)に形成されている。
例えば、温熱具100は、互いに面積が異なる複数の突起部52を備えていてもよい。互いに同一の平面形状の突起部52どうしを比較した場合、より面積が大きい突起部52の方が、使用者の顔の表面に対するフィット性が良好となる。
また、各実施形態及び各変形例は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に組み合わせることができる。
<1>目周りを覆うマスク本体部と、前記マスク本体部に設けられた発熱体と、を備える温熱具であって、(1)前記発熱体の周縁に沿って並んで配置されている複数の突起部を備えているか、又は、(2)前記マスク本体部に対して貼り付け可能な複数の突起部を備え、前記マスク本体部は、前記複数の突起部の貼り付け予定位置が前記発熱体の周縁に沿った位置であることを示す標示部を有する温熱具。
<2>前記複数の突起部には、第1方向に並ぶ2つ以上の突起部と、前記第1方向に対して交差する方向に並ぶ2つ以上の突起部と、が含まれている<1>に記載の温熱具。
<3>前記複数の突起部は、前記発熱体の角部を挟む2辺に沿って並んでいるか、又は、前記標示部の少なくとも一部分は、前記発熱体の角部を挟む2辺に沿って延在している<1>又は<2>に記載の温熱具。
<4>前記複数の突起部は、前記発熱体の下縁を避けて配置されているか、又は、前記標示部は、前記発熱体の下縁を避けて配置されている<1>から<3>のいずれか一項に記載の温熱具。
<5>前記複数の突起部には、前記発熱体の上縁に沿って上に凸の弧状に並ぶ3つ以上の突起部が含まれているか、又は、前記標示部の少なくとも一部分が、前記発熱体の上縁に沿って弧状に延在している<1>から<4>のいずれか一項に記載の温熱具。
<6>前記複数の突起部が、I字状、L字状、T字状、十字状又は弧状に並んでいるか、又は、前記標示部の少なくとも一部分が、I字状、L字状、T字状、十字状又は弧状に形成されている<1>から<5>のいずれか一項に記載の温熱具。
<7>前記複数の突起部が前記発熱体の周縁部と重ねて配置されているか、又は、前記標示部の少なくとも一部分が前記発熱体の周縁部と重ねて配置されている<1>から<5>のいずれか一項に記載の温熱具。
<8>前記マスク本体部に対して貼り付け可能な複数の突起部のうち2つ以上の突起部を含んで構成され、前記マスク本体部に対して貼り付けられる突起部ユニットを備える<1>から<7>のいずれか一項に記載の温熱具。
<9>前記突起部ユニットは、基部と、前記基部に設けられている前記2つ以上の突起部と、前記基部を前記マスク本体部に対して貼り付けるための貼付部と、を備える<8>に記載の温熱具。
<10>前記基部において、前記2つ以上の突起部のうち互いに隣り合う突起部どうしの間の部位に形成された、易破断部を備えている<9>に記載の温熱具。
<11>前記基部において、前記2つ以上の突起部のうち互いに隣り合う突起部どうしの間の部位に形成された、易伸展部を備えている<9>又は<10>に記載の温熱具。
<12>前記突起部は、第1段部と、前記第1段部よりも当該突起部の突出方向先端側に配置されていて当該突起部の突出方向に当該突起部を視たときの寸法が前記第1段部よりも小さい第2段部と、を含む複数段構造である<1>から<11>のいずれか一項に記載の温熱具。
<13>前記複数の突起部が前記マスク本体部に設けられており、使用者が当該温熱具を着用した状態で、前記複数の突起部のうちの少なくとも1つが前記使用者の目周りのツボを押せる位置に配置される<1>から<12>のいずれか一項に記載の温熱具。
<14>前記複数の突起部が前記マスク本体部に設けられており、前記複数の突起部には、第1突起部と、突出方向における寸法が前記第1突起部よりも小さい第2突起部と、が含まれている<1>から<13>のいずれか一項に記載の温熱具。
<15>前記複数の突起部が前記マスク本体部に設けられており、前記複数の突起部には、第1突起部と、突出方向の荷重に対して前記第1突起部よりも潰れやすい第2突起部と、が含まれている<1>から<14>のいずれか一項に記載の温熱具。
