JP7268517B2 - スチールブレーカーの搬送装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1記載の製造装置では、吸着搬送手段によってテーブル上から待機テーブルへブレーカー単体が載せ替えられるため、待機テーブル上のブレーカー単体の姿勢が乱れやすくなる。
帯状のスチールブレーカー用材料の端部を切断して作製したブレーカー単体を、所定の中継位置まで当該ブレーカー単体の長手方向に交差する第1方向へ搬送した後、所定のジョイント位置まで当該ブレーカー単体の長手方向である第2方向へ搬送する、スチールブレーカーの搬送装置であって、
前記スチールブレーカー用材料の端部を切断する際に当該端部が載置されるテーブル、及び、当該端部を切断して作製した前記ブレーカー単体が載置されたまま前記テーブルを前記中継位置まで前記第1方向へ移動させるテーブル移動機構を有する第1搬送機構と、
前記中継位置において前記テーブルから前記ブレーカー単体を受け取り、当該ブレーカー単体を前記ジョイント位置まで前記第2方向へ搬送する第2搬送機構と、を備えている。
前記第2搬送機構は、前記中継位置において、複数の前記テーブル片の間に相当する位置に配置された搬送ローラと、前記搬送ローラを前記テーブル片の上面よりも下方の位置と前記上面よりも上方に突出する位置との間で上下に昇降させる昇降駆動部と、を備えている。
このような構成によって、中継位置に搬送されたブレーカー単体を、その姿勢を崩すことなくテーブルから搬送ローラへスムーズに受け渡すことができる。
このような構成によって、搬送ローラ上でブレーカー単体を搬送するときに、テーブル片に対するブレーカー単体の接触面積を小さくし、搬送による摩擦抵抗を低減することができる。
このような構成によって、ブレーカー単体を中継位置からジョイント位置へ搬送することができる。
このような構成によって、スチールブレーカー用材料の端部を切断する際、及び、当該端部を切断した後のブレーカー単体の搬送の際に、当該端部又はブレーカー単体を確実にテーブル上に安定して載置することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る搬送装置を備えたスチールブレーカーの製造装置の概略的な側面図である。図2は、製造装置の概略的な平面図である。図3は、製造装置の概略的な正面図である。
スチールブレーカーは、空気入りタイヤの構成部材の一つであり、カーカスとトレッドとの間に設けられる。本実施形態の搬送装置20は、製造装置10によってスチールブレーカー用材料W1からスチールブレーカーを製造する過程で用いられる。スチールブレーカー用材料W1は、互いに平行に配列された複数のスチールコードに未加硫ゴムをコーティングした長尺の帯状体である。製造装置10に供給されるスチールブレーカー用材料W1は、リールに巻き取られた状態にある。
第1搬送機構21は、テーブル24と、テーブル24を図2のY方向(第1方向)に移動させるテーブル移動機構25とを備えている。テーブル24及びテーブル移動機構25は、下部フレーム12に支持されている。
複数のテーブル片26は、第1テーブル片26Aと第2テーブル片26Bとを含む。第1テーブル片26Aと第2テーブル片26Bとは、X方向に交互に配置されている。第1テーブル片26Aと、これにX2方向に隣接する第2テーブル片26Bとは、間隔t1をあけてX方向に並べられている。第2テーブル片26Bと、これにX2方向に隣接する第1テーブル片26Aとは、間隔t1よりも広い間隔t2をあけてX方向に並べられている。
テーブル片26A,26Bは、ほぼ同じ傾斜角度で傾斜している。具体的には、第1テーブル片26Aの傾斜角度は、約1.5度であり、第2テーブル片26Bの傾斜角度は、約2.0度である。したがって、第1テーブル片26Aよりも第2テーブル片26Bの方が、僅かに大きく傾斜している。
昇降駆動部32は、支持部材32a、ガイドレール32b、及びアクチュエータ32c等を備えている。
搬送ローラ31は、その軸心方向(Y方向)の一端部が支持部材32aに回転自在に支持されている。支持部材32aは、下部フレーム12に設けられたガイドレール32bに上下移動自在に支持されている。また、支持部材32aは、下部フレーム12に設けられたアクチュエータ32cによって昇降駆動される。本実施形態のアクチュエータ32cは、エアシリンダ、油圧シリンダ、又は電動シリンダ等からなる。
