JP3228738U - 放熱パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】接触する肌に与える適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることが可能な放熱パッドを提供する。【解決手段】放熱パッド100は、袋本体10と、袋本体10の内部に充填され、使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材20とを備えた。これにより、使用者の肌が袋本体10に充填された放熱部材20に対して直接的または間接的に接触した際に、使用者の発する熱が放熱部材20に伝わり、放熱部材20から熱が放出(発散)されることにより、放熱パッド100の内部に熱がこもりにくくなるため、使用者の肌に対して適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることができる。また、放熱パッド100は、袋本体10の内部で放熱部材20が適度に移動するため、使用者の肌になじみやすく、窮屈感を和らげることができる。【選択図】図1
Description
本考案は、放熱パッドに関し、特に、使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱パッドに関する。
従来、使用者の肌等が直接接触する寝具や運動具等の物品については、より心地よい使用感を求めるニーズが高くなっている。特に、夏場や体温上昇時における物品の熱のこもりや蒸れなどによる不快感を解消するために、使用者に対して冷却感や通気性を与える機能を有する物品が提案されている。
一般的に、このような冷却感や通気性を得るためには、優れた特性を有する素材を選択することが極めて有効である。そのため、その素材の特徴を活かした構造が各種研究され、提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
上記特許文献1には、熱伝導性ゲル層と、熱伝導性ゲル層の下層に設けられた金属製網目組織体層と、金属製網目組織体層の下層に設けられた軟質の合成樹脂製網目組織体層とを積層した放熱促進用マットが開示されている。また、特許文献1には、金属製網目組織体層は、熱伝導性ゲル層より伝えられる熱を拡散可能であり、軟質の合成樹脂製網目組織体層は、金属製網目組織体層より伝えられる熱を放出可能である、と記載されている。
また、特許文献1には、放熱促進用マットに接触するものからの熱が、熱伝導性ゲル層により吸熱されるとともに、金属製網目組織体層を介して合成樹脂製網目組織体層へ伝えられ、吸熱された熱が外部に自然に放出される、と記載されている。
しかしながら、上記特許文献1に開示された放熱促進用マットでは、冷感性能を得るための素材として熱伝導性ゲル層が用いられているため、放熱促進用マットに対する使用者の肌の密着感が比較的高くなっている一方で、密着感が高いために使用者によっては窮屈感を感じるという問題点がある。
本考案はこのような背景からなされたものであって、使用者の肌が直接接触して使用させる物品について、接触する肌に与える適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることが可能な放熱パッドが望まれている。
本考案は、上記問題点を解消すべくなされたものであって、接触する肌に与える適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることが可能な放熱パッドを供給することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、次のように構成されている。
(1)本考案の放熱パッドは、袋本体と、前記袋本体の内部に充填され、使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材とを備えること、を特徴とする。
上記構成によると、使用者の肌が袋本体に充填された放熱部材に対して直接的または間接的に接触した際に、使用者の発する熱が放熱部材に伝わり、放熱部材から熱が放出(発散)されることにより、放熱パッドの内部に熱がこもりにくくなるため、使用者の肌に対して適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることができる。また、上記構成によると、袋本体の内部で放熱部材が適度に移動するため、使用者の肌になじみやすく、窮屈感を和らげることができる。
(2)本考案の放熱パッドにおいて、前記放熱部材は、天然石および磁性体のうち少なくとも一方を含むとよい。このように構成すれば、放熱部材として天然石および磁性体を利用することにより、使用者の発する熱を放出し易くできるため、使用者に対して適度な清涼感を与えることができる。
(3)本考案の放熱パッドにおいて、前記放熱部材の前記天然石に、研磨加工が施されているとよい。このように構成すれば、研磨加工された天然石が使用者の肌に対してなじみ易く感触が良くなるため、使用者に対して心地よい刺激を与えることができる。
