JP7268517B2 - スチールブレーカーの搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スチールブレーカーの搬送装置に関する。
空気入りタイヤの構成部材であるスチールブレーカーは、互いに平行に配列された複数のスチールコードに未加硫ゴムをコーティングした帯状で長尺のスチールブレーカー用材料を用いて製造される。具体的に、スチールブレーカーは、長尺のスチールブレーカー用材料をその長手方向に対して斜めに切断するとともに、切断された複数のブレーカー単体同士を接合することで長尺の中間材料を作製し、この中間材料を所定の長さに切断することによって製造される。
特許文献1には、スチールブレーカー用材料から中間材料を作製する工程で用いられる製造装置が開示されている。この製造装置は、所定の傾斜角度で供給されたスチールブレーカー用材料の端部を載置するテーブルを有しかつテーブル上のスチールブレーカー用材料の端部を切断してブレーカー単体を作製する切断手段と、テーブルの近傍にテーブルと平行に配置された待機テーブルと、テーブル上のブレーカー単体を待機テーブルへ搬送する吸着搬送手段と、待機テーブル上のブレーカー単体を挟持してブレーカー単体の長手方向に搬送する可動クランプ機構と、可動クランプ機構で搬送したブレーカー単体を先行するブレーカー単体の接合体(中間材料)に接合するジョイント装置と、を備えている。
吸着搬送手段は、テーブル上で切断されたブレーカー単体を吸着して持ち上げ、待機テーブルの上方まで水平に移動させた後に下降させることによって、ブレーカー単体を待機テーブル上まで搬送する。
特開2000-272025公報
特許文献1記載の製造装置において、待機テーブル上のブレーカー単体は、ジョイント装置まで搬送されることによって先行するブレーカー単体(中間材料)に接合されるため、待機テーブル上に適切な姿勢(位置、向き等)で載置されることが求められる。
しかしながら、特許文献1記載の製造装置では、吸着搬送手段によってテーブル上から待機テーブルへブレーカー単体が載せ替えられるため、待機テーブル上のブレーカー単体の姿勢が乱れやすくなる。
また、特許文献1記載の製造装置では、テーブルから待機テーブルへのブレーカー単体の搬送に時間がかかるため、スチールブレーカー用材料から中間材料を作製するまでのサイクルタイムが長くなり、これがスチールブレーカーを大量生産する上でネックとなっていた。
本発明は、切断したブレーカー単体を、切断位置からジョイント位置まで適切な姿勢で短時間に搬送することができる、スチールブレーカーの搬送装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るスチールブレーカーの搬送装置は、
帯状のスチールブレーカー用材料の端部を切断して作製したブレーカー単体を、所定の中継位置まで当該ブレーカー単体の長手方向に交差する第1方向へ搬送した後、所定のジョイント位置まで当該ブレーカー単体の長手方向である第2方向へ搬送する、スチールブレーカーの搬送装置であって、
前記スチールブレーカー用材料の端部を切断する際に当該端部が載置されるテーブル、及び、当該端部を切断して作製した前記ブレーカー単体が載置されたまま前記テーブルを前記中継位置まで前記第1方向へ移動させるテーブル移動機構を有する第1搬送機構と、
前記中継位置において前記テーブルから前記ブレーカー単体を受け取り、当該ブレーカー単体を前記ジョイント位置まで前記第2方向へ搬送する第2搬送機構と、を備えている。
以上の構成を有する搬送装置によれば、第1搬送機構のテーブル上でスチールブレーカー用材料の端部を切断し、そのままテーブルを第1方向に移動させてブレーカー単体を中継位置に搬送するので、迅速にブレーカー単体を中継位置に搬送し、中継位置におけるブレーカー単体の姿勢の乱れを抑制することができる。したがって、切断したブレーカー単体を、切断位置からジョイント位置まで適切な姿勢で短時間に搬送することができる。
(2) 好ましくは、前記テーブルが、前記第2方向に間隔をあけて並べられた複数のテーブル片を有し、
