JP7286110B2 - 水素化マグネシウムの製造方法及びテトラヒドロほう酸塩の製造方法 - Google Patents

水素化マグネシウムの製造方法及びテトラヒドロほう酸塩の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、水素化マグネシウムの製造方法及びテトラヒドロほう酸塩の製造方法に関する。
水素化マグネシウムの製造方法として、マグネシウム化合物を原料とし、水素プラズマ照射して水素化マグネシウムを製造し、表面が水素化マグネシウムの析出温度以下となっている付着手段に水素化マグネシウムを析出させて回収する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2018-203607号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、付着手段表面に析出した水素化マグネシウムを回収することになり、水素化マグネシウムの大量生産は困難である。また、そもそも水素化マグネシウムの析出速度が充分とは言えない。
本開示は上記事情に鑑みてなされたものであり、水素化マグネシウムをより効率的に製造することが可能な水素化マグネシウムの新規な製造方法を提供することを目的とする。本開示はまた、当該製造方法により得られる水素化マグネシウムを用いたテトラヒドロほう酸塩の製造方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る水素化マグネシウムの製造方法は、マグネシウム、水酸化マグネシウム及び酸化マグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種のマグネシウム系原料と、水素化マグネシウムとの原料混合物を水素プラズマにさらすプラズマ処理工程を備える。
一実施形態において、プラズマ処理工程を原料混合物を加熱しながら実施してよい。
一実施形態において、プラズマ処理工程を原料混合物を流動させながら実施してよい。
一実施形態において、プラズマ処理工程を熱電子を供給しながら実施してよい。
一実施形態において、マグネシウム系原料の質量に対する水素化マグネシウムの質量比が、1/1000~1/1であってよい。
一実施形態において、上記製造方法は、プラズマ処理工程前に、マグネシウム系原料及び水素化マグネシウムを混合して原料混合物を得る原料混合物調製工程をさらに備えてよい。
本開示の一態様に係るテトラヒドロほう酸塩の製造方法は、ほう酸塩と、上記水素化マグネシウムの製造方法により得られる水素化マグネシウムとを含む被処理物に対し、メカノケミカル処理を施すメカノケミカル処理工程を備える。
一実施形態において、メカノケミカル処理工程を媒体撹拌ミルを用いて実施してよい。
本開示の一態様に係るテトラヒドロほう酸塩の製造方法は、ほう酸塩と、上記水素化マグネシウムの製造方法により得られる水素化マグネシウムとを含む被処理物に対し、温度350℃以上且つ絶対圧0.2MPa以上の条件にて熱処理を施す高温高圧処理工程を備える。
一実施形態において、ほう酸塩がメタほう酸ナトリウムであってよい。
本開示によれば、水素化マグネシウムをより効率的に製造することが可能な水素化マグネシウムの新規な製造方法を提供することができる。また、本開示によれば、当該製造方法により得られる水素化マグネシウムを用いたテトラヒドロほう酸塩の製造方法を提供することができる。本開示の水素化マグネシウムの製造方法は低コストかつ高生産性を実現することができるため、産業応用に非常に適していると言える。
図1は水素化マグネシウムの製造装置の一例を示す模式図である。 図2は実験例3で得られた試料のSEM画像である。
以下、場合により図面を参照しつつ本開示の実施形態について詳細に説明する。ただし、本開示は以下の実施形態に限定されるものではない。
<水素化マグネシウムの製造方法>
本実施形態に係る水素化マグネシウムの製造方法は、マグネシウム系原料と、水素化マグネシウムとの原料混合物を水素プラズマにさらすプラズマ処理工程を備えるものである。