(4)本考案の放熱パッドにおいて、前記放熱部材の前記天然石は、透明性を有しているとよい。このように構成すれば、透明性を有する天然石がキラキラと輝いて見えるため、視覚的に魅力的な放熱パッドを得ることができる。
(5)本考案の放熱パッドにおいて、前記放熱部材の前記天然石は、水晶、アメジスト、および、ラピスラズリのうち少なくとも1つであるとよい。このように構成すれば、天然石としての水晶、アメジスト、および、ラピスラズリにより効果的に使用者の発する熱を放出することができ、かつ、天然石の有するエネルギーにより使用者の運気を高めることができる。
(6)本考案の放熱パッドにおいて、前記放熱部材の天然石は、3mm以上10mm以下の粒状であるとよい。このように構成すれば、使用者に対する適度な刺激と放熱効果との両立を図ることができる。
(7)本考案の放熱パッドにおいて、前記袋本体は、複数の通気孔を有する通気性素材から形成されているとよい。このように構成すれば、使用者の発する熱気や湿気を袋本体から外部に放出され易くなるため、袋本体の内部に熱気や湿気がこもってしまうことを抑制することができる。
(8)本考案の放熱パッドにおいて、前記袋本体の内部には、前記放熱部材を小分けして配置するための複数の区画室が設けられているとよい。このように構成すれば、複数の区画室の各々において放熱部材を保持することができるため、放熱部材が袋本体の内部における一部分に偏ることを防止することができる。
(9)本考案の放熱パッドにおいて、前記袋本体の内部に充填される弾性部材をさらに備え、前記複数の区画室は、前記放熱部材が充填された第1区画室と、前記弾性部材が充填された第2区画室とを含むとよい。このように構成すれば、第2区画室に充填された弾性部材がクッションとしての役割を有するため、第2区画室に充填された弾性部材によって第1区画室に充填された放熱部材が袋本体の内部における一部分に偏ることを防止することができる。
(10)本考案の放熱パッドにおいて、前記弾性部材は、炭が練りこまれたエラストパイプであるとよい。このように構成すれば、弾性部材としてのエラストパイプによって、放熱部材が袋本体の内部で偏ることを防止しながら、エラストパイプの炭の効果により抗菌および防臭効果を得ることができる。
(11)本考案の放熱パッドにおいて、前記複数の区画室における前記第1区画室および前記第2区画室は、前記袋本体の一方向に沿って交互に配置されているとよい。このように構成すれば、放熱部材と弾性部材とが隣接した状態で交互に配置されるため、放熱部材が区画室内で移動したとしても弾性部材により放熱部材を定位置で保持することができる。
(12)本考案の放熱パッドは、袋本体と、前記袋本体の内部に充填され、使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材とを備え、前記放熱部材は、天然石および磁性体のうち少なくとも一方を含み、前記袋本体の内部には、前記放熱部材を小分けして配置するための複数の区画室が設けられていること、を特徴とする。
上記構成によると、袋本体に充填された放熱部材としての天然石および磁性体に対して使用者の肌が直接的または間接的に接触した際に、使用者の発する熱が放熱部材に伝わり、放熱部材から熱が放出(発散)され、放熱パッドの内部に熱がこもりにくくなるため、使用者に対して接触する肌に与える適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることができる。また、上記構成によれば、複数の区画室の各々において、放熱部材としての天然石および磁性体を保持することができるため、放熱部材が袋本体の一部分に偏ることを防止することができる。
(13)本考案の放熱パッドは、袋本体と、前記袋本体の内部に充填され、使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材と、弾性部材とを備え、前記放熱部材は、天然石および磁性体のうち少なくとも一方を含み、前記袋本体の内部には、前記放熱部材を小分けして配置するための複数の区画室が設けられ、前記複数の区画室は、前記放熱部材が充填された第1区画室と、前記弾性部材が充填された第2区画室とを含み、前記複数の区画室における前記第1区画室および前記第2区画室は、前記袋本体の一方向に沿って交互に配置されていること、を特徴とする。
上記構成によると、袋本体に充填された放熱部材としての天然石および磁性体に対して使用者の肌が直接的または間接的に接触した際に、使用者の発する熱が放熱部材に伝わり、放熱部材から熱が放出(発散)され、放熱パッドの内部に熱がこもりにくくなるため、使用者に対して接触する肌に与える適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることができる。また、上記構成によれば、第1区画室に充填された放熱部材と、第2区画室に充填された弾性部材とが交互に隣接した状態で配置されることにより、放熱部材と弾性部材とが袋本体の一部分に偏ることを効果的に防止することができ、かつ、使用者が放熱パッドを使用した際に使用者の肌に対して馴染み易くすることができる。
