JP7281019B2 - 軌条車両 - Google Patents

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Description

本発明は、軌条車両に関する。
鉄道車両構体は、一般に、床面をなす台枠と、台枠の幅方向の端部に立設されるとともに側面をなす側構体と、台枠の長手方向の端部に立設される妻構体と、側構体および妻構体の上部に備えられる屋根構体とからなる。近年では、軽量化や製作性の向上を目的として、対向する2枚の面板とこれら面板同士を接続する複数のリブから成るアルミニウム合金製の中空押出形材によって、屋根構体、側構体、台枠などを構成し、鉄道車両構体に組み立てる手法が広まりつつある。
鉄道車両構体の台枠は、その上方空間および下方空間に空調用ダクトや床下機器が密集して配置されるため、それらとの干渉を回避した中空形材によって気密圧力に対する剛性や強度を如何にして確保するかという課題がある。この課題を解決する技術として、上面を構成する屋根構体と、側面を構成する側構体と、長手方向の端面を構成する妻構体と、下面を構成する台枠とから構成される鉄道車両構体において、台枠を二枚の面板と該面板同士を接続するリブから成る中空形材で構成し、台枠の幅方向中央部を構成する中空形材の厚みを台枠の幅方向端部を構成する中空形材の厚みより厚くすることが、特許文献1に開示されている。
特開2017-121824号公報
従来、高速でトンネルを通過する際に比較的大きな気密荷重が作用する鉄道車両構体の床面を構成する台枠は、台枠の長手方向の中央部に配置される中央部台枠と、この中央部台枠の長手方向の両端部に接続する端部台枠と、から構成されていた。
端部台枠は、連結器が収容される一対の中梁を介して鉄道車両構体に車両間の圧縮荷重、および引張り荷重が作用するため、鉄道車両構体の長手(レール)方向に押出し成形される中空形材により構成されると都合がよい。
一方、中央部台枠は、主に鉄道車両構体の床下に備えられる機器の荷重、および、気密荷重に抗するため、鉄道車両構体の幅(枕木)方向に沿って高い剛性を備える必要があった。このため、中央部台枠は、複数の略T字状の断面形状を備える補強リブを平板に一体に押出し成形した気密床と、この気密床の下部に枕木方向に押出し成形される略I型断面を有する複数の横梁と、を組み合わせることによって構成されていた。
しかしながら、中央部台枠は、台枠の幅方向の両端部に台枠の長手方向に沿って布設される一対の側梁の側面に複数の横梁を溶接する必要があり、部品点数が多いことに加えて製作性において解決するべき課題があった。
本発明は、気密荷重に抗する十分な剛性を備えるとともに、台枠の下方に電機品等を搭載できる十分な空間を有する軌条車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、代表的な本発明の軌条車両の一つは、
軌条車両の床面を構成する台枠が、
前記軌条車両の幅方向に押出し成形された中空形材を有する中央部台枠と、
前記軌条車両の長手方向に押出し成形された中空形材を有するとともに、前記中央部台枠を挟んだ両側にて、前記中央部台枠に接続される一対の端部台枠と、から構成され、
前記中央部台枠は、上面板と、前記上面板に略平行に配置される下面板と、前記上面板と前記下面板とを接続する複数の接続板と、からなる前記中空形材から構成される中央部床材を有しており、
前記端部台枠は、上面板と、前記上面板に略平行に配置される下面板と、前記上面板と前記下面板とを接続する複数の接続板と、からなる前記中空形材から構成される端部床材を有しており、
前記台枠は、前記軌条車両の幅方向の両端部に前記軌条車両の長手方向に沿って備えられる一対の側梁を有しており、
前記側梁は、前記中央部台枠と前記端部台枠とに跨って、一方の前記端部台枠の先端から、他方の前記端部台枠の後端に至る態様で備えられ、
前記側梁は、車外側面板と、前記車外側面板に略平行に置かれる車内側面板と、前記車外側面板と前記車内側面板とを接続する複数の接続リブと、前記車内側面板と一体に押出し成形された中央部床材支持部と、を有しており、
前記中央部床材支持部は、前記車内側面板と、第1傾斜板と、第2傾斜板と、から構成されるとともに前記台枠の長手方向に延伸する略三角筒状であり、
前記第1傾斜板および前記第2傾斜板の一方の端部は、前記側梁の前記車内側面板と前記側梁の前記接続リブとの接続部の近傍に接続しており、