(プラズマ処理工程)
プラズマ処理工程では極めて活性の高い水素ラジカル(Hラジカル)や水素イオンにより上記原料混合物を処理する。例えばマグネシウム系原料として酸化マグネシウムを用いる場合、酸化マグネシウムが有する酸素原子の結合部が切断されて酸素原子が除去され、また酸素原子が結合していた電子対に水素原子が結合することで、酸化マグネシウムの水素化が行われる。この反応は、下記式(1-1)のように表現することができる。
MgO+2H→MgH+HO (1-1)
一方、マグネシウム系原料として水酸化マグネシウム又はマグネシウム(金属マグネシウム)を用いる場合、本工程における反応は、それぞれ下記式(1-2)及び(1-3)のように表現することができる。
Mg(OH)+2H→MgH+2HO (1-2)
Mg+H→MgH (1-3)
本工程においては、マグネシウム系原料のみをプラズマ処理する場合に比して化学反応速度が指数関数的に向上することが分かった。この理由を発明者らは次のように推察する。すなわち、原料混合物に含まれる少量の水素化マグネシウムがマグネシウム系原料の水素化反応あるいは還元反応における触媒として機能すると考えられる。その結果生成された水素化マグネシウムが、さらにマグネシウム系原料の水素化反応あるいは還元反応における触媒として機能をし、効率的に水素化マグネシウムを得られるものと考えられる。マグネシウム系原料中に予め含ませた水素化マグネシウムが、マグネシウム系原料の自触媒として効果的に機能することは、本発明者らにより見出された新たな知見であると言える。
本工程では、MgH以外にMgHx(0<x<2)が生成され得る。プラズマ処理によって生成されたMgHに対しさらにプラズマ処理がなされることで、MgHの水素原子が弾き飛ばされて脱離して、MgHxが生成されると推察される。このことから、MgHxの生成は、プラズマ処理を用いた水素化マグネシウムの製造における特徴であると考えられる。したがって、水素化マグネシウムの組成分析をすることで、水素化マグネシウムがプラズマ処理を経て得られたものであるか否かを検知することができる。水素化マグネシウム中に含まれるMgHxは、検知に際してのマーカーとなり得る。なお、後述するほう酸塩との反応において、水素元素量の観点から還元剤としてはMgHの方が好適ではあるものの、MgHxについても還元剤として充分に機能し得る。MgHxの存在は、製造した試料をラマン分光分析にかけることで確認することができる。ラマン分光分析では、例えば305~315cm-1付近(例えば311cm-1)、950~960cm-1付近(例えば956cm-1)、1280~1290cm-1付近(例えば1286cm-1)に、MgHの特徴的なピークが現れ、250~265cm-1付近(例えば257cm-1)にMgHxの特徴的なピークが現れる。
水素プラズマ処理に用いる水素プラズマは、水素(H)を構成元素として含有するガス、例えば、水素ガス及び炭化水素ガスの少なくとも一種を含む原料ガスを用いて生成することができる。また、NHガス等も用いることができる。なお、炭化水素(CH、C、C等)のように水素よりも酸化しやすい元素を含むガスを用いることで、酸化マグネシウム等が有する酸素原子の結合部を切断して酸素原子を除去する効果をより高くすることができる。これにより、水素化マグネシウムの製造速度向上が見込まれる。同じ効果を狙って、原料ガスには、一酸化炭素等のような水素よりも酸化し易い元素を含むガスが含まれていてもよい。そのようなガスを水素(H)を構成元素として含有するガスと組み合わせて用いることで、酸化マグネシウム等が有する酸素原子の結合部を切断して酸素原子を除去する効果をより高くすることができる。なお、原料ガスには、アルゴンガス、ヘリウムガス、ネオンガス等のような、水素との組み合わせにおいてペニング効果が生じるガスが含まれていてもよい。これにより水素プラズマ濃度を高く保つことができるとともに、水素プラズマを安定的かつ広範囲に発生させることができるため、水素化マグネシウムの製造速度向上が見込まれる。密度の高い水素プラズマを発生させるためには、例えば絶対圧10~150Pa程度に原料ガスを減圧することが好ましい。