(14)本考案の寝具は、袋本体と、前記袋本体の内部に充填され使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材とを備える放熱パッドと、枕本体とを備え、前記放熱パッドは、前記枕本体に重ねて使用されること、を特徴とする。
上記構成によると、袋本体に充填された放熱部材に対して使用者の肌が直接的または間接的に接触した際に、使用者の発する熱が放熱部材に伝わり、放熱部材から熱が放出(発散)され、放熱パッドの内部に熱がこもりにくくなるため、使用者に対して接触する肌に与える適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることができる。さらに、上記構成によると、使用者が日常的に使用している枕本体に放熱パッドを重ねて、放熱パッドの上に頭をのせるだけで、使用者の頭から発する熱を効果的に放出させることができるため、容易に適度な冷却感や通気感を得ることができる。
(15)本考案のアイマスクは、袋本体と、前記袋本体の内部に充填され使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材とを備える放熱パッドと、前記放熱パッドの両端部に設けられ、前記放熱パッドを使用者の目の付近で支持するための耳掛け部とを備えること、を特徴とする。
上記構成によると、袋本体に充填された放熱部材に対して使用者の肌が直接的または間接的に接触した際に、使用者の発する熱が放熱部材に伝わり、放熱部材から熱が放出(発散)され、放熱パッドの内部に熱がこもりにくくなるため、使用者に対して接触する肌に与える適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることができる。さらに、上記構成によると、使用者の目の付近で放熱パッドを支持するだけで、使用者の目の周りから発せられる熱を放出させることができるため、適度な冷却感や通気感を得ることができ、使用者の目の疲労感を和らげることができる。
本考案に係る態様によれば、接触する肌に与える適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることが可能な放熱パッドを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本考案に係る放熱パッドの実施形態を説明する。これらの図は模式図であって、必ずしも大きさを正確な比率で記したものではない。また、図中、同様の構成部品は、同様の符号を付して示す。
(第1実施形態)
本考案の第1実施形態による放熱パッド100は、図1(a)および図1(b)に示すように、平面視において全体的に長方形状の外観を有している。放熱パッド100は、袋本体10と、袋本体10の内部に充填された放熱部材20および弾性部材30を備えている。袋本体10は、平面視において、長辺10aおよび短辺10bを有する長方形状に形成されている。なお、長辺10aの延びる方向を「長辺方向」といい、短辺10bの延びる方向を「短辺方向」という場合がある。
本考案の第1実施形態による放熱パッド100は、図1(a)および図1(b)に示すように、平面視において全体的に長方形状の外観を有している。放熱パッド100は、袋本体10と、袋本体10の内部に充填された放熱部材20および弾性部材30を備えている。袋本体10は、平面視において、長辺10aおよび短辺10bを有する長方形状に形成されている。なお、長辺10aの延びる方向を「長辺方向」といい、短辺10bの延びる方向を「短辺方向」という場合がある。
放熱部材20は、使用者から伝えられる熱(発せられる熱)を放出可能とするために設けられている。放熱部材20としては、天然石および磁性体のうち少なくとも一方を用いることが可能である。なお、本実施形態では、放熱部材20として天然石が用いられている。天然石の一例としては、水晶、アメジスト、および、ラピスラズリ等が挙げられる。これらの天然石は、透明性または半透明性を有している。天然石は、研磨や面取りなどの表面加工が施されている。天然石は、好ましくは3mm以上10mm以下の粒状である。
弾性部材30は、袋本体10の内部に充填された放熱部材20が、袋本体10の内部で一部分に偏ることを防止するために設けられている。弾性部材30は、樹脂等の材料からなり、空洞の形状を有するパイプからなる部材である。なお、本実施形態では、炭が練りこまれたエラストパイプが用いられている。
袋本体10は、複数の通気孔を有するメッシュ地等の通気性素材から形成されている。袋本体10には、袋本体の表地と裏地とを互いに縫い合わせて放熱部材20および弾性部材30を保持するための第1縫合部41および第2縫合部42が設けられている。
