JP7260042B1 - 歩行者用報知装置、歩行者用報知システム及び歩行者用報知プログラム - Google Patents

歩行者用報知装置、歩行者用報知システム及び歩行者用報知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】歩行者の安全性を向上させることができる歩行者用報知装置、歩行者用報知システム、歩行者用報知方法及び歩行者用報知プログラムを得る。【解決手段】歩行者用報知装置は、現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、過去に危険運転が発生した危険地点に関する情報を取得する危険地点情報取得部と、現在位置と危険地点との距離Dが所定の閾値Dth以下となった場合に報知する報知部と、を有する。【選択図】図12

Description

本発明は、歩行者用報知装置、歩行者用報知システム及び歩行者用報知プログラムに関する。
特許文献1には、子供などの児童が携帯する第1携帯端末と、保護者が所持する第2携帯端末と、データセンターとを含む情報通信システムが開示されている。また、データセンターの制御部は、第1携帯端末の位置情報と、危険個所を示す危険情報とに基づいて音声メッセージを生成して第1携帯端末のスピーカに出力すると共に、報知情報を生成して第1携帯端末のバイブレータに出力することが記載されている。
国際公開2019/240070号公報
上記特許文献1では、危険個所として、災害は発生した箇所、交通事故が多い箇所及び不審者が現れた箇所などが設定されている。ここで、交通事故が多い箇所には、車両同士の事故が多発する箇所が含まれており、危険運転及び交通違反が多発する地点のように歩行者にとって特に危険である地点については危険個所として設定されていない。このため、歩行者の安全性を向上させるためには改善の余地がある。
本発明は、歩行者の安全性を向上させることができる歩行者用報知装置、歩行者用報知システム及び歩行者用報知プログラムを得ることを目的とする。
請求項1に係る歩行者用報知装置は、現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、過去に危険運転が発生した危険地点に関する情報を取得する危険地点情報取得部と、現在位置と危険地点との距離が所定の閾値以下となった場合に報知する報知部と、を有する。
請求項1に係る歩行者用報知装置では、現在位置情報取得部によって歩行者用報知装置の現在位置情報が取得される。また、危険地点情報取得部は、過去に危険運転が発生した危険地点に関する情報を取得する。さらに、報知部は、現在位置と危険地点との距離が所定の閾値以下となった場合にユーザである歩行者に対して報知する。これにより、ユーザは、危険地点に近づいていることを把握することができる。
また、過去に危険運転が発生した地点が危険地点として設定されているため、危険運転及び交通違反が多発する地点でユーザへ報知を行うことができる。
請求項2に係る歩行者用報知装置は、請求項1において、前記危険地点情報取得部は、過去に車両の運転者の不注意に起因する危険運転が発生した危険地点に関する情報を取得し、歩行者の不注意に起因する危険運転が発生した地点に関する情報は取得しない。
請求項2に係る歩行者用報知装置では、危険地点情報取得部は、歩行者の不注意に起因する危険運転が発生した地点に関する情報を取得しない。このため、全ての危険運転が発生した地点で報知する構成と比較して、ユーザの安全性を確保しつつ、煩わしさを低減することができる。
請求項3に係る歩行者用報知装置は、請求項1において、前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、過去に車両が急制動を行った回数が所定以上の地点を含む情報を取得する。
請求項3に係る歩行者用報知装置では、過去に車両が急制動を行った回数が所定回数未満の場合には報知されない。これにより、ユーザの安全性を確保しつつ、煩わしさを低減することができる。
請求項4に係る歩行者用報知装置は、請求項3において、前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、過去に車両が右左折の直後に急制動を行った回数が所定以上の地点を含む情報を取得する。
請求項4に係る歩行者用報知装置では、車両が直進時に急制動を行った地点を危険地点から除外することができる。車両が直進時に急制動を行う場合、先行車との車間距離が近づいた場合などが多いため、このような歩行者に対して危険ではない事象を除外することで、ユーザの安全性を確保しつつ、煩わしさを低減することができる。
請求項5に係る歩行者用報知装置は、請求項3において、前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、交差点に繋がる複数の道において過去に車両が急制動を行った回数が所定以上の場合、前記交差点を危険地点として取得する。
請求項5に係る歩行者用報知装置では、交差点に繋がる複数の道において過去に車両が急制動を行った回数が所定以上の場合、危険地点情報取得部は、交差点を危険地点として取得する。これにより、それぞれの道を危険地点とする場合と比較して、危険地点の数を減少させることができる。また、危険な交差点として管理することができる。
請求項6に係る歩行者用報知装置は、請求項1において、前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、過去に車両の一時停止違反が発生した回数が所定以上の地点を含む情報を取得する。
請求項6に係る歩行者用報知装置では、過去に車両の一時停止違反が発生した回数が所定回数未満の場合には報知されない。これにより、ユーザの安全性を確保しつつ、煩わしさを低減することができる。
請求項7に係る歩行者用報知装置は、請求項1において、前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、過去に車両の速度超過が発生した回数が所定以上の地点を含む情報を取得する。
請求項7に係る歩行者用報知装置では、過去に車両の速度超過が発生した回数が所定回数未満の場合には報知されない。これにより、ユーザの安全性を確保しつつ、煩わしさを低減することができる。
