JP7282543B2 - 車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置 - Google Patents

車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、自律走行制御により走行経路を走行する車両の走行経路表示方法、及び走行経路表示装置に関するものである。
路面上に照射した可視光ビームを車両の進行方向に走査して運転支援パターンを形成し、車両と路肩の障害物との間隔についての視覚情報を運転者に提供する車両運転ガイドシステムが知られている(特許文献1)。
特開2012-11937号公報
従来の車両運転ガイドシステムでは、可視光ビームを車両の前後方向に沿って走査しているため、路面には車両の前後方向に沿った直線状の運転支援パターンが形成される。そのため、車両が方向転換を行う際には、直線状の運転支援パターンが車両の進行方向とは異なる方向に形成されるので、車両の近傍の歩行者等は、運転支援パターンから車両の進行方向が確認できず、違和感を覚える場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、車両の近傍の歩行者等に車両の進行方向を報知することが可能な車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を提供することである。
本発明は、車両の周囲に存在する、自律走行に影響を及ぼす物体を検出し、物体により、車両が車線からはみ出さずに自律走行制御が行えない場合は、支援要求信号を出力し、支援要求信号を受けて、車両を遠隔操作する遠隔操作装置により設定された、物体を回避して走行する回避経路を取得し、回避経路を、車両を自律走行制御により走行させる走行経路として設定し、設定された走行経路を示す表示パターンを生成し、生成した表示パターンを車両の進行方向の路面に視認可能に表示することにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、車両の近傍の歩行者等は、路面に表示された表示パターンから車両の走行経路、すなわち、車両の進行方向を違和感なく確認することができる。
本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施した無人運転システムの第1実施形態の構成を示す概略図である。 無人運転システムを構成する車両と遠隔操作装置との機能的な構成を示すブロック図である。 車両に設けられたカメラ、レーダ装置及びライダー装置の位置を示す車両の上メンズである。 走行中の車両が一時停止後に走行を再開するシーンを示す説明図である。 自律走行制御により走行する車両が工事現場を回避して走行する際に、路面に回避経路を示す曲線状の表示パターンを表示する状態を示す説明図である。 自律走行制御により走行する車両が工事現場を回避して走行する際に、路面に回避経路を示す矢印形状又は矩形状の表示パターンを表示する状態を示す説明図である。 自律走行制御により走行する車両が工事現場を回避して走行する際に、路面に回避経路を示す曲線状の表示パターンと、速度情報を示す表示パターンとを表示する状態を示す説明図である。 遠隔操作装置の表示部に表示される操作画面を示す説明図である。 遠隔操作装置の表示部に表示される俯瞰画像の詳細を示す説明図である。 遠隔操作装置の表示部に表示される左側画像、前方画像、右側画像、左後方画像、後方画像及び右後方画像の詳細を示す説明図である。 遠隔操作装置の表示部に表示される俯瞰画像上で回避経路を設定している状態を示す説明図である。 無人運転システムの制御手順を示すフローチャートである。 本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施した無人運転システムの第2実施形態に係る表示パターンの表示形態を示す説明図である。 本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施した無人運転システムの第3実施形態に係る表示パターンの表示形態を示す説明図である。 本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施した無人運転システムの第4実施形態に係る表示パターンの表示形態を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1は、本実施形態に係る無人運転システム1の構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係る無人運転システム1は、本発明に係る車両の走行経路表示方法、及び車両の走行経路表示装置を実施する一実施の形態でもある。
本実施形態に係る無人運転システム1は、自律走行制御機能を備え、自律走行制御により、又は外部からの遠隔操作に基づく自律走行制御により走行する車両Vを、タクシーとして運用するシステムである。本実施形態に係る無人運転システム1は、複数台の車両Vと、複数台の遠隔操作装置3と、車両Vと遠隔操作装置3とを相互に通信可能に接続するネットワークNWと、を備える。
遠隔操作装置3は、車両Vが自律走行制御による走行を行えなくなった場合に、車両Vを遠隔操作する。複数台の遠隔操作装置3は、通信設備を備えた車両管理センタ4に設置されている。車両管理センタ4には、遠隔操作装置3とともにLAN等の構内ネットワークNWに接続された管理サーバ5が設置されている。管理サーバ5は、ネットワークNWを通じて複数台の車両Vと接続し、構内ネットワークNWを通じて複数台の遠隔操作装置3と接続して、複数台の車両V及び遠隔操作装置3を管理する。
ネットワークNWには、例えば、インターネット等が用いられる。また、各車両VのネットワークNWへの接続には、広いエリアで普及し、かつ、比較的高速な通信速度が得られる携帯電話通信網等が利用される。なお、無人運転システム1が稼働される所定エリア内に無線通信用の複数のアクセスポイントを設置し、無人運転システム専用の無線通信網を形成して、この無線通信網により車両Vと遠隔操作装置3とを接続してもよい。
