JP3217068U - 収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】仕切板の着脱を容易に行うことができる収納容器を提供する。【解決手段】缶が転動する姿勢で収容される収納容器は、互いに対向する一対の側壁20,22に、缶の転動方向に沿うように切り込まれた一対の仕切溝24を含む容器本体2と、一対の仕切溝に差し込まれることで容器本体の内部に、缶が転動方向を切り替えながら蛇行する通路を形成する仕切板3と、を備え、仕切板は、一対の仕切溝に差し込まれることで一対の側壁の間に架設される仕切本体30と、仕切本体の両端部から一対の側壁と平行に延設され、仕切本体を一対の仕切溝に差し込んだ状態で一対の側壁の外面に重なる一対の位置決め片31と、を含む。【選択図】図2

Description

本考案は、内容物の先入れ先出しを可能とする収納容器に関する。
例えば、特許文献1に記載の缶運搬容器は、底板の周囲に4つの側壁を立設させた箱状に形成されている。缶運搬容器の上部の側壁には缶投入口が形成され、缶運搬容器の下部の側壁には缶取出口が形成されている。缶運搬容器には、一方の側壁から他方の側壁に向かって傾斜しながら延びた複数の仕切板と、他方の側壁から一方の側壁に向かって傾斜しながら延びた複数の仕切板とが交互に設けられている。缶投入口から投入された缶は、重力によって仕切板上を転動して缶取出口に至る。次々に缶投入口から送り込まれる缶は奥から徐々に詰まってきて規則正しく収納される。仕切板には、上方に折れ曲がった折曲壁が形成され、仕切板を転動する缶が外れ落ちることを防いでいる。この缶運搬容器は、合成樹脂によって一体成型されている。底板、側壁、仕切板および折曲壁を一体成型するために、底板には仕切板に沿って開口が形成されている。
実開昭57−199509号公報
しかしながら、上記した缶運搬容器は金型を用いて一体成型されたプラスチック製品であるため、仕切板の数を変更することができず、収納する缶の数や大きさ(外径)の変更に対応することができなかった。また、缶運搬容器は一体成型されているため、不使用時等に分解してコンパクトに保管することができなかった。
本考案は、上記課題を解決するために、仕切板の着脱を容易に行うことができる収納容器を提供する。
上記した目的を達成するため、本考案は、円形断面を有する内容物が転動する姿勢で収容される収納容器であって、互いに対向する一対の側壁に、前記内容物の転動方向に沿うように一方の端部から他方に向かって切り込まれた一対の仕切溝を含む容器本体と、前記一対の仕切溝に差し込まれることで前記容器本体の内部に、前記内容物が転動方向を切り替えながら蛇行する通路を形成する仕切板と、を備え、前記仕切板は、前記一対の仕切溝に差し込まれることで前記一対の側壁の間に架設される仕切本体と、前記仕切本体の両端部から前記一対の側壁と平行に延設され、前記仕切本体を前記一対の仕切溝に差し込んだ状態で前記一対の側壁の外面に重なる一対の位置決め片と、を含む。
この場合、前記仕切板は、前記仕切本体の両端部から前記一対の位置決め片とは逆方向に延設され、前記仕切本体を前記一対の仕切溝に差し込んだ状態で前記一対の側壁の外面に重なる一対の補助片を更に含むことが好ましい。
この場合、前記容器本体には、複数組の前記一対の仕切溝が形成されており、前記一対の側壁において、一方の端部から切り込まれた前記一対の仕切溝と、他方の端部から切り込まれた前記一対の仕切溝とは、上下方向にずれた位置で交互に形成され、前記複数組の一対の仕切溝には、複数の前記仕切板が差し込まれて前記容器本体の内部にジグザグに蛇行する前記通路を形成することが好ましい。
この場合、前記容器本体は、前記一対の側壁に連設された一対の端壁を含んで筒状に形成され、前記端壁の一部には、前記仕切本体の先端よりも先で前記内容物の転動方向が切り替わる通り口において前記通路の下流に向かって下り勾配となる傾斜板を更に備えていることが好ましい。
この場合、前記仕切本体に連設され、前記仕切本体の先端よりも先で前記内容物の転動方向が切り替わる通り口において前記通路の下流に向かって下り勾配となる傾斜板を更に備えていることが好ましい。
この場合、前記容器本体を収容し、前記一対の位置決め片を前記側壁との間に挟み込む外箱を更に備えていることが好ましい。
この場合、前記容器本体および前記仕切板は、段ボールシートで形成されていることが好ましい。
本考案によれば、仕切板の着脱を容易に行うことができる。
本考案の一実施形態に係る収納容器を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器であって、仕切板を容器本体に装着した状態を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器を側方から示す断面図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器の容器本体のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器の仕切板のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器の他の仕切板のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器の外筒体のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器の背面パネルのブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器の取出口蓋のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器の容器本体に対する仕切板の装着を説明する斜視図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器の外筒体に対する背面パネルの装着を説明する斜視図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器の外筒体に対する容器本体および取出口蓋の装着を説明する斜視図である。 本考案の一実施形態に係る収納容器の取出口蓋を開いた状態を示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本考案の技術的範囲を限定するものではない。
