JP7272879B2 - 配線基板製造方法及び配線基板の中間構造体 - Google Patents

配線基板製造方法及び配線基板の中間構造体 Download PDF

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Description

本発明は、配線基板製造方法及び配線基板の中間構造体に関する。
従来、例えば絶縁性樹脂からなる絶縁層と銅などの金属からなる配線層とを有する薄膜層を積層した配線基板が知られている。このような配線基板の製造過程では、セミアディティブプロセスが採用されることがある。すなわち、各薄膜層の配線層が形成される際には、絶縁層の上面にレジストが塗布され、パターニングが行われる。そして、例えば電解銅めっきによって微細な配線パターンの配線層が形成された後、レジストが除去される。
このような薄膜層を積層した配線基板は、例えばガラスなどを材料とする支持体上で作製され、デパネルされることがある。すなわち、支持体上で薄膜層を積層し、完成した配線基板を支持体から剥離することがある。
特開2007-150171号公報
ところで、上述したセミアディティブプロセスにおいて、レジストは、例えばスピンコータによって塗布され、プリベークと呼ばれる工程で加熱されて固化される。しかしながら、プリベークにおける熱が配線基板全体に一様に伝導せず、レジストの固化状態にむらが生じるという問題がある。この結果、パターニングの精度が低下し、例えば配線層の配線幅などにばらつきが生じることがある。
特に、支持体上で薄膜層が積層される場合には、例えばホットプレートにより支持体の下方から加熱されても支持体の上面に形成される薄膜層に熱が十分に伝導せず、レジストの加熱が不十分になることがある。このため、レジストの固化状態が安定せず、微細な配線が困難になる。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、配線の精度を向上し微細配線を実現することができる配線基板製造方法及び配線基板の中間構造体を提供することを目的とする。
本願が開示する配線基板製造方法は、1つの態様において、支持体の側面、及び前記支持体の下面側を被覆する金属層を形成する工程と、前記支持体の上面側に形成され、前記金属層と接続するシード層を形成する工程と、前記シード層上に未硬化のレジストを形成する工程と、前記金属層を加熱し、前記金属層から前記シード層へ伝導する熱によって前記レジストを硬化する工程と、前記レジストをパターニングする工程とを有する。
本願が開示する配線基板製造方法及び配線基板の中間構造体の1つの態様によれば、配線の精度を向上し微細配線を実現することができるという効果を奏する。
図1は、一実施の形態に係る基板の構造を示す図である。 図2は、一実施の形態に係る中間構造体の構成を示す図である。 図3は、一実施の形態に係る第1配線基板の製造方法を示すフロー図である。 図4は、ガラス支持体の具体例を示す図である。 図5は、パッド形成工程の具体例を示す図である。 図6は、ダイシング工程の具体例を示す図である。 図7は、フラッシュエッチング工程の具体例を示す図である。 図8は、絶縁層形成工程の具体例を示す図である。 図9は、ビアホール形成工程の具体例を示す図である。 図10は、電解銅めっき工程の具体例を示す図である。 図11は、化学機械研磨工程の具体例を示す図である。 図12は、デパネルされた第1配線基板の構成を示す図である。 図13は、接着層形成工程の具体例を示す図である。 図14は、第2配線構造体形成方法を示すフロー図である。 図15は、絶縁層形成工程の具体例を示す図である。 図16は、シード形成工程の具体例を示す図である。 図17は、レジスト形成工程の具体例を示す図である。 図18は、プリベークについて説明する図である。 図19は、電解銅めっき工程の具体例を示す図である。 図20は、シード除去工程の具体例を示す図である。
以下、本願が開示する配線基板製造方法及び配線基板の中間構造体の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、一実施の形態に係る基板の構造を示す図である。図1においては、一実施の形態に係る基板の断面を模式的に示している。図1に示す基板は、第1配線基板100と第2配線基板200とが積層されてなる積層型配線基板である。以下の説明においては、図1の第2配線基板200から第1配線基板100へ向かう方向が上であり、第1配線基板100から第2配線基板200へ向かう方向が下であるものとするが、第1配線基板100及び第2配線基板200は、例えば上下反転して製造及び使用されても良く、任意の姿勢で製造及び使用されて良い。
