JP7263953B2 - 銅合金トロリ線 - Google Patents
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Description
ここで、トロリ線の架線張力を高くすることによって、トロリ線における波の伝播速度を高速化することが可能となるため、従来よりもさらに高強度のトロリ線が求められている。
ここで、特許文献1に開示された銅合金トロリ線においては、Co及びPの化合物を銅の母相中に析出させることで強度(硬さ)を向上させているが、さらなる強度(硬さ)の向上を図ることができず、摩耗特性及び疲労特性を十分に向上させることが困難であった。また、加工硬化によって強度(硬さ)をさらに向上させるために、加工率を高くした場合には、高荷重条件で使用することができなくなるおそれがあった。
また、Crを上述の範囲で含有しているので、Cr系析出物を分散させることで、さらなる強度(硬さ)及び導電率の向上を図ることができる。
その結果、引張強度が600MPa以上とされているので、摩耗特性及び疲労特性に優れている。また、強度(硬さ)に十分に優れていることから、製造時の加工率を低くすることができ、高荷重条件でも使用することができる。
さらに、導電率が60%IACS以上とされているので、良好に通電することが可能となる。
この場合、ビッカース硬さが180Hv以上とされているので、耐摩耗性に特に優れており、この銅合金トロリ線の長寿命化を図ることができる。
この場合、B,Zr,P,Siから選択される1種又は2種以上の添加元素を合計で5massppm以上含有しているので、溶体化処理時における結晶粒の粗大化を抑制することが可能となり、その後の時効熱処理によって析出物を微細、且つ、均一に分散させることができ、強度(硬さ)及び導電率をさらに向上させることができる。
一方、これら添加元素の合計含有量が1000massppm以下とされているので、鋳造性の低下及び鋳造割れの発生を抑制することができる。
また、本発明の銅合金トロリ線においては、Zrを5massppm以上1000massppm以下の範囲内で含有していてもよい。
さらに、本発明の銅合金トロリ線においては、Pを5massppm以上1000massppm以下の範囲内で含有していてもよい。
また、本発明の銅合金トロリ線においては、Siを5massppm以上1000massppm以下の範囲内で含有していてもよい。
これらの場合、鋳造性が低下したり、鋳造割れが発生したりすることなく、高温に加熱保持した際の結晶粒の粗大化を抑制することができる。よって、その後の時効熱処理によって析出物を微細、且つ、均一に分散させることができ、強度(硬さ)及び導電率をさらに向上させることができる。
そして、本実施形態である銅合金トロリ線においては、引張強度が600MPa以上とされ、導電率が60%IACS以上とされている。
また、本実施形態である銅合金トロリ線においては、ビッカース硬さが180Hv以上であることが好ましい。
また、本実施形態である銅合金トロリ線においては、Bを5massppm以上1000massppm以下の範囲内で含有していてもよい。
Mgは、銅合金の母相中に固溶することで、強度を十分に向上させる作用を有する元素である。
ここで、Mgの含有量が0.15mass%未満の場合には、その作用効果を十分に奏功せしめることができなくなるおそれがある。一方、Mgの含有量が0.50mass%以上の場合には、導電率が大きく低下するとともに、銅合金溶湯の粘性が上昇し、鋳造性が低下するおそれがある。
以上のことから、本実施形態では、Mgの含有量を0.15mass%以上0.50mass%未満の範囲内に設定している。
なお、強度をさらに向上させるためには、Mgの含有量の下限を0.30mass%以上とすることが好ましく、0.40mass%以上とすることがさらに好ましい。一方、導電率の低下及び鋳造性の低下を確実に抑制するためには、Mgの含有量の上限を0.45mass%以下とすることが好ましい。
Crは、時効処理によって母相の結晶粒内にCr系析出物(例えばCu-Cr)を微細に析出させることにより、硬さ(強度)及び導電率を向上させる作用効果を有する元素である。
