JP4499782B2 - タイヤ用ベルトの製造方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤのベルト層に使用するベルト部材、特には補強コードが斜め方向をなすベルト部材を、比較的幅の小さい長尺のベルト用帯状材料から切断、整列、接合して形成するタイヤ用ベルトの製造方法及び装置を提供するものである。
従来より、空気入りタイヤのベルト層は、多数本の補強コードであるスチールコードを並列してゴム材中に埋設処理した比較的広幅の帯状材料を、製造対象のタイヤのベルト幅に相当する長さで斜めに切断し、切断された各帯状片を切断端が両側縁になるように揃えて側辺同士を接合することにより、所定のベルト幅の長尺のベルト材を形成し、これをロール状に巻き取って台車等に支持し、ストックしておく。
そして、タイヤ製造上のタイヤ成型工程において、ベルトを貼り付け成型する際、前記ロール状に巻回した長尺のベルト材を台車等から引き出して、ベルト層の1周分に相当する長さに補強コードの沿う方向に切断して、タイヤのベルト層を構成するベルト部材を得るようにしている。
しかしながら、一つのタイヤのベルト部材は、タイヤサイズに応じて幅や長さが異なることから、製造するタイヤの種別やサイズに応じて、多数種のベルト材を形成して前記のようにストックしておく必要がある。このため、タイヤ製造工場にはかなり広いストック用のスペースを必要とする。また、ストックされた多数のベルト材からの製造対象のタイヤに応じたベルト材を選択して、これを成形工程に搬送して使用するが、その選択、搬送及び交換作業がきわめて面倒であり、製造効率の向上を妨げる一因となっている。殊に、多品種小量生産の場合には、前記ベルト材を支持する台車を交換する段替え作業を頻繁に行う必要があった。
近年、前記従来の問題を解決するものとして、下記の特許文献1及び特許文献2に開示されているように、複数本の補強コードをゴム材に埋設してなる比較的細幅の長尺の帯状材料の定寸送り装置を、搬送コンベアに対して所定角度の斜めに配置し、前記帯状材料と搬送コンベアとを同期させて交互に間欠移動させながら、前記帯状材料を長手方向に対し斜めに切断して所定長の短冊状のベルト材片(ストリップ片)を得るとともに、前記ベルト材片を前記搬送コンベアに移載し、スプライス装置により各ベルト部片の辺同士を突き合わせるように整列させて接合することにより、タイヤ1周分に相当する長さのベルト部材を作製するようにしたものが開示されている。
しかし、前記の方法による場合、前記ベルト材片を整列するための搬送コンベアに対して、定寸送り装置を斜めに配置しておいて帯状材料を斜めに供給するものであるため、ベルト部材の製造装置の設備全体としては、前記搬送コンベアと定寸送り装置を平行配置する場合よりも広いスペースを必要とする。また角度調整の際には、定寸送り装置の角度を変更する必要がある上、接合のためのスプライス装置の角度も合わせて変更する必要があり、その変更調整のための機構が大がかりなものになり、またその調整に時間もかかることになる。
さらに、前記のように細幅の帯状材料を所定長で斜めに切断したベルト材片を多数整列し接合してベルト部材を作製する場合、帯状材料の切断、切断されたベルト材片の整列がそれぞれ精度よく行われないと、接合精度に影響し、接合が不均一、不完全になったり、歪みが生じたりする虞があり、良品質のベルト部材を効率よく得ることができないことになる。歪みのあるベルト部材や接合が不均一なベルト部材を使用すると、タイヤのユニフォミティを損なうことになる。
したがって、前記のように帯状材料を切断して得た短冊状のベルト材片を多数枚整列し接合してベルト部材を作製する場合は、良品質のベルト部材を得るために、前記の切断の際の歪み、移載及び整列時の歪み、接合時の歪みの発生を、簡単な手段で抑制できることが重要な要素になる。
特開平11−99564号公報 特開2000−280373号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになしたものであり、比較的小さい幅の長尺のベルト用帯状材料をベルト幅に応じた所定の長さで斜めに切断し、切断された所定長のベルト材片を接合してタイヤ1周分に相当する長さのベルト部材を作製する場合において、装置全体の設置スペースが大きくならず、しかも切断、移載、整列等の各工程を安定性よく行え、接合精度が高く、良品質のベルト部材を効率よく製造できるとともに、帯状材料に対する切断角度の調整も容易に行える、タイヤ用ベルトの製造方法及び装置を提供するものである。
本発明は、タイヤの製造に用いるタイヤ用ベルトの製造方法であって、金属製の補強コードを並列してゴム材中に埋設してなる長尺のベルト用帯状材料を長手方向に間欠的に送りながら所定長さ寸法に切断する切断工程部と、切断された所定長のベルト材片を整列コンベア上で整列させて接合する整列工程部とを平行に配置しておき、前記切断工程部では、材料供給部から引き出された前記ベルト用帯状材料を設定された長さ寸法ずつを間欠的に給送し、この1回の給送毎に、該帯状材料の先端側部分をカッター装置の部分を通過させて該カッター装置より送り方向前方の保持用テーブル上に保持するとともに、この保持状態下で、前記カッター装置により前記帯状材料の先端側部分を長手方向に対し斜めに切断して、長手方向両端が斜めの切断端よりなる短冊状のベルト材片とし、その後、切断された前記ベルト材片を、前記切断工程部と整列工程部とに跨る移載装置に備える保持手段により保持して、前記保持用テーブル上から整列工程部の整列コンベア上に移送するとともに、前記斜めの切断端が整列コンベアの搬送方向と同方向をなすように回動させて該整列コンベア上に前記切断端を揃えるように載置し、前記整列工程部では、前記整列コンベア上に前記ベルト材片が移載される毎に、該整列コンベアを前記ベルト材片に対応する寸法分ずつ間欠的に送行させ、各ベルト材片を順次整列させて側辺同士を接合し、補強コードが斜め方向をなすベルト部材を形成する、ことを特徴とする。
この発明によれば、間欠的に給送されるベルト用帯状材料の先端側部分の斜めの切断から、切断されたベルト材片の整列コンベアへの移載、整列、接合までの各工程を、前記帯状材料及び切断されたベルト材片を常に所定の位置及び姿勢に保持した状態で行う。そのため、切断の際に帯状材料の動きを規制できて、該帯状材料をベルト幅に応じて設定した所定長さで、かつ所定角度の斜め方向に歪みなく正確に切断でき、また、切断された後のベルト材片の移載及び整列の際のずれ動き等も規制でき、整列コンベア上の所定の位置に、斜めの切断端の方向を揃えて歪みを生じさせることなく移載し整列させることができる。したがって、切断工程部と整列工程部とを平行配置しているにも拘わらず、各ベルト材片を正確に且つ均一に接合することができ、良品質のベルト部材を得ることができる。
前記のベルトの製造方法において、前記整列コンベア上でのベルト材片の整列、接合により形成されたタイヤ1周分の長さのベルト部材を、整列コンベア上から直接タイヤ成型工程における成型ドラム上に送出することができる。これにより、タイヤの成型効率を高めることができる。
また、本発明のタイヤ用ベルトの製造装置は、前記の製造方法の実施に使用するものであって、金属製の補強コ−ドを並列してゴム材中に埋設してなる長尺のベルト用帯状材料を長手方向に間欠的に送りながら所定長さに切断する切断工程部と、この切断工程部と平行に配置された整列コンベアを含み、かつ切断されたベルト材片を該整列コンベア上で順次整列して接合する整列工程部と、前記切断工程部で切断された前記ベルト材片を前記整列コンベア上に移載する移載装置とを備えてなり、それぞれ次のように構成されていることを特徴とする。
前記切断工程部は、長尺の前記ベルト用帯状材料を引き出し可能に保持する材料供給部と、前記材料供給部から引き出される前記帯状材料を所定の送行部に沿って設定された所定長さずつ間欠的に給送する定寸送り装置と、前記定寸送り装置による前記帯状材料の間欠的な給送毎に該帯状材料の先端側部分を所定長さにかつ長手方向に対して斜めに切断するカッター装置と、前記カッター装置より送り方向前方において前記カッター装置の部分を通過した前記帯状材料の先端側部分を受け、かつ該先端側部分を所定位置に保持する保持用テーブルとを備えている。
前記移載装置は、前記切断工程部と前記整列工程部との上方で交差方向に跨って往復移動可能な移動体を備え、該移動体には前記ベルト材片を吸着保持する保持手段が昇降及び回動可能に支持されており、前記カッター装置による切断後に、前記保持用テーブル上の切断された前記ベルト材片を、前記保持手段により吸着保持して持ち上げ整列工程部の整列コンベア上に移送するとともに、斜めの切断端が前記整列コンベアの搬送方向と同方向をなすように回動させて該整列コンベア上に前記切断端を揃えて載置するように設けられてなる。