第1配線基板100は、基層となる第1配線構造体110と、複数の薄膜層が積層された第2配線構造体120とを有する。第1配線構造体110の下面には、電極パッド111が形成される。電極パッド111は、例えば銅などの導電体により形成され、第1配線基板100が第2配線基板200に接合される際の接続端子となる。また、電極パッド111は、第2配線構造体120の配線とビア112を介して接続される。
第2配線基板200は、コア層210と、コア層210の上面に積層されたビルドアップ層220と、コア層210の下面に積層されたビルドアップ層230とを有する。ビルドアップ層220の上面には、電極パッド221が形成され、ビルドアップ層230の下面には、電極パッド231が形成される。電極パッド221は、例えば銅などの導電体により形成され、第2配線基板200が第1配線基板100に接合される際の接続端子となる。電極パッド231は、例えば銅などの導電体により形成され、第2配線基板200がマザーボード等の外部部品に接合される際の接続端子となる。また、コア層210の内部、ビルドアップ層220の内部及びビルドアップ層230の内部には、電極パッド221と電極パッド231とを電気的に接続する配線が形成される。
第1配線基板100は、第2配線基板200に搭載される。すなわち、第1配線基板100の接続端子である電極パッド111と第2配線基板200の接続端子である電極パッド221とが、はんだ201により接合されている。そして、第1配線基板100の下面(つまり、第1配線構造体110の下面)と第2配線基板200の上面との間に接着層101が形成され、接着層101は、第1配線基板100の側面の一部を被覆した状態で第1配線基板100と第2配線基板200とを接着する。
このように接着層101及びはんだ201によって接合される第1配線基板100と第2配線基板200とは、別々に製造される。第1配線基板100は、例えばガラスを材料とする支持体上で製造される。すなわち、ガラス支持体上で第1配線構造体110の上面に第2配線構造体120が積層されることにより第1配線基板100が作製されると、ガラス支持体から第1配線基板100がデパネルされる。
図2は、第1配線基板100を製造する過程で形成される中間構造体の構成を示す図である。この中間構造体は、ガラス支持体300と、ガラス支持体300の下方に形成される絶縁層310と、ガラス支持体300の上方に形成される第1配線構造体110と、第1配線構造体110の上面に積層される第2配線構造体120とを有する。また、中間構造体は、ガラス支持体300、絶縁層310及び第1配線構造体110の側面と、絶縁層310の下面とを被覆する電解銅めっき層320を有する。
ガラス支持体300は、上面が平坦な支持体であり、この上面に剥離層301、第1金属層302及び第2金属層303が形成されている。第1金属層302より上層が剥離層301から剥離されることにより、第1配線基板100が得られる。第1金属層302は、例えばチタンなどの金属層であり、第2金属層303のエッチングに用いられるエッチング液に対してエッチング耐性を有する。第2金属層303は、例えば銅などの金属層であり、電極パッド111が形成される部分以外ではエッチングによって除去される。第1金属層302及び第2金属層303は、それぞれ例えばスパッタリングにより形成される。
絶縁層310は、例えば絶縁性樹脂からなる層であり、ガラス支持体300の下方に形成されてガラス支持体300を補強する。絶縁層310は、第1配線構造体110に含まれる絶縁層と同様の構造を有しても良く、第1配線構造体110及び第2配線構造体120の製造過程でガラス支持体300が変形することを抑制する。
第1配線構造体110は、第1絶縁層113、第2絶縁層114及び第3絶縁層115を有する例えば厚さ60μm程度の構造体である。第1絶縁層113は、例えばエポキシ樹脂又はポリイミド樹脂等の熱硬化により硬化する絶縁性樹脂を用いて形成される。第2絶縁層114は、第1絶縁層113の上方に隣接して積層され、ガラス繊維等の補強部材に絶縁性樹脂を含浸させて形成される。第2絶縁層114に補強部材が含まれることで、第1配線基板100の強度が向上する。第2絶縁層114の補強部材に含浸される絶縁性樹脂は、例えばエポキシ樹脂又はポリイミド樹脂等の熱硬化により硬化する樹脂である。第3絶縁層115は、第2絶縁層114の上方に隣接して積層され、例えばエポキシ樹脂又はポリイミド樹脂等の熱硬化により硬化する絶縁性樹脂を用いて形成される。
第1絶縁層113及び第2絶縁層114には、電極パッド111が埋設される。電極パッド111は、例えば銅などの導電体により形成され、第1配線基板100が第2配線基板200に接合される際の接続端子として用いられる。第2絶縁層114及び第3絶縁層115には、ビア112が埋設される。ビア112は、第2絶縁層114及び第3絶縁層115を貫通して、電極パッド111と第2配線構造体120の配線とを接続する。