ここで、Crの含有量が0.25mass%未満の場合には、時効処理において析出量が不十分となり、硬さ(強度)及び導電率の向上の効果を十分に得られないおそれがある。また、Crの含有量が1.0mass%を超える場合には、比較的粗大なCr晶出物が生成し、欠陥の原因となるおそれがある。
以上のことから、本実施形態では、Crの含有量を0.25mass%以上1.0mass%以下の範囲内に設定している。
なお、上述の作用効果を確実に奏功せしめるためには、Crの含有量の下限を0.30mass%以上とすることが好ましく、0.40mass%以上とすることがさらに好ましい。一方、比較的粗大なCr晶出物の生成をさらに抑制して欠陥の発生をさらに抑制するためには、Crの含有量の上限を0.70mass%以下とすることが好ましく、0.60mass%以下とすることがさらに好ましい。
B,Zr,P,Siから選択される1種又は2種以上の添加元素は、高温で保持した際における結晶粒の粗大化を抑制する作用を有する元素である。
ここで、上述の添加元素の合計含有量を5massppm以上とすることにより、上述の作用効果を十分に奏功せしめることができる。一方、上述の添加元素の合計含有量を1000massppm以下とすることにより、鋳造性の低下や鋳造割れの発生を抑制することができる。
よって、本実施形態の銅合金トロリ線において、高温で保持した際における結晶粒の粗大化を抑制するためには、B,Zr,P,Siから選択される1種又は2種以上の添加元素の合計含有量を5massppm以上1000massppm以下の範囲内とすることが好ましい。
なお、上述の添加元素の合計含有量の下限は10massppm以上とすることがさらに好ましく、20massppm以上とすることがより好ましい。また、上述の添加元素の合計含有量の上限は500massppm以下とすることがさらに好ましく、300massppm以下とすることがより好ましい。
また、上述の添加元素を意図的に添加しない場合には、上述の添加元素の合計含有量が5massppm未満であってもよい。
Bは、高温で保持した際における結晶粒の粗大化を抑制する作用を有する元素である。
ここで、Bの含有量を5massppm以上とすることにより、上述の作用効果を十分に奏功せしめることができる。一方、Bの含有量を1000massppm以下とすることにより、鋳造性の低下や鋳造割れの発生を抑制することができる。
よって、本実施形態の銅合金トロリ線において、高温で保持した際に、結晶粒の粗大化を抑制するためには、Bの含有量を5massppm以上1000massppm以下の範囲内とすることが好ましい。
なお、Bの含有量の下限は10massppm以上とすることがさらに好ましく、20massppm以上とすることがより好ましい。また、Bの含有量の上限は50massppm以下とすることがさらに好ましく、30massppm以下とすることがより好ましい。
また、Bを意図的に添加しない場合には、Bの含有量が5massppm未満であってもよい。
なお、上述したMg,Cr等以外のその他の不可避的不純物としては、Al,Fe,Ni,Zn,Mn,Co,Ti,(B),Ag,Ca,(Si),Te,Sr,Ba,Sc,Y,Ti,(Zr),Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,Re,Ru,Os,Se,Rh,Ir,Pd,Pt,Au,Cd,Ga,In,Li,Ge,As,Sb,Tl,Pb,Be,N,H,Hg,Tc,Na,K,Rb,Cs,Po,Bi,ランタノイド、O,S,C,(P)等が挙げられる。これらの不可避不純物は、導電性(熱伝導性)を低下させるおそれがあるため、総量で0.05mass%以下とすることが好ましい。
本実施形態である銅合金トロリ線において、引張強度が600MPa未満の場合には、強度が不十分となり、トロリ線として安定して使用することができないおそれがある。
このため、本実施形態の銅合金トロリ線においては、引張強度を600MPa以上に設定している。
なお、本実施形態の銅合金トロリ線の引張強度は630MPa以上とすることが好ましく、650MPa以上とすることがさらに好ましい。
本実施形態である銅合金材において、導電率が60%IACS未満の場合には、良好に通電することができず、トロリ線として安定して使用することができないおそれがある。
このため、本実施形態の銅合金トロリ線においては、導電率を60%IACS以上に設定している。