図1(b)に示すように、第1縫合部41は、袋本体10の短辺方向に沿って均等の間隔を隔てて形成されているとともに、短辺方向に沿って延びている。第2縫合部42は、袋本体10の両端部10c近傍に形成されているとともに、長辺方向に沿って延びている。この第2縫合部42によって、袋本体10に充填された放熱部材20および弾性部材30が外方に飛び出さないようになっている。
各第2縫合部42の間には、短辺方向に沿って5つの区画室50が配置されている。これらの区画室50は、長辺方向に沿って延びるパイプ状に形成されている。また、5つの区画室50は、それぞれ、3つの第1区画室51および2つの第2区画室52を備えている。第1区画室51および第2区画室52は、それぞれ、短辺方向に沿って交互に配置されている。
図2(a)に示すように、第1区画室51および第2区画室52は、それぞれ、断面視において、楕円形状に形成されている。第1区画室51および第2区画室52の大きさは、略同じである。第1区画室51には、放熱部材20が充填されている。第2区画室52には、弾性部材30が充填されている。
また、図2(b)に示すように、放熱パッド100はカバー60に収納されている。カバー60は、袋状に形成されていることにより、カバー60から放熱パッド100を容易に出し入れ可能になっている。カバー60は、通気性や吸水性を有する素材により形成されている。放熱パッド100がカバー60に収納されていることにより、放熱パッド100に対して汚れ等が直接付着するのを抑制することが可能である。
上記説明した実施形態によれば、以下の効果(1)〜(11)を得ることができる。
(1)第1実施形態による放熱パッド100は、袋本体10と、袋本体10の内部に充填され、使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材20とを備えた。これにより、使用者の肌が袋本体10に充填された放熱部材20に対して直接的または間接的に接触した際に、使用者の発する熱が放熱部材20に伝わり、放熱部材20から熱が放出(発散)されることにより、放熱パッド100の内部に熱がこもりにくくなるため、使用者の肌に対して適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることができる。また、上記第1実施形態によると、袋本体10の内部で放熱部材20が適度に移動するため、使用者の肌になじみやすく、窮屈感を和らげることができる。
(2)第1実施形態による放熱パッド100では、放熱部材20が天然石および磁性体のうち少なくとも一方を含むことによって、放熱部材20として天然石および磁性体を利用することにより、使用者の発する熱を放出し易くできるため、使用者に対して適度な清涼感を与えることができる。
(3)第1実施形態による放熱パッド100では、放熱部材20の天然石に研磨加工を施すことによって、研磨加工された天然石が使用者の肌に対してなじみ易く感触が良くなるため、使用者に対して心地よい刺激を与えることができる。
(4)第1実施形態による放熱パッド100では、放熱部材20の天然石が透明性を有することによって、透明性を有する天然石がキラキラと輝いて見えるため、視覚的に魅力的な放熱パッド100を得ることができる。
(5)第1実施形態による放熱パッド100では、放熱部材20の天然石が、水晶、アメジスト、および、ラピスラズリのうち少なくとも1つであることによって、天然石としての水晶、アメジスト、および、ラピスラズリにより効果的に使用者の発する熱を放出することができ、かつ、天然石の有するエネルギーにより使用者の運気を高めることができる。
(6)第1実施形態による放熱パッド100では、放熱部材20の天然石が3mm以上10mm以下の粒状であることによって、使用者に対する適度な刺激と放熱効果との両立を図ることができる。
(7)第1実施形態による放熱パッド100では、袋本体10が複数の通気孔を有する通気性素材から形成することによって、使用者の発する熱気や湿気を袋本体10から外部に放出され易くなるため、袋本体10の内部に熱気や湿気がこもってしまうことを抑制することができる。
(8)第1実施形態による放熱パッド100では、袋本体10の内部に放熱部材20を小分けして配置するための5つの区画室50を設けることによって、5つの区画室50の各々において放熱部材20を保持することができるため、放熱部材20が袋本体10の内部における一部分に偏ることを防止することができる。
(9)第1実施形態による放熱パッド100では、5つの区画室50が放熱部材20を充填する第1区画室51と、弾性部材30を充填する第2区画室52とを含むことによって、第2区画室52に充填された弾性部材30がクッションとしての役割を有するため、第2区画室52に充填された弾性部材30によって第1区画室51に充填された放熱部材20が袋本体10の内部における一部分に偏ることを防止することができる。
(10)第1実施形態による放熱パッド100では、弾性部材30が炭を練りこんだエラストパイプであることによって、弾性部材30としてのエラストパイプによって、放熱部材20が袋本体10の内部で偏ることを防止しながら、エラストパイプの炭の効果により抗菌および防臭効果を得ることができる。