前記第1傾斜板の他方の端部と、前記第2傾斜板の他方端部とは、接続しており、
前記第1傾斜板の一方の端部の近傍に前記中央部床材の前記上面板の前記台枠の幅方向の端部が接続するとともに、前記第1傾斜板の他方の端部の近傍に前記中央部床材の前記下面板の前記台枠の幅方向の端部が接続する、ことにより達成される。
本発明によれば、気密荷重に抗する十分な剛性を備えるとともに、台枠の下方に電機品等を搭載できる十分な空間を有する軌条車両を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、鉄道車両の側面図である。 図2は、鉄道車両の床面をなす台枠を下方から見た図(図1のA-A断面図)である。 図3は、中央部台枠の長手方向に交差する断面図(図2のB-B断面図)である。 図4は、第1実施形態の中央部台枠をなす側梁と中央部床材との接続部の拡大断面図(図3のD部拡大図)である。 図5は、第2実施形態の中央部台枠をなす側梁と中央部床材との接続部の拡大断面図であり、図3のD部拡大図に対応する。 図6は、第3実施形態の中央部台枠をなす側梁と中央部床材との接続部の拡大断面図であり、図3のD部拡大図に対応する。 図7は、端部台枠と中央部台枠とを接続する横梁の台枠の幅方向に交差する断面図(図2のC-C断面図)である。 図8は、台枠をなす中央部台枠の中央部床材を製造する過程を模式的に示した図である。 図9は、台枠を総組み立てする際の各ユニットを分解した状態で模式的に示した図である。 図10は、台枠を製造する過程を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。まず、軌条車両とは、敷設された軌道に沿って運行される車両の総称であり、鉄道車両、モノレール車両、新交通システムなどを示す。以降、軌条車両の代表例として、高速で走行する鉄道車両を例に挙げて説明する。
次に、各図における方向を定義する。鉄道車両の長手(レール)方向をx方向とし、鉄道車両の幅(枕木)方向をy方向とし、x方向およびy方向に交差する鉄道車両の高さ方向をz方向とする。以降、x方向、y方向、z方向と記す場合がある。
図1は、鉄道車両の鉄道車両の側面図である。鉄道車両1は、床面をなす台枠10と、台枠のy方向の両端部に立設される側構体20と、台枠10のx方向の両端部に立設される妻構体(図示なし)と、側構体20、および、妻構体の上端部に載置される屋根構体40と、からなる6面体である。側構体20は、複数の窓22や乗客等が乗降に供する乗降口24などを備える。
鉄道車両1は、x方向の両端部の下方を、車輪を有する台車7に支持されており、台車7をなす車輪は軌道5に沿ってその上面を転動する。
図2は、鉄道車両の床面をなす台枠を下方から見た図(図1のA-A断面図)である。台枠10は、台枠10のx方向の中央部に備えられる中央部台枠10aと、中央部台枠10aのx方向の両端部に備えられる端部台枠10bと、からなる。
台枠10のy方向の両端部にx方向に沿って備えられる一対の側梁11は、一対の端部台枠10bと、中央部台枠10aとの双方に跨って、端部台枠10bのx方向の一方の端部に備えられる一方の端梁12から、端部台枠10bのx方向の他方の端部に備えられる他方の端梁12に接続する態様で備えられる。すなわち、側梁11は、台枠10の先端から後端まで延在している。
端部台枠10bは、x方向に押出し成形される中空形材からなる端部床材15bと、端部床材15bのx方向の端縁に備えられる端梁12と、端部床材15bのy方向の端縁に備えられる一対の側梁11と、横梁16と、端梁12および枕梁14を接続する一対の中梁13と、からなる。図7を参照して、端部床材15bは、上面板15buと、上面板15buに略平行に配置される下面板15bdと、上面板15buと下面板15bdとを接続する複数の接続リブ15bcとを有する。
一対の中梁13の間には、鉄道車両を連結する連結器(図示なし)が収容される。鉄道車両に作用する大きな圧縮荷重および引張荷重は、連結器を介して中梁13に作用するため、中梁13を含む端部台枠10bにはx方向において高い剛性を備えることが要求される。このため、端部台枠10bは、x方向に押出し成形される中空形材からなる端部床材15bを備える。
一方、中央部台枠10aは、中央部台枠10aの下方に備えられる電機品等の重量と気密荷重とに耐えうる必要があるため、y方向において高い剛性を備えることが望まれる。このため、中央部台枠10aは、y方向に押出し成形される中空形材からなる中央部床材15aと、中央部床材15aのy方向の両端部をx方向に沿って備えられる側梁11と、から構成される。