<16>前記第1突起部は、前記マスク本体部の横幅方向における中央寄りの位置に配置されており、前記第2突起部は、前記マスク本体部の横幅方向における端部寄りの位置に配置されている<14>又は<15>に記載の温熱具。
<17>前記標示部は、前記マスク本体部の外面に印刷された囲み枠である<1>から<16>のいずれか一項に記載の温熱具。
<18>前記標示部は、前記マスク本体部の外面に印刷された囲み枠であり、前記囲み枠は、前記突起部ユニットと対応する形状に形成されている<8>から<11>のいずれか一項に記載の温熱具。
<20>前記突起部ユニットは、前記マスク本体部に対して貼り付けられて土台となる基部シートと、前記基部シートに対して貼り付けられる貼付ユニット部と、を備えて構成され、前記貼付ユニット部は、基部と、前記基部に設けられている複数の前記突起部と、前記基部を前記基部シートに対して貼り付けるための貼付部と、を備えている<8>又は<18>に記載の温熱具。
<21>前記マスク本体部の横幅方向における両端部に対して各々の一端部が固定されていて耳に掛けられる一対の耳掛け部を備える<1>から<20>のいずれか一項に記載の温熱具。
<22>前記マスク本体部は、左目を覆う左目覆い部と、右目を覆う右目覆い部と、を有し、前記基部は、左右の目と対応する位置に配置される左右一対の開口を有し、前記左目覆い部の周縁部及び前記右目覆い部の周縁部に沿う形状に形成されている<9>から<11>のいずれか一項に記載の温熱具。
<23>前記左目覆い部と前記右目覆い部とにそれぞれ発熱体が設けられている<22>に記載の温熱具。
<24>前記左目覆い部に設けられた前記発熱体の上縁に沿って左右に並んで配置される複数の突起部と、前記右目覆い部に設けられた前記発熱体の上縁に沿って左右に並んで配置される複数の突起部と、を備える<23>に記載の温熱具。
<25>前記左目覆い部に設けられた前記発熱体の側縁に沿って上下に並んで配置される複数の突起部と、前記右目覆い部に設けられた前記発熱体の側縁に沿って上下に並んで配置される複数の突起部と、を備える<23>又は<24>に記載の温熱具。
<26>前記発熱体の左右一対の側縁のうち、前記マスク本体部の横幅方向における端部側に位置する側縁に沿って複数の突起部が配置される<25>に記載の温熱具。
<27>互いに隣り合う前記突起部どうしの間に前記基部の一部分が配置されている<9>から<11>又は<22>から<26>のいずれか一項に記載の温熱具。
<28>前記第1段部は、半球状(ドーム状)の形状である<12>に記載の温熱具。
<29>前記第2段部は、円錐状の形状である<12>又は<28>に記載の温熱具。
<30>前記第2段部の頂部は丸みを帯びている<12>、<28>又は<29>に記載の温熱具。
<31>前記第1段部と前記第2段部とは互いに同心に配置されている<12>又は<28>から<30>のいずれか一項に記載の温熱具。
<32>前記第1段部の高さ寸法は、2mm以上10mm以下であることが好ましく、3mm以上8mm以下であることがより好ましい<12>又は<28>から<31>のいずれか一項に記載の温熱具。
<33>前記第2段部の高さ寸法は、1mm以上5mm以下であることが好ましく、3mm以下であることがより好ましい<12>又は<28>から<32>のいずれか一項に記載の温熱具。
<34>前記複数の突起部に共通の共通段部が前記基部から突出して形成されており、各突起部は、前記共通段部から更に突出して形成されている<9>又は<22>から<27>のいずれか一項に記載の温熱具。
<35>前記共通段部は、前記複数の突起部の並び方向において長尺な帯状に延在している<34>に記載の温熱具。
<36>前記共通段部は、前記複数の突起部の並び方向に亘って一定の高さ寸法に形成されている<34>又は<35>に記載の温熱具。
<37>前記共通段部において、隣り合う前記突起部どうしの間に位置する部分は、他部よりも括れた形状の括れ部となっている<34>から<36>のいずれか一項に記載の温熱具。
<38>前記共通段部は半割筒状に形成されている<34>から<37>のいずれか一項に記載の温熱具。
<39>前記突起部の高さ寸法は、2mm以上10mm以下であることが好ましく、3mm以上8mm以下であることがより好ましい<1>から<38>のいずれか一項に記載の温熱具。