図1ないし図8を参照して、収納容器1について説明する。図1は収納容器1を示す斜視図である。図2は仕切板3を容器本体2に装着した状態を示す斜視図である。図3は収納容器1を側方から示す断面図である。図4は容器本体2のブランク10を示す平面図である。図5Aは仕切板3A,3Bのブランク11を示す平面図である。図5Bは他の仕切板3Cのブランク12を示す平面図である。図6は外筒体5のブランク13を示す平面図である。図7は背面パネル6のブランク14を示す平面図である。図8は取出口蓋7のブランク15を示す平面図である。
[収納容器の概要]
図1に示すように、収納容器1は、上下方向に長い略直方体状に形成されている。収納容器1は、円形断面を有する缶C(内容物(図3参照))を転動する姿勢(横向き)で収容するための段ボール製容器である。缶Cには、例えば、飲料が密封されている。なお、内容物の一例としての缶Cが「円形断面を有する」とは、円筒形状(円柱形状)の缶Cに限らず、球形状または円錐台形状の内容物を含む概念である。
収納容器1は、略直方体状の外装を成す外箱4を備えている。外箱4は、略角筒状の外筒体5と、外筒体5の背面を塞ぐ背面パネル6と、外筒体5の前面下部に取り付けられる取出口蓋7と、を備えている。外箱4の内部には、図2に示す容器本体2が収容されている。図3に示すように、収納容器1は、略角筒状の容器本体2の内部に、缶Cが転動方向を切り替えながら蛇行する通路8を形成する複数(例えば3つ)の仕切板3A,3B,3Cを備えている。
容器本体2および仕切板3A,3B,3Cは、それぞれ、図4、図5A、図5Bに示すブランク10〜12を組み立てることで形成される。外筒体5、背面パネル6および取出口蓋7は、図6ないし図8に示す第1〜第3ブランク13〜15を組み立てることで形成される。各々のブランク10〜15は、一枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9Bと裏ライナ9C(図2参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図4ないし図8は、表ライナ9B側を示している。本明細書では、段ボールの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、ブランク10〜15の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」およびこれに類する用語は、収納容器1を組み立てた状態における方向を指している。
[容器本体のブランク]
図4に示すように、容器本体2のブランク10は、左内側壁20Aと、前端壁21と、右側壁22と、後端壁23と、左外側壁20Bと、を含んでいる。
左内側壁20A、前端壁21、右側壁22、後端壁23および左外側壁20Bは、この順番で流れ方向一方から他方に向かって一列に並び、第1折曲線L1を介して連設されている。左内側壁20A、右側壁22および左外側壁20Bは、前端壁21および後端壁23よりも流れ方向に幅広く形成されている。
左内側壁20A、右側壁22および左外側壁20Bは、それぞれ、略長方形状に形成されている。これらの側壁20A,20B,22には、3つの仕切溝24A,24B,24Cが形成されている。なお、左内側壁20Aと左外側壁20Bとは略同一形状に形成され、右側壁22は左内側壁20A等に対して対称形状に形成されているため、以下の説明では、右側壁22に形成された仕切溝24A,24B,24Cに着目して説明する。
<仕切溝>
各仕切溝24A,24B,24Cは、後述する通り口35A,35B,35Cとなる間隔を残し、一枚の段ボールシートの厚さ程度の溝幅に形成されたスリット(隙間)である。3つの仕切溝24A,24B,24Cは、段方向(上下方向)にずれた位置で左右交互に形成されている。詳細には、2つの仕切溝24A,24Cは、右側壁22の上下方向両側にて前端壁21の側から後端壁23に向かって切り込まれている。残りの1つの仕切溝24Bは、右側壁22の上下方向中間部にて後端壁23の側から前端壁21に向かって切り込まれている。また、各仕切溝24A,24B,24Cは、右側壁22の流れ方向の寸法の半分以上の長さに形成されており、仕切溝24A,24Cと仕切溝24Bとは、右側壁22の流れ方向中間領域にてオーバーラップしている。また、仕切溝24A,24Cは、前端壁21から後端壁23に向かって下り勾配に形成され、仕切溝24Bは、後端壁23から前端壁21に向かって下り勾配に形成されている。なお、詳細には、各仕切溝24A,24B,24Cは、水平線に対して約3度傾斜している。
右側壁22の仕切溝24Cよりも下側には、前端壁21の側から略矩形状に窪んだ側凹部25Aが形成されている。右側壁22の仕切溝24Cよりも上側には、仕切溝24Cの入口付近を斜めに切り取って傾斜部25Bが形成されている。なお、本明細書において、3つの仕切溝24A,24B,24Cおよび3つの通り口35A,35B,35Cに各々共通する説明では、符号に算用数字のみを使用する。
<前端壁>
前端壁21には、左内側壁20Aと右側壁22とに形成された一対の仕切溝24Aを連通させる仕切差込口26が開口している。また、前端壁21には、左内側壁20Aと右側壁22とに形成された一対の仕切溝24Cおよび一対の側凹部25Aを連通させる取出口27が開口している。取出口27の上縁は、仕切溝24Bの最下端(突当り部分)よりも僅かに上方に位置している。