水素プラズマは、マイクロ波プラズマ(マイクロ波によって励起されたプラズマ)及びRFプラズマ(RF(Radio Frequency)によって励起されたプラズマ)のいずれであってもよい。これらのプラズマは、パルス励起されたものであってもよく、直流励起されたものであってもよい。
マイクロ波を用いることで、高密度広範囲の非平衡水素プラズマが発生するため、水素化マグネシウムを製造する速度を早めることができる。また、酸化マグネシウム等から解離した酸素原子が水素プラズマと反応して生成される水を、マイクロ波によって効果的に加熱蒸発あるいは電離させることができるので、製造された水素化マグネシウムと水とが反応して酸化マグネシウム等に戻ることを抑制することができる。これにより、水素化マグネシウムを製造する速度を速めることができる。
マイクロ波としては、例えば、産業上使用可能な周波数帯であり、かつ密度の高い非平衡水素プラズマを生成可能な周波数1GHz以上のマイクロ波を用いることができ、好適には周波数2.45GHzのマイクロ波を用いることができる。
マイクロ波プラズマの場合、例えば、水素プラズマ雰囲気を生成する際のマイクロ波電力は300W以上とすることができる。また、上記原料混合物をプラズマ処理する時間は、原料混合物の量やプラズマ密度にも依るが、例えば1時間以下とすることができ、0.5時間以下であってもよい。
一方、RFプラズマは産業界で広く用いられているプラズマであるため、装置コスト及び運用コスト共に安価に抑えることができる。RFプラズマにより広範囲の非平衡水素プラズマが発生するため、水素化マグネシウムを製造する速度を早めることができる。RFプラズマの生成に用いられる励起周波数は、法規制の観点から日本国内では13.56MHzが一般的である。
プラズマ処理工程は、上記原料混合物を加熱しながら実施することができる。酸化マグネシウム等に対するプラズマ処理により、酸化マグネシウム等から解離した酸素と水素プラズマとが反応して水が生じる場合がある。上記原料混合物を加熱しながらプラズマ処理を実施することで、生成した水と、酸化マグネシウム等が水素化されて生じる水素化マグネシウムとが反応してしまうことをより抑制し易くなる。なお、上記のとおりマイクロ波プラズマを用いる場合は、当該マイクロ波によってもこの効果を得ることができる。加熱温度は40~300℃とすることができる。
プラズマ処理工程におけるプラズマは平衡プラズマであってもよい。これにより水素プラズマ密度及びイオン温度を高くすることができるので、酸化マグネシウム等の酸素原子の結合部を切断して酸素原子を解離する効果が高くなる。これにより、水素化マグネシウムを製造する速度を早めることができる。また、酸化マグネシウム等から解離した酸素原子と水素プラズマとの結合によって生成される水を高エネルギーにより効果的に蒸発あるいは電離させることができるので、製造された水素化マグネシウムと水とが反応して酸化マグネシウム等に戻ることを防ぐことができる。これにより、水素化マグネシウムを製造する速度を速めることができる。
プラズマ処理工程は、上記原料混合物を流動させながら実施することができる。これにより、上記原料混合物をプラズマにより満遍なく処理することができる。
プラズマ処理工程は、熱電子を供給しながら実施することができる。水素プラズマと熱電子との反応により生じるヒドリドイオン(H)が、マグネシウム系原料の水素化を促進するため、水素化マグネシウムを製造する速度を速めることができる。
マグネシウム系原料としては、マグネシウム、水酸化マグネシウム及び酸化マグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種が用いられる。これらのうち、例えば後述するテトラヒドロほう酸塩の製造工程までを考慮すると、酸化マグネシウムを好適に用いることができる。後述のとおり、水素化マグネシウムを用いてテトラヒドロほう酸塩を製造する際に、副生成物として酸化マグネシウムが得られることから、これを再度水素化マグネシウムを製造するための原料とすることができるためである。
