JP2017030065A - 切削加工装置及び切削加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】加工形状の複雑さに拘わらず、簡易な構成で切削工具の摩耗や欠損が検出可能な切削加工装置及び切削加工方法を提供する。
【解決手段】被加工物15を切削加工する切削工具13と、前記被加工物に隣接して設けられた試料片16と、該試料片の加工状態を計測するセンサ19と、制御部とを具備し、前記センサにより前記切削工具で切削加工した前記試料片の加工状態が計測され、前記センサの計測結果を基に前記制御部が前記切削工具の摩耗や欠損を検出する。
【選択図】図2
【解決手段】被加工物15を切削加工する切削工具13と、前記被加工物に隣接して設けられた試料片16と、該試料片の加工状態を計測するセンサ19と、制御部とを具備し、前記センサにより前記切削工具で切削加工した前記試料片の加工状態が計測され、前記センサの計測結果を基に前記制御部が前記切削工具の摩耗や欠損を検出する。
【選択図】図2
Description
本発明は、被加工物に溝加工等の切削加工を行う切削加工装置、特に切削工具の摩耗や欠損を検出可能な切削加工装置及び切削加工方法に関するものである。
従来、旋削やフライス加工等を行う切削工具の摩耗や欠損をインプロセスで検出する方法としては、主軸トルクの変化、切削抵抗の変化、AE(Acoustic Emission)信号等を検出し、利用するものがある。従来の方法の場合、素材の固さやバラツキ、送り速度や切込み量等の切削条件の変化や、その他の外乱ノイズの影響を受け易い為、切削工具の正確な摩耗や欠損を検出するのは困難である。
又、加工後の被加工物の加工面には、切削工具の刃先の状態が転写されることから、切削工具ではなく加工後の被加工物の加工面を表面粗さ測定器により計測し、計測された加工面の表面粗さ表面形状を基に、切削工具の摩耗や欠損を検出するものもある。
尚、特許文献1には、切削加工状態にある被加工物に対し、該被加工物の直径より広い幅のレーザ光を照射すると共にレーザ光を受光し、受光値の最大値と最小値との差を基にして前記被加工物の表面切削肌粗さをインラインで測定し、該表面切削肌粗さが所定値以上となったときに切削加工ラインを自動的に停止するインライン切削肌粗さ測定方法が開示されている。
又、特許文献2には、切削後の被加工物の表面形状を測定して表面形状データを取得し、該表面形状データをフーリエ変換した上でバンドパスフィルタにより工具摩耗と関係のある特定周波数帯域のパーシャルオーバオール値を算出し、求めた値と予め設定された判定基準値とを比較して工具の摩耗の限界を判定する切削工具の摩耗検出方法が開示されている。
然し乍ら、複雑で深い溝加工を行う切削加工の場合、加工後の被加工物の加工面を、例えば表面粗さ測定器で計測する為には、測定器の接触探触子を切削工具と同様に移動可能とする必要があり、装置構成が複雑となり、製造コストも増大する。
本発明は、加工形状の複雑さに拘わらず、簡易な構成で切削工具の摩耗や欠損が検出可能な切削加工装置及び切削加工方法を提供するものである。
本発明は、被加工物を切削加工する切削工具と、前記被加工物に隣接して設けられた試料片と、該試料片の加工状態を計測するセンサと、制御部とを具備し、前記センサにより前記切削工具で切削加工した前記試料片の加工状態が計測され、前記センサの計測結果を基に前記制御部が前記切削工具の摩耗や欠損を検出する切削加工装置に係るものである。
又本発明は、前記センサは、前記試料片の表面粗さ、表面形状を計測可能であり、前記制御部は前記センサにより計測された交換直後の前記切削工具により切削加工された前記試料片の表面粗さ又は表面形状と、切削加工進行後の前記切削工具により切削加工された前記試料片の表面粗さ又は表面形状とを基に、前記切削工具の摩耗や欠損を検出する切削加工装置に係るものである。
又本発明は、前記センサは、切削加工時の振動、切削抵抗を検出可能であり、前記制御部は前記センサにより検出された交換直後の前記切削工具により切削加工された際の前記試料片の振動又は切削抵抗と、切削加工進行後の前記切削工具により切削加工された際の前記試料片の振動又は切削抵抗とを基に、前記切削工具の摩耗や欠損を検出する切削加工装置に係るものである。