仕切差込口26および取出口27が前端壁21に開口することで、前端壁21は、前上端壁21A、中間壁21Bおよび前下端壁21Cに三分割されている。換言すれば、前上端壁21Aと中間壁21Bとの間に仕切差込口26が形成され、中間壁21Bと前下端壁21Cとの間に取出口27が形成されている。
前上端壁21Aは、仕切溝24Aよりも上側において左内側壁20Aと右側壁22とに第1折曲線L1を介して連設されている。前下端壁21Cは、左内側壁20Aと右側壁22との最下部に第1折曲線L1を介して連設されている。前上端壁21Aと前下端壁21Cとは、略同一の上下幅となる略四角形状に形成されている。中間壁21Bは、仕切溝24Aよりも下側において左内側壁20Aと右側壁22とに第1折曲線L1を介して連設されている。中間壁21Bは、前上端壁21Aよりも上下方向に幅広い略四角形状に形成されている。
<後端壁>
後端壁23は、後上端壁23Aと、後下端壁23Bと、後上傾斜板28と、後下傾斜板29と、を含んでいる。
後上端壁23Aは、右側壁22と左外側壁20Bとの最上部に第1折曲線L1を介して連設されている。後上端壁23Aは、前上端壁21Aと略同一の上下幅となる略四角形状に形成されている。後下端壁23Bは、仕切溝24Bよりも下側において右側壁22と左外側壁20Bとに第1折曲線L1を介して連設されている。後下端壁23Bは、中間壁21Bと略同一の上下幅となる略四角形状に形成されている。
後上傾斜板28は、後上端壁23Aの下端部に第2折曲線L2を介して連設され、後下端壁23Bの上端まで延設されている。後上傾斜板28は、右側壁22、左外側壁20Bおよび後下端壁23Bから分離されている。後下傾斜板29は、後下端壁23Bの下端部に第2折曲線L2を介して連設され、右側壁22等の下端よりも僅かに突出する位置まで延設されている。後下傾斜板29は、右側壁22および左外側壁20Bから分離されている。
[仕切板のブランク]
次に、仕切板3A,3B,3Cのブランク11,12について説明する。仕切板3A,3Bのブランク11と、仕切板3Cのブランク12とは、異なるものとなっている。なお、本明細書では、仕切板3Aの構成に符号「A」を付加し、仕切板3Bの構成に符号「B」を付加し、仕切板3Cの構成に符号「C」を付加する。また、3つの仕切板3A,3B,3Cおよびその構成に共通する説明では、符号に算用数字のみを使用する。
まず、図5Aに示すように、仕切板3A,3Bのブランク11は、仕切本体30と、一対の位置決め片31と、一対の補助片32と、を含んでいる。
仕切本体30は、略四角形状に形成されている。仕切本体30の段方向の寸法は、前端壁21(前上端壁21A等)の流れ方向の寸法と略同一に設定されている。仕切本体30の流れ方向の寸法は、仕切溝24の長さと略同一に設定されている。一対の位置決め片31は、仕切本体30の段方向両端部に第3折曲線L3を介して連設されている。位置決め片31は、仕切本体30と流れ方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。位置決め片31の段方向の寸法(延出寸法)は、前上端壁21Aの上下幅よりも短く設定されている。一対の補助片32は、仕切本体30の段方向両側の流れ方向中央付近に形成されている。補助片32は、第3折曲線L3から仕切本体30に突き出すように切り込まれた切断線L10によって略矩形状に区画されている。
次に、図5Bに示すように、仕切板3Cのブランク12は、上記した仕切本体30、一対の位置決め片31および一対の補助片32に加えて、前傾斜板33Cと、一対の押込み片34Cと、を含んでいる。
前傾斜板33Cは、仕切本体30の段方向両端部に第4折曲線L4を介して連設されている。前傾斜板33Cは、仕切本体30よりも僅かに流れ方向に短い略四角形状に形成されている。一対の押込み片34Cは、前傾斜板33Cの段方向両端部に第5折曲線L5を介して連設されている。押込み片34Cは、第5折曲線L5を底辺とする略三角形状に形成されている。
以上説明した第1折曲線L1、第2折曲線L2および第5折曲線L5は、段ボールシートを表ライナ9B側から厚み方向に直線状に潰した逆罫線である。第3折曲線L3は、逆罫線上に複数の切目を所定間隔に並べたリード罫線である。第4折曲線L4は、複数の切目を所定間隔に並べたミシン刃線である。逆罫線は、表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有し、リード罫線およびミシン刃線は、裏ライナ9C(または表ライナ9B)を内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有している。なお、第1〜第5折曲線L1〜L5の種類は一例であり、第1〜第5折曲線L1〜L5は段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。また、これと同様に、以降説明する折曲線(折線)の種類も一例であり、段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
[外箱の第1ブランク]
図6に示すように、第1ブランク13は、左上側壁40と、左下側壁41と、底壁42と、右下側壁43と、右上側壁44と、天壁45と、正面内壁46と、正面外壁47と、正面下壁48と、を含んでいる。
左上側壁40、左下側壁41、底壁42、右下側壁43、右上側壁44および天壁45は、この順番で流れ方向一方から他方に向かって一列に並び、第6折曲線L6を介して連設されている。これらの壁40〜45は、それぞれ、段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。なお、第6折曲線L6は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に直線状に潰した汎用罫線である。