第2配線構造体120は、第1薄膜層121、第2薄膜層122、第3薄膜層123及び第4薄膜層124を有する。ここでは、第1配線構造体110の上面に4層の薄膜層が積層されて第2配線構造体120が形成されるものとしたが、第1配線構造体110の上面に積層される薄膜層は4層でなくても良い。第1~4薄膜層121~124は、それぞれ例えば厚さ5μmの絶縁層上に厚さ2μmの微細配線を含む配線層125が形成されて構成される厚さ7μm程度の薄膜層である。第1~4薄膜層121~124の配線層125は、それぞれ絶縁層を貫通するビア126によって接続される。
第1~4薄膜層121~124の絶縁層は、例えば感光性の絶縁性樹脂を用いて形成される。それぞれの絶縁層の上方に微細な配線層125が形成される際には、絶縁層の上面にレジストが形成されてパターニング及び電解銅めっきが施される。レジスト形成時のプリベーク工程においては、例えばホットプレート上に中間構造体が載置されてレジストが加熱されるが、ホットプレートからの熱は電解銅めっき層320と各薄膜層121~124の表面のシードとを伝導し、レジストを満遍なく加熱する。第2配線構造体120の形成工程については、後に詳述する。
電解銅めっき層320は、ガラス支持体300、絶縁層310及び第1配線構造体110の側面と、絶縁層310の下面とを被覆する。電解銅めっき層320は、例えば第1配線構造体110のビア112が電解銅めっきによって形成される際に同時に形成される。電解銅めっき層320が中間構造体の側面及び下面を被覆することにより、中間構造体の下方からの熱を第2配線構造体120へ伝導させることが可能になるとともに、絶縁層310の樹脂片などの欠落を防止することができる。
次に、図2に示す中間構造体を経て第1配線基板100を製造する製造方法について、図3に示すフロー図を参照しながら具体的に説明する。
まず、第1配線基板100を製造する支持体となるガラス支持体300が準備される(ステップS101)。具体的には、例えば図4に示すように、ガラス支持体300の平坦な上面に、剥離層301、第1金属層302及び第2金属層303が順に形成される。第1金属層302は、例えばチタンのスパッタリングにより形成され、第2金属層303は、例えば銅のスパッタリングにより形成される。
そして、第2金属層303の上方に電極パッド111が形成される(ステップS102)。具体的には、例えば図5に示すように、第2金属層303上に開口部151aを有するレジスト層151が形成され、開口部151aにおいて露出する第2金属層303上に、電解めっき法により電極パッド111が形成される。レジスト層151は、例えばドライフィルムレジストを用いて形成されており、開口部151aは、例えばフォトリソグラフィ又はレーザ加工によって形成することが可能である。
そして、ガラス支持体300及びレジスト層151の外周部がダイシング加工される(ステップS103)。具体的には、例えば図6に示すように、ガラス支持体300の上方部分の外周が剥離層301、第1金属層302、第2金属層303及びレジスト層151とともに切削される。これにより、後の工程で第1金属層302及び第2金属層303の外周が第1配線構造体110の第1絶縁層113によって被覆されて保護され、第1配線基板100の製造途中における第1金属層302又は第2金属層303の剥離を防止することができる。
続いて、レジスト層151が除去されるとともに、フラッシュエッチングにより第2金属層303の不要な部分が除去される(ステップS104)。具体的には、第2金属層303を溶解するエッチング液によって、電極パッド111に接することなく露出する第2金属層303が溶解され、例えば図7に示すように、電極パッド111に接する部分以外では第1金属層302が露出する。
電極パッド111が形成されると、第1金属層302上に、電極パッド111を被覆する第1配線構造体110の絶縁層が形成される(ステップS105)。すなわち、例えば図8に示すように、第1金属層302上に、半硬化状態の第1絶縁層113、第2絶縁層114及び第3絶縁層115が順に積層され、第1絶縁層113及び第2絶縁層114によって電極パッド111が被覆される。また、第1配線構造体110の絶縁層と同様の絶縁層310がガラス支持体300の下方にも形成される。このように、ガラス支持体300の下方に上方と同じ構成の絶縁層が形成されることにより、ガラス支持体300が補強され、反りなどの変形を防止することができる。ガラス支持体300の上方及び下方に形成された絶縁層は熱硬化される。