前記整列工程部は、前記ベルト材片が整列コンベア上に移載される毎に、該整列コンベアが前記ベルト材片に略相当する寸法分ずつ間欠的に送行し、各ベルト材片を順次斜めに整列させて側辺同士を接合するように設けられてなる。
この発明のタイヤ用ベルトの製造装置によれば、長尺のベルト用帯状材料を所定長さに切断する切断工程部と、切断されたベルト材片を整列コンベア上で整列させて接合する整列工程部とを平行に配置したことにより、ベルトを製造する装置設備全体の設置スペースを小さくできる。そればかりか、前記帯状材料を保持テーブル上に保持した状態で所定の長さ、所定角度の斜め方向に歪みを生じることなく確実に切断できる。しかも、切断された短冊状のベルト材片を、移載装置の保持手段により吸着保持した状態で整列コンベア上に自動的に移載しかつ整列させることができ、移載及び整列の際にも歪みやずれ等を生じさせることがなく、各ベルト材片を精度よく均一に接合することができる。それゆえ、上記した製造方法を良好に実施でき、比較的細幅のベルト材片を接合するにも拘わらず、全体的なバランスのよい良品質のベルト部材を効率よく製造することができる。
前記のタイヤ用ベルトの製造装置において、前記材料供給部から引き出される前記ベルト用帯状材料の送行部として、該帯状材料を水平に保持して長手方向に送るための送りテーブルを備え、この送りテーブルにおけるカッター装置側の端部近傍位置の下方側に、カッター装置による切断時に該送りテーブル上の前記ベルト用帯状材料を保持する保持手段が設けられてなるものとすることができる。これにより、間欠的に給送されてくる前記帯状材料を、カッター装置の部分を通過した先端側部分のみでなく、送りテーブルの側でも該帯状材料を送りテーブル上に保持でき、カッター装置の両側で帯状材料の動きを制した状態で確実に切断できることになる。
前記の製造装置において、前記カッター装置は、前記ベルト用帯状材料の送行部を挟んで上下一対のカッター刃を有し、該両カッター刃により前記帯状材料を長手方向に対して斜めに切断できるように設けられるとともに、前記帯状材料の長手方向に対する前記両カッター刃の斜めの角度方向が変更調整可能に設けられてなるものが好ましい。これにより、スチールコード等の金属製の補強コードを含む帯状材料を、機械的に確実に切断できる上、帯状材料の長手方向に対する前記カッター刃による切断角を容易に変更し調整できる。
また、前記カッター装置は、上下一対のカッター刃のうちの上側のカッター刃が、サーボモータにより回転するカム軸に連結されて上下動するアーム部材に取り付けられてなるものが好ましい。これにより、比較的小容量のサーボモータにより帯状材料を切断することができる。
前記保持用テーブルは、前記ベルト用帯状材料の先端側部分を受けるテーブル体を有するとともに、該テーブル体の両側に、給送されてくる前記帯状材料を両側から挟着するように変位可能な一対の位置決めガイドが設けられてなるものが好ましい。これにより、前記前記帯状材料の先端側部分を、所定の位置に歪みなく位置決めして保持できて、ずれなく切断でき、ひいては切断後の移載整列、接合を、ずれを生じさせることなく行うことができる。
前記保持用テーブルは、前記ベルト用帯状材料の送り方向に進退可能に支持され、前記帯状材料の切断後に、切断されたベルト材片を保持した状態のまま送り方向前方に進出して前記カッター装置から切り離されるように設けられてなるものとすることができる。これにより、切断したベルト材片をカッター装置の部分から分離させることができる上、保持用テーブル上の切断されたベルト材片を前記移載装置の保持手段により前記カッター装置に邪魔されることなく確実に吸着保持でき、移載作用を問題なく行える。
前記整列コンベアは、前記移載装置による前記ベルト材片の移載位置付近のコンベア体の裏面に近接して、前記ベルト材片を前記コンベア体上に保持する磁気吸着手段が設けられてなるものとすることができる。これにより、前記移載装置により移載されてくるベルト材片を、整列コンベア上の所定位置に安定性よく載置できるとともに、この後、移載装置に備える保持手段による保持を解除しても、該整列コンベア上のベルト材片が動いたりずれたりすることがなく、そのため、次に移載されてくるベルト材片との接合をずれなく正確に行うことができる。
前記整列コンベアは、その送出側端部が、タイヤ製造上におけるベルト部材を貼り付け成型する位置の成型ドラムに対向するように設置され、該コンベアの上方と前記成形ドラムの上方との間で往復移動可能な移動体と、下方向きに進退可能な吸着手段が配設されかつ前記移動体に昇降及び回動可能に支持された保持体とよりなる貼り付け用ハンド装置を備え、前記整列コンベア上の前記ベルト部材の先端部を前記吸着手段により吸着保持して、整列コンベアの搬送に同期して成型ドラム上に移送して貼り付けるように設けられてなるものとすることができる。これにより、整列コンベア上において形成されたベルト部材を直接タイヤ成型工程における成型ドラムに送出して、貼り付け成型できる。
前記材料供給部は、前記ベルト用帯状材料を長手方向に送るための送行部の下方部において、前記帯状材料を前記送行部の送り方向とは反対方向に引き出し可能に設けられており、引き出された帯状材料が方向転回されて上方の送行部にその後端側から送り方向に供給されるように構成されてなるものとすることができる。これにより、前記材料供給部を切断工程部のスペース内に配置でき、装置設備全体のレイアウトをコンパクトに設定できる。
前記材料供給部は、前記ベルト用帯状材料をロール状に巻回した複数の巻回体を一定間隔に並列して支持する支持軸を備え、所定の引き出し位置に位置する前記巻回体の帯状材料を引き出せるように設けられるとともに、該支持軸を支承する支柱の台部が該支持軸の軸方向に移動可能に設けられており、各巻回体を順次前記所定の引き出し位置に移動させて、それぞれの帯状材料を引き出せるように構成されてなるものとすることができる。これにより、帯状材料の供給作業が容易になる。
また、前記材料供給部には、前記巻回体が所定の引き出し位置に位置する毎に、該巻回体の帯状材料の先端を、先に引き出された帯状材料の終端部に対し接続する自動接続装置が設けられているものが好ましく、これにより各巻回体の帯状材料を順次自動接続しながら供給できることになる。
上記のように本発明のタイヤ用ベルトの製造方法及び装置によれば、比較的小さい幅の長尺の帯状材料を、比較的小さい幅の長尺の帯状材料をベルト幅に応じた所定の長さで斜めに切断し、切断された所定長のベルト材片を接合してタイヤ1周分に相当する長さのベルト部材を作製する場合において、切断工程部と整列工程部とを平行配置したことにより、製造装置の設備全体の設置スペースを小さくでき、工場内のスペースを有効利用できる。
そればかりか、特に切断、移載、整列等の各工程の作業を所定位置及び姿勢に保持した状態で安定して行え、歪み等を生じさせることがなく、各ベルト材片の接合精度を高めることができ、均一性のよい良品質のベルト部材を効率よく製造できる。しかも、タイヤ製造上のタイヤ成型サイクルに合わせてベルト部材を製造できるため、タイヤ製造効率を向上できることにもなる。また、カッター装置のカッター刃の方向を調整するだけで、帯状材料の長手方向に対する斜めの切断角を変更調整できるため、製造するタイヤの変更に伴う多種のベルト部材を容易に製造できることになる。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜図3は、本発明のタイヤ用ベルトの製造方法を実施する1実施例の製造装置の全体の概略を示しており、基本的に、図4のように、磁性材料としての金属材よりなる補強コ−ドCを並列してゴム材R中に埋設してなる比較的細幅の長尺のベルト用帯状材料Bを、所定の長さで両端を斜めに切断し、得られた短冊状のベルト材片bを、斜めの切断端を揃えるように整列して接合することにより、タイヤ1周分に相当する長さでコード方向が斜めをなすベルト部材B10を製造するものである。なお、前記ベルト用帯状材料は、短冊状に切断したベルト材片bの接合のために、ゴム材Rによる両側端面は同方向に傾斜した傾斜面とし、該傾斜面同士の重ね合わせにより確実に接合できるように形成しておくのが望ましい。
図において、A1は前記ベルト用帯状材料B(以下、単に帯状材料という)を長手方向に間欠的に送りながら所定長さに切断する切断工程部、A2はこの切断工程部A1と平行に配置され、かつ切断された短冊状のベルト材片bを後述する整列コンベア60上で順次整列して接合する整列工程部、Tは前記切断工程部A1で切断された前記ベルト材片bを前記整列工程部A2の整列コンベア60上に移載する移載装置を示す。前記帯状材料Bの幅は、通常20〜100mm、好ましくは30〜50mmのものが好適に使用されるが、もちろん前記範囲外の幅の帯状材料の使用も可能である。
なお、図1〜図3の製造装置は、コードの方向が左右反対の傾斜をなす第1と第2のベルト部材B10,B20を製造するように、2つの製造装置E1,E2を並設したものであるが、両装置E1,E2は基本的に対称にして略同様に構成されるので、以下、一方の製造装置E1について具体的に説明する。
