JP7268971B2 - 減塩カレーソース - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、以下に示す減塩カレーソース及び減塩カレーソースのコクを高める方法を提供するものである。
〔1〕具材を含まない状態で、食塩相当量が、1.1g/100g未満であり、かつ果糖、ブドウ糖、及びショ糖の総量が、4.0g/100g未満である減塩カレーソースであって、
デキストリン、食物繊維、低粘性澱粉、及び低粘性加工澱粉からなる群から選択される1種以上の多糖類を含むことを特徴とする、減塩カレーソース。
〔2〕前記多糖類を、具材を含まない状態の前記減塩カレーソースに対して0.13質量%以上含む、前記〔1〕に記載の減塩カレーソース。
〔3〕前記多糖類が、デキストリンである、前記〔1〕又は〔2〕に記載の減塩カレーソース。
〔4〕前記デキストリンのデキストロース当量値(DE値)が、5以上25未満である、前記〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の減塩カレーソース。
〔5〕具材を含まない状態で、食塩相当量が、1.1g/100g未満であり、かつ果糖、ブドウ糖、及びショ糖の総量が、4.0g/100g未満である減塩カレーソースのコクを高める方法であって、
デキストリン、食物繊維、低粘性澱粉、及び低粘性加工澱粉からなる群から選択される1種以上の多糖類を添加する工程を含むことを特徴とする、方法。
本発明は、食塩相当量及び糖類(果糖、ブドウ糖、及びショ糖)の総量が少ない減塩カレーソースに関するものである。本明細書に記載の「減塩カレーソース」とは、通常のカレーソースと比較して食塩相当量が低減されているカレーソースのことをいう。本発明の減塩カレーソースでは、食塩相当量が、具材を含まない状態の前記減塩カレーソースに対して約1.1g/100g未満であり、ある場合には約1.0g/100g以下であり、またある場合には約0.3~約0.8g/100gであってもよい。本明細書に記載の「食塩相当量」とは、食品100gあたりに含まれているナトリウム量から計算される食塩の量のことをいい、誘導結合プラズマ発光分析法又は原子吸光光度法などで定量した食品中のナトリウム含量に基づき、次の計算式:
食塩相当量(g/100g)=食品中のナトリウム含量(mg/100g)×2.54/1000
によって計算される。例えば、食品100g中のナトリウム量が100mgであれば、食塩相当量は0.254g/100g(=100×2.54÷1000)と計算される。
後掲の表1に記載の原料を使用して、常法によりカレーソースを作製した。すなわち、油脂及び小麦粉を加熱撹拌して小麦粉ルウを作製し、この小麦粉ルウに各種調味原料及び水、そして場合によってはデキストリン、酸化澱粉、水溶性食物繊維(難消化性デキストリン)、又はキサンタンガムを添加して加熱撹拌し、炊き上げソースを作製した。レトルトパウチに前記炊き上げソースと馬鈴薯、人参、及び牛肉を充填密閉し、120℃で25分間加圧加熱殺菌し、カレーソースを作製した。作製したカレーソース中の各原料の比率は、表1に示すとおりである。
1.官能試験
実施例1~7及び比較例1~4のカレーソースを6名のパネルが喫食し、塩味、塩味と甘味のバランス、並びに味の厚み(コク)を以下の基準で評価した。結果を後掲の表2に示す。
[塩味]
◎:強く感じる(減塩されていない比較例1のカレーソース)
〇:やや強く感じる
△:やや弱く感じる
×:弱く感じる(食塩を減らしただけの比較例2のカレーソース)
[塩味と甘味のバランス]
◎:良い(減塩されていない比較例1のカレーソース)
〇:やや良い
△:やや悪い
×:悪い(食塩を減らしただけの比較例2のカレーソース)
[味の厚み(コク)]
◎:強く感じる(減塩されていない比較例1のカレーソース)
〇:やや強く感じる
△:やや弱く感じる
×:弱く感じる(食塩及び砂糖を減らした比較例3のカレーソース)
上記カレーソースをザルで濾して馬鈴薯、人参、及び牛肉を取り除き、この具なしカレーソースの食塩相当量を誘導結合プラズマ発光分析法によって測定した。また、当該具なしカレーソース中の果糖、ブドウ糖、及びショ糖の量を、高速液体クロマトグラフ法によって測定した。結果を表2に示す。
Claims (5)
- 具材を含まない状態で、食塩相当量が、1.1g/100g未満であり、かつ果糖、ブドウ糖、及びショ糖の総量が、4.0g/100g未満である減塩カレーソースであって、
デキストリン、食物繊維、低粘性澱粉、及び低粘性加工澱粉からなる群から選択される1種以上の多糖類を含むことを特徴とする、減塩カレーソース。 - 前記多糖類を、具材を含まない状態の前記減塩カレーソースに対して0.13質量%以上含む、請求項1に記載の減塩カレーソース。
- 前記多糖類が、デキストリンである、請求項1又は2に記載の減塩カレーソース。
- 前記デキストリンのデキストロース当量値(DE値)が、5以上25未満である、請求項1~3のいずれか1項に記載の減塩カレーソース。
- 具材を含まない状態で、食塩相当量が、1.1g/100g未満であり、かつ果糖、ブドウ糖、及びショ糖の総量が、4.0g/100g未満である減塩カレーソースのコクを高める方法であって、
デキストリン、食物繊維、低粘性澱粉、及び低粘性加工澱粉からなる群から選択される1種以上の多糖類を添加する工程を含むことを特徴とする、方法。
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JP2017121236A (ja) | 2016-01-06 | 2017-07-13 | ハウス食品株式会社 | 呈味増強方法 |
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