前記第2搬送機構は、前記中継位置において、複数の前記テーブル片の間に相当する位置に配置された搬送ローラと、前記搬送ローラを前記テーブル片の上面よりも下方の位置と前記上面よりも上方に突出する位置との間で上下に昇降させる昇降駆動部と、を備えている。
このような構成によって、中継位置に搬送されたブレーカー単体を、その姿勢を崩すことなくテーブルから搬送ローラへスムーズに受け渡すことができる。
(3) 好ましくは、前記各テーブル片が、前記第2方向に傾斜して配置されている。
このような構成によって、搬送ローラ上でブレーカー単体を搬送するときに、テーブル片に対するブレーカー単体の接触面積を小さくし、搬送による摩擦抵抗を低減することができる。
(4) 好ましくは、前記第2搬送機構が、前記中継位置において、前記ブレーカー単体を把持する把持部と、前記把持部を前記ジョイント位置へ向けて移動させる移動機構とを有する把持搬送部を備えている。
このような構成によって、ブレーカー単体を中継位置からジョイント位置へ搬送することができる。
(5) 好ましくは、前記テーブルが、載置したスチールブレーカー用材料の端部及び前記ブレーカー単体を吸着させる吸着部材を備えている。
このような構成によって、スチールブレーカー用材料の端部を切断する際、及び、当該端部を切断した後のブレーカー単体の搬送の際に、当該端部又はブレーカー単体を確実にテーブル上に安定して載置することができる。
本発明の搬送装置は、切断したブレーカー単体を、切断位置からジョイント位置まで適切な姿勢で短時間に搬送することができる。
本発明の一実施形態に係る搬送装置を備えたスチールブレーカーの製造装置の概略的な側面図である。 製造装置の概略的な平面図である。 製造装置の概略的な正面図である。 第1搬送機構のテーブル及び第2搬送機構の搬送ローラを拡大して示す側面図である。 第2搬送機構の搬送ローラ及び昇降駆動部を示す正面図である。 第2搬送機構の把持搬送部を示す側面図である。 第2搬送機構の把持搬送部の動作を説明する正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る搬送装置を備えたスチールブレーカーの製造装置の概略的な側面図である。図2は、製造装置の概略的な平面図である。図3は、製造装置の概略的な正面図である。
スチールブレーカーは、空気入りタイヤの構成部材の一つであり、カーカスとトレッドとの間に設けられる。本実施形態の搬送装置20は、製造装置10によってスチールブレーカー用材料W1からスチールブレーカーを製造する過程で用いられる。スチールブレーカー用材料W1は、互いに平行に配列された複数のスチールコードに未加硫ゴムをコーティングした長尺の帯状体である。製造装置10に供給されるスチールブレーカー用材料W1は、リールに巻き取られた状態にある。
製造装置10は、上部フレーム11と、下部フレーム12とを有している。上部フレーム11には、切断装置13が設けられている。下部フレーム12には、ジョイント装置14が設けられている。上部フレーム11及び下部フレーム12には、搬送装置20が設けられている。搬送装置20は、スチールブレーカー用材料W1を切断することにより作製されたブレーカー単体W2を切断装置13からジョイント装置14へ搬送する。
切断装置13は、リールから引き出されたスチールブレーカー用材料W1を切断し、ブレーカー単体W2を作製する。図3に示すように、切断装置13は、カッター15と、カッター15を移動させる移動機構16とを有する。
本実施形態のカッター15は円板カッターであり、図1及び図2におけるX方向(第2方向)に直交する水平な回転軸心を有する。カッター15は、エアシリンダ等の押付機構15aによって下刃15bに押し付けられ、スチールブレーカー用材料W1を切断する。移動機構16は、X方向にカッター15を往復移動させる。
移動機構16は、製造装置10の上部フレーム11に設けられたX方向に延びるレール16aと、押付機構15aに取り付けられレール16a上を走行する走行ローラ16bとを含む。