前記切断工程部A1は、長尺の前記帯状材料Bを引き出し可能に保持する材料供給部1と、前記材料供給部1から引き出される前記帯状材料Bを後述する送りテーブル21よりなる送行部に沿って設定された所定長さずつ間欠的に給送する定寸送り装置20と、前記定寸送り装置20による前記帯状材料Bの間欠的な給送毎に該帯状材料Bの先端側部分を所定長さにかつ長手方向に対して斜めに切断するカッター装置30と、前記カッター装置30より送り方向前方において前記カッター装置30の部分を通過した前記帯状材料Bの先端側部分を受けて所定位置に位置決めして保持する保持用テーブル40とを備えている。
前記材料供給部1について、図5〜図7に基づいて説明する。この材料供給部1は、前記帯状材料Bを長手方向に送るための送りテーブル21の下方部において、前記帯状材料Bを前記送りテーブル21での送り方向とは反対方向に引き出し可能に設けられ、引き出された前記帯状材料Bを方向転回して上方の送りテーブル21にその後端側から送り方向に供給するように構成されている。
図の場合、前記材料供給部1には、前後に間隔をおいて並列する2つの供給支持部1a,1bが設置されている。前後の供給支持部1a,1bには、それぞれ前記帯状材料Bをロール状に巻回した複数(図の場合は4個)の巻回体Ba,Bbを一定間隔に並列して支持する片持ちの支持軸2a,2bを備え、所定の引き出し位置に位置する前記巻回体Ba,Bbの帯状材料Bを引き出せるように設けられるとともに、該支持軸2a,2bを支承する支柱3a,3bの台部4a,4bが該支持軸2a,2bの軸方向に移動可能に設けられており、各巻回体Ba,Bbを順次前記所定の引き出し位置に移動させて、それぞれの帯状材料Bを順次引き出せるように構成されている。前記台部4a,4bの移動手段としては、種々の移動用の駆動機構を利用できるが、図の場合、サーボモータにより回転駆動されるボールネジ機構5a,5bを利用している。
図中の6は、前記材料供給部1における帯状材料Bの引き出し側になる前記送りテーブル21の後端部やや下方に設けた送り出し用駆動ローラ、6aは該駆動ローラ6と対をなす押さえローラであり、前記駆動ローラ6がモータ等により回転駆動されることにより、前記帯状材料Bを前記両ローラ6,6a間に挟んで所定の速度で送り出せるように設けられている。
前記材料供給部1には、前記巻回体Ba,Bbが所定の引き出し位置に位置する毎に、該巻回体Ba,Bbの帯状材料Bの先端を、先に引き出された帯状材料Bの終端部に対して自動接続できるように設けられている。
その手段として、図示する実施例の場合、前記駆動ローラ6より前記巻回体Ba,Bbの支持側に、前記駆動ローラ6により引き出される帯状材料Bを受ける受け台7が設けられるとともに、その上方に前記受け台7に対し降下し押圧可能なエアシリンダー等による押さえ装置8が設けられている。また、前記支持軸2a,2b上の各巻回体Ba,Bbの引き出し方向やや前方上方に、それぞれ前記各帯状材料Bの先端部を引き出して待機させておく待機台9a,9bが設けられている。さらに前記待機台9a,9b上の帯状材料Bの先端部を把持して前記受け台7上に移動させるハンド装置10が上下及び前後方向に移動可能に設けられている。
前記ハンド装置10は、サーボモータにより回転するボールネジ機構等の移動手段12により前後方向に往復移動する移動体13に、エアシリンダー等の進退手段を介して上下動可能に支持されており、前記前後の供給支持部1a,1bの双方の待機台9a,9bの各位置と、前記受け台7の位置との間で適宜移動制御されるように設けられている。
そして、前記帯状材料Bの接続は、図8A、図8B、図8Cの略示説明図に示すように、前記受け台7上において、光電管等のセンサ11により先の帯状材料Bの終端を検知したとき、前記駆動ローラ6の駆動が停止し、次の巻回体Ba又はBbが引き出し位置に移動し、この後、前記ハンド装置10が次の巻回体Ba又はBbの一つの帯状材料Bの先端部(前記待機台9a又は9b上に待機している先端部)を把持して、前記受け台7上に移動し、前記先端部を先の帯状材料Bの終端部に重ねた後、前記押さえ装置8が降下して前記重ね部分を押圧することにより、先行する帯状材料Bの終端部と、次の帯状材料Bの先端部とを自動接続する。
また、前後の供給支持部1a,1bの一方側の支持軸2a又は2bに支持された帯状材料Bが終端したときは、図9A,図9Bの略示説明図のように、前記同様にして、他方側の支持軸2b又は2a上の帯状材料Bの先端部を、前記ハンド装置10により把持して前記受け台7上に移動させて、前記押さえ装置8により先の帯状材料Bの終端部に自動接続する。これにより、帯状材料Bの連続供給が可能になる。
前記前後の供給支持部1a,1bにおける支持軸2a,2bへの帯状材料の供給は、図7のように、台車14上の片持ちの支持軸15上に、帯状材料Bの複数の巻回体Ba,Bbを支持しておき、前記支持軸2a,2b上の帯状材料Bがなくなったときに、前記台車14を移動させて、前記支持軸15の端部を前記支持軸2aまたは2bの端部に係合連結させて、前記巻回体Ba,Bbをスライドさせて前記支持軸2aまたは2b上に移して支持させればよい。
前記送り出しローラー6より送り出される帯状材料Bは、ダンサー部17を介して上方に方向転回されて、後方に向かって水平に延びる前記送りテーブル21上に送られる。
前記送りテーブル21は、下方から供給される前記帯状材料Bの受け入れのために供給側端部が下方に屈曲形成され、さらに該端部から続く水平部においては、図10のように、前記帯状材料Bの幅に相当する間隔をおいて両側にガイド21a,21aを備える断面略凹形状をなしており、前記帯状材料Bを長手方向に歪みなく送ることができるように設けられている。
この送りテーブル21に沿って設けられる定寸送り装置20は、図5及び図12、図13に示すように、前記送りテーブル21に沿ってサーボモータにより回転駆動されるボールネジ機構等の移動手段22が配され、該移動手段22に支持されて前記送りテーブル21に沿って移動させられる移動体23を備えている。さらに、前記移動体23には、前記送りテーブル21の上方において、先端部にマグネットを有しかつ下方向きに進退可能な磁気吸着手段24を前記送りテーブル21の長手方向に沿って所定間隔に複数備える保持部材25が、エアーシリンダー等のシリンダー装置25aにより昇降可能に支持されている。
前記保持部材25は、前記シリンダー装置25aによる降下作用によって前記送りテーブル21上の帯状材料Bに対し押接する押さえ板26と、該押さえ板26の上方に間隔をおいて設けられた支持板27を有し、前記支持板27に前記磁気吸着手段24がシリンダー装置24aにより下方に向かって突出可能に取付けられており、前記押さえ板26により前記送りテーブル21上の前記帯状材料Bを押えた状態において、前記シリンダー装置24aの作動で該磁気吸着手段24の先端部(下端部)が前記押さえ板26に有する貫通孔26aを通して下方に臨出することにより、前記帯状材料Bを磁気吸着できるように、すなわち内部の金属製補強コードCに対する磁気吸着力を利用して保持できるように設けられている。前記保持部材25は、前記帯状材料Bを磁気吸着した状態において、前記移動体23の移動により送りテーブル21に沿って送り方向に所定の距離を移動することにより、該帯状材料Bを送り方向に送り、その後、前記磁気吸着を解除して元の位置に戻るように設けられ、これにより、前記帯状材料Bを設定された所定長さずつ後述するカッター装置30の部分に給送するように設けられている。したがって、前記磁気吸着手段24は帯状材料Bの送り作用に応じて進出動作が制御される。前記帯状材料Bの送りのための保持手段としては、前記のように磁気吸着手段24を利用するのが制御が容易になり好ましいが、これに代えて、吸引手段等の他の保持手段を利用することもできる。
図示する実施例装置の場合、前記送りテーブル21におけるカッター装置30側の端部近傍位置の下方側には、図10及び図11に示すように、前記帯状材料Bの動きを規制するための保持手段として、シリンダー装置28aにより上方向きに進退可能な磁気吸着手段28が配設され、カッター装置30による切断時に、該磁気吸着手段28の先端部が上方向きに進出して前記送りテーブル21を貫通してテーブル上に臨出することにより、該送りテーブル21上の前記帯状材料Bを吸着保持するように設けられている。そのため、前記送りテーブル21には、前記磁気吸着手段28のマグネットを含む先端部が貫通し得る貫通孔21bが設けられている。この磁気吸着手段28による保持作用は帯状材料Bの給送作用に対応して制御される。29は前記帯状材料Bの定寸送り時の送り検出用のエンコーダーである。前記帯状材料Bの保持手段としては、吸引手段その他の帯状材料Bを送りテーブル21上に保持できる保持手段を利用することもでき、その場合の保持作用も前記同様に制御される。