請求項8に係る歩行者用報知装置は、請求項1において、前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、過去に車両の急操舵が発生した回数が所定以上の地点を含む情報を取得する。
請求項8に係る歩行者用報知装置では、過去に車両の急操舵が発生した回数が所定回数未満の場合には報知されない。これにより、ユーザの安全性を確保しつつ、煩わしさを低減することができる。
請求項9に係る歩行者用報知システムは、請求項1~8の何れか1項に記載の歩行者用報知装置と、前記危険地点に関する情報が記憶されたサーバと、を有する歩行者用報知システムであって、前記サーバは、車両から走行時の走行情報を取得し、取得された前記走行情報に基づいて危険地点に関する情報を更新する。
請求項9に係る歩行者用報知装置では、車両から走行情報を取得し、取得された走行情報に基づいて危険地点に関する情報を更新する。これにより、外部サーバなどから交通事故などの情報を取得して危険地点に関する情報を更新する場合と比較して、交通事故の発生有無にかかわらず危険運転が発生した地点を効果的に危険地点として登録することができる。
請求項1に係る歩行者用報知プログラムは、現在位置情報を取得し、過去に危険運転が発生した危険地点に関する情報を取得し、現在位置と危険地点との距離が所定の閾値以下となった場合に報知する、処理をコンピュータに実行させる。
以上説明したように、本発明に係る歩行者用報知装置、歩行者用報知システム及び歩行者用報知プログラムでは、歩行者の安全性を向上させることができる。
実施形態に係る歩行者用報知システムの全体構成を示す模式図である。 実施形態に係る歩行者用報知装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施形態におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 実施形態における車両のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施形態におけるサーバの機能構成を示すブロック図である。 実施形態に係る歩行者用報知装置の機能構成を示すブロック図である。 歩行者用報知装置と危険地点との距離を示す模式図である。 危険地点の一例を示す模式図である。 危険地点の他の例を示す模式図である。 危険地点のさらに他の例を示す模式図である。 実施形態における危険地点更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態における報知処理の流れの一例を示すフローチャートである。
実施形態に係る歩行者用報知装置10を含む歩行者用報知システムSについて説明する。歩行者用報知システムSは、歩行者用報知装置10を携帯しているユーザが危険地点に近づいた場合に、ユーザに報知することで危険地点であることを認識させるシステムである。
(全体構成)
図1に示されるように、本実施形態の歩行者用報知システムSは、歩行者用報知装置10とサーバ12とを含んで構成されている。また、歩行者用報知装置10とサーバ12とはネットワークNを介して相互に通信可能に構成されている。さらに、ネットワークNには、車両Vに搭載された車載器14が接続されており、歩行者用報知装置10、サーバ12及び車載器14は、ネットワークNを介して相互に通信可能に構成されている。なお、図1には、歩行者用報知装置10及びサーバ12に対して、3台の車両Vが接続されている状態が図示されているが、車両Vの数は限定されない。
本実施形態に係る歩行者用報知装置10は、歩行者に装着可能な形状に形成されており、例えば、児童などの子供が所持している肩掛け鞄のベルト部分に装着される。サーバ12には、危険地点に関する情報が記憶されている。サーバ12は、例えば、歩行者用報知装置10を管理する会社、及びデータセンターなどに設置されている。
(歩行者用報知装置10のハードウェア構成)
図2は、歩行者用報知装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。この図2に示されるように、歩行者用報知装置10は、制御部18を備えている。制御部18は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)20、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)24、ストレージ26、通信I/F(通信インタフェース)28及び入出力I/F(入出力インタフェース)30を含んで構成されている。各構成は、バス32を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU20は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU20は、ROM22又はストレージ26からプログラムを読み出し、RAM24を作業領域としてプログラムを実行する。CPU20は、ROM22又はストレージ26に記録されているプログラムに従って、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。
ROM22は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM24は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ26は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施形態では、ROM22又はストレージ26には、報知処理を行うためのプログラム及び各種データなどが格納されている。
通信I/F28は、制御部18がサーバ12及び外部機器などと通信するためのインタフェースであり、たとえば、CAN(Controller Area Network)、イーサネット(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)、Wi-Fi(登録商標)などの規格が用いられる。