底壁42と天壁45との流れ方向の寸法は、容器本体2の後端壁23の流れ方向の寸法よりも僅かに大きく設定されている。左上側壁40の流れ方向の寸法は、左下側壁41の流れ方向の寸法の2倍程度に設定されている。左上側壁40と左下側壁41とを合わせた流れ方向の寸法は、容器本体2の右側壁22の段方向の寸法よりも大きく設定されている。なお、右下側壁43は底壁42を中心にして左下側壁41と略対称に形成され、右上側壁44は底壁42を中心にして左上側壁40と略対称に形成されている。
左上側壁40の流れ方向外端部には、第6折曲線L6を介して天面内フラップ40Aが連設されている。天面内フラップ40Aは、左上側壁40の流れ方向外端部のうち正面内壁46の側を除く部分に接続されている。天面内フラップ40Aには、第6折曲線L6に沿って天面差込溝40Gが切り込まれている。
底壁42の段方向他方には、一対の第6折曲線L6に沿って一対の底差込溝42Gが切り込まれている。
天壁45の流れ方向外端部には、第6折曲線L6を介して天面差込片45Aが連設されている。天壁45の段方向中央よりも一方(正面側)には、流れ方向の延びた補充蓋折線L11(リード罫線)によって区切られた補充蓋部50が形成されている。補充蓋部50は、右上側壁44から分離されている。補充蓋部50の段方向一端部の中央部には、ロック折線L12を介してロック片50Aが連設されている。
また、6つの壁40〜45の段方向他端部(背面側)には、第7折曲線L7(汎用罫線)を介して6つの背面内フラップ49が連設されている。底壁42に連設された背面内フラップ49を除く5つの背面内フラップ49には、第7折曲線L7に沿って5つの背面差込溝49Gが切り込まれている。
正面内壁46は、左上側壁40の段方向一端部(前端部)に第8折曲線L8(汎用罫線)を介して連設されている。正面内壁46は略四角形状に形成されており、正面内壁46の段方向の寸法(延出寸法)は底壁42の流れ方向の寸法と略同一に設定されている。正面内壁46には、第8折曲線L8に沿って正面差込溝46Gが切り込まれている。正面内壁46の流れ方向一端部には、逃し凹部46Aが略四角形状に切り欠かれている。また、正面内壁46の流れ方向他端部には、アーチ部46Bが略扇状に切り欠かれている。
正面外壁47は、右上側壁44の段方向一端部に第8折曲線L8を介して連設されている。正面外壁47は、正面内壁46に対して概ね対称形状に形成されている。正面外壁47の段方向一端部(先端部)には、第8折曲線L8を介して正面差込片47Aが連設されている。正面外壁47の流れ方向一端部には、アーチ部47Bが略扇状に切り欠かれている。正面外壁47の流れ方向他端部には、第6折曲線L6を介して蓋内フラップ51が連設されている。蓋内フラップ51には、第6折曲線L6に沿ってロック溝51Gが切り込まれている。正面外壁47には、ロック溝51Gに連通する略半円形状の指掛け部51Aが開口している。
正面下壁48は、概ね四角形状に形成され、底壁42の段方向一端部に連設されている。正面下壁48の段方向の寸法(延出寸法)は、正面内壁46の延出寸法の半分程度に設定されている。
正面下壁48は、外板部52と、上縁部53と、内板部54と、を含んでいる。外板部52は、底壁42の段方向一端に第8折曲線L8を介して連設されている。内板部54は、外板部52の先端部に2本の第9罫線L9を介して連設されている。上縁部53は、2本の第9罫線L9の間に形成されている。外板部52と内板部54との延出寸法はそれぞれ略同一に設定され、上縁部53の延出寸法は段ボールシートの厚み2枚分程度に設定されている。内板部54の先端部には、凸部54Aが突設されている。底壁42(外板部52の基端部)には、第8折曲線L8に沿って底溝52Gが形成されている。
なお、左下側壁41と右下側壁43との段方向一端部には、正面下壁48に隣接するように一対の下内フラップ55が第8折曲線L8を介して連設されている。下内フラップ55の段方向の幅は、外板部52の延出寸法よりも僅かに小さく形成されている。
[外箱の第2ブランク]
図7に示すように、第2ブランク14は、背面上壁60と、背面下壁61と、底折壁62と、底折返し壁63と、を含んでいる。
背面上壁60、背面下壁61、底折壁62および底折返し壁63は、この順番で流れ方向一方から他方に向かって一列に並設されている。これらの壁60〜63は、それぞれ、段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。
背面上壁60の流れ方向の寸法は、第1ブランク13の左上側壁40の流れ方向の寸法と略同一に設定されている。背面下壁61は、背面上壁60の流れ方向他端部に背面折線L13(リード罫線)を介して連設されている。背面下壁61の流れ方向の寸法は、第1ブランク13の左下側壁41の流れ方向の寸法と略同一に設定されている。底折壁62は、背面下壁61の流れ方向他端部に底折線L14(汎用罫線)を介して連設されている。底折壁62の流れ方向の寸法は、背面下壁61の流れ方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。底折返し壁63は、底折壁62の流れ方向他端部に折返し線L15(リード罫線)を介して連設されている。底折返し壁63の流れ方向の寸法は、底折壁62の流れ方向の寸法の半分程度に設定されている。
背面上壁60の流れ方向一端部、背面上壁60の段方向両端部および背面下壁61の段方向両端部には、片折線L16を介して5つの背面差込片60Aが連設されている。また、底折壁62の段方向両端部には、片折線L16を介して一対の底差込片62Aが連設されている。
[外箱の第3ブランク]
図8に示すように、第3ブランク15は、取出蓋部70と、一対の支持アーム71と、を含んでいる。
