JP7258571B2 - 引出付き容器 - Google Patents
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Description
図1ないし図6を参照して、第1実施形態に係る引出付き容器1の構成について説明する。図1は引出付き容器1を示す斜視図である。図2は引出付き容器1の引出部材11を引き出した状態を示す斜視図である。図3は箱体10のブランク5を示す平面図である。図4は引出部材11のブランク6を示す平面図である。図5は伸縮部材12のブランク7を示す平面図である。図6は案内部材13のブランク8を示す平面図である。
図3に示すように、箱体10のブランク5は、左側面壁20Lと、正面壁21Fと、右側面壁20Rと、背面壁21Bと、継代片22と、一対の上内フラップ23と、天面壁24と、一対の下内フラップ25と、底受フラップ26と、底面壁27と、を備えている。なお、以下の説明では、便宜上、左側面壁20Lと右側面壁20Rとに共通する説明では、単に「側面壁20」と呼び、符号に算用数字のみを付す。これと同様に、正面壁21Fと背面壁21Bとに共通する説明では、単に「端面壁21」と呼び、符号に算用数字のみを付す。また、図3は、箱体10の表面側(外側)を示している。
継代片22、左側面壁20L、正面壁21F、右側面壁20Rおよび背面壁21Bは、この順番で紙目方向に一列に並べられ、第1折曲線L1を介して連設されている。左側面壁20Lと右側面壁20Rとは、略同一の大きさとなる略正方形状に形成されている。正面壁21Fと背面壁21Bとは、略同一の大きさとなる略長方形状に形成されている。一対の端面壁21は、一対の側面壁20よりも紙目方向に短く形成されている。継代片22は、端面壁21よりも細い略長方形状(台形状)に形成されている。
一対の上内フラップ23は、第2折曲線L2を介して正面壁21Fと背面壁21Bとの直交方向一端部(上端部)に連設されている。一対の上内フラップ23の紙目方向の両外縁は僅かに傾斜しており、各上内フラップ23は先端に向かって幅狭くなる略台形状に形成されている。各上内フラップ23の直交方向の寸法(延出寸法)は、正面壁21Fの紙目方向の寸法の半分程度に設定されている。
天面壁24は、第2折曲線L2を介して右側面壁20Rの直交方向一端部(上端部)に連設されている。天面壁24は、右側面壁20Rと略同一幅となる略長方形状に形成されている。天面壁24の延出寸法は、正面壁21Fの紙目方向の寸法と略同一に設定されている。天面壁24の先端部には、第3折曲線L3を介して上差込片24Aが連設されている。上差込片24Aは略長方形状に形成され、その延出寸法は上内フラップ23の延出寸法よりも短く設定されている。
一対の下内フラップ25は、第4折曲線L4を介して正面壁21Fと背面壁21Bとの直交方向他端部(下端部)に連設されている。一対の下内フラップ25の紙目方向の両外縁は約45度傾斜しており、各下内フラップ25は先端に向かって幅狭くなる略台形状に形成されている。各下内フラップ25の延出寸法は、上内フラップ23の延出寸法と略同一に設定されている。背面壁21Bと下内フラップ25との境界部には、板紙を厚み方向に貫通した連結スリット30が形成されている。連結スリット30は、第4折曲線L4と交差するように背面壁21Bから下内フラップ25に向かって突出した略長方形状の切目である。
底受フラップ26は、第4折曲線L4を介して左側面壁20Lの直交方向他端部(下端部)に連設されている。底受フラップ26は略長方形状に形成され、その延出寸法は下内フラップ25の延出寸法と略同一に設定されている。左側面壁20Lと底受フラップ26との境界部には、板紙を厚み方向に貫通した一対の差込スリット31が形成されている。一対の差込スリット31は、互いに間隔をあけて第4折曲線L4に沿って並設されている。正確には、各差込スリット31は、第4折曲線L4と交差するように左側面壁20Lから底受フラップ26に向かって幅狭くなる略台形状(略U字状)の切目である。