入出力I/F30には、GPS(Global Positioning Systems)装置34、スピーカ36及びバイブレータ38が電気的に接続されている。GPS装置34は、GPS衛星からGPS信号を受信することで歩行者用報知装置10の現在位置を測位する装置である。
スピーカ36は、所定の条件が満たされた場合に音声メッセージなどの音を出力する。バイブレータ38は、所定の条件が満たされた場合に作動して歩行者用報知装置10を振動させる。
(サーバ12のハードウェア構成)
図3は、サーバ12のハードウェア構成を示すブロック図である。この図3に示されるように、サーバ12は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)40、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)44、ストレージ46及び通信I/F(通信インタフェース)48を含んで構成されている。各構成は、バス49を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU40は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU40は、ROM42又はストレージ46からプログラムを読み出し、RAM44を作業領域としてプログラムを実行する。CPU40は、ROM42又はストレージ46に記録されているプログラムに従って、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。
ROM42は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM44は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ46は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施形態では、ROM42又はストレージ46には、危険地点設定処理を行うためのプログラム、地図情報及び危険地点情報が格納されている。
通信I/F48は、サーバ12が図示しない外部機器と通信するためのインタフェースであり、たとえば、CAN(Controller Area Network)、イーサネット、LTE(Long Term Evolution)、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)、Wi-Fiなどの規格が用いられる。
(車両Vのハードウェア構成)
図4は、車両Vのハードウェア構成を示すブロック図である。この図4に示されるように、車両Vは、車載器14を備えている。車載器14は、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)50、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)54、ストレージ56、通信I/F(通信インタフェース)58及び入出力I/F(入出力インタフェース)60を含んで構成されている。各構成は、バス62を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU50は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU50は、ROM52又はストレージ56からプログラムを読み出し、RAM54を作業領域としてプログラムを実行する。CPU50は、ROM52又はストレージ56に記録されているプログラムに従って、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。
ROM52は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM54は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ56は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施形態では、ROM52又はストレージ56には、報知処理を行うためのプログラム及び各種データなどが格納されている。
通信I/F58は、車両Vがサーバ12及び外部機器などと通信するためのインタフェースであり、たとえば、CAN(Controller Area Network)、イーサネット、LTE(Long Term Evolution)、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)、Wi-Fiなどの規格が用いられる。
入出力I/F60には、GPS(Global Positioning Systems)装置64、ブレーキセンサ66、舵角センサ68、車速センサ70及び加速度センサ72が電気的に接続されている。GPS装置64は、GPS衛星からGPS信号を受信することで車両Vの現在位置を測位する装置である。
ブレーキセンサ66は、車両Vに設けられた図示しないブレーキペダルの踏み込み量を検出可能に構成されている。ブレーキセンサ66によって検出されたブレーキペダルの踏み込み量に関する情報は、車載器14へ送信される。
舵角センサ68は、車両Vに設けられた図示しないステアリングホイールの操舵角を検出可能に構成されている。舵角センサ68によって検出された操舵角に関する情報は、車載器14へ送信される。
車速センサ70は、車両Vの速度を検出して車載器14へ送信する。加速度センサ72は、車両Vの加速度を検出して車載器14へ送信する。なお、車両Vの速度情報から加速度を算出する場合には、加速度センサ72を備えていなくてもよい。
前方カメラ74は、車両Vの前部に設けられており、車両Vの前方を撮像する。前方カメラ74によって撮像された画像情報は、車載器14へ送信される。
(歩行者用報知装置10の機能構成)
歩行者用報知装置10は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。歩行者用報知装置10が実現する機能構成について図5を参照して説明する。