取出蓋部70は、四角形の取出蓋本体70Aの上部にアーチ状の膨出部70Bを連続させた形状を成している。取出蓋本体70Aの段方向の寸法は、第1ブランク13の正面外壁47の段方向の寸法と略同一に設定されている。取出蓋本体70Aの流れ方向の寸法は、第1ブランク13の右下側壁43の流れ方向の寸法と略同一に設定されている。膨出部70Bは、第1ブランク13の正面外壁47のアーチ部47Bに対応した形状を成している。取出蓋本体70Aの下端部には、取出蓋折線L17(汎用罫線)を介して取出蓋差込片70Cが連設されている。取出蓋差込片70Cには、取出蓋折線L17に沿って取出差込溝70Gが開口している。
一対の支持アーム71は、取出蓋本体70Aの段方向両端部にアーム折線L18(汎用罫線)を介して連設されている。一対の支持アーム71は、取出蓋本体70Aを中心にして互いに対称となる略1/4円状に形成されている。正確には、一対の支持アーム71は、取出蓋本体70Aの下角部を中心とした略扇状に形成されている。一対の支持アーム71の先端上部には、略三角形状の掛合部71Aが突設されている。
[収納容器の組立]
次に、図1、図2、図3、図9ないし図11を参照して、収納容器1の組立作業について説明する。この収納容器1は、ユーザによって接着剤等を用いることなく手作業で組み立てることができる。図9は容器本体2に対する仕切板3の装着を説明する斜視図である。図10は外筒体5に対する背面パネル6の装着を説明する斜視図である。図11は外筒体5に対する容器本体2および取出口蓋7の装着を説明する斜視図である。
<容器本体の組立>
まず、図9に示すように、ユーザは、ブランク10の表ライナ9Bを内側に向けるように、左内側壁20A、前端壁21、右側壁22、後端壁23および左外側壁20Bを第1折曲線L1に沿って略直角に折り曲げて、上下両端面を開口した容器本体2を形成する。左外側壁20Bは左内側壁20Aの外面(裏ライナ9C)に重ねられ、2枚重ねの左側壁20が構成される。容器本体2は、左右方向に対向する一対の側壁20,22に連設された前後一対の端壁21,23を含んで筒状に形成される。この容器本体2の一対の側壁20,22には、缶Cの転動方向に沿うように3組の一対の仕切溝24A,24B,24Cが形成されている。具体的には、一対の仕切溝24A,24Cは、前端壁21の側から後方に向かって左右一対の側壁20,22に切り込まれている。一対の仕切溝24Bは、後端壁23の側から前方に向かって左右一対の側壁20,22に切り込まれている。前端壁21の側(各側壁20,22の一方の端部)から切り込まれた一対の仕切溝24A,24Cと、後端壁23の側(各側壁20,22の他方の端部)から切り込まれた一対の仕切溝24Bとは、上下方向にずれた位置で交互に形成されている。なお、取出口27は、容器本体2の前面下部に開口している。
<仕切板の組立>
次に、ユーザは、2枚のブランク11から2つの仕切板3A,3Bを形成し、1枚のブランク12から1つの仕切板3Cを形成する。
例えば、ユーザは、ブランク11の裏ライナ9Cを内側に向けるように、仕切本体30に対して一対の位置決め片31を第3折曲線L3に沿って略直角に折り曲げる。すると、一対の位置決め片31は、仕切本体30の両端部から下方(一対の側壁20,22と平行)に延設される。一対の補助片32は、切断線L10に沿って仕切本体30から切断され、仕切本体30の左右両端部から一対の位置決め片31とは逆方向(上方)に延設される。以上により、位置決め片31と補助片32とが同一平面を成し、正面から見て略H字状の仕切板3A,3Bが形成される。
上記と同様に、ユーザは、ブランク12の裏ライナ9Cを内側に向けるように、一対の位置決め片31Cを折り曲げて、仕切板3Cを形成する。
<仕切板の取り付け>
続いて、ユーザは、表ライナ9B(補助片32A)を上方に向けた仕切板3A(仕切本体30A)を前方から仕切溝24Aに差し込む。この際、一対の位置決め片31Aおよび一対の補助片32Aが、左側壁20および右側壁22の外側に来るようにする。図2に示すように、仕切本体30Aは、一対の仕切溝24Aに差し込まれることで一対の側壁20,22の間に架設される。仕切本体30Aは、前方から後方に向かって下方に傾斜し、缶Cを転動させるための通路8の上流部を形成する(図3も参照)。また、仕切本体30Aは、その先端部とこれに対向した後端壁23(後上傾斜板28)との間に通り口35Aを形成する(図3も参照)。なお、通り口35A(35)とは、仕切本体30A(30)の先端よりも先で缶Cの転動方向が切り替わる部分(開口部)を指す。
一対の位置決め片31Aおよび一対の補助片32Aは、仕切本体30Aを一対の仕切溝24Aに差し込んだ状態で左右一対の側壁20,22の外面に重なる。詳細には、一対の位置決め片31Aは一対の側壁20,22の外面に沿って仕切溝24Aよりも下方に延び、一対の補助片32Aは一対の側壁20,22の外面に沿って仕切溝24Aよりも上方に延びている。一対の位置決め片31Aおよび一対の補助片32Aは、一対の側壁20,22を挟み込んで一対の仕切溝24Aに差し込まれた状態に保持する機能を有している。
図9に示すように、上記と同様に、ユーザは、表ライナ9Bを上方に向けた仕切板3B(仕切本体30B)を後方から仕切溝24Bに差し込む。図3に示すように、仕切本体30Bは、後方から前方に向かって下方に傾斜し、通路8の中流部を形成する。また、仕切本体30Bは、その先端部と前端壁21(中間壁21B)との間に通り口35Bを形成する。また、仕切本体30Bは、後上端壁23A(後端壁23の一部)に連設された後上傾斜板28を前方に押し込みながら仕切溝24Bに差し込まれて行く。このため、後上傾斜板28は、その先端部を仕切本体30B上に接触させながら第2折曲線L2を支点に前方に折れ曲がり、後方から前方に向かって下方に傾斜した姿勢になる。つまり、後上傾斜板28は、通り口35Bにおいて通路8の下流に向かって下り勾配となる。