底面壁27は、第4折曲線L4を介して右側面壁20Rの直交方向他端部(下端部)に連設されている。底面壁27は、右側面壁20Rと略同一幅となる略長方形状に形成されている。底面壁27の延出寸法は、正面壁21Fの紙目方向の寸法と略同一に設定されている。右側面壁20Rと底面壁27との境界部には、板紙を厚み方向に貫通した一対の底面スリット32が形成されている。一対の底面スリット32は、一対の差込スリット31と略同一の間隔で配置されている。各底面スリット32は、第4折曲線L4から底面壁27に向かって突出した略台形状(略U字状)の切目である。
正面壁21Fの直交方向他側(下側)には、第3折曲線L3と平行に延びた正面折曲線33が形成され、正面折曲線33を残して略楕円形に切断されることで引出開口34が形成されている。引出開口34の紙目方向両側は、左側面壁20Lと右側面壁20Rとに形成されている。正面折曲線33は、正面壁21Fに形成された引出開口34の下縁に位置している。引出開口34の下縁(正面折曲線33)には、略長方形状の引出支持片35が連設されている。引出支持片35は、引出開口34の下縁から上縁まで延設され、正面壁21Fに形成された引出開口34を塞いでいる。したがって、左側面壁20Lと右側面壁20Rには、引出開口34の紙目方向両側の略半円形状の穴が開口している。
図4に示すように、引出部材11のブランク6は、底壁40と、一対の側壁41と、前壁体42と、後壁体43と、4つの折込壁44と、を備えている。また、図4は、引出部材11の表面側(外側)を示している。
底壁40は、紙目方向に細長く延びた略長方形状に形成されている。底壁40の紙目方向の寸法は、箱体10の側壁41の紙目方向の寸法よりも小さく設定されている。底壁40の直交方向の寸法は、箱体10の正面壁21Fの紙目方向の寸法よりも僅かに小さく設定されている。底壁40の紙目方向両側には、互いに逆向きに凸となるように湾曲した一対の係合スリット45F,45Bが切り込まれている。また、底壁40には、一対の係合スリット45F,45Bの頂点から互いに逆向きに延びた一対の直線スリット46F,46Bが切り込まれている。
一対の側壁41は、第6折曲線L6を介して底壁40の直交方向両端部に連設されている。各側壁41は、略長方形状に形成されている。各側壁41の直交方向の寸法(延出寸法)は、箱体10の引出開口34(引出支持片35)の直交方向の寸法(高さ)と略同一に設定されている。
前壁体42は、前外壁42Aと、前内壁42Bと、前係合片42Cと、を含んでいる。
後壁体43は、後外壁43Aと、後内壁43Bと、後係合片43Cと、を含んでいる。
後外壁43Aは、第7折曲線L7を介して底壁40の紙目方向他端部(後端部)に連設されている。後外壁43Aは略長方形状に形成され、その紙目方向の寸法(延出寸法)は側壁41の延出寸法よりも長く、且つ前外壁42Aよりも短く設定されている。後外壁43Aには、規制片43D(規制部)が底壁40に食い込むように突設されている。規制片43Dは、底壁40を舌状に切り込むことで後外壁43Aと一体に形成されている。規制片43Dの紙目方向の寸法は、箱体10の正面折曲線33と第4折曲線L4との間の距離(高さ)と略同一に設定されている。また、底壁40には、規制片43Dを形成する切断線の直交方向両縁から互いに逆向きに延びた一対の仮止めスリット47が形成されている。なお、係合スリット45Bおよび直線スリット46Bは、規制片43Dの先端よりも底壁40の中央寄りに形成されている。
後内壁43Bは、第8折曲線L8を介して後外壁43Aの先端部に連設されている。後内壁43Bは略長方形状に形成され、その延出寸法は後外壁43Aの延出寸法よりも僅かに短く設定されている。
