JP7276673B2 - 分析装置、提供装置、判定方法、提供方法、判定プログラムおよび提供プログラム - Google Patents
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Description
このような特許文献1および2に記載の技術を超えて、切削工具における切刃の状態をより正確に判定することが可能な技術が望まれる。
本開示によれば、切削工具における切刃の状態の判定に関する優れた機能を実現することができる。
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
図1は、本開示の実施の形態に係る工具システムの構成を示す図である。
図3は、本開示の実施の形態に係る切削工具を工作機械に取り付けた状態を示す図である。
図4は、本開示の実施の形態に係るセンサモジュールの構成を示す図である。
処理部23は、センサモジュール20が起動されると、分析装置200との通信接続を確立する接続処理を行う。
加速度センサ21は、加速度を計測し、計測した加速度を示すアナログ信号を処理部23へ出力する。ひずみセンサ22は、ひずみを計測し、計測したひずみを示すアナログ信号を処理部23へ出力する。
図5は、本開示の実施の形態に係る提供装置の構成を示す図である。
記憶部350は、切削加工される被削材に関する情報および切削加工に用いられる切刃に関する情報の少なくともいずれか一方のデータベースを記憶する。
再び図5を参照して、取得部320は、切削工具100を用いて切削加工される被削材を特定するための情報および切削工具100における切刃を特定するための情報の少なくともいずれか一方を含む特定情報である特定情報SP1を取得する。
提供部330は、記憶部350のデータベースDB1,DB2における情報であって、取得部320によって取得された特定情報SP1に対応する情報、を含む切削情報を分析装置200へ提供する。
更新部340は、記憶部350におけるデータベースDB1,DB2を更新する。たとえば、更新部340は、分析装置200における切刃の状態の判定結果に基づいて、データベースDB1,DB2の内容を更新する。
図10は、本開示の実施の形態に係る分析装置の構成を示す図である。
計測情報取得部231は、切削工具100に設けられたセンサの計測結果に関する情報である計測情報を取得する。
機械側情報取得部235は、工作機械から各種情報を取得する。
たとえば、機械側情報取得部235は、切削工具100を用いた切削動作の制御に用いられる制御情報を取得する。機械側情報取得部235は、制御情報取得部の一例である。
たとえば、機械側情報取得部235は、被削物の2次元バーコードBwの読み取り結果を示す読取情報Rwを工作機械から取得する。
たとえば、機械側情報取得部235は、切削加工の結果を示す加工結果情報を工作機械から取得する。
結果情報取得部234は、切削工具100を用いた切削加工の結果に関する情報である加工結果情報を取得する。
種類情報取得部233は、被削材の種類を示す情報および切刃の種類を示す情報の少なくともいずれか一方を含む種類情報を取得する。
切削情報取得部232は、切削工具100を用いて切削加工される被削材に関する情報および切刃に関する情報の少なくともいずれか一方を含む切削情報を取得する。より詳細には、切削情報取得部232は、提供装置300から切削情報を取得する。
入力受付部240は、分析装置200における図示しないキーボードおよびマウス等の操作部を介して各種情報をユーザから受け付ける。
判定部220は、計測情報取得部231によって取得された計測情報および切削情報取得部232によって取得された切削情報に基づいて、切刃の状態を判定する。ここにおいて、切刃の状態とは、たとえば切刃の寿命に関する状態である。
更新部270は、結果情報取得部234によって取得された加工結果情報に基づいて、提供装置300の記憶部350におけるデータベースDB1,DB2の内容を更新する。たとえば、更新部270は、加工結果情報および判定部220における判定結果に基づいて、提供装置300の記憶部350におけるデータベースDB1,DB2の内容を更新する。
なお、本開示の実施の形態に係る分析装置200では、種類情報取得部233は、通信部210から読取情報Rcを受けて、記憶部280における対応情報Tcに基づいて、受けた読取情報Rcが示す切削インサート1の型番を特定することにより型番情報Mcを生成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。