また、図9に示すように、ユーザは、裏ライナ9C(位置決め片31C)を上方に向けた仕切板3C(仕切本体30C)を前方から仕切溝24Cに差し込む。図3に示すように、仕切本体30Cは、前方から後方に向かって下方に傾斜し、通路8の下流部を形成する。また、仕切本体30Cは、その先端部と後端壁23(後下傾斜板29)との間に通り口35Cを形成する。さらに、図2に示すように、ユーザは、一対の押込み片34Cを第5折曲線L5に沿って下方に折り曲げ、前傾斜板33Cを第4折曲線L4に沿って上方に折り曲げる。すると、前傾斜板33Cおよび一対の押込み片34Cは一対の側壁20,22の間に押し込まれ、前傾斜板33Cの先端部は中間壁21Bの下縁部に当接する。一対の押込み片34Cは一対の側壁20,22の内面に押し付けられているため、前傾斜板33Cは前方から後方に向かって下方に傾斜した姿勢に保持される(図3も参照)。つまり、前傾斜板33Cは、通り口35Cにおいて通路8の下流に向かって下り勾配となる。
以上によって、仕切板3の取り付けが完了する(図2参照)。この状態で、図3に示すように、3つの仕切板3A,3B,3Cが、3組の一対の仕切溝24A,24B,24Cに差し込まれて容器本体2の内部にジグザグに蛇行する通路8を形成する。
<外箱の組立>
次に、図10に示すように、ユーザは、第1ブランク13の裏ライナ9Cを内側に向けるように、底壁42、右下側壁43および天壁45を第6折曲線L6に沿って略直角に折り曲げる。なお、左上側壁40と左下側壁41は折り曲げず、右下側壁43と右上側壁44も折り曲げない。また、ユーザは、天面内フラップ40Aおよび天面差込片45A(図6参照)を第6折曲線L6に沿って内側に折り曲げ、天壁45を天面内フラップ40A上に重ねながら天面差込片45Aを天面差込溝40Gに差し込む。また、ユーザは、6つの背面内フラップ49を第7折曲線L7に沿って内側に折り曲げる。これで、前後両端面を開口した外筒体5が形成される。
次に、ユーザは、第2ブランク14の裏ライナ9Cを内側に向けるように、5つの背面差込片60Aを片折線L16に沿って折り曲げる。ユーザは、背面上壁60および背面下壁61を外筒体5の背面開口に対向させ、5つの背面差込片60Aを5つの背面差込溝49Gに差し込む。すると、外筒体5の背面開口が背面上壁60および背面下壁61によって閉塞される。
また、ユーザは、底折返し壁63を底折壁62の内面に重ねるように折返し線L15に沿って折り返す。その後、ユーザは、一対の底差込片62Aを片折線L16に沿って内側に折り曲げ、且つ底折壁62を底折線L14に沿って内側に折り曲げる。そして、ユーザは、底折壁62を底壁42の下面に重ねながら一対の底差込片62Aを一対の底差込溝42Gに差し込む。すると、底折壁62が底折返し壁63を挟み込んだ状態で底壁42の後部に固定される(図3参照)。
<容器本体を外筒の内部に装着>
次に、図11に示すように、ユーザは、各仕切板3を取り付けた容器本体2を、外筒体5の正面開口から内部に装着する。容器本体2が外筒体5内に装着されると、3組の一対の位置決め片31および3組の一対の補助片32は、左右一対の側壁20,22と外筒体5(外箱4)との間に挟み込まれる。また、容器本体2を外筒体5の内部に押し込む際、容器本体2の後下傾斜板29の先端部が底壁42を摺動するため、後下傾斜板29は第2折曲線L2を支点に前方に折れ曲がり、後方から前方に向かって下方に傾斜した姿勢になる(図3参照)。
<取出口蓋を外筒に装着>
次に、図11に示すように、ユーザは、第3ブランク15の裏ライナ9Cを内側に向けるように、一対の支持アーム71をアーム折線L18に沿って折り曲げ、且つ取出蓋差込片70C(図8参照)を取出蓋折線L17に沿って折り曲げて、取出口蓋7を形成する。
続いて、ユーザは、一対の下内フラップ55を前下端壁21Cに重なるように第8折曲線L8に沿って内側に折り曲げた後、外板部52を第8折曲線L8に沿って上方に折り曲げる。その後、ユーザは、取出口蓋7の一対の支持アーム71を外筒体5の内側面と容器本体2の外側面との隙間に挿入しながら取出蓋差込片70Cを底溝52Gに差し込む(図3参照)。さらに、ユーザは、上縁部53と内板部54とを2本の第9罫線L9に沿って内側に折り曲げ、凸部54Aを取出蓋差込片70Cの取出差込溝70G(図8参照)および底溝52Gに差し込む。すると、外板部52と内板部54とは、下内フラップ55および前下端壁21Cを挟み込んで二重壁構造を構成する(図3参照)。これにより、容器本体2と外箱4とが連結される。また、一対の支持アーム71は正面下壁48を跨ぐように設けられる(図3参照)。
<外箱の閉塞>
次に、ユーザは、取出口蓋7を手前に引き出した状態で、容器本体2の前端壁21に重ねるように正面内壁46を第8折曲線L8に沿って折り曲げる。また、ユーザは、正面差込片47Aを第8折曲線L8に沿って内側に折り曲げ、正面外壁47を正面内壁46上に重ねながら正面差込片47Aを正面差込溝46Gに差し込む(図1参照)。また、ユーザは、蓋内フラップ51を第6折曲線L6に沿って折り曲げ、且つロック片50Aをロック折線L12に沿って折り曲げ、補充蓋部50のロック片50Aをロック溝51Gに差し込む(図1参照)。ロック片50Aは、正面内壁46の逃し凹部46Aに進入する。そして、ユーザは、手前に引き出した取出口蓋7を押し込む(図1参照)。
以上によって、収納容器1の組立が完了する(図1参照)。この状態で、図3に示すように、底壁42の上面(内面)が取出口27に連なる通路8の最下流部を構成している。ここで、底折壁62が底折返し壁63を挟み込んで底壁42の後部に固定されているため、収納容器1を設置面に載置すると、底折壁62と底折返し壁63との厚み分だけ底壁42の後部が持ち上がる。つまり、収納容器1は僅かに前傾姿勢(水平線に対して約1〜2度)で設置面に載置され、通路8の最下流部である底壁42は、後方から前方に向かって僅かに下り勾配になる。なお、以上説明した収納容器1の組立手順は一例であり、物理的に矛盾しない範囲で組立手順を変更してもよい。
[缶の収納]
次に、図3を参照して、缶Cの収納作業について説明する。