前記カッター装置30は、前記送りテーブル21の送り方向前方側に設けられており、例えば図14〜図16のように、前記帯状材料Bの送りテーブル21による送行部を挟んで上下で対をなし、かつ帯状材料Bの長手方向に対し平面でみて斜めに配されたカッター刃31,32を有してなり、該両カッター刃31,32により、前記定寸送り装置20による前記帯状材料Bの間欠的な給送毎に該帯状材料Bの先端側部分を所定長さで長手方向に対して所定の傾斜角度の斜めに切断するように設けられている。
図示するカッター装置30の場合、上下一対の前記カッター刃31,32のうちの下側のカッター刃32は、帯状材料Bの送行部の下面に沿って保持用のフレーム部材33に固定された固定刃、他方、上側のカッター刃31は、前記帯状材料Bの送行部の上方においてサーボモータ34により回転するカム軸35に連結されて上下動するアーム部材36に取り付けられた動刃であり、カム軸35の回転により該上側のカッター刃31が前記下側のカッター刃32との摺り合わせ位置まで降下することにより、上下の両カッター刃31,32間の帯状材料Bを斜めに切断するように設けられている。図の場合、前記カム軸35が前記フレーム部材33の上部に回転可能に支持されて前記サーボモータ34に連結され、該カム軸35上のカム35aに嵌合して上下動する連結部材37に前記アーム部材36がピン連結されており、前記サーボモータ34による前記カム軸35の回転により、前記アーム部材36に取り付けられた前記カッター刃31が上下動するように設けられている。
前記カッター装置30は、前記両カッター刃31,32の前記帯状材料Bに対する斜めの角度方向、つまりは帯状材料Bに対する斜めの切断角を変更調整できるように設けられる。その手段として、例えば、前記カッター刃の保持用のフレーム部材33が、装置フレームに固定される下部支持体38に対し前記両カッター刃31,32の略中間を通る上下方向の軸心を中心に回動可能に支持され、該下部支持体38に備えるサーボモータ等の回動手段39により前記フレーム部材33が所定の角度回動するように設けられる。もちろん、他の回動支持手段を利用することもできる。31aは前記カッター刃31を上下動させるための手動操作用のハンドルで、前記カム軸35に取設されている。
前記保持用テーブル40は、図17及び図18のように、テーブル用支持基板40aの上に、前記帯状材料Bの先端側部分を受ける所定長のテーブル体41を備えるとともに、前記帯状材料Bの先端側部分を両側から挟着して位置決めする一対の板状のガイドバー42,42を備え、さらに前記先端側部分を前記テーブル体41上に保持するための保持手段を備えている。すなわち、前記の保持手段の1例として、前記テーブル体41の下方部に、先端部にマグネットを有し、かつ上方向きに進退可能な複数の磁気吸着手段43が、前記テーブル体41の長手方向に沿って配設され、前記帯状材料Bの先端側部分を下方から吸着してテーブル体41上に保持するように設けられている。
図の場合、前記テーブル体41は前記支持基板40aの上に前記帯状材料Bよりやや狭い幅で送り方向に延びており、前記ガイドバー42,42は、該テーブル体41を挟んで前記支持基板40a上の両側に対向配置されており、該ガイドバー42,42に連結されたエアシリンダー等のシリンダー装置44,44の作動により、互いの対向方向に変位するように設けられている。45,45は前記変位を正確に行わせる支持ガイドである。シリンダー装置44と支持ガイド45とは前記支持基板40a上に載設されている。
また、複数の前記磁気吸着手段43は、前記支持基板40aの下面に連結された保持部材46の下部支持板46a上において、前記シリンダー装置43aにより上方に向かって突出可能に取付けられて支持されており、前記シリンダー装置43aの作動で前記先端部(上端部)が前記支持基板40aとテーブル体41に有する貫通孔41aを通して上方に臨出することにより、該テーブル体41上に位置決めされた前記帯状材料Bの先端側部分を磁気吸着して保持できるようになっている。そして、前記帯状材料Bを吸着保持した状態において、前記カッター装置30が切断作用を行うように設定されている。この磁気吸着手段43による保持作用は、前記シリンダー装置43aにより下方に後退(降下)することにより解除される。
また、前記保持用テーブル40は、前記テーブル体41及び前記磁気吸着手段43の保持部材46を含む全体が、前記帯状材料Bの送り方向(前記テーブル体41の長手方向)に進退可能に支持されており、前記帯状材料Bの切断後に、切断されたベルト材片bを磁気吸着手段43により保持した状態のまま前記カッター装置30の部分から送り方向前方に進出させ、前記ベルト材片bを長尺の帯状材料Bの側から分離させることができるように設けられている。
その手段として、図18及び図19に示すように、前記保持用テーブル40の下方部において前記帯状材料Bの送り方向に沿ってサーボモータにより回転駆動されるボールネジ機構等の移動手段48が配され、該移動手段48に支持されて前記送り方向に往復移動させられる移動体49を備え、該移動体49に前記保持部材46が連結されて支持されており、前記移動体49が送り方向前方に移動することにより、前記保持テーブル40の全体が、切断された前記ベルト材片bを保持した状態で移動して、前記カッター装置30の部分から切り離すようになっている。この切り離し位置において前記ベルト材片bが後述する移載装置Tの保持手段により保持されて移載されるように設けられる。前記帯状材料Bの先端側部分を保持する保持手段として、吸引等の他の手段を利用する場合も同様に構成される。47は帯状材料Bの送り検出用のエンコーダーである。
前記ベルト材片bを前記切断工程部A1から整列工程部A2に移載する移載装置Tは、図20〜図22に拡大して示すように、次のような構成よりなる。
前記切断工程部A1と整列工程部A2との上方で両工程部に対し交差方向(主として直交方向)に跨って、サーボモータにより回転駆動されるボールネジ機構等の移動手段50が配され、該移動手段50により支持されて前記両工程部A1,A2に跨って往復移動させられる移動体51を備えている。そして、前記移動体51には、前記ベルト材片bを保持する保持手段が、昇降及び上下方向の軸心を中心に回動可能に支持されている。図の場合は、前記保持手段として、先端部(下端部)にマグネットを有しかつ下方向きに進退可能な磁気吸着手段52を複数備えてなる保持部材53が設けられている。具体的には、前記移動体51にサーボモータにより回転駆動されるボールネジ機構等の昇降用の移動手段55が取り付けられ、該移動手段55により支持されて昇降する昇降部材56を備えるとともに、この昇降部材56にサーボモータよりなる回動手段57が上下方向の軸心をなすように付設され、この回動手段57に、前記保持部材53が取り付けられており、前記昇降用移動手段55と回動手段57の作動が制御されることにより、適宜昇降及び回動するように設けられている。
前記保持部材53は、前記保持用テーブル40のテーブル体41上に保持され切断されたベルト材片bの長さに略対応する長さ、特に好ましくは該ベルト材片bの最長の長さよりやや長い長さを持っており、次のようにベルト材片bを水平姿勢に弛み無く吸着保持できるように構成されている。
前記保持部材53は、前記昇降用移動手段55による降下作用によって、前記カッター装置30から切り離し位置にある前記テーブル体41上の両ガイドバー42,42間に保持されたベルト材片bに対し両ガイドバー42,42間に嵌入して押接し得る押さえ板58と、該押さえ板58の上方に間隔をおいて設けられた支持板59を有している。そして、前記支持板59に前記複数の磁気吸着手段52が長手方向に所定の間隔をおいてシリンダー装置52aにより下方に向かって突出可能に取付けられており、前記押さえ板58により前記テーブル体41上の前記ベルト材片bを押えた状態において、前記シリンダー装置52aの作動で前記磁気吸着手段52の先端部(下端部)が前記押さえ板58に有する貫通孔58aを通して下方側に臨出することにより、前記ベルト材片bを磁気吸着できるように設けられている。前記保持用テーブル40の磁気吸着手段43は、前記磁気吸着手段52の磁気吸着作用後に吸着を解除するように設けられる。
そして、前記切断工程部A1と整列工程部A2とに跨る前記移動手段50、前記昇降用の移動手段55および前記回動手段57は、前記磁気吸着手段53による前記ベルト材片bを保持部材53に吸着した状態において、昇降用移動手段55の作動により前記ベルト材片bを吸着保持した前記保持部材53を上昇させて、前記ベルト材片bを持ち上げ、この持ち上げ状態において、前記移動手段50の作動により昇降用移動手段55と共に後述する整列工程部A2の整列コンベア60上に移送し、さらにこの移送の間に、前記回動手段57の作動により前記ベルト材片bの斜めの切断端が前記整列コンベア60の搬送方向と同方向をなすように前記保持部材53を斜めに回動させ、この後、前記昇降用移動手段55の作動による降下作用で、前記保持部材53の下面に吸着保持されているベルト材片bを、整列コンベア60上の所定の位置に前記斜めの切断端を斜めに揃えて載置し、その後、前記磁気吸着手段52による吸着を解除して、元の前記保持用テーブル40の切り離し位置の上方位置に戻すように設定されている。