更に又本発明は、交換直後の切削工具により試料片を切削加工する工程と、交換直後の前記切削工具による前記試料片の加工状態を計測する工程と、前記切削工具により被加工物を切削加工する工程と、切削加工進行後の前記切削工具による前記試料片の加工状態を計測する工程と、切削加工進行前後の計測結果を基に前記切削工具の摩耗や欠損を検出する工程とを有する切削加工方法に係るものである。
本発明によれば、前記被加工物の加工状態に拘わらず、前記センサにより前記試料片の状態を計測するだけでよいので、前記センサに前記切削工具と同様の動きをさせる必要がなく、装置構成を簡易化できると共に製造コストの低減を図ることができるという優れた効果を発揮する。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、図1に於いて、本発明の第1の実施例に係る切削加工装置について説明する。
切削加工装置1は、図1中Y軸方向に延出するベース2を有し、該ベース2にY軸方向に移動可能なスライドテーブル2aが設けられている。又、門型フレーム3が前記ベース2を挾む様該ベース2上に設けられている。前記門型フレーム3には昇降ユニット4が設けられ、該昇降ユニット4は昇降ガイド(図示せず)を介して昇降モータ5,5により図1中Z軸方向に昇降可能となっている。
尚、前記昇降ユニット4の上下には、前記昇降ガイドを覆う蛇腹状の保護部材6,6が設けられている。該保護部材6,6は、前記昇降ユニット4の上面及び下面に取付けられ、該昇降ユニット4の昇降に伴い伸縮する。前記保護部材6,6が伸縮することにより、前記昇降ユニット4の上下位置に拘わらず前記昇降ガイドが外部に露出するのを防止し、該昇降ガイドに切粉等が侵入するのを防止している。
前記昇降ユニット4には横行ユニット7が設けられ、該横行ユニット7はガイドシャフト(図示せず)を介して横行モータ8により図1中X軸方向に移動可能となっている。前記ガイドシャフトは、蛇腹状の保護部材9で覆われ、該保護部材9は前記横行ユニット7の移動に伴い伸縮する様になっている。
該横行ユニット7にはホルダ保持ユニット11が設けられ、該ホルダ保持ユニット11は図1中A軸方向に回転可能となっている。又、該ホルダ保持ユニット11に工具ホルダ12が保持され、該工具ホルダ12にテーパエンドミル等の切削工具13が保持されている。
該切削工具13は、前記ホルダ保持ユニット11を介してA軸方向に回転可能であり、前記横行ユニット7を介してX軸方向に移動可能であると共に、前記昇降ユニット4を介してZ軸方向に昇降可能となっている。
前記スライドテーブル2a上には、回転テーブル14が設けられている。該回転テーブル14は図1中C軸方向に回転可能となっている。該回転テーブル14上には、溝加工を行う被加工物15(図2(A)〜図2(C)参照)が保持されると共に、該被加工物15に隣接して試料片16(図2(A)〜図2(C)参照)が保持される。
尚、該試料片16は、前記被加工物15と同材質としてもよいし、快削鋼や快削黄銅の様に加工性がよく前記切削工具13の刃先の状態が転写され易い材質のものを用いてもよい。
前記ベース2に隣接してセンサユニット17が固定的に設けられている。又、該センサユニット17は、前記ベース2の上方迄延出するアーム部18を有し、該アーム部18の先端部の下面に前記試料片16の表面形状を計測する為のセンサ19が設けられている。該センサ19は、前記スライドテーブル2a、前記回転テーブル14の可動範囲内に位置している。前記センサ19は、前記試料片16の表面粗さや表面形状(加工状態)を計測可能なセンサ、例えばレーザセンサであり、該試料片16にレーザ光を照射した際の反射状態を検出して該試料片16の表面粗さや表面形状を計測可能となっている。
又、前記切削加工装置1は、PC等の制御部21を有している。該制御部21は、前記スライドテーブル2a、前記昇降ユニット4、前記横行ユニット7、前記ホルダ保持ユニット11、前記工具ホルダ12、前記回転テーブル14にそれぞれ設けられた駆動モータ(図示せず)に接続され、前記制御部21により各駆動モータが制御されることで、前記スライドテーブル2a、前記昇降ユニット4、前記横行ユニット7、前記ホルダ保持ユニット11、前記工具ホルダ12、前記回転テーブル14の駆動が制御され、前記被加工物15に対して5軸制御の切削加工が行われる様になっている。