自触媒としての水素化マグネシウムは、マグネシウム系原料との反応性の観点から、その平均粒子径は0.0001~3mmとすることができる。水素化マグネシウムは粒子状(球状)とすることができる。
プラズマ処理工程は、半導体プロセス等に一般的に使用されるものを用いることができるため、装置コスト及び運用コスト共に安価に抑えることができる。プラズマ処理工程を備える本実施形態に係る製造方法は、産業応用に適したものであると言うことができる。
(原料混合物調製工程)
本実施形態に係る製造方法は、プラズマ処理工程前に、マグネシウム系原料及び水素化マグネシウムを混合して原料混合物を得る原料混合物調製工程をさらに備えていてもよい。すなわち、原料混合物は、プラズマ処理工程前に、マグネシウム系原料及び水素化マグネシウムを混合して原料混合物を得る原料混合物調製工程により得られるものであってよい。
原料混合物中の、マグネシウム系原料の質量に対する水素化マグネシウムの質量比は、1/1000~1/1であることが好ましく、1/100~1/10であることがより好ましい。当該質量比が1/1000以上であることで、マグネシウム系原料を還元あるいは水素化し易くなり、一方1/1以下であることで、触媒として作用する水素化マグネシウムの使用量を抑えてコスト低減し易くなる。
<水素化マグネシウムの製造装置>
図1は、水素化マグネシウムの製造装置の一例を示す模式図である。図1に示す装置100は、雰囲気および圧力調整可能に設計された反応容器10、反応容器10内に設けられ上記原料混合物Sを載置可能とした試料ホルダ11、反応容器10外に設けられ試料ホルダ11を加熱するための赤外線加熱装置12、赤外線加熱装置12から赤外線を試料ホルダ11まで伝導させるためのガラス伝導ロッド13、試料ホルダ11内の原料混合物Sを流動させるための振動発生器14、反応容器10に配管15を介して取り付けられ反応容器10内の雰囲気を排気することができる真空ポンプ16、及び反応容器10内に熱電子を発生させるフィラメント17、を備える原料混合物処理機構と、マイクロ波発振器20、アイソレーター21、パワーモニター22、チューナー23、及び矩形同軸導波路変換器24を備えるマイクロ波発生機構と、炭化水素ガスボンベ30、水素ガスボンベ31、及び水素混合ガスボンベ32を備える原料ガス供給機構と、を備える。
また、同装置100は、マイクロ波発生機構から発振されるマイクロ波を原料混合物処理機構に伝導させる可撓同軸導波路40、可撓同軸導波路40と反応容器10との間に設けられ、雰囲気を遮蔽しながらマイクロ波が伝搬可能である石英板(誘電体)41、及び原料ガス供給機構から供給される原料ガスを原料混合物処理機構に供給する配管42を備える。
なお、反応容器10内では、導入された原料ガスが所定圧力に減圧され、マイクロ波による電界によって加速させた電子と原料ガス分子とが衝突電離をすることでプラズマPが発生する。これにより、原料混合物がプラズマ処理され、水素化マグネシウムを得ることができる。
<テトラヒドロほう酸塩の製造方法>
(1)メカノケミカル処理を用いる方法
本実施形態に係るテトラヒドロほう酸塩の製造方法は、ほう酸塩と、上記水素化マグネシウムの製造方法により得られる水素化マグネシウムとを含む被処理物に対し、メカノケミカル処理を施すメカノケミカル処理工程を備えることができる。
(メカノケミカル処理工程)
本工程では、例えばほう酸塩としてメタほう酸ナトリウム(NaBO)を、還元剤として水素化マグネシウムをそれぞれ用いた場合、以下の化学反応が生じると考えられる。
NaBO+2MgH→NaBH+2MgO (2)
粉砕メディアを用いてメカノケミカル処理工程を実施する手段としては、例えばボールミルが挙げられる。ボールミルは粉砕処理効率が高く、メカノケミカル効果を効率よく生じさせることができる。これによりテトラヒドロほう酸塩を高速に製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。