(11)第1実施形態による放熱パッド100では、第1区画室51および第2区画室52を袋本体10の一方向に沿って交互に配置することによって、放熱部材20と弾性部材30とが隣接した状態で交互に配置されるため、放熱部材20が区画室50内で移動したとしても弾性部材30により放熱部材20を定位置で保持することができる。
(第1実施形態の変形例)
図3(a)および図3(b)を用いて、本考案の第1実施形態の変形例について説明する。なお、本変形例では、第1実施形態との共通部分には同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ詳説する。
図3(a)および図3(b)を用いて、本考案の第1実施形態の変形例について説明する。なお、本変形例では、第1実施形態との共通部分には同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ詳説する。
本考案の第1実施形態の変形例に係る放熱パッド101では、図3(a)および図3(b)に示すように、放熱部材20が充填されている第1区画室51のそれぞれに2つの第3縫合部43が形成されている。この第3縫合部43は、袋本体10の第1区画室51における表地と裏地とを互いに縫い合わせることにより、第1区画室51に充填された放熱部材20が長辺方向に移動して部分的に偏ってしまうことを抑制することが可能である。また、第3縫合部43は、第1区画室51を長辺方向に対して3等分するように等間隔に配置されている。また、第3縫合部43は、短辺方向に延びるように形成されており、第3縫合部43と第2縫合部42との間には、所定の隙間が設けられている。
なお、本変形例では、各第1区画室51に2つの第3縫合部43を等間隔に形成する例を示したが、第3縫合部43を不等間隔に形成してもよい。また、各第1区画室51に2つの第3縫合部43を形成する例を示したが、1つまたは3つ以上の第3縫合部43を形成してもよい。また、第3縫合部43と第2縫合部42との間に隙間を設ける例を示したが、隙間を設けずにこれらを互いに接続するように縫合してもよい。
上記説明した第1実施形態の変形例によれば、上記第1実施形態の効果(1)〜(11)に加えて、下記の効果(12)を得ることができる。
(12)第1実施形態の変形例による放熱パッド101では、放熱部材20が充填された第1区画室51を長辺方向に区画するように、短辺方向に延びる第3縫合部43を形成することによって、第1区画室51に充填された放熱部材20が長辺方向に移動して部分的に偏ってしまうことを抑制することができる。
(第2実施形態)
図4(a)を用いて、本考案の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態との共通部分には同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ詳説する。
図4(a)を用いて、本考案の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態との共通部分には同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ詳説する。
本考案の第2実施形態に係る寝具200では、図4(a)に示すように、枕本体210と、枕本体210に重ねて使用される放熱パッド100とを備えている。使用者は、放熱パッド100の表面に頭をのせることにより、頭周辺から発せられる熱を放熱パッド100を介して放出させることができる。
上記説明した第2実施形態によれば、上記第1実施形態の効果(1)〜(11)に加えて、下記の効果(13)を得ることができる。
(13)第2実施形態による寝具200では、袋本体10と、袋本体10の内部に充填され使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材20とを備える放熱パッド100と、枕本体210とを備え、放熱パッド100を枕本体210に重ねて使用するようにした。これにより、袋本体10に充填された放熱部材20に対して使用者の肌が直接的または間接的に接触した際に、使用者の発する熱が放熱部材20に伝わり、放熱部材20から熱が放出(発散)され、放熱パッド100の内部に熱がこもりにくくなるため、使用者に対して接触する肌に与える適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることができる。さらに、上記第2実施形態によると、使用者が日常的に使用している枕本体210に放熱パッド100を重ねて、放熱パッド100の上に頭をのせるだけで、使用者の頭から発する熱を効果的に放出させることができるため、適度な冷却感や通気感を容易に得ることができる。
(第3実施形態)
図4(b)を用いて、本考案の第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態では、第1および第2実施形態との共通部分には同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ詳説する。