また、前記整列工程部A2に備える整列コンベア60は、図23及び図24に示すように、コンベア体61が製造対象となるベルト部材の最大幅に対応してこれよりもやや広幅で輪状に連続した無端ベルトよりなるベルトコンベアであり、前記コンベア体61が、台枠62の上方所定の高さ位置において支持枠63により支持されて、前記移載装置Tにより移載されるベルト材片bを受け取るように設けられている。前記コンベア体61は、前記支持枠63の前後両端部に配設されているプーリ64,64に掛架されて、上部側走行部分61aが前記支持枠63の水平の上板部63a上を摺接して水平状態に保持されて走行するように設けられ、さらに、下部側走行部分61bの一部がサーボモータ等の駆動モータ65により回転駆動される駆動用プーリ66に係合されて、該駆動用プーリ66の回転により、前記上部側走行部分61aにおいて前後方向に回動するように設けられている。前記各プーリ64,64及び駆動用プーリ66は、周方向に凹凸をなす溝付きローラよりなり、前記コンベア体61の裏面(内側面)に付設された溝付きの帯状部材61cに有する凹凸が、前記各プーリ64,64および66の各凹凸と噛合することにより、該コンベア体61がスリップなく回動できるようになっている。図中の67は前記コンベア体61の弛みをなくすためのテンションローラである。
前記整列コンベア60は、前記支持枠63が前記台枠62上に、モータ68により駆動されるスクリュージャッキ等の昇降手段69により昇降可能に支持されており、前記ベルト材片bを整列し接合する時の高さ、及び、前記ベルト材片bが接合されたベルト部材B10を送出する時の高さを、適宜調整できるように設けられている。すなわち、後述するように前記整列コンベア60の送出側端部に対向するベルト用成型ドラムDに対し前記ベルト部材B10を直接送出して貼り付ける場合、前記成型ドラムDの高さやドラム径等に応じて適宜高さ調整できるように設けられる。一例として、前記整列コンベア60は、前記ベルト材片bの整列及び接合時には成型ドラムDの周面における最上面より高い位置に保持され、前記ベルト部材B10の送出時には前記成型ドラムDの最上面と略同一の水平面上の高さに位置するように高さ調整される。図中の62aは昇降用の支持ガイドである(図7参照)。
前記整列コンベア60は、前記駆動用モータ65の回転制御により、前記ベルト材片bが整列コンベア60上に移載される毎に、該整列コンベア60が前記ベルト材片bに略相当する寸法分ずつ間欠的に、例えば送出方向(前方)とは反対方向(後方)に送行するように設定されており、これにより、順次移載される各ベルト材片bを順次斜めに整列させて側辺同士を接合できるように設けられている。そして、前記ベルト材片bの整列、接合により製造すべき所定のベルト部材B10の長さになれば、前記駆動用モータ65の回転制御による整列コンベア60の送行により、前記ベルト部材B10を前方へ送出できるように設定される。
さらに、前記支持枠63の上板部63aには、前記コンベア体61の上部側走行部分61aの前記移載装置Tによる前記ベルト材片bの移載位置付近に、コンベア体61の裏面に近接して前記ベルト材片bを該コンベア体61上にずれ動きなく保持するためのマグネットよりなる磁気吸着手段70が複数配設されている。この磁気吸着手段70は、コンベア体61による移動には影響ない程度の磁気力に設定される。図の場合、前記磁気吸着手段70は、前記移載装置Tにより切断端が搬送方向をなすように斜めに移載されるベルト材片bに移載位置に略沿って配設されるとともに、整列し接合された各ベルト材片bの動きを規制できるように、斜めの配設位置の両端付近の幅方向にも配設されている。さらに、必要に応じて、前記ベルト材片bの整列方向にも同様の磁気吸着手段を配設しておくことができる。
そして、前記の整列コンベア60は、その送出側端部がタイヤ製造上におけるベルト部材B10を貼り付け成型する位置のベルト用成型ドラムDに対向するように設置されており、前記のように前記成型ドラムDの最上面と略同一の高さに位置するように高さ調整した状態において、前記ベルト部材B10を、前記成型ドラムD上に送出して同時に該ドラム周面に対し貼り付け成型できるように設けられている。前記整列コンベア60の送出側端部には、前記ベルト部材B10を送出する際に、該ベルト部材B10を前記コンベア体61上から分離するためのスクレーパー71が設けられている。前記のスクレーパー71は、その上面が前記コンベア体61の上面の延長上にあって、その先端部が前記成型ドラムDの周面に近接して、かつ最上面と略同高さになるように設けられている。
図25および図26は、前記ベルト部材B10の貼り付け装置を示している。前記整列コンベア60の送出側部分の上方から前記成形ドラムDの上方にわたってサーボモータにより回転駆動されるボールネジ機構等の移動手段72が設けられ、この移動手段72による移動体73が、前記整列コンベア60の上方と前記成形ドラムDの上方との間で往復移動可能に設けられている。そして、前記移動体73に、サーボモータにより回転駆動されるボールネジ機構等の昇降用の移動手段74が取り付けられ、該移動手段74により支持されて昇降する昇降部材75の下部に、先端部(下端部)にマグネットを有しかつ下方向きに進退可能な磁気吸着手段76が配設された保持部材77、例えば図のように整列コンベア60の搬送方向に平行をなす3つの保持部材77が連結されて、昇降部材75と共に昇降するように支持されている。
前記保持部材77は、それぞれ前記整列コンベア60の上方位置での降下により該整列コンベア60上のベルト部材B10に対接する押さえ板78と、該押さえ板78の上方に間隔をおいて設けられた支持板79を有し、前記支持板79に前記複数の磁気吸着手段76が長手方向に所定の間隔をおいてシリンダー装置76aにより下方向きに取付けられており、前記押さえ板78により前記整列コンベア60上の前記ベルト部材B10を押さえた状態において、前記シリンダー装置76aの作動で前記磁気吸着手段76の先端部(下端部)が前記押さえ板78に有する貫通孔78aを通して下方側に臨出することにより、前記ベルト部材B10を前記押さえ板78の下面に磁気吸着して保持できるように設けられている。これにより、前記整列コンベア60上のベルト部材B10を、前記押さえ板78の下面に保持した状態で先端部から前記成型ドラムDの上に移送できるようになっている。
前記ベルト部材B10を前記押さえ板78の下面に保持するための手段としては、前記の磁気吸着手段76に代えて、吸引等による他の吸着手段(図示せず)を利用することもできる。
前記の3つの保持部材77のうち、中央部の保持部材77Aは、前記昇降部材75の下部板75aに対し固定されているが、両サイドの2つの保持部材77は、前記下部板75aに対し左右方向のガイド80bを介してスライド可能に支持されるとともに、サーボモータ80により駆動するピニオン/ラック機構80aやネジ軸等の適宜の手段により左右に変位可能に設けられている。これにより、前記両サイドの保持部材77の間隔を、製造対象のベルト部材B10の幅に応じて調整できるようになっている。
なお、前記移動体73の移動速度は、前記整列コンベア60によるベルト部材B10の送出に対応して、該送出速度と同速度に設定され、さらに成型ドラムDの周面上の貼り付け速度に対応するように設定される。すなわち成型ドラムDは、前記ベルト部材B10の送出に対応して回転し、且つ周面上の貼り付け速度が前記送出速度に対応するように設定される。
図中の81は成型ドラムDを回転可能に支持する移動台、82は該移動台80の移動用の軌道であり、他のタイヤ構成部材の成型位置に移動させるように設けられている。例えば、図1〜図3のように、2つの製造装置E1,E2を並設して実施している場合、一方の製造装置E1に対応する成型位置から、他方の製造装置E2に対応する成型位置あるいは後続の他の成型位置に移動させるように設けられる。
上記の製造装置により、タイヤ用ベルトを製造する方法及び動作状態について、動作ステップを示す図27、図28、図29、図30等を参照して説明する。
図27A〜図27Eは帯状材料Bの定寸送りの動作ステップを示している。通常、装置の連続運転を開始するまでに、切断工程部A1の送りテーブル21の下方の材料供給部1から引き出した前記帯状材料Bを、上方に方向転回して前記送りテーブル21の上にその後端側から送り方向に送入し、その先端部をカッター装置30の位置まで送り込んで、前記カッター装置30により先端部を所定の角度で斜めに切断しておく。このとき、前記送りテーブル21における前記カッター装置30側の端部近傍位置の下方側に備える磁気吸着手段28が上昇し、前記帯状材料Bを保持している(図27A)。