切断装置13は、カッター15をX方向の一方側(X1方向)に沿って移動させることによって、後述するテーブル24上に載置されたスチールブレーカー用材料W1の端部W1aを切断する。図2には、カッター15による切断線を符号Lで示す。切断後、切断装置13は、カッター15をX方向の他方側(X2方向)に移動させることによって、次の切断作業の準備状態となる。
図2に示すように、スチールブレーカー用材料W1は、平面視において、X方向に対して所定の角度θで傾斜した姿勢で矢印A方向に引き出され、テーブル24上に載置される。切断装置13は、傾斜した姿勢のスチールブレーカー用材料W1の端部W1aをX方向に沿って切断することによってブレーカー単体W2を作製する。ブレーカー単体W2は、X方向に細長い平行四辺形に形成されている。ブレーカー単体W2のX方向の端辺は、X方向に対して傾斜している。ブレーカー単体W2のX方向の端部は、先細り形状に形成されている。ブレーカー単体W2は、カッター15により切断される側辺部がテーブル24から僅かに突出するように、テーブル24上に載置される。
搬送装置20は、第1搬送機構21と、第2搬送機構22とを備えている。
第1搬送機構21は、テーブル24と、テーブル24を図2のY方向(第1方向)に移動させるテーブル移動機構25とを備えている。テーブル24及びテーブル移動機構25は、下部フレーム12に支持されている。
テーブル24には、切断装置13により切断されるスチールブレーカー用材料W1の端部W1aが載置される。そして、テーブル24は、スチールブレーカー用材料W1の端部W1aが切断装置13によって切断される際に、当該端部W1aを下方から支持する。
テーブル24は、全体としてX方向に細長い形状に形成されている。本実施形態のテーブル24は、複数のテーブル片26により構成されている。各テーブル片26は、平面視で長方形の板材により形成されている。複数のテーブル片26は、X方向に間隔をあけて並べられている。複数のテーブル片26は、連結部材27(図4参照)等によって互いに連結されている。
図4は、第1搬送機構のテーブル及び第2搬送機構の搬送ローラを拡大して示す側面図である。
複数のテーブル片26は、第1テーブル片26Aと第2テーブル片26Bとを含む。第1テーブル片26Aと第2テーブル片26Bとは、X方向に交互に配置されている。第1テーブル片26Aと、これにX2方向に隣接する第2テーブル片26Bとは、間隔t1をあけてX方向に並べられている。第2テーブル片26Bと、これにX2方向に隣接する第1テーブル片26Aとは、間隔t1よりも広い間隔t2をあけてX方向に並べられている。
各テーブル片26は、X方向に傾斜して配置されている。具体的には、各テーブル片26は、X2方向に向けて徐々に低くなるように傾斜して配置されている。
テーブル片26A,26Bは、ほぼ同じ傾斜角度で傾斜している。具体的には、第1テーブル片26Aの傾斜角度は、約1.5度であり、第2テーブル片26Bの傾斜角度は、約2.0度である。したがって、第1テーブル片26Aよりも第2テーブル片26Bの方が、僅かに大きく傾斜している。
第1テーブル片26AのX2方向の端部は、これに隣接する第2テーブル片26BのX1方向の端部よりも若干低く配置されている。例えば、第1テーブル片26AのX2方向の端部は、第2テーブル片26BのX1方向の端部よりも1mm~2mm程度低く配置することができ、より好ましくは、約1.5mm程度低く配置することができる。
第1テーブル片26AのX1方向の端部は、これに隣接する第2テーブル片26BのX2方向の端部よりも高く配置されている。例えば、第1テーブル片26AのX1方向の端部は、これに隣接する第2テーブル片26BのX2方向の端部よりも5.5mm~6.5mm程度高く配置することができ、より好ましくは、約6mm高く配置することができる。
図3及び図4に示すように、テーブル移動機構25は、レール28と、駆動装置29とを備えている。レール28は、下部フレーム12にY方向に沿って設けられている。各テーブル片26は、レール28によってY方向に移動自在に支持されている。複数のテーブル片26は、連結部材27によって互いに連結されているので、同時にY方向に移動する。