図5に示されるように、歩行者用報知装置10は、機能構成として、現在位置情報取得部80、危険地点情報取得部82及び報知部84を含んで構成されている。なお、各機能構成は、CPU20がROM22又はストレージ26に記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
現在位置情報取得部80は、歩行者用報知装置10の現在位置情報を取得する。具体的には、現在位置情報取得部80は、GPS装置34によって測位された位置情報を取得する。
危険地点情報取得部82は、過去に危険運転が発生した危険地点に関する情報を取得する。具体的には、危険地点情報取得部82は、ネットワークNを介してサーバ12のROM42又はストレージ46に格納されている危険地点情報を取得する。
なお、危険地点情報取得部82は、所定の周期でサーバ12から危険地点情報を取得し、歩行者用報知装置10のストレージ26に危険地点情報を格納してもよい。また、危険地点情報取得部82は、歩行者用報知装置10の現在位置情報に基づいて、現在位置の周辺の危険地点情報のみを取得してもよい。
本実施形態の危険地点情報取得部82は、一例として、歩行者用報知装置10の現在地の周囲5kmの範囲における危険地点情報のみをサーバ12から取得するように構成されている。また、危険地点情報は歩行者用報知装置10のストレージ26に格納されており、歩行者用報知装置10を起動した直後、又は歩行者用報知装置10を停止した直後にサーバ12から危険地点情報の更新分のみを取得してストレージ26に格納された危険地点情報を更新する。
ここで、本実施形態の危険地点情報取得部82は、危険地点として、過去に車両Vが急制動を行った回数が所定以上の地点、過去に車両Vの一時停止違反が発生した回数が所定以上の地点、過去に車両Vの速度超過が発生した回数が所定以上の地点、及び過去に車両Vの急操舵が発生した回数が所定以上の地点を含む情報を取得する。
また、本実施形態では、危険地点情報取得部82は、車両Vの運転者の不注意に起因する危険運転が発生した危険地点に関する情報を取得し、歩行者の不注意に起因する危険運転が発生した地点に関する情報は取得しないように構成されている。車両Vの運転者の不注意に起因する危険運転とは、運転者の確認不足に起因する一時停止違反、速度超過、急制動及び急操舵などである。また、歩行者の不注意に起因する危険運転とは、歩行者が信号無視をしたことに起因して車両Vが急制動及び急操舵を行った場合、及び歩行者が左右確認をせずに道路に飛び出したことに起因して車両Vが急制動及び急操舵を行った場合などである。例えば、サーバ12には、予め運転者の不注意に起因する危険運転が発生した危険地点に関するデータと、歩行者の不注意に起因する危険運転が発生した危険地点に関するデータとが区別されて格納されており、危険地点情報取得部82は、運転者の不注意に起因する危険運転に関するデータのみを取得してもよい。
なお、歩行者の不注意に起因する危険運転であるか否かを判定する方法としては、種々の方法を採用し得る。例えば、歩行者が歩行者用報知装置10を携帯している場合では、現在位置情報取得部80で取得した現地位置情報に基づいて位置情報の時系列データを参照し、運転者が回避できない程度に歩行者の速度が急激に変化した結果、危険運転が発生した場合、歩行者の不注意に起因する危険運転であると判定してもよい。また、歩行者が横断歩道以外の場所で車道を横断した際に危険運転が発生した場合、歩行者の不注意に起因する危険運転であると判定してもよい。さらに、歩行者用信号が進行禁止の状態である場合に、歩行者が車道を横断した際に危険運転が発生した場合、すなわち、歩行者が信号無視をした結果危険運転が発生した場合、歩行者の不注意に起因する危険運転であると判定してもよい。
また、歩行者が歩行者用報知装置10を装着していない場合であっても、車両Vの前方カメラ74で撮像された画像情報から歩行者の不注意が検出された場合には、歩行者の不注意に起因する危険運転であると判定してもよい。
報知部84は、現在位置と危険地点との距離が所定の閾値以下となった場合にユーザである歩行者へ報知する。この報知部84の機能について、図7を参照して説明する。
図7は、危険地点が設定されている交差点の周辺の模式図である。図7に示されるように、交差点の近くには、危険地点P1が設定されている。危険地点P1の情報はサーバ12に格納されている。また、危険地点P1は、運転者の不注意に起因する危険運転が発生した危険地点であるため、危険地点情報取得部82によって歩行者用報知装置10のストレージ26に危険地点P1の情報が格納されている。
危険地点P1の近くの黒点は、歩行者用報知装置10の位置を示すものである。すなわち、歩行者用報知装置10を装着した歩行者の位置が黒点で表現されている。ここで、本実施形態の報知部84は、歩行者(歩行者用報知装置10)の現在位置と危険地点P1との距離が閾値Dth以下となった場合にユーザへ報知する。図7に示された状態では、歩行者と危険地点P1との距離Dは、閾値Dthよりも大きいため、報知が行われていない。
図7の状態からさらに歩行者が危険地点P1に近づくことで、歩行者と危険地点P1との距離Dが閾値Dth以下となった場合、報知部84は歩行者に対して報知する。具体的には、報知部84は、スピーカ36及びバイブレータ38の少なくとも1つの手段によって歩行者へ報知する。
報知部84は、スピーカ36によって歩行者へ報知する場合には、スピーカ36から音声メッセージなどの音を出力することで歩行者へ報知する。このとき、報知部84は、歩行者と危険地点P1との距離に応じてスピーカ36の音量を変化させてもよい。また、報知部84は、歩行者と危険地点P1との距離に応じてスピーカ36から出力する音声メッセージを変えてもよい。
報知部84は、バイブレータ38によって歩行者へ報知する場合には、バイブレータ38を作動させて歩行者用報知装置10を振動させることで歩行者へ報知する。このとき、報知部84は、歩行者と危険地点P1との距離に応じてバイブレータ38の出力(振幅)を変化させてもよい。また、報知部84は、歩行者と危険地点P1との距離に応じてバイブレータ38の振動パターンを変えてもよい。
(サーバ12の機能構成)
サーバ12は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。サーバ12が実現する機能構成について図6を参照して説明する。