前記の状態から装置運転により製造を開始する。先ず、帯状材料Bの定寸送りについては、前記送りテーブル21に沿って設けられた定寸送り装置20の移動体23に備える保持部材25を、シリンダー装置25a(図12参照)の作動により降下させて、その下面(押さえ板26の下面)を前記帯状材料Bに対し押接させ、さらにこの状態で、該保持部材25に備える磁気吸着手段24をシリンダー装置24a(図12参照)の作動により進出降下させて、前記帯状材料Bを磁気吸着し保持部材25の下面に保持する(図27B)。また、この保持後に、前記カッター装置30側の端部近傍の磁気吸着手段28を降下させて保持作用を解除する。
次に、定寸送り装置20に備える移動手段22の作動により、前記移動体23を前記保持部材25と共に送り方向に移動させて、前記帯状材料Bを、製造すべきベルト部材B10の幅やコードの傾斜角度等に応じて設定された所定の長さ寸法分を給送し、前記帯状材料Bの先端側部分をカッター装置30の部分を通過させ、該カッター装置30より送り方向前方の保持用テーブル40の上に送り込む。さらに、前記の送りが停止すると、前記送りテーブル21のカッター装置30側の端部近傍の磁気吸着手段28を上昇させて、前記帯状材料Bを吸着し送りテーブル21上に保持する(図27C)。同時に、前記保持用テーブル40では、後述するように、前記帯状材料Bの先端側部分が保持用テーブル40の所定位置に位置決めされて磁気吸着手段43により吸着保持される。
この後、前記保持部材25の磁気吸着手段24を上方に後退(上昇)させ手磁気吸着を解除するとともに、該保持部材25の全体を上昇させ、前記移動体23と共に元の位置に復帰させる(図27D)。この状態で、上下のカッター刃31,32よりなるカッター装置30を、例えば上側のカッター刃31の降下により切断作用を行わせて、前記帯状材料Bの先端側部分を長手方向に対し斜めに切断し、両端が斜めの切断端よりなる短冊状のベルト材片bとして切離する。
この切断後、前記保持テーブル40が、前記切断されたベルト材片bを保持したまま送り方向前方へ移動して、前記ベルト材片bが切り離され(図27E)、後述のようにして移載装置Tにより整列コンベア60上に移載される。
以後、同様にして前記帯状材料Bの定寸送りが、切断されたベルト材片bの移載及び整列作用に対応して間欠的に実行される。
図28A〜図28Fは、前記のように間欠的に給送される前記帯状材料Bの保持、切断後の切り離し、及び移載装置Tによるベルト材片bの移載等の各動作ステップを示している。
前記保持用テーブル40は、前記の定寸送り装置20により間欠的に給送される帯状材料Bの先端側部分を受け入れる際、前記カッター装置30の部分に近接した位置にあり、またテーブル体41の両側の位置決め用のガイドバー42,42が、前記帯状材料Bの幅より広い間隔を保有するように保持されている。この状態で、カッター装置30の部分を通過した前記帯状材料Bの先端側部分を前記テーブル体41上に受け入れる(図28A)。
前記の帯状材料Bの給送作用が停止すると、前記両側のガイドバー42,42がシリンダー装置44,44(図17、図18参照)の作動により互いの対向方向に変位して、前記帯状材料Bを両側から挟み、これにより幅方向のセンターを出すように位置決めし、さらに、テーブル体41の下方に備える上方向きの磁気吸着手段43がシリンダー装置43a(図17参照)の作動により上昇して、前記帯状材料Bをテーブル体41上に保持する(図28B)。この保持状態において、前記のカッター装置30による切断作用を行い、前記帯状材料Bの先端側部分を基体部側とは分断する(図28B)。このとき、前記送りテーブル21の側では、前記カッター装置30の近傍において磁気吸着手段28により吸着保持されているため、前記切断がずれを生じさせることなく正確に行われる。
そして、前記の切断が完了すると、前記保持用テーブル40は、これを移動可能に支持する下方の移動手段48の作動により、前記の切断されたベルト材片bを保持した状態のまま前記カッター装置30との近接位置から送り方向前方に移動し、これにより前記ベルト材片bを帯状材料Bの基体部側から切り離す(図28C)。
このとき、前記保持用テーブル40の切り離し位置の上方には、切断工程部A1と整列工程部A2とに跨る前記移載装置Tにおける保持部材53、特に昇降及び回動可能に支持されている保持部材53が、前記保持用テーブル40上のベルト材片bの長手方向に沿って対応位置している(図28D)。そして、前記保持用テーブル40が所定の位置まで切り離されると、前記保持用テーブル40に有するガイドバー42,42が開いてベルト材片bの両側からの保持作用を解除した後、前記保持部材53が昇降用移動手段55の作動により降下し、該保持部材53の下面が前記保持用テーブル40の上に保持されているベルト材片bに接し、さらに、該保持部材53に備える磁気吸着手段52がシリンダー装置52aの作動により下方向きに進出して、該保持部材53の下面に臨出し、前記ベルト材片bを磁気吸着し保持部材53の下面に保持する(図28E)。また、これと同時に、前記保持用テーブル40の磁気吸着手段43が降下することにより、吸着保持作用を解除する。
次に、前記保持部材53がその下面に前記ベルト部片bを保持した状態で前記昇降用移動手段55の作動により上昇するとともに(図28F)、切断工程部A1と整列工程部A2とに跨る移動手段50の作動により、これに備える移動体51が移動するのに伴って、この移動体51に取り付けられた前記昇降用移動手段55、及び該昇降用移動手段55の昇降部材56に回動手段57を介して支持されている前記保持部材53が整列コンベア60上に移動する。また、この移動の間に、前記回動手段57の作動により前記保持部材53が回動し、前記保持部材53の下面に保持されている前記ベルト材片bの斜めの切断端が整列コンベア60の搬送方向と同方向をなすよう方向を変える。
こうして、前記整列コンベア60の上方から前記昇降用移動手段55の作動により降下し、前記保持部材の下面に保持されているベルト材片bを整列コンベア60上の所定の位置に押接させるとともに、この状態において、該保持部材53に備える前記磁気吸着手段42が上昇することにより吸着吸着作用を解除し、さらに、前記昇降用移動手段55の作動により前記ベルト材片bを残して前記保持部材53が上昇することにより、該ベルト材片bが前記整列コンベア60上に載置される(図28G)。
一方、上昇した前記保持部材53は、前記移動手段51の作動により移動体52とともに元の前記保持用テーブル40の切り離し位置の上方にまで戻動するとともに、この戻動の間に、前記回動手段57の作動により、前記保持部材53の長手方向が該保持用テーブル40の長手方向に対応するように回動し元の状態に復帰する。以後、同様にして、前記帯状材料Bの間欠的な定寸送り及び作用毎に、これに対応して、切断されたベルト材片bの移載が繰り返し行われ、各ベルト材片bが接合される。
図29A〜図29Cは、整列コンベア60上での前記ベルト材片bの整列状態の動作ステップを示している。
前記整列コンベア60上では、前記移載装置Tにより保持部材53の下面に保持された短冊状のベルト材片bが、斜めの切断端が該整列コンベア60の搬送方向と同方向をなすように移載されると(図29A)、この1回の移載毎に、該整列コンベア60を前記ベルト材片bに略相当する寸法分、特には前記切断端の長さ(f1)に対応した寸法分を、例えば図のように、整列コンベア60からの送出方向とは反対方向に1回送行させる(図29B)。こうして、前記と同様の移載作用により移載されてくるベルト材片bを、前記整列コンベア60上の所定の位置、すなわち前回に載置されたベルト材片bに隣接する所定位置に並べてかつ切断端を揃えるように整列して載置することにより(図29Bの鎖線)、該ベルト材片bの側辺と、先のベルト材片bの側辺とを接合する。この際、前記ベルト材片bの側端面を、例えば図4に示すように傾斜面に形成しておくことにより、この側端面の傾斜を利用して一部を重ね合わせた状態で確実に接合できる。
このようにして、前記整列コンベア60上に前記ベルト材片bが移載される毎に、前記整列コンベア60を前記ベルト材片bに略相当する寸法分ずつ間欠的に送行させ、各ベルト材片bを、前記整列コンベア60上において斜めの切断端を揃えるように順次整列させて側辺同士を接合することを繰り返すことにより、補強コードCが斜め方向をなす所定長のベルト部材B10を形成することができる(図29C)。