又、前記制御部21は、前記センサ19に接続され、該センサ19に前記試料片16の表面粗さや表面形状の計測を行わせると共に、計測結果がフィードバックされる様になっている。
更に、前記制御部21はHDDやメモリ等の記憶部22を有している。該記憶部22には、各駆動モータの駆動を制御する為の駆動制御プログラム、後述する前記被加工物15に対する加工処理を行う為のシーケンスプログラム、前記センサ19により計測された前記試料片16の表面形状データを基に前記切削工具13の交換が必要かどうかを判断する為の表面形状評価プログラム等のプログラムが格納されると共に、前記センサ19により計測された前記試料片16の表面形状データや前記切削工具13の交換が必要かどうかを判断する為の閾値等が格納される様になっている。
次に、図2(A)〜図2(C)及び図3のフローチャートを用い、第1の実施例に於ける前記被加工物15に対する切削加工処理について説明する。
STEP:01 先ず始めに、交換直後で摩耗のない前記切削工具13を前記工具ホルダ12に取付け、前記制御部21が前記スライドテーブル2a及び前記回転テーブル14の駆動モータを駆動させ、該回転テーブル14を前記切削工具13の下方へと移動させ、交換直後の前記切削工具13により前記試料片16の表面に対して切削加工を行う(図2(B)参照)。切削加工は単純加工、例えば所要量の切込みで前記試料片16を直進移動させる。尚、該試料片16に対する加工量は、前記切削工具13の刃先の状態が転写される程度でよい。
STEP:02 前記試料片16の切削加工が終了すると、次に前記制御部21により前記スライドテーブル2a及び前記回転テーブル14の駆動モータが駆動され、該回転テーブル14が前記センサ19の下方へと移動され、該センサ19により切削加工された前記試料片16の例えば表面形状が計測される(図2(C)参照)。この時の前記センサ19による計測結果は、前記記憶部22に格納される。
STEP:03 前記試料片16の表面形状計測が終了すると、前記制御部21により前記被加工物15を前記切削工具13の下方へと移動させた後、前記被加工物15に対する溝加工等の切削加工が所定時間行われる(図2(A)参照)。尚、該被加工物15に対する切削加工を行う時間や距離は、該被加工物15の材質や溝形状等の種々の条件により適宜設定される。
STEP:04 該被加工物15に対して所定時間切削加工が行われた後、前記制御部21により前記切削工具13の刃先の状態を検査するかどうかが判断される。尚、検査するかどうかの判断は、前記被加工物15の材質や溝形状等の種々の条件により予め決定しておいてもよいし、プログラムで適時判断してもよい。予め決定する方法としては、例えば一定の加工距離毎に検査を行う様にする方法がある。プログラムで適時判断する方法としては、例えば前記切削工具13交換後の累積加工距離をプログラムで計算して、予め設定しておいた加工距離の閾値を超えた場合は検査を行う様にする方法がある。
STEP:05 STEP:04にて前記切削工具13の検査を行わないと判断されると、前記制御部21により前記被加工物15の切削加工が終了したかどうかが判断される。前記制御部21が切削加工が終了したと判断すると、切削加工処理を終了し、切削加工が終了していないと判断すると、再度STEP:03の前記被加工物15の切削加工が行われる。
STEP:06 STEP:04にて前記切削工具13の検査を行うと判断されると、前記制御部21により摩耗欠損検出処理が行われる。該制御部21は、前記回転テーブル14を前記切削工具13の下方へと移動させ、切削加工進行後の前記切削工具13により前記試料片16の表面に対して切削加工を行わせる(図2(B)参照)。この場合の該試料片16の加工は、STEP:01と同様の切削条件で行われる。
STEP:07 該試料片16の切削加工が完了すると、前記制御部21は前記回転テーブル14を前記センサ19の下方へと移動させ、該センサ19によりSTEP:06で切削加工された前記試料片16の表面形状を計測させる(図2(C)参照)。この時の前記センサ19による計測結果は、前記記憶部22に格納される。