図3は、中央部台枠の長手方向に交差する断面図(図2のB-B断面図)であるが、中心線70から側構体20(側梁11)に向かう一方の側のみを示す。台枠10のy方向の端部にx方向に沿う側梁11を備え、側梁11の上端部には側構体20が接続される。一対の側構体20は、y方向に押出し成形される中空形材からなる中央部床材15aによって接続される。
中央部床材15aの上方には、空調装置(図示なし)が生成した調和空気や、車内から空調装置へ還流する再循環空気などが流れるダクト64と、座席等(不図示)が配設される上床60を支持する上床支持部材63が備えられる。上床60のy方向端部からz方向に向かって、側構体20の車内側に、側内装材65が備えられる。中央部床材15aの下方には、電機品88等が備えられる。
中央部床材15aを、y方向に押し出し成形した中空形材(ダブルスキン形材)によって構成することによって、従来の中央部台枠を構成していた複数の横梁を省略し、中央部台枠10aの下方に、電機品88等を備える十分な空間を確保できる。
<第1実施形態>
図4は、第1実施形態の中央部台枠をなす側梁と中央部床材との接続部の拡大断面図(図3のD部拡大図)である。側梁11は、x方向に沿って押出し成形される中空形材から構成され、車外側面板11aと、車外側面板11aに略平行に置かれる車内側面板11bと、これら2枚の面板を接続する複数の接続リブ11cと、を有する。
さらに側梁11の車内側面板11bには、中央部床材15aを係止する一対の係止部11eが、押出し成形によって一体に形成される。一対の係止部11eは、車内側面板11bと接続リブ11cとの接合部の近傍に備えられる。接続リブ11cは、傾斜した態様で備えられても良いし、水平の態様で備えられても良い。図4では、水平の態様で備えられる接続リブ11c(接続水平リブ11ch)が、車外側面板11aと車内側面板11bと接続するとともに、その端部が下方の係止部11eの近傍に接続する例を示している。
中央部床材15aは、上面板15auと、下面板15adと、これら2枚の面板を接続する複数の接続リブ15acと、を有する。
中央部床材15aのy方向の端部が、一対の係止部11eの間に係合するようにして、側梁11の車内側面板11bに突き合わされたとき、中央部床材15aの上面板15auおよび下面板15adは、側梁11の車内側面板11bと接続リブ11cとの接合部の近傍に接合される(水平方向に見たときに上面板15auまたは下面板15adと該接合部の少なくとも一部が重なる)。
また、側梁11が接続水平リブ11chを備える場合は、中央部床材15aの下面板15adは、側梁11の接続水平リブ11chと略同一面上に位置する(水平方向に見たときに下面板15adと接続水平リブ11chの少なくとも一部が重なる)態様で車内側面板11bとの接合部の近傍に当接する。また、中央部床材15aの上面板15auは、接続リブ11cと車内側面板11bとの接合部の近傍に当接する(水平方向に見たときに上面板15auと該接合部の少なくとも一部が重なる)。
鉄道車両1には、例えば高速でトンネルを通過する際に、車内外の圧力差により気密荷重81が作用する。上記構成によれば、鉄道車両1に気密荷重81が作用して中央部床材15aが押し下げられて下面板15adが圧縮される方向に曲げモーメント81Mが生じる時、上面板15auおよび下面板15adは、側梁11の車内側面板11bと接続リブ11cとの接合部の近傍に接合されるので、中央部床材15aが側梁11に及ぼす荷重に側梁11の接続リブ11cが抗するため、側梁11の車内側面板11bの過度の変形を抑制して高い強度(剛性)を備える台枠10を提供することができる。
さらに、側梁11が接続水平リブ11chを有する場合、下面板15adと同一平面に備えられる接続水平リブ11chが、下面板15adが側梁11を押圧する荷重に抗するので、側梁11の車内側面板11bの過度の変形を抑制して高い強度(剛性)を備える台枠10を提供することができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態の中央部台枠をなす側梁と中央部床材との接続部の拡大断面図であり、図3のD部拡大図に対応する。第1実施形態と共通する部位および機能に係わる記述を省略して、第2実施形態の特有の構成とその機能を中心に記述する。