このように、間欠的に給送されるベルト用帯状材料Bの先端側部分の斜めの切断から、切断されたベルト材片bの整列コンベア60への移載、整列、接合までの各工程を、前記帯状材料B及び切断されたベルト材片bを磁気吸着手段等の保持手段により常に保持した状態で行うので、切断の際に切断長さや斜めの切断角度に歪みを生じることがなく、また、切断された後のベルト材片bの移載及び整列の際のずれ動き等も規制でき、斜めの切断端の方向を揃えて歪みを生じさせることなく移載し整列させることができる。したがって、切断工程部A1と整列工程部A2とを平行配置しているにも拘わらず、各ベルト材片bを正確に且つ均一に接合することができ、良品質のベルト部材B10を得ることができる。
得られた所定長のベルト部材B10は、前記整列コンベア60の作動により、送出側端部から台車上等に送出して一旦ストックすることもできるが、ここでは、図示する実施例のように、直接タイヤ成型工程における成型ドラムD上に送出する。
図30A〜図30Eは、ベルト部材B10の貼り付け状態の動作ステップを示している。
前記のように、前記整列コンベア60で所定長の前記ベルト部材B10が形成されると、例えば前記成型ドラムDより高い位置に保持されていた前記整列コンベア60が、昇降手段69の作動により降下して、該成型ドラムDの最上面と略同一の水平面上の高さに位置するように高さ調整される。この状態において、前記整列コンベア60の上方と成型ドラムDの上方との間で移動手段72により往復移動可能に設けられた移動体73に昇降部材75を介して支持されている保持部材77が、昇降用移動手段74の作動により降下し、該保持部材77の下面が前記整列コンベア60上のベルト部材B10の送出側端部近傍に押圧し(図30A)、さらに、該保持部材77に備える磁気吸着手段76がシリンダー装置の作動により下方に進出して該保持部材77の下面に臨出することにより、前記ベルト部材B10を吸着して該保持部材77の下面に、特には整列コンベア60との間に挟んだ状態で保持する。この状態で、前記整列コンベア60が駆動されて前記ベルト部材bを送出方向に搬送するのと同時に、これに同期して、前記移動手段72が作動し、前記移動体73とともに前記保持部材77がその下面に前記ベルト部材B10の先端部を保持した状態のまま送出方向に移動し、該ベルト部材B10の先端部を成型ドラムDの周面に該ドラムの回転に合わせて押圧して貼り付ける(図30B)。
次に、前記保持部材77の長さに相当する分の貼り付けが完了すると、成型ドラムDの回転が停止するとともに、前記磁気吸着手段76による吸着を解除し、前記昇降用移動手段74の作動により昇降部材75とともに前記保持部材77が上昇し、さらに前記移動手段72の作動により前記とは反対に前記整列コンベア60上に移動して元の位置に戻り、再度、前記整列コンベア60上のベルト部材B10に押接するように降下して磁気吸着手段により吸着保持し(図30C)、前記同様に、前記成型ドラムDの回転及び前記整列コンベア60による送出及び成型ドラムDの回転に対応して、ベルト部材B10を保持部材77の下面に保持したまま送出方向に移動することにより、該ベルト部材B10を成型ドラムDの周面に貼り付ける(図30D)。
このような作用を繰り返して、整列コンベア60上のベルト部材B10を成型ドラムDに貼り付けを完了する。
なお、上記の実施例では、第1のベルト部材B10を製造する製造装置E1について説明したが、これと並列に設置された第2のベルト部材B20を製造する製造装置E2についても、製造するベルト部材B20のコード方向が反対方向の傾斜になるだけで、基本的に同様の装置構成により実施できる。
この場合において、前記二つの製造装置E1,E2について、例えば図25および図26に示す貼り付け装置をそれぞれ個別に設けておくことも、また1台の前記貼り付け装置を、両製造装置E1,E2のそれぞれとの対応位置に移動可能に装備することにより、両製造装置E1,E2で製造されるベルト部材B10,B20の貼り付け成型に兼用することもできる。
さらにまた、上述した実施例においては、前記整列工程部A2における前記整列コンベア60について、前記ベルト材片bの整列及び接合の際の送行方向を、整列及び接合後の前記ベルト部材B10の送出方向とは反対方向にした場合を示したが、これに限らず、図31に略示するように、前記整列コンベア60を、前記ベルト部材B10の送出方向と同方向に間欠送行させながら前記ベルト材片bの整列及び接合を行い、所定の長さの前記ベルト部材B10が製作されたなら、そのまま同方向に送出するように構成して実施することもできる。
この場合、前記整列工程部A2と平行配置される切断工程部A1については、定寸送り装置20、カッター装置30、保持用テーブル40及び移載装置T等をそれぞれ上記した実施例と同様に配置し、前記帯状材料Bの給送方向を前記整列コンベア60の送出方向と同方向にして実施することも、また、図31のように、前記定寸送り装置20、カッター装置30、保持用テーブル40及び移載装置T等を図1とは反対方向に配置して、前記帯状材料Bの給送方向を前記整列コンベア60の送出方向とは反対方向にして実施することもできる。
上記のいずれの実施例においても、帯状材料Bの供給、定寸送り装置20による送り、カッター装置30による切断、保持用テーブル40による切り離し、移載装置Tによる移載、整列コンベア60上での整列及び接合、成型ドラムD上への送出等の各動作が、順次関連して行われるように制御されるのは言うまでもない。
本発明のタイヤ用ベルトの製造方法及び製造装置は、比較的小さい幅の長尺のベルト用帯状材料をベルト幅に応じた所定の長さで斜めに切断し、切断された所定長のベルト材片を接合してタイヤ1周分に相当する長さのベルト部材を作製する場合に好適に利用できる。
本発明の1実施例のベルト製造装置の全体の概略を示す略示平面図である。 同製造装置の略示正面図である。 同製造装置の略示側面図である。 ベルト部材の形成状態の説明図である。 同製造装置の材料供給部と送行部の拡大側面図である。 同製造装置の材料供給部の拡大平面図である。 同製造装置の材料供給部の送り方向後方側からの正面図である。 同上の材料供給部の1つの供給支持部における通常供給状態の略示側面図である。 同上の帯状材料の自動接続状態を説明するための接続前の略示側面図である。 同上の接続時の略示側面図である。 同上の材料供給部の2つの供給支持部における帯状材料の自動接続状態を説明するための接続前の略示側面図である。 同上の接続時の略示側面図である。 同製造装置の帯状材料の送りテーブルの一部を示す平面図である。 同上の一部の側面図である。 同製造装置の帯状材料の定寸送り装置の概略を示す一部の側面図である。 同上の定寸送り装置の後方からの正面図である。 カッター装置の側面図である。 同カッター装置の正面図である。 同カッター装置の平面図である。 同製造装置の保持用テーブル部分の平面図である。 同上の正面図である。 同上の側面図である。 同製造装置における移載装置の平面図である。 同上の移載装置の正面図である。 同上の移載装置の側面図である。 同製造装置における整列工程部の整列コンベア全体の略示平面図である。 同整列コンベア部分の側面図である。 成型ドラムに対する貼り付け装置の概略を示す側面図である。 同上の平面図である。 帯状材料の定寸送りの動作ステップを示す略示図である。 帯状材料の定寸送りの動作ステップを示す略示図である。 帯状材料の定寸送りの動作ステップを示す略示図である。 帯状材料の定寸送りの動作ステップを示す略示図である。 帯状材料の定寸送りの動作ステップを示す略示図である。 帯状材料の保持、切断後の切り離し、及びベルト材片の移載等の各動作ステップを示す略示図である。 帯状材料の保持、切断後の切り離し、及びベルト材片の移載等の各動作ステップを示す略示図である。 帯状材料の保持、切断後の切り離し、及びベルト材片の移載等の各動作ステップを示す略示図である。 帯状材料の保持、切断後の切り離し、及びベルト材片の移載等の各動作ステップを示す略示図である。 帯状材料の保持、切断後の切り離し、及びベルト材片の移載等の各動作ステップを示す略示図である。 帯状材料の保持、切断後の切り離し、及びベルト材片の移載等の各動作ステップを示す略示図である。 帯状材料の保持、切断後の切り離し、及びベルト材片の移載等の各動作ステップを示す略示図である。 整列コンベア上での前記ベルト材片の整列状態の動作ステップを示す略示図である。 整列コンベア上での前記ベルト材片の整列状態の動作ステップを示す略示図である。 整列コンベア上での前記ベルト材片の整列状態の動作ステップを示す略示図である。 ベルト部材の貼り付け状態の動作ステップを示す略示図である。 ベルト部材の貼り付け状態の動作ステップを示す略示図である。 ベルト部材の貼り付け状態の動作ステップを示す略示図である。 ベルト部材の貼り付け状態の動作ステップを示す略示図である。 ベルト部材の貼り付け状態の動作ステップを示す略示図である。 他の実施例を示す一部の略示平面図である。
符号の説明