図3に示すように、駆動装置29は、例えばボールねじ機構により構成される。ボールねじ機構は、下部フレーム12に回転自在に支持されたねじ軸29aと、このねじ軸29aを軸心回りに回転させるモータ29bと、モータ29bの回転動力をねじ軸29aに伝えるベルト伝動機構29cと、ねじ軸29aに取り付けられたナット部材29dとを備えている。ナット部材29dは、いずれかのテーブル片26又は連結部材27等に取り付けられている。
テーブル移動機構25は、切断装置13によって切断されるスチールブレーカー用材料W1の端部W1aを支持する切断位置P1と、この切断位置P1からY方向に離れた中継位置P2との間でテーブル24を移動させる。テーブル移動機構25は、テーブル24上に載置されたブレーカー単体W2を切断位置P1から中継位置P2へY1方向に搬送する。その後、テーブル移動機構25は、テーブル24を中継位置P2から切断位置P1へY2方向に移動させ、次に切断されるスチールブレーカー用材料W1の端部W1aをテーブル24で支持可能な状態にする。
第2搬送機構22は、中継位置P2から所定のジョイント位置P3(図2参照)へブレーカー単体W2を搬送する。ジョイント位置P3は、ブレーカー単体W2を、先行するブレーカー単体W2の接合体である中間材料W3に接合させる位置である。第2搬送機構22は、搬送ローラ31と、昇降駆動部32と、把持搬送部33とを備えている。
図1~図4に示すように、搬送ローラ31は、製造装置10の下部フレーム12に設けられている。搬送ローラ31は、中継位置P2に配置されている。搬送ローラ31は、Y方向に沿った回転軸心を有している。
搬送ローラ31は、複数の第1搬送ローラ31aと、複数の第2搬送ローラ31bとを有する。第1搬送ローラ31aと第2搬送ローラ31bとは外径が異なる。第1搬送ローラ31aは、第2搬送ローラ31bよりも外径が大きく形成されている。第1搬送ローラ31aと第2搬送ローラ31bとは、X方向に間隔をあけて交互に配置されている。複数の搬送ローラ31は、平面視において、中継位置P2に移動したテーブル24の、複数のテーブル片26の間に配置される。
図4に示すように、より外径の大きい第1搬送ローラ31aは、第1テーブル片26Aと第2テーブル片26Bとの間隔t2に対応して配置されている。より外径の小さい第2搬送ローラ31bは、第1テーブル片26Aと第2テーブル片26Bとの間隔t1に対応して配置されている。
第1搬送ローラ31a及び第2搬送ローラ31bは、上下方向に昇降可能に支持されている。そして、第1搬送ローラ31a及び第2搬送ローラ31bは、昇降駆動部32によって上下に昇降する。
図5は、第2搬送機構22の搬送ローラ31及び昇降駆動部32を示す正面図である。
昇降駆動部32は、支持部材32a、ガイドレール32b、及びアクチュエータ32c等を備えている。
搬送ローラ31は、その軸心方向(Y方向)の一端部が支持部材32aに回転自在に支持されている。支持部材32aは、下部フレーム12に設けられたガイドレール32bに上下移動自在に支持されている。また、支持部材32aは、下部フレーム12に設けられたアクチュエータ32cによって昇降駆動される。本実施形態のアクチュエータ32cは、エアシリンダ、油圧シリンダ、又は電動シリンダ等からなる。
複数の搬送ローラ31(第1搬送ローラ31a及び第2搬送ローラ31b)は、互いに連結部材34によって連結されており、1又は複数のアクチュエータ32cによって同時に昇降する。
図4に示すように、第1搬送ローラ31a及び第2搬送ローラ31bは、下降したときにテーブル24の上面よりも下方に位置し、上昇したときにテーブル24の上面よりも上方に突出する。第1搬送ローラ31a及び第2搬送ローラ31bは、上昇することによってテーブル24上に載置されたブレーカー単体W2を受け取り、ブレーカー単体W2がX2方向へ搬送されることにより回転し、ブレーカー単体W2を搬送する際の抵抗を低減することができる。
