JP2018022304A - 路側通信機、車載通信機、交通システムおよび通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両走行速度が制限されたエリア内の歩行者の安全をより高めることのできる路側通信機を提供する。【解決手段】路側通信機10は、車両走行速度が制限されたエリア30の路側に設置され、車両2に搭載された車載通信機に対して、エリアを特定するためのエリア特定情報を送信するエリア特定情報送信部を備える。また、エリア特定情報送信部は、エリア特定情報を歩行者6が携行するスマートフォンなどの無線端末装置6aに対して送信する。【選択図】図1
Description
本発明は、路側通信機、車載通信機、交通システムおよび通信方法に関する。
生活道路における歩行者等の安全な通行を確保することを目的として、車両走行速度を30km/h以下に制限する「ゾーン30」と呼ばれるエリアが設定されている(例えば、特許文献1参照)。つまり、ゾーン30内を走行する車両に対しては、最高速度30km/hの速度制限が適用される。
ゾーン30においては、ゾーンの入口を明示するための標識、路側帯またはスピードバンプなどが設けられ、これにより、走行速度の抑制を行っている。
しかしながら、標識、路側帯またはスピードバンプなどの物理的なデバイスの設置だけでは、走行速度の抑制効果が低い場合がある。例えば、ゾーン30内を走行する車両の運転手が標識等を見落とした場合には、速度が制限されていることに気づかずに走行してしまう可能性がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、車両走行速度が制限されたエリア内の歩行者の安全をより高めることのできる路側通信機、車載通信機、交通システムおよび通信方法を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の一実施態様に係る路側通信機は、車両走行速度が制限されたエリアの路側に設置される。路側通信機は、車両に搭載された車載通信機に対して、当該エリアを特定するためのエリア特定情報を送信するエリア特定情報送信部を備える。
(13)本発明の他の実施態様に係る車載通信機は、車両に搭載される車載通信機であって、路側通信機から、車両の走行速度が制限されたエリアを特定するためのエリア特定情報を受信するエリア特定情報受信部と、前記車載通信機の存在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記エリア特定情報および前記位置情報に基づいて、前記車両が前記エリア内に存在するか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、前記車両に対する安全運転の支援を行う安全運転支援部とを備える。
(18)本発明の他の実施態様に係る交通システムは、車両走行速度が制限されたエリアの路側に設置される路側通信機と、道路を走行する車両に搭載される車載通信機とを備え、前記路側通信機は、前記車載通信機に対して、前記エリアを特定するためのエリア特定情報を送信し、前記車載通信機は、前記路側通信機から、前記エリア特定情報を受信するエリア特定情報受信部と、前記車載通信機の存在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記エリア特定情報および前記位置情報に基づいて、前記車両が前記エリア内に存在するか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、前記車両に対する安全運転の支援を行う安全運転支援部とを有する。
(21)本発明の他の実施態様に係る路側通信機の通信方法は、車両走行速度が制限されたエリアの路側に設置された路側通信機から、車両に搭載された車載通信機に対して、当該エリアを特定するためのエリア特定情報を送信するステップを含む。
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備える路側通信機、車載通信機または交通システムとして実現することができるだけでなく、これらに含まれる特徴的な処理部としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなコンピュータプログラムを、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等のコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。また、本発明は、路側通信機または車載通信機の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現することもできる。
本発明によると、車両走行速度が制限されたエリア内の歩行者の安全をより高めることができる。
[本願発明の実施形態の概要]
最初に本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態に係る路側通信機は、車両走行速度が制限されたエリアの路側に設置される。路側通信機は、車両に搭載された車載通信機に対して、当該エリアを特定するためのエリア特定情報を送信するエリア特定情報送信部を備える。
最初に本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態に係る路側通信機は、車両走行速度が制限されたエリアの路側に設置される。路側通信機は、車両に搭載された車載通信機に対して、当該エリアを特定するためのエリア特定情報を送信するエリア特定情報送信部を備える。
この構成によると、車載走行速度が制限されたエリアを特定するためのエリア特定情報が、車両が備える車載通信機に送信される。エリア特定情報が車両に搭載された車載通信機に送信された場合には、車載通信機は、速度が制限されたエリア内を走行中である旨を、車両に設けられた表示装置に表示する制御を行ったり、音で運転者に通知する制御を行ったりすることができる。これにより、車両走行速度を効果的に制限することができ、エリア内の歩行者の安全をより高めることができる。
(2)また、前記路側通信機は、さらに、前記エリア内を走行する前記車両の走行速度情報を取得する走行速度情報取得部と、前記走行速度情報取得部が取得した前記走行速度情報に基づいて、前記エリアの制限速度を超過して走行する速度超過車両に対する安全運転の支援を行う安全運転支援部とを備えていてもよい。
この構成によると、エリア内を走行する車両が制限速度を超過した場合に、速度超過車両に対して安全運転の支援を行うことができる。これにより、エリア内の歩行者の安全をより高めることができる。
(3)また、前記安全運転支援部は、前記速度超過車両に搭載された前記車載通信機に対して、警告信号を送信する警告信号送信部を含んでいてもよい。
この構成によると、速度超過車両に搭載された車載通信機に警告信号が送信される。このため、車載通信機は、速度超過している旨を、車両に設けられた表示装置に表示する制御を行ったり、音で運転者に通知する制御を行ったりすることができる。これにより、運転者は、走行速度を減速させるため、速度超過車両の車両走行速度を効果的に制限することができる。
(4)また、前記警告信号送信部は、前記車載通信機の識別情報とともに、前記警告信号を送信してもよい。
この構成によると、車載通信機の識別情報と警告信号がセットで送信される。このため、識別情報と警告信号を受信した車載通信機は、識別情報を参照することにより、受信した警告信号が自通信機宛であるかを判断することができる。これにより、車載通信機は、自通信機宛の警告信号に基づいて、速度超過している旨の表示や音による通知を行うことができる。