なお、本実施形態において、ボールミルとは広義のボールミル(粉体工学便覧第2版参照)を意味し、いわゆる転動ボールミル(ポットミル、チューブミル及びコニカルミル)、振動ボールミル(円振動型振動ミル、旋回型振動ミル及び遠心ミル)、並びに遊星ミルを含む概念である。
ボールミルによるメカノケミカル処理を行う場合の処理雰囲気としては、窒素、アルゴン、ヘリウム、ネオン等の不活性ガス雰囲気や、水素(H)を構成元素として含有するガス雰囲気が挙げられる。水素(H)を構成元素として含有するガスとしては、例えば、水素ガス、炭化水素ガス、NHガス等が挙げられる。なお、予め炭化水素(CH、C、C等)を用いることで、反応を促進するためのプロタイドを容易に供給できる。これにより、製造効率をより向上することができる。
また、粉砕メディアを用いてメカノケミカル処理工程を実施する手段としては、例えば媒体撹拌ミルが挙げられる。媒体撹拌ミルとはボールミルと同じように粉砕容器を粉砕メディアで満たし、撹拌装置によってそれを被粉砕物とともに強く撹拌して被粉砕物を粉砕することで、撹拌装置の運動エネルギーが粉砕メディアを通して被粉砕物に加えられて粉砕する装置である。媒体撹拌ミルは、被粉砕物に高い衝突力や摩擦力や圧縮力を加えられるとともに、大量処理が容易であることが特徴であることから、メカノケミカル効果を得やすいとともに、低コスト処理に向いている。したがって、本実施形態においては、媒体撹拌ミルを用いることがより好ましい。
粉砕メディアの材質は、クロム鋼、ステンレス、ジルコニア、アルミナ、安定化ジルコニア、部分安定化ジルコニア、窒化珪素、珪石、チタニア、タングステン、等が挙げられる。また、粉砕メディアの平均径は2~500mmとすることができる。粉砕メディアとしては球状であるものが好ましく、真球であってもよい。粉砕メディアが真球状に近いほど、撹拌装置の運動エネルギーが粉砕メディアを経て被処理物に作用しやすい。
メカノケミカル処理工程を実施するその他の手段としては、例えば衝突式粉砕機が挙げられる。ハンマー、ブレード、ピン等を固設したローターの回転による衝撃力を利用して被粉砕物に高い衝突力や摩擦力や圧縮力を加えられる装置である。この方式は被粉砕物に高い衝突力や摩擦力や圧縮力を加えられるとともに、大量処理が容易であることが特徴であることから、メカノケミカル効果を得やすいとともに、低コスト処理に向いている。したがって、本実施形態においては、衝突式粉砕機を用いることもできる。
還元剤としての水素化マグネシウムは、ほう酸塩との反応性の観点から、その平均粒子径は0.0001~3mmとすることができる。水素化マグネシウムは粒子状(球状)とすることができる。
(予備加熱工程)
本実施形態に係る製造方法は、メカノケミカル処理工程前に、ほう酸塩を加熱する予備加熱工程をさらに備えていてもよい。本工程により、ほう酸塩水和物が結晶水として含んでいる水を予め除去することができる。そのため、メカノケミカル処理工程において無用の水分が存在せず、メカノケミカル処理効率を向上でき、テトラヒドロほう酸塩を製造する速度を速めることができる。
予備加熱工程は、ほう酸塩の種類や量に依るが、例えば40~360℃にて0.1~6時間の条件にて実施することができる。
(ほう酸塩調製工程)
本実施形態に係る製造方法は、メカノケミカル処理工程前に(かつ予備加熱工程を設ける場合は当該予備加熱工程前に)、テトラヒドロほう酸塩と水とを反応させてほう酸塩を得る工程をさらに備えていてもよい。テトラヒドロほう酸塩を水素キャリアとして用い、水素の需要場にてテトラヒドロほう酸塩に水を加えることにより水素を取出して使用した後、その化学反応において生じた残渣であるほう酸塩を水素供給場に戻して再度水素化することで、テトラヒドロほう酸塩を再生することができる。脱水素と再水素化を繰り返し生じさせて水素を輸送貯蔵できるので、安価に水素を輸送貯蔵することが可能になる。例えば、テトラヒドロほう酸塩としてテトラヒドロほう酸ナトリウムを用いた場合、本工程にて以下の反応(3)が生じると考えられる。
NaBH+2HO→NaBO+4H (3)
(ほう酸塩)