<40>前記突起部の直径は、2mm以上20mm以下であることが好ましく、3mm以上15mm以下であることがより好ましい<1>から<39>のいずれか一項に記載の温熱具。
<41>隣り合う前記突起部間の距離は、前記突起部の直径未満であることが好ましく、前記突起部の直径の1/2以下であることが更に好ましい<1>から<40>のいずれか一項に記載の温熱具。
<42>隣り合う前記突起部の中心間距離は、前記突起部の直径の2倍未満であることが好ましく、前記突起部の直径の1.5倍以下であることが更に好ましい<1>から<41>のいずれか一項に記載の温熱具。
<43>互いに異なる形状の複数の前記突起部ユニットを備えている<8>から<11>、<18>又は<20>のいずれか一項に記載の温熱具。
<44>前記複数の突起部ユニットには、前記複数の突起部の並び方が互いに異なる複数種類の突起部ユニットが含まれている<43>に温熱具。
<47>互いに面積が異なる複数の前記突起部を備えている<1>から<44>のいずれか一項に記載の温熱具。
<48>前記突起部の材料は、不織布であってもよいし、樹脂、ゴム又は紙である上記いずれか一項に記載の温熱具。
<49>前記突起部が樹脂により構成されており、前記突起部に微細な穴が形成されており、前記突起部が通気性を有する上記いずれか一項に記載の温熱具。
<50>前記突起部が異種材料の樹脂を用いた二色成形により形成されている上記いずれか一項に記載の温熱具。
<51>前記突起部において皮膚に接触する側の部分に相対的に柔らかい材料が用いられていていてもよいし、逆に、前記突起部において皮膚に接触する側の部分に相対的に硬い材料が用いられていてもよい<50>に記載の温熱具。
<52>前記突起部が、抄造により形成された紙により構成されており、通気性を有する上記いずれか一項に記載の温熱具。
表1には、大きく分けて「心理相関(心理面などの影響)」、「目相関(目に対する影響)」、「効果(その他の影響)」について、被験者の主観による評価結果が示されている。
表1に示すように、比較例1では、「心理相関」として、精神的な圧迫から解放されたかのような感じ(精神圧迫解放)、疼痛が緩和されたかのような感じ(疼痛緩和)、及び、(ツボ押しによる)痛感を、それぞれ2人、1人、2人の被験者が実感した。比較例1では、「目相関」として、目がはっきり見えるかのような感じ(晴眼)、眼精疲労が軽減されたかのような感じ(眼精疲労軽減)、眼の圧迫感から解放されたかのような感じ(眼精圧迫解放)、視力が回復したかのような感じ(視力回復)、及び、目がすっきりする感じ(すっきり)を、それぞれ1人、1人、2人、1人、1人の被験者が実感した。比較例1では、「効果」として、血液循環が良化したかのような感じ(血液循環)、プロフェッショナル、及び、中医的な治療を受けたかのような感じ(中医)を、それぞれ2人、1人、1人の被験者が実感した。
表1に示すように、比較例2では、「心理相関」として、リラックスした感じ(リラックス)、快適さ(快適)、安眠の助けになること(安眠誘導)、精神的な圧迫から解放されたかのような感じ(精神圧迫解放)、和らげられたかのような感じ(和らぐ)、及び、休息が得られた感じ(休息)を、それぞれ8人、5人、3人、2人、1人、1人の被験者が実感した。比較例2では、「効果」として、温かさ(温暖)を1人の被験者が実感した。
表1に示すように、実施例1では、「心理相関」として、リラックスした感じ(リラックス)、快適さ(快適)、安眠の助けになること(安眠誘導)、精神的な圧迫から解放されたかのような感じ(精神圧迫解放)、(ツボ押しによる)痛感、精力的になったような感じ(精力的)、及び、無我の境地になったかのような感じ(無我の境地)を、それぞれ4人、1人、1人、3人、1人、3人、1人の被験者が実感した。実施例1では、「目相関」として、目がはっきり見えるような感じ(晴眼)、及び、眼精疲労が改善したかのような感じ(眼精疲労改善)を、それぞれ3人、2人の被験者が実感した。実施例1では、「効果」として、血液循環が促進されたような感じ(血液循環促進)、プロフェッショナル、温かさ(温暖)、治療効果が得られたかのような感じ(治療効果)、及び、相乗効果を、それぞれ4人、1人、1人、1人、1人の被験者が実感した。