本実施形態に係る無人運転システム1は、例えば、複数台の車両Vを、予め所定の乗車開始位置に配置している。乗客Pは、例えば、スマートフォン等の携帯端末Tにインストールされた専用アプリケーションを操作し、顧客情報や乗車開始時時刻、目的地等の情報を入力して乗車予約を行なう。携帯端末Tの専用アプリケーションに入力された情報は、予約情報として管理サーバ5に送信される。
管理サーバ5は、受信した予約情報に基づいて、乗客Pを乗せて走行する車両V(以下、予約車両ともいう)と、乗車開始時刻と、目的地までの走行順路とを設定する。また、管理サーバ5は、乗客Pの携帯端末Tに予約確認情報として、設定した予約車両Vの車両番号と、乗車開始時刻と、目的地と、走行順路とを送信する。さらに、管理サーバ5は、予約車両Vに運行情報として、乗客Pの顧客情報と、乗車開始時刻と、目的地と、走行順路とを送信する。予約車両Vは、走行順路内の道路で車線をはみ出さずに走行するための走行経路を設定し、自律走行制御により交通法規を遵守しながら走行経路を自律走行することにより、乗車した乗客Pを目的地まで送り届ける。
また、車両Vは、走行順路に沿って設定された走行経路を自律走行中に、進行方向に存在する停車車両や工事現場等の路上の障害物により、車線からはみ出さずに自律走行制御が行えなくなった場合には、一旦停車し、管理サーバ5に支援要求信号を送信する。車両Vから支援要求信号を受信した管理サーバ5は、複数台の遠隔操作装置3のうちから車両Vを遠隔操作する遠隔操作装置3を決定し、決定した遠隔操作装置3に支援要請を行い、支援要請を受け付けた遠隔操作装置3と車両Vとを通信可能に接続する。遠隔操作装置3は、車両Vが再び自律走行制御を行えるように、路上の障害物を回避して走行するための走行経路である回避経路を設定し、車両Vに送信する。
車両Vは、自律走行制御により回避経路を走行して路上の障害物を回避し、再び走行順路に沿って設定された走行経路を自律走行制御により走行する。なお、ドライバが乗車していない車両Vでは、他車両のドライバや歩行者等と意思の疎通を図ることができない。そのため、車両Vは、例えば、路上の障害物を発見して停車している状態から、回避経路の走行を開始する際に、回避経路(走行経路)を示す表示パターンを進行方向の路面に表示する機能を備えている。なお、車両Vで設定される走行経路と、遠隔操作装置3で設定される回避経路は、ともに本発明の走行経路に相当する。
図2は、車両Vと遠隔操作装置3の機能的な構成を示すブロック図である。なお、図2では、図面の煩雑化を防ぐため、ネットワークNWの図示は省略している。本実施形態に係る車両Vは、通信部21と、センサ22と、障害物認識部23と、経路設定部24と、走行制御部25と、車両情報取得部26と、パターン生成部27と、パターン表示部28と、を備える。
車両Vを構成する各部のうち、障害物認識部23と、経路設定部24と、走行制御部25と、車両情報取得部26と、パターン生成部27とは、一又は複数のコンピュータ及び当該コンピュータにインストールされたソフトウェアにより構成されている。コンピュータは、上述した各部を機能させるためのプログラムを格納したROMと、このROMに格納されたプログラムを実行するCPUと、アクセス可能な記憶装置として機能するRAMとから構成される。なお、CPUに代えて又はこれとともに、MPU、DSP、ASIC、FPGAなどを用いることができる。また、各部を構成するコンピュータは、通信部21と、センサ22と、パターン表示部28とに対し、相互に情報の送受信を行うために、たとえばCAN(Controller Area Network)その他の車載LANによって接続されている。
通信部21は、ネットワークNWを介して車両管理センタ4と通信を行う。具体的には、通信部21は、管理サーバ5から運行情報として送信された乗客Pの顧客情報と、乗車開始時刻と、目的地と、走行順路とを受信する。また、通信部21は、所定時間毎又は所定の走行距離毎に、車両Vの現在位置情報(例えば、緯度、経度等)と、車両Vの前面が向いている方向(以下、車両方向情報ともいう)と、速度情報とを管理サーバ5に送信する。管理サーバ5は、受信した現在位置情報、車両方向情報及び速度情報に基づいて、各車両Vの走行状況を管理する。さらに、通信部21は、車両Vが自律走行制御による走行を行えなくなった場合に、管理サーバ5に支援要求信号を送信する。また、通信部21は、車両Vを遠隔操作する遠隔操作装置3が決定した場合、その遠隔操作装置3に、車両Vの遠隔操作を行うために必要な各種車両情報を送信する。
センサ22は、車両Vの周囲の状況を検出する。センサ22は、例えば、カメラと、障害物センサとを備える。カメラは、CCDやCMOS等のイメージセンサにより撮像を行って画像データを生成する撮像装置である。センサ22を構成するカメラは、複数のカメラからなり、例えば、車両Vの上面図である図3に示すように、車両Vの前方を撮像する前方カメラ221Fと、車両Vの後方を撮像する後方カメラ221Bと、車両Vの左右の側方をそれぞれ撮像する左側カメラ221L及び右側カメラ221Rと、車両Vの左右の後方をそれぞれ撮像する左後方カメラ221LB及び右後方カメラ221RBと、を含む。
センサ22を構成する障害物センサは、車両Vの周囲の障害物を検出する。障害物センサには、レーダ装置や、ライダー装置等の各種センサが、単独であるいは適宜組み合わせて利用される。図3に示すように、レーダ装置222aは、例えば、車両Vの前部に設置されており、ミリ波や超音波を車両Vの前方に照射して反射波を受信することにより、車両Vの周囲に存在する障害物(物体)までの距離や相対速度等を検出する。ライダー装置222b、222cは、例えば、車両Vの前部及び後部に設置されており、レーザ光を車両Vの周囲に照射して反射光を受光し、受光した反射光を三次元にマッピングすることにより、車両Vの周囲に存在する物体までの距離や、物体の形状等を検出する。