ほう酸塩としては、例えばメタほう酸塩、四ほう酸塩、五ほう酸塩等のほう酸塩が挙げられる。メタほう酸塩としては、例えばNaBO、KBO、LiBO、Ca(BO、Mg(BO等が挙げられる。四ほう酸塩としては、例えばNa、NaO・2BO、KO・B、Li、Mg等が挙げられる。五ほう酸塩としては、例えばNaB、NaO・5B、KB、KO・5B、LiB等が挙げられる。また、天然のほう酸塩鉱物であるNa・10HO、Na・4HO、Ca11・5HO、CaNaB・6HO、MgCl1730等を用いることもできる。入手容易性、入手コスト、化学的安定性、水素脱着容易性、水素貯蔵密度等の観点からは、ほう酸塩としてメタほう酸ナトリウムを用いてもよい。
ほう酸塩は、メカノケミカル処理効率をより向上するという観点から粉末状とすることができる。その際、ほう酸塩の平均粒子径は、1mm以下とすることができ、500μm以下であってもよく、100μm以下であってもよい。下限は特に限定されないが、0.1μmとすることができる。
(テトラヒドロほう酸塩)
テトラヒドロほう酸塩としては、上記に例示したほう酸塩に対応する水素化物が挙げられる。例えば、ほう酸塩としてメタほう酸塩を用いた場合、NaBH、KBH、LiBH、Ca(BH、Mg(BH等が挙げられる。
(分離工程)
上記工程後の被処理物中ではテトラヒドロほう酸塩と、酸化マグネシウムと、場合により未反応のほう酸塩や水素化マグネシウムと、が混在した状態となる。そのため、本実施形態に係る製造方法は、被処理物中から目的物であるテトラヒドロほう酸塩を分離する分離工程をさらに備えていてよい。分離方法(分級方法)としては、例えば重力分級法、慣性分級法、遠心分級法等が挙げられる。
(2)高温高圧処理を用いる方法。
本実施形態に係るテトラヒドロほう酸塩の製造方法は、ほう酸塩と、上記水素化マグネシウムの製造方法により得られる水素化マグネシウムとを含む被処理物に対し、温度350℃以上且つ絶対圧0.2MPa以上の条件にて熱処理を施す高温高圧処理工程を備えるものであってよい。
(高温高圧処理工程)
本工程では、例えばほう酸塩としてメタほう酸ナトリウム(NaBO)を、還元剤として水素化マグネシウムをそれぞれ用いた場合、以下の反応(4)が生じると考えられる。
NaBO+2MgH→NaBH+2MgO (4)
高温高圧処理工程を実施する手段としては、例えばオートクレーブが挙げられる。オートクレーブは簡便に高温高圧条件を実現させることができるため、化学反応促進効果を効率よく生じさせることができる。これによりテトラヒドロほう酸塩を高速に製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。
オートクレーブ処理を行う場合の処理雰囲気としては、窒素、アルゴン、ヘリウム、ネオン等の不活性ガス雰囲気や、水素(H)を構成元素として含有するガス雰囲気が挙げられる。水素(H)を構成元素として含有するガスとしては、例えば、水素ガス、炭化水素ガス、NHガス等が挙げられる。なお、予め炭化水素(CH、C、C等)を用いることで、反応を促進するためのプロタイドを容易に供給できる。これにより、製造効率をより向上することができる。
オートクレーブ処理の設定温度は、350℃以上とすることができ、450℃以上であってよく、550℃以上であってよい。設定温度の上限は、例えば750℃とすることができる。また、設定圧力は、絶対圧0.2MPa以上とすることができ、0.5MPa以上であってよく、1MPa以上であってよい。設定圧力の上限は、例えば絶対圧2MPaとすることができる。処理時間は2~4時間とすることができる。設定温度と設定圧力を上げるとより化学反応が推進しやすくなるが、設定温度550℃、設定圧力(絶対圧)1MPaとすることが好ましい。
還元剤としての水素化マグネシウムは、ほう酸塩との反応性の観点から、その平均粒子径は0.0001~3mmとすることができる。水素化マグネシウムは粒子状(球状)とすることができる。
(予備加熱工程、ほう酸塩調製工程、分離工程)
本実施形態に係る製造方法は、上記の予備加熱工程、ほう酸塩調製工程、分離工程等をさらに備えていてよい。