第2実施形態において、側梁11の車内側(図3の中心線70の側)に、車内側面板11bから中央部床材支持部18を一体に押出成形によって備えたものである。中央部床材支持部18は、第1傾斜板11gと第2傾斜板11hを有しており、第1傾斜板11gと、第2傾斜板11hと、車内側面板11bとでx方向に延伸する略三角筒状の形態を備える。
第1傾斜板11gおよび第2傾斜板11hの一方の端部は、2枚の接続リブ11cと車内側面板11bとの接続部の近傍に接続する(水平方向に見たときに該端部と該接続部の少なくとも一部が重なる)。第1傾斜板11gの他方の端部は、第2傾斜板11hの他方の端部に接続される。第1傾斜板11gの端部と第2傾斜板11hの端部との接続部には、係止部11eが一体に備えられる。
中央部床材15aの上面板15auは、第1傾斜板11gの一方の端部と車内側面板11bとの接続部に接合され、中央部床材15aの下面板15adは、第1傾斜板11gと第2傾斜板11hとの接合部の係止部11eに接合される。第1傾斜板11gの一方の端部と車内側面板11bとの接続部に対し、係止部11eは、中心線70側にシフトしている。一方、中央部床材15aの上面板15auのy方向端部は、下面板15adのy方向端部に対して、側梁11側にシフトしている。このため、中央部床材15aを側梁11に容易に組み付けることができる。
この構成によって、鉄道車両1に気密荷重81が作用して、中央部床材15aが押し下げられて下面板15adが圧縮される方向に曲げモーメント81Mが生じる時、下面板15adをy方向に支持する第1傾斜板11gおよび第2傾斜板11hとは、下面板15adが側梁11を押圧する荷重に抗するので、側梁11の車内側面板11bの過度の変形を抑制して高い強度(剛性)を備える台枠10を提供することができる。
さらに、側梁11と一体にx方向に備えられる中央部床材支持部18によって、台枠10のx方向の剛性を高めることができる。
図6は、第3実施形態の中央部台枠をなす側梁と中央部床材との接続部の拡大断面図であり、図3のD部拡大図に対応する。第1実施形態および第2実施形態と共通する部位および機能に係わる記述を省略して、第3実施形態の特有の構成とその機能を中心に記述する。
第3実施形態は、中央部床材支持部18を、側梁11から独立するとともに、x方向に押出成形された別部品として構成した例である。中央部床材支持部18は、z方向に沿う第1面板18aと、第1面板18aにほぼ平行に備えられる第2面板18bと、これら両面板を接続する複数の接続面板18c1~18c3および接続水平面板18chと、から構成される。第2面板18bのz方向の両端部には、中央部床材15aを係止する係止部18gが備えられる。
中央部床材支持部18の第1面板18aのz方向の上端部が、側梁11の車内側面板11bに備えられる一方の係止部11eに接続され、第1面板18aのz方向の下端部が、側梁11の車内側面板11bに備えられる一方の係止部11eに接続される。
中央部床材支持部18の第2面板18bに、中央部床材15aのy方向の端部を当接させたとき、中央部床材15aの上面板15auは、中央部床材支持部18をなす接続水平面板18chと、略同一面に位置する(水平方向に見たときに上面板15auと接続水平面板18chの少なくとも一部が重なる)。
この構成によって、鉄道車両1に気密荷重81が作用して、中央部床材15aが押し下げられて、その上面板15auに引張り荷重が作用し、下面板15adが圧縮荷重が作用する方向に曲げモーメント81Mが生じる時、上面板15auが中心線70(図3参照)に向けて引っ張られる荷重に、中央部床材支持部18をなす接続水平面板18chが抗し、さらに、中央部床材支持部18をなす接続面板18c2と18c3とが、下面板15adが側梁11を押圧する荷重に抗することができる。
本実施形態によれば、中央部床材支持部18の過度の変形を抑制して高い強度(剛性)を備える台枠10を提供することができる。さらに、中央部床材支持部18を側梁11と一体に押出し成形するのではなく、側梁11と独立した別部品で構成することによるメリットがある。x方向に十分が剛性を備える端部台枠10bを構成する部分の側梁11では中央部床材支持部18は不要となる場合がある。そのような場合、例えば上述した実施形態のように側梁11と中央部床材支持部18とを押出し成形により一体で形成したときは、端部台枠10bに対応して、軽量化のために余分な中央部床材支持部18を取り除く作業が行われるが、そのための工数がかかる。本実施形態のように、別部品としてx方向長さの短い中央部床材支持部18を側梁11に取り付けるようにすれば、台枠の製造工数を削減できる。