図6に示されるように、サーバ12は、機能構成として、走行情報取得部90、危険運転判定部92、危険運転回数計測部94及び危険地点更新部96を含んで構成されている。なお、各機能構成は、CPU40がROM42又はストレージ46に記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
走行情報取得部90は、車両Vから走行時の走行情報を取得する。具体的には、走行情報取得部90は、ネットワークNを介してサーバ12と相互に通信可能な車両Vに対して走行情報の要求を行い、車両Vから走行時の走行情報を取得する。ここでいう走行情報とは、ブレーキ操作量の時系列データ、加速度の時系列データ、車速の時系列データ、操舵角の時系列データ及び位置情報の時系列データなどである。
ブレーキ操作量の時系列データは、例えば、ブレーキセンサ66が取得したブレーキペダルの踏み込み量が時系列に記憶されたデータである。加速度の時系列データは、例えば、加速度センサ72が取得した車両Vの加速度が時系列に記憶されたデータである。車速の時系列データは、例えば、車速センサ70が取得した車両Vの速度が時系列に記憶されたデータである。操舵角の時系列データは、例えば、舵角センサ68が取得した車両Vの操舵角が時系列に記憶されたデータである。位置情報の時系列データは、例えば、GPS装置64が取得した車両Vの位置情報が時系列に記憶されたデータである。
走行情報取得部90は、上記のデータの他に、アクセルペダルの踏み込み量の時系列データなどを取得してもよい。また、走行情報取得部90は、前方カメラ74で撮像された画像情報の時系列データを取得してもよく、特に、画像情報に基づいて検出された車両Vの前方の標識に関する情報を取得してもよい。さらに、走行情報取得部90は、車両Vの走行中に作動した運転支援機能に関する情報を取得してもよい。例えば、車両Vの走行中にABS(Antilock Brake System)及びPCS(Pre-Crash Safety system)などの運転支援機能が作動した場合、走行情報取得部90は、作動した運転支援機能の種類、作動した時刻情報及び位置情報を取得してもよい。
なお、車両Vからサーバ12へ走行情報が送信されるタイミングは特に限定されない。例えば、車両Vが停車したタイミングでサーバ12へ走行情報が送信されるようにしてもよい。また、例えば、車両Vの走行中にリアルタイムで走行情報が送信されるようにしてもよい。
危険運転判定部92は、走行情報取得部90によって車両Vから取得された情報が危険運転であるか否かを判定する。以下、危険運転であるか否かの判定の一例について説明する。
危険運転判定部92は、車両Vのブレーキ操作量の時系列データから、危険運転として急制動(急ブレーキ)が行われたか否かを判定する。具体的には、ブレーキ操作量の時系列データから、短時間にブレーキ操作量が所定の閾値以上となった場合、危険運転判定部92は、急制動が行われたと判定する。また、危険運転判定部92は、ブレーキ操作量の時系列データに加えて又はブレーキ操作量の時系列データに代えて、加速度の時系列データに基づいて急制動が行われたか否かを判定してもよい。
ここで、本実施形態では一例として、危険運転判定部92は、車両Vが右左折の直後に急制動を行った場合に危険運転として急制動が行われたと判定する。また、危険運転判定部92は、車両Vが直進中に急制動を行った場合には、急制動が行われていないと判定する。すなわち、車両Vの直進中における急制動は、危険運転としての急制動には該当しないように判定される。これらの事象について、図8を参照して説明する。
図8は、交差点の周辺の模式図である。この図8において、交差点の近くに設定された地点P2は、車両Vが左折直後に急制動を行った地点である。このため、危険運転判定部92は、地点P2を危険運転としての急制動が行われたと判定する。
一方、図8において、交差点の近くに設定された地点P3は、車両Vが直進している状態で急制動を行った地点である。このように、車両Vが直進している状態で急制動を行うケースとしては、前方を走行している図示しない先行車両との車間距離が狭くなった場合、及び道路に落下物などの障害物が出現した場合などである。すなわち、車両Vが直進している状態で急制動を行う場合は、歩行者に対する影響は小さいケースが多い。このような場合、危険運転判定部92は、地点P3について、急制動が行われていないと判定する。
危険運転判定部92は、車両Vの操舵角の時系列データから、危険運転として急操舵(急ハンドル操作)が行われたか否かを判定する。具体的には、操舵角の時系列データから、短時間に操舵角が所定の閾値以上となった場合、危険運転判定部92は、急操舵が行われたと判定する。
また、危険運転判定部92は、車両Vの車速の時系列データから、危険運転として速度超過が行われたか否かを判定する。具体的には、操舵角の時系列データから、車速が所定の閾値以上となった場合、危険運転判定部92は、速度超過が行われたと判定する。なお、危険運転判定部92は、車両Vの位置情報に基づいて車両Vが走行している道路の制限速度を取得し、この制限速度に対して所定以上の車速で走行している場合に速度超過であると判定してもよい。
サーバ12のストレージ46に格納されている地図情報に道路の制限速度の情報が含まれている場合、この制限速度の情報と車速の時系列データとに基づいて速度超過が行われたか否かを判定することができる。また、ストレージ46に格納されている地図情報に道路の制限速度の情報が含まれていない場合であっても、走行情報取得部90が前方カメラ74で撮像された画像情報の時系列データを取得している場合、画像情報に基づいて検出された制限速度に関する標識の情報と車速の時系列データとに基づいて速度超過が行われたか否かを判定することができる。
危険運転判定部92は、車両Vの車速の時系列データ及び位置情報の時系列データから、危険運転として一時停止違反が行われたか否かを判定する。具体的には、一時停止の地点において車両Vの車速が0になっていない場合、危険運転判定部92は、一時停止違反が行われたと判定する。例えば、サーバ12に格納された地図情報に一時停止場所が記録されている場合、車両Vの位置情報が一時停止場所であるにもかかわらず車速が0になっていなければ、危険運転判定部92は、一時停止違反が行われたと判定する。また、サーバ12に格納された地図情報に一時停止場所が記録されていない場合には、危険運転判定部92は、他の方法で一時停止違反が行われたか否かを判定する。この方法の一例について、図9を参照して説明する。