搬送ローラ31が上昇したとき、ブレーカー単体W2は、完全にテーブル24から浮いた状態となってもよいし、一部がテーブル24に接触した状態となっていてもよい。テーブル24の各テーブル片26はX方向に傾斜しているので、後者の場合、テーブル片26とブレーカー単体W2との接触面積を小さくすることができ、ブレーカー単体W2を搬送する際の摩擦抵抗を低減することができる。
図2に示すように、把持搬送部33は、中継位置P2に配置されたブレーカー単体W2のX2方向の先端側を把持し、ブレーカー単体W2をジョイント位置P3へ搬送する。ジョイント位置P3には、複数のブレーカー単体W2の接合体である中間材料W3のX1方向の端部がジョイントテーブル17に載置された状態で配置されている。
図6は、第2搬送機構の把持搬送部を示す側面図である。図7は、第2搬送機構の把持搬送部の動作を説明する正面図である。
図2、図3、図6、及び図7に示すように、把持搬送部33は、ブレーカー単体W2を把持する把持部37と、把持部37を上下に昇降させる昇降機構38と、把持部37をX方向に移動させる移動機構39とを有している。
把持部37は、X方向に並べて配置された2つの把持部材41を有している。図7に示すように、各把持部材41は、上爪41aと下爪41bとを有し、上爪41aに対して下爪41bが上下に揺動自在に連結されている。下爪41bは、エアシリンダ等のアクチュエータ41cによって揺動駆動され、上爪41aに接近してブレーカー単体W2を把持する把持姿勢(図7(b)参照)と、上爪41aから離反する開放姿勢(図7(a)参照)との間で揺動する。
把持部37は、昇降機構38によって上下に昇降する。把持部37は、ブレーカー単体W2が切断位置P1にあるとき、及び、切断位置P1から中継位置P2に搬送されるときに、テーブル24よりも高い上昇位置にある(図6及び図7(a)参照)。把持部37は、中継位置P2にブレーカー単体W2が搬送されると、昇降機構38によって下降する。そして、アクチュエータ41cの作動によって下爪41bが上爪41aに接近する方向に揺動し、把持部材41の上爪41a及び下爪41bがブレーカー単体W2を挟持する(図7(b)参照)。
図3及び図6に示すように、昇降機構38は、昇降フレーム43と、アクチュエータ44とを有する。昇降フレーム43は、把持部37を支持している。昇降フレーム43は、アクチュエータ44によって上下に昇降駆動される。アクチュエータ44は、エアシリンダ、油圧シリンダ、又は電動シリンダ等からなる。
移動機構39は、ガイドレール46と、スライドフレーム47と、駆動装置48とを備える。ガイドレール46は、上部フレーム11の側面にX方向に沿って設けられている。スライドフレーム47は、ガイドレール46にX方向に移動自在に支持されている。スライドフレーム47には、昇降フレーム43が上下動自在に支持されている。
駆動装置48は、例えばボールねじ機構により構成されている。ボールねじ機構は、ねじ軸48aと、モータ48bと、ベルト伝動機構48cと、ナット部材48dとを有する。ねじ軸48aは、X方向に沿った軸心を有し、上部フレーム11に回転自在に取り付けられている。モータ48bは、上部フレーム11に取り付けられている。
ベルト伝動機構48cは、モータ48bの回転動力をねじ軸48aに伝達し、ねじ軸48aを回転させる。ナット部材48dは、ねじ軸48aに取り付けられ、ねじ軸48aの回転によってX方向に移動する。ナット部材48dは、スライドフレーム47に連結されている。
モータ48bの駆動によりねじ軸48aが回転すると、ナット部材48d及びスライドフレーム47がX方向に移動し、スライドフレーム47に取り付けられた昇降機構38を介して把持部37がX方向に移動する。これにより、把持部37によって把持された搬送ローラ31上のブレーカー単体W2は、中継位置P2からジョイント位置P3までX2方向に搬送される。