(5)また、前記安全運転支援部は、歩行者が携行する無線端末装置に対して、前記速度超過車両に関する情報を送信する速度超過車両情報送信部を含んでいてもよい。
この構成によると、歩行者が携行する無線端末装置に、速度超過車両に関する情報が送信される。このため、無線端末装置は、速度超過車両がエリア内を走行していることを、無線端末装置の表示部に表示する制御を行ったり、音で歩行者に通知する制御を行ったりすることができる。これにより、歩行者は、速度超過車両の接近により注意しながら歩行することができる。
(6)また、前記安全運転支援部は、信号灯器を制御することにより前記速度超過車両の通行権を制限する通行権制限部を含んでいてもよい。
この構成によると、例えば、通行権制限部は、速度超過車両の下流に位置する信号灯器を赤信号に変更することにより、当該車両を停止させることができる。これにより、速度超過車両が交差点に進入するのを防止することができ、交差点内の歩行者との接触を未然に防止することができる。
(7)また、前記通行権制限部は、同一の交差点に進入する複数の前記速度超過車両の前記交差点への到達予想時間に基づき、各前記速度超過車両の通行権の制限度合いを変更してもよい。
この構成によると、例えば、主道路および従道路をそれぞれ走行する速度超過車両が同一の交差点に進入する場合には、交差点への到達予想時間が早い方の車両の信号灯器を赤点滅にし、到達予想時間が遅い方の車両の信号灯器を黄点滅に変更することができる。または、交差点への到達予想時間が早い方の車両の信号灯器を赤信号に変更することができる。これにより、交差点での衝突事故を未然に防止することができる。
(8)また、前記走行速度情報取得部は、前記車載通信機、または前記エリア内に配置されたセンサから、前記車両の前記走行速度情報を取得してもよい。
この構成によると、車載通信機またはセンサから走行速度情報を取得することができる。このため、車載通信機を搭載した車両の走行速度情報のみならず、車載通信機を搭載していない車両の走行速度情報も取得することができる。これにより、車載通信機を搭載していない速度超過車両に対して安全運転支援を行うことができる。
(9)また、前記路側通信機は、前記エリアの外周に配置されていてもよい。
この構成によると、路側通信機がエリアの外周に配置されるため、エリアに進入する車両の車載通信機に対して、確実にエリア特定情報を送信することができる。
(10)また、前記路側通信機は、当該路側通信機を含む複数の路側通信機によって、前記エリア内で通信の圏外が生じないような位置に配置されていてもよい。
この構成によると、エリア内を走行する車両の車載通信機に対して、いずれかの路側通信機から確実にエリア特定情報を送信することができる。
(11)また、前記エリア特定情報は、前記エリアを多角形近似した際の頂点の座標情報を含んでいてもよい。
この構成によると、路側通信機から車載通信機に対して、頂点の座標情報が送信される。車載通信機は、頂点の座標間を線分で結ぶことにより、エリアを特定することができる。このため、車載通信機は、簡単な方法でエリアを特定することができる。
(12)また、前記エリア特定情報は、前記エリアの外周のリンクを特定するリンク情報を含んでいてもよい。
この構成によると、路側通信機から車載通信機に対して、リンク情報が送信される。車載通信機は、リンクをつなぎ合わせることにより、エリアを特定することができる。このため、車載通信機は、簡単な方法でエリアを特定することができる。
(13)本発明の他の実施形態に係る車載通信機は、車両に搭載される車載通信機であって、路側通信機から、車両の走行速度が制限されたエリアを特定するためのエリア特定情報を受信するエリア特定情報受信部と、前記車載通信機の存在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記エリア特定情報および前記位置情報に基づいて、前記車両が前記エリア内に存在するか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、前記車両に対する安全運転の支援を行う安全運転支援部とを備える。
この構成によると、エリア特定情報と位置情報とに基づいて車両がエリア内に存在すると判定した場合に、車両の安全運転の支援を行うことができる。これにより、車両を安全に走行させることができる。よって、エリア内の歩行者の安全をより高めることができる。
(14)また、前記安全運転支援部は、前記車両が前記エリア内に存在することを示す通知処理を行ってもよい。
この構成によると、車両がエリア内を存在することを車両の運転者に通知することができる。これにより、運転者は、制限速度以下で車両を走行させることができる。
(15)また、前記安全運転支援部は、前記エリアの制限速度に基づく前記車両の走行制御を行ってもよい。
この構成によると、制限速度以下で走行するように車両の走行制御を行うことができる。
(16)また、上述の車載通信機は、さらに、前記路側通信機から、前記車両が速度超過していることを示す警告信号を受信する警告信号受信部を備え、前記安全運転支援部は、前記警告信号受信部が受信した前記警告信号に基づく通知処理を行ってもよい。
この構成によると、車両が制限速度を超過している場合に、車載通信機は警告信号を受信し、警告信号に基づく通知処理を行う。このため、車両が制限速度を超過していることを運転者に通知することができる。
(17)また、上述の車載通信機は、さらに、前記車両が前記エリア内に存在する場合に、前記路側通信機に対して、前記車両の走行速度に関する情報を送信する走行速度関連情報送信部を備えていてもよい。
この構成によると、車両がエリア内に存在する場合に、走行速度に関する情報を路側通信機に送信する。路側通信機は、この情報に基づいて、車両が制限速度を超過しているか否かを判断し、速度超過車両に対する安全運転の支援を行うことができる。
(18)本発明の他の実施形態に係る交通システムは、車両走行速度が制限されたエリアの路側に設置される路側通信機と、道路を走行する車両に搭載される車載通信機とを備え、前記路側通信機は、前記車載通信機に対して、前記エリアを特定するためのエリア特定情報を送信し、前記車載通信機は、前記路側通信機から、前記エリア特定情報を受信するエリア特定情報受信部と、前記車載通信機の存在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記エリア特定情報および前記位置情報に基づいて、前記車両が前記エリア内に存在するか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、前記車両に対する安全運転の支援を行う安全運転支援部とを有する。
この構成によると、路側通信機が、車載走行速度が制限されたエリアを特定するためのエリア特定情報を、車載通信機に送信する。車載通信機は、エリア特定情報と位置情報とから車両がエリア内に存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合に、車両の安全運転の支援を行うことができる。これにより、車両を安全に走行させることができる。よって、エリア内の歩行者の安全をより高めることができる。
(19)また、前記路側通信機は、前記エリア内を走行する前記車両の走行速度情報を取得する走行速度情報取得部と、前記走行速度情報取得部が取得した前記走行速度情報に基づいて、前記エリアの制限速度を超過して走行する速度超過車両に対する安全運転の支援を行う安全運転支援部とを有し、前記車載通信機は、さらに、前記車両が前記エリア内に存在する場合に、前記路側通信機に対して、前記車両の走行速度に関する情報を送信する走行速度関連情報送信部を有してもよい。