これらの結果から、実施例1によれば、比較例1、2と比べて、より様々な種類の効果を使用者が一度に実感できることが分かる。特に、実施例1によれば、比較例1及び比較例2では得られなかった、「精力的になったような感じ」を、半数近くの被験者が実感できた。
実施例2は、2段の山型突起部(山型突起部の形状は図21(a)及び図21(b)を参照)が図1のように左右の目周りとそれぞれ対応して7つずつ配置された温熱具(不図示)を用いた場合を示し、実施例3は花型突起部(花型突起部の形状は図22(a)及び図22(b)を参照)が図1のように左右の目周りとそれぞれ対応して7つずつ配置された温熱具(不図示)を用いた場合を示し、比較例3は突起部を含む突起部ユニットを備えていない点で実施例2及び実施例3の温熱具と相違する温熱具(不図示)を用いた場合を示す。
比較例3、実施例2及び実施例3の各々について、左、中、及び、右の3本ずつの棒グラフが示されている。比較例3(突起無し)、実施例2(山型)及び実施例3(花型)の各々について、左、中、及び、右の3本ずつの棒グラフのうちの左の棒グラフは、単に温熱具を装着して使用した場合の結果を示す。比較例3(突起無し)、実施例2(山型)及び実施例3(花型)の各々について、左、中、及び、右の3本ずつの棒グラフのうちの中の棒グラフは、温熱具を装着してマッサージを行った場合の結果を示す。比較例3でのマッサージは、温熱具の外側から温熱具を介して手で行い。実施例2及び実施例3でのマッサージは、温熱具の突起部を皮膚に押し付けるようにして温熱具の外側から手で行った。比較例3(突起無し)、実施例2(山型)及び実施例3(花型)の各々について、左、中、及び、右の3本ずつの棒グラフのうちの右の棒グラフは、温熱具の使用及びマッサージをした後に休憩した後で測定した結果を示す。
比較例3、実施例2及び実施例3の各々について、左の棒グラフの値を基準値(=1)とし、中の棒グラフ及び右の棒グラフは、基準値に対する相対値で示されている。図24(a)において、棒グラフの縦軸の値が大きいほど、交感神経活動値が高いことを示す。
図24(a)に示される結果から、実施例2(山型)及び実施例3(花型)では、比較例3(突起無し)と比べて、使用後の休憩後の交感神経活動値(基準値に対する相対値)が高くなったことが分かる。特に、実施例3(花型)の結果がより良好であったことが分かる。
実施例4で用いた温熱具は実施例2と同じ(山型の突起部を有する温熱具)であり、実施例5で用いた温熱具は実施例3と同じ(花型の突起部を有する温熱具)であり、比較例4で用いた温熱具は比較例3と同じである。
比較例4、実施例4及び実施例5の各々について、左、中、及び、右の3本ずつの棒グラフが示されている。比較例4(突起無し)、実施例4(山型)及び実施例5(花型)の各々について、左、中、及び、右の3本ずつの棒グラフのうちの左の棒グラフは、温熱具の使用前に予め休憩した後での測定結果を示す。比較例4(突起無し)、実施例4(山型)及び実施例5(花型)の各々について、左、中、及び、右の3本ずつの棒グラフのうちの中の棒グラフは、温熱具を装着してマッサージを行った後での測定結果を示す。比較例4でのマッサージは、温熱具の外側から温熱具を介して手で行い。実施例4及び実施例5でのマッサージは、温熱具の突起部を皮膚に押し付けるようにして温熱具の外側から手で行った。比較例4(突起無し)、実施例4(山型)及び実施例5(花型)の各々について、左、中、及び、右の3本ずつの棒グラフのうちの右の棒グラフは、温熱具の使用及びマッサージをした後に休憩した後で測定した結果を示す。
比較例4、実施例4及び実施例5の各々について、左の棒グラフの値を基準値(=1)とし、中の棒グラフ及び右の棒グラフは、基準値に対する相対値で示されている。図24(b)において、棒グラフの縦軸の値が大きいほど、脳波(β波)の出現率が高いことを示す。