図6に示すように、昇降フレーム43には、把持部37よりもX2方向に離れた位置に、ブレーカー単体W2のX2方向の先端に吸着する吸着部材40が昇降装置42を介して設けられている。この吸着部材40は、負圧によってブレーカー単体W2に吸着する構成や、磁力によってブレーカー単体W2に吸着する構成が採用される。昇降装置42は、エアシリンダ、油圧シリンダ、又は電動シリンダ等のアクチュエータにより構成される。吸着部材40は、把持部37とともに上下に昇降し、下降したときにブレーカー単体W2に吸着する。また、昇降装置42は、ブレーカー単体W2に吸着した吸着部材40をわずかに上昇させ、ブレーカー単体W2のX2方向の先端をわずかに上昇させる。ブレーカー単体W2のX2方向の先端は、先細り状に形成されるとともに、テーブル24から若干Y2方向に突出しているため、下方に垂れ下がりやすいが、吸着部材40が吸着しかつ上昇することによって、下方への垂れ下がりが抑制される。なお、吸着部材40は、昇降装置42を介さずに昇降フレーム43に設けられ、常に把持部37とともに昇降してもよい。また、昇降装置42及び吸着部材40の位置には、吸着部材40に代えて又は加えて、把持部37の把持部材41をさらに設けてもよい。
図1及び図2に示すように、ジョイント装置14は、ジョイントテーブル17上で中間材料W3のX1方向の端部に、ブレーカー単体W2のX2方向の端部を接合する。ブレーカー単体W2が接合された中間材料W3は、図1に示すように、送りローラ18等によってジョイントテーブル17からX2方向に搬送され、巻取リール19に巻き取られる。
なお、図7(b)に示すように、テーブル24の各テーブル片26には、マグネット等からなる吸着部材26b(ハッチングを付して示す)が設けられている。吸着部材26bは、テーブル片26に上下動自在に支持されるとともに、エアシリンダ等のアクチュエータ26cによって上下に昇降駆動される。
吸着部材26bは、上昇したときにテーブル片26上のスチールブレーカー用材料W1の端部W1a又はブレーカー単体W2に吸着し、下降したときに当該端部W1a又はブレーカー単体W2から離反する。この吸着部材26bは、テーブル片26上の当該端部W1a又はブレーカー単体W2に吸着することによって、テーブル片26上で当該端部W1a又はブレーカー単体W2を安定して保持することができる。したがって、スチールブレーカー用材料W1の端部W1aを切断する作業、及び、切断位置P1から中継位置P2へブレーカー単体W2を搬送する作業を安定して行うことができる。
(実施形態の作用効果)
上記実施形態の搬送装置20は、帯状のスチールブレーカー用材料W1の端部W1aを切断して作製したブレーカー単体W2を、所定の中継位置P2まで当該ブレーカー単体W2の長手方向に交差するY方向(第1方向)へ搬送した後、所定のジョイント位置P3まで当該ブレーカー単体W2の長手方向であるX方向(第2方向)へ搬送する。搬送装置20は、スチールブレーカー用材料W1の端部W1aを切断する際に当該端部W1aが載置されるテーブル24、及び、当該端部W1aを切断して作製したブレーカー単体W2が載置されたままテーブル24を中継位置P2までY方向へ移動させるテーブル移動機構25を有する第1搬送機構21と、中継位置P2においてテーブル24からブレーカー単体W2を受け取り、当該ブレーカー単体W2をジョイント位置P3までX方向へ搬送する第2搬送機構22とを備える。以上のような構成により、第1搬送機構21のテーブル24上でスチールブレーカー用材料W1の端部W1aを切断し、そのままテーブル24をY方向に移動させてブレーカー単体W2を中継位置P2に搬送することができ、迅速にブレーカー単体W2を切断位置P1から中継位置P2へ搬送し、中継位置P2におけるブレーカー単体W2の姿勢の乱れも抑制することができる。したがって、切断位置P1で切断したブレーカー単体W2を、適切な姿勢で短時間にジョイント位置P3まで搬送することができる。
第1搬送機構21のテーブル24は、X方向に間隔t1、t2をあけて並べられた複数のテーブル片26を有し、第2搬送機構22は、中継位置P2において、複数のテーブル片26の間に相当する位置に配置された搬送ローラ31と、搬送ローラ31をテーブル片26の上面よりも下方の位置と当該上面よりも上方に突出する位置との間で上下に昇降させる昇降駆動部32とを備える。そのため、中継位置P2に搬送されたブレーカー単体W2を、その姿勢を崩すことなくテーブル24から第1搬送ローラ31aへスムーズに受け渡すことができる。