この構成によると、路側通信機は、エリア内を走行する車両が制限速度を超過した場合に、速度超過車両に対して安全運転の支援を行うことができる。これにより、エリア内の歩行者の安全をより高めることができる。
(20)また、上述の交通システムは、さらに、前記エリア内を走行する車両の走行速度を計測し、計測した走行速度の情報を前記路側通信機に送信するセンサを備えていてもよい。
この構成によると、センサから走行速度情報を取得することができる。このため、路側通信機は、車載通信機を搭載していない車両の走行速度情報も取得することができる。これにより、車載通信機を搭載していない速度超過車両に対して安全運転支援を行うことができる。
(21)本発明の他の実施形態に係る路側通信機の通信方法は、車両走行速度が制限されたエリアの路側に設置された路側通信機から、車両に搭載された車載通信機に対して、当該エリアを特定するためのエリア特定情報を送信するステップを含む。
この構成によると、車載走行速度が制限されたエリアを特定するためのエリア特定情報が、車両が備える車載通信機に送信される。例えば、エリア特定情報が車両に搭載された車載通信機に送信された場合には、車載通信機は、速度が制限されたエリア内を走行中である旨を、車両に設けられた表示装置に表示する制御を行ったり、音で運転者に通知する制御を行ったりすることができる。これにより、車両走行速度を効果的に制限することができ、エリア内の歩行者の安全をより高めることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
本実施の形態では、ゾーン30内を走行する車両の走行速度を、30km/h以下に制限し、ゾーン30内の歩行者の安全をより高めることができる交通システムについて説明する。ただし、制限速度は30km/hに限定されるものではなく、それ以外の速度(例えば、40km/h、20km/h)以下に走行速度が制限されたエリアに対しても、本実施の形態は適用可能である。
[交通システムについて]
図1は、ゾーン30および交通システムについて説明するための図である。
図1に示すように、生活道路における歩行者6等の安全な通行を確保する目的として、ゾーン30と呼ばれるエリアが設定される。ゾーン30内では、自動車などの車両2の走行速度は30km/h以下に制限される。図1では、ゾーン30の外周を破線で示している。
図1は、ゾーン30および交通システムについて説明するための図である。
図1に示すように、生活道路における歩行者6等の安全な通行を確保する目的として、ゾーン30と呼ばれるエリアが設定される。ゾーン30内では、自動車などの車両2の走行速度は30km/h以下に制限される。図1では、ゾーン30の外周を破線で示している。
本実施の形態では、ゾーン30内での車両2の速度制限を行うために、ITS(Intelligent Transport Systems)無線を用いる。ITS無線では、道路交通の安全向上を図るために、道路に設置された通信装置と道路を走行する車両との間での情報の送受信、上記通信装置間での情報の送受信等を行うことで、車両の安全走行を支援する。
ITS無線を用いたITS無線システムは、例えば、交差点の近傍に設置される路側の無線通信装置である複数の路側通信機10と、各車両2に搭載される無線通信装置である複数の車載通信機とを備える。このようなITS無線システムにおける通信として、路側通信機10同士が行なう路路間通信と、路側通信機10と車載通信機とが行なう路車間通信と、車載通信機同士が行なう車車間通信とがある。
本実施の形態に係る交通システム1は、ITS無線システムの一例であり、上述の路側通信機10と、上述の車載通信機とを備える。
路側通信機10の通信エリアは、一例として、半径約200m程度である。図1に示すように、路側通信機10は、ゾーン30の外周に配置される。また、ゾーン30の各進入路がいずれかの路側通信機10の通信エリア内に納まるように、複数の路側通信機10が配置される。これにより、ゾーン30に進入する車両2に搭載された車載通信機は、いずれかの路側通信機10との間で、情報のやり取りを確実に行うことができる。
また、ゾーン30の外周に配置された路側通信機10だけでは、ゾーン30内において、通信の圏外領域が生じ、路側通信機10との通信が行えない場合がある。このような場合には、ゾーン30内において路側通信機10との通信の圏外領域ができないように、つまり、ゾーン30内の任意の地点において路側通信機10との通信が行えるように、ゾーン30内にも路側通信機10が配置される。これにより、ゾーン30内を走行する車両2に搭載された車載通信機は、いずれかの路側通信機10との間で、情報のやり取りを確実に行うことができる。
図2は、ゾーン30内のある交差点における交通システム1の構成の一例を示す図である。
図2に、十字路交差点(以下、単に「交差点」という。)ISの一例を示すが、交差点ISの構造は図1に示すものに限定されない。例えば、交差点ISは、丁字路交差点であってもよい。
交差点ISには、複数の信号灯器3と、交通信号制御機4と、複数のセンサ5と、路側通信機10とが設置されている。また、路側には、表示装置7が設置されている。
信号灯器3は、交通信号制御機4に接続され、交通信号制御機4からの指示に従い、各流入路から流入する車両2の運転者に対して信号を表示するための機器である。
交通信号制御機4は、現示および制御パラメータに従って、信号灯器3の点灯、滅灯および点滅を制御する機器である。
センサ5は、交差点ISに流入する車両2の走行速度や台数を計測し、計測結果を交通信号制御機4に送信する。センサ5は、例えば、道路の上に設置したカメラからの映像を画像処理することで、車両2の速度や台数を計測する画像センサである。なお、画像センサの代わりに、ミリ波レーダやレーザーレーダを用いて車両2の速度や台数を計測してもよい。
表示装置7は、歩行者に対するメッセージを表示し、路側通信機10からの指示に従い、メッセージの表示を行う。表示装置7は、例えば、発光ダイオード(LED)、液晶もしくは電球などを用いてメッセージを表示する電光掲示板、または有機EL(electroluminescence)ディスプレイなどを含んで構成される。なお、表示装置7は、後述の中央装置または交通信号制御機4等の他の装置を介して、路側通信機10の指示を受信し、メッセージを表示してもよい。
路側通信機10は、図示しないルータに有線接続され、ルータを介して交通管制センター等に設置された中央装置に接続される。なお、路側通信機10は、交通信号制御機4に接続され、交通信号制御機4との間でデータの送受信を行う。
[路側通信機10の構成]
図3は、路側通信機10の機能的な構成を示すブロック図である。
路側通信機10は、有線通信I/F部11と、無線通信I/F部12と、制御部13と、記憶装置17とを備える。
図3は、路側通信機10の機能的な構成を示すブロック図である。
路側通信機10は、有線通信I/F部11と、無線通信I/F部12と、制御部13と、記憶装置17とを備える。
有線通信I/F部11は、中央装置または交通信号制御機4と有線通信するための通信インタフェースである。