また、本開示の実施の形態に係る分析装置200では、種類情報取得部233は、通信部210から型番情報Msを受ける構成であるとしたが、これに限定するものではない。
また、本開示の実施の形態に係る分析装置200では、機械側情報取得部235は、制御情報を工作機械における制御部から取得する構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、機械側情報取得部235は、入力受付部240から制御情報を受ける構成であってもよい。より詳細には、ユーザは、切削加工の開始前に、NCプログラム等の制御情報を分析装置200における入力受付部240に入力する。入力受付部240は、ユーザから受け付けた制御情報を機械側情報取得部235へ出力する。
また、本開示の実施の形態に係る分析装置200では、種類情報取得部233は、機械側情報取得部235から読取情報Rwを受けて、記憶部280における対応情報Twに基づいて、受けた読取情報Rwが示す被削物の型番を特定することにより型番情報Mwを生成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。
また、本開示の実施の形態に係る分析装置200では、結果情報取得部234は、加工結果情報を機械側情報取得部235から受ける構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、結果情報取得部234は、入力受付部240から加工結果情報を受ける構成であってもよい。より詳細には、ユーザは、切削加工の終了後、表面粗さセンサ等の各種センサを用いて、被削物における加工面の表面粗さ、ならびに切刃の欠損の有無および摩耗量を計測する。ユーザは、計測結果を示す加工結果情報を分析装置200における入力受付部240に入力する。入力受付部240は、ユーザから受け付けた加工結果情報を結果情報取得部234へ出力する。
また、本開示の実施の形態に係る分析装置200では、判定部220は、突き出し情報を入力受付部240から受ける構成であるとしたが、これに限定するものではない。
また、本開示の実施の形態に係る分析装置200では、切削情報取得部232は、閾値を含む切削情報をネットワーク301および通信部210経由で提供装置300から受信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。
また、本開示の実施の形態に係る分析装置200では、切削情報取得部232は、実加工時間Wtおよび実加工回数Wnを含む切削情報をネットワーク301および通信部210経由で提供装置300から受信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、切削情報取得部232は、入力受付部240から切削情報を受ける構成であってもよい。より詳細には、ユーザは、切削加工の開始前に、提供装置300におけるデータベースDB3,DB4にアクセスすることにより、実加工時間Wtおよび実加工回数Wnを確認し、確認した実加工時間Wtおよび実加工回数Wnを入力受付部240に入力する。入力受付部240は、ユーザから受け付けた実加工時間Wtおよび実加工回数Wnを含む切削情報を切削情報取得部232へ出力する。
本開示の実施の形態に係る工具システムにおける各装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートおよびシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
[付記1]
切削工具における切刃の状態を判定する分析装置であって、
前記切削工具に設けられたセンサの計測結果に関する情報である計測情報を取得する計測情報取得部と、
前記切削工具を用いて切削加工される被削材に関する情報および前記切刃に関する情報の少なくともいずれか一方を含む切削情報を取得する切削情報取得部と、
前記計測情報取得部によって取得された前記計測情報および前記切削情報取得部によって取得された前記切削情報に基づいて、前記切刃の状態を判定する判定部とを備え、
前記計測情報取得部、前記切削情報取得部および前記判定部は、プロセッサにより実現される、分析装置。
切削工具における切刃の状態を判定する分析装置であって、
前記切削工具に設けられたセンサの計測結果に関する情報である計測情報を取得する計測情報取得部と、
前記切削工具を用いて切削加工される被削材に関する情報および前記切刃に関する情報の少なくともいずれか一方を含む切削情報を取得する切削情報取得部と、