後係合片43Cは、第9折曲線L9を介して後内壁43Bの先端部に連設されている。後係合片43Cは略長方形状に形成され、その延出寸法は後内壁43Bの延出寸法と略同一に設定されている。後内壁43Bと後係合片43Cとの境界部には、板紙を厚み方向に貫通した後係合スリット48が形成されている。後係合スリット48は、第9折曲線L9と交差するように後係合片43Cから後内壁43Bに向かって突出した略長方形状(略U字状)の切目である。
4つの折込壁44は、一対の側壁41と前外壁42Aとの間と、一対の側壁41と後外壁43Aとの間と、に配置されている。4つの折込壁44は、第10折曲線L10を介して一対の側壁41の紙目方向両端部に連設され、第11折曲線L11を介して前外壁42Aと後外壁43Aとの直交方向両端部に連設されている。前方の2つの折込壁44は、略正方形状に形成されている。後方の2つの折込壁44は、略正方形の1つの角を切り欠いた多角形に形成されている。各折込壁44には、第6折曲線L6と第7折曲線L7との交点を成す角部から対角に向かって斜めに延びた折込線49が形成されている。
図5に示すように、伸縮部材12のブランク7は、第1連結片50と、連結内壁51と、額縁部52と、7つの蛇腹形成壁53と、第2連結片54と、を備えている。
第1連結片50は、略長方形状に形成されている。第1連結片50の紙目方向の寸法は、引出部材11の底壁40の直交方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。第1連結片50の直交方向の寸法は、後外壁43A(第7折曲線L7)と係合スリット45Bとの間の最短距離と略同一に設定されている。
連結内壁51は、逆折線55を介して第1連結片50の直交方向一端部に連設されている。連結内壁51は、第1連結片50の紙目方向の寸法と同一幅となる略長方形状に形成されている。連結内壁51の直交方向の寸法は、引出部材11の後内壁43Bと略同一に設定されている。第1連結片50と連結内壁51との境界部には、板紙を厚み方向に貫通した凸部スリット56が形成されている。凸部スリット56は、逆折線55と交差するように第1連結片50から連結内壁51に向かって突出した略長方形状(略U字状)の切目である。
額縁部52は、横折線57を介して連結内壁51の直交方向一端部に連設されている。額縁部52は紙目方向に細長い略長方形状に形成され、その直交方向の寸法は板紙の厚さよりも僅かに長く設定されている。
7つの蛇腹形成壁53は、紙目方向に一列に並べられ、縦折線58を介して連設されている。7つの蛇腹形成壁53は、全て略同じ大きさの略長方形状に形成されている。各蛇腹形成壁53の紙目方向の寸法は、第1連結片50等の紙目方向の寸法と同一に設定されている。各蛇腹形成壁53の直交方向の寸法は、引出部材11の後外壁43Aと規制片43Dとの紙目方向の寸法を合わせた長さ(高さ)と略同一に設定されている。紙目方向一端(図5で下側)に位置する蛇腹形成壁53は、横折線57を介して額縁部52の直交方向一端部に連設されている。
第2連結片54は、片折線59を介して紙目方向他端(図5で上側)に位置する蛇腹形成壁53の直交方向一端部(下端部)に連設されている。第2連結片54は、舌状に形成され、箱体10の下内フラップ25の連結スリット30に差込可能な大きさに形成されている。
図6に示すように、案内部材13のブランク8は、連結壁60と、右案内壁61Rと、左案内壁61Lと、を備えている。なお、図6は、案内部材13の表面側(外側)を示している。
連結壁60は、略長方形状に形成されている。連結壁60の紙目方向の寸法は、箱体10の正面壁21Fの紙目方向の寸法と略同一に設定されている。連結壁60の直交方向の寸法(高さ)は、箱体10の正面壁21Fの上端と引出開口34の上縁との間の距離と略同一に設定されている。