なお、本実施形態の銅合金材の導電率は63%IACS以上とすることが好ましく、65%IACS以上とすることがさらに好ましい。
本実施形態である銅合金トロリ線において、ビッカース硬さが180Hv以上である場合には、十分な耐摩耗性を確保することができ、この銅合金トロリ線の長寿命化を図ることが可能となる。
以上のことから、本実施形態の銅合金トロリ線においては、ビッカース硬さを180Hv以上とすることが好ましい。
なお、本実施形態の銅合金材のビッカース硬さは190Hv以上とすることがさらに好ましく、200Hv以上とすることがより好ましい。
まず、銅の純度が99.99mass%以上の無酸素銅からなる銅原料を、カーボンるつぼに装入し、真空溶解炉を用いて溶解し、銅溶湯を得る。次いで、得られた溶湯に、所定の濃度となるように、Mg及びCrを添加して、成分調製を行い、銅合金溶湯を得る。
ここで、Mg及びCrの原料としては、例えばMgの原料は純度99.9mass%以上のものを使用し、Crの原料は純度99.9mass%以上のものを使用することが好ましい。なお、Cu-Mg母合金、Cu-Cr母合金を用いてもよい。
そして、成分調製された銅合金溶湯を鋳型に注湯して銅合金鋳塊を得る。
次に、得られた銅合金鋳塊に対して熱間加工を実施する。ここで、熱間加工の条件は、温度:800℃以上1000℃以下、加工率:10%以上99%以下、とすることが好ましい。また、この熱間加工後、直ちに水冷によって冷却する。
なお、熱間加工工程S02における加工方法については、特に限定はないが、押出や溝圧延を適用することが好ましい。
次いで、熱間加工工程S02で得られた熱間加工材を、保持温度:900℃以上1050℃以下、保持温度での保持時間:0.5時間以上5時間以下、の条件で加熱して、その後水冷することにより、溶体化処理を行う。加熱は、例えば大気または不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。
次に、溶体化処理工程S03を経た溶体化処理材に対して冷間加工を実施する。ここで、第1冷間加工工程S04においては、加工率を10%以上99%以下の範囲内とすることが好ましい。
なお、第1冷間加工工程S04における加工方法については、特に限定はないが、押出や溝圧延を適用することが好ましい。
次に、冷間加工工程S04で得られた冷間加工材に対して時効処理を実施し、Cr系析出物を微細に析出させる。
ここで、時効処理の条件は、保持温度:400℃以上500℃以下、保持温度での保持時間:1時間以上6時間以下、の条件で行うことが好ましい。
なお、時効処理時の熱処理方法は、特に限定しないが、不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。また、加熱後の冷却方法は、特に限定しないが、水冷によって急冷することが好ましい。
次に、時効処理工程S05を経た時効処理材に対して冷間加工を実施する。ここで、第2冷間加工工程S06においては、加工率を5%以上80%以下の範囲内とすることが好ましい。
なお、第2冷間加工工程S06における加工方法については、特に限定はないが、押出や溝圧延を適用することが好ましい。
また、Crを0.25mass%以上1.0mass%以下の範囲で含有しているので、Cr系析出物を分散させることで、さらなる強度(硬さ)及び導電率の向上を図ることができる。
そして、引張強度が600MPa以上とされているので、摩耗特性及び疲労特性に優れている。また、強度に十分に優れていることから、製造時の加工率を低くすることができ、高荷重条件でも使用することができる。
さらに、導電率が60%IACS以上とされているので、良好に通電することが可能となる。
例えば、銅合金材の製造方法については、本実施形態に限定されることはなく、他の製造方法によって製造されたものであってもよい。例えば、溶解・鋳造工程において連続鋳造装置を用いてもよい。
なお、添加元素であるMgの原料は純度99.9mass%以上、Crの原料は純度99.99mass%以上のものを使用した。
この熱間圧延材に対して、表2に示す条件で加熱保持した後に水冷し、溶体化処理を実施した。
この冷間加工材に対して、大気炉で表2に示す条件で加熱保持した後に水冷し、時効処理を実施した。
得られた時効処理材に対して、冷間加工(引抜加工)を実施し、各種銅合金材を得た。なお、加工率は60%とした。