図24(b)に示される結果から、実施例4(山型)及び実施例5(花型)では、比較例4(突起無し)と比べて、マッサージを行った後での脳波(β波)の出現率、並びに、温熱具の使用及びマッサージをした後に休憩した後での脳波(β波)の出現率が高くなったことが分かる。特に、実施例5(花型)の結果がより良好であったことが分かる。
実施例6及び実施例7の各々で用いた温熱具は実施例3と同じような花型の突起部4つを有し、且つ突起部が図21(a)のように配置されている温熱具である。
実施例6では、各被験者は、先ず、10分間の休憩をし、次に、温熱具を10分間使用し、次に、引き続き温熱具を使用しながら3分間のマッサージを行い、次に、マッサージを止めて引き続き温熱具を7分間使用し、最後に、温熱具を外して10分間の休憩を行った。
実施例7では、各被験者は、先ず、10分間の休憩をし、次に、温熱具を使用開始するとともに3分間のマッサージを行い、次に、マッサージを止めて引き続き温熱具を17分間使用し、最後に、温熱具を外して10分間の休憩を行った。
つまり、実施例6では、温熱具を使用する途中段階でのみマッサージを行ったのに対し、実施例7では、温熱具の使用開始段階にのみマッサージを行った。
「こめかみ」の測定値と「眉間」の測定値の各々において、一番左側の棒グラフは、温熱具の使用前、すなわち最初の10分間の休憩を終えたタイミングでの測定値を示す。左から2番目の棒グラフは、蒸気温熱のみを付与した段階、すなわち温熱具を10分間使用したタイミングでの測定値を示す。左から3番目の棒グラフは、マッサージ後、すなわち3分間のマッサージを終えたタイミングでの測定値を示す。左から4番目の棒グラフは、最後の休憩を終えたタイミングでの測定値を示す。
「こめかみ」の測定値と「眉間」の測定値の各々について、一番左側の棒グラフの値を基準値(=1)とし、その他の3本の棒グラフは、基準値に対する相対値で示されている。図25(a)において、棒グラフの縦軸の値が大きいほど、皮膚血流束が多いことを示す。
図25(a)に示すように、実施例6では、こめかみ及び眉間の各々において、温熱具を10分間使用したタイミングでは使用前と比べて皮膚血流束が増大し、マッサージ後や最後の休憩後には更に皮膚血流束が増大した。
「こめかみ」の測定値と「眉間」の測定値の各々において、左の棒グラフは、温熱具の使用前、すなわち最初の10分間の休憩を終えたタイミングでの測定値を示す。中の棒グラフは、マッサージ後、すなわち3分間のマッサージを終えたタイミングでの測定値を示す。右の棒グラフは、最後の休憩を終えたタイミングでの測定値を示す。
「こめかみ」の測定値と「眉間」の測定値の各々について、左の棒グラフの値を基準値(=1)とし、中及び右の棒グラフは、基準値に対する相対値で示されている。図25(b)においても、棒グラフの縦軸の値が大きいほど、皮膚血流束が多いことを示す。
図25(b)に示すように、実施例7では、こめかみ及び眉間の各々において、マッサージ後や最後の休憩後には使用前と比べて皮膚血流束が増大した。
その一方で、被験者にヒアリングしたところ、温熱具の使用開始段階でマッサージを行う方が、途中でマッサージをよりも、楽(面倒でない)という結果が得られた。温熱具の使用開始段階でマッサージを行った場合でも、図25(b)に示すように、特に眉間では皮膚血流束の増大作用が確認できた。
10a 左目覆い部
10b 右目覆い部
11 第1シート
12 第2シート
13 接合部
14 上側スリット
15 下側スリット
18 収容空間
19 標示部
20 発熱体
20a 上縁
20b 下縁
20c 側縁
20d 側縁
21 第1被覆シート
22 第2被覆シート
23 発熱部
24 接合部
30 耳掛け部
31 耳掛け部構成シート
32 耳掛け用開口
33 固定部
34 第1耳掛け用スリット
35 第2耳掛け用スリット
50 突起部ユニット
50a シート
51 基部
52 突起部
52a 第1段部
52b 第2段部
52c 凹部
52d 平坦部
521 第1突起部
522、523 第2突起部
53 貼付部
54 開口
55 上側スリット
56 切欠形状部
57 貼付ユニット部
58 貼付部
59 ミシン目(易破断部、易伸展部)
60 基部シート(基部)
71 共通段部
71a 括れ部
100 温熱具