無線通信I/F部12は、車載通信機20または他の路側通信機10と無線通信するための通信インタフェースである。無線通信I/F部12は、例えば、700MHz帯のU波を用いて無線通信を行うことが可能である。U波を用いることにより、高い通信品質を実現するとともに、通信可能範囲を大きくすることができる。なお、U波の代わりに、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ミリ波、3Gまたは4Gなどの移動体通信などを用いて通信を行ってもよい。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)を含んで構成される。制御部13は、CPU上で記憶装置17に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される機能的な構成要素として、エリア特定情報送信部14と、走行速度情報取得部15と、安全運転支援部16とを備える。
記憶装置17は、制御部13に接続され、制御部13が実行するコンピュータプログラムや、各種データを記憶する記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などから構成される。
エリア特定情報送信部14は、無線通信I/F部12を介して、ゾーン30を移動中または移動する予定の車両2に搭載された車載通信機20に対して、ゾーン30のエリアを特定するためのエリア特定情報を送信する。つまり、路側通信機10は、ゾーン30の路側に設置されており、エリア特定情報送信部14は、通信可能な車載通信機20に対して、路車間通信により、エリア特定情報を送信する。これにより、エリア特定情報送信部14は、エリア特定情報を、路側通信機10の周囲を走行する車両2の車載通信機20に対して送信する。同様に、エリア特定情報送信部14は、エリア特定情報を、歩行者6が携行する無線端末装置6aに対して送信する。無線端末装置6aは、歩行者6が携行するスマートフォンやスマートウォッチ、またはペンダント型の端末装置などである。
エリア特定情報は、ゾーン30を多角形近似した際の頂点の座標情報を含む。図1に示すゾーン30の例では、ゾーン30は、四角形で近似される。このため、四角形の頂点41〜44の座標情報が、エリア特定情報とされる。例えば、座標情報は、地図を複数のメッシュに区切った時の、メッシュの番号とメッシュ情報のX座標およびY座標とを含む。なお、地図情報は、記憶装置17に予め記憶されているものとしてもよいし、路側通信機10が、中央装置などから取得して記憶装置17に記憶するものとしてもよい。
また、エリア特定情報は、ゾーン30の外周のリンクを特定するリンク情報を含んでいてもよい。ゾーン30の外周はリンク51〜54に接している。このため、エリア特定情報として、例えばリンク51〜54の識別情報を含んでいてもよい。
エリア特定情報を受信した車載通信機20は、自身が記憶する地図情報と比較することにより、ゾーン30の位置を特定することができる。つまり、車載通信機20は、リンク51〜54の内側のエリアをゾーン30の位置と特定することができる。
走行速度情報取得部15は、無線通信I/F部12を介して、ゾーン30内を走行する車両2の車載通信機20から走行速度関連情報を受信し、受信した走行速度関連情報に基づいて、車両2の走行速度情報を取得する。例えば、走行速度関連情報は、車両2の車両IDと、車両2の位置情報と、当該位置情報が示す位置を通過した車両2の時刻情報とを含む。走行速度情報取得部15は、受信した時系列の複数の走行速度関連情報に基づいて、車両2の走行速度情報を、車両IDごとに算出することにより、走行速度情報を取得する。なお、車両2の位置情報は、例えば、地図を複数のメッシュに区切った時の、メッシュの番号とメッシュ情報のX座標およびY座標とを含む。
なお、車載通信機20が送信する走行速度関連情報は、車両2を識別するための車両IDを含む。これにより、路側通信機10は、速度超過した車両2と速度超過していない車両2とを識別することができる。
なお、走行速度情報取得部15は、車両2の走行速度関連情報として、車両2の車両ID、方位角情報、走行速度情報および位置情報を車載通信機20から取得してもよい。
また、走行速度情報取得部15は、交通信号制御機4を介して、センサ5から、車両2の走行速度情報および位置情報を受信してもよい。センサ5からこれらの情報を受信することにより、車載通信機20を搭載していない車両2の情報を取得することができる。
安全運転支援部16は、走行速度情報取得部15が取得した走行速度情報に基づいて、ゾーン30の制限速度(30km/h)を超過して走行する速度超過車両に対する安全運転の支援を行う。
安全運転支援部16は、安全運転の支援を行うための処理部として、警告信号送信部16aと、速度超過車両情報送信部16bと、速度超過車両情報受信部16cと、通行権制限部16dとを備える。
警告信号送信部16aは、速度超過車両に搭載された車載通信機20に対して、警告信号を送信する。具体的には、警告信号送信部16aは、速度超過車両の車両IDとともに、警告信号を、無線通信I/F部12を介して送信する。警告信号および車両IDを受信した車載通信機20は、受信した車両IDと、車載通信機20が搭載された車両2の車両IDとを比較することにより、警告信号が自車両宛のものであるか否かを判断する。自車両宛の警告信号を受信した車載通信機20は、車両2の運転者に対して、速度超過していることを通知する通知処理を行う。なお、車載通信機20および路側通信機10は、車両IDの代わりに、車載通信機20のIDを用いてもよい。
速度超過車両情報送信部16bは、歩行者6が携行する無線端末装置6aに対して、速度超過車両に関する情報を送信する。例えば、速度超過車両情報送信部16bは、速度超過車両の位置情報を、無線通信I/F部12を介して、無線端末装置6aに送信する。位置情報を受信した無線端末装置6aは、速度超過車両がゾーン30内を走行していることを、音または画像で歩行者6に通知する。
また、速度超過車両情報送信部16bは、路路間通信を利用して、速度超過車両に関する情報を他の路側通信機10に送信する。例えば、速度超過車両情報送信部16bは、速度超過車両の位置情報を、無線通信I/F部12を介して、隣接する路側通信機10に送信する。隣接する路側通信機10は、さらに隣接する他の路側通信機10に当該位置情報を路路間通信により送信する。これにより、ゾーン30内の路側通信機10で、速度超過車両の位置情報を共有することができる。
速度超過車両情報受信部16cは、路路間通信を利用して、他の路側通信機10から、速度超過車両に関する情報を受信する。例えば、速度超過車両情報受信部16cは、速度超過車両の位置情報を、無線通信I/F部12を介して、隣接する路側通信機10から受信する。受信した速度超過車両の位置情報は、速度超過車両情報送信部16bによって、他の隣接する路側通信機10に送信される。
なお、速度超過車両情報受信部16cが、他の路側通信機10から速度超過車両に関する情報を受信した場合には、速度超過車両情報送信部16bが、歩行者6が携行する無線端末装置6aに対して、速度超過車両に関する情報を送信するようにしてもよい。例えば、速度超過車両情報送信部16bは、他の路側通信機10から受信した速度超過車両の位置情報を、無線通信I/F部12を介して、無線端末装置6aに送信する。これにより、速度超過車両の位置情報を受信した無線端末装置6aは、速度超過車両がゾーン30内を走行していることを、音または画像で歩行者6に通知することができる。
通行権制限部16dは、信号灯器3を制御することにより速度超過車両の通行権を制限する。例えば、速度超過車両が交差点ISに進入している場合には、当該車両を交差点ISの手前で停止させるために、当該車両の走行先の信号灯器3を赤信号に変更するための指示信号を、有線通信I/F部11を介して交通信号制御機4に送信する。交通信号制御機4は、指示信号に基づいて、当該信号灯器3を赤信号に変更する。なお、速度超過車両が交差点ISに向かって走行していることは、走行速度情報取得部15が取得した車両2の位置情報の時系列情報または方位角情報から分かる。