図9は、三叉路の周辺の模式図である。この図9において、優先道路である直進道路に合流する道路を走行する車両Vは、直進道路に合流する際に一時停止を行うことが一般的である。このため、図9に示されるように、車両Vが一時停止をせずに直進道路に合流した場合、危険運転判定部92は、一時停止違反が行われたと判定してもよい。この場合、直進道路の手間の地点P4において、一時停止違反が行われたと判定される。
また、十字路の場合であっても、道幅が大きく異なる場合は、道幅の広い道路が優先道路となり、道幅の狭い道路が非優先道路となる。このため、非優先道路から優先道路へ合流する際に車速が0になっていなければ、危険運転判定部92は、一時停止違反が行われたと判定してもよい。
図6において、危険運転回数計測部94は、危険運転判定部92によって危険運転と判定された回数を地点ごとに計測する。具体的には、サーバ12には、地点ごとに危険運転と判定された回数が記憶されており、危険運転回数計測部94は、危険運転判定部92によって危険運転と判定された地点について、サーバ12に記憶された回数に1を加えて更新する。ここで、危険運転回数計測部94は、危険運転と判定された地点について、車両VのGPS装置64から取得した位置情報に基づいて地点を特定する。また、危険運転と判定された地点から近い地点において、過去に危険運転と判定された地点が存在する場合、危険運転回数計測部94は、同じ地点で危険運転が行われたとみなしてもよい。ここでいう、近い地点とは、例えば、5mから30m程度の範囲における地点を指す。
危険地点更新部96は、危険運転回数計測部94によって計測された危険運転の回数が所定以上の地点を危険地点としてサーバ12に登録することで、危険地点の情報を更新する。具体的には、危険地点更新部96は、車両Vが右左折の直後に急制動を行った回数が所定以上の地点、車両Vの一時停止違反が発生した回数が所定以上の地点、車両Vの速度超過が発生した回数が所定以上の地点及び車両Vの急操舵が発生した回数が所定以上の地点を危険地点としてサーバ12に登録する。
また、危険地点更新部96は、危険運転の総回数が所定以上の地点を危険地点としてサーバ12に登録してもよく、所定の期間内で危険運転の回数が所定以上の地点を危険地点としてサーバ12に登録してもよい。例えば、過去5年以内に危険運転の回数が10回を超えた地点を危険地点としてサーバ12に登録してもよい。
さらに、本実施形態では、危険地点更新部96は、交差点に繋がる複数の道において過去に車両Vが急制動を行った回数が所定以上の場合、交差点を危険地点としてサーバ12に登録する。この方法について、図10を参照して説明する。
図10は、交差点の周辺の模式図である。この図10に示されるように、交差点に繋がる複数の道において過去に車両Vが急制動を行った回数が5回以上となっている。この場合、危険地点更新部96は、交差点自体を危険地点としてサーバ12に登録する。
交差点自体が危険地点としてサーバ12に登録された場合、交差点の中心の地点P5が危険地点となる。このため、危険地点P5から閾値Dthの範囲内に歩行者用報知装置10が入った場合にユーザへ報知が行われる。なお、交差点が危険地点として登録された場合における閾値Dthは、交差点に繋がる道が危険地点として登録された場合における閾値Dthよりも大きい値に設定されてもよい。
(作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
(危険地点更新処理)
図11は、サーバ12による危険地点更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。この危険地点更新処理は、CPU40がROM42又はストレージ46からプログラムを読み出して、RAM44に展開することによって実行される。
ステップS102では、CPU40は、走行情報を取得する。具体的には、CPU40は、走行情報取得部90の機能により、ネットワークNを介してサーバ12と相互に通信可能な車両Vから走行時の走行情報を取得する。
ステップS104では、CPU40は、危険運転が有ったか否かについて判定する。具体的には、CPU40は、危険運転判定部92の機能により、走行情報を解析することで車両Vが危険運転を行っていたか否かについて判定する。例えば、CPU40は、走行情報に基づいて、急制動、急操舵、速度超過及び一時停止違反などの危険運転が行われていた場合、ステップS104が肯定されてステップS106の処理へ移行する。
一方、CPU40は、走行情報に基づいて上記の危険運転が行われていなかった場合、ステップS104が否定されて危険地点更新処理を終了する。すなわち、危険運転が行われていない場合、危険地点は変更されずに危険地点更新処理が終了される。
ステップS106では、CPU40は、危険運転の回数に1を加える。具体的には、CPU40は、危険運転回数計測部94の機能により、サーバ12から地点ごとに危険運転と判定された回数を取得し、危険運転判定部92によって危険運転と判定された地点について、危険運転回数に1を加えて更新する。
続いて、ステップS108では、CPU40は、地点ごとに危険運転の回数が所定回数以上であるか否かについて判定する。具体的には、CPU40は、危険地点更新部96の機能により、危険運転の回数が所定以上の地点を危険地点としてサーバ12に登録することで、危険地点の情報を更新する。そして、CPU40は、危険地点更新処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、サーバ12に格納された危険地点情報が定期的に更新されるため、常に最新の危険地点情報が保有された状態となる。また、交通事故の発生有無にかかわらず危険運転が発生した地点を危険地点として登録することで、交通事故が発生していなくても危険運転が頻発する地点を効果的に登録することができる。