右案内壁61Rは、連結折線62を介して連結壁60の紙目方向一端部に連設されている。右案内壁61Rは略長方形状に形成されており、その上端は連結壁60の上端と揃えられている。右案内壁61Rの紙目方向の寸法は、箱体10の右側面壁20Rの紙目方向の寸法よりも小さく設定されている。右案内壁61Rの直交方向の寸法(高さ)は、箱体10の右側面壁20Rの直交方向の寸法(高さ)と略同一に設定されている。
左案内壁61Lは、連結折線62を介して連結壁60の紙目方向他端部に連設されている。左案内壁61Lは略長方形状に形成されており、その上端は連結壁60の上端から一段下がっている。この段差は、箱体10の上差込片24Aの延出寸法よりも長く(深く)なっている。なお、左案内壁61Lは、上部の段差を除き、連結壁60を中心にして右案内壁61Rを反転させた形状と略同等である。つまり、左案内壁61Lは、右案内壁61Rと同様に、左切欠き部63Lと左突出片64Lとを有している。
次に、図7ないし図9を参照して、引出付き容器1の組立手順の一例について説明する。図7は引出付き容器1を示す分解斜視図である。図8は、図1のVIII-VIII断面図である。図9は、図1のIX-IX断面図である。ここでは、一例として、作業者が手作業で引出付き容器1を製造する場合について説明する。なお、箱体10のブランク5において、左側面壁20Lと背面壁21Bとは第1折曲線L1に沿って折り返され、継代片22は背面壁21Bの裏面に接着剤で接着されているものとする。つまり、箱体10は、略平坦に折り畳まれた状態となっている。また、本明細書では、裏面を内側に向けるように板紙を折り曲げることを「正折り」と呼び、表面を内側に向けるように板紙を折り曲げることを「逆折り」と呼ぶこととする。
作業者は、ブランク6の裏面を上方に向けた状態とし、一対の側壁41を第6折曲線L6に沿って略直角に正折りする(立ち上げる)(図7参照)。この状態で、4つの折込壁44も、一対の側壁41と共に起立した姿勢となっている。
作業者は、ブランク7の7つの蛇腹形成壁53を縦折線58に沿ってジグザグに折り曲げる(図7および図9参照)。すなわち、作業者は、7つの蛇腹形成壁53に対して6つの縦折線58に沿って正折りと逆折りを交互に繰り返し、隣り合う蛇腹形成壁53を互いに折り重ねる。この状態で、伸縮部材12の7つの蛇腹形成壁53は、平面から見てジグザグに折られた蛇腹状に形成される。
作業者は、額縁部52に連設された蛇腹形成壁53を引出部材11の後壁体43(後外壁43A、規制片43D)に接触させ、額縁部52を横折線57に沿って正折りして後壁体43の上端部に被せる(図7および図8参照)。続いて、作業者は、連結内壁51を横折線57に沿って正折りして後壁体43の後内壁43Bに重ね、第1連結片50を逆折線55に沿って逆折りして後壁体43の後係合片43Cおよび底壁40に重ねる。また、作業者は、第1連結片50の先端部を係合スリット45Bに差し込み、凸部スリット56に沿って連結内壁51から刳り貫かれて後方に突き出した凸部を後係合スリット48に差し込む。
図7に示すように、作業者は、一対の側面壁20と一対の端面壁21とが略直角を成すように略平坦に折り畳まれた箱体10を起こす。この状態で、一対の側面壁20と一対の端面壁21とが略角筒状の周壁10Wを構成する。続いて、作業者は、正面壁21Fの引出支持片35を正面折曲線33に沿って略直角に正折りする。この状態で、引出支持片35は周壁10Wの内側に向かって略平行に延設され、正面壁21Fには引出開口34が開口する。
作業者は、7つの蛇腹形成壁53を折り重ねた状態(縮ませた状態)で引出部材11を略垂直に起立した姿勢とし、折り重ねた7つの蛇腹形成壁53の先端部を引出開口34に差し込む。続いて、作業者は、引出開口34の下縁付近を支点として引出部材11を起立姿勢から略水平となるように回動させ、全ての伸縮部材12および引出部材11の後端部を引出開口34に差し込む。その後、作業者は、水平姿勢とした引出部材11を後方に押し込む。引出部材11の前壁体42(前内壁42B)が箱体10の正面壁21Fに当接すると、引出部材11の押し込みが規制される(図8参照)。