その際、通行権制限部16dは、走行速度情報取得部15が取得した車両2の走行速度情報および位置情報に基づいて、速度超過車両の交差点ISへの到達予想時間を算出し、算出した到達予想時間を交通信号制御機4に送信してもよい。これにより、交通信号制御機4は、到達予想時間の所定時間前に信号灯器3を赤信号に変更するように、赤信号への変更タイミングを制御することができる。よって、速度超過していない他の車両2への影響を最小限に抑えながら、速度超過車両を交差点ISの手前で停止させることができる。
なお、通行権制限部16dは、同一の交差点に進入する速度超過車両が複数台存在する場合には、複数の速度超過車両の交差点への到達予想時間に基づき、各速度超過車両の通行権の制限度合いを変更してもよい。
図4Aは、通行権制限部16dが実行する処理の一例を示す図である。例えば、交差点ISに、速度超過車両2Aおよび2Bが進入しているものとする。また、速度超過車両2Bの交差点ISへの到達予想時間が、速度超過車両2Aの交差点ISへの到達予想時間よりも短く、速度超過車両2Bが先に交差点ISに進入するものとする。
この場合、通行権制限部16dは、速度超過車両2Bの走行先にある信号灯器3Bを赤点滅に変更し、速度超過車両2Aの走行先にある信号灯器3Aを黄点滅に変更するための指示信号を交通信号制御機4に送信する。交通信号制御機4は、当該指示信号に従い、信号灯器3Bを赤点滅に変更するとともに、信号灯器3Aを黄点滅に変更する。これにより、到達予想時間の短い速度超過車両2Bを交差点ISの手前で停止させ、到達予想時間の長い速度超過車両2Aの交差点ISでの減速を促すことができる。よって、交差点ISでの速度超過車両2Aと速度超過車両2Bとの衝突事故を未然に防止することができる。
なお、通行権制限部16dは、上記した指示信号の代わりに、信号灯器3Aを赤点滅に変更し、信号灯器3Bを黄点滅に変更するための指示信号を交通信号制御機4に送信してもよい。これにより、交通信号制御機4は、当該指示信号に従い、信号灯器3Aを赤点滅に変更するとともに、信号灯器3Bを黄点滅に変更する。これにより、到達予想時間の長い速度超過車両2Aを交差点ISの手前で停止させ、到達予想時間の短い速度超過車両2Bの交差点ISでの減速を促すことができる。このような場合であっても、交差点ISでの速度超過車両2Aと速度超過車両2Bとの衝突事故を未然に防止することができる。
図4Bは、通行権制限部16dが実行する処理の他の一例を示す図である。図4Aに示した例と同様に、例えば、交差点ISに、速度超過車両2Aおよび2Bが進入しているものとする。また、速度超過車両2Bの交差点ISへの到達予想時間が、速度超過車両2Aの交差点ISへの到達予想時間よりも短く、速度超過車両2Bが先に交差点ISに進入するものとする。
この場合、通行権制限部16dは、到達予想時間が相対的に短い速度超過車両2Bを交差点ISの手前で停止させるために、速度超過車両2Bの走行先にある信号灯器3Bを赤信号に変更するための指示信号を交通信号制御機4に送信する。交通信号制御機4は、当該指示信号に従い、信号灯器3Bを赤信号に変更する。これにより、到達予想時間の短い速度超過車両2Bを交差点ISの手前で停止させることができる。よって、交差点ISでの速度超過車両2Aと速度超過車両2Bとの衝突事故を未然に防止することができる。
なお、通行権制限部16dは、上記した指示信号の代わりに、到達予想時間が相対的に長い速度超過車両2Aを交差点ISの手前で停止させるために、速度超過車両2Aの走行先にある信号灯器3Aを赤信号に変更するための指示信号を交通信号制御機4に送信してもよい。交通信号制御機4は、当該指示信号に従い、信号灯器3Aを赤信号に変更する。これにより、到達予想時間の長い速度超過車両2Aを交差点ISの手前で停止させることができる。このような場合であっても、交差点ISでの速度超過車両2Aと速度超過車両2Bとの衝突事故を未然に防止することができる。
また、安全運転支援部16は、表示装置7への表示制御を行う。例えば、安全運転支援部16は、走行速度情報取得部15が取得した走行速度情報に基づいてゾーン30に速度超過車両がいると判断した場合には、「速度超過車両に注意」などのメッセージを有線通信I/F部11または無線通信I/F部12を経由して、表示装置7に送信する。これにより、表示装置7に当該メッセージを表示させ、歩行者への注意喚起を行う。
[車載通信機20の構成]
図5は、車載通信機20の機能的な構成を示すブロック図である。
車載通信機20は、無線通信I/F部22と、GPS受信機23と、制御部24と、記憶装置32とを備える。
図5は、車載通信機20の機能的な構成を示すブロック図である。
車載通信機20は、無線通信I/F部22と、GPS受信機23と、制御部24と、記憶装置32とを備える。
無線通信I/F部22は、路側通信機10と無線通信するための通信インタフェースである。無線通信I/F部22は、例えば、700MHz帯のU波を用いて無線通信を行うことが可能である。なお、U波の代わりに、DSRC、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ミリ波、3Gまたは4Gなどの移動体通信などを用いて通信を行ってもよい。
GPS受信機23は、GPS衛星から発信される電波を受信し、車載通信機20の位置、つまり、車両2の位置を特定する。車載通信機20の位置は、緯度および経度により特定される。なお、GPS受信機23の代わりに、準天頂衛星(QZSS)等を含むGNSS(Global Navigation Satellite System)を用いて位置情報を特定する他のGNSS受信機などを用いてもよい。
制御部24は、CPUを含んで構成される。制御部24は、CPU上で記憶装置32に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される機能的な構成要素として、エリア特定情報受信部25と、位置情報取得部26と、判定部27と、安全運転支援部28と、警告信号受信部29と、走行速度関連情報送信部31とを備える。
記憶装置32は、制御部24に接続され、制御部24が実行するコンピュータプログラムや、地図情報などの各種データを記憶する記憶装置であり、ROM、RAM、HDDなどから構成される。
エリア特定情報受信部25は、無線通信I/F部22を介して、路側通信機10から、ゾーン30のエリアを特定するためのエリア特定情報を受信する。
位置情報取得部26は、GPS受信機23から、車載通信機20の緯度および経度の情報を取得し、取得した情報に基づいて、車載通信機20の存在位置の位置情報を取得する。つまり、位置情報取得部26は、車載通信機20の緯度および経度の情報を、地図を複数のメッシュに区切った時の、メッシュの番号とメッシュ情報のX座標およびY座標とに変換する。なお、地図情報は、記憶装置32に予め記憶されているものとしてもよいし、路側通信機10等から取得して記憶装置32に記憶するものとしてもよい。
判定部27は、エリア特定情報受信部25が受信したエリア特定情報と、位置情報取得部26が取得した車載通信機20の位置情報とに基づいて、車両2がゾーン30内に存在するか否かを判定する。つまり、判定部27は、地図上のエリア特定情報で特定されるゾーン30のエリア内に、車載通信機20の位置情報が示す位置が含まれる場合には、車両2がゾーン30内に存在すると判定する。
安全運転支援部28は、判定部27の判定結果に基づいて、車両2に対する安全運転の支援を行う。つまり、安全運転支援部28は、車両2がゾーン30内に存在すると判定した場合には、車両2がゾーン30内に存在することを示す通知処理を行う。