まず、ユーザは、ロック溝51Gからロック片50Aを引き抜き、補充蓋部50を補充蓋折線L11に沿って後方に回動させることで補充口2Aを開放する。ユーザは、補充口2Aから通路8内に缶Cを投入する。缶Cは、ジグザグ状の通路8に沿って取出口27まで転がる。詳細には、缶Cは、仕切本体30A上を通り口35Aまで転がり、通り口35Aから後上傾斜板28に沿って仕切本体30B上に転がり落ちる。その後、缶Cは、仕切本体30B上を通り口35Bまで転がり、通り口35Bから前傾斜板33Cに沿って仕切本体30C上に転がり落ちる。さらに、その後、缶Cは、仕切本体30C上を通り口35Cまで転がり、通り口35Cから後下傾斜板29に沿って底壁42上に転がり落ち、底壁42上を転がって取出口27に到達する。なお、取出口27まで転がってきた缶Cは、二重壁構造となった正面下壁48に突き当たって停止する。
ユーザが、順次、補充口2Aに缶Cを投入すると、缶Cは、通路8の奥側(取出口27側)から徐々に埋まって行く。これにより、複数の缶Cを通路8内に整列した状態で収納することができる。なお。この収納容器1の通路8は、最大で12個の缶Cを収納することができるように構成されているが、これに限らず、1つ以上の缶C(円形断面を有する内容物)を収納可能に形成されていればよい。
[缶の取り出し]
次に、図3および図12を参照して、缶Cの取り出し作業について説明する。図12は収納容器1の取出口蓋7を開いた状態を示す斜視図である。
まず、ユーザは、取出蓋折線L17を支点にして取出口蓋7を手前に回動させ、容器本体2の取出口27を開放する。ユーザは、取出口27から外部に缶Cを手前に取り出す。なお、取出口蓋7は、一対の支持アーム71の掛合部71Aが正面内壁46の下端部の内面に干渉するまで回動する(図3参照)。つまり、掛合部71Aが正面内壁46に干渉することで、取出口蓋7の回動角度が規制される。これにより、取出口蓋7の脱落を防止することができる。
例えば、ユーザが缶Cを取り出すと、通路8内の缶Cは、自重によって通路8の下流側に転動する。このため、取出口27から缶Cを取り出す毎に、取出口27には通路8内の缶Cが次々と露出する。
以上説明した本実施形態に係る収納容器1によれば、容器本体2に形成された一対の仕切溝24に仕切板3を差し込むことで、容器本体2の内部にジグザグの通路8を形成することができる(図3参照)。また、仕切板3は、容器本体2に固定されていないため、仕切溝24から容易に引き抜くことができる。したがって、上記した収納容器1の組立作業とは逆の手順によって、外箱4から容器本体2を取り出し、容器本体2から仕切板3を容易に取り外すことができる。これにより、容器本体2、仕切板3および外箱4を平板状(ブランク10〜15)に戻すことができる。その結果、収納容器1の不使用時等に、容器本体2、仕切板3および外箱4に分解してコンパクトに保管することができる。
また、本実施形態に係る収納容器1では、仕切本体30の左右両端部において、一対の位置決め片31と一対の補助片32とが上下両方に延びて左側壁20と右側壁22との外面に接触する構成とした(図2参照)。この構成によれば、一対の位置決め片31と一対の補助片32とが一対の側壁20,22を外側から挟み込むように配置されるため、一対の仕切溝24に差し込まれた仕切板3の左右方向のずれを抑制することができる。これにより、仕切本体30が一対の側壁20,22の間に架設された状態を維持することができる。
また、本実施形態に係る収納容器1によれば、缶Cの数や大きさに合わせて3つの仕切板3A,3B,3Cから選択した仕切板3を着脱することで、その缶Cに適応した通路8を形成することができる。
また、本実施形態に係る収納容器1では、各傾斜板28,29,33Cが、通り口35において上下方向に重なる缶C同士の重心が互いに前後方向にずれるように傾く構成とした。このため、各傾斜板28,29,33Cに位置する缶Cに対し、各傾斜板28,29,33Cに沿う方向(斜め下方)に力が作用する。この力の水平方向の分力は、その缶Cの下流側に隣接する缶Cを通路8の下流へと押し出す力となる。これにより、通り口35に缶Cが詰まるという不具合を抑制することができ、缶Cの転動方向を円滑に切り替えることができる。
また、本実施形態に係る収納容器1によれば、一対の位置決め片31および一対の補助片32が各側壁20,22の外面と外箱4の内面との間に挟持されるため、仕切板3が一対の仕切溝24に差し込まれた状態を保持することができる。
また、本実施形態に係る収納容器1によれば、容器本体2および仕切板3が段ボールシートで形成されているため、収納容器1を安価に製造することができる。また、筒状の容器本体2を平坦に折り畳むことができ、仕切本体30と位置決め片31等とを一枚の板状に戻すことができる。これにより、容器本体2と仕切板3と重ねてコンパクトに保管することができる。
なお、本実施形態に係る収納容器1では、容器本体2に3組の一対の仕切溝24が形成され、3組の一対の仕切溝24に3つの仕切板3が差し込まれていた、本考案はこれに限定されない。一対の仕切溝24は、左右一対の側壁20,22に1組以上形成されていればよいし、仕切板3も1つ以上配置されていればよい。
また、本実施形態に係る収納容器1では、仕切溝24(仕切板3)の傾斜角度が約3度であったが、これに限らず、内容物の大きさ等に応じて適宜変更してもよい。また、仕切溝24(仕切板3)に傾斜をつけずに、仕切溝24(仕切板3)を略水平(設置面と平行)に形成(配置)してもよい。この場合、背面パネル6の底折壁62および底折返し壁63は省略してもよい。
また、本実施形態に係る収納容器1では、仕切板3において、1つの位置決め片31に対して1つの補助片32が形成されていたが、これに限らず、1つの位置決め片31に対して複数の補助片32が形成されてもよい。また、一対の位置決め片31だけで仕切板3の左右方向のずれ抑制が十分であれば、一対の補助片32を省略してもよい。また、位置決め片31が複数に分割されていてもよい。