以下、実施例により本開示をさらに詳しく説明するが、本開示はこれらの実施例に限定されるものではない。
<水素化マグネシウムの製造>
(実験例1)
図1に示す装置を用いて、水素化マグネシウムの製造を行った。マグネシウム系原料としてMgO(酸化マグネシウム:キシダ化学株式会社製、品番020-46775)粉末0.5gを準備し、これにMgH(水素化マグネシウム:富士フイルム和光純薬株式会社製、品番137-17391)粉末0.033gを加えて、乳鉢及び乳棒を用いて撹拌混合した。得られた原料混合物(試料S)を試料ホルダ11に載せ、試料ホルダ11を反応容器10内に載置した。反応容器10としては容積が2.5Lのものを使用した。反応容器10内を10-4Paとなるまで真空排気し、水素ガスを、流量が50sccmとなるよう調整して反応容器10内に供給した。そして、反応容器10内の圧力が110Paに維持されるよう排気速度を調整した。赤外線加熱装置12の電源を入れ、ガラス伝導ロッド13及び試料ホルダ11を介して試料Sを120℃に加熱した。
マイクロ波発振器20の電源を入れ、反応容器10内に周波数2.45GHzのマイクロ波を入射した。その際、マイクロ波反射電力が最小となるようにチューナー23にて調整した。マイクロ波入射電力は350W、マイクロ波反射電力は70Wであった。反応容器10内にマイクロ波で励起された水素プラズマが発生し、試料ホルダ11に載せられた試料Sをプラズマ処理した。プラズマ処理中は、振動発生器14により試料ホルダ11に振動を与え、試料Sを流動させた。プラズマ処理時間は10分間とした。
上記所定の処理時間経過後、マイクロ波発振器20、振動発生器14、及び赤外線加熱装置12の電源を切り、水素ガスの供給を停止した。その後、反応容器10内を大気解放し、プラズマ処理された試料を取り出した。
(実験例2)
マイクロ波反射電力の調整後、フィラメント17に電流を供給してフィラメント温度を2000℃まで上げた。これにより反応容器10内に熱電子を供給した。このこと以外は、実験例1と同様にしてプラズマ処理を行い、プラズマ処理された試料を得た。
(実験例3)
マグネシウム系原料としてMgO粉末に代えてMg(金属マグネシウム:林純薬工業株式会社製、品番13000045)粉末を用いたこと、及びプラズマ処理時間を30分間としたこと以外は、実験例1と同様にしてプラズマ処理された試料を得た。
(比較実験例1)
マグネシウム系原料に水素化マグネシウムを添加しなかったこと以外は、実験例1と同様にしてプラズマ処理を行い、プラズマ処理された試料を得た。
(評価)
ラマン分光測定により生成物の評価を実施した。いずれの実験例においても水素化マグネシウムが得られたことが分かった。950~960cm-1付近(956cm-1)におけるMgH由来のピーク強度は、実験例2>実験例1>実験例3>比較実験例1、の順で高かった。250~265cm-1付近(257cm-1)におけるMgHx由来のピーク強度は、実験例3>実験例2>実験例1>比較実験例1、の順で高かった。
(観察)
実験例3にて得られた試料を走査型電子顕微鏡にて観察した。図2は実験例3で得られた試料のSEM画像である。図2に示すように、水素プラズマ処理されたMg粉末表面はプラズマによる粗化が進んでおり、幅10nm程度の尾根状の隆起が満遍なく生じていた。
<テトラヒドロほう酸塩の製造>
(メカノケミカル処理)
ほう酸塩としてNaBO・4HO(メタほう酸ナトリウム四水和物:キシダ化学株式会社製、含量98質量%)を準備した。これをボールミルで粉砕処理しながら360℃で2時間加熱して結晶水を除去し、NaBO(無水メタほう酸ナリウム)を得た。得られたNaBOの平均粒子径は100μmであった。平均粒子径はデジタルマイクロスコープにより測定した。また、還元剤として、上記実験例1にて得られたMgHを準備した。
次に、媒体撹拌ミルを用いて、NaBO及びMgHを含む被処理物に対し、メカノケミカル処理を行った。NaBOを7.6g、MgHを6.0g、それぞれ秤量して、粉砕メディアと共に媒体撹拌ミル容器に投入し、メカノケミカル処理を行った。処理時間は6時間とした。