図4(b)を用いて、本考案の第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態では、第1および第2実施形態との共通部分には同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ詳説する。
本考案の第3実施形態に係るアイマスク300では、図4(b)に示すように、アイマスク本体310と、放熱パッド100と、耳掛け部320とを備えている。
放熱パッド100は、アイマスク本体310に重なるように配置されている。放熱パッド100は、アイマスク本体310に対して縫製または接着等により固定されている。
耳掛け部320は、放熱パッド100を使用者の目の付近で支持するために設けられている。耳掛け部320は、放熱パッド100の両端部10cにそれぞれ設けられている。耳掛け部320は、放熱パッド100に対して縫製または接着により固定されている。
使用者は、アイマスク300の耳掛け部320を耳に掛けて、放熱パッド100を目の付近で支持することにより、目の付近の熱を放出させることができる。
上記説明した第3実施形態によれば、上記第1実施形態の効果(1)〜(11)に加えて、下記の効果(14)を得ることができる。
(14)第3実施形態によるアイマスク300では、袋本体10と袋本体10の内部に充填され使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材20とを備える放熱パッド100と、放熱パッド100の両端部10cに設けられ、放熱パッド100を使用者の目の付近で支持するための耳掛け部320とを備えた。これにより、袋本体10に充填された放熱部材20に対して使用者の肌が直接的または間接的に接触した際に、使用者の発する熱が放熱部材20に伝わり、放熱部材20から熱が放出(発散)され、放熱パッド100の内部に熱がこもりにくくなるため、使用者に対して接触する肌に与える適度な冷却感や通気感を通して心地よい使用感を与えることができる。さらに、上記第1実施形態によると、使用者の目の付近で放熱パッド100を支持するだけで、使用者の目の周りから発せられる熱を放出させることができるため、適度な冷却感や通気感を得ることができ、使用者の目の疲労感を和らげることができる。
上記実施形態は、以下のように変更した構成とすることもできる。
・上記第1〜第3実施形態では、放熱部材の一例として、天然石および磁性体のうち少なくとも一方を示したが、本考案はこれに限られない。本考案では、天然石および磁性体以外の放熱部材でも適用可能である。
・上記第1〜第3実施形態では、放熱部材としての天然石の一例として、水晶、アメジスト、および、ラピスラズリのうち少なくとも1つを示したが、本考案はこれに限られない。たとえば、放熱部材としての天然石として、水晶、アメジスト、および、ラピスラズリ以外の天然石でも適用可能である。
・上記第1〜第3実施形態では、放熱部材としての天然石が透明性を有している例を示したが、本考案はこれに限られない。本考案では、天然石が放熱部材として機能するのであれば、透明性を有さない天然石でも適用可能である。
・上記第1〜第3実施形態では、放熱部材としての天然石が3mm以上10mm以下の粒状である例を示したが、本考案はこれに限られない。本考案では、天然石が放熱部材として機能するのであれば、3mm以上10mm以下の範囲外の大きさであっても適用可能である。
・上記第1〜第3実施形態では、弾性部材の一例として炭が練りこまれたエラストパイプを適用する例を示したが、本考案はこれに限られない。本考案では、袋本体の内部で放熱部材の偏りを防止することが可能な適度な弾性を有する部材であれば、炭が練りこまれたエラストパイプ以外でも適用可能である。
・上記第1〜第3実施形態では、放熱部材および弾性部材を交互に配置する例を示したが、本考案はこれに限られない。本考案では、放熱部材および弾性部材を配置する順番は任意に決定してもよい。
・上記第1〜第3実施形態では、袋本体が複数の通気孔を有する通気性素材から形成されている例を示したが、本考案はこれに限られない。本考案では、袋本体に通気孔が形成されていない素材であっても適用可能である。
・上記第1〜第3実施形態では、袋本体の内部に放熱部材および弾性部材を小分けして配置するための5つの区画室を設ける例を示したが、本考案はこれに限られない。本考案では、袋本体の内部の区画室を1つ〜4つにしてもよいし、区画室を6つ以上にしてもよい。
・上記第2および第3実施形態では、本考案による放熱パッドを枕本体に重ねて寝具として使用する例や、放熱パッドをアイマスクに適用する例を示したが、本考案はこれに限られない。本考案では、使用者から伝えられる熱(発せられる熱)を放出するために使用される物品や用品であれば、寝具やアイマスク以外でも適用可能である。
・上記実施形態は、いずれも本考案の適応の例示であり、特許請求の範囲に記載の範囲内におけるその他いかなる実施形態も、考案の技術的範囲に含まれることは当然のことである。