また、本実施形態に係る収納容器1では、容器本体2が上下両端面を開口した略角筒状に形成されていたが、本考案はこれに限定されない。図示は省略するが、例えば、他の容器本体として、前端壁21と後端壁23のうち一方または両方が省略され、左右一対の側壁20,22の上下端部のうち一方または両方に連結板(天板、底板)が架設されてもよい。つまり、容器本体は、前後両端面のうち一方または両方を開口した略角筒状に形成されてもよい。
また、本実施形態に係る収納容器1では、後上傾斜板28および後下傾斜板29が、後端壁23の一部に連設されていたが、これに代えて、仕切板3A,3Bに連設されていてもよい。また、前傾斜板33Cが、仕切本体30Cに連設されていたが、これに代えて、前端壁21(中間壁21B)に連設されていてもよい。
また、本実施形態に係る収納容器1では、背面パネル6が外筒体5の背面開口を閉塞していたが、本考案はこれに限定されない。背面パネル6を省略し、第1ブランク13の背面内フラップ49を延長し、延長した背面内フラップ49を組み上げて外筒体5の背面開口を閉塞してもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る収納容器1では、左上側壁40と左下側壁41との境界に第6折曲線L6が形成されていたが、これに限らず、第6折曲線L6を省略してもよい。これと同様に、右下側壁43と右上側壁44との境界の第6折曲線L6を省略してもよい。また、これらと同様に、背面パネル6の背面上壁60と背面下壁61との境界の背面折線L13を省略してもよい。
また、本実施形態に係る収納容器1では、仕切板3を差し込んだ容器本体2が外箱4に収容されていたが、これに限らず、外箱4が省略され、収納容器1が仕切板3を差し込んだ容器本体2で構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る収納容器1は、紙製の段ボールシートで形成されていたが、これに限らず、例えば、厚紙(板紙)や樹脂製の板等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係る収納容器における一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1 収納容器
2 容器本体
3(3A,3B,3C) 仕切板
4 外箱
8 通路
20 左側壁(側壁)
21 前端壁(端壁)
22 右側壁(側壁)
23 後端壁(端壁)
24(24A,24B,24C) 仕切溝
28 後上傾斜板(傾斜板)
29 後下傾斜板(傾斜板)
30 仕切本体
31(31A,31B,31C) 位置決め片
32(32A,32B,32C) 補助片
33C 前傾斜板(傾斜板)
35(35A,35B,35C) 通り口
C 缶(内容物)

Claims (7)

  1. 円形断面を有する内容物(C)が転動する姿勢で収容される収納容器(1)であって、
    互いに対向する一対の側壁(20,22)に、前記内容物の転動方向に沿うように一方の端部から他方に向かって切り込まれた一対の仕切溝(24)を含む容器本体(2)と、
    前記一対の仕切溝に差し込まれることで前記容器本体の内部に、前記内容物が転動方向を切り替えながら蛇行する通路(8)を形成する仕切板(3)と、を備え、
    前記仕切板は、
    前記一対の仕切溝に差し込まれることで前記一対の側壁の間に架設される仕切本体(30)と、
    前記仕切本体の両端部から前記一対の側壁と平行に延設され、前記仕切本体を前記一対の仕切溝に差し込んだ状態で前記一対の側壁の外面に重なる一対の位置決め片(31)と、を含むことを特徴とする収納容器。
  2. 前記仕切板は、前記仕切本体の両端部から前記一対の位置決め片とは逆方向に延設され、前記仕切本体を前記一対の仕切溝に差し込んだ状態で前記一対の側壁の外面に重なる一対の補助片(32)を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の収納容器。
  3. 前記容器本体には、複数組の前記一対の仕切溝が形成されており、
    前記一対の側壁において、一方の端部から切り込まれた前記一対の仕切溝と、他方の端部から切り込まれた前記一対の仕切溝とは、上下方向にずれた位置で交互に形成され、
    前記複数組の一対の仕切溝には、複数の前記仕切板が差し込まれて前記容器本体の内部にジグザグに蛇行する前記通路を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の収納容器。
  4. 前記容器本体は、前記一対の側壁に連設された一対の端壁(21,23)を含んで筒状に形成され、
    前記端壁の一部には、前記仕切本体の先端よりも先で前記内容物の転動方向が切り替わる通り口(35)において前記通路の下流に向かって下り勾配となる傾斜板(28,29)を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の収納容器。
  5. 前記仕切本体に連設され、前記仕切本体の先端よりも先で前記内容物の転動方向が切り替わる通り口(35)において前記通路の下流に向かって下り勾配となる傾斜板(33C)を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の収納容器。
  6. 前記容器本体を収容し、前記一対の位置決め片を前記側壁との間に挟み込む外箱(4)を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の収納容器。
  7. 前記容器本体および前記仕切板は、段ボールシートで形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の収納容器。
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