例えば、安全運転支援部28は、「ゾーン30内を走行中」とのメッセージをインストゥルメント・パネル、カーナビゲーションシステム、またはヘッドアップディスプレイなどの表示画面に表示する制御を行う。または、安全運転支援部28は、「ゾーン30内を走行中です」との音声メッセージをスピーカーから出力する。これにより、車両2の運転者は、制限速度が30km/hであることに気付き、車両2を制限速度以下で走行させることができる。
また、安全運転支援部28は、ゾーン30の制限速度に基づく車両2の走行制御を行う。例えば、安全運転支援部28は、走行系のECU(Electronic Control Unit)に対して制限速度が30km/hであることを通知する。ECUは、通知された制限速度以下で車両2が走行するように、車両2のエンジン、アクセル、ブレーキ等の制御を行う。
警告信号受信部29は、上述したように路側通信機10が送信した、車両2が速度超過していることを示す警告信号と速度超過車両の車両IDとを、無線通信I/F部22を介して路側通信機10から受信する。
安全運転支援部28は、警告信号受信部29が受信した車両IDと、記憶装置32にあらかじめ記憶されている車両2の車両IDとを比較することにより、警告信号受信部29が受信した警告信号が自車両宛のものであるか否かを判断する。安全運転支援部28は、警告信号が自車両宛のものであると判断した場合には、警告信号に基づいて、車両2の運転者に対して、速度超過していることを通知する通知処理を行う。
例えば、安全運転支援部28は、「減速してください」とのメッセージをインストゥルメント・パネル、カーナビゲーションシステム、またはヘッドアップディスプレイなどの表示画面に表示する制御を行う。または、安全運転支援部28は、「減速してください」との音声メッセージをスピーカーから出力する。これにより、車両2の運転者は、速度超過していることに気付き、車両2を減速させることができる。
走行速度関連情報送信部31は、判定部27での判定の結果、車両2がゾーン30内に存在すると判定した場合には、無線通信I/F部22を介して、路側通信機10に対して、車両2の走行速度に関する情報(走行速度関連情報)を送信する。つまり、走行速度関連情報送信部31は、位置情報取得部26から車両2の位置の情報を取得する。また、走行速度関連情報送信部31は、当該位置を車両2が通過した時刻の情報として、位置情報を取得した時刻を、車載通信機20に備えられた図示しないクロック(時計)などから取得する。走行速度関連情報送信部31は、走行速度関連情報として、車両2の位置情報および時刻情報と車両2の車両IDとを、路側通信機10に送信する。
なお、走行速度関連情報送信部31は、走行速度関連情報として、車両2の走行速度情報、方位角情報、位置情報および車両IDを送信してもよい。
[路側通信機10の処理フロー]
次に、路側通信機10が実行する処理の流れについて説明する。図6は、路側通信機10が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
次に、路側通信機10が実行する処理の流れについて説明する。図6は、路側通信機10が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
エリア特定情報送信部14は、ゾーン30を特定するためのエリア特定情報を、路側通信機10の周囲を走行する車両2の車載通信機20に対して送信する(S1)。
走行速度情報取得部15は、無線通信I/F部12を介して、ゾーン30内を走行する車両2の車載通信機20から、車両2の車両IDと、車両2の位置情報と、当該位置情報が示す位置を通過した車両2の時刻情報とを受信する(S2)。
走行速度情報取得部15は、受信した時系列の車両2の位置情報および時刻情報に基づいて、車両IDごとに車両2の走行速度を算出する(S3)。
安全運転支援部16は、ステップS3で算出された走行速度とゾーン30の制限速度(30km/h)とを比較することにより、車両2が制限速度を超過して走行しているか否かを判断する(S4)。
車両2が制限速度を超過して走行していると判断した場合には(S4でYES)、警告信号送信部16aが、速度超過車両に対して警告信号と当該速度超過車両の車両IDとを送信する(S5)。
車両2が制限速度を超過して走行していると判断されなかった場合(S4でNO)または警告信号送信処理(S5)の後、走行速度情報取得部15は、交通信号制御機4を介して、センサ5から、車両2の走行速度情報および位置情報を受信する(S6)。
走行速度算出処理(S3)で算出された走行速度に基づいて車両2が制限速度を超過して走行していると判断される場合、またはセンサ5から取得した走行速度情報に基づいて車両2が制限速度を超過していると判断される場合(S7でYES)、速度超過車両情報送信部16bは、速度超過車両の位置情報を、無線通信I/F部12を介して、隣接する路側通信機10に送信する(S8)。
また、通行権制限部16dは、信号灯器3を制御することにより速度超過車両の通行権を制限する(S9)。
また、安全運転支援部16は、速度超過車両がいることを知らせるメッセージを表示装置7に送信することにより、表示装置7に当該メッセージを表示させる(S10)。
また、速度超過車両情報送信部16bは、速度超過車両の位置情報を、無線通信I/F部12を介して、無線端末装置6aに送信する(S11)。これにより、無線端末装置6aは、当該位置情報を無線端末装置6aの表示部に表示する制御を行ったり、速度超過車両がゾーン30内に存在することを音で歩行者に通知する制御を行ったりすることができる。
位置情報送信処理(S11)の後、または、車両2が制限速度を超過していると判断されなかった場合(S7でNO)、速度超過車両情報受信部16cが、無線通信I/F部12を介して、隣接する路側通信機10から、速度超過車両の位置情報を受信しているか否かを判断する(S12)。
速度超過車両の位置情報を受信していれば(S12でYES)、速度超過車両情報送信部16bは、歩行者6が携行する無線端末装置6aに対して、速度超過車両の位置情報を送信する(S13)。この場合も、ステップS11で説明したように、無線端末装置6aは、速度超過車両に関する表示または音による通知を行う。
路側通信機10は、以上説明したステップS1〜S13の処理を、繰り返し実行する。
[車載通信機20の処理フロー]
次に、車載通信機20が実行する処理の流れについて説明する。図7は、車載通信機20が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
次に、車載通信機20が実行する処理の流れについて説明する。図7は、車載通信機20が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
エリア特定情報受信部25が、ゾーン30を特定するためのエリア特定情報を受信しているか否かを判断する(S21)。
エリア特定情報を受信していれば(S21でYES)、位置情報取得部26は、GPS受信機23から、車載通信機20の緯度および経度の情報を取得し、取得した情報に基づいて、車載通信機20の存在位置の位置情報を取得する(S22)。
判定部27は、ステップS21の処理で取得されたエリア特定情報と、ステップS22の処理で取得された車載通信機20の位置情報とに基づいて、自車両(車両2)がゾーン30内に存在するか否かを判定する(S23)。
自車両がゾーン30内に存在すると判定された場合には(S23でYES)、安全運転支援部28は、車両2がゾーン30内に存在することを、車両2の運転手に通知するための通知処理を行う(S24)。