そして、第1配線構造体110にビアホールが形成される(ステップS106)。具体的には、例えば図9に示すように、第2絶縁層114及び第3絶縁層115を貫通し電極パッド111の上面を露出させるビアホール152が形成される。ビアホール152は、例えばレーザ加工によって形成することが可能である。レーザ加工によって発生する絶縁性樹脂の残渣物(スミア)は、デスミア処理によって除去され、ガラス支持体300、絶縁層310及び第1配線構造体110の外周表面に無電解銅めっき153が施される。
ビアホール152が形成されると、第1配線構造体110のビア112を形成するための電解銅めっきが施される(ステップS107)。すなわち、第1配線構造体110の上面(つまり、第3絶縁層115の上面)に、ビアホール152の位置に開口部を有するレジスト層が形成され、ガラス支持体300に積層された中間構造体全体をめっき液に浸漬させて電解銅めっきが施される。このとき、ガラス支持体300、絶縁層310及び第1配線構造体110の側面及び絶縁層310の下面が覆われないようにすることで、ビアホール152のみではなく、ガラス支持体300、絶縁層310及び第1配線構造体110の側面及び絶縁層310の下面にも電解銅が析出する。
すなわち、例えば図10に示すように、ビアホール152に電解銅が充填されてビア112が形成されるとともに、中間構造体の外周表面に電解銅めっき層320が形成される。したがって、絶縁層310の下面は、電解銅めっき層320aによって被覆され、ガラス支持体300、絶縁層310及び第1配線構造体110の側面は、電解銅めっき層320bによって被覆される。電解銅めっきの後、ビア112の位置に開口部を有するレジスト層は除去され、レジスト層に接していた無電解銅めっき153がフラッシュエッチングにより除去される。なお、ビア112及び電解銅めっき層320に接する無電解銅めっき153は、フラッシュエッチング後も残存するが、図10においては図示を省略している。
そして、中間構造体の上面が化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)されることにより(ステップS108)、第1配線構造体110が完成する。具体的には、例えば図11に示すように、上面110aが平坦な第1配線構造体110がガラス支持体300上に作製される。また、ガラス支持体300、絶縁層310及び第1配線構造体110の側面及び絶縁層310の下面は、電解銅めっき層320により覆われている。電解銅めっき層302の上端面は、第1配線構造体110の上面110aと同じ高さで露出している。
第1配線構造体110が完成すると、第1配線構造体110の上面110aに第2配線構造体120が形成される(ステップS109)。すなわち、第1~4薄膜層121~124が第1配線構造体110上に順に積層され、微細配線を含む配線層125を有する第2配線構造体120が形成される。配線層125を形成する際にはレジストの塗布及びプリベークが行われるが、プリベーク時には電解銅めっき層302によって下方の熱が第2配線構造体120まで伝導し、レジストを満遍なく加熱して適切なプリベーク処理を行うことができる。第2配線構造体120の形成工程については、後に詳述する。
第2配線構造体120が形成されると、図2に示した中間構造体が得られる。すなわち、ガラス支持体300上に第1配線構造体110及び第2配線構造体120が形成された中間構造体が形成される。第1配線構造体110及び第2配線構造体120は、第1配線基板100を構成する。そこで、中間構造体から第1配線構造体110及び第2配線構造体120がデパネルされることにより(ステップS110)、第1配線基板100が得られる。具体的には、例えば図12に示すように、中間構造体の剥離層301から第1金属層302より上層が剥離されることにより、第1配線構造体110及び第2配線構造体120を有する第1配線基板100が完成する。
第1配線基板100を第2配線基板200に接合する場合には、例えば図13に示すように、第1金属層302が除去された上で接着層101が形成される(ステップS111)。そして、第1配線基板100の電極パッド111と第2配線基板200の電極パッド221とがはんだ201を介して接続するように、接着層101によって、第1配線基板100と第2配線基板200が接着される。これにより、図1に示した第1配線基板100と第2配線基板200とが積層されてなる積層型配線基板が完成する。
次に、第1配線基板100の第2配線構造体120の形成工程について、図14に示すフロー図を参照しながら具体的に説明する。
第1配線構造体110の上面はCMPによって平坦になっているため、この上面に第1薄膜層121の絶縁層が形成される(ステップS201)。絶縁層は、感光性の絶縁性樹脂を用いて形成され、フォトリソグラフィによってビアホールが形成される。具体的には、例えば図15に示すように、第1配線構造体110のビア112に対応する位置において、第1薄膜層121の絶縁層にビアホール121aが形成される。また、絶縁層形成の際には、絶縁層が電解銅めっき層320の上端面を覆わないようにする。すなわち、電解銅めっき層320の上端面は、第1薄膜層121よりも外側で露出する。