前記計測情報取得部によって取得された前記計測情報および前記切削情報取得部によって取得された前記切削情報に基づいて、前記切刃の状態を判定する判定部とを備え、
前記分析装置は、さらに、
前記被削材の種類を示す情報および前記切刃の種類を示す情報の少なくともいずれか一方を含む種類情報を取得する種類情報取得部を備え、
前記切削情報取得部は、前記種類情報取得部によって取得された前記種類情報が示す種類に対応する前記切削情報を取得し、
前記種類情報取得部は、前記切刃を有する切削インサートの型番を示す2次元バーコードの読み取り結果、および被削材の型番を示す2次元バーコードの読み取り結果の少なくともいずれか一方を含む読取情報を取得し、取得した前記読取情報に基づいて、前記種類情報を生成する、分析装置。
切削工具における切刃の状態を判定する分析装置へ情報を提供する提供装置であって、
切削加工される被削材に関する情報および切削加工に用いられる切刃に関する情報の少なくともいずれか一方のデータベースを記憶する記憶部と、
前記切削工具を用いて切削加工される被削材を特定するための情報および前記切削工具における前記切刃を特定するための情報の少なくともいずれか一方を含む特定情報を取得する取得部と、
前記データベースにおける情報であって前記取得部によって取得された前記特定情報に対応する情報、を含む切削情報を前記分析装置へ提供する提供部とを備え、
前記記憶部は、不揮発性メモリであり、
前記取得部および前記提供部は、プロセッサにより実現される、提供装置。
切削工具における切刃の状態を判定する分析装置へ情報を提供する提供装置であって、
切削加工される被削材に関する情報および切削加工に用いられる切刃に関する情報の少なくともいずれか一方のデータベースを記憶する記憶部と、
前記切削工具を用いて切削加工される被削材を特定するための情報および前記切削工具における前記切刃を特定するための情報の少なくともいずれか一方を含む特定情報を取得する取得部と、
前記データベースにおける情報であって前記取得部によって取得された前記特定情報に対応する情報、を含む切削情報を前記分析装置へ提供する提供部とを備え、
前記提供装置は、さらに、前記分析装置における前記切刃の状態の判定結果に基づいて、前記データベースの内容を更新する更新部を備える、提供装置。
3A 固定用部材
3B 固定用部材
10 切削部
20 センサモジュール
21 加速度センサ
22 ひずみセンサ
23 処理部
24 通信部
25 記憶部
26 検知部
29 電池
50 刃物台
100 切削工具
200 分析装置
201 無線親機
210 通信部
220 判定部
231 計測情報取得部
232 切削情報取得部
233 種類情報取得部
234 結果情報取得部
235 機械側情報取得部
240 入力受付部
250 加工制御部
260 通知部
270 更新部
280 記憶部
300 提供装置
301 ネットワーク
310 通信部
320 取得部
330 提供部
340 更新部
350 記憶部
400 工具システム
401 センサパケット
Bs 2次元バーコード
L 突き出し量
Claims (9)
- 切削工具における切刃の状態を判定する分析装置であって、
前記切削工具に設けられたセンサの計測結果に関する情報である計測情報を取得する計測情報取得部と、
前記切削工具を用いた切削加工の開始前に、前記切刃に関する情報であって前記切刃の消耗を示す消耗情報を含む切削情報を取得する切削情報取得部と、
前記計測情報取得部によって取得された前記計測情報および前記切削情報取得部によって取得された前記切削情報に基づいて、前記切刃の状態を判定する判定部とを備え、
前記切削情報取得部は、複数の切刃と、切刃の異常の判定に用いられる閾値を設定するための閾値情報との対応関係を示す第2のデータベースを記憶する記憶部を有する提供装置から、前記切削工具における前記切刃に対応する前記閾値情報をさらに含む前記切削情報を取得し、
前記切削情報取得部は、前記切刃の実加工時間および前記切刃の実加工回数の少なくともいずれか一方を示す前記消耗情報を含む前記切削情報を取得し、
前記判定部は、前記計測結果と、前記消耗情報が示す前記切刃の消耗の度合いに応じて補正された前記閾値との比較結果に基づいて、前記切刃の状態を判定する、分析装置。 - 前記切削情報取得部は、複数の前記切刃を備える切削インサートにおける、前記各切刃の実加工時間および前記各切刃の実加工回数の少なくともいずれか一方を示す前記消耗情報を含む切削情報を取得する、請求項1に記載の分析装置。