また、安全運転支援部28は、ECUを介して、車両2のエンジン、アクセル、ブレーキ等の制御を行い、制限速度以下で車両2を走行させる(S25)。
また、走行速度関連情報送信部31は、位置情報取得部26から車両2の位置情報を取得し、車載通信機20に備えつけられたクロック(時計)などから、位置情報で示される位置を車両2が通過した時刻の情報を取得する(S26)。
走行速度関連情報送信部31は、ステップS26の処理で取得した車両2の位置情報および時刻情報と、車両IDとを、無線通信I/F部22を介して路側通信機10に送信する(S27)。
警告信号受信部29が、路側通信機10が送信した警告信号および車両IDを受信した場合には(S28でYES)、安全運転支援部28は、警告信号受信部29が受信した車両IDと、記憶装置32にあらかじめ記憶されている車両2の車両IDとを比較することにより、警告信号受信部29が受信した警告信号が自車両宛のものであるか否かを判断する(S29)。
警告信号が自車両宛もののであれば(S29でYES)、安全運転支援部28は、警告信号に基づいて、車両2の運転者に対して、速度超過していることを通知する通知処理を行う(S30)。
車載通信機20は、ステップS21〜S30の処理を、繰り返し実行する。
車載通信機20は、ステップS21〜S30の処理を、繰り返し実行する。
[交通システムのデータシーケンス]
図8は、路側通信機10、車載通信機20、路側通信機10に隣接する他の路側通信機10、センサ5および無線端末装置6aの間でのデータのやり取りを示すシーケンス図である。
図8は、路側通信機10、車載通信機20、路側通信機10に隣接する他の路側通信機10、センサ5および無線端末装置6aの間でのデータのやり取りを示すシーケンス図である。
路側通信機10は、車載通信機20および無線端末装置6aに対してエリア特定情報を送信する(S51、S52)。
車載通信機20は、エリア特定情報を受信し、受信したエリア特定情報に基づいて、車両2がゾーン30内にいると判断される場合には、安全運転支援処理を実行する(S53)。安全運転支援処理とは、上述の安全運転支援部28が実行する、車両2がゾーン30内に存在することの運転手への通知処理または車両2を制限速度以下で走行させるための走行系(エンジン、アクセル、ブレーキ)の制御などである。
車載通信機20は、車両2の車両ID、位置情報および時刻情報を路側通信機10に送信する(S54)。
路側通信機10は、車両2の位置情報および時刻情報を受信し、受信したこれらの情報に基づいて走行速度を算出する(S55)。
路側通信機10は、速度超過車両の車両IDと警告信号とを、速度超過車両を含む周囲の車両2の車載通信機20に送信する(S56)。
車載通信機20は、自車両の車両IDとともに警告信号を受信した場合には、車両2の運転者に対して、速度超過していることを通知する通知処理を行う(S57)。
センサ5は、路側通信機10に対して、センサ5が計測した車両2の走行速度情報を路側通信機10に送信する(S58)。
ステップS55で算出された走行速度が制限速度を超過しているか、センサ5から受信した走行速度情報に基づいて車両2が制限速度を超過していると判断された場合には、路側通信機10は、速度超過車両の位置情報を、隣接する路側通信機10に送信する(S59)。
また、路側通信機10は、信号灯器3を制御することにより速度超過車両の通行権を制限し、速度超過車両がいることを知らせるメッセージを表示装置7に表示させる(S60)。
また、路側通信機10は、速度超過車両の位置情報を、無線端末装置6aにも送信する(S61)。
路側通信機10は、隣接する路側通信機10から、速度超過車両の位置情報を受信した場合には(S62)、受信した速度超過車両の位置情報を、無線端末装置6aに送信する(S63)。
無線端末装置6aは、速度超過車両の位置情報を受信すると、当該位置情報を無線端末装置6aの表示部に表示させたり、速度超過車両がゾーン30内に存在することを音で歩行者に通知する通知処理を行う(S64)。このような通知処理は、ステップS52で取得したエリア特定情報と無線端末装置6aの位置情報とに基づいて、無線端末装置6aがゾーン30内に存在すると判断される場合のみ行ってもよい。
[実施の形態の効果]
以上説明したように、本発明の実施の形態によると、車載走行速度が制限されたエリア(ゾーン30)を特定するためのエリア特定情報が、車載通信機20または無線端末装置6aに送信される。これにより、車載通信機20または無線端末装置6aは、車両2または歩行者6がゾーン30内に存在する旨を表示したり、音で通知したりできる。これにより、車両2の運転手は走行速度に注意しながら走行することができ、エリア内の歩行者の安全をより高めることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によると、車載走行速度が制限されたエリア(ゾーン30)を特定するためのエリア特定情報が、車載通信機20または無線端末装置6aに送信される。これにより、車載通信機20または無線端末装置6aは、車両2または歩行者6がゾーン30内に存在する旨を表示したり、音で通知したりできる。これにより、車両2の運転手は走行速度に注意しながら走行することができ、エリア内の歩行者の安全をより高めることができる。
また、エリア特定情報は、ゾーン30を多角形近似した際の頂点の座標情報を含んでいる。このため、車載通信機20は、頂点の座標間を線分で結ぶことにより、ゾーン30のエリアを特定することができる。よって、車載通信機20は、簡単な方法でゾーン30のエリアを特定することができる。
また、エリア特定情報は、ゾーン30の外周のリンクを特定するリンク情報を含む場合もある。このため、車載通信機20は、リンクをつなぎ合わせることにより、ゾーン30のエリアを特定することができる。よって、車載通信機20は、簡単な方法でゾーン30のエリアを特定することができる。
また、路側通信機10は、車両2が走行速度を超過した際に、車載通信機20に警告信号を送信することで、安全運転の支援を行うことができる。その際、警告信号とともに、速度超過車両の車両IDを送信している。このため、車載通信機20は、警告信号が自車両宛のものか否かを判断することができ、車載通信機20は、判断結果に応じた処理を行うことができる。
また、路側通信機10は、歩行者が携行する無線端末装置6aに対して速度超過車両に関する情報を送信する。このため、無線端末装置6aは、速度超過車両がエリア内を走行していることを、無線端末装置6aの表示部に表示する制御を行ったり、音で歩行者に通知する制御を行ったりすることができる。
また、路側通信機10は、信号灯器3を制御することにより、速度超過車両を停止させることができる。これにより、速度超過車両が交差点に進入するのを防止することができ、交差点内の歩行者6との接触を未然に防止することができる。
特に、路側通信機10は、同一の交差点に進入する速度超過車両が複数台存在する場合には、交差点への到達予想時間に基づいて、通行権の制限度合いを変更している。これにより、到達予想時間が短い車両2を優先的に停止させることができる。
また、車載通信機20は、自車両がエリア特定情報内に存在すると判定される場合に、車両2の安全運転支援を行う。このため、車載通信機20は、車両2を安全に走行させることができる。
特に、車載通信機20は、車両2がゾーン30内にいることを車両2の運転者に通知したり、制限速度以下で車両2が走行するように車両2の走行制御を行ったりすることができる。