障害物認識部23は、センサ22のカメラで撮像された画像データと、障害物センサの検出結果である障害物センサ情報とを解析して、車両Vの周囲に存在する、自律走行に影響を及ぼす物体を認識する。障害物認識部23により認識される物体としては、例えば、歩行者、自転車、バイク及び自動車等の移動物体や、停止車両、工事現場、路上落下物及び路上建造物等の静止物体等である。路上建造物としては、ガードレール、路肩、中央分離帯及び信号機等が含まれる。なお、前方カメラ221Fの画像データは、センターラインや車道外側線等のレーンマークや、停止線、横断歩道等の路面標示の検出にも用いられる。
経路設定部24は、車両管理センタ4から受信した走行順路に沿って車両Vが実際に走行する経路である走行経路を設定する。経路設定部24は、詳しくは図示しないが、位置検出部と、地図データベースとを備える。
位置検出部は、GPSユニットと、ジャイロセンサと、車速センサ等を備える。位置検出部は、GPSユニットにより複数のGPS衛星から送信される電波を検出し、車両Vの位置情報を周期的に取得するとともに、取得した車両Vの位置情報と、ジャイロセンサから取得した角度変化情報と、車速センサから取得した速度情報とに基づいて、車両Vの現在位置情報を生成する。
地図データベースは、カーナビゲーション装置等で用いられている地図情報と同様のものであり、各種施設や特定の地点の位置情報とともに、道路に関する情報が記録されている。道路に関する情報としては、道路種別、道路幅、車線数、交差点や信号機の位置、右折・左折専用車線の有無とその専用車線の数、制限速度、合流地点、分岐地点、料金所、車線数の減少位置、サービスエリア(SA)/パーキングエリア(PA)などの位置情報等が記録されている。
経路設定部24は、位置検出部により生成された車両Vの現在位置情報と、地図データベースと、障害物認識部23による障害物の認識結果とに基づいて、車両Vが走行する走行順路の道路の幅を特定し、この道路の幅の中央に車両Vの走行経路を設定することにより、車両Vが走行順路の車線からはみ出さずに走行可能な走行経路を設定する。経路設定部24は、本発明の経路設定部に相当する。
走行制御部25は、車両Vの自律走行制御機能を司る機能部であり、車両Vの各部を制御して、車両Vを経路設定部24により設定された走行経路に沿って走行させる。より具体的には、走行制御部25は、例えば、エンジンやモータ等の駆動機構、変速機構及び制動機構等を制御して車両Vの速度を調節するとともに、車両Vの前後方向に沿って設定された車両中心線VL(図3参照)が走行経路上を移動するように操舵機構を制御する。また、走行制御部25は、車両Vが走行経路に沿って右折又は左折をする場合には、駆動機構、変速機構及び制動機構を制御して速度を調節するとともに、操舵機構及び方向指示器等を制御して、車両Vを右折又は左折させる。
さらに、走行制御部25は、現在位置情報と、地図データベースと、障害物認識部23の認識結果とに基づいて、車両Vの進行方向に一時停止位置や、赤信号の交差点等が存在することが判明した場合には、駆動機構、変速機構及び制動機構等を制御し、車両Vの速度を低下させて停車させる。また、走行制御部25は、障害物認識部23により、車両Vの進行方向に、自律走行制御の支障となる停止車両や工事現場、歩行者等の障害物が存在することが判明した場合には、駆動機構、変速機構及び制動機構等を制御して車両Vの速度を低下させ、必要に応じて車両Vを停止させる。なお、本実施形態において、走行制御部25が備える自律走行制御機能は、特に限定されるものではなく、本発明の出願時における技術を適宜援用できる。
また、走行制御部25は、車両Vが自律走行制御による走行が行えなくなって停車させた場合には、通信部21により、車両管理センタ4の管理サーバ5に支援要求信号を送信する。なお、支援要求信号は、たんに支援を求めるだけの信号であってもよいし、支援要請の内容を含む信号であってもよい。支援要求信号に、支援要請の内容を含めて送信すれば、管理サーバ5では、その支援要請の内容に応じて車両Vを遠隔操作する遠隔操作装置3の決定に利用することができる。また、支援要求信号が複数の車両Vから送信されている場合には、支援要求信号の支援要請の内容に応じて、支援を開始する車両Vの優先順位の決定等に利用することができる。
車両情報取得部26は、車両Vを遠隔操作する遠隔操作装置3に送信する各種車両情報を取得する。車両情報取得部26により取得される車両情報としては、例えば、センサ22の前方カメラ221F、後方カメラ221B、左側カメラ221L、右側カメラ221R、左後方カメラ221LB及び右後方カメラ221RBにより撮像された画像データと、レーダ装置222a及びライダー装置222b、222cにより検出された障害物に関する障害物センサ情報と、車両V0の現在位置情報と、車両方向情報等が含まれる。
上述した経路設定部24と、パターン生成部27と、パターン表示部28は、本発明の走行経路表示装置を構成する。パターン表示部28は、図3に示すように、車両Vのフロントバンパーの左側に搭載された左側パターン表示部28Lと、フロントバンパーの右側に搭載された右側パターン表示部28Rと、を備える。左側パターン表示部28L及び右側パターン表示部28Rは、詳しくは図示しないが、車両Vの前方の路面に向けて可視光を照射する発光部と、可視光の照射位置を変化させる走査機構と、をそれぞれ備えている。左側パターン表示部28L及び右側パターン表示部28Rは、発光部を点灯及び消灯させ、走査機構によって可視光の照射位置を高速に変化させることにより、車両Vの前方の路面に直線や曲線、文字や記号などの各種パターンを表示する。発光部には、例えば半導体レーザや、LED等の従来公知の光源が用いられる。
パターン生成部27は、経路設定部24で設定された走行経路、又は遠隔操作装置3により設定された回避経路を、パターン表示部28によって路面に表示するための表示パターンを生成する。より具体的には、パターン生成部27は、走行経路又は回避経路に基づいて、走行経路を示す表示パターンを路面に表示するために必要な、左側パターン表示部28L及び右側パターン表示部28Rの発光部の制御データと、走査機構の制御データとを生成する。生成された制御データは、パターン表示部28に入力され、制御データにしたがって発光部及び走査機構が動作することにより、車両Vの進行方向の路面には、走行経路又は回避経路を示す表示パターンが視認可能に表示される。