そして、第1薄膜層121の絶縁層の表面に、例えば銅のスパッタリングによってシードが形成される(ステップS202)。このとき、シードは、第1配線構造体110の外側に露出する電解銅めっき層320の上端面に接続される。すなわち、例えば図16に示すように、第1薄膜層121の絶縁層の表面を被覆するとともに、端部が電解銅めっき層320の上端面に接続するシード121bが形成される。
シード121bが形成されると、第1薄膜層121の配線層125を形成するためにレジストが形成される(ステップS203)。すなわち、例えば図17に示すように、シード121bの上面にレジスト155が塗布され、プリベーク処理される。レジスト155の塗布には、例えばスピンコータが用いられる。プリベーク処理においては、中間構造体全体が例えばホットプレート上に載置され、ホットプレートからの熱によってレジスト155が加熱される。
具体的には、中間構造体は、例えば図18に示すように、ホットプレート400上に載置され、通気口410が負圧になることにより真空吸着される。これにより、中間構造体の下面を被覆する電解銅めっき層320aがホットプレート400に接触する。このとき、中間構造体の下面が電解銅めっき層320aによって被覆されているため、中間構造体がホットプレート400に真空吸着されても、絶縁層310が直接吸引されることがなく絶縁性樹脂片などが欠落することがない。この結果、クリーン度を維持することができ、歩留まりの低下を回避することができる。
ホットプレート400上に載置された中間構造体が下方から加熱されると、熱は中間構造体の下面を被覆する電解銅めっき層320aと中間構造体の側面を被覆する電解銅めっき層320bとを経由し、シード121bへ伝導する。結果として、シード121bの上面に塗布されたレジスト155が満遍なく加熱され、レジスト155全体が適切に固化される。すなわち、レジスト155は、全面にわたって接触するシード121bから加熱されるため、温度の局所的な高低差が発生せずに一様に固化される。
固化されたレジスト155には、パターニングによって微細配線の配線パターンが露光・現像され、電解銅めっきによって第1薄膜層121の配線層125及びビア126が形成される(ステップS204)。具体的には、例えば図19に示すように、ビアホール121aに電解銅が充填されてビア126が形成され、例えばラインアンドスペース(L/S)が2/2μmの微細配線を有する配線層125が形成される。このような微細配線が可能なのは、プリベーク処理においてレジスト155が一様に固化されており、高精度のパターニングをすることができるためである。換言すれば、電解銅めっき層320及びシード121bによって、ホットプレートからの熱をレジスト155へ満遍なく伝導するプリベーク処理が行われるため、配線の精度を向上し微細配線を実現することができる。
電解銅めっきによって第1薄膜層121の配線層125及びビア126が形成されると、レジスト155が除去される(ステップS205)。さらに、エッチングによって不要なシード121bが除去され(ステップS206)、第2配線構造体120の第1薄膜層121が完成する。すなわち、例えば図20に示すように、配線層125及びビア126に接する部分以外のシード121bが除去され、絶縁層、配線層125及びビア126を有する第1薄膜層121が第1配線構造体110上に積層される。
第2配線構造体120を形成する薄膜層は、複数積層されても良いため、薄膜層の積層が完了したか否かによって工程が終了するか否かが異なる(ステップS207)。すなわち、薄膜層の積層が完了していれば(ステップS207Yes)、第2配線構造体120が完成したことになり、上述したように第1配線構造体110及び第2配線構造体120からなる第1配線基板100がデパネルされる。一方、薄膜層の積層が完了していなければ(ステップS207No)、上記の第1薄膜層121の形成と同様の工程が繰り返され、第2薄膜層122以降が形成される。
したがって、ここでは第1薄膜層121の上方に第2薄膜層122が形成され、第2薄膜層122の上方に第3薄膜層123が形成され、第3薄膜層123の上方に第4薄膜層が形成される。これらの薄膜層の配線層125を形成する際には、シードの上面にレジストが塗布されてプリベークされるが、シードと電解銅めっき層320が接続されているため、中間構造体の下方からの熱が電解銅めっき層320及びシードを伝導してレジストを満遍なく加熱する。結果として、レジストが適切に固化され、配線の精度を向上し微細配線を実現することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、第1配線構造体及び第1配線構造体を支持する支持体の側面と、支持体の下面とが電解銅めっきによって被覆された中間構造体が形成される。そして、第1配線構造体の上方に第2配線構造体の配線が形成される際には、中間構造体の下方から電解銅めっきを伝導する熱によってレジストのプリベーク処理が行われる。このため、レジストが満遍なく加熱されて一様に固化され、高精度のパターニングをすることができる。結果として、配線の精度を向上し微細配線を実現することができる。