なお、軽量化のために、中央部床材支持部18の接続面板18c1を省略するとともに、第1面板18aの高さ方向寸法を接続水平面板18chから接続面板18c3の下端部に至る寸法とする中央部床材支持部18を採用してもよい。
図7は、端部台枠と中央部台枠とを接続する横梁の台枠の幅方向に交差する断面図(図2のC-C断面図)である。横梁16は、端部台枠10bの台枠10のx方向の中央部寄りに備えられており、端部台枠10bと中央部台枠10aとを接続するために用いられる。
横梁16は、y方向に押出し形成された中空形材からなる部材であり、上部に矩形状の断面形状を備えるとともに、その下部に略台形状の断面形状を一体に備える。したがって、横梁16の下端部のx方向寸法L2は、横梁16の上端部のx方向寸法L1より、大きく設定されている。横梁16の上部には、端部台枠10bを構成する端部床材15bのx方向端部を係止する係止部16fが備えられ、横梁16の下部には、中央部台枠10aを構成する中央部床材15aのx方向の端部を係止する係止部16eが備えられる。一対の係止部のうちz方向下方側の係止部16eは、z方向上方側の係止部16eに対して、中央部台枠10a側にシフトしている。一方、中央部床材15aの上面板15auのx方向端部は、下面板15adのx方向端部に対して、横梁16側にシフトしている。
この構成によって、台枠10を総組する時、一対の端部台枠10bと、一対の側梁11と、を接合した後に、中央部床材15aを上方から垂下しつつ横梁16に載置するのみで、中央部床材15aの上面板15auと下面板15adの端部を、横梁16の2つの係止部16eに接続することができる。
以上の構成によって、特に、中央部台枠10aを少ない部品点数で製作できるとともに、押出し方向をy方向とする押出し形材を用いて気密荷重等に抗する十分な剛性を備える台枠10を有する鉄道車両を提供することができる。さらに、以上の構成によれば、従来の中央部台枠を構成していた複数の横梁を供しないので、中央部台枠の高さ方向寸法を小さくでき、台枠の下方に電機品等を搭載できる十分な空間を有する鉄道車両を提供することができる。
<台枠の製作方法>
図8は、台枠をなす中央部台枠の中央部床材を製造する過程を模式的に示した図である。ここでは、中空押出し形材を定盤に並べた後、これら形材を接合して中央部床材15aの基となるパネルを製造する。この時、中空押出し形材の押出し方向寸法は、台枠10に中央部床材15aを組み込んだ時の中央部床材15aのx方向寸法L1に加工代寸法αを加えた寸法とする(図8(a))。
次に、このパネルを押出し方向に交差する方向に、押出し方向寸法W1で4つのパネルA~D(例示)に切断する。この寸法W1は、台枠10に中央部床材15aを組み込んだ時の中央部床材15aのy方向寸法である(図8(b))。
次に、中空押出し形材の押出し方向に交差する方向に、切断したパネルA~Dを押出し方向を揃えて定盤に並べた後(図8(c))、パネルA~Dを溶接により接合してy方向寸法W1、x方向寸法L1の中央部床材15aを製造する。
図9は台枠を総組み立てする際の各ユニットを分解した状態で模式的に示した図であり、図10は台枠を製造する過程を示すフローチャートである。以下、台枠10の組み立て工程を、ステップごとに説明する。
ステップS10において、台枠10の組み立てを開始する。
ステップS20において、端梁12と横梁16と端部床材15bと枕梁14と中梁13とからなる端部台枠10bに相当する構造を、2台準備する。
ステップS30において、図8に示すように、全長L1(x方向寸法)の中央部床材15aからなる中央部台枠10aに相当する構造を、1台準備する。
ステップS40において、全長L0(x方向寸法)の側梁11を、2本準備する。
ステップS50において、端部台枠10bに相当する構造と側梁11とを接続して、全長L0の台枠10の枠組みを製造する。これにより、端部台枠10bに相当する構造と側梁11とで囲われた矩形状の空間を持つ台枠10の枠組みが生じる。
ステップS60において、全長L1(x方向寸法)の中央部床材15aを、ステップS50で製造した台枠10の枠組みに接合して、全長L0の台枠10が完成する。
ステップS70において、台枠10の組み立てを終了する。