走行経路表示装置による走行経路又は回避経路の表示が必要となるシーンとして、例えば、図4(A)に示すように、車両Vの進行方向に車線を塞ぐ工事現場CSが存在し、この工事現場CSの前で車両Vに指示を行う交通整理員TCが存在するようなシーンが挙げられる。このようなシーンでは、交通整理員TCは、車両Vに対して工事現場CSの手前で一時停止するように指示を行う。また、車両Vが走行可能になった場合には、交通整理員TCは、同図(B)に示すように、車両Vに対して工事現場CSを迂回して走行するように指示を行い、車両Vは、その指示にしたがって走行を開始する。
このようなシーンでは、交通整理員TCと車両Vのドライバとの間で、アイコンタクト等によって意思の疎通が図られるが、無人運転システム1の車両Vにはドライバは乗車していないため、交通整理員TCは車両Vと意思の疎通を図ることができない。そのため、交通整理員TCは、車両Vが停車や走行開始の指示を理解しているのか、走行開始を指示したときに、いつ走行を開始するのか、また、走行を開始した車両Vが工事現場CSに向かって直進せずに、指示通りに迂回してくれるのかが分からないため、交通整理員TCに違和感を与えるおそれがある。
本実施形態の走行経路表示装置は、上述した交通整理員TCや、車両Vの走行経路の近くに存在する歩行者等に、車両Vの走行によって違和感を与えないようにするために、走行経路又は回避経路を示す表示パターンを生成して、進行方向の路面に表示する。例えば、上述した図4(A)に示すシーンでは、図5(A)に示すように、交通整理員TCと交通整理員TCとを回避するように設定された回避経路を示す表示パターンPtを、車両Vのタイヤの外側の移動軌跡を表す2本の曲線によって構成し、車両Vの進行方向の路面に視認可能に表示する。
また、表示パターンPtの表示長さは、車両Vが交通整理員TCを避けて走行することが分かるように、車両Vの前部から、交通整理員TCまでの距離Ls以上の長さとしている。さらに、本実施形態の走行経路表示装置は、車両Vの進行方向が変わる前、すなわち、車両Vが回避経路に沿って自律走行を開始する前から、表示パターンPtを車両Vの進行方向の路面に視認可能に表示する。これにより、交通整理員TCは、車両Vが走行を開始する前にその走行経路を確認することができるので、交通整理員TCに違和感を与えずに車両Vを自律走行制御により走行させることができる。
また、パターン生成部27は、車両Vの走行に応じて表示パターンの形状を変化させる。例えば、図5(B)に示すように、車両Vが自律走行制御により回避経路に沿って自律走行を開始した場合には、パターン生成部27は、走行中の車両Vの位置に応じて表示パターンPtの形状を変化させる。さらに、表示パターンPtの形状を変化させる際にも、車両Vの前部から障害物までの距離よりも長い表示パターンPtを表示する。例えば、図5(B)に示す例では、形状変更後の表示パターンPtの長さを、車両Vの前部から、交通整理員TCよりも車両Vの進行方向の前方に配置されているパイロンPrまでの距離Ls以上としている。なお、表示パターンPtは、車両Vが回避経路を走行して元の走行経路に戻るまで表示される。
また、表示パターンとしては、図5(A)、(B)において説明した、車両Vのタイヤの外側の移動軌跡を表す2本の曲線以外に、図6(A)に示すように、1つ又は複数の矢印からなる表示パターンPtを表示してもよいし、同図(B)に示すように、車両Vの外形を示す矩形状の枠からなる表示パターンPtを、車両Vの移動先の位置に表示してもよい。
また、停止中の車両Vがどの程度の速度で走行を開始するかを示すために、車両Vの速度情報を回避経路の表示パターンPt~Ptとともに表示してもよい。例えば、図7に示す例では、表示パターンPtを構成する2本の曲線の間に、「XXkm/h」のように、速度情報SIを文字によって表示している。なお、このような文字情報による速度情報の表示に代えて、図5(A)に示す曲線状の表示パターンPtを、交通整理員TCや工事現場CSに向かって徐々に延びて行くように表示を制御し、その延びていく速度によって車両Vの速度を表現してもよい。また、図6(A)に示す矢印の表示パターンPtや、同図(B)に示す矩形状の枠からなる表示パターンPtにおいては、矢印や矩形枠を車両Vから交通整理員TCや工事現場CSに向かって移動するように表示を制御し、その移動速度によって車両Vの速度を表現してもよい。
次に、遠隔操作装置3について説明する。遠隔操作装置3は、図2に示すように、通信部31と、入力部32と、表示部33と、表示制御部34と、回避経路設定部35と、を備える。
通信部31は、ネットワークNWを介して車両Vと通信を行う。具体的には、通信部31は、管理サーバ5から要請された車両Vの遠隔操作を行う場合に、当該車両Vから遠隔操作に必要な各種の走行情報として、前方カメラ221F、後方カメラ221B、左側カメラ221L、右側カメラ221R、左後方カメラ221LB及び右後方カメラ221RBの画像データと、レーダ装置222a及びライダー装置222b、222cにより検出された障害物に関する障害物センサ情報と、車両Vの現在位置情報及び車両方向情報と、を受信する。また、通信部31は、例えば、車両Vが路上の障害物を回避して自律走行制御を継続できるようにするために、回避経路等の遠隔制御情報を車両Vに送信する。
入力部32は、遠隔操作装置3のオペレータにより操作される機器であり、車両Vの回避経路の生成などの各種操作を行うために用いられる。入力部32としては、例えば、ディスプレー上に配置されるタッチパネルやキーボード、マウスやジョイスティックなどのオペレータの手動操作を検知する装置や、マイク及び音声認識部を備えた音声入力装置等が用いられる。
表示部33は、液晶ディスプレー等の表示装置であり、車両Vを遠隔操作するための操作画面等が表示される。表示制御部34は、表示部33に操作画面を表示させる。この操作画面は、例えば、図8に示すように、俯瞰画面PVと、左側画面LVと、前方画面FVと、右側画面RVと、左後方画面LBVと、後方画面BVと、右後方画面RBVと、を備える。