なお、上記一実施の形態においては、第2配線基板200と接合される第1配線基板100の製造について説明したが、第1配線基板100は、必ずしも他の配線基板と接合されなくても良い。すなわち、第1配線基板100が単独で使用されても良い。また、第1配線基板100の製造時には、ガラス支持体300の下方に絶縁層310を形成するものとしたが、ガラス支持体300の反りなどの変形を防止できるのであれば、絶縁層310は必ずしも形成されなくても良い。
110 第1配線構造体
111 電極パッド
112、126 ビア
113 第1絶縁層
114 第2絶縁層
115 第3絶縁層
120 第2配線構造体
121 第1薄膜層
121a ビアホール
121b シード
122 第2薄膜層
123 第3薄膜層
124 第4薄膜層
125 配線層
155 レジスト
300 ガラス支持体
301 剥離層
302 第1金属層
303 第2金属層
310 絶縁層
320 電解銅めっき層

Claims (10)

  1. 支持体の側面、及び前記支持体の下面側を被覆する金属層を形成する工程と、
    前記支持体の上面側に形成され、前記金属層と接続するシード層を形成する工程と、
    前記シード層上に未硬化のレジストを形成する工程と、
    前記金属層を加熱し、前記金属層から前記シード層へ伝導する熱によって前記レジストを硬化する工程と、
    前記レジストをパターニングする工程と
    を有することを特徴とする配線基板製造方法。
  2. 前記金属層を形成する工程では、前記金属層をめっきにより形成すること
    を特徴とする請求項1記載の配線基板製造方法。
  3. 前記金属層を形成する工程の前に、前記支持体の下面に補強絶縁層を形成する工程をさらに有し、
    前記金属層を形成する工程では、前記支持体の側面、前記補強絶縁層の側面、及び前記補強絶縁層の下面を被覆する金属層を形成すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板製造方法。
  4. 前記金属層を形成する工程の前に、前記支持体上に第1配線構造体を形成する工程をさらに有し、
    前記金属層を形成する工程では、前記第1配線構造体の側面をさらに被覆する金属層を形成すること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の配線基板製造方法。
  5. 前記第1配線構造体を形成する工程は、ビア形成工程を含み、
    前記金属層を形成する工程は、前記ビア形成工程と同時に行われること
    を特徴とする請求項4記載の配線基板製造方法。
  6. 前記シード層を形成する工程の前に、前記第1配線構造体上に絶縁層を形成する工程をさらに有し、
    前記シード層を形成する工程では、前記絶縁層上にシード層を形成すること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の配線基板製造方法。
  7. 支持体と、
    前記支持体上に形成された第1配線構造体と、
    前記第1配線構造体の側面、前記支持体の側面、及び前記支持体の下面側を被覆する金属層と
    前記支持体の上面側に形成され、前記金属層と接続するシード層と、
    前記シード層の上面に、前記シード層と接するように形成された熱硬化性のレジスト層と、
    を有することを特徴とする配線基板の中間構造体。
  8. 前記第1配線構造体上に積層された第2配線構造体をさらに有することを特徴とする請求項7記載の配線基板の中間構造体。
  9. 前記第1配線構造体は、熱硬化性樹脂からなる絶縁層を有し、
    前記第2配線構造体は、感光性樹脂からなる絶縁層を有すること
    を特徴とする請求項8記載の配線基板の中間構造体。
  10. 前記支持体の下面に形成され、前記第1配線構造体の絶縁層と同じ材料からなる補強絶縁層をさらに有し、
    前記金属層は、前記補強絶縁層の側面、及び前記補強絶縁層の下面を被覆すること
    を特徴とする請求項7~9のいずれか1項に記載の配線基板の中間構造体。
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