図2、図3、図6、及び図7に示すように、把持搬送部33は、ブレーカー単体W2を把持する把持部37と、把持部37を上下に昇降させる昇降機構38と、把持部37をX方向に移動させる移動機構39とを有している。
上記実施形態の搬送装置20は、帯状のスチールブレーカー用材料W1の端部W1aを切断して作製したブレーカー単体W2を、所定の中継位置P2まで当該ブレーカー単体W2の長手方向に交差するY方向(第1方向)へ搬送した後、所定のジョイント位置P3まで当該ブレーカー単体W2の長手方向であるX方向(第2方向)へ搬送する。搬送装置20は、スチールブレーカー用材料W1の端部W1aを切断する際に当該端部W1aが載置されるテーブル24、及び、当該端部W1aを切断して作製したブレーカー単体W2が載置されたままテーブル24を中継位置P2までY方向へ移動させるテーブル移動機構25を有する第1搬送機構21と、中継位置P2においてテーブル24からブレーカー単体W2を受け取り、当該ブレーカー単体W2をジョイント位置P3までX方向へ搬送する第2搬送機構22とを備える。以上のような構成により、第1搬送機構21のテーブル24上でスチールブレーカー用材料W1の端部W1aを切断し、そのままテーブル24をY方向に移動させてブレーカー単体W2を中継位置P2に搬送することができ、迅速にブレーカー単体W2を切断位置P1から中継位置P2へ搬送し、中継位置P2におけるブレーカー単体W2の姿勢の乱れも抑制することができる。したがって、切断位置P1で切断したブレーカー単体W2を、適切な姿勢で短時間にジョイント位置P3まで搬送することができる。
また、各テーブル片26は、X2方向に向けて低くなるように傾斜しているので、図2に示すように、スチールブレーカー用材料W1を矢印A方向に引き出してその端部W1aをテーブル24上に載置するときに、当該端部W1aのX1方向の先端が各テーブル片26の間に引っ掛かるのを抑制することができる。
21 :第1搬送機構
22 :第2搬送機構
24 :テーブル
25 :テーブル移動機構
26 :テーブル片
26b :吸着部材
31 :搬送ローラ
31a :第1搬送ローラ
31b :第2搬送ローラ
32 :昇降駆動部
33 :把持搬送部
37 :把持部
39 :移動機構
P1 :切断位置
P2 :中継位置
P3 :ジョイント位置
W1 :スチールブレーカー用材料
W1a :端部
W2 :ブレーカー単体
W3 :中間材料
Claims (5)
- 帯状のスチールブレーカー用材料の端部を切断して作製したブレーカー単体を、所定の中継位置まで当該ブレーカー単体の長手方向に交差する第1方向へ搬送した後、所定のジョイント位置まで当該ブレーカー単体の長手方向である第2方向へ搬送する、スチールブレーカーの搬送装置であって、
前記スチールブレーカー用材料の端部を切断する際に当該端部が載置されるテーブル、及び、当該端部を切断して作製した前記ブレーカー単体が載置されたまま前記テーブルを前記中継位置まで前記第1方向へ移動させるテーブル移動機構を有する第1搬送機構と、
前記中継位置において前記テーブルから前記ブレーカー単体を受け取り、当該ブレーカー単体を前記ジョイント位置まで前記第2方向へ搬送する第2搬送機構と、を備えている、スチールブレーカーの搬送装置。 - 前記テーブルが、前記第2方向に間隔をあけて並べられた複数のテーブル片を有し、
前記第2搬送機構は、前記中継位置において、複数の前記テーブル片の間に相当する位置に配置された搬送ローラと、前記搬送ローラを前記テーブル片の上面よりも下方の位置と前記上面よりも上方に突出する位置との間で上下に昇降させる昇降駆動部と、を備えている、請求項1に記載のスチールブレーカーの搬送装置。 - 前記各テーブル片が、前記第2方向に傾斜して配置されている、請求項2に記載のスチールブレーカーの搬送装置。
- 前記第2搬送機構が、前記中継位置において、前記ブレーカー単体を把持する把持部と、前記把持部を前記ジョイント位置へ向けて移動させる移動機構とを有する把持搬送部を備えている、請求項1~3のいずれか1項に記載のスチールブレーカーの搬送装置。
- 前記テーブルが、載置したスチールブレーカー用材料の端部及び前記ブレーカー単体を吸着させる吸着部材を備えている、請求項1~4のいずれか1項に記載のスチールブレーカーの搬送装置。
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