俯瞰画面PVは、例えば、車両Vの現在位置情報に基づいて取得した地図画像又は衛星画像あるいは航空画像に、車両Vの上面画像と、レーダ装置222a及びライダー装置222b、222cにより検出された障害物センサ情報とが重ね合わせて表示される。左側画面LV、前方画面FV、右側画面RV、左後方画面LBV、後方画面BV及び右後方画面RBVには、車両Vから受信した左側カメラ221L、前方カメラ221F、右側カメラ221R、左後方カメラ221LB、後方カメラ221B、及び右後方カメラ221RBの画像データが、それぞれ表示される。
例えば、図9に示す俯瞰画面PVは、左側通行の片側1車線道路(上下2車線道路)の衛星画像である。この道路の図中下方から上方へと向かう上り車線L1と、図中上方から下方へと向かう下り車線L2には、それぞれ車両待避所L1s、L2sが設けられている。また、上り車線L1と下り車線L2との間の一部には、ゼブラゾーンZが設けられている。さらに、上り車線L1と下り車線L2との外側には、路肩U1、U2と、歩道J1、J2とがそれぞれ配置されている。また、上り車線L1には、自律走行制御により走行経路に沿って自律走行する車両Vの上面図が表示されている。また、車両Vの前方には、上り車線L1に存在する停車車両V(図10の前方画面FV参照)を、車両Vのライダー装置222b、222cにより検出した検出結果である障害物センサ情報FIが表示されている。障害物センサ情報FIには、停車車両Vの後部の輪郭のみが表示される。
図10は、図9に示す車両Vの左側画面LV、前方画面FV、右側画面RV、左後方画面LBV、後方画面BV及び右後方画面RBVを示している。前方画面FVには、前方カメラ221Fによって撮像された停車車両Vの後部が表示されている。なお、左側画面LV、前方画面FV、右側画面RV、左後方画面LBV、後方画面BV及び右後方画面RBVにおいて、ドットでハッチングされている部分は、車両Vのボディを示している。
回避経路設定部35は、走行順路に沿って設定された走行経路を自律走行制御により走行する車両Vが、停車車両や工事現場等の路上の障害物によって自律走行が行えなくなった場合に、路上の障害物を自律走行制御により回避するための回避経路を設定する。すなわち、回避経路設定部35は、車両Vの経路設定部24とともに、本発明の経路設定部に相当する。回避経路の設定は、入力部32を操作して、表示部33に表示されている俯瞰画面PV上で車両Vの前部から障害物を回避して元の走行経路に戻るまでの回避経路を入力することにより行われる。
図11は、図9に示す車両Vの回避経路を示す俯瞰画面PVである。遠隔操作装置3のオペレータは、車両Vの前部から、停車車両Vを回避するように、車両Vが通過する予定位置である経路ポイントPtを複数設定する。回避経路設定部35は、設定された複数の経路ポイントPtを接続して回避経路Raを生成する。俯瞰画面PVには、設定された複数の経路ポイントPtと、生成された回避経路Raと、回避経路Raに沿って走行する車両Vの移動軌跡Mtとが、衛星画像上に表示される。設定された回避経路Raは、通信部31によって車両Vに送信される。
次に、図12に示すフローチャートを参照し、本実施形態の作用について説明する。管理サーバ5は、乗客Pの携帯端末Tから予約情報を受信すると(ステップS1)、乗客Pを乗せて走行する車両Vと、乗車開始時刻と、目的地までの走行順路等を設定し(ステップS2)、携帯端末Tに予約確認情報を送信し、予約車両Vに運行情報を送信する(S3)。
車両Vは、管理サーバ5から送信された運行情報を通信部21により受信し、経路設定部24により運行情報の走行順路に基づいて、車両Vが走行順路上の車線からはみ出さずに走行するための走行経路を設定する(ステップS4)。
車両Vは、乗車開始時刻になると乗客Pを乗車させ、乗客Pを目的地まで送り届けるための自律走行制御を開始する(ステップS5)。この自律走行制御では、車両Vは、走行制御部25により駆動機構、変速機構及び制動機構等を制御して速度を調節するとともに、車両中心線VLが走行経路上を移動するように操舵機構を制御する。また、車両Vは、走行経路に沿って右折又は左折をする場合には、走行制御部25により駆動機構、変速機構及び制動機構を制御して速度を調節し、操舵機構及び方向指示器等を制御して右折又は左折を行う。さらに、車両Vは、現在位置情報と、地図データベースと、障害物認識部23の認識結果とに基づいて、進行方向に一時停止位置や、赤信号の交差点等が存在することが判明した場合には、走行制御部25により駆動機構、変速機構及び制動機構等を制御して車両Vの速度を低下させ、停車させる。
自律走行制御により走行中の車両Vは、センサ22の前方カメラ221F、後方カメラ221B、左側カメラ221L、右側カメラ221R、左後方カメラ221LB及び右後方カメラ221RBにより、車両Vの周囲を撮像する。また、自律走行中の車両Vは、センサ22のレーダ装置222a及びライダー装置222b、222cにより、車両Vの周囲の物体を検出する。車両Vの障害物認識部23は、センサ22の各カメラで撮像された画像データと、レーダ装置222a及びライダー装置222b、222cの検出結果である障害物センサ情報とを解析して、車両Vの周囲に存在する、自律走行に影響を及ぼす物体を認識する(ステップS6)。
車両Vの進行方向に、停車車両や工事現場等の路上の障害物が存在し、車両Vが車線からはみ出さずに自律走行制御が行えない場合には(ステップS7でNO)、走行制御部25は、自律走行制御により車両Vを一旦停車させ、管理サーバ5に支援要求信号を送信する(ステップS8)。車両Vから支援要求信号を受信した管理サーバ5は、複数台の遠隔操作装置3のうちから車両Vを遠隔操作する遠隔操作装置3を決定し、決定した遠隔操作装置3に支援要請を行い、支援要請を受け付けた遠隔操作装置3と車両Vとを通信可能に接続する(ステップS9)。