STEP:08 次に、前記制御部21は、前記記憶部22に格納された交換直後の前記切削工具13により切削加工された前記試料片16の表面形状計測結果と、切削加工進行後の前記切削工具13により切削加工された前記試料片16の表面形状計測結果を基に、前記切削工具13の刃先の状態、即ち摩耗や欠損がないかを評価する。評価方法としては、例えば2つの表面形状計測結果の相関係数を演算し、相関係数により評価する。
STEP:09 前記制御部21は、STEP:08での評価結果を、予め設定された閾値と比較し、前記切削工具13の交換が必要であるかを判断する。該切削工具13の交換が不要であると判断されると、摩耗欠損検出処理を終了し、再度STEP:03の前記被加工物15の切削加工が行われる。
STEP:10 STEP:09にて前記切削工具13の交換が必要であると判断されると、該切削工具13を新しい切削工具13と交換した後、摩耗欠損検出処理を終了し、再度STEP:03の前記被加工物15の切削加工が行われる。
上記したSTEP:01〜STEP:10を繰返すことで、前記切削加工装置1による前記被加工物15に対する切削加工処理が完了し、所望の形状の溝加工等を行うことができる。
上述の様に、第1の実施例では、前記被加工物15に隣接して前記回転テーブル14上に前記試料片16を設け、交換直後の前記切削工具13と切削加工進行後の該切削工具13でそれぞれ前記試料片16の表面を切削加工して前記切削工具13の刃先の状態を転写し、前記試料片16の表面形状を前記センサ19で計測し、計測結果を基に前記切削工具13の摩耗や欠損を検出している。
従って、該切削工具13による加工後の前記試料片16の加工面の表面形状計測は、前記被加工物15の溝形状に拘わらず、前記回転テーブル14を前記センサ19の下方へと移動させるだけでよいので、該センサ19を前記切削工具13と同様の多軸制御可能な構造とする必要がなく、前記センサ19を固定的に設けることができる。従って、前記切削加工装置1の装置構成を簡易化させることができ、製造コストの低減を図ることができる。
又、前記切削工具13による加工後の前記試料片16の加工面の表面形状計測は、前記センサ19を前記切削工具13と同様に移動させる必要がなく、前記回転テーブル14の移動と前記センサ19への計測指示だけで行えるので、表面形状計測を行なう際の制御の簡易化を図ることができる。
又、第1の実施例は、前記ベース2に隣接して前記センサユニット17、前記アーム部18、前記センサ19を設けると共に、前記回転テーブル14上に前記試料片16を保持するだけでよいので、既存の切削加工装置に対して別途機構を追加することなく容易に適用可能であり、汎用性を高めることができる。
尚、前記スライドテーブル2aを有さず、前記回転テーブル14がY軸方向に移動できない場合には、前記センサユニット17をY軸方向に移動可能な構成とすればよい。この場合に於いても、前記センサ19に対して1軸のみの駆動機構を設けるだけでよいので、装置構成を簡易化でき、製造コストの低減を図ることができる。
又、該センサ19として接触探触子を有する表面粗さ測定器を用いる場合も、接触探触子により前記試料片16の加工面の表面粗さを計測するだけでよいので、装置構成を簡易にすることができる。
次に、図4に於いて、本発明の第2の実施例について説明する。尚、図4中、図2(A)〜図2(C)中と同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施例では、回転テーブル14上に被加工物15と隣接してセンサ23を保持し、該センサ23上に試料片16を保持している。
前記センサ23は、前記試料片16の加工状態を検出可能なセンサ、例えば該試料片16の振動周波数や振幅を検出可能な加速度センサや、切削抵抗(荷重)を検出可能なロードセル等が用いられる。尚、前記試料片16の材質は、前記被加工物15と同材質であってもよいし、快削鋼や快削黄銅等、加工性がよく切削工具13の刃先の状態が転写され易い材質を用いてもよい。
第2の実施例に於ける摩耗欠損検出処理は、先ず交換直後の前記切削工具13により前記試料片16の表面を切削加工し、その時の前記センサ23の検出値(交換時検出値)を記憶部22(図1参照)に格納すると共に、前記交換時検出値を基に閾値を設定する。