さらに、本実施形態では、車両Vから取得した走行情報に基づいて危険地点を更新するため、運転者及び管理者などが危険運転に関する情報を入力する手間がかからず、かつ、正確な情報に基づいて危険地点を更新することができる。
(報知処理)
次に、図12を参照して、歩行者用報知装置10による報知処理の流れの一例を示すフローチャートについて説明する。この報知処理は、CPU20がROM22又はストレージ26からプログラムを読み出して、RAM24に展開することによって実行される。
ステップS202では、CPU20は、危険地点情報を取得する。具体的には、CPU20は、危険地点情報取得部82の機能により、過去に危険運転が発生した危険地点に関する情報を取得する。すなわち、CPU20は、は、サーバ12のROM42又はストレージ46に格納されている危険地点情報についてネットワークNを介して取得する。
ステップS204では、CPU20は、歩行者用報知装置10の現在位置を取得する。具体的には、CPU20は、現在位置情報取得部80の機能により、GPS装置34によって測位された位置情報を取得する。
ステップS206では、CPU20は、現在位置と危険地点との距離Dが所定の閾値Dth以下であるか否かについて判定する。距離Dが閾値Dth以下であった場合、ステップS206が肯定されてステップS208の処理へ移行する。一方、距離Dが閾値Dthよりも大きい場合、ステップS206が否定されてステップS214の処理へ移行する。まず、ステップS214の処理について説明した後、ステップS208以降の処理について説明する。
ステップS214では、CPU20は、歩行者用報知装置10がエリア外に位置しているか否かについて判定する。具体的には、CPU20は、GPS装置34によって測位された歩行者用報知装置10の位置が、予め設定された報知エリアよりも外側である場合、ステップS214が肯定されて報知処理を終了させる。一方、歩行者用報知装置10の位置が報知エリアの内側である場合、ステップS204の処理へ戻って現在位置を取得する。このように、歩行者用報知装置10が報知エリアの外側に位置している場合、ユーザへの報知を行う必要がないため、報知処理を終了させる。
ステップS206が肯定された場合、ステップS208の処理へ移行し、CPU20は、報知を開始する。具体的には、CPU20は、報知部84の機能により、スピーカ36及びバイブレータ38の少なくとも1つの手段によって歩行者へ報知する。
ステップS210では、CPU20は、現在位置と危険地点との距離Dが所定の閾値Dthより大きいか否かについて判定する。CPU20は、距離Dが閾値Dthよりも大きかった場合、ステップS210が肯定されてステップS212の処理へ移行する。一方、距離Dが閾値Dth以下の場合、ステップS210が否定されて、ステップS210の処理を繰り返す。すなわち、本実施形態では、距離Dが所定の閾値Dthより大きくなるまでステップS210の処理が繰り返される。なお、ステップS210の処理が繰り返されている状態で所定の時間が経過した場合には、ステップS212の処理へ移行するようなアイムアウトの仕組みを採用してもよい。
ステップS212では、CPU20は、報知を終了させる。具体的には、CPU20は、報知部84の機能による報知を終了する。そして、CPU20は、報知処理を終了させる。このため、本実施形態では、ステップS208で報知が開始された後、距離Dが所定の閾値Dthより大きくなるまでの間、報知が継続される。なお、報知部84は、断続的にユーザへ報知を行うようにしてもよい。例えば、報知部84は、音声メッセージを出力することでユーザへ報知する場合、所定の周期で音声メッセージを出力してもよい。
以上のように、本実施形態の歩行者用報知装置10では、現在位置情報取得部80によって歩行者用報知装置10の現在位置が取得され、危険地点情報取得部82によって過去に危険運転が発生した危険地点に関する情報が取得される。そして、報知部84は、現在位置と危険地点との距離Dが所定の閾値Dth以下となった場合にユーザである歩行者に対して報知する。これにより、ユーザは、危険地点に近づいていることを把握することができる。
また、過去に危険運転が発生した地点が危険地点として設定されているため、危険運転及び交通違反が多発する地点でユーザへ報知を行うことができる。
さらに、本実施形態では、危険地点情報取得部82は、歩行者の不注意に起因する危険運転が発生した地点に関する情報を取得しない。このため、全ての危険運転が発生した地点で報知する構成と比較して、ユーザの安全性を確保しつつ、煩わしさを低減することができる。すなわち、登録されている危険地点の数が多い場合、頻繁にユーザへ通知が行われることとなり、ユーザの警戒意識が低下する可能性がある。このため、歩行者であるユーザにとって最も注意すべき危険地点のみで報知を行うことで、ユーザの安全性を確保しつつ、煩わしさを低減することができ、ユーザの警戒意識が低下するのを抑制することができる。
さらにまた、本実施形態では、過去に車両Vが急制動を行った回数が所定回数以上の場合のみ、ユーザへ報知される。このため、車両Vが急制動を行った回数が所定回数未満の場合にはユーザへ報知されない。このように、急制動の回数が少なく危険度が低い地点では報知を行わないようにすることで、ユーザの安全性を確保しつつ、煩わしさを低減することができる。
特に、本実施形態では、車両Vが直進時に急制動を行った地点を危険地点から除外する。車両Vが直進時に急制動を行う場合、先行車との車間距離が近づいた場合などが多いため、このような歩行者に対して危険ではない事象を除外することで、ユーザの安全性を確保しつつ、煩わしさを低減することができる。
また、本実施形態では、図10に示されるように、交差点に繋がる複数の道において過去に車両Vが急制動を行った回数が所定以上の場合、危険地点情報取得部82は、交差点を危険地点として取得する。これにより、それぞれの道を危険地点とする場合と比較して、危険地点の数を減少させることができる。また、危険な交差点として管理することができる。
さらに、本実施形態では、過去に車両Vの一時停止違反が発生した回数が所定回数未満の場合には報知しない。同様に、車両Vの速度超過が発生した回数が所定回数未満の場合、及び急操舵が発生した回数が所定回数未満の場合には報知しない。これにより、ユーザの安全性を確保しつつ、煩わしさを低減することができる。