車両Vは、支援要請を受け付けた遠隔操作装置3に対し、車両情報取得部26により取得した画像データ等の各種走行情報を送信する(ステップS10)。この各種走行情報とは、前方カメラ221F、後方カメラ221B、左側カメラ221L、右側カメラ221R、左後方カメラ221LB及び右後方カメラ221RBにより撮像された画像データと、レーダ装置222a及びライダー装置222b、222cにより検出された障害物に関する障害物センサ情報と、車両Vの現在位置情報と、車両方向情報等である。
遠隔操作装置3は、車両Vから受信した画像データ等の各種データに基づいて、車両Vが障害物を回避して走行するための回避経路を設定する(ステップS11)。具体的には、遠隔操作装置3の表示制御部34は、表示部33に対し、車両V及び障害物センサ情報FIが衛星画像上に表示された俯瞰画面PVと、左側カメラ221Lにより撮像された左側画面LVと、前方カメラ221Fにより撮像された前方画面FVと、右側カメラ221Rにより撮像された右側画面RVと、左後方カメラ221LBにより撮像された左後方画面LBVと、後方カメラ221Bにより撮像された後方画面BVと、右後方カメラ221RBにより撮像された右後方画面RBVと、を表示する。
遠隔操作装置3のオペレータは、表示部33に表示された俯瞰画面PVと、左側画面LVと、前方画面FVと、右側画面RVと、左後方画面LBVと、後方画面BVと、右後方画面RBVと、に基づいて、車両Vの状況を把握し、入力部32を操作して、俯瞰画面PV上で障害物を回避するように複数の経路ポイントPtを設定する。遠隔操作装置3の回避経路設定部35は、設定された複数の経路ポイントPtを接続するようにして回避経路Raを生成する。俯瞰画面PVには、表示制御部34により、設定された複数の経路ポイントPtと、生成された回避経路Raと、回避経路Raに沿って走行する車両Vの移動軌跡Mtとが表示され、オペレータによって確認される。設定された回避経路Raは、通信部31によって車両Vに送信される(ステップS12)。
車両Vのパターン生成部27は、遠隔操作装置3から受信した回避経路を、パターン表示部28によって路面に表示するための表示パターンを生成する(ステップS13)。具体的には、パターン生成部27は、回避経路を示す表示パターンを路面に表示するために必要な、左側パターン表示部28Lと右側パターン表示部28Rの発光部と走査機構との制御データを生成する。生成された制御データは、パターン表示部28に入力される。パターン表示部28は、制御データにしたがって、左側パターン表示部28Lと右側パターン表示部28Rの発光部及び走査機構が動作させ、車両Vの進行方向の路面に、回避経路を示す表示パターンPtを視認可能に表示する(ステップS14)。
車両Vは、表示パターンPtの表示開始後、走行制御部25による自律走行制御により、回避経路を自律走行して障害物を回避する(ステップS15)。車両Vの走行制御部25は、障害物を回避して元の走行経路に戻った場合には(ステップS16でYES)、元の走行経路の自律走行制御を再開する(ステップS17)。また、車両Vは、現在位置情報に基づいて、乗客Pの目的地に到着した場合には(ステップS18でYES)、目的地で停車して自律走行制御を終了し、乗客Pを車両Vから降車させる(ステップS19)。
なお、本実施形態では、車両Vが自律走行制御により走行できなくなった場合に、遠隔操作装置3の回避経路設定部35で回避経路Raを設定し、この回避経路Raを示す表示パターンPtを生成して、車両Vの進行方向の路面に視認可能に表示しているが、車両Vが、経路設定部24で設定された通常の走行経路を自律走行制御により走行する場合に走行経路を示す表示パターンを生成し、車両Vの進行方向の路面に視認可能に表示してもよい。
例えば、管理サーバ5により設定された走行順路に、幅が狭く、歩道が設けられていないような道路が存在する場合、このような道路では、車両Vの近傍の歩行者等は、車両Vが道路のどこを走行するのか、また、どれくらいの速度で走行するのかが分からないため、車両Vの走行に違和感を持つ。そのため、通常の走行経路においても、走行経路を示す表示パターンを進行方向の路面に表示すれば、歩行者等に違和感を与えずに車両Vを自律走行制御により走行させることができる。なお、通常の走行経路の表示パターンは、例えば、車両Vの進行方向に歩行者や自転車等の物体が存在する場合に表示するのが好ましい。
以上で説明したように、本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施する、本実施形態の無人運転システム1は、自律走行制御機能を備えた車両Vを、自律走行制御により、又は車両Vの外部からの遠隔操作に基づく自律走行制御により走行させる場合に、車両Vを自律走行制御により走行させる回避経路Ra(走行経路)を設定し、回避経路Raを示す表示パターンPtを生成し、生成した表示パターンPtを、車両Vの進行方向の路面に視認可能に表示する。したがって、車両Vの近傍の歩行者や交通整理員TC等は、路面に表示された表示パターンPtから車両Vの回避経路Ra、すなわち、車両Vの進行方向を確認することができるので、歩行者や交通整理員TC等に違和感を与えずに車両Vを自律走行制御により走行させることができる。
また、本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施する、本実施形態の無人運転システム1は、車両Vの進行方向に物体が存在するか否かを検出し、物体を検出した場合に、表示パターンPtを車両Vの進行方向の路面に視認可能に表示する。したがって、車両Vの近傍の歩行者や交通整理員TC等は、物体を避けて車両Vが走行する場合であっても、路面に表示された表示パターンPtから車両Vの回避経路Ra、すなわち、車両Vの進行方向を確認することができるので、車両Vの進行方向に物体が存在する場合でも、歩行者や交通整理員TC等に違和感を与えずに車両Vを自律走行制御により走行させることができる。