Claims (15)
- 目周りを覆うマスク本体部と、前記マスク本体部に設けられた発熱体と、を備える温熱具であって、
(1)前記発熱体の周縁に沿って並んで配置されている複数の突起部を備えているか、
又は、
(2)前記マスク本体部に対して貼り付け可能な複数の突起部を備え、前記マスク本体部は、前記複数の突起部の貼り付け予定位置が前記発熱体の周縁に沿った位置であることを示す標示部を有し、
前記突起部は、第1段部と、前記第1段部よりも当該突起部の突出方向先端側に配置されていて当該突起部の突出方向に当該突起部を視たときの寸法が前記第1段部よりも小さい第2段部と、前記第1段部と前記第2段部との間に配置された環状の凹部と、を含む複数段構造であり、
前記第1段部、前記凹部及び前記第2段部は互いに同心に配置されている温熱具。 - 前記複数の突起部には、第1方向に並ぶ2つ以上の突起部と、前記第1方向に対して交差する方向に並ぶ2つ以上の突起部と、が含まれている請求項1に記載の温熱具。
- 前記複数の突起部は、前記発熱体の角部を挟む2辺に沿って並んでいるか、
又は、
前記標示部の少なくとも一部分は、前記発熱体の角部を挟む2辺に沿って延在している請求項1又は2に記載の温熱具。 - 前記複数の突起部は、前記発熱体の下縁を避けて配置されているか、
又は、
前記標示部は、前記発熱体の下縁を避けて配置されている請求項1から3のいずれか一項に記載の温熱具。 - 前記複数の突起部には、前記発熱体の上縁に沿って上に凸の弧状に並ぶ3つ以上の突起部が含まれているか、
又は、
前記標示部の少なくとも一部分が、前記発熱体の上縁に沿って弧状に延在している請求項1から4のいずれか一項に記載の温熱具。 - 前記複数の突起部が、I字状、L字状、T字状、十字状又は弧状に並んでいるか、
又は、
前記標示部の少なくとも一部分が、I字状、L字状、T字状、十字状又は弧状に形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の温熱具。 - 前記複数の突起部が前記発熱体の周縁部と重ねて配置されているか、
又は、
前記標示部の少なくとも一部分が前記発熱体の周縁部と重ねて配置されている請求項1から5のいずれか一項に記載の温熱具。 - 前記マスク本体部に対して貼り付け可能な複数の突起部のうち2つ以上の突起部を含んで構成され、前記マスク本体部に対して貼り付けられる突起部ユニットを備える請求項1から7のいずれか一項に記載の温熱具。
- 前記突起部ユニットは、
基部と、
前記基部に設けられている前記2つ以上の突起部と、
前記基部を前記マスク本体部に対して貼り付けるための貼付部と、
を備える請求項8に記載の温熱具。 - 前記基部において、前記2つ以上の突起部のうち互いに隣り合う突起部どうしの間の部位に形成された、易破断部を備えている請求項9に記載の温熱具。
- 前記基部において、前記2つ以上の突起部のうち互いに隣り合う突起部どうしの間の部位に形成された、易伸展部を備えている請求項9又は10に記載の温熱具。
- 前記複数の突起部が前記マスク本体部に設けられており、
使用者が当該温熱具を着用した状態で、前記複数の突起部のうちの少なくとも1つが前記使用者の目周りのツボを押せる位置に配置される請求項1から11のいずれか一項に記載の温熱具。 - 前記複数の突起部が前記マスク本体部に設けられており、
前記複数の突起部には、第1突起部と、突出方向における寸法が前記第1突起部よりも小さい第2突起部と、が含まれている請求項1から12のいずれか一項に記載の温熱具。 - 前記複数の突起部が前記マスク本体部に設けられており、
前記複数の突起部には、第1突起部と、突出方向の荷重に対して前記第1突起部よりも潰れやすい第2突起部と、が含まれている請求項1から13のいずれか一項に記載の温熱具。 - 前記第1突起部は、前記マスク本体部の横幅方向における中央寄りの位置に配置されており、
前記第2突起部は、前記マスク本体部の横幅方向における端部寄りの位置に配置されている請求項13又は14に記載の温熱具。
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