また、車載通信機20は、車両2が速度超過している場合には、路側通信機10から警告信号を受信し、警告信号に基づく通知処理を行う。このため、車両が制限速度を超過していることを運転者に通知することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 交通システム
2、2A、2B 速度超過車両
3、3A、3B 信号灯器
4 交通信号制御機
5 センサ
6 歩行者
6a 無線端末装置
7 表示装置
10 路側通信機
11 有線通信I/F部
12 無線通信I/F部
13 制御部
14 エリア特定情報送信部
15 走行速度情報取得部
16 安全運転支援部
16a 警告信号送信部
16b 速度超過車両情報送信部
16c 速度超過車両情報受信部
16d 通行権制限部
17 記憶装置
20 車載通信機
22 無線通信I/F部
23 GPS受信機
24 制御部
25 エリア特定情報受信部
26 位置情報取得部
27 判定部
28 安全運転支援部
29 警告信号受信部
31 走行速度関連情報送信部
32 記憶装置
2、2A、2B 速度超過車両
3、3A、3B 信号灯器
4 交通信号制御機
5 センサ
6 歩行者
6a 無線端末装置
7 表示装置
10 路側通信機
11 有線通信I/F部
12 無線通信I/F部
13 制御部
14 エリア特定情報送信部
15 走行速度情報取得部
16 安全運転支援部
16a 警告信号送信部
16b 速度超過車両情報送信部
16c 速度超過車両情報受信部
16d 通行権制限部
17 記憶装置
20 車載通信機
22 無線通信I/F部
23 GPS受信機
24 制御部
25 エリア特定情報受信部
26 位置情報取得部
27 判定部
28 安全運転支援部
29 警告信号受信部
31 走行速度関連情報送信部
32 記憶装置
Claims (21)
- 車両走行速度が制限されたエリアの路側に設置され、
車両に搭載された車載通信機に対して、当該エリアを特定するためのエリア特定情報を送信するエリア特定情報送信部
を備える路側通信機。 - 前記路側通信機は、さらに、
前記エリア内を走行する前記車両の走行速度情報を取得する走行速度情報取得部と、
前記走行速度情報取得部が取得した前記走行速度情報に基づいて、前記エリアの制限速度を超過して走行する速度超過車両に対する安全運転の支援を行う安全運転支援部とを備える
請求項1に記載の路側通信機。 - 前記安全運転支援部は、前記速度超過車両に搭載された前記車載通信機に対して、警告信号を送信する警告信号送信部を含む
請求項2に記載の路側通信機。 - 前記警告信号送信部は、前記車載通信機の識別情報とともに、前記警告信号を送信する
請求項3に記載の路側通信機。 - 前記安全運転支援部は、歩行者が携行する無線端末装置に対して、前記速度超過車両に関する情報を送信する速度超過車両情報送信部を含む
請求項2または請求項3に記載の路側通信機。 - 前記安全運転支援部は、信号灯器を制御することにより前記速度超過車両の通行権を制限する通行権制限部を含む
請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の路側通信機。 - 前記通行権制限部は、同一の交差点に進入する複数の前記速度超過車両の前記交差点への到達予想時間に基づき、各前記速度超過車両の通行権の制限度合いを変更する
請求項6に記載の路側通信機。 - 前記走行速度情報取得部は、前記車載通信機、または前記エリア内に配置されたセンサから、前記車両の前記走行速度情報を取得する
請求項2〜請求項7のいずれか1項に記載の路側通信機。 - 前記路側通信機は、前記エリアの外周に配置される
請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の路側通信機。 - 前記路側通信機は、当該路側通信機を含む複数の路側通信機によって、前記エリア内で通信の圏外が生じないような位置に配置される
請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の路側通信機。 - 前記エリア特定情報は、前記エリアを多角形近似した際の頂点の座標情報を含む
請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の路側通信機。 - 前記エリア特定情報は、前記エリアの外周のリンクを特定するリンク情報を含む
請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の路側通信機。 - 車両に搭載される車載通信機であって、
路側通信機から、車両の走行速度が制限されたエリアを特定するためのエリア特定情報を受信するエリア特定情報受信部と、
前記車載通信機の存在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記エリア特定情報および前記位置情報に基づいて、前記車両が前記エリア内に存在するか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、前記車両に対する安全運転の支援を行う安全運転支援部と
を備える車載通信機。 - 前記安全運転支援部は、前記車両が前記エリア内に存在することを示す通知処理を行う
請求項13に記載の車載通信機。 - 前記安全運転支援部は、前記エリアの制限速度に基づく前記車両の走行制御を行う
請求項13または請求項14に記載の車載通信機。 - さらに、前記路側通信機から、前記車両が速度超過していることを示す警告信号を受信する警告信号受信部を備え、
前記安全運転支援部は、前記警告信号受信部が受信した前記警告信号に基づく通知処理を行う
請求項13〜請求項15のいずれか1項に記載の車載通信機。 - さらに、
前記車両が前記エリア内に存在する場合に、前記路側通信機に対して、前記車両の走行速度に関する情報を送信する走行速度関連情報送信部を備える
請求項13〜請求項16のいずれか1項に記載の車載通信機。 - 車両走行速度が制限されたエリアの路側に設置される路側通信機と、
道路を走行する車両に搭載される車載通信機とを備え、
前記路側通信機は、前記車載通信機に対して、前記エリアを特定するためのエリア特定情報を送信し、
前記車載通信機は、
前記路側通信機から、前記エリア特定情報を受信するエリア特定情報受信部と、
前記車載通信機の存在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記エリア特定情報および前記位置情報に基づいて、前記車両が前記エリア内に存在するか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、前記車両に対する安全運転の支援を行う安全運転支援部とを有する
交通システム。 - 前記路側通信機は、
前記エリア内を走行する前記車両の走行速度情報を取得する走行速度情報取得部と、
前記走行速度情報取得部が取得した前記走行速度情報に基づいて、前記エリアの制限速度を超過して走行する速度超過車両に対する安全運転の支援を行う安全運転支援部とを有し、
前記車載通信機は、さらに、
前記車両が前記エリア内に存在する場合に、前記路側通信機に対して、前記車両の走行速度に関する情報を送信する走行速度関連情報送信部を有する
請求項18に記載の交通システム。 - さらに、
前記エリア内を走行する車両の走行速度を計測し、計測した走行速度の情報を前記路側通信機に送信するセンサを備える
請求項19に記載の交通システム。 - 車両走行速度が制限されたエリアの路側に設置された路側通信機から、車両に搭載された車載通信機に対して、当該エリアを特定するためのエリア特定情報を送信するステップ
を含む路側通信機の通信方法。
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