さらに、本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施する、本実施形態の無人運転システム1は、物体を検出した場合に、走行経路として物体を回避する回避経路Raを設定し、回避経路Raを示す表示パターンPtを生成し、生成した表示パターンPtを、車両Vの進行方向の路面に視認可能に表示する。したがって、車両Vの近傍の歩行者や交通整理員TC等は、路面に表示された表示パターンPtから車両Vの回避経路Ra、すなわち、車両Vの進行方向を確認することができるので、車両Vが回避経路Raに沿って走行する場合でも、歩行者や交通整理員TC等に違和感を与えずに車両Vを自律走行制御により走行させることができる。
さらに、本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施する、本実施形態の無人運転システム1は、車両の進行方向が変わる前から、車両の進行方向の路面に視認可能に表示パターンPt1を表示するので、車両V0の近傍の歩行者や交通整理員TC等は、車両Vの進行方向が変わる前から車両Vの回避経路Raを確認することができ、歩行者や交通整理員TC等に違和感を与えずに車両Vを自律走行制御により走行させることができる。
さらに、本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施する、本実施形態の無人運転システム1は、表示パターンPtとともに、車両Vが回避経路Raを走行する際の速度情報SIを視認可能に表示するので、車両Vの近傍の歩行者や交通整理員TC等は、路面に表示された表示パターンPtから車両Vの回避経路Raと速度情報SIとを確認することができるので、歩行者や交通整理員TC等に違和感を与えずに車両Vを自律走行制御により走行させることができる。
さらに、本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施する、本実施形態の無人運転システム1は、物体までの距離以上の走行経路を表示パターンPtによって表示するので、物体の近傍の歩行者や交通整理員TCは、車両Vが物体の近傍をどのような走行経路で通過するかが確認できるので、歩行者や交通整理員TC等に違和感を与えずに車両Vを自律走行制御により走行させることができる。
《第2実施形態》
上記実施形態では、車両Vが走行経路又は回避経路を自律走行制御により走行する際に、走行経路又は回避経路を示す表示パターンを進行方向の路面に視認可能に表示するようにしたが、例えば、車両Vが走行する走行経路に一時停止位置が存在する場合に、車両Vが一時停止位置で一時停止することを示す一時停止情報を、一時停止位置に向かう路面に視認可能に表示してもよい。
本実施形態では、車両Vが管理サーバ5で設定された走行順路に沿って走行経路を自律走行制御により走行する場合に、地図データベースや、障害物認識部23の認識結果等から、交差点等の一時停止位置を検出する。車両Vは、図13に示すように、車線L1を走行して一時停止位置Spに接近した場合には、パターン生成部27によって、例えば、「この車両は、一時停止します」等の文章からなる一時停止情報の表示パターンPtを生成する。そして、車両Vは、生成した表示パターンPtを、パターン表示部28によって一時停止位置Spに向かう路面に視認可能に表示する。
このように、本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施する、本実施形態の無人運転システム1は、車両Vが走行する走行経路又は回避経路に一時停止位置Spが存在する場合に、車両Vが一時停止位置Spで一時停止することを示す一時停止情報の表示パターンPtを、一時停止位置Spに向かう路面に視認可能に表示するので、車両Vの近傍の歩行者等は、車両Vが停止する前から車両Vが一時停止位置Spで停止することを確認することができ、歩行者等に違和感を与えずに車両Vを自律走行制御により走行させることができる。
《第3実施形態》
また、車両Vの進行方向に、物体として人間を検出した場合には、その人間が検出済みであることを示す表示パターンを生成して、その人間に向かう路面に視認可能に表示してもよい。
本実施形態では、車両Vが管理サーバ5で設定された走行順路に沿って走行経路を自律走行制御により走行する場合に、センサ22及び障害物認識部23によって、車両Vの進行方向に存在する物体を検出する。車両Vは、図14に示すように、車線L1を自律走行制御により走行している際に、車両Vの進行方向に歩行者等の人間Hを検出した場合には、パターン生成部27によって、例えば、「この車両は、あなたを検出しています」等の文章からなる検出済み情報の表示パターンPtを生成する。そして、車両Vは、生成した表示パターンPtを、パターン表示部28によって、検出した人間Hに向かう路面に視認可能に表示する。
このように、本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施する、本実施形態の無人運転システム1は、車両Vの進行方向に検出された物体が歩行者等の人間Hであった場合に、その人間Hが検出済みであることを示す表示パターンPtを生成して、その人間Hに向かう路面に視認可能に表示するので、車両Vの近傍の人間Hは、車両Vが自分を認識していることを確認することができ、歩行者等に違和感を与えずに車両Vを自律走行制御により走行させることができる。
《第4実施形態》
さらに、表示パターンの表示エリア内に人間が存在するか否か、及び表示エリア内に進入しようとする人間が存在するか否かを検出し、表示エリア内に存在する人間を検出した場合又は表示エリア内に進入しようとする人間を検出した場合には、警告情報を報知するようにしてもよい。
本実施形態では、図15に示すように、車両Vが管理サーバ5で設定された走行順路に沿って走行経路を自律走行制御により走行し、走行経路又は回避経路を示す表示パターンPtを路面に視認可能に表示している場合に、センサ22及び障害物認識部23によって、表示パターンPtの表示エリア内に人間Hが存在するか否か、及び表示パターンPtの表示エリア内に進入しようとする人間Hが存在するか否かを検出する。車両Vは、表示パターンPtの表示エリア内に存在する人間H、又は表示パターンPtの表示エリア内に進入しようとする人間Hを検出した場合には、例えば、「車両走行中です、ご注意ください」等の文章からなる警告情報の表示パターンPtを生成し、表示パターンPtとともに検出した人間Hに向かう路面に視認可能に表示する。また、車両Vに搭載されたスピーカ等の音声出力装置29から、警告情報と同じ文言を音声によって出力してもよい。