以上、実施形態に係る歩行者用報知装置10について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、報知部84は、スピーカ36及びバイブレータ38の少なくとも1つの手段によって歩行者へ報知する構成としたが、これに限定されず、骨伝導を利用した装置を用いてもよい。この場合、歩行者の周囲に音声が出力されずに済む。
また、上記実施形態では、危険運転判定部92は、危険運転として、急制動、急操舵、速度超過及び一時停止違反が行われたか否かを判定する構成としたが、これに限定されない。例えば、危険運転判定部92は、危険運転として、上記の事象に加えて、急加速及び車線逸脱などが行われたか否かを判定してもよい。
さらに、上記実施形態では、歩行者用報知システムSは、歩行者用報知装置10とサーバ12とを含んで構成したが、これに限定されない。例えば、歩行者用報知システムSは、歩行者用報知装置10と通信可能な携帯端末を含んで構成してもよい。携帯端末としては、歩行者用報知装置10が装着された子供の保護者が携帯する端末などでもよい。この場合、歩行者用報知装置10の報知部84は、現在位置と危険地点との距離が所定の閾値以下となった場合に、子供に報知すると共に、保護者が携帯する携帯端末に対して所定のメッセージを送信する構成を採用してもよい。
さらにまた、歩行者用報知装置10の形状及び装着対象などは特に限定しない。例えば、高齢者など足の不自由なユーザが携帯している杖などに取付可能な形状としてもよい。また、眼鏡型などの形状としてもよい。
また、歩行者用報知装置10は、光学カメラなどセンサが搭載された構成としてもよい。この場合、光学カメラで撮像された画像情報に基づいて、歩行者の現在位置及び車などの障害物を認識してもよい。
さらに、上記実施形態でCPU20及びCPU40がプログラムを読み込んで実行した処理を、CPU20及びCPU40以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Spec Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、上記処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせで実行してもよく、例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
さらに、上記実施形態では、ストレージ26及びストレージ46に種々のデータを記憶させる構成としたが、これに限定されない。例えば、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の非一時的記録媒体を記憶部としてもよい。この場合、これらの記録媒体に各種プログラム及びデータなどが格納されることとなる。
さらにまた、上記実施形態で説明した処理の流れは一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
10 歩行者用報知装置
12 サーバ
80 現在位置情報取得部
82 危険地点情報取得部
84 報知部
D 現在位置と危険地点との距離
Dth 閾値
P1 危険地点
P5 危険地点
S 歩行者報知システム
V 車両

Claims (10)

  1. 現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、
    過去に危険運転が発生した危険地点に関する情報を取得する危険地点情報取得部と、
    現在位置と危険地点との距離が所定の閾値以下となった場合に報知する報知部と、
    を有する歩行者用報知装置。
  2. 前記危険地点情報取得部は、過去に車両の運転者の不注意に起因する危険運転が発生した危険地点に関する情報を取得し、歩行者の不注意に起因する危険運転が発生した地点に関する情報は取得しない、請求項1に記載の歩行者用報知装置。
  3. 前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、過去に車両が急制動を行った回数が所定以上の地点を含む情報を取得する請求項1に記載の歩行者用報知装置。
  4. 前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、過去に車両が右左折の直後に急制動を行った回数が所定以上の地点を含む情報を取得する請求項3に記載の歩行者用報知装置。
  5. 前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、交差点に繋がる複数の道において過去に車両が急制動を行った回数が所定以上の場合、前記交差点を危険地点として取得する請求項3に記載の歩行者用報知装置。
  6. 前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、過去に車両の一時停止違反が発生した回数が所定以上の地点を含む情報を取得する請求項1に記載の歩行者用報知装置。
  7. 前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、過去に車両の速度超過が発生した回数が所定以上の地点を含む情報を取得する請求項1に記載の歩行者用報知装置。
  8. 前記危険地点情報取得部は、前記危険地点として、過去に車両の急操舵が発生した回数が所定以上の地点を含む情報を取得する請求項1に記載の歩行者用報知装置。
  9. 請求項1~8の何れか1項に記載の歩行者用報知装置と、
    前記危険地点に関する情報が記憶されたサーバと、を有する歩行者用報知システムであって、
    前記サーバは、車両から走行時の走行情報を取得し、
    取得された前記走行情報に基づいて危険地点に関する情報を更新する歩行者用報知システム。
  10. 現在位置情報を取得し、
    過去に危険運転が発生した危険地点に関する情報を取得し、
    現在位置と危険地点との距離が所定の閾値以下となった場合に報知する、
    処理をコンピュータに実行させる歩行者用報知プログラム。
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