図7に示すように、作業者は、ブランク8の右案内壁61Rと左案内壁61Lとを連結折線62に沿って略直角に正折りする。この状態で、右突出片64Rおよび左突出片64Lは、連結壁60から刳り貫かれ、連結壁60から後方に延設される。以上によって、平面から見て略U字状の案内部材13が完成する。
作業者は、案内部材13と箱体10との左右を合わせ、案内部材13を周壁10Wの上面開口から内部に差し込む。一対の案内壁61の下部は、一対の側面壁20と引出部材11との間に差し込まれる。箱体10の引出支持片35は、案内部材13の各切欠き部63の内側に配置される(図8参照)。すなわち、各切欠き部63は、各案内壁61を差し込んだ状態で引出支持片35と干渉しないように切り欠かれている。
図8および図9に示すように、作業者は、周壁10Wの上面開口から連結壁60と一対の案内壁61とで囲まれた収容領域に複数の内容物Mを入れる。
箱体10には、上下方向に重ねられた複数の内容物Mが収容される。連結壁60が収容領域と後部領域とを仕切っているため、収容領域に収容された内容物Mは、後部領域への進入を規制され、引出部材11に向けて適切にガイドされる。すなわち、案内部材13は、箱体10の内部に設けられ、引出部材11を箱体10に差し込んだ状態で落下する内容物Mを引出部材11に案内する機能を有している。引出部材11の底壁40上には、最下部に位置する内容物Mが配置される。
作業者は、箱体10の一対の上内フラップ23を第2折曲線L2に沿って内側に折り曲げた後、天面壁24を第2折曲線L2に沿って内側に折り曲げる。また、作業者は、上差込片24Aを第3折曲線L3に沿って下方に折り曲げ、上差込片24Aを周壁10Wの内側に差し込む。上差込片24Aは、案内部材13の左案内壁61Lの上部の段差に配置される(図8参照)。すなわち、左案内壁61Lの上部の段差は、上差込片24Aを差し込んだ状態で左案内壁61Lと干渉しないように設けられている。
次に、図2、図10および図11を参照して、引出付き容器1に収容された内容物Mの取り出し手順(作用)について説明する。図10は、図2のX-X断面図である。図11は、図2のXI-XI断面図である。
次に、図12および図13を参照して、第2実施形態に係る引出付き容器2について説明する。図12は引出付き容器2を側方から示す断面図である。図13は引出付き容器2を平面側から示す断面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る引出付き容器1と同様または対応する構成については同一の符号を付し、引出付き容器1と同様または対応する説明は省略する。
なお、第2実施形態に係る引出付き容器2では、伸縮部材の他の例としてゴムバンド14が採用されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ゴムバンド14に代えて、引張コイルばね(弾性体)が採用されてもよい(図示せず)。この引張コイルばねは、左右方向に2本以上並べられ、箱体10と引出部材11との間に架設されることが好ましい。引張コイルばねは、箱体10(配置空間S)に引出部材11を押し入れた状態で略自然長になるように設けられている。
次に、図14および図15を参照して、第3実施形態に係る引出付き容器3について説明する。図14は引出付き容器3を側方から示す断面図である。図15は引出付き容器3を平面側から示す断面図である。
10 箱体
11 引出部材
12,15 伸縮部材
13 案内部材
14 ゴムバンド(伸縮部材)
43D 規制片(規制部)
70 リール部
71 可撓部材
72 付勢部材
M 内容物
S 配置空間
Claims (9)
- 一対の側面壁(20)と一対の端面壁(21)とで構成される角筒状の周壁(10W)を有し、上下方向に一列に重ねられた複数の内容物(M)を収容する箱体(10)と、