A1…切断工程部、A2…整列工程部、B…ベルト用帯状材料、B10,B20…ベルト部材、b…ベルト材片、Ba,Bb…巻回体、C…補強コ−ド、D…成型ドラム、E1,E2…製造装置、T…移載装置、1…材料供給部、1a,1b…供給支持部、2a,2b…支持軸、3a,3b…支柱、4a,4b…台部、5a,5b…ボールネジ機構、6…送り出し用駆動ローラ、6a…押さえローラ、7…受け台、8…押さえ装置、9a,9b…待機台、11…センサ、10…ハンド装置、12…移動手段、13…移動体、14…台車、15…支持軸、17…ダンサー部、20…定寸送り装置、21…送りテーブル、21a,21a…ガイド、22…移動手段、23…移動体、24…磁気吸着手段、25…保持部材、28…磁気吸着手段、30…カッター装置、31,32…カッター刃、33…フレーム部材、34…サーボモータ、35…カム軸、35a…カム、36…アーム部材、37…連結部材、40…保持用テーブル、41…テーブル体、42,42…ガイドバー、43…磁気吸着手段、46…保持部材、48…移動手段、49…移動体、50…移動手段、51…移動体、52…磁気吸着手段、55…昇降用移動手段、56…昇降部材、57…回動手段、60…整列コンベア、61…コンベア体、62…台枠、63…支持枠、64…プーリ、65…駆動モータ、66…駆動用プーリ、67…テンションローラ、68…モータ、69…昇降手段、70…磁気吸着手段、71…スクレーパー、72…移動手段、73…移動体、74…昇降用移動手段、75…昇降部材、76…磁気吸着手段、77…保持部材、78…押さえ板、78a…貫通孔、79…支持板、80…サーボモータ、80a…ピニオン/ラック機構、80b…ガイド。

Claims (13)

  1. タイヤの製造に用いるタイヤ用ベルトの製造方法であって、金属製の補強コードを並列してゴム材中に埋設してなる長尺のベルト用帯状材料を長手方向に間欠的に送りながら所定長さ寸法に切断する切断工程部と、切断された所定長のベルト材片を整列コンベア上で整列させて接合する整列工程部とを平行に配置しておき、
    前記切断工程部では、材料供給部から引き出された前記ベルト用帯状材料を設定された長さ寸法ずつを間欠的に給送し、この1回の給送毎に、該帯状材料の先端側部分をカッター装置の部分を通過させて該カッター装置より送り方向前方の保持用テーブル上に保持するとともに、この保持状態下で、前記カッター装置により前記帯状材料の先端側部分を長手方向に対し斜めに切断して、長手方向両端が斜めの切断端よりなる短冊状のベルト材片とし、
    その後、切断された前記ベルト材片を、前記切断工程部と整列工程部とに跨る移載装置に備える保持手段により保持して、前記保持用テーブル上から整列工程部の整列コンベア上に移送するとともに、前記斜めの切断端が整列コンベアの搬送方向と同方向をなすように回動させて該整列コンベア上に前記切断端を揃えるように載置し、
    前記整列工程部では、前記整列コンベア上に前記ベルト材片が移載される毎に、該整列コンベアを前記ベルト材片に対応する寸法分ずつ間欠的に送行させ、各ベルト材片を順次整列させて側辺同士を接合し、補強コードが斜め方向をなすベルト部材を形成する、
    ことを特徴とするタイヤ用ベルトの製造方法。
  2. 前記整列コンベア上においてベルト材片を整列し接合して形成されるベルト部材を、整列コンベア上から直接タイヤ成型工程における成型ドラム上に送出する請求項1に記載のタイヤ用ベルトの製造方法。
  3. タイヤの製造に用いるタイヤ用ベルトの製造装置であって、金属製の補強コ−ドを並列してゴム材中に埋設してなる長尺のベルト用帯状材料を長手方向に間欠的に送りながら所定長さに切断する切断工程部と、この切断工程部と平行に配置された整列コンベアを含み、かつ切断されたベルト材片を該整列コンベア上で順次整列して接合する整列工程部と、前記切断工程部で切断された前記ベルト材片を前記整列コンベア上に移載する移載装置とを備えてなり、
    前記切断工程部は、長尺の前記ベルト用帯状材料を引き出し可能に保持する材料供給部と、前記材料供給部から引き出される前記帯状材料を所定の送行部に沿って設定された所定長さずつ間欠的に給送する定寸送り装置と、前記定寸送り装置による前記帯状材料の間欠的な給送毎に該帯状材料の先端側部分を所定長さにかつ長手方向に対して斜めに切断するカッター装置と、前記カッター装置より送り方向前方において前記カッター装置の部分を通過した前記帯状材料の先端側部分を受け、かつ該先端側部分を所定位置に保持する保持用テーブルとを備えてなり、
    前記移載装置は、前記切断工程部と前記整列工程部との上方で交差方向に跨って往復移動可能な移動体を備え、該移動体には前記ベルト材片を吸着保持する保持手段が昇降及び回動可能に支持されており、前記カッター装置による切断後に、前記保持用テーブル上の切断された前記ベルト材片を、前記保持手段により吸着保持して持ち上げ整列工程部の整列コンベア上に移送するとともに、斜めの切断端が前記整列コンベアの搬送方向と同方向をなすように回動させて該整列コンベア上に前記切断端を揃えて載置するように設けられてなり、
    前記整列工程部は、前記ベルト材片が整列コンベア上に移載される毎に、該整列コンベアが前記ベルト材片に対応する寸法分ずつ間欠的に送行し、各ベルト材片を順次斜めに整列させて側辺同士を接合するように設けられてなる、
    ことを特徴とするタイヤ用ベルトの製造装置。
  4. 前記材料供給部から引き出される前記ベルト用帯状材料の送行部として、該帯状材料を水平に保持して長手方向に送るための送りテーブルを備え、この送りテーブルにおけるカッター装置側の端部近傍位置の下方側に、カッター装置による切断時に該送りテーブル上の前記ベルト用帯状材料を保持する保持手段が設けられてなる請求項3に記載のタイヤ用ベルトの製造装置。
  5. 前記カッター装置は、前記ベルト用帯状材料の送行部を挟んで上下一対のカッター刃を有し、該両カッター刃により前記帯状材料を長手方向に対して斜めに切断できるように設けられるとともに、前記帯状材料の長手方向に対する前記両カッター刃の斜めの角度方向が変更調整可能に設けられてなる請求項3又は4に記載のタイヤ用ベルトの製造装置。
  6. 前記カッター装置は、上下一対のカッター刃のうちの上側のカッター刃が、サーボモータにより回転するカム軸に連結されて上下動するアーム部材に取り付けられてなる請求項5に記載のタイヤ用ベルトの製造装置。
  7. 前記保持用テーブルは、前記ベルト用帯状材料の先端側部分を受けるテーブル体を有するとともに、該テーブル体の両側に、給送されてくる前記帯状材料を両側から挟着するように変位可能な一対の位置決めガイドが設けられてなる請求項3又は4に記載のタイヤ用ベルトの製造装置。
  8. 前記保持用テーブルは、前記ベルト用帯状材料の送り方向に進退可能に支持され、前記帯状材料の切断後に、切断されたベルト材片を保持した状態のまま送り方向前方に進出して前記カッター装置から切り離されるように設けられてなる請求項7に記載のタイヤ用ベルトの製造装置。
  9. 前記整列コンベアは、前記移載装置による前記ベルト材片の移載位置付近のコンベア体の裏面に近接して、前記ベルト材片を前記コンベア体上に保持する磁気吸着手段が設けられてなる請求項3又は4に記載のタイヤ用ベルトの製造装置。
  10. 前記整列コンベアは、その送出側端部が、タイヤ製造上におけるベルト部材を貼り付け成型する位置の成型ドラムに対向するように設置され、該コンベアの上方と前記成形ドラムの上方との間で往復移動可能な移動体と、前記移動体に昇降及び回動可能に支持されかつ吸着手段が配設された保持体とを備えてなる貼り付け用ハンド装置を備え、前記整列コンベア上の前記ベルト部材の先端部を前記吸着手段により吸着保持して、整列コンベアの搬送に同期して成型ドラム上に移送して貼り付けるように設けられてなる請求項3又は4に記載のタイヤ用ベルトの製造装置。
  11. 前記材料供給部は、前記ベルト用帯状材料を長手方向に送るための送行部の下方部において、前記帯状材料を前記送行部の送り方向とは反対方向に引き出し可能に設けられており、引き出された帯状材料が方向転回されて上方の送行部にその後端側から送り方向に供給されるように構成されてなる請求項3又は4に記載のタイヤ用ベルトの製造装置。
  12. 前記材料供給部は、前記ベルト用帯状材料をロール状に巻回した複数の巻回体を一定間隔に並列して支持する支持軸を備え、所定の引き出し位置に位置する前記巻回体の帯状材料を引き出せるように設けられるとともに、該支持軸を支承する支柱の台部が該支持軸の軸方向に移動可能に設けられており、各巻回体を順次前記所定の引き出し位置に移動させて、それぞれの帯状材料を引き出せるように構成されてなる請求項11に記載のタイヤ用ベルトの製造装置。
  13. 前記材料供給部には、前記巻回体が所定の引き出し位置に位置する毎に、該巻回体の帯状材料の先端を、先に引き出された帯状材料の終端部に対し接続する自動接続装置が設けられている請求項11に記載のタイヤ用ベルトの製造装置。
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