JP7262967B2 - 水栓装置 - Google Patents
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水栓に接続される接続部を内部に有し、この接続部を臨む開口部が形成された側面を有したハンドル本体と、
前記開口部と反対側の前記ハンドル本体の側面を基端部として一方向へ延びた操作レバーと、
前記開口部に取り付けられたキャップ部材と、を備え、
前記キャップ部材は、前記操作レバーが延びる方向に対して交差した水平方向から取り外し作業が可能であることを特徴とする。
本発明の水栓用ハンドルにおいて、前記キャップ部材は、前記基端部と反対側からの側面視で、左右両側の少なくとも一方に切り欠き部を有していてもよい。
前記水栓用ハンドルと、
前記ハンドル本体の前記接続部と接続された水栓と、を備え、
前記水栓は、
前記操作レバーの左右方向への回動操作により吐水温度を調節し、上下方向への回動操作により吐水流量を調節するものであり、
前記操作レバーの左右方向の可動範囲が、水のみを吐出する水吐水範囲よりも、湯水混合水を吐出する混合水吐水範囲が広く、
前記水吐水範囲と前記混合水吐水範囲との境界における前記操作レバーの位置を基準とし、右方向の可動範囲が前記水吐水範囲で、左方向の可動範囲が前記混合水吐水範囲としており、
前記キャップ部材は、前記基端部と反対側からの側面視で、左側に前記切り欠き部を有していてもよい。
なお、以下の説明では、上下方向は、図1乃至図3に表れる向きをそのまま上下とする。また、左右方向は、図2、図5、図6に表れる向きをそのまま左右とする。さらに、前後方向は、図3では、左側を前側、右側を後ろ側とし、図5及び図6では、下側を前側、上側を後ろ側とする。
実施例1における水栓装置10は、図1に示すように、洗面台Aに取り付けられる。水栓装置10は、水栓20と、ハンドル30と、吐水管40と、を備える。
水栓20は、洗面台Aの上面に取り付けられ、下方から図示しない給水管と給湯管とが接続されている。ハンドル30は、水栓20の上方に取り付けられ、後述する弁カートリッジ24と接続されている。吐水管40は、洗面台Aの上面に水栓20と並んで取り付けられ、下方から図示しない水栓20から延びた吐出管が接続されている。また、吐水管40の先端側には、図示しない下方へ向いた吐水口を有しており、吐水口は、水栓20から吐出管を通じて供給された湯、水、または湯水混合水を吐出する。
また、水栓20は、収容部22に弁カートリッジ24を収納している。弁カートリッジ24は、給水管と給湯管から供給された水と湯の混合比率を調節すると共に、吐出管へ供給する吐水流量を調節する。また、弁カートリッジ24の上側には、上方へ突出する操作軸25を有しており、ハンドル30と接続されている。
さらに、水栓20は、弁カートリッジ24を収容部22に固定する固定部材26を有している。固定部材26は、外周に雄ねじ部27が形成されている。固定部材26の雄ねじ部27と、収容部22の雌ねじ部23とが締結することにより、固定部材26の下面28が弁カートリッジ24の上面29を圧接し、弁カートリッジ24を収容部22に固定している。
ハンドル本体31は、外観が円筒形状である。また、ハンドル本体31は、下方に開口33が形成されており、水栓20の上側を覆うように、水栓20に取り付けられている。
キャップ部材50の頭部51は、ハンドル本体31の開口部60に取り付けられた状態において、表面52が外観に表れる部分であり、頭部51の表面52は、ハンドル本体31の側面と連続面を形成する。キャップ部材50の頭部51は、略円板形状であるが、図2及び図4(A)に示すように、外周の一部が垂直方向に切り欠かれており、キャップ部材50がハンドル本体31の開口部60に取り付けられた状態における背面視で、左側に切り欠き部53を有している。また、頭部51の下方には、凹部54が形成されている。
また、キャップ部材50がハンドル本体31の開口部60に取り付けられた状態において、頭部51の外周は、拡径部61の内周に対し、隙間が殆どなく対向するが、図2に示すように、頭部51の外周のうち、切り欠き部53を有する左側は、拡径部61の内周に対し、隙間が大きく、キャップ部材50を開口部60から取り外す際の作業口として機能する。キャップ部材50の取り外し作業については、あとで詳細に説明する。
水栓20は、操作レバー32の左右方向への回動操作により、水と湯の混合比率を調節するものであり、操作レバー32が右側にある場合は、水のみを吐出し、操作レバー32が左側へ移動するに従って湯の混合比率が増え、操作レバー32が左側にある場合は、湯のみを吐出する。また、水栓20は、操作レバー32の上下方向への回動操作により吐水流量を調節するものであり、図3に示すように、操作レバー32が下側(水平方向)にある場合は、止水し、操作レバー32が上側へ移動するに従って吐水流量が増えるものである。
まず、作業者は、操作レバー32を左側に回動させ、図6(A)に示すように、ハンドル本体31の開口部60と、キャップ部材50の切り欠き部53との隙間に対して、操作レバー32が延びる方向に対して交差する水平方向からマイナスドライバーなどの工具Tを挿入する。
次に、作業者は、図6(B)に示すように、工具Tを手前側に引くと、工具Tの先端が、キャップ部材50の切り欠き部53を押圧し、キャップ部材50の挿入部56が開口部60の縮径部62から押し出される。
そして、図6(C)に示すように、キャップ部材50は、ハンドル本体31の開口部60から完全に取り外される。
実施例1のハンドル30は、水栓20に接続される接続部34を内部に有し、この接続部34を臨む開口部60が形成された側面を有したハンドル本体31と、開口部60と反対側のハンドル本体31の側面を基端部36として一方向へ延びた操作レバー32と、開口部60に取り付けられたキャップ部材50と、を備え、キャップ部材50は、操作レバー32が延びる方向に対して交差した水平方向から取り外し作業が可能である。