処理後の試料を取出し、X線回折装置(株式会社リガク製、MiniFlex600)を用いて測定評価を行った。その結果、原料であるNaBOとMgH由来のピークは全く検出されず、NaBH(水素化ほう素ナトリウム)とMgO(酸化マグネシウム)由来のピークのみが検出された。
この結果から、NaBOからNaBHへの水素化率はほぼ100%であり、充分量の水素化ほう素ナトリウムを効率的に得られることが分かった。
(高温高圧処理)
上記メカノケミカル処理の場合と同様にして、NaBO及びMgHを準備した。
次に、オートクレーブを用いて、NaBO及びMgHを含む被処理物に対し、高温高圧処理を行った。NaBOを3.8g、MgHを3.0g、それぞれ秤量してオートクレーブ容器に投入して、温度550℃且つ絶対圧1MPaの条件で高温高圧処理を行った。処理時間は4時間とした。
処理後の試料を取出し、X線回折装置(株式会社リガク製、MiniFlex600)を用いて測定評価を行った。その結果、原料であるNaBOとMgH由来のピークは全く検出されず、NaBHとMgO由来のピークのみが検出された。
この結果から、NaBOからNaBHへの水素化率はほぼ100%であり、充分量の水素化ほう素ナトリウムを効率的に得られることが分かった。
10…反応容器、11…試料ホルダ、12…赤外線加熱装置、13…ガラス伝導ロッド、14…振動発生器、15…配管、16…真空ポンプ、17…フィラメント、20…マイクロ波発振器、21…アイソレーター、22…パワーモニター、23…チューナー、24…矩形同軸導波路変換器、30…炭化水素ガスボンベ、31…水素ガスボンベ、32…水素混合ガスボンベ、40…可撓同軸導波路、41…石英板(誘電体)、42…配管、100…水素化マグネシウムの製造装置、P…プラズマ、S…原料混合物。

Claims (10)

  1. マグネシウム、水酸化マグネシウム及び酸化マグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種のマグネシウム系原料と、水素化マグネシウムとの原料混合物を水素プラズマにさらすプラズマ処理工程を備える、水素化マグネシウムの製造方法。
  2. 前記プラズマ処理工程を前記原料混合物を加熱しながら実施する、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記プラズマ処理工程を前記原料混合物を流動させながら実施する、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記プラズマ処理工程を熱電子を供給しながら実施する、請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 前記マグネシウム系原料の質量に対する前記水素化マグネシウムの質量比が、1/1000~1/1である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 前記プラズマ処理工程前に、前記マグネシウム系原料及び前記水素化マグネシウムを混合して前記原料混合物を得る原料混合物調製工程をさらに備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. ほう酸塩と、請求項1~6のいずれか一項に記載の製造方法により得られる水素化マグネシウムとを含む被処理物に対し、メカノケミカル処理を施すメカノケミカル処理工程を備える、テトラヒドロほう酸塩の製造方法。
  8. 前記メカノケミカル処理工程を媒体撹拌ミルを用いて実施する、請求項7に記載の製造方法。
  9. ほう酸塩と、請求項1~6のいずれか一項に記載の製造方法により得られる水素化マグネシウムとを含む被処理物に対し、温度350℃以上且つ絶対圧0.2MPa以上の条件にて熱処理を施す高温高圧処理工程を備える、テトラヒドロほう酸塩の製造方法。
  10. 前記ほう酸塩がメタほう酸ナトリウムである、請求項7~9のいずれか一項に記載の製造方法。
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