各テーブル片26は、X方向に傾斜して配置されている。そのため、搬送ローラ31上でブレーカー単体W2が搬送されるときに、ブレーカー単体W2とテーブル片26との接触面積を小さくすることができ、搬送による摩擦抵抗を低減することができる。
また、各テーブル片26は、X2方向に向けて低くなるように傾斜しているので、図2に示すように、スチールブレーカー用材料W1を矢印A方向に引き出してその端部W1aをテーブル24上に載置するときに、当該端部W1aのX1方向の先端が各テーブル片26の間に引っ掛かるのを抑制することができる。
第2搬送機構22は、中継位置P2において、ブレーカー単体W2を把持する把持部37と、把持部37をジョイント位置P3へ向けて移動させる移動機構39とを有する把持搬送部33を備える。そのため、ブレーカー単体W2を中継位置P2からジョイント位置P3へ確実に搬送することができる。
第1搬送機構21のテーブル24は、載置したスチールブレーカー用材料W1の端部W1aを吸着させる吸着部材26bを備える。そのため、スチールブレーカー用材料W1の端部W1aを切断する際、及び、当該端部W1aを切断した後のブレーカー単体W2を搬送する際に、当該端部W1a又はブレーカー単体W2を確実にテーブル24上で保持することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、適宜変更することができる。
20 :搬送装置
21 :第1搬送機構
22 :第2搬送機構
24 :テーブル
25 :テーブル移動機構
26 :テーブル片
26b :吸着部材
31 :搬送ローラ
31a :第1搬送ローラ
31b :第2搬送ローラ
32 :昇降駆動部
33 :把持搬送部
37 :把持部
39 :移動機構
P1 :切断位置
P2 :中継位置
P3 :ジョイント位置
W1 :スチールブレーカー用材料
W1a :端部
W2 :ブレーカー単体
W3 :中間材料

Claims (5)

  1. 帯状のスチールブレーカー用材料の端部を切断して作製したブレーカー単体を、所定の中継位置まで当該ブレーカー単体の長手方向に交差する第1方向へ搬送した後、所定のジョイント位置まで当該ブレーカー単体の長手方向である第2方向へ搬送する、スチールブレーカーの搬送装置であって、
    前記スチールブレーカー用材料の端部を切断する際に当該端部が載置されるテーブル、及び、当該端部を切断して作製した前記ブレーカー単体が載置されたまま前記テーブルを前記中継位置まで前記第1方向へ移動させるテーブル移動機構を有する第1搬送機構と、
    前記中継位置において前記テーブルから前記ブレーカー単体を受け取り、当該ブレーカー単体を前記ジョイント位置まで前記第2方向へ搬送する第2搬送機構と、を備えている、スチールブレーカーの搬送装置。
  2. 前記テーブルが、前記第2方向に間隔をあけて並べられた複数のテーブル片を有し、
    前記第2搬送機構は、前記中継位置において、複数の前記テーブル片の間に相当する位置に配置された搬送ローラと、前記搬送ローラを前記テーブル片の上面よりも下方の位置と前記上面よりも上方に突出する位置との間で上下に昇降させる昇降駆動部と、を備えている、請求項1に記載のスチールブレーカーの搬送装置。
  3. 前記各テーブル片が、前記第2方向に傾斜して配置されている、請求項2に記載のスチールブレーカーの搬送装置。
  4. 前記第2搬送機構が、前記中継位置において、前記ブレーカー単体を把持する把持部と、前記把持部を前記ジョイント位置へ向けて移動させる移動機構とを有する把持搬送部を備えている、請求項1~3のいずれか1項に記載のスチールブレーカーの搬送装置。
  5. 前記テーブルが、載置したスチールブレーカー用材料の端部及び前記ブレーカー単体を吸着させる吸着部材を備えている、請求項1~4のいずれか1項に記載のスチールブレーカーの搬送装置。
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