10 :袋本体
20 :放熱部材、天然石、磁性体
30 :弾性部材、エラストパイプ
50 :区画室
51 :第1区画室
52 :第2区画室
100 :放熱パッド
200 :寝具
210 :枕本体
300 :アイマスク
320 :耳掛け部
20 :放熱部材、天然石、磁性体
30 :弾性部材、エラストパイプ
50 :区画室
51 :第1区画室
52 :第2区画室
100 :放熱パッド
200 :寝具
210 :枕本体
300 :アイマスク
320 :耳掛け部
Claims (15)
- 袋本体と、
前記袋本体の内部に充填され、使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材とを備えること、を特徴とする放熱パッド。 - 前記放熱部材は、天然石および磁性体のうち少なくとも一方を含むこと、を特徴とする請求項1に記載の放熱パッド。
- 前記放熱部材の前記天然石に、研磨加工が施されていること、を特徴とする請求項2に記載の放熱パッド。
- 前記放熱部材の前記天然石は、透明性を有していること、を特徴とする請求項2または3に記載の放熱パッド。
- 前記放熱部材の前記天然石は、水晶、アメジスト、および、ラピスラズリのうち少なくとも1つであること、を特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の放熱パッド。
- 前記放熱部材の天然石は、3mm以上10mm以下の粒状であること、を特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の放熱パッド。
- 前記袋本体は、複数の通気孔を有する通気性素材から形成されていること、を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の放熱パッド。
- 前記袋本体の内部には、前記放熱部材を小分けして配置するための複数の区画室が設けられていること、を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の放熱パッド。
- 前記袋本体の内部に充填される弾性部材をさらに備え、
前記複数の区画室は、前記放熱部材が充填された第1区画室と、前記弾性部材が充填された第2区画室とを含むこと、を特徴とする請求項8に記載の放熱パッド。 - 前記弾性部材は、炭が練りこまれたエラストパイプであること、を特徴とする請求項9に記載の放熱パッド。
- 前記複数の区画室における前記第1区画室および前記第2区画室は、前記袋本体の一方向に沿って交互に配置されていること、を特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の放熱パッド。
- 袋本体と、
前記袋本体の内部に充填され、使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材とを備え、
前記放熱部材は、天然石および磁性体のうち少なくとも一方を含み、
前記袋本体の内部には、前記放熱部材を小分けして配置するための複数の区画室が設けられていること、を特徴とする放熱パッド。 - 袋本体と、
前記袋本体の内部に充填され、使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材と、弾性部材とを備え、
前記放熱部材は、天然石および磁性体のうち少なくとも一方を含み、
前記袋本体の内部には、前記放熱部材を小分けして配置するための複数の区画室が設けられ、
前記複数の区画室は、前記放熱部材が充填された第1区画室と、前記弾性部材が充填された第2区画室とを含み、
前記複数の区画室における前記第1区画室および前記第2区画室は、前記袋本体の一方向に沿って交互に配置されていること、を特徴とする放熱パッド。 - 袋本体と、前記袋本体の内部に充填され使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材とを備える放熱パッドと、
枕本体とを備え、
前記放熱パッドは、前記枕本体に重ねて使用されること、を特徴とする寝具。 - 袋本体と、前記袋本体の内部に充填され使用者から伝えられる熱を放出可能な放熱部材とを備える放熱パッドと、
前記放熱パッドの両端部に設けられ、前記放熱パッドを使用者の目の付近で支持するための耳掛け部とを備えること、を特徴とするアイマスク。
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JP2020002853U JP3228738U (ja) | 2020-07-10 | 2020-07-10 | 放熱パッド |
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2020
- 2020-07-10 JP JP2020002853U patent/JP3228738U/ja active Active
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