得られた銅合金材の成分組成は、ICP-MS分析によって測定した。その結果、表1に示す組成であることを確認した。
島津製作所製AG-X 250kNを用い、標点間距離を250mmに設定後、クロスヘッドスピード100mm/minで引張試験を2回以上実施し、その平均値を求めた。評価結果を表2に示す。
日本フェルスター社製SIGMA TEST D2.068(プローブ径φ6mm)を用いて、10×15mmのサンプルの断面中心部を3回測定し、その平均値を求めた。評価結果を表2に示す。
JIS Z 2244に準じて、株式会社アカシ製ビッカース硬度試験機により、試験片の9か所でビッカース硬さを測定し、その最大値及び最小値を除外した7つの測定値の平均値を求めた。評価結果を表2に示す。
上述の溶体化処理材に対して、加工率90%の冷間伸線を行い、直径2.6mmの銅線材に加工した。直径2.6mmで伸線長さが500mとなるまで伸線加工した際に断線した回数を評価し、10m当たりの材料起因による断線回数に換算した値を伸線性とした。断線回数が0回のものを「〇」、断線が発生したものを「×」とした。評価結果を表2に示す。
溶体化処理後の溶体化材から、幅10mm,厚さ4mmの板材を切り出し、加工率50%で冷間圧延を行い、厚さを2mmとした。その後、大気炉を用いて表2に示す条件で時効熱処理を実施し、加工率75%で冷間圧延を行い、厚さ0.5mmとし、シャーを用いて長さ60mmに切断した。そして、得られた試験片の端面のバリを1500番のエメリー紙を用いて除去した。
そして、日本伸銅協会の薄板・条の疲労特性試験方法(JCBA T308:2002)に準じて、薄板疲労試験機に試験片をセット長30mmでセットした。そして、周波数50Hz、歪み振幅を変量させて、破断までの振動回数を計測した。
試験片のセット長さに対する振幅量の比率を歪振幅と定義し、歪振幅が6×10-2の条件における破断寿命で評価した。具体的には、歪振幅が6×10-2の条件で破断までの振動回数が1.2×107回以上のものを「A+」、1.2×107回未満で107回以上のものを「A」、107回未満のものを「B」と評価した。評価結果を表2に示す。
Mgの含有量が本発明の範囲よりも少ない比較例2においては、引張強度が572MPaと比較的低く、疲労特性が低位となった。
Crの含有量が本発明の範囲よりも多い比較例3においては、伸線性が×となった。
Crの含有量が本発明の範囲よりも少ない比較例4においては、引張強度が562MPaと比較的低く、疲労特性が低位となった。
Claims (7)
- Mgを0.15mass%以上0.50mass%以下の範囲内、Crを0.25mass%以上1.0mass%以下の範囲内で含有し、残部がCu及び不可避不純物からなる組成とされており、
引張強度が600MPa以上であり、導電率が60%IACS以上であることを特徴とする銅合金トロリ線。 - ビッカース硬さが180Hv以上であることを特徴とする請求項1に記載の銅合金トロリ線。
- さらに、B,Zr,P,Siから選択される1種又は2種以上の添加元素を含有し、これら添加元素の合計含有量が5massppm以上1000massppm以下の範囲内とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の銅合金トロリ線。
- Bを5massppm以上1000massppm以下の範囲内で含有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の銅合金トロリ線。
- Zrを5massppm以上1000massppm以下の範囲内で含有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の銅合金トロリ線。
- Pを5massppm以上1000massppm以下の範囲内で含有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の銅合金トロリ線。
- Siを5massppm以上1000massppm以下の範囲内で含有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の銅合金トロリ線。
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