下部に位置する前記内容物を収容し、前記箱体に対して上下方向に交差する出入方向に出し入れ可能に設けられている引出部材(11)と、
前記箱体と前記引出部材とを連結し、前記引出部材の出し入れに伴って伸縮する伸縮部材(12,14,15)と、
前記箱体の内部に設けられ、前記引出部材を前記箱体に差し込んだ状態で落下する前記内容物を前記引出部材に案内する案内部材(13)と、を備え、
前記案内部材は、連結壁(60)の両端から前記引出部材の引出方向の下流側に延設された一対の案内壁(61)を有しており平面から見てU字状に形成され、
前記引出部材を前記箱体に差し込んだ状態において、一対の前記案内壁の下部は、一対の前記側面壁と前記引出部材との間に差し込まれ、前記連結壁は、前記引出部材や前記伸縮部材よりも上方に配置され、
前記伸縮部材は、前記箱体から前記引出部材を引き出す過程で、前記箱体の内部における前記引出部材の配置空間(S)に進入して前記箱体の内部に残された前記内容物を支持し、前記配置空間への前記内容物の落下を規制することを特徴とする引出付き容器(1,2,3)。 - 前記伸縮部材(12)は、紙製の板で構成され、平面から見てジグザグに折られた蛇腹状に形成され、
前記伸縮部材の上端は、前記引出部材の上端に一致していることを特徴とする請求項1に記載の引出付き容器(1)。 - 前記引出部材は、前記箱体の底面から上方に離れて配置され、
前記伸縮部材は、その下端が前記箱体の底面に接触可能に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の引出付き容器。 - 前記引出部材は、
底壁(40)と、
前記底壁の両側端部に立設された一対の側壁(41)と、
前記引出部材の引出方向の下流側となる前記底壁の前端部に立設された前壁体(42)と、
前記引出部材の引出方向の上流側となる前記底壁の後端部に立設された後壁体(43)と、を有し、
前記伸縮部材は、
前記引出部材の前記底壁に係合する第1連結片(50)と、
前記第1連結片に連設され、前記後壁体の前面に重なる連結内壁(51)と、
前記連結内壁に連設され、前記後壁体の上端部に被せられる額縁部(52)と、
前記額縁部に最前部を連設させてジグザグに折られて蛇腹状に形成される複数の蛇腹形成壁(53)と、
最前部の前記蛇腹形成壁は、前記後壁体の後面に接触していることを特徴とする請求項2または3に記載の引出付き容器。 - 前記伸縮部材(14)は、前記箱体から前記引出部材を引き出した状態で前記配置空間の上端面に沿って延設される弾性体であることを特徴とする請求項1に記載の引出付き容器(2)。
- 前記伸縮部材(15)は、
前記箱体に回転可能に設けられているリール部(70)と、
前記リール部と前記引出部材との間に架設され、前記リール部に券回される可撓部材(71)と、
前記可撓部材を巻き戻す方向に前記リール部を回転させる付勢部材(72)と、を含み、
前記可撓部材は、前記箱体から前記引出部材を引き出した状態で、前記付勢部材の付勢力に抗して前記リール部から繰り出され、前記配置空間の上端面に沿って延設されることを特徴とする請求項1に記載の引出付き容器(3)。 - 前記引出部材は、前記箱体の底面に接触して前記引出部材を支持する規制部(43D)を有し、
前記規制部は、前記箱体の引出方向の下流部に当接して前記引出部材の引き出しを規制することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の引出付き容器。 - 前記箱体および前記引出部材は、紙製の板で形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の引出付き容器。
- 前記案内部材は、紙製の板で形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の引出付き容器。
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