又、前記被加工物15を所定時間切削加工し、切削加工進行後の前記切削工具13により前記試料片16の表面を切削加工し、その時の前記センサ23の検出値(進行後検出値)を前記記憶部22に格納する。
前記交換時検出値と前記進行後検出値との差と前記閾値とが制御部21(図1参照)により比較されることで、前記切削工具13の摩耗や欠損が検出され、該切削工具13の交換が必要であるかが判断される。
第2の実施例に於いても、前記被加工物15に隣接して前記回転テーブル14上に前記センサ23を保持し、該センサ23上に前記試料片16を保持するだけでよいので、装置構成が簡易であり、製造コストの低減を図ることができると共に、既存の切削加工装置に対して別途検出機構を設けることなく容易に適用可能である。
又、第2の実施例では、前記センサ23上に前記試料片16を保持している。前記センサ23に加速度計が用いられた場合、該試料片16は軽量で小さな金属片でよいので、重量による計測可能な周波数範囲が制限されることがなく、広い周波数範囲での計測が可能となり、前記切削工具13の摩耗や欠損の検出精度を向上させることができる。
又、前記交換時検出値と前記進行後検出値との差を基に前記切削工具13の摩耗や欠損を検出するので、前記被加工物15の切削加工と前記試料片16の切削加工とで加工条件を一致させる必要がない。従って、例えば前記切削工具13の回転数を少なくする等、前記試料片16の切削加工を前記センサ23にて高精度に計測可能な周波数範囲で行うことができ、前記切削工具13の摩耗や欠損を高精度に検出することができる。
更に、快削鋼や快削黄銅を前記試料片16として用いることで、計測を行なう際の外乱ノイズの大きな要因の1つであるクーラントを使用することなく切削加工を行うことが可能となり、前記切削工具13の摩耗や欠損をより高精度に検出することができる。
尚、第2の実施例では、前記センサ23として加速度センサやロードセルを例示しているが、AEセンサを前記センサ23として用いてもよく、前記切削工具13の主軸トルクの計測結果を基に該切削工具13の摩耗や欠損を検出してもよい。
又、第1の実施例、第2の実施例では、テーパエンドミルにより溝加工を行う場合について説明したが、旋盤加工、フライス加工、平削り、ドリル加工等を行う場合にも、前記試料片16の表面形状を計測して前記切削工具13の摩耗や欠損の検出が可能であるのは言う迄もない。更に、第1の実施例と第2の実施例とを組合わせてもよい。
1 切削加工装置 13 切削工具
14 回転テーブル 15 被加工物
16 試料片 19 センサ
21 制御部 23 センサ
14 回転テーブル 15 被加工物
16 試料片 19 センサ
21 制御部 23 センサ
Claims (4)
- 被加工物を切削加工する切削工具と、前記被加工物に隣接して設けられた試料片と、該試料片の加工状態を計測するセンサと、制御部とを具備し、前記センサにより前記切削工具で切削加工した前記試料片の加工状態が計測され、前記センサの計測結果を基に前記制御部が前記切削工具の摩耗や欠損を検出する切削加工装置。
- 前記センサは、前記試料片の表面粗さ、表面形状を計測可能であり、前記制御部は前記センサにより計測された交換直後の前記切削工具により切削加工された前記試料片の表面粗さ又は表面形状と、切削加工進行後の前記切削工具により切削加工された前記試料片の表面粗さ又は表面形状とを基に、前記切削工具の摩耗や欠損を検出する請求項1に記載の切削加工装置。
- 前記センサは、切削加工時の振動、切削抵抗を検出可能であり、前記制御部は前記センサにより検出された交換直後の前記切削工具により切削加工された際の前記試料片の振動又は切削抵抗と、切削加工進行後の前記切削工具により切削加工された際の前記試料片の振動又は切削抵抗とを基に、前記切削工具の摩耗や欠損を検出する請求項1に記載の切削加工装置。
- 交換直後の切削工具により試料片を切削加工する工程と、交換直後の前記切削工具による前記試料片の加工状態を計測する工程と、前記切削工具により被加工物を切削加工する工程と、切削加工進行後の前記切削工具による前記試料片の加工状態を計測する工程と、切削加工進行前後の計測結果を基に前記切削工具の摩耗や欠損を検出する工程とを有する切削加工方法。
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