このように、本発明に係る車両の走行経路表示方法及び車両の走行経路表示装置を実施する、本実施形態の無人運転システム1は、表示パターンPtの表示エリア内に存在する人間H、又は表示パターンPtの表示エリア内に進入しようとする人間Hを検出した場合に警告情報を報知するので、車両Vの近傍の人間Hは、自分が車両Vの進行方向にいることを確認することができ、事前に危険を回避することが可能となる。また、警告は、表示パターンPtによって行うので、交通混雑等により音声が聞き取り難い道路でも適切に警告することができる。また、音声によって警告することもできるので、交通混雑等により表示パターンPtが表示可能な路面の面積が小さい場合でも適切に警告することができる。したがって、本実施形態によれば、歩行者等に違和感を与えずに車両Vを自律走行制御により走行させることができる。
1…無人運転システム
…車両
21…通信部
22…センサ
221F…前方カメラ
221L…左側カメラ
221R…右側カメラ
221B…後方カメラ
221LB…左後方カメラ
221RB…右後方カメラ
222a…レーダ装置
222b、222c…ライダー装置
23…障害物認識部
24…経路設定部
25…走行制御部
26…車両情報取得部
27…パターン生成部
28…パターン表示部
28L…左側パターン表示部
28R…右側パターン表示部
3…遠隔操作装置
31…通信部
32…入力部
33…表示部
PV…俯瞰画面
LV…左側画面
RV…右側画面
BV…後方画面
LBV…左後方画面
RBV…右後方画面
34…表示制御部
35…回避経路設定部
4…車両管理センタ
5…管理サーバ
Ra…回避経路
Pt~Pt…表示パターン

Claims (12)

  1. 自律走行制御機能を備えた車両を、前記車両の外部からの遠隔操作に基づく自律走行制御により走行させる場合に、前記車両の周囲に存在する、自律走行に影響を及ぼす物体を検出し、
    前記物体により、前記車両が車線からはみ出さずに自律走行制御が行えない場合は、支援要求信号を出力し、
    前記支援要求信号を受けて、前記車両を遠隔操作する遠隔操作装置により設定された、前記物体を回避して走行する回避経路を取得し、
    前記回避経路を、前記車両を自律走行制御により走行させる走行経路として設定し、
    前記走行経路を示す表示パターンを生成し、
    前記走行経路を示す表示パターンを、前記車両の進行方向の路面に視認可能に表示する車両の走行経路表示方法。
  2. 前記車両の進行方向に物体が存在するか否かを検出し、
    前記物体を検出した場合に、前記走行経路を示す表示パターンを前記車両の進行方向の路面に視認可能に表示する請求項1に記載の車両の走行経路表示方法。
  3. 前記物体を検出した場合に、前記物体を回避して走行する走行経路として回避経路を設定し、
    前記回避経路を示す表示パターンを生成し、
    前記回避経路を示す表示パターンを、前記車両の進行方向の路面に視認可能に表示する請求項2に記載の車両の走行経路表示方法。
  4. 前記走行経路を示す表示パターンは、前記車両の進行方向が変わる前から前記車両の進行方向の路面に視認可能に表示する請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の走行経路表示方法。
  5. 前記走行経路を示す表示パターンとともに、前記車両が走行経路を走行する際の速度情報を示す表示パターンを視認可能に表示する請求項1~4のいずれか1項に記載の車両の走行経路表示方法。
  6. 前記車両が走行する走行経路に前記車両の一時停止位置が存在する場合に、前記車両が前記一時停止位置で一時停止することを示す表示パターンを、前記一時停止位置に向かう路面に視認可能に表示する請求項1~5のいずれか1項に記載の車両の走行経路表示方法。
  7. 前記走行経路を示す表示パターンは、前記物体までの距離以上の走行経路を表示する請求項2又は3に記載の車両の走行経路表示方法。
  8. 前記物体として人間を検出した場合に、前記人間が検出済みであることを示す表示パターンを、前記人間に向かう路面に視認可能に表示する請求項2、3又は7に記載の車両の走行経路表示方法。
  9. 前記表示パターンの表示エリア内に人間が存在するか否か、及び前記表示エリア内に進入しようとする人間が存在するか否かを検出し、
    前記表示エリア内に存在する人間を検出した場合、又は前記表示エリア内に進入しようとする人間を検出した場合に、警告情報を報知する請求項1~8のいずれか1項に記載の車両の走行経路表示方法。
  10. 前記警告情報を示す表示パターンを、前記人間に向かう路面に認可能に表示する請求項9に記載の車両の走行経路表示方法。
  11. 前記警告情報を音声によって報知する請求項9又は10に記載の車両の走行経路表示方法。
  12. 自律走行制御機能を備え、外部からの遠隔操作に基づく自律走行制御により走行する車両に用いられる走行経路表示装置であって、
    前記車両の周囲に存在する、自律走行に影響を及ぼす物体を検出するセンサと、
    前記物体により、前記車両が車線からはみ出さずに自律走行制御が行えない場合に、支援要求信号を出力する走行制御部と、
    前記支援要求信号を受けて、前記車両を遠隔操作する遠隔操作装置により設定された、前記物体を回避して走行する回避経路を取得し、前記回避経路を、前記車両を自律走行制御により走行させる走行経路として設定、前記走行経路を示す表示パターンを生成する表示パターン生成部と、
    前記走行経路を示す表示パターンを、前記車両の進行方向の路面に視認可能に表示するパターン表示部と、を備える車両の走行経路表示装置。
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