- 前記分析装置は、さらに、
前記切削工具を用いて切削加工される被削材の種類を示す情報および前記切刃の種類を示す情報の少なくともいずれか一方を含む種類情報を取得する種類情報取得部を備え、
前記切削情報取得部は、前記種類情報取得部によって取得された前記種類情報が示す種類に対応する前記切削情報を取得する、請求項1または請求項2に記載の分析装置。 - 前記分析装置は、さらに、
前記切削工具を用いた切削動作の制御に用いられる制御情報を取得する制御情報取得部を備え、
前記判定部は、前記制御情報取得部によって取得された前記制御情報にさらに基づいて、前記切刃の状態を判定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の分析装置。 - 前記分析装置は、さらに、
前記切削工具を用いた切削加工の結果に関する情報である加工結果情報を取得する結果情報取得部と、
前記結果情報取得部によって取得された前記加工結果情報に基づいて、前記第2のデータベースの内容を更新する更新部とを備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の分析装置。 - 前記更新部は、前記判定部における判定結果にさらに基づいて、前記第2のデータベースの内容を更新する、請求項5に記載の分析装置。
- 切削工具における切刃の状態を判定する分析装置における判定方法であって、
前記切削工具に設けられたセンサの計測結果に関する情報である計測情報を取得するステップと、
前記切削工具を用いた切削加工の開始前に、前記切刃に関する情報であって前記切刃の消耗を示す消耗情報を含む切削情報を取得するステップと、
取得した前記計測情報および前記切削情報に基づいて、前記切刃の状態を判定するステップとを含み、
前記切削情報を取得するステップにおいては、複数の切刃と、切刃の異常の判定に用いられる閾値を設定するための閾値情報との対応関係を示す第2のデータベースを記憶する記憶部を有する提供装置から、前記切削工具における前記切刃に対応する前記閾値情報をさらに含む前記切削情報を取得し、
前記切削情報を取得するステップにおいては、前記切刃の実加工時間および前記切刃の実加工回数の少なくともいずれか一方を示す前記消耗情報を含む前記切削情報を取得し、
前記切刃の状態を判定するステップにおいては、前記計測結果と、前記消耗情報が示す前記切刃の消耗の度合いに応じて補正された前記閾値との比較結果に基づいて、前記切刃の状態を判定する、判定方法。 - 切削工具における切刃の状態を判定する分析装置において用いられる判定プログラムであって、
コンピュータを、
前記切削工具に設けられたセンサの計測結果に関する情報である計測情報を取得する計測情報取得部と、
前記切削工具を用いた切削加工の開始前に、前記切刃に関する情報であって前記切刃の消耗を示す消耗情報を含む切削情報を取得する切削情報取得部と、
前記計測情報取得部によって取得された前記計測情報および前記切削情報取得部によって取得された前記切削情報に基づいて、前記切刃の状態を判定する判定部、
として機能させるためのプログラムであり、
前記切削情報取得部は、複数の切刃と、切刃の異常の判定に用いられる閾値を設定するための閾値情報との対応関係を示す第2のデータベースを記憶する記憶部を有する提供装置から、前記切削工具における前記切刃に対応する前記閾値情報をさらに含む前記切削情報を取得し、
前記切削情報取得部は、前記切刃の実加工時間および前記切刃の実加工回数の少なくともいずれか一方を示す前記消耗情報を含む前記切削情報を取得し、
前記判定部は、前記計測結果と、前記消耗情報が示す前記切刃の消耗の度合いに応じて補正された前記閾値との比較結果に基づいて、前記切刃の状態を判定する、判定プログラム。 - 前記切削情報取得部は、切刃の実加工時間および切刃の実加工回数の少なくともいずれか一方に関する情報の第1のデータベースを記憶する記憶部、を有する前記提供装置から前記消耗情報を含む前記切削情報を取得し、
前記判定部は、前記計測情報に基づいて、前記切刃を用いて被削物の切削加工を行った時間である切削時間、および前記切刃を用いて切削加工した被削物の個数である切削個数の少なくともいずれか一方を示す使用結果情報を生成し、
前記分析装置は、さらに、
前記判定部により生成された前記使用結果情報に基づいて、前記第1のデータベースの内容を更新する更新部を備える、請求項1に記載の分析装置。
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