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例1に限定されるものではなく、次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1では、水栓装置10は、洗面台Aの上面に取り付けられているが、壁面にクランク脚を介して取り付けられるものでもよい。
(2)実施例1では、操作レバー32は、上下方向に貫通した貫通孔38が形成されているが、棒形状であってもよい。
(3)実施例1では、ハンドル本体31の接続部34と、水栓20との接続構造や、ハンドル本体31の開口部60と、キャップ部材50の挿入部56との嵌合構造を説明したが、このような接続構造や嵌合構造に限定されるものでない。
(4)実施例1では、ハンドル本体31の開口部60と、キャップ部材50の外周は、円形状であるが、楕円形状や矩形形状であってもよい。しかし、ハンドル本体31の開口部60と、キャップ部材50の外周との隙間は、狭くした方が意匠性が良く、また、水が浸入することを抑えることができるので好ましい。
(5)実施例1では、キャップ部材50は、基端部36と反対側からの側面視で左側に切り欠き部53を有しているが、右側に切り欠き部53を有していてもよく、また、左右両方に有していてもよい。この場合、キャップ部材50の取り外し作業は、図5に示すハンドル30の向きに対し、左側から作業することができる。
(6)実施例1では、キャップ部材50は、基端部36と反対側からの側面視で左側に切り欠き部53を有しているが、切り欠き部53がなくてもよく、例えば、キャップ部材の表面に、工具Tを引っ掛けられる凹部を形成してもよい。このような場合でも、作業者は、操作レバー32が延びる方向に対して交差した水平方向から工具Tを凹部に引っ掛けることにより、キャップ部材50を開口部60から取り外すことができる。
(7)実施例1では、水栓装置10は、水吐水範囲Cが水栓20の手前に位置するように設定されており、操作レバー32の可動範囲は、水栓20の手前から右方向は狭く、左方向は広くなっているが、操作レバー32の可動範囲を水栓20の手前から左右方向に均等に設定してもよい。
(8)実施例1のハンドル本体31からキャップ部材50を取り外す作業は、図6に示すように、操作レバー32を予め左方向へ回動した状態で説明したが、操作レバー32は手前方向に向いた状態でもキャップ部材50の取り外し作業は可能である。
20…水栓
30…ハンドル
31…ハンドル本体
32…操作レバー
34…接続部
36…基端部
50…キャップ部材
53…切り欠き部
60…開口部
B…水吐水範囲と混合水吐水範囲との境界
C…水吐水範囲
M…混合水吐水範囲
Claims (4)
- 接続部を内部に有し、この接続部を臨む開口部が形成された側面を有したハンドル本体、前記開口部と反対側の前記ハンドル本体の側面を基端部として一方向へ延びた操作レバー、及び、前記開口部に取り付けられたキャップ部材、を有する水栓用ハンドルと、
前記ハンドル本体の前記接続部と接続された水栓と、
を備え、
前記水栓は、
前記操作レバーの左右方向への回動操作により吐水温度を調節し、上下方向への回動操作により吐水流量を調節するものであり、
前記操作レバーの左右方向への可動範囲は、水のみを吐出する水吐水範囲、及び湯水混合水を吐出する混合水吐水範囲を有しており、
前記操作レバーが前記水栓の手前に位置するときは前記水吐水範囲となっており、
前記水吐水範囲と前記混合水吐水範囲との境界における前記操作レバーの位置を基準とし、前記操作レバーの右方向の可動範囲が前記水吐水範囲であり、前記操作レバーの左方向の可動範囲が前記混合水吐水範囲であって、
前記操作レバーの前記水栓の手前から右方向の可動範囲よりも、左方向の可動範囲が広く、
前記キャップ部材は、前記操作レバーが延びる方向に対して交差した水平方向から取り外し作業が可能である水栓装置。 - 水栓と、
前記水栓に接続される接続部を内部に有し、この接続部を臨む開口部が形成された側面を有したハンドル本体と、
前記開口部と反対側の前記ハンドル本体の側面を基端部として一方向へ延びた操作レバーと、
前記開口部に取り付けられたキャップ部材と、
を有し、
前記操作レバーの左右方向への可動範囲は、水のみを吐出する水吐水範囲、湯のみを吐出する湯吐水範囲、及び湯水混合水を吐出する混合水吐水範囲であり、
前記混合水吐水範囲は、前記水吐水範囲と前記湯吐水範囲との間にあり、
前記操作レバーが前記水栓の手前に位置するときは前記水吐水範囲となっており、
前記水吐水範囲は、前記操作レバーの可動範囲のうちの前記水吐水範囲を除いた可動範囲よりも狭く、
前記キャップ部材は、前記操作レバーが前記水吐水範囲を除いた可動範囲へ回動操作された際に前記ハンドル本体の背面側から手前側にくる位置に設けられている水栓装置。 - 前記キャップ部材は、前記基端部と反対側からの側面視で、左右両側の少なくとも一方に切り欠き部を有している請求項1及び2のいずれか一項に記載の水栓装置。
- 前記キャップ部材は、前記基端部と反対側からの側面視で、左側に切り欠き部を有している請求項1に記載の水栓装置。
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JPH0412138Y2 (ja) * | 1986-06-26 | 1992-03-25 |
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2018
- 2018-10-19 JP JP2018197307A patent/JP7262967B2/ja active Active
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