なお、端部台枠10bに相当する構造または中央部台枠10aに相当する構造は、台枠10を組み立てする作業場以外の場所でアウトワークによって製造されてもよい。
また、図示はしないが、端部台枠10bをなす端梁12、枕梁14、中梁13、横梁16と、側梁11と、から枠体に組むステップと、端部床材15bと中央部床材15aとを、この枠体に組み付けるステップと、を有する製造方法によって台枠10を製造しても良い。
以上の製造方法によって総組み立てされた台枠10は、押出し方向をy方向とする押出し形材を用いて気密荷重等に抗する十分な剛性を備える台枠10を有する鉄道車両を提供することができる。さらに、以上の構成によれば、従来の中央部台枠を構成していた複数の横梁を供しないので、中央部台枠の高さ方向寸法を小さくでき、台枠の下方に電機品等を搭載できる十分な空間を有する鉄道車両を提供することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、上記以外の様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…鉄道車両、 5…軌道、
7…台車、 10…台枠、
10a…中央部台枠、 10b…端部台枠、
11…側梁、 11a…車外側面板、
11b…車内側面板、 11c…接続リブ、
11ch…接続水平リブ、 11e…係止部、
11g…第1傾斜板、 11h…第2傾斜板、
12…端梁、 13…中梁、
14…枕梁、 15a…中央部床材、
15au…上面板、 15ac…接続リブ、
15ad…下面板、 15b…端部床材、
15bu…上面板、 15bc…接続リブ、
15bd…下面板、 16…横梁、
16e、16f…係止部、 18…中央部床材支持部、
18a…第1面板、 18b…第2面板、
18c1~18c3…接続面板、 18ch…接続水平面板、
18e…係止部、 20…側構体、
22…窓、 24…乗降口、
40…屋根構体、 60…上床、
63…上床支持部材、 64…ダクト、
65…側内装材、 70…中心線(車体幅方向)、
81…気密荷重、 81M…曲げモーメント
88…電機品、
L0…台枠10(側梁11)x方向(全長)寸法、
L1…中央部台枠10aのx方向(全長)寸法、
x…長手(レール方向)、 y…幅(枕木)方向、
z…高さ方向

Claims (1)

  1. 軌条車両の床面を構成する台枠は、
    前記軌条車両の幅方向に押出し成形された中空形材を有する中央部台枠と、
    前記軌条車両の長手方向に押出し成形された中空形材を有するとともに、前記中央部台枠を挟んだ両側にて、前記中央部台枠に接続される一対の端部台枠と、から構成され、
    前記中央部台枠は、上面板と、前記上面板に略平行に配置される下面板と、前記上面板と前記下面板とを接続する複数の接続板と、からなる前記中空形材から構成される中央部床材を有しており、
    前記端部台枠は、上面板と、前記上面板に略平行に配置される下面板と、前記上面板と前記下面板とを接続する複数の接続板と、からなる前記中空形材から構成される端部床材を有しており、
    前記台枠は、前記軌条車両の幅方向の両端部に前記軌条車両の長手方向に沿って備えられる一対の側梁を有しており、
    前記側梁は、前記中央部台枠と前記端部台枠とに跨って、一方の前記端部台枠の先端から、他方の前記端部台枠の後端に至る態様で備えられ、
    前記側梁は、車外側面板と、前記車外側面板に略平行に置かれる車内側面板と、前記車外側面板と前記車内側面板とを接続する複数の接続リブと、前記車内側面板と一体に押出し成形された中央部床材支持部と、を有しており、
    前記中央部床材支持部は、前記車内側面板と、第1傾斜板と、第2傾斜板と、から構成されるとともに前記台枠の長手方向に延伸する略三角筒状であり、
    前記第1傾斜板および前記第2傾斜板の一方の端部は、前記側梁の前記車内側面板と前記側梁の前記接続リブとの接続部の近傍に接続しており、
    前記第1傾斜板の他方の端部と、前記第2傾斜板の他方端部とは、接続しており、
    前記第1傾斜板の一方の端部の近傍に前記中央部床材の前記上面板の前記台枠の幅方向の端部が接続するとともに、前記第1傾斜板の他方の端部の近傍に前記中央部床材の前記下面板の前記台枠の幅方向の端部が接続する、
    ことを特徴とする軌条車両。
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